JP2668007B2 - 4サイクル船外機の潤滑装置 - Google Patents

4サイクル船外機の潤滑装置

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JP2668007B2 JP1089881A JP8988189A JP2668007B2 JP 2668007 B2 JP2668007 B2 JP 2668007B2 JP 1089881 A JP1089881 A JP 1089881A JP 8988189 A JP8988189 A JP 8988189A JP 2668007 B2 JP2668007 B2 JP 2668007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4サイクル船外機の潤滑装置に関する。
[従来の技術] 従来、4サイクル船外機として、機関の潤滑必要部を
潤滑した後の潤滑油を受けるとともに貯溜するオイルパ
ンを機関本体の下方に配置し、このオイルパン内の潤滑
油をポンプにて機関の潤滑必要部に供給する、ウエット
サンプ式の潤滑方式を採用したものがある。
このウエットサンプ式において、オイルパンは、クラ
ンク室やカム室と常時開口したオイル戻り路で連通して
おり、機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を自然落
下により殆ど抵抗なく受け入れて回収し、これを貯溜
し、その後再循環して再使用することになる。そして、
エンジン停止後カム室やクランク室に滞溜するオイル量
を極力少なくし、再始動時潤滑油不足に陥らないよう、
オイル戻し路を大きくかつ簡素化していた。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、4サイクル船外機にあっては、海上にて
一時的にチルトアップする場合があり、この場合オイル
パン内の潤滑油がオイル戻し路を通ってカム室やクラン
ク室に逆流する。この状態でチルトダウンし再始動する
と、潤滑不足となる。
又、4サイクル船外機にあっては、広い海上等にて高
出力運転を長時間継続する如くの使用状態が多く、結果
として、潤滑油の油温上昇を招き、ひいては潤滑油の早
期劣化を招き易い。
尚、特公昭63−53361号公報には、4サイクル内燃機
関において、水ポンプが船外から取り入れて圧送する冷
却水を水ジャケットに導き、水ジャケット近傍を通過す
る潤滑オイルを冷却可能とするものが記載されている。
ところが、この場合には、水ポンプが取り入れた低温の
外水をそのままオイル冷却に用いるものであるため、オ
イルは必ずしも適度に冷却されず、過冷却されて適度な
潤滑性能を得ることができない。
本発明は、船外機のチルトアップに伴う潤滑不足問題
を解決するとともに、潤滑油を適度に冷却し、潤滑油の
劣化を防止するとともに、適度な潤滑性能を確保するこ
とを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を
受けるオイル受けを機関本体の下方に配置するととも
に、オイル受けから移送される潤滑油を貯溜するオイル
タンクを備え、機関本体とオイルタンクをカウリング内
に設け、オイル受けに設けた送油用吸い込み口とオイル
タンクに設けた送油用吐出口との間に介在されてオイル
受けの潤滑油をオイルタンクに移送する送油ポンプと、
オイルタンクに設けた潤滑用吸い込み口と機関の潤滑必
要部に設けた潤滑用吐出口との間に介在されてオイルタ
ンクの潤滑油を機関の潤滑必要部へ供給する潤滑ポンプ
とを有して構成される、4サイクル船外機の潤滑装置で
あって、船外機本体の外周に設けた冷却水取入口から取
り入れた冷却水を圧送する水ポンプを備え、水ポンプが
圧送する冷却水を機関の燃焼熱及び/又は排気熱により
暖め、この暖められた冷却水により、オイル受けと潤滑
用吐出口とを結ぶオイル経路を冷却する冷却部を設けた
ものである。
[作用] 機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を受けるオイ
ル受けとは別に、該オイル受けから移送される潤滑油を
貯溜するオイルタンクを備えるようにした。従って、オ
イル受けはオイル戻り路の簡素化等のために機関本体に
比較的近接配置するとしても、潤滑油の大部分を貯溜す
るオイルタンクは送油ポンプ及び潤滑ポンプを介して機
関本体と結ばれることになり、チルトアップ時従来のよ
うに大きくかつ簡素化したオイル戻し路のようにオイル
タンク側より機関本体側に流れることはなくなる。
水ポンプが圧送する冷却水を機関の燃焼熱及び/又は
排気熱により暖め、この暖められた冷却水により、オイ
ル受けと潤滑油吐出口とを結ぶオイル通路を冷却する冷
却部が設けられる。従って、潤滑油はこの冷却部にて適
度に暖められた冷却水により積極的に冷却され、かつ過
冷却されることなく適度に冷却され、その劣化が防止さ
れるとともに、適度な潤滑性能を確保できる。
オイルタンクをカウリング内に設けたから、適度に冷
却された潤滑油をカウリング内のオイルタンクに循環さ
せ、カウリング内の燃焼用空気を適温に維持し、ひいて
は機関の吸気系統でのその燃焼用空気と燃料との混合気
の形成を良好にできる。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例が適用された4サイクル
船外機を模式的に示す側面図、第2図は第1図の4サイ
クル内燃機関を示す一部破断の側面図、第3図は第1図
の4サイクル内燃機関を示す断面図、第4図は第1図の
ポンプ装置における送油ポンプ系を示す断面図、第5図
は第1図のポンプ装置における潤滑ポンプ系を示す断面
図、第6図は第1図の4サイクル内燃機関を示す要部断
面図、第7図は本発明の第2実施例が適用された4サイ
クル船外機を模式的に示す一部破断の側面図、第8図は
本発明の第3実施例が適用された4サイクル船外機を模
式的に示す側面図、第9図は第8図の4サイクル内燃機
関を示す断面図、第10図は第9図のポンプ装置を示す断
面図である。
(第1実施例) 船外機10は、第1図に示す如く、船体11にクランプブ
ラケット12を取付け、クランプブラケット12にチルト軸
13を介してスイベルブラケット14を傾動可能に支持し、
スイベルブラケット14に不図示の転舵軸を介して推進ケ
ーシング15を転舵可能に支持している。推進ケーシング
15の上部には板状の中間部材16を介して、4サイクル内
燃機関17が搭載されている。10Aはカウリングである。
内燃機関17の出力は、推進ケーシング15内に垂設されて
いるドライブ軸18、前後進切換歯車列19を介してプロペ
ラ軸20に伝達され、プロペラ21を前進回転若しくは後進
回転可能としている。
内燃機関17は、第2図、第3図に示す如く、4サイク
ル4気筒内燃機関であり、シリンダブロック22、クラン
クケース23、シリンダヘッド24、及びヘッドカバー25に
よって機関本体を形成している。シリンダブロック22に
は、4つの気筒が横置きされ、各気筒にはピストン26が
水平方向に往復動可能に配置されている。
シリンダブロック22、及びシリンダヘッド23がピスト
ン26の頂面側に形成する空間は燃焼室27とされている。
シリンダブロック22、及びクランクケース23がピスト
ン26の背面側に形成する空間はクランク室28とされてい
る。クランク室28には、シリンダブロック22とクランク
ケース23の合面部に形成されている軸受部に支持される
クランク軸29が立置きされ、クランク軸29の下端部には
前記ドライブ軸18の上端部が連結されている。尚、30は
ピストン26とクランク軸29とを連結する連接棒である。
シリンダヘッド24とヘッドカバー25が形成する空間は
カム室31とされている。カム室31には、カム軸32が縦置
きされ、カム軸32の上下端部をシリンダヘッド24に支持
している。尚、第3図において、33は吸気カム、34は排
気カム、35はロッカーアームである。又、クランク軸29
のクランク室28から突出する端部に設けられる駆動車36
と、カム軸32のカム室31から突出する端部に設けられる
従動車37とには、ベルト38が巻き回され、クランク軸29
の1/2回転でカム軸32を1回転し、不図示の吸気弁と排
気弁を開閉操作するように構成している。
ここで、内燃機関17はドライサンプ式の潤滑装置を構
成するため、第1図〜第3図に示す如く、シリンダブロ
ック22の下方に位置する中間部材16にオイル受け41を配
置するとともに、クランクケース23の側方ないし前方に
オイルタンク42を配置し、更にシリンダブロック22の下
部側面にポンプ装置43を配置している。
この時、オイル受け41は中間部材16における、クラン
ク軸29に近接する位置に設定されている。シリンダブロ
ック22にはクランク室28からオイル受け41に延びるオイ
ル戻り路44が形成され、シリンダヘッド24とシリンダブ
ロック22にはカム室31からオイル受け41に延びるオイル
戻り路45が形成され、両オイル戻り路44、45はオイル受
け41の上部にて相合流し、シリンダブロック22と中間部
材16との間に挟持されている濾過消泡用のスクリーン46
を介してオイル受け41に連通する。即ち、機関の各潤滑
必要部を潤滑した後の潤滑油は、自然落下によりオイル
戻り路44、45を流下し、スクリーン46を経てオイル受け
41に集まる。
オイルタンク42はオイル流入路47及びオイル流出路48
を備えるとともに、オイル流出路48の吸い込み口48Aよ
り上位のタンク内中間部に位置するスクリーン49を備え
ている。オイル流入路47の吐出口47Aはタンク内油面よ
り上方に突出するように設定されており、吸い込み口48
Aより上方に離間されているので、オイルタンク42へ流
入する潤滑油の気液分離に有効である。又、スクリーン
49は濾過消泡用であり、異物と気泡がオイル流出路48へ
の吸い込み口側に流れ込むのを防止する。尚、オイルタ
ンク42はオイル注入口キャップ兼オイルレベルゲージ50
を備えている。更に、オイルタンク42はタンク内油面或
いはタンク内圧の上昇時にタンク内空気をカム室31の上
部空間へ逃がすためのエアブリード管51を付帯して備
え、オイルタンク42に対するエアブリード管51の接続部
に、推進ケーシング15の傾動によるオイルタンク42の転
倒時等におけるオイル漏出を防止するため逆止弁52を備
えている(第2図(B)参照)。逆止弁52の開弁圧はば
ねにて設定される。
ポンプ装置43は、第4図、第5図に示す如く、クラン
ク軸29の下端部まわりに設置され、送油ポンプ53と潤滑
ポンプ54をポンプ本体43A内に2段重ね状態で備え、両
者に共通となるポンプ軸55をクランク軸29の回転力によ
り駆動せしめる。即ち、ポンプ軸55にはポンプ軸駆動軸
56が結合され、ポンプ軸駆動軸56にはドリブン歯車57が
固定され、ドリブン歯車57はクランク軸29に設けられて
いるドライブ歯車58と噛合いされている。
送油ポンプ53は、第5図に示す如く、ポンプ本体43
A、及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路59が連
なる吸い込み口60をオイル受け41に開口するとともに、
ポンプ本体43Aに設けた吐出路61Aを、シリンダブロック
22に設けた吐出路61Bに連通し、吐出路61Bをオイルタン
ク42のオイル流入路47に連通し、ポンプ軸55に固定され
たローター62の回転によりオイル受け41の潤滑油を圧送
してオイルタンク42に供給する。この時、ポンプ本体43
A内の吐出路61Aには逆止弁63が設けられ、船外機10の横
置き時等にオイルタンク42内の潤滑油がオイル受け41側
へ逆流するのを防止している。逆止弁63の開弁圧はばね
にて設定される。
潤滑ポンプ54は、第4図に示す如く、ポンプ本体43A
及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路64をオイル
タンク42のオイル流出路48に連通するとともに、ポンプ
本体43Aに設けた吐出路65をシリンダブロック22、及び
シリンダヘッド24に設けた送油路66に連通し、ポンプ軸
55に固定されたローター67の回転によりオイルタンク42
の潤滑油を上記送油路66へ圧送して機関の潤滑必要部
(クランク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供給す
る。この時、ポンプ本体43A内の吐出路65には逆止弁68
が設けられ、送油路66に送油された潤滑油がローター67
の側に逆流するのを防止するとともに、ばねにて設定さ
れた該逆止弁68の閉弁圧により、機関停止に伴う潤滑ポ
ンプ54停止状態での船外機10の横置き時等にオイルタン
ク42から送油路66の側への順方向の潤滑油の流れを防止
する。
ここで、送油路66は、第2図に示す如く、シリンダブ
ロック22の下部に位置する潤滑ポンプ54の吐出路65に接
続されて該接続点から上方に延びるポンプ側送油路66A
と、ポンプ側送油路66Aの上端部にオイルフィルタ69を
介して接続されて該オイルフィルタ69から上下に延びる
分配側送油路66Bとを有し、更に分配側送油路66Bの各部
から分岐して機関の各潤滑必要部へ向けて延びる分配送
油路66Cを有する。クランク軸上端の軸受部とカム軸32
の油穴32Aの間には、転送用送油路66Dが配置される。最
上位の分岐送油路66Cの潤滑油はクランク軸上端軸受
部、カム軸上端軸受部、カム面及びカム軸下端軸受部等
を潤滑する。オイルフィルタ69へのポンプ側送油路66A
に連通して調圧用のリリーフ弁70が設けられており、リ
リーフ弁70はポンプ側送油路66Aの高圧をクランク室28
へ逃がすことにてオイルフィルタ69を保護する。
この時、ポンプ側送油路66Aの上端部は、オイルタン
ク42に開口する潤滑用吸い込み口48Aと、送油路66の各
分岐送油路66Cが潤滑必要部に開口する潤滑用吐出口と
を結ぶオイル通路の中間部であって、オイルタンク42の
通常使用状態下での最高油面レベルより上方に配置され
ている。
尚、オイル受け41に潤滑油を滞溜する量を少なくし、
その分オイルタンク42内の潤滑油量を多くすることによ
り、チルトアップ後ダウン時の再始動時の潤滑不良を防
止することができる。このためには潤滑油をオイルタン
ク42からオイル受け41へ循環させるための循環ポンプの
ポンプ性能より、オイル受け41よりオイルタンク42へ潤
滑油を戻す送油ポンプのポンプ性能を高める必要があ
る。又オイル受け41側の潤滑油の方がオイルタンク42側
より空気を多く含む分、よりポンプ性能を高める必要が
ある。このため、送油ポンプ53のローター厚さ(容量)
を潤滑ポンプ54のローター厚さ(容量)より大きくして
いる。尚送油ポンプ53によってオイルタンク42へ送られ
る空気はタンク内圧を高め、空気は既述のエアブリード
管51へ排出される。
尚、船外機10は、第1図に示す如く、ドライブ軸18に
より駆動される水ポンプ71を推進ケーシング15に内蔵
し、内燃機関17に連動して駆動されるこの水ポンプ71に
より、水取入口72から取り入れた外水を水供給管73によ
り内燃機関17の水ジャケット74に供給し、内燃機関17を
水冷する。機関17を水冷した冷却水はサーモスタット弁
74Aを経て、水排出管74Bから推進ケーシング15の内部の
排水路に導かれ、その後プロペラ21のボス部から外部に
排出される。
又、第6図において、75は排気通路である。
然して、この実施例にあっては、第1図、第2図、第
6図に示す如く、前述のポンプ側送油路66Aの中間部
を、シリンダブロック22の排気通路75まわり及びシリン
ダヘッド24の燃焼室まわりに設けた水ジャケット74の外
面部に添設し、水ポンプ71が圧送する冷却水を機関の燃
焼熱及び/又は排気熱により暖め、この暖められた冷却
水によりこの送油路66Aを冷却する冷却部81としてい
る。
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
上記第1実施例にあっては、機関の潤滑必要部を潤滑
した後の潤滑油を受けるオイル受け41とは別に、該オイ
ル受け41から移送される潤滑油を貯溜するオイルタンク
42を備えるようにした。従って、オイル受け41はオイル
戻り路44、45の簡素化等のために機関本体に比較的近接
配置するとしても、オイルタンク42は機関本体及び排気
膨張室が配置される推進ケーシングから離間して配置で
きる。これにより、オイルタンク42は機関の燃焼熱及び
排気熱による昇温化を抑制され、このオイルタンク42に
貯溜される潤滑油の油温上昇を可及的に抑制できる。
更に、本願発明の目的の1つであるチルトアップダウ
ン後の再始動後における潤滑不良を防止することができ
る。
又、上記第1実施例にあっては、水ポンプ71が圧送す
る冷却水を機関の燃焼熱及び/又は排気熱により暖め、
この暖められた冷却水により、ポンプ側送油路66Aを冷
却する冷却部81が設けられる。従って、機関17を潤滑す
る潤滑油はこの冷却部81にて、適度に暖められた冷却水
により積極的に冷却され、かつ過冷却されることなく適
度に冷却され、その劣化が防止されるとともに、適度な
潤滑性能を確保できる。
また、オイルタンク42をカウリング10A内に設けたか
ら、適度に冷却された潤滑油をカウリング10A内のオイ
ルタンク42に循環させ、カウリング10A内の燃焼用空気
を適温に維持し、ひいては機関17の吸気系統でのその燃
焼用空気と燃料との混合気の形成を良好にできる。
(第2実施例) 船外機170は、第7図に示す如く、前記船外機10と略
同様であるため、同一機能部分は同一符号を付して説明
を省略する。この船外機170が前記船外機10と実質的に
異なる点は以下の通りである。
即ち、船外機170は、水ポンプ71に連なる水供給管73
と水ジャケット74とを結ぶように中間部材16に設けた水
路171に分岐水路172を接続するとともに、オイルタンク
42の底部から上部に貫通又は並接する油冷却管173を設
け、上記分岐水路172を油冷却管173の下端部に連通して
いる。尚、油冷却管173の上端部は導水管174を介して水
ジャケット74の出口側に連通される。
この第2実施例によれば、オイルタンク42の内部を貫
通又は並接する油冷却管が本発明の冷却部を構成し、オ
イルタンク42の内部の潤滑油を水ポンプ71が圧送する冷
却水により冷却することとなる。従って、潤滑油はこの
油冷却管173にて積極的に冷却され、その劣化が防止さ
れる。
(第3実施例) 船外機110は、第8図、第9図、第10図に示す如く、
前記船外機10と同様に、推進ケーシング111の上部に中
間部材112を介して4サイクル内燃機関113を搭載してい
る。この内燃機関113は2気筒からなるものであるが、
機関各部の基本構成は前記内燃機関17と略同様であるた
め前記内燃機関17におけると同一機能部分は同一符号を
付して説明を省略する。この内燃機関113が前記内燃機
関17と実質的に異なる点は以下の通りである。
即ち、内燃機関113はドライサンプ式の潤滑装置を構
成するため、第9図に示す如く、中間部材112における
クランク軸29とカム軸32に挟まれる位置にオイル受け11
4Aを配置し、後述する送油ポンプ123がポンプ本体116
A、シリンダヘッド24、中間部材16に設けた吸込路126A
に接続される吸込管127Aをこのオイル受け114Aに開口し
ている。又、推進ケーシング111の後方側上端部にオイ
ルタンク115を配置し、更にカム軸32の下端部にポンプ
装置116を配置している。
又、オイルタンク115は推進ケーシング15の後方側上
端部における、カム軸32に近接する位置に設置され、中
間部材112に取付けられた逆止弁117A、オイル流入管117
及びオイル流出管118を備える。尚、オイルタンク115は
オイルレベルゲージ120を備えている。
ポンプ装置116は、第10図に示す如く、カム軸32の下
端部まわりに設置され、送油ポンプ123と潤滑ポンプ124
をポンプ本体116A内に2段重ね状態で備え、両者に共通
となるポンプ軸125をカム軸32の下端部に直結してい
る。
送油ポンプ123は、ポンプ本体116Aに設けた吸い込み
路126の吸い込み口127をオイル受け114に開口するとと
もに、ポンプ本体116A、カバー116B、弾性シール部材13
4に設けた吐出路128をオイルタンク115のオイル流入管1
17に連通し、ポンプ軸125に固定されたローター129の回
転によりオイル受け114の潤滑油を圧送してオイルタン
ク115に供給する。
この時、ポンプ本体116A内の吐出路128には不図示の
逆止弁が設けられ、船外機110の横置き時等にオイルタ
ンク115内の潤滑油がオイル受け114側へ逆流するのを防
止している。
潤滑ポンプ124は、ポンプ本体116A、カバー116B、弾
性シール部材134に設けた吸い込み路130をオイルタンク
115のオイル流出管118に連通するとともに、ポンプ本体
116Aに設けた吐出路131をシリンダブロック22、及びシ
リンダヘッド24に設けた送油路132に連通し、ポンプ軸1
25に固定されたローター133の回転によりオイルタンク1
15の潤滑油を上記送油路132から圧送して機関の潤滑必
要部(クランク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供給
する。オイルタンク115の下部には、ドレンプラグ115A
が設けられている。
この時、ポンプ本体116A内の吐出路131には不図示
の、圧力が作用した時開く弁が設けられ、送油路132に
送油された潤滑油がロータ133の側に逆流するのを防止
するとともに、ばねにて設定された該弁の閉弁圧によ
り、機関停止に伴う潤滑ポンプ124停止状態での船外機1
10の横置き時等にオイルタンク115から送油路132側への
順方向の潤滑油の流れを防止する。
尚、第9図において、冷却水供給管73の中間部は熱良
導体であるAl等の金属を含有した接着剤134にてオイル
タンク115の側壁に添設されて本発明の冷却部を構成
し、オイルタンク115内の潤滑油を水冷可能としてい
る。又、第9図において、135は排気管である。
尚、第9図において、水供給管73の中間部は前述の接
着剤134にてオイル受け114Aの底壁にも添設されて本発
明における冷却部を構成し、オイル受け114A内の潤滑油
を水冷可能としている。
この第3実施例によれば、オイルタンク115の側壁、
及びオイル受け114Aの底壁のそれぞれに水供給管73の中
間部が添設されて本発明の冷却部が構成される。従っ
て、オイルタンク115、或いはオイル受け114A内の潤滑
油が、水ポンプ71の圧送する冷却水により積極的に冷却
され、その劣化が防止される。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、船外機のチルトアップ
に伴う潤滑不足問題を解決するとともに、潤滑油を適度
に冷却し、潤滑油の劣化を防止するとともに、適度な潤
滑性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例が適用された4サイクル船
外機を模式的に示す側面図、第2図は第1図の4サイク
ル内燃機関を示す一部破断の側面図、第3図は第1図の
4サイクル内燃機関を示す断面図、第4図は第1図のポ
ンプ装置における送油ポンプ系を示す断面図、第5図は
第1図のポンプ装置における潤滑ポンプ系を示す断面
図、第6図は第1図の4サイクル内燃機関を示す要部断
面図、第7図は本発明の第2実施例が適用された4サイ
クル船外機を模式的に示す一部破断の側面図、第8図は
本発明の第3実施例が適用された4サイクル船外機を模
式的に示す側面図、第9図は第8図の4サイクル内燃機
関を示す断面図、第10図は第9図のポンプ装置を示す断
面図である。 10……船外機、 10A……カウリング、 17……内燃機関、 41……オイル受け、 42……オイルタンク、 53……送油ポンプ、 54……潤滑ポンプ、 66A……送油路、 71……水ポンプ、 72……水取入口、 73……水供給管、 81……冷却部、 170……船外機、 173……油冷却管、 110……船外機、 114A……オイル受け、 115……オイルタンク、 123……送油ポンプ、 124……潤滑ポンプ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を
    受けるオイル受けを機関本体の下方に配置するととも
    に、オイル受けから移送される潤滑油を貯溜するオイル
    タンクを備え、機関本体とオイルタンクをカウリング内
    に設け、オイル受けに設けた送油用吸い込み口とオイル
    タンクに設けた送油用吐出口との間に介在されてオイル
    受けの潤滑油をオイルタンクに移送する送油ポンプと、
    オイルタンクに設けた潤滑用吸い込み口と機関の潤滑必
    要部に設けた潤滑用吐出口との間に介在されてオイルタ
    ンクの潤滑油を機関の潤滑必要部へ供給する潤滑ポンプ
    とを有して構成される、4サイクル船外機の潤滑装置で
    あって、 船外機本体の外周に設けた冷却水取入口から取り入れた
    冷却水を圧送する水ポンプを備え、水ポンプが圧送する
    冷却水を機関の燃焼熱及び/又は排気熱により暖め、こ
    の暖められた冷却水により、オイル受けと潤滑用吐出口
    とを結ぶオイル経路を冷却する冷却部を設けた、4サイ
    クル船外機の潤滑装置。
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