JPH1073012A - 4サイクル船外機の潤滑装置 - Google Patents

4サイクル船外機の潤滑装置

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JPH1073012A
JPH1073012A JP9195213A JP19521397A JPH1073012A JP H1073012 A JPH1073012 A JP H1073012A JP 9195213 A JP9195213 A JP 9195213A JP 19521397 A JP19521397 A JP 19521397A JP H1073012 A JPH1073012 A JP H1073012A
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lubricating
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4サイクル船外機において、平面視でクラン
ク室とオイル溜室とが離れた場合に、クランク室内を潤
滑した後の潤滑油を円滑にオイル溜室に戻すことを課題
とする。 【解決手段】 4サイクル船外機の潤滑装置において、
内燃機関113 の下方に中間部材112 を介してオイル溜室
を配置する。シリンダブロック22にクランクケース23底
部からオイル溜室に向かって下向きに傾斜したオイル戻
り路44Aを形成し、クランク室28内を潤滑した後の潤滑
油が、オイル戻り路44Aを通ってオイル溜室に戻される
ようになした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4サイクル船外機の
潤滑装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、4サイクル船外機の潤滑装置とし
て、実開昭61−92707号公報に記載されたウエッ
トサンプ式のものが提案されている。このウエットサン
プ式の潤滑装置は、機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤
滑油を貯溜するオイルパン(オイル溜室)を機関本体の
中央下方に配置し、機関に連動して作動する潤滑ポンプ
を機関の縦置きカム軸の下端部に連結し、オイルパン内
の潤滑油をこの潤滑ポンプにより吸い上げて機関の潤滑
必要部へ供給することとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来例において
は、横長のオイルパンの面積が大きく、オイルパン内に
はカム軸に連結されたオイルポンプが配設されているの
みでなく、縦置きのクランク軸が挿通されている。そし
て、クランク室内を潤滑した後の潤滑油も、カム軸を潤
滑した後の潤滑油も、ともに真下に自然落下させてオイ
ルパンに戻している。しかし、内燃機関の排気管をクラ
ンク室の直下で船外機の前方のドライブ軸の近傍に配置
し、縦長のオイルパンを後方のカム軸の下方に配置し
て、オイルパンに排気管からの熱が伝達しないようにす
ることがある。本発明は、4サイクル船外機において、
クランク室の直下に内燃機関に必要な部品が配置されて
いる場合に、クランク室内を潤滑した後の潤滑油を円滑
にオイル溜室に戻すことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、半割りのクラ
ンクケースの内面側とシリンダブロックのピストンの背
面側とによってクランク室を形成し、クランク軸を縦置
きに配置し、内燃機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑
油をオイル溜室に流入せしめ、オイル溜室内の潤滑油を
内燃機関の潤滑必要部へ供給する4サイクル船外機の潤
滑装置において、内燃機関の下方に中間部材を介してオ
イル溜室を配置し、シリンダブロックにクランクケース
底部から下向きに傾斜したオイル戻り路を形成し、クラ
ンク室内を潤滑した後の潤滑油が、オイル戻り路を通っ
てオイル溜室に戻されることを第1の構成とする。本発
明は、第1の構成において、中間部材にオイル受けを形
成し、前記オイル戻り路からオイル受けへ潤滑油が流入
する位置と、オイル受けからオイル溜室へ潤滑油を流出
する位置とが水平方向に離れていることを第2の構成と
する。
【0005】
【発明の実施の形態】図1〜図5は本発明の第1関連形
態を示す。船外機10は、図1に示す如く、船体11にクラ
ンプブラケット12を取付け、クランプブラケット12にチ
ルト軸13を介してスイベルブラケット14を傾動可能に支
持し、スイベルブラケット14に不図示の転舵軸を介して
推進ケーシング15を転舵可能に支持している。推進ケー
シング15の上部には板状の中間部材16を介して、4サイ
クル内燃機関17が搭載されている。10Aはカウリングで
ある。内燃機関17の出力は、推進ケーシング15内に垂設
されているドライブ軸18、前後進切換歯車列19を介して
プロペラ軸20に伝達され、プロペラ21を前進回転若しく
は後進回転可能としている。
【0006】内燃機関17は、図2及び図3に示す如く、
4サイクル4気筒内燃機関であり、シリンダブロック2
2、半割りのクランクケース23、シリンダヘッド24、及
びヘッドカバー25によって機関本体を形成している。シ
リンダブロック22には、4つの気筒が横置きされ、各気
筒にはピストン26が水平方向に往復動可能に配置されて
いる。シリンダブロック22及びシリンダヘッド24がピス
トン26の頂面側に形成する空間は燃焼室27とされてい
る。クランクケース23の内面側とシリンダブロック22の
ピストン26の背面側に形成する空間はクランク室28とさ
れている。クランク室28には、シリンダブロック22とク
ランクケース23の合面部に形成されている軸受部に支持
されるクランク軸29が縦置き配置され、クランク軸29の
下端部には前記ドライブ軸18の上端部が連結されてい
る。なお、30はピストン26とクランク軸29とを連結する
連接棒である。
【0007】シリンダヘッド24とヘッドカバー25が形成
する空間はカム室31とされている。カム室31には、カム
軸32が縦置きされ、カム軸32の上下端部をシリンダヘッ
ド24に支持している。なお、図3において、33は吸気カ
ム、34は排気カム、35はロッカーアームである。また、
クランク軸29のクランク室28から突出する端部に設けら
れる駆動車36と、カム軸32のカム室31から突出する端部
に設けられる従動車37とには、ベルト38が巻き回され、
クランク軸29の1/2 回転でカム軸32を1回転し、不図示
の吸気弁と排気弁を開閉操作するように構成している。
【0008】ここで、内燃機関17はドライサンプ式の潤
滑装置を構成するため、図1〜図3に示す如く、シリン
ダブロック22の下方に位置する中間部材16にオイル受け
41を配置するとともに、クランクケース23の側方ないし
前方にオイルタンク(オイル溜室)42を配置し、更にシ
リンダブロック22の下部側面にポンプ装置43を配置して
いる。而して、この実施例のオイルタンク42は、該オイ
ルタンク42の油面がポンプ装置43の後述する潤滑ポンプ
54の下方かつ側方領域外、即ち潤滑ポンプ54の上方領域
に位置するように配置される。
【0009】この時、オイル受け41は、中間部材16にお
ける、クランク軸29に近接する位置に設定されている。
シリンダブロック22にはクランク室28からオイル受け41
に延びるオイル戻り路44が形成され、シリンダヘッド24
とシリンダブロック22にはカム室31からオイル受け41に
延びるオイル戻り路45が形成され、両オイル戻り路44、
45はオイル受け41の上部にて相合流し、シリンダブロッ
ク22と中間部材16との間に挟持されている濾過及び泡分
離用のスクリーン46を介してオイル受け41に連通する。
即ち、機関の各潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油は、自
然落下によりオイル戻り路44、45を流下し、スクリーン
46を経てオイル受け41に集まる。
【0010】オイルタンク42はオイル流入路47及びオイ
ル流出路48を備えるとともに、オイル流出路48の吸い込
み口48Aより上位のタンク内中間部に位置するスクリー
ン49を備えている。オイル流入路47の吐出口47Aはタン
ク内油面より上方に突出するように設定されており、吸
い込み口48Aより上方に離間されているので、オイルタ
ンク42へ流入する潤滑油の気液分離に有効である。ま
た、スクリーン49は濾過及び泡分離用であり、異物と気
泡がオイル流出路48への吸い込み口側に流れ込むのを防
止する。なお、オイルタンク42はオイル注入口キャップ
兼オイルレベルゲージ50を備えている。更に、オイルタ
ンク42はタンク内油面或いはタンク内圧の上昇時にタン
ク内空気をカム室31の上部空間へ逃がすためのエアブリ
ード管51を付帯して備え、オイルタンク42に対するエア
ブリード管51の接続部に、推進ケーシング15の傾動によ
るオイルタンク42の転倒時等におけるオイル漏出を防止
するため逆止弁52を備えている(図2(B)参照)。逆
止弁52の開弁圧はばねにて設定される。
【0011】ポンプ装置43は、図4及び図5に示す如
く、クランク軸29の下端部まわりに設置され、送油ポン
プ53と潤滑ポンプ54をポンプ本体43A内に2段重ね状態
で備え、両者に共通となるポンプ軸55をクランク軸29の
回転力により駆動せしめる。即ち、ポンプ軸55にはポン
プ軸駆動軸56が結合され、ポンプ軸駆動軸56にはドリブ
ン歯車57が固定され、ドリブン歯車57はクランク軸29に
設けられているドライブ歯車58と噛合いされている。
【0012】送油ポンプ53は、図4に示す如く、ポンプ
本体43A及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路59
が連なる吸い込み口60をオイル受け41に開口するととも
に、ポンプ本体43Aに設けた吐出路61Aを、シリンダブ
ロック22に設けた吐出路61Bに連通し、吐出路61Bをオ
イルタンク42のオイル流入路47に連通し、ポンプ軸55に
固定されたローター62の回転によりオイル受け41の潤滑
油を圧送してオイルタンク42に供給する。この時、ポン
プ本体43A内の吐出路61Aには逆止弁63が設けられ、船
外機10の横置き時等にオイルタンク42内の潤滑油がオイ
ル受け41側へ逆流するのを防止している。逆止弁63の開
弁圧はばねにて設定される。
【0013】潤滑ポンプ54は、図5に示す如く、ポンプ
本体43A及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路64
をオイルタンク42のオイル流出路48に連通するととも
に、ポンプ本体43Aに設けた吐出路65をシリンダブロッ
ク22及びシリンダヘッド24に設けた送油路66に連通し、
ポンプ軸55に固定されたローター67の回転によりオイル
タンク42の潤滑油を上記送油路66へ圧送して機関の潤滑
必要部(クランク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供
給する。この時、ポンプ本体43A内の吐出路65には逆止
弁68が設けられ、送油路66に送油された潤滑油がロータ
ー67の側に逆流するのを防止するとともに、ばねにて設
定された該逆止弁68の閉弁圧により、機関停止に伴う潤
滑ポンプ54停止状態での船外機10の横置き時等にオイル
タンク42から送油路66の側への順方向の潤滑油の流れを
防止する。
【0014】ここで、送油路66は、図2に示す如く、シ
リンダブロック22の下部に位置する潤滑ポンプ54の吐出
路65に接続されて該接続点から上方に延びるポンプ側送
油路66Aと、ポンプ側送油路66Aの上端部にオイルフィ
ルタ69を介して接続されて該オイルフィルタ69から上下
に延びる分配側送油路66Bとを有し、更に分配側送油路
66Bの各部から分岐して機関の各潤滑必要部へ向けて延
びる分岐送油路66Cを有する。クランク軸上端の軸受部
とカム軸32の油穴32A間には、転送用送油路66Dが配置
される。最上位の分岐送油路66Cの潤滑油はクランク軸
上端軸受部、カム軸上端軸受部、カム面及びカム軸下端
軸受部等を潤滑する。オイルフィルタ69へのポンプ側送
油路66Aには調圧用のリリーフ弁70が設けられており、
リリーフ弁70はポンプ側送油路66Aの高圧をクランク室
28へ逃がすことにてオイルフィルタ69を保護する。
【0015】なお、オイル受け41に潤滑油を滞溜する量
を少なくし、その分オイルタンク42内の潤滑油量を多く
することにより、チルトアップ後ダウン時の再始動時の
潤滑不良を防止することができる。このためには潤滑油
をオイルタンク42からオイル受け41へ循環させるための
潤滑ポンプのポンプ性能より、オイル受け41よりオイル
タンク42へ潤滑油を戻す送油ポンプのポンプ性能を高め
る必要がある。また、オイル受け41側の潤滑油の方がオ
イルタンク42側より空気を多く含む分、よりポンプ性能
を高める必要がある。このため、送油ポンプ53のロータ
ー厚さ(容量)を潤滑ポンプ54のローター厚さ(容量)
より大きくしている。なお、送油ポンプ53によってオイ
ルタンク42へ送られる空気はタンク内圧を高め、空気は
既述のエアブリード管51へ排出される。
【0016】船外機10は、図1に示す如く、ドライブ軸
18により駆動される水ポンプ71を推進ケーシング15に内
蔵し、内燃機関17に連動して駆動されるこの水ポンプ71
により、水取入口72から取り入れた外水を水供給管73に
より内燃機関17の水ジャケット74に供給し、内燃機関17
を水冷する。
【0017】次に、上記第1関連形態の作用について説
明する。上記第1関連形態によれば、前述の如く、オイ
ルタンク42は、該オイルタンク42の油面が潤滑ポンプ54
の下方かつ側方領域外、即ち潤滑ポンプ54の上方領域に
位置するように配置される。従って、潤滑ポンプ54とオ
イルタンク42の間に吸い上げ管がなく(吸引路としての
オイル流出路48はある)、潤滑ポンプ54には常にオイル
タンク42の油面ヘッド圧が作用する。従って、船外機10
の保管中にも、オイル切れそのものが起こることなく、
機関始動時に直ちに潤滑油を供給できる。なお、更に、
推進ケーシング15内に、中間部材16によって形成される
不図示の排気膨張室と隔離されたカウリング10A内のチ
ルト軸寄りに、オイルタンク42を配置したので、油温上
昇を抑制できるとともに、チルトアップ荷重の軽減も可
能である。
【0018】従って、上記第1関連形態によれば、4サ
イクル船外機10において、機関の始動後直ちに潤滑油を
供給でき、常に安定した潤滑作用を営むことができる。
更に、チルトアップダウン後の再始動後における潤滑不
良を防止することができる。なお、上記関連形態におい
て、送油ポンプ53の送油系統では常時オイル切れが発生
する。然しながら、送油ポンプ53がオイルタンク42に空
気を送ることがあっても、オイルタンク42では前述の如
く気液分離作用が営まれ、潤滑ポンプ54は空気の混入の
ない潤滑油を送油できるので問題ない。即ち、オイル切
れによる空気流入で問題となるのはオイルタンク42から
潤滑ポンプ54を経由して機関の潤滑必要部へ至る送油経
路であるが、上記第1関連形態はこの問題の発生を上述
の如くにて回避できる。
【0019】図6及び図7は本発明の実施の形態を示
す。船外機110 は、図6に示す如く、前記船外機10と同
様に、推進ケーシング111 の上部に中間部材112 を介し
て4サイクル内燃機関113 を搭載している。この内燃機
関113 は2気筒からなるものであるが、機関各部の基本
構成は前記内燃機関17と略同様であるため前記内燃機関
17におけると同一機能部分は同一符号を付して説明を省
略する。この内燃機関113 が前記内燃機関17と実質的に
異なる点は以下の通りである。
【0020】即ち、内燃機関113 はドライサンプ式の潤
滑装置を構成するため、図6に示す如く、シリンダヘッ
ド24の下方に位置する中間部材112 にオイル受け114 を
配置するとともに、推進ケーシング111 の後方側上端部
にオイルタンク115 (オイル溜室)を配置し、更にカム
軸32の下端部にポンプ装置116 を配置している。この
時、オイル受け114 は中間部材112 における、カム軸32
に近接する位置に設置されている。シリンダブロック22
には、クランク室28の底部から後方のオイルタンク115
とオイル受け114 に向かって船外機の前後方向に延び、
下向きに傾斜した下り傾斜のオイル戻り路44Aが形成さ
れており、オイル戻り路44Aの上端は潤滑油落下穴23A
を介してクランク室28の底部に開口され、オイル戻り路
44Aの下端はオイル受け114 の上部に開口している。シ
リンダヘッド24にはカム室31からオイル受け114 の上部
に延びるオイル戻り路45が形成され、両オイル戻り路4
4、45はオイル受け114 の上部にて相合流する。シリン
ダブロック22・シリンダヘッド24と中間部材 112との間
に挟持されている濾過及び泡分離用のスクリーン46を介
してオイル受け114 に連通する。即ち、機関の各潤滑必
要部を潤滑した後の潤滑油は、自然落下によりオイル戻
り路44A、45を流下し、スクリーン46を経てオイル受け
114 に集まる。そして、オイル戻り路44Aからオイル受
け114 へ潤滑油が流入する位置と、オイル受け114 から
オイルタンク115 へ潤滑油を流出する位置とが水平方向
に離れている。
【0021】また、オイルタンク115 は推進ケーシング
111 の後方側上端部における、カム軸32に近接する位置
に配置され、中間部材112 に取付けられた逆止弁117
A、オイル流入管117 及びオイル流出管118 を備えると
ともに、オイル流出管118 の弁付吸い込み口118 Aより
上位のタンク内中間部に位置するスクリーン119 を備え
ている。なお、オイルタンク115 はオイル注入口キャッ
プ兼オイルレベルゲージ120 を備えている。更に、オイ
ルタンク115 はオイル油面の上昇時にタンク内空気をカ
ム室31の上部空間へ逃すためのエアブリード管121 を付
帯して備え、カム室31に対するエアブリード管121 の接
続部に、推進ケーシング111 の傾動によるオイルタンク
115 の転倒時等におけるオイル漏出を防止するため、逆
止弁122 を備えている。逆止弁122 の開弁圧はばねにて
設定される。なお、弁付吸い込み口118 Aの弁は第1関
連形態の逆止弁68と同一機能をもち、機関停止に伴う潤
滑ポンプ124 停止状態での船外機110 の横置き時等にオ
イルタンク115 から送油路132 の側への順方向の潤滑油
の流れを防止する。逆止弁117 Aは第1関連形態の63
(逆止弁)と同じく同一機能を有する。
【0022】ポンプ装置116 は、図6及び図7に示す如
く、カム軸32の下端部まわりに配置され、送油ポンプ12
3 と潤滑ポンプ124 をポンプ本体116 A内に2段重ね状
態で備え、両者に共通となるポンプ軸125 をカム軸32の
下端部に直結している。送油ポンプ123 は、ポンプ本体
116 Aに設けた吸い込み路126 の吸い込み口127 をオイ
ル受け114 に開口するとともに、ポンプ本体116 A、カ
バー116 B、弾性シール部材134 に設けた吐出路128 を
オイルタンク115 のオイル流入管117 に連通し、ポンプ
軸125 に固定されたローター129 の回転によりオイル受
け114 の潤滑油を圧送してオイルタンク115 に供給す
る。
【0023】この時、ポンプ本体116 A内の吐出路128
には不図示の逆止弁が設けられ、船外機110 の横置き時
等にオイルタンク115 内の潤滑油がオイル受け114 側へ
逆流するのを防止している。潤滑ポンプ124 は、ポンプ
本体116 A、カバー116 B、弾性シール部材134 に設け
た吸い込み路130 をオイルタンク115 のオイル流出管11
8 に連通するとともに、ポンプ本体116 Aに設けた吐出
路131 をシリンダブロック22、及びシリンダヘッド24に
設けた送油路132 に連通し、ポンプ軸125 に固定された
ローター133の回転によりオイルタンク115 の潤滑油を
上記送油路132 から圧送して機関の潤滑必要部(クラン
ク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供給する。オイル
タンク115 の下部には、ドレンプラグ115 Aが設けられ
ている。
【0024】この時、ポンプ本体116 A内の吐出路131
には不図示の、圧力が作用した時開く弁が設けられ、送
油路132 に送油された潤滑油がローター133 の側に逆流
するのを防止するとともに、ばねにて設定された該弁の
閉弁圧により、機関停止に伴う潤滑ポンプ124 停止状態
での船外機110 の横置き時等にオイルタンク115 から送
油路132 側への順方向の潤滑油の流れを防止する。な
お、図6において、冷却水供給管73の中間部は熱良導体
である例えばアルミニウム等の金属を含有した接着剤13
4 にてオイルタンク115 の側壁に添設され、オイルタン
ク115 内の潤滑油を水冷可能としている。また、図6に
おいて、135は排気管である。
【0025】次に、上記実施の形態の作用について説明
する。上記実施の形態によれば、オイルタンク115 をカ
ム軸32に近接する下方位置に設け、潤滑ポンプ124 をカ
ム軸32の下端部に設置した。これにより、オイルタンク
115 は、該オイルタンク115の油面が潤滑ポンプ124 の
下方かつ側方領域外、即ち潤滑ポンプ124 の略直下領域
に位置するように配置される。従って、潤滑ポンプ124
からオイルタンク115に延びる吸い上げ管としてのオイ
ル流出管118 が略直管となって短くなる。従って、船外
機110 の保管中にオイル流出管118 内に生ずるオイル切
れ長さが短くなり、機関始動時に直ちに潤滑油を供給で
きる。従って、上記実施の形態によれば、4サイクル船
外機110 において、機関の始動後直ちに潤滑油を供給で
き、常に安定した潤滑作用を営むことができる。
【0026】船外機110 の前方のクランク室28の直下に
排気管135 が配置され、オイルタンク115 が船外機の後
方に配設され、シリンダブロック22にクランク室28から
オイルタンク115 とオイル受け114 へ向かって下向きに
傾斜したオイル戻り路44Aが形成されているので、クラ
ンク室28を潤滑した後の潤滑油を自然落下によりオイル
タンク115 やオイル受け114 に戻すことができ、クラン
ク室28の下方に内燃機関113 に必要な部材を配設するこ
とができる。そして、オイル戻り路44Aからオイル受け
114 へ潤滑油が流入する位置と、オイル受け114 からオ
イルタンク115へ潤滑油を流出する位置とが水平方向に
離れているので、オイルタンク115 をクランク室28から
平面視で任意の距離だけ離れた位置に配置することがで
き、オイルタンク115 とクランク室28とを前後方向に離
すときには、その距離を大きくすることができる。ま
た、船舶をトリム走行させるときは、船外機の下端を後
方へ移動させ、船外機の縦軸の上端を前方へトリム角だ
け傾斜させるが、オイル戻り路44Aの下面の傾斜角をト
リム角よりも大きくしてあるので、トリム走行時にもク
ランク室28を潤滑した後の潤滑油を自然落下によりオイ
ルタンク115 やオイル受け114 に戻すことができる。
【0027】図8は本発明の第2関連形態を示す。船外
機140 は、図8に示す如く、前記船外機110 と略同様で
あり前記船外機110 におけると同一機能部分は同一符号
を付して説明を省略する。この船外機140 が前記船外機
110 と異なる点は、オイル受け114 Aが中間部材112 に
おける、クランク軸29とカム軸32に挟まれる位置に設置
され、送油ポンプ123 がポンプ本体116 A、シリンダヘ
ッド24、中間部材112に設けた吸い込み路126 Aに接続
される吸い込み管127 Aを上記オイル受け114Aに開口
したことにある。
【0028】この時、上記第2関連形態にあっては、前
記実施の形態におけると同様に、オイルタンク115 をカ
ム軸32に近接する下方位置に設け、潤滑ポンプ124 をカ
ム軸32の下端部に設置した。このため、オイルタンク11
5 が潤滑ポンプ124 の略直下領域に位置するように配置
され、結果として、潤滑ポンプ124 からオイルタンク11
5 に延びる吸い上げ管としてオイル流出管118 が直管と
なって短くなる。従って、船外機140 の保管中にオイル
流出管118 内に生ずるオイル切れ長さが短くなり、機関
始動時に直ちに潤滑油を供給できる。これにより、4サ
イクル船外機140 において、機関の始動後直ちに潤滑油
を供給でき、常に安定した潤滑作用を営むことができ
る。
【0029】図8において、水供給管73の中間部は前述
の接着剤134 にてオイル受け114 Aの底壁にも添設さ
れ、オイル受け11A内の潤滑油を水冷可能としている。
また、本発明は、上記各関連形態、実施の形態における
如くのオイル受けとオイルタンクとを備えるドライサン
プ式の潤滑装置に限らず、機関の戻り潤滑油を機関下方
のオイルパン(オイル溜室)に受け入れて、この潤滑油
をポンプにて機関の潤滑必要部に供給するウエットサン
プ式の潤滑装置にも適用できる。即ち、ウエットサンプ
式の場合には、オイル溜まりは、潤滑ポンプの略直下領
域に位置するように配置されて、そのオイル溜まりの油
面が潤滑ポンプの下方かつ側方領域外に位置するように
設定される。
【0030】
【発明の効果】請求項1のものでは、シリンダブロック
にクランクケース底部から下向きに傾斜したオイル戻り
路を形成してあり、クランク室の直下に内燃機関に必要
な部品が配置されている場合に、クランク室内を潤滑し
た後の潤滑油を円滑にオイル溜室に戻すことができる。
そして、クランク室の直下に必要な部材を配設すること
ができる。請求項2のものでは、中間部材にオイル受け
を形成し、オイル戻り路からオイル受けへ潤滑油が流入
する位置と、オイル受けからオイル溜室へ潤滑油を流出
する位置とが水平方向に離れているので、オイル溜室を
配置する位置の選択の幅が更に広がることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1関連形態が適用された4サイクル
船外機を模式的に示す側面図である。
【図2】図2(A)は図1の4サイクル内燃機関を示す
一部破断の側面図であり、図2(B)は図2(A)の要
部拡大断面図である。
【図3】図1の4サイクル内燃機関を示す断面図であ
る。
【図4】図1のポンプ装置における送油ポンプ系を示す
断面図である。
【図5】図1のポンプ装置における潤滑ポンプ系を示す
断面図である。
【図6】本発明の実施の形態が適用された4サイクル船
外機の潤滑装置を模式的に示す側断面図である。
【図7】図6のポンプ装置を示す断面図である。
【図8】本発明の第2関連形態が適用された4サイクル
船外機の潤滑装置を模式的に示す側断面図である。
【符号の説明】
22 シリンダブロック 23 クランクケース 26 ピストン 28 クランク室 29 クランク軸 44A オイル戻り路 112 中間部材 113 内燃機関 114 オイル受け

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半割りのクランクケースの内面側とシリ
    ンダブロックのピストンの背面側とによってクランク室
    を形成し、クランク軸を縦置きに配置し、内燃機関の潤
    滑必要部を潤滑した後の潤滑油をオイル溜室に流入せし
    め、オイル溜室内の潤滑油を内燃機関の潤滑必要部へ供
    給する4サイクル船外機の潤滑装置において、内燃機関
    の下方に中間部材を介してオイル溜室を配置し、シリン
    ダブロックにクランクケース底部から下向きに傾斜した
    オイル戻り路を形成し、クランク室内を潤滑した後の潤
    滑油が、オイル戻り路を通ってオイル溜室に戻されるこ
    とを特徴とする4サイクル船外機の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 中間部材にオイル受けを形成し、前記オ
    イル戻り路からオイル受けへ潤滑油が流入する位置と、
    オイル受けからオイル溜室へ潤滑油を流出する位置とが
    水平方向に離れている請求項1記載の4サイクル船外機
    の潤滑装置。
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