JPH1075089A - 再化成処理用治具 - Google Patents

再化成処理用治具

Info

Publication number
JPH1075089A
JPH1075089A JP8219329A JP21932996A JPH1075089A JP H1075089 A JPH1075089 A JP H1075089A JP 8219329 A JP8219329 A JP 8219329A JP 21932996 A JP21932996 A JP 21932996A JP H1075089 A JPH1075089 A JP H1075089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
cam plate
electronic component
clamp
lead wire
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8219329A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3809566B2 (ja
Inventor
Junichi Nakazawa
潤一 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
J C C ENG KK
JCC ENG KK
Original Assignee
J C C ENG KK
JCC ENG KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by J C C ENG KK, JCC ENG KK filed Critical J C C ENG KK
Priority to JP21932996A priority Critical patent/JP3809566B2/ja
Publication of JPH1075089A publication Critical patent/JPH1075089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3809566B2 publication Critical patent/JP3809566B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 クランプ体の開閉に必要なトルクを大幅に減
少させてリード線付電子部品を基板上の電子回路部に均
一かつ安定的に挾持し安定した電流を供給できるように
する。 【解決手段】 一対のクランプ体4及び44の開閉動作
を生じさせるカム板5と、接触する当接部20を持ち一
方のクランプ体4に固定されフレーム3上の第1支点3
dに回動自在に取り付けられ該第1支点3d付近に突起
状のカム面6fが形成された第1の揺動体6と、他方の
クランプ体8の両端部3cに該第1の揺動体6と同一面
に固定され該第1の揺動体6に相対向するフレーム3上
の第2支点3eに回動自在に取り付けられカム板5の回
転方向に応じて該カム板5と夫々接触する2箇所の当接
部30及び40を持ち第1の揺動体6の突起状のカム面
6fと係合する段差状のカム面8fが第2支点3e付近
に形成された第2の揺動体8とからなる開閉機構7を備
える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電解コンデンサ等
のリード線付電子部品の再化成処理用治具に係り、特に
リード線付電子部品を基板上に挾持するための一対のク
ランプ体の開閉を、該クランプ体と夫々一体的に組み立
てられ夫々が互いに係合する形状を持った2つの揺動体
が駆動源であるカム板と夫々直接的に接触する機構によ
り行うことによって、カム板の駆動機構を簡易化し、ま
た一対のクランプ体を均等にかつ安定して開閉できるよ
うにし、更にはカム板の回転即ちリード線付電子部品の
挾持に必要なトルクを従来に比べて大幅に低減させるこ
とができるようにして、多数のリード線付電子部品が基
板上に均一な力で挾持されるようにし、どの電子部品に
も常に安定的に電流が供給されるようにすることでより
完全な再化成処理を可能とし、リード線付電子部品の品
質を極めて高い水準にまで高めることができるようにし
た画期的なリード線付電子部品の再化成処理用治具に関
する。
【0002】
【従来の技術】リード線付電子部品の再化成(エージン
グ)処理は、例えば電解コンデンサ等のコンデンサにつ
いては、外観まで完成した電解コンデンサのリード線に
対して改めて外部から電圧をかけると共に加熱すること
により、該コンデンサの内部に密封され酸素を含んだ電
解液に電気分解を起こさせ、製造工程において傷ついた
電極箔の表面に酸化被膜(アルミニウム箔の場合には酸
化アルミニウム(Al23 )被膜)を再び生成させて
傷ついた箔の部分を修復するための電気化学的処理であ
る。
【0003】この再化成処理においては、時間が経過す
るに従って酸化被膜が厚くなるためにコンデンサに流れ
る電流が次第に減少し、やがてμA(マイクロアンペア
=100万分の1アンペア)のオーダにまで低下する。
このような状態では、リード線の接触不良に起因するわ
ずかな抵抗が存在するだけでコンデンサに電流が流れな
くなって酸化被膜の生成が途中で停止してしまうことに
なり、最後まで再化成がなされた他のコンデンサに対し
て品質の低下が生じてしまう。従ってすべてのコンデン
サに完全な再化成処理を施すためには、すべてのコンデ
ンサのリード線を基板上の電気回路部に対して均一にか
つ安定的に接触させ、終始安定した電流を供給できるよ
うな再化成処理用治具を開発することが必要であった。
【0004】しかしながら、従来の再化成処理用治具6
1は、図10及び図11に示すように、基板62上に図
示しないリード線付電子部品のリード線を該基板62の
両側から接点ばね63を介して挾持する一対のクランプ
体64にボルト65によって固定されフレーム66の側
面上の支点68と69に回動自在に取り付けられた一対
の揺動体70の揺動運動を、一対の直線形の溝部71a
が形成された確動カム71が該揺動体70の下部に取り
付けられたローラ72を介して行うことで、クランプ体
64を開閉する機構になっていた。
【0005】図11に示すクランプ体64を開いた状態
から図10に示す閉じた状態にするには、カム71が時
計方向に90度回転しなければならないが、このときロ
ーラ72はカム71の直線形の溝部71aと長い距離に
わたって接触するために、クランプを閉じるためには、
多数の接点ばね63を撓ませることになるので、非常に
大きなトルクが必要であり、グリース等による潤滑も必
要とされていた。またカム71に対するトルクによって
ローラ72の角度が変化し、該ローラ72のつば部72
aとカム71の表面がこじれにより接触することによっ
て余分な摩擦力が発生するために、更に大きなトルクが
必要になるという欠点があった。このため治具61の開
閉に非常に大きな力が必要とされ、再化成処理用治具6
1の開閉機構及び開閉装置には専用の電動モータ等の大
きな出力の駆動源を用いる必要があり、また開閉機構の
耐久性や信頼性が低いという欠点があった。
【0006】更に組立てや調整が難しいために、クラン
プ体の均一かつ安定的な開閉を実現させて各リード線付
電子部品を安定的に基板上の電子回路部に挾持すること
が困難であり、すべてのリード線付電子部品に対して完
全な再化成処理を行うことが難しいという欠点があっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、リード線付電子部品の再化成処理
時にフレームに固定され該リード線付電子部品に電流を
供給する基板と、該基板上の電気回路部に接点ばねを介
してリード線を押圧することによりリード線付電子部品
を挾持する一対のクランプ体と、該クランプ体を揺動さ
せリード線付電子部品を基板上に挾持し又は解放する開
閉機構とを備えたリード線付電子部品の再化成処理用治
具において、一対のクランプ体の開閉動作を生じさせる
ように再化成処理用治具を貫通する長さのカム板と、該
カム板と接触する当接部を持ち一方のクランプ体に固定
されフレーム上の第1支点に回動自在に取り付けられ該
第1支点付近に突起状のカム面が形成された第1の揺動
体と、他方のクランプ体の両端部に該第1の揺動体と同
一面に固定され該第1の揺動体に相対向するフレーム上
の第2支点に回動自在に取り付けられカム板の回転方向
に応じて該カム板と夫々接触する2箇所の当接部を持ち
第1の揺動体の突起状のカム面と係合する段差状のカム
面が第2支点付近に形成された第2の揺動体とからなる
開閉機構を備えることによって、従来のような確動カム
を不必要として再化成処理用治具の部品点数を減らしか
つ組立てや調整を容易にすることであり、またカム板に
より直接的にクランプ体を開閉できるような機構にする
ことによって、カム板と該カム板との当接部に働く力を
大幅に減少させて耐久性や信頼性を向上させかつ潤滑剤
をほとんど不要とすると共に、該クランプ体の開閉に必
要なトルクを大幅に減少させてリード線付電子部品を基
板上の電子回路部に均一かつ安定的に挾持できるように
し、終始安定した電流を供給できるようにすることであ
る。
【0008】また他の目的は、上記構成に加えて、クラ
ンプ体を開くときにのみ一点において互いに係合して第
2の揺動体の回転力が第1の揺動体にも伝達されるよう
にするための段差状のカム面と突起状のカム面が該第2
の揺動体と第1の揺動体の相対向する部分に夫々形成さ
れた開閉機構を備えることによって、確動カムを用いな
くても一対のクランプ体を均等な位置、即ち一対のクラ
ンプ体が開閉した状態において該一対のクランプ体の中
心と給電用の基板の板厚中心とが一致するような位置、
に開閉することができるようにすることであり、またこ
れによって基板の左右に挟持される正負のリード線に対
する給電が常に均一になされ、正負のリード線間におけ
る給電のばらつきがなく、安定した給電を行うことがで
きるようにすることである。
【0009】また他の目的は、上記構成による再化成処
理用治具を用いると共に、該再化成処理用治具のカム板
を往復回転駆動するピニオンラック機構と該ピニオンラ
ック機構のラックを往復させるエアシリンダとからなる
カム板駆動機構を備えることによって、従来に比べて再
化成処理用治具の開閉機構を大幅に簡易化すると共に軽
量化と低コスト化を図ることである。
【0010】更に他の目的は、再化成処理装置に上記の
ような構成の再化成処理用治具及びその開閉装置を備え
ることによって、すべてのリード線付電子部品の再化成
処理をより完全に行うことが可能であり、かつ構造が簡
易でコストが低く、しかも信頼性が高く、耐久性に優れ
た再化成処理装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】要するに本発明(請求項
1)は、リード線付電子部品の再化成処理時にフレーム
に固定され該リード線付電子部品に電流を供給する基板
と、該基板上の電気回路部に接点ばねを介してリード線
を押圧することにより前記リード線付電子部品を挾持す
る一対のクランプ体と、該クランプ体を揺動させ前記リ
ード線付電子部品を前記基板上に挾持し又は解放する開
閉機構とを備えたリード線付電子部品の再化成処理用治
具において、前記一対のクランプ体の開閉動作を生じさ
せるように前記再化成処理用治具を貫通する長さのカム
板と、該カム板と接触する当接部を持ち前記一方のクラ
ンプ体に固定され前記フレーム上の第1支点に回動自在
に取り付けられ該第1支点付近に突起状のカム面が形成
された第1の揺動体と、前記他方のクランプ体の両端部
に該第1の揺動体と同一面に固定され該第1の揺動体に
相対向する前記フレーム上の第2支点に回動自在に取り
付けられ前記カム板の回転方向に応じて該カム板と夫々
接触する2箇所の当接部を持ち前記第1の揺動体の突起
状のカム面と係合する段差状のカム面が前記第2支点付
近に形成された第2の揺動体とからなる開閉機構を備え
たことを特徴とするものである。
【0012】また本発明(請求項2)は、リード線付電
子部品の再化成処理時にフレームに固定され該リード線
付電子部品に電流を供給する基板と、該基板を両側から
挟み込むようにして該基板上の電気回路部に接点ばねを
介してリード線を押圧することにより前記リード線付電
子部品を挾持する一対のクランプ体と、該クランプ体を
揺動させ前記リード線付電子部品を前記基板上に挾持し
又は解放する開閉機構とを備えたリード線付電子部品の
再化成処理用治具において、板厚方向に平行な二平面が
形成され幅方向に相対向する一対の円弧状の凸面が形成
され前記一対のクランプ体の開閉動作を生じさせるよう
に前記再化成処理用治具を貫通する長さのカム板と、該
カム板と接触する当接部を持ち前記一方のクランプ体の
両端部に前記基板の板面と垂直な向きに固定され前記フ
レーム上の第1支点に回動自在に取り付けられ該第1支
点付近に突起状のカム面が形成された第1の揺動体と、
前記他方のクランプ体の両端部に該第1の揺動体と同一
面に固定され該第1の揺動体に相対向する前記フレーム
上の第2支点に回動自在に取り付けられ前記カム板の回
転方向に応じて該カム板と接触する少なくとも1つの当
接部を持ち前記リード線付電子部品の解放時には前記第
1の揺動体の突起状のカム面と接触して該第1の揺動体
にも回転力を伝えて前記一対のクランプ体を均等に開く
ことができるような段差状のカム面が前記第2支点付近
に形成された第2の揺動体とからなる開閉機構を備えた
ことを特徴とするものである。
【0013】また本発明(請求項3)は、リード線付電
子部品の再化成処理時にフレームに固定され該リード線
付電子部品に電流を供給する基板と、該基板上の電気回
路部に接点ばねを介してリード線を押圧することにより
前記リード線付電子部品を挾持する一対のクランプ体
と、該クランプ体を揺動させ前記リード線付電子部品を
前記基板上に挾持し又は解放する開閉機構とを備えたリ
ード線付電子部品の再化成処理用治具において、板厚方
向に平行な二平面が形成され幅方向に相対向する一対の
円弧状の凸面が形成され前記一対のクランプ体の開閉動
作を生じさせるように前記再化成処理用治具を貫通する
長さのカム板と、該カム板が前記クランプ体を閉める位
置に回転して行くときに該カム板の一方の平面から一方
の円弧状の凸面にわたって接触するカムフォロワを持ち
前記一方のクランプ体の両端部に前記基板の板面と垂直
な向きに固定され前記クランプ体との接触面とカムフォ
ロワが取り付けられている部分の間の1箇所を前記フレ
ーム上の第1支点に回動自在に取り付けられた第1の揺
動体と、前記カム板が前記クランプ体を閉める位置に回
転して行くときに該カム板の他方の平面から他方の円弧
状の凸面にわたって接触するカムフォロワと前記カム板
が前記クランプ体を開く位置に逆回転して行くときに該
カム板の一方の平面から他方の円弧状の凸面にわたって
接触するカムフォロワを持ち前記他方のクランプ体の両
端部に該第1の揺動体と同じ向きに固定され前記フレー
ム上の該第1の揺動体に相対向する第2支点に回動自在
に取り付けられた第2の揺動体とを備え、前記クランプ
体を開くときにのみ一点において互いに係合して第2の
揺動体の回転力が第1の揺動体にも伝達されるようにす
るための段差状のカム面と突起状のカム面が該第2の揺
動体と前記第1の揺動体の相対向する部分に夫々形成さ
れた開閉機構を備えたことを特徴とするものである。
【0014】また本発明(請求項4)は、クランプ体を
開閉することによってリード線付電子部品を該リード線
付電子部品に電流を供給する基板の電気回路部に接点ば
ねを介して両側から挟み込むようにしてリード線を押圧
することにより前記リード線付電子部品を挾持し又は解
放するリード線付電子部品の再化成処理用治具の開閉装
置において、板厚方向に平行な二平面が形成され幅方向
に相対向する一対の円弧状の凸面が形成されたカム板
と、該カム板が前記クランプ体を閉める位置に回転して
行くときに該カム板の一方の平面から一方の円弧状の凸
面にわたって接触するカムフォロワを持ち前記一方のク
ランプ体の両端部に前記基板の板面と垂直な向きに固定
され前記クランプ体との接触面とカムフォロワが取り付
けられている部分の間の1箇所を前記フレーム上の第1
支点に回動自在に取り付けられた第1の揺動体と、前記
カム板が前記クランプ体を閉める位置に回転して行くと
きに該カム板の他方の平面から他方の円弧状の凸面にわ
たって接触するカムフォロワと前記カム板が前記クラン
プ体を開く位置に逆回転して行くときに該カム板の一方
の平面から他方の円弧状の凸面にわたって接触するカム
フォロワを持ち前記他方のクランプ体の両端部に該第1
の揺動体と同じ向きに固定され前記フレーム上の該第1
の揺動体に相対向する第2支点に回動自在に取り付けら
れた第2の揺動体とを備え、前記クランプ体を開くとき
にのみ一点において互いに係合して前記第2の揺動体の
回転力が前記第1の揺動体にも伝達されるようにするた
めの段差状のカム面と突起状のカム面が該第2の揺動体
と前記第1の揺動体の相対向する部分に夫々形成された
開閉機構を備えた再化成処理用治具と、該再化成処理用
治具の前記カム板を往復回転駆動するピニオンラック機
構と該ピニオンラック機構のラックを往復させるエアシ
リンダとからなるカム板駆動機構とを備えたことを特徴
とするものである。
【0015】また本発明(請求項5)は、リード線付電
子部品の再化成処理時にフレームに固定され該リード線
付電子部品に電流を供給する基板と、該基板を両側から
挟み込むようにして該基板上の電気回路部に接点ばねを
介してリード線を押圧することにより前記リード線付電
子部品を挾持する一対のクランプ体と、該クランプ体を
揺動させ前記リード線付電子部品を前記基板上に挾持し
又は解放する開閉機構とを備えたリード線付電子部品の
再化成処理用治具を複数搭載した再化成処理装置におい
て、板厚方向に平行な二平面が形成され幅方向に相対向
する一対の円弧状の凸面が形成され前記一対のクランプ
体の開閉動作を生じさせるカム板と、該カム板が前記ク
ランプ体を閉める位置に回転して行くときに該カム板の
一方の平面から一方の円弧状の凸面にわたって接触する
カムフォロワを持ち前記一方のクランプ体の両端部に前
記基板の板面と垂直な向きに固定され前記クランプ体と
の接触面とカムフォロワが取り付けられている部分の間
の1箇所を前記フレーム上の第1支点に回動自在に取り
付けられた第1の揺動体と、前記カム板が前記クランプ
体を閉める位置に回転して行くときに該カム板の他方の
平面から他方の円弧状の凸面にわたって接触するカムフ
ォロワと前記カム板が前記クランプ体を開く位置に逆回
転して行くときに該カム板の一方の平面から他方の円弧
状の凸面にわたって接触するカムフォロワを持ち前記他
方のクランプ体の両端部に該第1の揺動体と同じ向きに
固定され前記フレーム上の該第1の揺動体に相対向する
第2支点に回動自在に取り付けられた第2の揺動体とを
備え、前記クランプ体を開くときにのみ一点において互
いに係合して第2の揺動体の回転力が第1の揺動体にも
伝達されるようにするための段差状のカム面と突起状の
カム面が該第2の揺動体と前記第1の揺動体の相対向す
る部分に夫々形成された開閉機構を備えた再化成処理用
治具を用い、該再化成処理用治具の前記カム板を往復回
転駆動するピニオンラック機構と該ピニオンラック機構
のラックを往復させるエアシリンダとからなるカム板駆
動機構とを備えた開閉装置を用いたことを特徴とするも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明を図面に示す実施例に
基いて説明する。図1から図5において、本発明に係る
再化成処理用治具1は、給電用の基板2と、フレーム3
と、クランプ体4と、クランプ体44と、カム板5と、
第1の揺動体6と、第2の揺動体8と、開閉機構7とを
備えており、図6及び図7に示すカム板駆動機構55に
よって開閉機構7が作動し、一対のクランプ体4,44
の開閉がなされるようになっている。
【0017】基板2は、1枚につき例えば40個のリー
ド線付電子部品の一例たるコンデンサ10に電流を供給
するための一方の面がプラス(正)給電で他方の面がマ
イナス(負)給電となるような電気回路(図示せず)が
表面にプリントされ、各コンデンサ10に対して均等に
電流を供給できるようにするために電流を分散させる役
割を持つ抵抗器12が基板の下部に半田付された全長約
1mのプリント配線基板であって、フレーム3の基板取
付け面3aにねじ11によって該フレーム3の長手方向
に対して平行に固定されている。
【0018】フレーム3は、本発明に係る再化成処理用
治具1の骨格となる金属製の板材を折り曲げ加工したも
のであって、全長は基板2よりも短く、該基板2が固定
される基板取付け面3aは上面3bに対して垂直に曲げ
られている。そしてフレーム3の両端には上面3bに対
して垂直となるように曲げられた両端部3cが形成され
ている。この両端部3cには第1の揺動体6が取り付け
られる第1支点3dと、第2の揺動体8が取り付けられ
る第2支点3eと、カム板5が貫通して支持されるカム
板支持部3fと、再化成処理用治具1を再化成処理装置
のドラム50に取り付けたときにピン17と係合する切
欠3gとが形成されている。
【0019】クランプ体4とクランプ体44は、コンデ
ンサ10のリード線10aを基板2上の電気回路部に押
圧して挾持するために一対で用いるものであって、例え
ばアルミ板を曲げ加工したフレーム15の凹部に絶縁体
13を充填して該絶縁体13中に導電性材料(例えば燐
青銅、ベリリウム銅、ステンレス鋼等)製の複数の接点
ばね14をフレーム15の長手方向に整列した状態で固
定したものである。
【0020】カム板5は、90度だけ正逆転して従動節
である第1の揺動体6と第2の揺動体8を揺動させるこ
とによって一対のクランプ体4及び44の開閉動作を生
じさせるための例えば焼入等の表面硬化処理が施された
金属製の板状部材であって、全長は再化成処理用治具1
を貫通する長さであり、板厚方向に平行な二平面5a、
5bが形成され幅方向に相対向する一対の円弧状の凸面
5c、5dが形成されていて、かつ平面と円弧状の凸面
との境となる4箇所の角部はクランプ体4及び44の開
閉を滑らかに行うために面取り加工されていて、フレー
ム3の両端部3cを貫通してカム板支持部3fに回動自
在に取り付けられ、ピン27によって抜止めがなされる
ようになっている。
【0021】第1の揺動体6は、カム板5の回転によっ
て揺動しその揺動運動を一方のクランプ体4に伝えて開
閉を行わせるための例えば金属板を曲げ加工して表面硬
化処理を施したものであって、フレーム3の第1支点3
dにスペーサ18と該スペーサ18を貫通する長さを持
つ一端にねじ部19aが形成されたピン19によって回
動自在に取り付けられ、このとき該フレーム3の両端部
3cに対して平行になる前面6aと該前面6aの上端に
一体的に形成され該前面6aと垂直となりクランプ体4
の取り付け面となる上面6bとからなり、該上面6bに
は該上面6bにクランプ体4を固定するときにねじ16
を通すための切欠6cが形成されている。
【0022】また前面6aの長手方向のほぼ中央かつ幅
方向のほぼ中央にはピン19が貫通するための穴6dが
あけられていて、該穴6dのまわりにはフランジ6eが
形成されている。更に前面6aの穴6dよりも下の部分
は、カム板5によって第1の揺動体6と第2の揺動体8
が揺動したときでも該第2の揺動体8と接触しないよう
に円弧状に湾曲した形状になっていて、下端部のねじ穴
6gにはカム板5がクランプ体4を閉める位置即ち水平
な状態に回転して行くときに該カム板5の一方の平面5
aから一方の円弧状の凸面5cにわたって接触する当接
部の一例たるカムフォロワ20がスペーサ21とピン2
2とEリング23によって前面6aと垂直に回動自在に
取り付けられている。そして前面6aの穴6dの付近で
第2の揺動体8と相対向する部分に突起状のカム面6f
が形成されている。
【0023】第2の揺動体8は、カム板5の回転によっ
て揺動しその揺動運動を他方のクランプ体44に伝えて
開閉を行わせるための例えば金属板を曲げ加工して表面
硬化処理を施したものであって、フレーム3の第2支点
3eにスペーサ28と該スペーサ28を貫通する長さを
持つ一端にねじ部29aが形成されたピン29によって
回動自在に取り付けられ、このとき該フレーム3の両端
部3cに対して平行になる前面8aと該前面8aの上端
に一体的に形成され該前面8aと垂直となりクランプ体
44の取り付け面となる上面8bとからなり、該上面8
bには該上面8bにクランプ体44を固定するときにね
じ26を通すための切欠8cが形成されている。
【0024】また前面8aの長手方向のほぼ中央かつ幅
方向のほぼ中央にはピン29が貫通するための穴8dが
あけられていて、該穴8dのまわりにはフランジ8eが
形成されている。前面8aの穴8dよりも下の部分の下
端部のねじ穴8gには、カム板5がクランプ体44を閉
める位置即ち水平な状態に回転して行くときに該カム板
5の他方の平面5bから他方の円弧状の凸面5dにわた
って接触する当接部の一例たるカムフォロワ30がスペ
ーサ31とピン32とEリング33によって前面8aと
垂直に回動自在に取り付けられている。
【0025】そして前面8aの穴8dの付近で第1の揺
動体6と相対向する部分に段差状のカム面8fが形成さ
れ、基板2の板厚方向の中心線とほぼ同一線上で第1の
揺動体6の突起状のカム面6fと係合するようになって
いる。
【0026】また前面8aには該段差状のカム面8fと
連続し相対向する第1の揺動体6の方向に突き出た突起
部が形成され、該突起部のねじ穴8hにはカム板5がク
ランプ体44を開く位置即ち垂直な状態に逆回転して行
くときに該カム板5の一方の平面5aから他方の円弧状
の凸面5dにわたって接触する当接部の一例たるカムフ
ォロワ40がスペーサ41とピン42とEリング43に
よって前面8aと垂直に取り付けられている。
【0027】断熱シート9は、一対のクランプ体4及び
44の上面に夫々固定されており、再化成処理時にコン
デンサ10に加えられる熱風等の熱に対して再化成処理
用治具1の内部を断熱するためのものであって、再化成
処理装置のドラム50内では、隣り合う再化成処理用治
具1の断熱シート9とうまく重なって断熱効果が高めら
れるようになっている。
【0028】カム板5を90度だけ正逆転させるカム板
駆動機構55は、図6と図7に示すようなフレーム52
に取り付けられたピニオン51とラック49からなるピ
ニオンラック機構54をエアシリンダ46で駆動する形
式になっており、エアシリンダ46のピストンロッド4
8に取り付けられたラック49はピニオン51と確実に
噛み合うようにローラ53によってガイドされていて、
ピニオン51の同軸上にはカム板5の二平面5a及び5
bと噛み合う二又形状の継手45が取り付けられてい
る。
【0029】本発明は上記のように構成されており、以
下その作用について説明する。本発明に係る再化成処理
用治具1は、図5に示すように、再化成処理装置の円筒
形ドラム50の全周にわたって該ドラム50の中心に対
して放射状に配置される。そして該ドラム50は一定の
角度ずつ間欠回転して順次再化成処理前のコンデンサ1
0の供給を受け、ドラム50が一周する間に再化成処理
を行い、一周したコンデンサ10は再化成処理用治具1
から解放され、完成品となる。
【0030】ドラム50が回転してコンデンサ10の供
給及び解放を行う角度位置にきたときには、図6に示す
ように、カム板5の二平面5a及び5bが継手45と噛
み合い、次いでエアシリンダ46によってピストンロッ
ド48が所定量だけ引き込まれると、ラック49が矢印
Aの方向に移動し、ピニオン51と継手45を介してカ
ム板5が矢印Bの方向に90度回転してクランプ体4及
び44が矢印C及びDの方向に均等に開いて再化成処理
の終了したコンデンサ10が解放される。次に再化成処
理前のコンデンサ10が矢印Eの方向に供給され、1つ
のコンデンサ10が1つの接点ばね14に対向する位置
で停止する。
【0031】続いて図7に示すように、エアシリンダ4
6によってピストンロッド48が所定量だけ突出し、ラ
ック49が矢印Fの方向に移動すると、ピニオン51と
継手45を介してカム板5が矢印Gの方向に90度回転
し、開閉機構7が作動してクランプ体4及び44が矢印
H及びIの方向に閉じて各接点ばね14がコンデンサ1
0のリード線10aを基板2上の電気回路部に押圧して
挾持する。その後ドラム50は矢印J方向に回転して行
き、1回転する間にコンデンサ10に対して再化成処理
が施される。
【0032】次に、再化成処理用治具1の開閉機構7に
よる開閉動作を更に詳しく説明すると、まず一対のクラ
ンプ体4及び44を開くときには、図8に示すように、
二平面5a及び5bが基板2に対して平行になるまでカ
ム板5が矢印Kの方向に回転して行く過程で、該カム板
5の一方の平面5aから他方の円弧状の凸面5dにわた
ってカムフォロワ40が接触して押し上げられるので、
第2の揺動体8は下端のカムフォロワ30がカム板5の
他方の平面5bに当たるまで矢印Lの方向に回転して、
クランプ体44は矢印Nの方向に開くことになる。この
とき第2の揺動体8の段差状のカム面8fが第1の揺動
体6の突起状のカム面6fと係合して、第2の揺動体8
の回転力が第1の揺動体6に伝わり、第1の揺動体6は
下端のカムフォロワ20がカム板5の一方の平面5aに
当たるまで矢印Lの方向に回転する。これによってクラ
ンプ体4は矢印Oの方向に開くことになり、該クランプ
体4及び44は均等に開いた状態となる。
【0033】この場合、本発明再化成処理用治具1にお
いては、カムフォロワ40がカム板5の円弧状の凸面5
dの最上部に至る前にカムフォロワ30がカム板5の他
方の平面5bに当たるようになっているので、カム板5
のトルクが逃げることなく確実にクランプ体4及び44
を開いた状態に維持することができる。
【0034】また再化成処理用治具1を閉じるときに
は、図9に示すように、カム板5を矢印Pの方向に90
度回転させて二平面5a及び5bが基板2に対して垂直
になるようにすれば、一方の平面5aから一方の円弧状
の凸面5cにわたってカムフォロワ20が接触し、他方
の平面5bから他方の円弧状の凸面5dにわたってカム
フォロワ30が接触するので、第1の揺動体6と第2の
揺動体8が夫々矢印R、Qの方向に揺動して、クランプ
体4及び44が矢印T,Sの方向に夫々閉じることにな
る。
【0035】なお、上記実施例においては、カム板5を
金属製の板状部材としたが、材料はこれに限定されるも
のではなく、クランプ体4及び44の開閉時に作用する
繰り返しトルクに耐えられ、カムフォロワとの接触によ
る摩耗に強いポリアセタール樹脂を部分的に用いたも
の、繊維強化樹脂(FRP)又はセラミックス等の板状
部材でもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、上記のようにリード線付電子
部品の再化成処理時にフレームに固定され該リード線付
電子部品に電流を供給する基板と、該基板上の電気回路
部に接点ばねを介してリード線を押圧することによりリ
ード線付電子部品を挾持する一対のクランプ体と、該ク
ランプ体を揺動させリード線付電子部品を基板上に挾持
し又は解放する開閉機構とを備えたリード線付電子部品
の再化成処理用治具において、一対のクランプ体の開閉
動作を生じさせるように再化成処理用治具を貫通する長
さのカム板と、該カム板と接触する当接部を持ち一方の
クランプ体に固定されフレーム上の第1支点に回動自在
に取り付けられ該第1支点付近に突起状のカム面が形成
された第1の揺動体と、他方のクランプ体の両端部に該
第1の揺動体と同一面に固定され該第1の揺動体に相対
向するフレーム上の第2支点に回動自在に取り付けられ
カム板の回転方向に応じて該カム板と夫々接触する2箇
所の当接部を持ち第1の揺動体の突起状のカム面と係合
する段差状のカム面が第2支点付近に形成された第2の
揺動体とからなる開閉機構を備えたので、従来のような
確動カムが不必要となり、再化成処理用治具の部品点数
を減らしかつ組立てや調整を容易にすることがてきる効
果があり、またカム板により直接的にクランプ体を開閉
できるような機構としたので、カム板と該カム板との当
接部に働く力を大幅に減少させて耐久性や信頼性を向上
させ、かつ潤滑剤をほとんど不要とし得ると共に、該ク
ランプ体の開閉に必要なトルクを大幅に減少させてリー
ド線付電子部品を基板上の電子回路部に均一かつ安定的
に挾持できるという効果が得られ、またこの結果終始安
定した電流をリード線付電子部品に供給できるという効
果が得られる。
【0037】また上記構成に加えて、クランプ体を開く
ときにのみ一点において互いに係合して第2の揺動体の
回転力が第1の揺動体にも伝達されるようにするための
段差状のカム面と突起状のカム面が該第2の揺動体と第
1の揺動体の相対向する部分に夫々形成された開閉機構
を備えたので、確動カムを用いなくても一対のクランプ
体を均等な位置、即ち一対のクランプ体が開閉した状態
において該一対のクランプ体の中心と給電用の基板の板
厚中心とが一致するような位置、に開閉することがで
き、またこの結果基板の左右に挟持される正負のリード
線に対する給電が常に均一になされ、正負のリード線間
における給電のばらつきがなく、安定した給電を行うこ
とができるという効果がある。
【0038】また上記構成による再化成処理用治具を用
いると共に、該再化成処理用治具のカム板を往復回転駆
動するピニオンラック機構と該ピニオンラック機構のラ
ックを往復させるエアシリンダとからなるカム板駆動機
構を備えたので、従来に比べて再化成処理用治具の開閉
機構を大幅に簡易化すると共に軽量化と低コスト化を図
ることができる効果がある。
【0039】更には、再化成処理装置に上記のような構
成の再化成処理用治具及びその開閉装置を備えたので、
すべてのリード線付電子部品の再化成処理をより完全に
行うことが可能となり、かつ構造が簡易でコストが低
く、しかも信頼性が高く、耐久性に優れた再化成処理装
置を提供することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図9は本発明の実施例に係り、図1は
リード線電子部品を挟持した状態を示す再化成処理用治
具の斜視図である。
【図2】図1と同様の状態を示す再化成処理用治具の側
面図である。
【図3】図1と同様の状態を示す再化成処理用治具の端
部の部分破断斜視図である。
【図4】再化成処理用治具の開閉機構の分解斜視図であ
る。
【図5】再化成処理用治具を再化成処理装置のドラムへ
装着した状態を示す部分正面図である。
【図6】再化成処理用治具を開閉機構及び開閉装置によ
り開く状態を示す斜視図である。
【図7】再化成処理用治具を開閉機構及び開閉装置によ
り閉じる状態を示す斜視図である。
【図8】カム駆動機構によって再化成処理用治具を開く
状態を示す正面図である。
【図9】カム駆動機構によって再化成処理用治具を閉じ
る状態を示す正面図である。
【図10】図10及び図11は従来例に係り、図10は
再化成処理用治具を閉じる状態を示す正面図である。
【図11】再化成処理用治具を開く状態を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1 再化成処理用治具 2 基板 3 フレーム 3c 端部 3d 第1支点 3e 第2支点 4 クランプ体 5 カム板 5a 平面 5b 円弧状の凸面 5c 平面 5d 円弧状の凸面 6 第1の揺動体 6f 突起状のカム面 7 開閉機構 8 第2の揺動体 8f 段差状のカム面 10 リード線付電子部品の一例たるコンデンサ 10a リード線 14 接点ばね 20 当接部の一例たるカムフォロワ 30 当接部の一例たるカムフォロワ 40 当接部の一例たるカムフォロワ 44 クランプ体 46 エアシリンダ 49 ラック 54 ピニオンラック機構 55 カム板駆動機構

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線付電子部品の再化成処理時にフ
    レームに固定され該リード線付電子部品に電流を供給す
    る基板と、該基板上の電気回路部に接点ばねを介してリ
    ード線を押圧することにより前記リード線付電子部品を
    挾持する一対のクランプ体と、該クランプ体を揺動させ
    前記リード線付電子部品を前記基板上に挾持し又は解放
    する開閉機構とを備えたリード線付電子部品の再化成処
    理用治具において、前記一対のクランプ体の開閉動作を
    生じさせるように前記再化成処理用治具を貫通する長さ
    のカム板と、該カム板と接触する当接部を持ち前記一方
    のクランプ体に固定され前記フレーム上の第1支点に回
    動自在に取り付けられ該第1支点付近に突起状のカム面
    が形成された第1の揺動体と、前記他方のクランプ体の
    両端部に該第1の揺動体と同一面に固定され該第1の揺
    動体に相対向する前記フレーム上の第2支点に回動自在
    に取り付けられ前記カム板の回転方向に応じて該カム板
    と夫々接触する2箇所の当接部を持ち前記第1の揺動体
    の突起状のカム面と係合する段差状のカム面が前記第2
    支点付近に形成された第2の揺動体とからなる開閉機構
    を備えたことを特徴とする再化成処理用治具。
  2. 【請求項2】 リード線付電子部品の再化成処理時にフ
    レームに固定され該リード線付電子部品に電流を供給す
    る基板と、該基板を両側から挟み込むようにして該基板
    上の電気回路部に接点ばねを介してリード線を押圧する
    ことにより前記リード線付電子部品を挾持する一対のク
    ランプ体と、該クランプ体を揺動させ前記リード線付電
    子部品を前記基板上に挾持し又は解放する開閉機構とを
    備えたリード線付電子部品の再化成処理用治具におい
    て、板厚方向に平行な二平面が形成され幅方向に相対向
    する一対の円弧状の凸面が形成され前記一対のクランプ
    体の開閉動作を生じさせるように前記再化成処理用治具
    を貫通する長さのカム板と、該カム板と接触する当接部
    を持ち前記一方のクランプ体の両端部に前記基板の板面
    と垂直な向きに固定され前記フレーム上の第1支点に回
    動自在に取り付けられ該第1支点付近に突起状のカム面
    が形成された第1の揺動体と、前記他方のクランプ体の
    両端部に該第1の揺動体と同一面に固定され該第1の揺
    動体に相対向する前記フレーム上の第2支点に回動自在
    に取り付けられ前記カム板の回転方向に応じて該カム板
    と接触する少なくとも1つの当接部を持ち前記リード線
    付電子部品の解放時には前記第1の揺動体の突起状のカ
    ム面と接触して該第1の揺動体にも回転力を伝えて前記
    一対のクランプ体を均等に開くことができるような段差
    状のカム面が前記第2支点付近に形成された第2の揺動
    体とからなる開閉機構を備えたことを特徴とする再化成
    処理用治具。
  3. 【請求項3】 リード線付電子部品の再化成処理時にフ
    レームに固定され該リード線付電子部品に電流を供給す
    る基板と、該基板上の電気回路部に接点ばねを介してリ
    ード線を押圧することにより前記リード線付電子部品を
    挾持する一対のクランプ体と、該クランプ体を揺動させ
    前記リード線付電子部品を前記基板上に挾持し又は解放
    する開閉機構とを備えたリード線付電子部品の再化成処
    理用治具において、板厚方向に平行な二平面が形成され
    幅方向に相対向する一対の円弧状の凸面が形成され前記
    一対のクランプ体の開閉動作を生じさせるように前記再
    化成処理用治具を貫通する長さのカム板と、該カム板が
    前記クランプ体を閉める位置に回転して行くときに該カ
    ム板の一方の平面から一方の円弧状の凸面にわたって接
    触するカムフォロワを持ち前記一方のクランプ体の両端
    部に前記基板の板面と垂直な向きに固定され前記クラン
    プ体との接触面とカムフォロワが取り付けられている部
    分の間の1箇所を前記フレーム上の第1支点に回動自在
    に取り付けられた第1の揺動体と、前記カム板が前記ク
    ランプ体を閉める位置に回転して行くときに該カム板の
    他方の平面から他方の円弧状の凸面にわたって接触する
    カムフォロワと前記カム板が前記クランプ体を開く位置
    に逆回転して行くときに該カム板の一方の平面から他方
    の円弧状の凸面にわたって接触するカムフォロワを持ち
    前記他方のクランプ体の両端部に該第1の揺動体と同じ
    向きに固定され前記フレーム上の該第1の揺動体に相対
    向する第2支点に回動自在に取り付けられた第2の揺動
    体とを備え、前記クランプ体を開くときにのみ一点にお
    いて互いに係合して第2の揺動体の回転力が第1の揺動
    体にも伝達されるようにするための段差状のカム面と突
    起状のカム面が該第2の揺動体と前記第1の揺動体の相
    対向する部分に夫々形成された開閉機構を備えたことを
    特徴とする再化成処理用治具。
  4. 【請求項4】 クランプ体を開閉することによってリー
    ド線付電子部品を該リード線付電子部品に電流を供給す
    る基板の電気回路部に接点ばねを介して両側から挟み込
    むようにしてリード線を押圧することにより前記リード
    線付電子部品を挾持し又は解放するリード線付電子部品
    の再化成処理用治具の開閉装置において、板厚方向に平
    行な二平面が形成され幅方向に相対向する一対の円弧状
    の凸面が形成されたカム板と、該カム板が前記クランプ
    体を閉める位置に回転して行くときに該カム板の一方の
    平面から一方の円弧状の凸面にわたって接触するカムフ
    ォロワを持ち前記一方のクランプ体の両端部に前記基板
    の板面と垂直な向きに固定され前記クランプ体との接触
    面とカムフォロワが取り付けられている部分の間の1箇
    所を前記フレーム上の第1支点に回動自在に取り付けら
    れた第1の揺動体と、前記カム板が前記クランプ体を閉
    める位置に回転して行くときに該カム板の他方の平面か
    ら他方の円弧状の凸面にわたって接触するカムフォロワ
    と前記カム板が前記クランプ体を開く位置に逆回転して
    行くときに該カム板の一方の平面から他方の円弧状の凸
    面にわたって接触するカムフォロワを持ち前記他方のク
    ランプ体の両端部に該第1の揺動体と同じ向きに固定さ
    れ前記フレーム上の該第1の揺動体に相対向する第2支
    点に回動自在に取り付けられた第2の揺動体とを備え、
    前記クランプ体を開くときにのみ一点において互いに係
    合して前記第2の揺動体の回転力が前記第1の揺動体に
    も伝達されるようにするための段差状のカム面と突起状
    のカム面が該第2の揺動体と前記第1の揺動体の相対向
    する部分に夫々形成された開閉機構を備えた再化成処理
    用治具と、該再化成処理用治具の前記カム板を往復回転
    駆動するピニオンラック機構と該ピニオンラック機構の
    ラックを往復させるエアシリンダとからなるカム板駆動
    機構とを備えたことを特徴とする再化成処理用治具の開
    閉装置。
  5. 【請求項5】 リード線付電子部品の再化成処理時にフ
    レームに固定され該リード線付電子部品に電流を供給す
    る基板と、該基板を両側から挟み込むようにして該基板
    上の電気回路部に接点ばねを介してリード線を押圧する
    ことにより前記リード線付電子部品を挾持する一対のク
    ランプ体と、該クランプ体を揺動させ前記リード線付電
    子部品を前記基板上に挾持し又は解放する開閉機構とを
    備えたリード線付電子部品の再化成処理用治具を複数搭
    載した再化成処理装置において、板厚方向に平行な二平
    面が形成され幅方向に相対向する一対の円弧状の凸面が
    形成され前記一対のクランプ体の開閉動作を生じさせる
    カム板と、該カム板が前記クランプ体を閉める位置に回
    転して行くときに該カム板の一方の平面から一方の円弧
    状の凸面にわたって接触するカムフォロワを持ち前記一
    方のクランプ体の両端部に前記基板の板面と垂直な向き
    に固定され前記クランプ体との接触面とカムフォロワが
    取り付けられている部分の間の1箇所を前記フレーム上
    の第1支点に回動自在に取り付けられた第1の揺動体
    と、前記カム板が前記クランプ体を閉める位置に回転し
    て行くときに該カム板の他方の平面から他方の円弧状の
    凸面にわたって接触するカムフォロワと前記カム板が前
    記クランプ体を開く位置に逆回転して行くときに該カム
    板の一方の平面から他方の円弧状の凸面にわたって接触
    するカムフォロワを持ち前記他方のクランプ体の両端部
    に該第1の揺動体と同じ向きに固定され前記フレーム上
    の該第1の揺動体に相対向する第2支点に回動自在に取
    り付けられた第2の揺動体とを備え、前記クランプ体を
    開くときにのみ一点において互いに係合して第2の揺動
    体の回転力が第1の揺動体にも伝達されるようにするた
    めの段差状のカム面と突起状のカム面が該第2の揺動体
    と前記第1の揺動体の相対向する部分に夫々形成された
    開閉機構を備えた再化成処理用治具を用い、かつ該再化
    成処理用治具の前記カム板を往復回転駆動するピニオン
    ラック機構と該ピニオンラック機構のラックを往復させ
    るエアシリンダとからなるカム板駆動機構を備えた開閉
    装置を用いたことを特徴とする再化成処理装置。
JP21932996A 1996-07-31 1996-07-31 再化成処理用治具 Expired - Lifetime JP3809566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21932996A JP3809566B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 再化成処理用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21932996A JP3809566B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 再化成処理用治具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1075089A true JPH1075089A (ja) 1998-03-17
JP3809566B2 JP3809566B2 (ja) 2006-08-16

Family

ID=16733764

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21932996A Expired - Lifetime JP3809566B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 再化成処理用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3809566B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113270277A (zh) * 2021-07-19 2021-08-17 南通江海电容器股份有限公司 一种电容器套胶管后的排盘机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113270277A (zh) * 2021-07-19 2021-08-17 南通江海电容器股份有限公司 一种电容器套胶管后的排盘机构
CN113270277B (zh) * 2021-07-19 2021-10-01 南通江海电容器股份有限公司 一种电容器套胶管后的排盘机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP3809566B2 (ja) 2006-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002307652A (ja) スクリーン印刷装置
JPH1075089A (ja) 再化成処理用治具
US5666719A (en) Feed mechanism for a terminal applicator
JPH0572488A (ja) 光源装置
JPH09201080A (ja) 振動装置
CN212560419U (zh) 一种蒸发舟夹紧装置
CN220252015U (zh) 一种绝缘测试装置
JP2003263969A (ja) 試料ホルダ
JPH1075090A (ja) 再化成処理用治具の接点ばね
JPH09283391A (ja) コンデンサ用エージング治具
JP2004172399A (ja) チップ型コンデンサの再化成処理方法及び装置
CN1885204A (zh) 定影辊及具有其的定影装置
CN215942692U (zh) 一种印制电路板自对准定位装置
JP2006245403A (ja) 蓄電器の接続装置およびこれを備えた蓄電器の充放電装置
JP2503344Y2 (ja) コンデンサ素子の充電、放電、測定用電極装置
KR20020083663A (ko) 저항기의 리드 자동 와인딩장치
JP3773075B2 (ja) シート状材料加工装置
CN114833510B (zh) 压紧机构及夹具
CN217077837U (zh) 电镀夹具及电镀装置
CN219810793U (zh) 一种电容端子弯折测试装置
JP2909908B2 (ja) 定着器
JP4430410B2 (ja) 蓄電器のリード電極への接続装置、それを備えた蓄電器の充放電装置、蓄電器のリード電極への接続方法、及びそれを用いた蓄電器の充放電方法
JPS5832232Y2 (ja) ソケツト
JPH1048253A (ja) 測定用電極装置
SU1196192A1 (ru) Устройство для контактной точечной сварки

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060510

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100602

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110602

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120602

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130602

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term