JPH1074908A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JPH1074908A
JPH1074908A JP9181455A JP18145597A JPH1074908A JP H1074908 A JPH1074908 A JP H1074908A JP 9181455 A JP9181455 A JP 9181455A JP 18145597 A JP18145597 A JP 18145597A JP H1074908 A JPH1074908 A JP H1074908A
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capacitor
memory cell
voltage
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Yoichi Hida
洋一 飛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小占有面積で半導体記憶装置内における所定
のノードの電圧を安定化する直流安定化容量を実現す
る。 【解決手段】 電源線(108b)と接地線(108
c)の間にメモリセルキャパシタと同一構造を有する容
量性素子(C20,C30)を直列に接続する。メモリ
セルキャパシタのセルプレートへは電源電圧の1/2の
電圧が与えられており、このメモリセルキャパシタと同
一構造の容量性素子を2個直列に接続することにより、
面積効率、高周波特性に優れた容量性素子の絶縁耐圧を
補償しつつ電源電圧および接地電圧を安定化する直流安
定化用容量を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体記憶装置に
含まれる静電容量素子の改良に関する。より特定的に
は、この発明は、半導体記憶装置の電源電圧の安定化の
ための静電容量素子に関する。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来から用いられているダイ
ナミック・ランダム・アクセス・メモリの読出部の全体
の概略構成の一例を示す図である。図17を参照して、
ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリは、情報を
記憶するメモリセルが行および列からなるマトリクス状
に配列されたメモリセルアレイMAと、外部から与えら
れる外部アドレス信号に従って内部アドレス信号を発生
するアドレスバッファABと、アドレスバッファABか
ら内部行アドレス信号を受け、メモリセルアレイMAの
うちの対応の行を選択するXデコーダADXと、アドレ
スバッファABから内部列アドレス信号を受け、メモリ
セルアレイMAの対応の列を選択するYデコーダADY
とを含む。
【0003】アドレスバッファABは、メモリセルアレ
イMAの行を指定する行アドレス信号とメモリセルアレ
イMAの列を指定する列アドレス信号とを時分割的に受
け、それぞれ所定のタイミングで内部行アドレス信号お
よび内部列アドレス信号を発生し、XデコーダADXお
よびYデコーダADYに与える。
【0004】外部アドレスにより指定されたメモリセル
のデータを読出すために、XデコーダADXからの行ア
ドレスデコード信号により選択された行に接続されるメ
モリセルのデータを検知し増幅するセンスアンプと、Y
デコーダADYからの列アドレスデコード信号に応答し
て、選択された1行のメモリセルのうち対応の列に接続
されるメモリセルのデータを出力バッファOBへ伝達す
る入出力インタフェース(I/O)と、入出力インタフ
ェース(I/O)を介して伝達されたメモリセルデータ
をダイナミック・ランダム・アクセス・メモリの外部へ
伝達する出力バッファOBとを含む。ここで、図17に
おいては、センスアンプと入出力インタフェース(I/
O)とが1つのブロックSIを構成するように示され
る。出力バッファOBは、ブロックSIから伝達された
読出データを受けて対応の出力データDoutに変換し
て出力する。
【0005】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
リの各種動作タイミングを制御するための制御信号を発
生するために、制御信号発生系周辺回路CGが設けられ
る。制御信号発生系周辺回路CGは、後に詳述する、プ
リチャージ電位VB、ワード線駆動信号Rn、イコライ
ズ信号φE、プリチャージ信号φP、センスアンプ活性
化信号φSなどを発生する。
【0006】図18は、図17に示されるメモリセルア
レイおよびそれに関連する回路の概略構成を示す図であ
る。図18を参照して、メモリセルアレイMAは、各々
がメモリセルアレイMAの1行を規定するワード線WL
1、WL2、…、WLnと、各々がメモリセルアレイM
Aの1列のメモリセルを接続するビット線対BL0,/
BL0、BL1,/BL1、…、BLm,/BLmを含
む。ビット線BL0,/BL0,…、BLm,/BLm
は、それぞれ折返しビット線構造を有し、1つのビット
線対を構成する2本のビット線の一方にメモリセルデー
タが読出され、他方がメモリセルデータに対する基準電
位を与える。図18において、ビット線BL0,/BL
0が1対のビット線を構成し、ビット線BL1,/BL
1が1対のビット線を構成し、以下、同様にして、BL
m,/BLmがビット線対を構成する。
【0007】情報を記憶するメモリセル1は、ビット線
BL0,/BL0、…、BLm,/BLmの各々と1本
おきのワード線との交差部に対応して配置される。すな
わち、各ビット線対において1本のワード線と1対のビ
ット線のいずれかのビット線の交差部に対応してメモリ
セル1が配置される。ビット線対BL0,/BL0、
…、BLm,/BLmの各々には、ダイナミック・ラン
ダム・アクセス・メモリのスタンバイ時に各ビット線の
電位を平衡化しかつ所定の電位VBにプリチャージする
ためのプリチャージ/イコライズ回路(P/E)150
が設けられる。
【0008】選択されたメモリセルのデータを検知し増
幅するために、ビット線対BL0,/BL0、…、BL
m,/BLmの各々に対してセンスアンプ50が設けら
れる。センスアンプ50は、第1の信号線14および第
2の信号線17を介してそれぞれ伝達される第1のセン
スアンプ駆動信号φAおよび第2のセンスアンプ駆動信
号φBに応答して活性化され、対応のビット線対の電位
差を検出し差動的に増幅する。
【0009】選択されたメモリセルのデータを図17に
示す出力バッファOBへ伝達するために、ビット線対B
L0,/BL0、…、BLm,/BLmの各々に、Yデ
コーダADYからの列アドレスデコード信号に応答して
オン状態となり、対応のビット線対をデータ入出力バス
線I/O,ZI/Oへ接続するトランスファゲートT
0,T0′、T1,T1′、…、Tm,Tm′が設けら
れる。トランスファゲートT0,T0′はビット線対B
L0,/BL0に対して設けられ、トランスファゲート
T1,T1′がビット線BL1,/BL1に対して設け
られ、トランスファゲートTm,Tm′がビット線対B
Lm,/BLmに対して設けられる。YデコーダADY
からの列アドレスデコード信号に応答して1対のトラン
スファゲートがオン状態となり、対応のビット線対がデ
ータ入出力バス線I/O,ZI/Oへ接続される。
【0010】図19は、図18に示す構成のうち、1対
のビット線に関連する回路構成を示す図であり、特に、
センスアンプ50を駆動する部分の構成を具体的に示す
図である。
【0011】図19を参照して、メモリセル1は、情報
を電荷の形態で記憶するメモリキャパシタ6と、ワード
線3上に伝達されるワード線駆動信号Rnに応答してオ
ン状態となり、メモリキャパシタ6をビット線2へ接続
する選択トランジスタ5とを備える。選択トランジスタ
5は、nチャネル絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
(以下、n−FETと称す)から構成され、そのゲート
はワード線3に接続され、そのソースはビット線2に接
続される。メモリキャパシタ6の一方電極は記憶ノード
4を介して選択トランジスタ5のドレインに接続され、
他方電極は所定の電位VGND(実際には電源電位Vc
c)に接続される。
【0012】プリチャージ/イコライズ回路150は、
n−FET9、10および12を含む。n−FET9
は、プリチャージ信号伝達用信号線11を介して伝達さ
れるプリチャージ信号φPに応答してオン状態となり、
プリチャージ電位伝達用信号線8を介して伝達されるプ
リチャージ電圧VBをビット線2上へ伝達する。n−F
ET10は信号線11を介して伝達されるプリチャージ
信号φPに応答してオン状態となり、信号線8を介して
伝達されるプリチャージ電圧VBをビット線7へ伝達す
る。n−FET12は、イコライズ信号伝達用信号線1
3を介して伝達されるイコライズ信号φEに応答してオ
ン状態となり、ビット線2およびビット線7を電気的に
短絡し、ビット線2およびビット線7の電位を平衡化す
る。
【0013】センスアンプ50は、pチャネル絶縁ゲー
ト型電界効果トランジスタ(以下、単にp−FETと称
す)15、16と、n−FET18、19を含む。セン
スアンプ50は、CMOS(相補性メタル・オキサイド
・セミコンダクタ)構成のフリップフロップにより構成
され、p−FET15および16のゲート電極とその一
方電極が交差接続され、かつn−FET18および19
のゲート電極とその一方電極が交差接続される。p−F
ET15とn−FET18の一方電極の接続点はビット
線2に接続され、p−FET16およびn−FET19
のそれぞれの一方電極の接続点はビット線7へ接続され
る。p−FET15および16の他方電極は、ともに第
1のセンスアンプ駆動信号φAを伝達する信号線14に
接続される。n−FET18および19の他方電極はと
もに第2のセンスアンプ駆動信号φBを伝達する信号線
17に接続される。
【0014】信号線14および17の間には、信号線1
4および17の電位を所定電位VBにプリチャージしか
つイコライズするために、n−FET26、27および
28が設けられる。n−FET26は、信号線11を介
して伝達されるプリチャージ信号φPに応答してオン状
態となり、信号線8を介して伝達される所定の一定の電
位のプリチャージ電圧VBを信号線14上へ伝達する。
n−FET27は信号線11を介して伝達されるプリチ
ャージ信号φPに応答してオン状態となり、信号線8を
介して伝達されるプリチャージ電圧VBを信号線17上
へ伝達する。n−FET28は、信号線11を介して伝
達されるプリチャージ信号φPに応答してオン状態とな
り、信号線14および17を電気的に短絡して信号線1
4および17の電位を平衡化する。
【0015】センスアンプ50を駆動するために、信号
線14と第1の電源電位供給端子24との間に、第1の
センスアンプ活性化信号/φSに応答してオン状態とな
り、信号線14を第1の電源線31へ接続するp−FE
T22が設けられる。
【0016】同様に、信号線17と第2の電源電位供給
端子29との間に、第2のセンスアンプ活性化信号φS
に応答してオン状態となり、信号線17を第2の電源線
30へ接続するn−FET25が設けられる。センスア
ンプ活性化信号/φSおよびφSはそれぞれ信号入力端
子23および26を介してp−FET22およびn−F
ET25のゲートへ与えられる。電源端子24および2
9は、このダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
が形成される半導体チップ周辺に形成されたボンディン
グパッドにより形成される。このボンディングパッドに
は、外部から所定の電位が供給される。
【0017】ビット線2は寄生容量20を有し、ビット
線7は寄生容量21を有する。また、第2の電源線30
は寄生抵抗32を有する。
【0018】なお、図19に示す構成においては、図面
の煩雑化を避けるために、1本のワード線3と、このワ
ード線3とビット線2との交点に対応して配置されたメ
モリセル1のみを代表的に示している。実際には、ビッ
ト線2および7には、それぞれ複数のメモリセルが接続
される。
【0019】また、ビット線2および7ならびに信号線
14および17を所定電位にプリチャージするプリチャ
ージ電圧VBは、通常は動作電源電位Vccの約1/2
の一定の電圧に設定される。
【0020】図20は、図19に示す回路構成の動作を
示す信号波形図である。図20においては、図19に示
すメモリセル1に論理“1”の情報が記憶されており、
この記憶情報“1”を読出す場合の動作が示される。以
下、図19および図20を参照してメモリセルデータの
読出動作について説明する。
【0021】時刻t0から時刻t1の間のスタンバイ状
態においては、プリチャージ信号φPおよびイコライズ
信号φEはともにH(ハイ)レベルにある。このため、
n−FET9、10、および12ならびにn−FET2
6、27および28はすべてオン状態にあり、ビット線
2および7ならびに信号線14および17はそれぞれ所
定のプリチャージ電位VB(=Vcc/2)に保持され
ている。
【0022】時刻t1においてスタンバイ状態が終了
し、メモリサイクルが始まると、プリチャージ信号φP
およびイコライズ信号φEはそれぞれL(ロー)レベル
へ下降する。これにより、n−FET9、10、12、
26、27および28はすべてオフ状態となる。
【0023】時刻t2において、プリチャージ信号φP
およびイコライズ信号φEがLレベルとなり、n−FE
T9、10、12、26、27および28がすべてオフ
状態となったとき、図17に示すアドレスバッファAB
から内部行アドレス信号がXデコーダADXへ与えら
れ、メモリセルアレイMAにおける行選択が行なわれ
る。
【0024】時刻t3において、選択されたワード線3
(図19に示すワード線3が選択されたものと仮定す
る)上にワード線駆動信号Rnが伝達され、ワード線3
の電位が立上がる。これにより、メモリセル1の選択ト
ランジスタ5がオン状態となり、メモリセル1のキャパ
シタ6がビット線2へ接続される。これにより、記憶ノ
ード4に蓄えられていた電荷がビット線2上へ移動し、
ビット線2の電位がわずかΔV上昇する。このビット線
2の電位上昇ΔVの値は、メモリキャパシタ6の容量値
C6とビット線2の寄生容量20の容量値C20と記憶
ノード4の記憶電圧V4とによって決定され、通常10
0ないし200mVの値となる。
【0025】時刻t4において、センスアンプ活性化信
号φSが上昇し、またセンスアンプ活性化信号/φSが
続いて下降し、n−FET25およびp−FET22が
それぞれオン状態となる。この結果、第1の信号線14
および第2の信号線17がそれぞれ第1の電源線31お
よび第2の電源線30へ接続され、第1の信号線14の
電位が上昇し始め、かつ第2の信号線17の電位が下降
し始める。この第1および第2の信号線14および17
の電位の上昇および下降により、p−FET15および
16ならびにn−FET18および19からなるフリッ
プフロップ回路(センスアンプ50)が活性化され、メ
モリセルデータのセンス動作を開始し、ビット線2およ
び7間の微小電位差ΔVの差動増幅を行なう。ここで、
ビット線7には選択メモリセルが接続されていないた
め、ビット線7の電位は時刻t4までプリチャージレベ
ルのVcc/2のままである。
【0026】このセンス動作の場合、ビット線2がプリ
チャージ電位よりΔVだけ電位が上昇したことにより、
n−FET19がオン状態となると、第2の信号線17
の電位下降に伴い、寄生容量21に蓄えられていた電荷
がn−FET19を介して第2の信号線17へ放電さ
れ、時刻t5においてビット線7の電位がほぼ0V程度
になる。
【0027】一方、ビット線7の電位下降により、p−
FET15がオン状態となり、第1の信号線14上の電
位がp−FET15を介してビット線2へ伝達され、ビ
ット線2の電位が電源電圧Vccレベルにまで上昇す
る。ビット線2上の電位は選択トランジスタ5を介して
記憶ノード4へ伝達され、記憶ノード4の電位レベルが
Vcc−VTMとなり、メモリセル1へのデータの再書
込が行なわれる。ここで、VTMは選択トランジスタの
しきい値電圧を示す。
【0028】ビット線2および7上の信号電位の増幅動
作が完了し、その電位がそれぞれ電源電位Vccレベル
および接地電位GNDレベルに確定すると、時刻t8ま
での間に、列デコーダADY(図17参照)からのアド
レスデコード信号によりメモリセルアレイの1列が選択
され、ビット線2および7がデータ入出力バス線I/O
およびZI/O(図18参照)に接続され、メモリセル
1の情報の読出が行なわれる。
【0029】以上が、メモリセルからのデータの読出、
増幅および再書込までの動作である。これら一連の動作
が終了すると、次のメモリサイクルに備えてスタンバイ
状態に入る。すなわち、時刻t8において、ワード線駆
動信号Rnが下降を始め、時刻t9において接地電位レ
ベルのLレベルに立下がると、選択トランジスタ5がオ
フ状態となり、メモリセル1がビット線2と電気的に切
り離されて待機状態となる。
【0030】時刻t10において、センスアンプ活性化
信号φSおよび/φSがそれぞれ下降および上昇をし始
め、時刻t11においてそれぞれ接地電位GNDレベル
の低レベルおよび電源電圧Vccレベルの高レベルとな
ると、p−FET22およびn−FET25がオフ状態
となり、センスアンプ50が不活性化される。
【0031】時刻t12において、イコライズ信号φE
が上昇をし始め、n−FET12がオン状態となると、
ビット線2および7が電気的に接続され、電位レベルの
高いビット線2から電位レベルの低いビット線7へ電荷
が移動し、ほぼ時刻t13においてビット線2および7
の電位がともにプリチャージ電位VB(=Vcc/2)
となる。このとき、同時に、p−FET22およびn−
FET25がオフ状態となったことにより、高インピー
ダンス状態とされた第1の信号線14および第2の信号
線17とビット線2およびビット線7との間に電荷の移
動が生じ、信号線14および17の電位レベルは、それ
ぞれ、Vcc/2+|VTP|、およびVcc/2−V
TNとなる。ここで、VTPはp−FET22および1
6のしきい値電圧を示し、VTNは、n−FET18お
よび19のしきい値電圧を示す。
【0032】時刻t14において、プリチャージ信号φ
Pが上昇し始めると、n−FET9、10、16、17
および28が導通し始め、時刻t15においてプリチャ
ージ信号φPが電源電圧VccレベルのHレベルとなる
と、n−FET9、10、22、26、27および28
がすべてオン状態となり、ビット線2および7へプリチ
ャージ電圧VBがそれぞれ伝達されるとともに、信号線
14および17がn−FET28を介して電気的に接続
され、それぞれの電位が平衡化される。
【0033】また、n−FET26および27を介して
所定電位のプリチャージ電圧VBが信号線14および1
7上へ伝達され、このように第1および第2の信号線1
4および17の電位がVcc/2となる。このプリチャ
ージ信号φPのHレベルへの移行により、ビット線2お
よび7ならびに信号線14および17上の電位が安定化
され、次の読出動作に備えることになる。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】上述のごとく、ダイナ
ミック・ランダム・アクセス・メモリのメモリセルデー
タの読出動作時においては、1対のビット線のうち一方
がVcc/2+ΔVレベルからVccレベルにまで充電
され、他方のビット線はVcc/2のレベルが接地電位
の0Vレベルにまで放電される(ただし、メモリセルが
論理“1”を記憶している場合)。また、選択メモリセ
ルが論理“0”を記憶している場合には、一方のビット
線電位はVcc/2−ΔVレベルから接地電位の0Vレ
ベルにまで放電され、他方のビット線はVcc/2レベ
ルから電源電位Vccレベルにまで充電される。
【0035】すなわち、センスアンプ動作時において
は、1対のビット線においては高電位側のビット線電位
が電源電圧Vccレベルにまで充電され、低電位側のビ
ット線が接地電位レベルにまで放電される。この充放電
はビット線の容量の充放電により達成されるが、この容
量の充放電はセンスアンプ50、第1および第2の信号
線14および17、第1および第2の電源線30および
31を介して電源電位端子24、接地端子(第2の電源
電位端子)29との間で行なわれる。しかしながら、第
1の電源線31と第2の電源線30(以下の説明におい
ては、説明の便宜上、第1の電源線31を単に電源線、
第2の電源線30を接地線と称す)には、前述のごとく
寄生抵抗33および32が存在する。この電源線31お
よび接地線30の寄生抵抗について図21を参照して説
明する。
【0036】図21においては、半導体チップ100上
に4M(メガ)ビットのダイナミック・ランダム・アク
セス・メモリが形成された場合のメモリセルアレイ、セ
ンスアンプ、電源線31および接地線30のレイアウト
を概略的に示す。図21において、メモリセルアレイM
Aは、8個のサブアレイブロックMA1〜MA8に分割
される。サブアレイMA1〜MA8の各々が512Kビ
ットを有し、各サブアレイブロックMA1〜MA8にお
いてメモリセルが512行、1024列(1K列)に配
列される。このように、メモリセルアレイをサブアレイ
のブロックに分割することにより、各サブアレイブロッ
クにおいてビット線の長さが短くなり、メモリセルから
の読出電圧ΔVを大きくすることができる。サブアレイ
ブロックMA1〜MA8の各々には、センスアンプブロ
ックSA1〜SA8が設けられる。センスアンプブロッ
クSA1〜SA8においては、それぞれ対応のサブアレ
イブロックにおける各列対応に1個のセンスアンプが設
けられるため、1024個のセンスアンプが設けられ
る。
【0037】電源線31は、ボンディングパッド24か
ら半導体チップ100上を延在し、すべてのサブアレイ
ブロックMA1〜MA8に沿って共通に配設される。同
様に接地線30は、接地電位を受けるパッド29から半
導体チップ100上を延在し、メモリセルアレイブロッ
クMA1〜MA8に沿って共通に配設される。これらの
電源線31および接地線30はメモリセルアレイブロッ
クMA1〜MA8に対してのみ配設されるのではなく、
他の周辺回路にももちろん所定の電位を供給する。たと
えば、ボンディングパッド24および29の近くで電源
線31および接地線30は分岐させられて他の周辺回
路、たとえばアドレスデコーダ、およびアドレスバッフ
ァなどの回路にも用いられる。ここで、説明の煩雑さを
避けるために、メモリセルアレイブロックMA1〜MA
8に関連する回路ブロックへ電源電位が供給される構成
のみを示す。
【0038】センスアンプブロックSA1のセンスアン
プを駆動するために、p−FET221およびn−FE
T251が設けられる。同様に、センスアンプブロック
SA2のセンスアンプを駆動するためにp−FET22
2およびn−FET252が設けられる。センスアンプ
ブロックSA3に対しては、p−FET223およびn
−FET253が設けられ、センスアンプブロックSA
7に対してはp−FET227およびn−FET257
が設けられ、センスアンプブロックSA8に対してはp
−FET228およびn−FET258が設けられる。
【0039】p−FET221〜228は、信号入力ノ
ード23から与えられるセンスアンプ活性化信号/φS
に応答してオン状態となり、各ブロック内のセンスアン
プ駆動用信号線を電源線31に接続する。n−FET2
51〜258の各々は、信号入力ノード26を介して伝
達されるセンスアンプ活性化信号φSに応答してオン状
態となり、対応のセンスアンプブロック内の信号線を接
地線30へ接続する。電源線31および接地線30の各
々は、それぞれ図21において破線で示すような寄生抵
抗を有している。
【0040】図21に一例として示すように、電源線3
1および接地線30は半導体チップ100のほぼ端部か
ら端部にわたって配設されている。したがって、配線材
料としてたとえ抵抗率の低いアルミニウムを用いたとし
てもその寄生抵抗は比較的大きくなる。たとえば図21
に示す構成において接地線30の寄生抵抗が最も大きく
なるのは、パッド29から最も離れた位置に設けられて
いるセンスアンプブロックSA1に対してである。今、
このセンスアンプブロックSA1に対する接地線30の
寄生抵抗の値を一般的な4Mダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリを例にとって計算してみる。
【0041】 アルミニウムの抵抗値:50mΩ/□ アルミニウム配線の幅:25μm アルミニウム配線の長さ:15mm とする。上述の値を用いると、センスアンプブロックS
A1に対する接地線30の寄生抵抗は次式で与えられ
る。
【0042】 R=50・10-3・15・10-3/25・10-6 =30(Ω) … (1) 一方、メモリセルアレイMA1のメモリセルは1024
列設けられており、1列は1対のビット線に対応するた
め、放電するビット線は1024本存在する。今、ビッ
ト線1本当りの容量を約0.3pFとすると、放電に関
与するビット線の総容量は、 C=0.3・1024〜300(pF) … (2) で与えられる。この容量Cに蓄えられている電荷がセン
ス動作時にn−FET251と接地線30の寄生抵抗と
を介して接地端子用パッド29へ放電されることにな
る。次にこの放電に要する時間を計算してみる。ここ
で、この計算を容易にするために、n−FET251の
大きさを十分に大きくし、その等化抵抗が接地線30の
寄生抵抗よりも十分小さくされているとし、かつ放電時
間TをこのCR放電回路の時定数τとみなすと、放電時
間Tは、 T=τ=R・C=30・300=9(ns) で与えられる。1つのメモリサイクルにおいて、ダイナ
ミック・ランダム・アクセス・メモリに許容される全体
の遅延時間は60〜80nsであり、この中で放電時間
が占める割合は10%以上あり、比較的大きな割合を占
めることになる。
【0043】さらに、上述のダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリにおける1回のメモリ動作(1メモリ
サイクル)においては、1個のサブアレイブロックのみ
が動作するのではなく、他のサブアレイブロックも動作
する(図21に示す4Mビットのダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリにおいては同時に2つのサブアレ
イブロックが動作する)構成にされている。したがっ
て、センス動作時にはこの複数個のサブアレイブロック
が同時に活性化されることになり、センス動作時におけ
る放電に伴って接地線30の電位レベルがさらに上昇
し、ビット線の放電レベルが応じて上昇し、放電時間が
上述の値よりもさらに長くなる。
【0044】また、上述の説明では、単に、センス動作
時における低電位側のビット線の放電動作における遅延
について説明しているが、高電位側のビット線を充電す
る際の充電動作についても同様の議論が成り立ち、同様
電源線の電圧が低下し、ビット線の充電に要する充電時
間も長くなる。
【0045】上述のようにセンス動作時においてビット
線の充放電に要する時間が長くなると、ビット線電位が
電源電位Vccレベルおよび接地電位レベルに確定する
のに要する時間が不必要に長くなり、メモリセルデータ
を高速で読出すことができなくなるという問題が生じ
る。
【0046】また、上述のようにセンス動作時において
多数のビット線の充放電が行なわれると、たとえば大容
量のダイナミック・ランダム・アクセス・メモリにおい
ては充電電流および放電電流がそれぞれ150mAない
し250mAにも達し、電源電位および接地電位の変動
が生じ、回路動作に誤動作が生じる場合もある。
【0047】また、センス動作時のみならず、半導体記
憶装置においては、接地線30上の接地電位および電源
線31の電源電圧を用いて動作する回路部分がある。こ
れらの回路が安定に動作するためには、この接地線30
上の接地電位および電源線31上の電源電位を安定に保
持する必要がある。たとえば、図17に示す出力バッフ
ァOBは、外部の大きな負荷を高速で駆動するために、
出力ノードを高速で充放電する必要がある。このため出
力バッファOBの構成要素であるFETは電流駆動力が
十分大きくされている。このデータ出力時において、電
源線31および接地線30の電位が変動すると、応じて
内部回路の動作電源電位も変化し、内部回路の誤動作が
生じる。
【0048】それゆえ、この発明の目的は、電源電位お
よび接地電位の変動を十分に抑制することのできる高周
波特性に優れた静電容量素子を備える半導体記憶装置を
提供することである。
【0049】この発明の他の目的は、高周波特性に優れ
かつ低寄生抵抗および大容量値を有する静電容量素子を
備える半導体記憶装置を提供することである。
【0050】この発明のさらに他の目的は、面積効率お
よび電気的特性に優れた安定化容量を備える半導体記憶
装置を提供することである。
【0051】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体記
憶装置は、要約すれば、静電容量素子として、メモリセ
ルキャパシタ(容量)と同じ容量を用いる。
【0052】請求項1に係る半導体記憶装置は、各々が
1個の電界効果トランジスタと1個の容量から構成され
る複数のメモリセルと、このメモリセルの形成領域と別
の領域に第1のノードと第2のノードとの間に結合さ
れ、メモリセルの容量を構成する電極と同一材料の電極
を有しかつメモリセルの容量を構成する誘電体と同一材
料かつ同一膜厚の誘電体を各々が有する少なくとも2個
の電気的に直列に接続された容量性素子を含む。この2
個の電気的に直列に接続された容量性素子により、第1
および第2のノードの少なくとも一方のノードの電位を
安定化する。
【0053】請求項2に係る半導体記憶装置は、行列状
に配列されかつ各々が1個のトランジスタと1個のスタ
ック構造のキャパシタとを有するメモリセルと、第1の
電源電圧を伝達する第1の電源線と第2の電源電圧を電
圧する第2の電源線との間に接続され、メモリセルのス
タック構造キャパシタの電極層と同一材料を有しかつ同
一層に形成された電極層と、スタック構造のキャパシタ
の誘電体膜と同一膜厚かつ同一材料の誘電体とを備える
容量素子とを備える。
【0054】請求項3に係る半導体記憶装置は、絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタと、この絶縁ゲート型電界
効果トランジスタの一方導通領域に接続されかつ半導体
基板上に形成されるストレージノードと、このストレー
ジノードと誘電体膜を介して対向配置されるセルプレー
トとを有するキャパシタとを備えるメモリセルと、第1
の電源電圧を伝達する第1の電源線と、第2の電源電圧
を伝達する第2の電源線と、第1および第2の電源線の
間に接続され、メモリセルのキャパシタのストレージノ
ードと同一層に形成された一方電極層と、メモリセルの
キャパシタの誘電体膜と同一層に形成された誘電体膜
と、セルプレートと同一層に形成された他方電極層とを
有する容量性素子とを備える。
【0055】請求項4に係る半導体記憶装置は、絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタと、この絶縁ゲート型電界
効果トランジスタの一方導通領域に接続されかつ半導体
基板上に形成されるストレージノードと、このストレー
ジノードと誘電体膜を介して対向配置されるセルプレー
トとからなるキャパシタとを有するメモリセルと、第1
の電源電圧を伝達する第1の電源線と、第2の電源電圧
を伝達する第2の電源線と、これらの第1および第2の
電源線の間に結合される容量素子を備える。この容量素
子は、ストレージノードと同一層に形成される第1の電
極層と、セルプレートと同一層に第1の電極層と対向し
て配置される第2の電極層とを有する。第1の電極層お
よび第2の電極層の一方の電極層は少なくとも第1およ
び第2の導体層を含む複数の導体層を含み、これら複数
の導体層のうちの第1の導体層が前記第1の電源線に接
続されかつ第2の導体層が第2の電源線に接続されて第
1の電源線と第2の電源線との間に容量性素子の直列体
を構成する。
【0056】請求項5に係る半導体記憶装置は、絶縁ゲ
ート型電界効果トランジスタと、この絶縁ゲート型電界
効果トランジスタの一方電極に接続されかつ半導体基板
上に形成されるストレージノードと、このストレージノ
ードと誘電体膜を介して対向配置されるセルプレートと
からなるキャパシタを有するメモリセルと、第1の電源
電圧を伝達する第1の電源線と、第2の電源電圧を伝達
する第2の電源線と、これらの第1および第2の電源線
の間に結合される容量素子を備える。この容量素子は、
ストレージノードと同一層に形成されかつ少なくとも第
1および第2の導体層を含む第1の電極層と、セルプレ
ートと同一層に形成されかつ第1および第2の導体層と
誘電体膜を介して対向配置される第3および第4の導体
層を少なくとも含む第2の電極層とを有する。第1およ
び第2の電源線の間に少なくとも2個の直列接続された
容量性素子を構成するように第1の導体層が第2の電源
線に接続されかつ第3の導体層が第1の電源線に接続さ
れる。
【0057】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
3から5の半導体記憶装置において、メモリセルのセル
プレートとストレージノードとの間には、第1の電源線
上の第1の電源電圧と第2の電源線上の第2の電源電圧
の中間の中間電圧が印加される。
【0058】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
1の半導体記憶装置において、メモリセルの容量の電極
間には第1の電源電圧と第2の電源電圧の中間の中間電
圧が印加され、一方第1のノードおよび第2のノードの
間にはこの第1および第2の電源電圧の差に等しい大き
さの電圧が印加される。
【0059】容量素子を半導体記憶装置におけるメモリ
セル容量と同じ構成とすることにより、優れた電気的特
性を有するメモリセルの容量と同じ電気的特性を有する
容量性素子を容易に生成することができ、第1および第
2のノードまたは第1および第2の電源線上の電源電圧
を小占有面積で安定に保持する容量素子を容易に実現す
ることができる。
【0060】また、メモリセルキャパシタ構造として
は、できるだけ小さな占有面積で十分な情報電荷を蓄積
することができるように、単位面積当りの容量値および
寄生抵抗値がメモリチップ内でそれぞれ最大および最小
となる構造が採用される。したがって、このメモリセル
キャパシタと同一の電極および誘電体材料ならびに同一
誘電体膜厚を有する容量は、低寄生抵抗でかつ最大容量
値を有することになり、高周波特性に優れた直流安定化
容量を小占有面積でメモリチップ上に形成することが可
能となる。特に、メモリセルキャパシタの両電極が半導
体基板上に形成されるスタック構造の場合、安定化すべ
き信号線に、他の素子のレイアウトに悪影響を及ぼすこ
となく階層的に形成することが可能となり、安定化容量
のレイアウトの自由度が高くなる。
【0061】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]図1は、この発明の実施の形態1に従
うセンスアンプ駆動装置の構成を示す図である。図19
に示す従来のセンスアンプ駆動装置と対応する部分には
同一の参照番号および符号を付し、また不要な説明の重
複を避けるために、図1に示す構成においては、図19
に示す構成と同一の部分は省略されている。
【0062】図1を参照して、この発明の実施の形態1
に従うセンスアンプ駆動装置は、接地線30と電源線3
1との間に設けられた容量34を備える。容量34は、
その一方電極が電源線31の接続点35に接続され、そ
の他方電極は接地線30の接続点36に接続される。容
量34はセンスアンプを活性化するためのp−FET2
2およびn−FET25に隣接してパッド24および2
9側に設けられる。これにより、接地線30の寄生抵抗
はn−FET25と接続点36との間の寄生抵抗38
と、接続点36と接地端子(ボンディングパッド)29
との間の寄生抵抗32とに分割される。また、電源線3
1の寄生抵抗は、p−FET22と接続点35との間の
寄生抵抗37と、接続点35と電源端子(ボンディング
パッド)24との間の寄生抵抗33とに分割される。接
続点35および36は、p−FET22およびn−FE
T25に隣接して設けられているため、寄生抵抗37お
よび38は、それぞれ寄生抵抗33および32よりも小
さくされている。
【0063】図2は、図1に示すセンスアンプ駆動装置
の動作を説明するための信号波形図であり、センスアン
プの放電動作におけるセンスアンプ活性化信号および信
号線14および17の電位変化を示す。また、図2にお
いては、本発明による動作が実線で示されかつ比較のた
めに従来のセンスアンプ駆動装置における動作波形が破
線で示される。以下、図1および図2を参照してこの発
明の実施の形態1に従うセンスアンプ駆動装置の動作に
ついて説明する。時刻T0において、センスアンプ活性
化信号φSが上昇すると、n−FET25が導通状態と
なる。これにより、センスアンプ駆動信号φBを伝達す
る信号線17が接地線30に接続され、信号線17の電
位がプリチャージレベルのVcc/2から低下し始め
る。この結果、センスアンプ50が活性化されて動作
し、ビット線2および7に生じている微小電圧差が増幅
され、低電位側のビット線電位が放電され、この低電位
ビット線から放電電流iNがセンスアンプ50、信号線
17、n−FET25を介して流れる。この放電電流i
Nが寄生抵抗38に電圧降下を生じさせ、信号線17の
電位を上昇させる。しかしながら、この寄生抵抗38は
極めて小さく、その電圧降下は無視できるほど小さいた
め、ビット線の放電に対し影響を及ぼさない。この放電
電流iNは、接続点36で2つに分流する。一方の放電
電流iNCは容量34に向かって流れ込み、他方の放電
電流iNGは接地端子(ボンディングパッド)29に向
かって流れる。
【0064】放電電流iNGにより寄生抵抗32におい
て電圧降下が生じ、接続点36の電位が上昇する。しか
しながら、この放電電流は通常センス動作開始時刻にお
いて大きく、時間の経過とともに放電電流は減少する。
したがって、時刻T0より接続点36の電位は放電電流
が流れると上昇するが、放電電流の減少とともに下降
し、時刻T1において0Vとなる。
【0065】一方、図2に破線で示すように、従来のセ
ンスアンプ駆動装置においては容量34が設けられてい
ないため、容量34への電流の分岐が存在せず、寄生抵
抗32における電圧降下が大きく、接続点36の電位上
昇も本発明の場合よりも大きくなる。この結果、時刻T
2において初めてn−FET25の接続点36側の電極
電位が接地電位レベルの0Vとなる。したがって、信号
線17の電圧降下の本発明の場合と比べて遅くなり、セ
ンスアンプ動作速度も遅くなる。
【0066】上述のように、センスアンプの動作速度を
速くするためには、接続点36における電位上昇をでき
るだけ小さくすることが必要である。このためには、寄
生抵抗32を流れる放電電流iNGをできるだけ小さく
し、容量34へ流れ込む放電電流iNCを大きくする必
要がある。このためには、容量34の容量値をできるだ
け大きくすればよいが、実際においては半導体チップの
面積上の制約もあるため、この容量値を大きくするのに
も限度がある。以下に、容量34による寄生抵抗による
インピーダンスを低減する効果が期待できる最低限の容
量値の概略値を求めてみる。
【0067】前述の式(2)で示されるように、信号線
17からn−FET25を介して接地線30へ流れ込む
放電電流iNは、ビット線の容量に蓄積された電荷を放
電することによって生じる。したがって、仮にこの信号
線17に対する放電に関与するビット線全体の容量と同
程度の容量値を容量34が有すれば、放電に関与するビ
ット線全体と容量34との間で電荷の分割を行なうこと
ができ、ほぼ放電電荷の半分を容量34で吸収すること
が可能となり、接続点36の電位上昇を従来のセンスア
ンプ駆動装置の場合に比べて半分に低減させることが可
能となり、これによりセンスアンプの放電動作を高速に
行なうことができる。
【0068】たとえば、4Mダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリにおいて、上述の程度の大きさの容量
値を半導体チップ上で実現するために必要とされる面積
を求めてみると、以下のようになる。
【0069】容量34がn−FETと同一構造のFET
容量(MOSキャパシタ)で形成される場合、その占有
面積が最小となる。この場合の容量値は次式で表わされ
る。
【0070】 C=(εox/Tox)・S … (3) ここで、Toxは、n−FETのゲート絶縁膜の膜厚、
εoxはゲート絶縁膜の誘電率、Sはゲート絶縁膜の面
積である。上式(3)より面積Sは、 S=(Tox/εox)・C … (4) で与えられる。一般的な4Mダイナミック・ランダム・
アクセス・メモリにおいては、 Tox=200・10-10 (m)、 εox=4・8.85・10-12 (F/m) である。したがって、容量値Cとして前述の値300p
Fを用いると、容量34の占有面積Sは、 S=(200・10-10 /4・8.85・10-2)・300・10-12 (m2 ) =0.17(mm2 ) で与えられる。図21に示すように、4Mダイナミック
・ランダム・アクセス・メモリは一般に8個のサブアレ
イに分割されているため、各サブアレイブロックに対し
図4に示すように容量34を1個ずつ設ける構成とした
場合、全体として占有面積は、0.17・8=1.36
(mm2 )となる。
【0071】この各サブアレイブロック対応に設けられ
た容量は、それぞれのサブアレイブロックに対して所望
の効果を奏する。しかしながら、共通に接地線30およ
び電源線31に接続されているため、他のサブアレイブ
ロックに対しても効果を奏する。これらの効果は複雑で
あり、説明が煩雑となるため、ここではその詳細は省略
するが、各サブアレイブロックに対しては最低で1個、
最大で4個(同時に2個のサブアレイブロックが動作す
る)の寄与が考えられ、通常、この最大および最小の中
間の2ないし3個の容量の効果が各サブアレイブロック
に対して現われると考えられる。
【0072】一般的な4Mダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリにおいては、そのチップ面積は約100
mm2 であり、上述の1.36mm2 という値はチップ
面積のうちわずか1.36%であり、チップ面積に対す
る影響はほとんどない。
【0073】さらに実際には、容量34はチップ100
上に配設されているアルミニウム配線等の下部にその一
部を設けるようにレイアウトすることも可能であり、容
量34に必要な面積は上述の値よりもさらに小さくする
ことが可能である。
【0074】この容量34の容量値は、大きくすればよ
り効果が高くなるが、この容量34によるチップ占有面
積増大に伴う損失と、センスアンプ放電動作の高速化に
よる利得との兼ね合いで適当な値に決定される。
【0075】また、上述の説明では、説明を簡単にする
ために、ビット線の放電動作についてのみ説明している
が、ビット線の充電動作についても同様の効果が生じ、
電位の変化方向を逆にするだけで上述の放電動作に対す
る説明がそのまま成立する。すなわち、図2においてセ
ンスアンプ活性化信号φSの信号の極性を逆にし、かつ
信号線17および接続線36の電位変化の方向を逆にす
ればビット線充電時の動作波形図が得られる。この場
合、充電動作時において接続点36の電位は充電電流i
PVにより寄生抵抗33における電圧降下により低下す
るが、この接続点35の電位低下は、容量34からの充
電電流iPCにより補償されるため、その電位低下の割
合を従来装置の場合よりも低減することができ、高速で
接続点35の電位を電源電位Vccレベルにまで上昇さ
せることができる。ここで、図1において信号線14へ
p−FET22を介して流れる充電電流iPは、電流i
PVと電流iPCとの和で与えられる。
【0076】さらに、ビット線の放電と充電とをほぼ同
一の時刻に行なった場合には、容量34の両電極間の電
圧変化が逆相になっているため、この電圧が互いに相殺
され、接続点35および36における電位降下および上
昇はほとんど生じず理想的に高速でビット線の充放電を
行なうことができる。
【0077】通常、センスアンプにおける充電動作と放
電動作を同時に行なわせる場合、動作電源電位から接地
電位に向かって貫通電流が大きく流れ、基板電位の変動
などによる誤動作等が生じる。このために、通常のメモ
リにおいては、センス動作時におけるビット線放電とビ
ット線充電との時刻をずらすことが行なわれている。し
かしながら、このセンスアンプの動作速度を高速化させ
るため、このビット線の充電とビット線の放電の動作タ
イミングとを一致させた場合、この発明によるセンスア
ンプ駆動装置の効果がより一層高められる。
【0078】また、上述の構成の場合、容量34により
電源線31から流れ込む充電電流および接地線30へ流
れる放電電流の量は従来の装置と比べて低減されるた
め、電源電位Vccおよび接地電位のセンスアンプ動作
時における変動が小さくなり、容量34は直流安定化容
量として機能し、電源電位変動による回路の誤動作を防
止することが可能となる。
【0079】[実施の形態2]図3は、この発明の実施
の形態2に従うセンスアンプ駆動装置の構成を示す図で
ある。ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリの記
憶容量が大きくなるにつれて、また集積度が向上するに
つれて、そのメモリチップ上に形成されているFETの
寸法が小さくなり、FETのソース−ドレイン間の耐圧
が低下し、メモリの信頼性が低下するという問題が生じ
る。この問題を克服するために、従来のメモリにおいて
使用されている5Vの動作電源電圧を低下させる必要が
生じてくる。しかしながら、外部からの電源電圧は5V
のままである。このため、メモリの使いやすさを大容量
となっても維持するために、外部から与えられる電源電
圧を5Vのままとし、メモリ内部に降圧回路500を設
け、降圧された内部動作電源電圧(3.3V)を生成す
ることが行なわれる場合がある。
【0080】この場合、図3に示すように、容量34は
降圧回路500からの内部電源線310と接地端子用パ
ッド29に接続される接地線30との間に接続されるこ
とになる。この図3に示す構成においては、降圧回路5
00は、ボンディングパッド24から電源線311を介
して5Vの電圧を受け、3.3Vにこの5Vの電源電圧
を降圧して内部電源線310を介して各回路へ動作電源
電圧として供給している。したがって、内部電源線31
0が前述の電源線31に対応することになり、図3に示
す構成においても図1に示す構成の場合と同様の効果を
得ることができる。
【0081】なお、上述の実施例においては、信号線1
4および17がともにスタンバイ時にプリチャージ電圧
VBに保持されているが、この信号線14および17を
イコライズ/プリチャージするFETが設けられていな
いセンスアンプ構成であっても上記実施の形態1および
2と同様の効果を得ることができる。
【0082】[実施の形態3]以下、容量34の具体的
構成について図5を参照して具体的に説明する。前述の
ごとく、容量34は、MOSキャパシタで構成されてお
り、図5(A)に概略的に示すような断面構造を有して
いる。
【0083】図5(A)を参照して、MOSキャパシタ
(容量34)は、P型半導体基板101と、P型半導体
基板101上の所定領域に形成されたN型不純物拡散領
域102と、半導体基板101表面上に形成されたゲー
ト絶縁膜(キャパシタ絶縁膜)104と、ゲート絶縁膜
104上に形成されたゲート電極103とを備える。拡
散領域102は、容量の一方の電極取出口(図5(A)
においては接地電位GND、すなわち接地線30へ接続
される電極取出口)を与える。ゲート電極103は、容
量の他方の電極を形成し、多結晶シリコンまたはモリブ
デンシリサイド、タングステンシリサイド等の高融点金
属シリサイド等または多結晶シリコンと高融点金属の多
層構造により形成される。
【0084】ゲート電極103は電源線31に接続され
て電源電位Vccを受ける。この電源線31および接地
線30は前述のごとくアルミニウム等の低抵抗金属で形
成されている。ゲート絶縁膜104は、SiO2 などの
絶縁膜を用いて形成される。ソースおよびドレイン電極
103は、アルミニウム等の低抵抗導体で構成され、不
純物領域102と電気的に接触し接地線30からの接地
電位GNDを拡散領域102へ与える。電極103およ
び108を互い電気的に絶縁するために層間絶縁膜10
9が設けられる。
【0085】通常、ゲート電極103に電源電位Vcc
が印加されると、半導体基板101表面に反転層(N型
反転層)101′が形成される。この反転層101′が
容量の一方の電極を形成する。すなわち、図5(A)に
示すMOSキャパシタにおいて、容量の一方電極は反転
層101′であり、他方電極はゲート電極103であ
る。この反転層101′には不純物拡散領域102を介
して接地電位GNDが印加されて一方電極の接地電位G
NDが形成され、かつ他方電極に電源電位Vccが印加
されて容量として機能する。
【0086】このMOSキャパシタはメモリチップ内部
で使用されるMOSトランジスタと同一の構成を有して
おり、このMOSトランジスタのソース電極およびドレ
イン電極を共通に接地電位GNDを受けるように接続し
たMOSトランジスタとみなすことができる。このMO
Sキャパシタの接続構造を図5(B)に示し、かつその
等価回路を図5(C)に示す。
【0087】図5(C)を参照して、抵抗R1はゲート
電極103の寄生抵抗を示し、抵抗R2は反転層10
1′の寄生抵抗を示す。このようなMOS構造の容量を
用いるのは、メモリチップ上ではこの構造を用いた容量
が誘電体(キャパシタ絶縁体)の厚さを薄くでき、かつ
占有面積を小さくすることが可能となるからである。す
なわち、図6に示すように、層間絶縁膜109をキャパ
シタの誘電体として用いた場合、この誘電体109の膜
厚t2はゲート絶縁膜104の膜厚t1の10倍程度で
あり、したがって層間絶縁膜109をキャパシタの誘電
体として用いた場合の容量の占有面積はMOSキャパシ
タの10倍必要となる。
【0088】また、層間絶縁膜109の膜厚をエッチン
グし、所定の容量値を有する容量を形成する構成の場合
においても容量の電極として1層目の電極層103と2
層目の電極層113とを用いる必要がある。この1層目
の電極層103はたとえばゲート電極103と同一の製
造プロセスで形成され、また電極層113は、他の第2
層配線層(図6には示さず)と同一の製造プロセスで形
成される。したがって、これらの電極103および11
3の間の誘電体の膜厚t2は、他の部分において用いら
れる信号配線層間に形成される絶縁膜の膜厚と同じとな
る。
【0089】この内部信号配線層はできるだけその層間
容量を小さくする必要がある。なぜならば、内部信号配
線の層間の寄生容量が大きい場合、内部信号配線間の容
量結合による信号の変動および寄生容量による内部信号
の伝達の遅れが生じるからである。このため、このよう
な1層目の電極層103と2層目の電極層113とをチ
ップ内の容量を電極として用いる場合、このキャパシタ
誘電体膜の膜厚t2はゲート絶縁膜104の膜厚t1の
5ないし10倍程度に設定される。このような信号配線
層間の絶縁膜の膜厚は、この寄生容量を低減するために
基本的に厚くされており、したがって十分な大きさの容
量をこの金属配線層103および113を用いて形成す
る場合には大きな占有面積が必要となり、小面積で所望
の容量値を有する容量を得ることができなくなるという
問題が生じる。
【0090】このため、上述のようにMOS構造の容量
を用いることにより最小面積で最大の容量値を有する容
量を得ることが可能となる。しかも、前述のごとくゲー
ト電極103の構成材料は比較的低抵抗の材料であるた
め、その寄生抵抗R1は比較的低く、数Ωないし数十Ω
にすることが可能である。しかしながら、抵抗R2(図
5(C)参照)は、MOSトランジスタの反転層の抵抗
であり、この反転層の抵抗は、通常、MOSトランジス
タのオン抵抗の主要構成要素となっており、その値はか
なり高く数百ないし数KΩの値となる。寄生抵抗R2の
値がこのように大きくなると、容量値を大きくした場
合、その時定数(RC)も大きくなり、前述のセンスア
ンプ動作時におけるビット線充放電動作に対し早く応答
することが困難となるという問題が生じることが考えら
れる。したがって、高速でビット線の充放電動作に対し
て応答し、電源電位(VccおよびGND両者)の変動
をできるだけ抑制することのできる容量を用いるのが好
ましい。この高速応答性は、単にセンスアンプの電源電
位の変動を抑制するために必要とされるのみならず、他
の内部回路動作時における電源電位の変動を抑制するた
めにも同様好ましい。ここで、以下に、高周波特性に優
れた容量すなわち寄生抵抗が小さくかつできるだけ大き
な容量値を有する容量構造について説明する。
【0091】[実施の形態4]図7は、この発明の実施
の形態4に従う容量34の断面構造をダイナミック・ラ
ンダム・アクセス・メモリセルの断面構造とともに示す
図である。図7を参照して、メモリセル(図7左側部
分)と直流安定化用キャパシタ(図7右側部分)とが同
一のP型半導体基板101上に形成される。
【0092】メモリセルは、1トランジスタ・1キャパ
シタ型のセル構造を有する。メモリセルトランジスタ
は、半導体基板101と、半導体基板101の所定の表
面領域に形成されたN型不純物拡散領域102aおよび
102bと、半導体基板101表面上に形成されるゲー
ト絶縁膜104aと、ゲート絶縁膜104a上に形成さ
れる電極配線層103aとから構成される。不純物拡散
領域102aおよび102bは、それぞれ、メモリセル
トランジスタのソースおよびドレイン領域を形成する。
電極配線層103aは、多結晶シリコン、モリブデンシ
リサイド、タングステンシリサイド等の高融点金属系の
材料を用いて構成され、ワード線の一部をも構成してい
る。
【0093】メモリセルキャパシタは、不純物拡散領域
102bに電気的に接触しかつ電極配線層103aおよ
び103b上にまで延びて所定の領域に形成される配線
層105aと、電極層105a上に形成される絶縁膜1
07aと、絶縁膜107a上に形成される配線層106
aとから構成される。配線層105aは、多結晶シリコ
ン、モリブデンシリサイド、タングステンシリサイド等
の高融点金属系の材料を用いて構成され、メモリセルト
ランジスタのドレイン領域102bと電気的に接触し、
メモリセル容量の一方の電極(ストレージノード)とし
て機能する。配線層106aも同様に、多結晶シリコ
ン、モリブデンシリサイド、タングステンシリサイド等
の高融点金属系の材料を用いて構成され、動作電源電圧
Vccの半分の電圧Vcc/2が印加され、メモリセル
容量の他方電極(セルプレート)として機能する。
【0094】絶縁膜104aおよび107aには、とも
に、SiO2 等の材料が用いられる。絶縁膜107aの
膜厚はゲート絶縁膜104aの膜厚のほぼ1/2程度に
設定される。この場合、ゲート絶縁膜104aに印加さ
れる電圧はVccレベルであり、一方、メモリセルキャ
パシタ電極に印加される電圧は最大Vcc/2のレベル
であるため、同一絶縁耐圧の絶縁膜を用いれば膜厚が薄
ければ薄いほどキャパシタの容量値が大きくなるからで
ある。
【0095】メモリセルトランジスタのソース領域(不
純物拡散領域)102aにはアルミニウムまたは多結晶
シリコン等の低抵抗の導体層108aが電気的に接続さ
れる。この導体層108aは、メモリセルアレイにおけ
るビット線を形成する。また、メモリセルキャパシタ電
極層105aの下に形成されている配線層103bは、
他の行に接続されるメモリセルを選択するためのワード
線を示しており、電極配線層103aと同様の材料を用
いて同一製造工程で形成される。
【0096】上述のメモリセル構造はいわゆるスタック
型メモリセル構造を実現している。ここで、上述のメモ
リセル構造において、メモリセルキャパシタの他方電極
(セルプレート)106aにVccレベルの電圧ではな
くVcc/2のレベルの電圧が印加されているのは以下
の理由による。
【0097】スタック型メモリセルは、メモリセルキャ
パシタの両電極が半導体基板上に積層して形成される構
造を有している。このメモリセルキャパシタ部の高さ
(半導体基板101の表面から電極層106aの上面ま
での距離)をできるだけ小さくし、このメモリセルキャ
パシタ部に生じる段差をできるだけ小さくする必要があ
る。このため、メモリセルキャパシタ部の絶縁膜(キャ
パシタ誘電体)106aの膜厚はできるだけ薄くするの
が望ましくなる。このような薄い絶縁膜をキャパシタ誘
電体として用いているため、その絶縁耐圧を確保するた
めにメモリセルキャパシタの電極層106aに印加され
る電圧はVcc/2と低く設定される。
【0098】なお、図7のメモリセルキャパシタ構造に
おいて、メモリセルキャパシタの電極層106aと導体
層108aとの間には層間絶縁膜109aが形成されて
おり、電極層106aと導体層108aとの間の電気的
絶縁を実現している。
【0099】図7の右側部に示すこの発明の実施の形態
4に従う容量は、半導体基板101表面上に形成される
電極層105bと、電極層105b上に形成される絶縁
膜107bおよび107cと、絶縁膜107bおよび1
07c上に形成される電極層106bおよび106c
と、電極層106bおよび106cにそれぞれ電気的に
接触する導体層108bおよび108cとから構成され
る。
【0100】電極層105bはメモリセルキャパシタ電
極層105aと同一の材料で構成され、同一の製造工程
で形成される。絶縁膜107bおよび107cはメモリ
セルキャパシタの絶縁膜107aと同一の材料で構成さ
れかつ同一の膜厚を有し同一の製造工程で形成されてい
る。
【0101】電極層106bおよび106cは互いに分
離して形成されかつメモリセルキャパシタの電極層10
6aと同一の材料を用いて同一の製造工程で形成され
る。導体層108bおよび108cは、それぞれビット
線となる導体層108aと同様に、アルミニウムまたは
多結晶シリコン等の低抵抗導体で形成される。導体層1
08bは電源電位Vcc供給ノードに接続され、導体層
108cは接地電位GNDを供給するノードに接続され
る。
【0102】層間絶縁膜109bは、導体層108bお
よび108cならびに電極層106bおよび106cの
相互の電気的接触を防止する機能を有し、メモリセル部
における層間絶縁膜109aと同一の材料を用いて同一
製造工程で形成される。電極層105b下には同様に絶
縁膜が形成されており、電極層105bと半導体基板1
01との間の電気的接触が防止されている。
【0103】図8は、図7の右側に示す容量の電気的等
価回路を示す図である。図8に示すように、容量は2つ
の容量素子(容量性素子)C20およびC30が直列に
電源電位Vcc供給ノードと接地電位GND供給ノード
との間に接続された構成と等価となる。電極層105b
と絶縁層107bおよび電極層106bが形成する容量
素子と、電極層105b、絶縁層107cおよび電極層
106cが形成する容量素子とがともに同一の容量値を
有すれば、導体層108bに電源電位Vccが印加さ
れ、導体層108cに接地電位GNDが印加されたとき
に、各容量素子に印加される電圧は容量分割によりそれ
ぞれVcc/2となる。
【0104】容量C20およびC30それぞれにおける
印加電圧Vcc/2はメモリセルキャパシタの電極間に
印加される電圧と同じであり、メモリセルキャパシタの
絶縁膜107aに加わる電界と等価な電界がキャパシタ
C20およびC30の絶縁層106bおよび106cに
印加される。したがって、この構造においては、たとえ
電源電圧Vccと接地電位GNDとが導体層108bお
よび108cそれぞれに印加されても絶縁破壊が生じる
ことはない。
【0105】この図7に示す容量の構造では、MOSキ
ャパシタ構造と同一容量値を得るためには、MOSキャ
パシタの占有面積の約2倍の占有面積を必要とする。し
かしながら、電極層105b、106bおよび106c
には低抵抗の材料が用いられているため、この電極の抵
抗に起因する容量の寄生抵抗を数Ωないし数十Ωの低抵
抗に設定することができる。これにより、MOSキャパ
シタよりも高周波特性に優れた容量を得ることが可能と
なる。特に、図6に示すような他の電極層を用いて容量
を形成する場合と比較して、絶縁膜の膜厚は1/5ない
し2/5に低減することができるので、他の電極層を用
いた容量よりも占有面積を1/5ないし2/5=20な
いし40%低減することができ、面積効率が良い容量を
得ることができる。
【0106】[実施の形態5]図9は、この発明の実施
の形態5に従う容量の断面構造を概略的に示す図であ
る。図9を参照して、容量は、電極層105cおよび1
05dと、絶縁層107eおよび107fと、他方の電
極層106dとから構成される。電極層105cが導体
層108dを介して電源電位Vccを供給するノードに
接続され、電極層105dが導体層108eを介して接
地電位GNDを供給するノードに接続される。この構成
においても、絶縁膜107eおよび107fは、メモリ
セルキャパシタの絶縁膜107aと同一材料でありかつ
同一膜厚を有している。電極層105cおよび105d
は互いに絶縁膜109bを介して電気的に絶縁されてい
る。電極層105c、絶縁層107eおよび電極層10
6dが形成する容量と、電極層105d、絶縁層107
fおよび電極層106dが形成する容量とはともに容量
値が等しく、図8に示すような等価回路を与える。この
図9に示す構成においても、図7に示す容量構造と同様
の効果を得ることができる。
【0107】[実施の形態6]図10は、この発明の実
施の形態6に従う容量の断面構造を概略的に示す図であ
る。図10においては、キャパシタは電極層105eお
よび絶縁層107gおよび他方電極層106eから形成
される第1の容量性素子と、電極層105f、絶縁層1
07hおよび電極層106fから形成される第2の容量
性素子とから形成される。電極層105eと電極層10
6fとは導体層108dにより接続される。第1の容量
性素子の電極層106eは導体層108bを介して電源
電位Vccを供給するノードに接続される。第2の容量
性素子の電極層105fは、導体層108cを介して接
地電位GNDを供給するノードに接続される。
【0108】この図10に示す構造においても、電極層
105e、105f、106eおよび106fは、それ
ぞれメモリセルキャパシタの電極層と同一の材料を用い
て同一の製造工程で形成されており、かつ絶縁層107
gおよび107hはメモリキャパシタの絶縁層と同一の
材料を用いてかつ同一の膜厚で同一の製造工程で形成さ
れている。したがって、この図10に示す構成において
も動作電源電位Vccと接地電位GNDとの間に第1の
容量性素子と第2の容量性素子が直列に接続された構造
を実現することになり、先の実施の形態と同様の効果を
奏する。
【0109】[実施の形態7]図11は、この発明の実
施の形態7に従う容量の断面構造を概略的に示す図であ
る。前述のようにこの発明に従って構成される容量はス
タック型メモリセルのキャパシタと同一構成を有してお
り、半導体基板101表面上に層間絶縁膜109bを介
して形成されている。したがって、この容量(図11に
おいて電極層105、絶縁層107および電極層106
とにより形成される容量)の下にMOSトランジスタを
形成することも可能である。ここで、MOSトランジス
タは、不純物領域102cおよび102dと、ゲート絶
縁膜104bと、ゲート電極103bとから形成され、
このMOSトランジスタはメモリセルトランジスタと同
一の製造工程で形成される。
【0110】このMOSトランジスタを容量接続すなわ
ちそのソース電極とドレイン電極(電極層108dおよ
び10g)をともに接続し、電極層103bと電極層1
08dおよび108gとをそれぞれ、電源電位Vcc供
給ノードおよび接地電位GND供給ノードに接続すれ
ば、その上層に形成された容量とMOSキャパシタとが
並列に接続されることになり、同一面積でより大きな容
量値を得ることが可能となり、より集積度を向上するこ
とが可能となる。
【0111】[実施の形態8]先の実施の形態において
は、センスアンプ動作時におけるビット線充放電を高速
で行なうための構成について説明している。しかしなが
ら、このセンスアンプにおけるビット線充放電を高速に
行なうための容量は、センス動作時に電源線31および
接地線30へ流れる充放電電流を低減し、電源電圧Vc
cおよび接地電圧GNDの変動を抑制している。したが
って、この容量を直流電圧安定化容量として用いること
も可能である。
【0112】図12は、この発明の実施の形態8に従う
半導体記憶装置の要部の構成を概略的に示す図であり、
この図12においては、各実施の形態において用いられ
る容量を直流電圧安定化容量として用いる場合の構成が
示される。
【0113】図12の構成においては、外部電源電圧V
ccが電源端子24を介して半導体チップ内へ印加さ
れ、電源線311を介して降圧回路500により内部電
源電圧Vc′に降下される場合の構成が一例として示さ
れる。この外部電源電圧Vccは5Vであり、たとえば
内部電源電圧Vc′が3.3Vの場合を考える。
【0114】このような内部降圧電源電圧を用いるメモ
リの場合、このメモリセルがスタック型の構造を有して
いる場合には、メモリセル容量6の一方の電極には、V
c′/2=3.3/2=1.65Vの電圧が印加される
ことになる。このメモリセルキャパシタ6に印加される
電圧はできるだけ安定状態に保つことが必要である。こ
の場合、この発明に基づいて形成される容量構造を用い
れば、図12に示すように容量性素子C20およびC3
0から形成される容量が内部電源線310と接地線30
との間に接続される構成となる。この構成に従えば、容
量性素子C20およびC30から構成される容量は、セ
ンスアンプ駆動時のみならず、通常動作時においてもメ
モリセルキャパシタ6へ印加される電圧を安定化させる
機能を有する。
【0115】図12に示す構成においては抵抗分割によ
りメモリセルキャパシタ6へVc′/2の電圧が印加さ
れている。この場合、メモリセルキャパシタ6へ印加さ
れる電圧Vc′/2は1.65Vである。この値は外部
電源電圧Vccの5Vの約1/3であるため、このメモ
リセルキャパシタの耐圧は1.65Vである。したがっ
て、図13に示すように外部電源電圧Vccと接地電圧
GNDとの間に容量を3個直列に形成すれば、外部電源
電圧Vccを安定化することも可能である。
【0116】ここで、図13に示す構成においては、電
極層5gと絶縁層107および電極層106hで第1の
容量性素子が形成され、電極層105g、絶縁層107
および電極層106iにより第2の容量素子が形成さ
れ、電極層105h、絶縁層106および電極層106
iにより第3の容量が形成され、それぞれが直列に接続
される。
【0117】[実施の形態9]図12に示す実施の形態
においては、メモリチップ内における直流電圧安定化用
として容量を用いている。しかしながら、この発明に従
って形成される直流安定化容量は高周波特性に優れてい
るため、メモリチップ内において周辺回路として用いら
れる高周波信号を利用する回路、たとえば図14に示す
ような遅延回路、図15に示すような半導体基板へ一定
の基板バイアス電位を印加させるためのチャージポンプ
回路および図16に示すような昇圧回路等における容量
としても用いることができる。
【0118】ここで、図14における遅延回路は、2段
の縦続接続されたインバータI1およびI2と、インバ
ータI1の出力と接地電位GND供給ノードとの間に接
続される遅延容量CAとから構成される。このような遅
延回路は、通常、タイミング信号に応答して所定の時間
を遅延させて活性化信号を発生させる回路、たとえば外
部ロウアドレスストローブ信号/RASに応答してワー
ド線駆動信号を発生させるための回路、このワード線駆
動信号をさらに所定時間遅延させてセンスアンプ活性化
信号を発生させる回路等において用いられている。
【0119】図15に示すチャージポンプ回路は、チャ
ージポンプ用容量CBと、チャージポンプ用容量CBの
他方電極と接地電位供給ノードとの間に順方向に接続さ
れるダイオードD1と、チャージポンプ用容量CBの他
方電極と半導体基板との間に逆方向に接続されるダイオ
ードD2とを備える。このチャージポンプ回路において
は、電源電圧レベルの振幅を有するクロック信号φに応
答してチャージポンプ用容量CBの他方電極の電位が上
昇または下降し、この他方電極電位がそれぞれダイオー
ドD1およびD2によりクランプされることにより、半
導体基板の電位をチャージポンプ動作により所定電位に
バイアスする構成となっている。この場合、クロック信
号φは高周波信号であるため、チャージポンプ用容量C
Bとして高周波特性に優れた容量を用いることにより、
高速でチャージポンプ動作を行なって半導体基板バイア
ス電位を安定に保持させることができるため、この容量
CBとして、この発明に従うメモリセルキャパシタと同
一構造の容量のいずれかを適用することができる。
【0120】図16に示す昇圧回路は、たとえばメモリ
セルデータを読出した後再び元のメモリセルに読出した
データを書込むリストア動作時においてメモリセルデー
タを確実に元のメモリセルに書込むためにワード線をさ
らに昇圧するワード線昇圧構成などにおいて用いられる
回路である。この昇圧回路は、電源電圧レベルの振幅を
有するクロック信号φを受けるバッファBと、バッファ
Bの出力に接続され、昇圧用のクロック信号φcに応答
してバッファBの出力端子の電位を昇圧する昇圧用容量
Ccとを備える。容量Ccとしてこの発明に従うメモリ
セルキャパシタと同一構造の容量のいずれかを利用す
る。これにより、高速でバッファBの出力に電荷を注入
して昇圧動作を行なわせることができる。
【0121】
【発明の効果】以上のように、請求項1から7の発明に
従えば、メモリセルキャパシタと同一構成の容量性素子
を半導体記憶装置内部において用いられる容量として利
用するようにしているため、容量として寄生抵抗が低減
されかつ十分な容量値を有する小占有面積の高周波特性
に優れた容量を得ることができ、センスアンプ動作時に
おけるビット線充放電の高速化、電源電位の変動の抑
制、直流電圧安定化および高周波特性改善用容量を容易
に製造プロセスを増加させることなく得ることができ
る。
【0122】また、メモリセルキャパシタがスタック構
造を有する場合、この周辺回路の容量を、構成要素のM
OSトランジスタ上層に形成することが可能となり、こ
の容量のレイアウトの自由度が大きくなり、占有面積を
増加させることなく電源電位の変動の抑制などの直流電
圧安定化容量を容易に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置のセンスアンプ駆動装置の要部の構成を示す図であ
る。
【図2】 図1に示すセンスアンプ駆動装置の動作を示
す信号波形図であり、ビット線放電時における動作を示
す信号波形図である。
【図3】 この発明の実施の形態2に従うセンスアンプ
駆動装置の要部の構成を示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1または2のセンスア
ンプ駆動装置に用いられる容量の半導体記憶装置内の概
略配置を示す図である。
【図5】 (A)から(C)は、この発明の実施の形態
3に従う容量の構成、接続および電気的等価回路をそれ
ぞれ示す図である。
【図6】 図5に示すMOSキャパシタと従来のキャパ
シタとの比較を示す図である。
【図7】 この発明の実施の形態4に従う容量の構造を
メモリセルの断面構造とともに示す図である。
【図8】 図7に示す容量の電気的等価回路を示す図で
ある。
【図9】 この発明の実施の形態5に従う容量の断面構
造を概略的に示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態6に従う容量の断面
構造を概略的に示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に従う容量の断面
構造を概略的に示す図である。
【図12】 この発明の実施の形態7に従う容量の適用
例を示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態8に従う容量の構成
を概略的に示す図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に従う容量の第1
の適用例を示す図である。
【図15】 この発明の実施の形態9に従う容量の第2
の適用例を示す図である。
【図16】 この発明の実施の形態9に従う容量の第3
の適用例を示す図である。
【図17】 従来のダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリの全体の構成の一例を概略的に示す図である。
【図18】 図17に示すダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリのメモリセルアレイ部およびそれに関連
する回路の構成を概略的に示す図である。
【図19】 図18に示す1対のビット線とそれに関連
する回路の構成の一例をより具体的に示す図である。
【図20】 図19に示す構成の動作を示す信号波形図
である。
【図21】 従来のダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリのセンスアンプ動作時における問題点を説明す
るための図である。
【符号の説明】
MA メモリセルアレイ、MA1〜MA8 サブアレイ
ブロック、14 第1の信号線、17 第2の信号線、
22 p−FET、25 n−FET、30第2の電源
供給線(接地線)、31 第1の電源供給線(電源
線)、32,33,37,38 寄生抵抗、34 容
量、35,36 第1および第2の電源供給線と容量3
4との接続点、310 内部電源線、101 半導体基
板、102a,102b 不純物拡散領域、104a,
104b ゲート絶縁膜、103a,103b ゲート
電極配線層、105a メモリセルキャパシタ一方電極
層、105b〜105h 容量の一方電極、107a
メモリセルキャパシタ絶縁膜、106a メモリセルキ
ャパシタの他方電極配線層、107b〜107f 容量
絶縁膜、106b〜106f 容量電極配線層。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が、1個の電界効果トランジスタと
    1個の容量から構成される複数のメモリセルと、 前記メモリセルの形成領域と別の領域に第1のノードと
    第2のノードとの間に結合され、前記メモリセルの容量
    を構成する電極と同一材料の電極を有しかつ前記メモリ
    セルの容量を構成する誘電体と同一材料かつ同一膜厚の
    誘電体を各々が有する少なくとも2個の電気的に直列に
    接続された容量性素子を含み、前記第1および第2のノ
    ードの少なくとも一方のノードの電位を安定化する静電
    容量素子とを備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 各々が、1個のトランジスタと1個のス
    タック構造のキャパシタとを有するメモリセルが行列状
    に配列されたメモリセルアレイ、および第1の電源電圧
    を伝達する第1の電源線と第2の電源電圧を電圧する第
    2の電源線との間に接続され、前記メモリセルのスタッ
    ク構造キャパシタの電極層と同一材料を有しかつ同一層
    に形成された電極層と、前記スタック構造のキャパシタ
    の誘電体膜と同一膜厚かつ同一材料の誘電体とを備える
    静電容量素子とを備える、半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、
    前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方導通領域
    に接続されかつ半導体基板上に形成されるストレージノ
    ードと、前記ストレージノードと誘電体膜を介して対向
    配置されるセルプレートとを有するキャパシタとを備え
    るメモリセルと、 第1の電源電圧を伝達する第1の電源線と、 第2の電源電圧を伝達する第2の電源線と、 前記第1および第2の電源線の間に接続され、前記メモ
    リセルのキャパシタのストレージノードと同一層に形成
    された一方電極層と、前記メモリセルのキャパシタの誘
    電体膜と同一層に形成された誘電体膜と、前記セルプレ
    ートと同一層に形成された他方電極層とを有する容量性
    素子とを備える、半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、
    前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方導通領域
    に接続されかつ半導体基板上に形成されるストレージノ
    ードと、前記ストレージノードと誘電体膜を介して対向
    配置されるセルプレートとからなるキャパシタとを有す
    るメモリセルと、 第1の電源電圧を伝達する第1の電源線と、 第2の電源電圧を伝達する第2の電源線と、 前記ストレージノードと同一層に形成される第1の電極
    層と、前記セルプレートと同一層に前記第1の電極層と
    対向して配置される第2の電極層とを有し、前記第1の
    電極層および前記第2の電極層の一方の電極層は少なく
    とも第1および第2の導体層を含む複数の導体層を含
    み、前記複数の導体層のうちの前記第1の導体層が前記
    第1の電源線に接続されかつ前記第2の導体層が前記第
    2の電源線に接続されて前記第1の電源線と前記第2の
    電源線との間に容量性素子の直列体を構成する容量素子
    とを備える、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、
    前記絶縁ゲート型電界効果トランジスタの一方電極に接
    続されかつ半導体基板上に形成されるストレージノード
    と、前記ストレージノードと誘電体膜を介して対向配置
    されるセルプレートとからなるキャパシタを有するメモ
    リセルと、 第1の電源電圧を伝達する第1の電源線と、 第2の電源電圧を伝達する第2の電源線と、 前記ストレージノードと同一層に形成されかつ少なくと
    も第1および第2の導体層を含む第1の電極層と、前記
    セルプレートと同一層に形成されかつ前記第1および第
    2の導体層と誘電体膜を介して対向配置される第3およ
    び第4の導体層を少なくとも含む第2の電極層とを有
    し、前記第1および第2の電源線の間に少なくとも2個
    の直列接続された容量性素子を構成するように前記第1
    の導体層が前記第2の電源線に接続されかつ前記第3の
    導体層が前記第1の電源線に接続される容量素子とを備
    える、半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルのセルプレートとストレ
    ージノードとの間には、前記第1の電源線上の第1の電
    源電圧と前記第2の電源線上の第2の電源電圧の間の中
    間電圧が印加される、請求項3ないし5のいずれかに記
    載の半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記メモリセルの容量の電極間には第1
    の電源電圧と第2の電源電圧の中間の中間電圧が印加さ
    れ、前記第1のノードおよび前記第2のノードの間に
    は、前記第1の電源電圧と前記第2の電源電圧の差の大
    きさの電圧が印加される、請求項1記載の半導体記憶装
    置。
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