JP2724616B2 - 4サイクル船外機の潤滑装置 - Google Patents

4サイクル船外機の潤滑装置

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JP2724616B2
JP2724616B2 JP1078661A JP7866189A JP2724616B2 JP 2724616 B2 JP2724616 B2 JP 2724616B2 JP 1078661 A JP1078661 A JP 1078661A JP 7866189 A JP7866189 A JP 7866189A JP 2724616 B2 JP2724616 B2 JP 2724616B2
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保彦 柴田
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、4サイクル船外機の潤滑装置に関する。
[従来の技術] 従来、4サイクル船外機として、機関の潤滑必要部を
潤滑した後の潤滑油を受けるとともに貯溜するオイルパ
ンを機関本体の下方に配置し、このオイルパン内の潤滑
油をポンプにて機関の潤滑必要部に供給する。ウエット
サンプ式の潤滑方式を採用したものがある。
このウエットサンプ式において、オイルパンは、クラ
ンク室やカム室と常時開口したオイル戻り路で連通して
おり、機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を自然落
下により殆ど抵抗なく受け入れて回収し、これを貯溜
し、その後再循環して再使用することになる。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、船外機はクランプブラケットに設けたチ
ルト軸まわりに傾動したチルトアップ姿勢で水上保管し
たり、船体から外した各種の姿勢で保管することがあ
る。この時、上記従来のウエットサンプ式の潤滑装置を
採用した4サイクル船外機にあっては、オイルパンに連
なるオイル戻り路がクランク室やカム室に解放されてい
るため、オイルパン内の貯溜潤滑油がクランク室やカム
室に逆流し、ひいては燃焼室に浸入する虞れがある。こ
の潤滑油浸入状態で、船外機を再始動する場合には、ピ
ストンが非圧縮性の油を高圧縮する結果、ピストンが破
損する可能性がある。
本発明は、船外機が各種の姿勢を採る時でも、貯溜潤
滑油が燃焼室に浸入することを防止することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明は、機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を
受けるオイル受けを機関本体の下方に配置するととも
に、オイル受けから移送される潤滑油を貯溜するオイル
タンクを備え、オイル受けに吸い込み口を持ち、オイル
受けの潤滑油をオイルタンクに移送する送油ポンプと、
オイルタンクの潤滑油を機関の潤滑必要部の吐出口に供
給する潤滑ポンプとを有して構成される、4サイクル船
外機の潤滑装置であって、推進ケーシングの上部に板状
の中間部材を介して機関本体を搭載し、機関本体にクラ
ンク軸とカム軸を立置きし、上記中間部材のクランク軸
線とカム軸線とに挟まれる部分に凹部を設け、この凹部
をオイル受けとし、上記吸い込み口とオイルタンクとの
間に逆流防止弁を配置するとともに、オイルタンクと上
記吐出口との間に潤滑ポンプ停止時に閉じる弁を配置し
たものである。
[作用] 本発明によれば下記〜の作用効果がある。
本発明によれば、オイルタンクに連通してオイル受
け内の潤滑油を該オイルタンクに移送するオイル導入経
路に、逆流防止弁が設けられるとともに、オイルタン
クに連通して該オイルタンク内の潤滑油を機関の潤滑必
要部へ供給するオイル排出経路に、潤滑ポンプ停止時に
は閉じる弁が設けられる。従って、船外機の保管状態で
は、オイルタンクからオイル導入経路を逆流しようとす
る潤滑油の流れは上記の逆流防止弁により阻止され、
オイルタンクからオイル排出経路を順方向に漏出しよう
とする潤滑油の流れは上記の弁により阻止され、何れ
かの経路からも潤滑油の流出を許すことがない。従っ
て、船外機が各種の姿勢を採る時でも、貯溜潤滑油が燃
焼室に浸入することを防止することができる。このこと
は、船外機の再始動時におけるピストンの破損等を回避
できることを意味する。
機関本体が搭載される中間部材の、クランク軸線とカ
ム軸線とに挟まれる部分に凹部を設け、これをオイル受
けとしたから、潤滑油をクランク室とカム室から効率良
く確実にオイル受けに回収できる。
オイル受けが、厚みのある中間部材の一部を凹部とす
ることにて形成される。従って、オイル受けを設けるこ
とにより、船外機高さを格別高くするものにならない。
[実施例] 第1図は本発明の第1実施例が適用された4サイクル
船外機を模式的に示す側面図、第2図は第1図の4サイ
クル内燃機関を示す一部破断の側面図、第3図は第1図
の4サイクル内燃機関を示す断面図、第4図は第1図の
ポンプ装置における送油ポンプ系を示す断面図、第5図
は第1図のポンプ装置における潤滑ポンプ系を示す断面
図、第6図は第1図の4サイクル内燃機関を示す要部断
面図、第7図は本発明の第2実施例が適用された4サイ
クル船外機を模式的に示す側断面図、第8図は第7図の
ポンプ装置を示す断面図である。
(第1実施例) 船外機10は、第1図に示す如く、船体11にクランプブ
ラケット12を取付け、クランプブラケット12にチルト軸
13を介してスイベルブラケット14を傾動可能に支持し、
スイベルブラケット14に不図示の転舵軸を介して推進ケ
ーシング15を転舵可能に支持している。推進ケーシング
15の上部には板状の中間部材16を介して、4サイクル内
燃機関17が搭載されている。10Aはカウリングである。
内燃機関17の出力は、推進ケーシング15内に垂設されて
いるドライブ軸18、前後進切換歯車列19を介してプロペ
ラ軸20に伝達され、プロペラ21を前進回転若しくは後進
回転可能としている。
内燃機関17は、第2図、第3図に示す如く、4サイク
ル4気筒内燃機関であり、シリンダブロック22、クラン
クケース23、シリンダヘッド24、及びヘッドカバー25に
よって機関本体を形成している。シリンダブロック22に
は、4つの気筒が横置きされ、各気筒にはピストン26が
水平方向に往復動可能に配置されている。
シリンダブロック22、及びシリンダヘッド24がピスト
ン26の頂面側に形成する空間は燃焼室27とされている。
シリンダブロック22、及びクランクケース23がピスト
ン26の背面側に形成する空間はクランク室28とされてい
る。クランク室28には、シリンダブロック22とクランク
ケース23の合面部に形成されている軸受部に支持される
クランク軸29が立置きされ、クランク軸29の下端部には
前記ドライブ軸18の上端部が連結されている。尚、30は
ピストン26とクランク軸29とを連結する連接棒である。
シリンダヘッド24とヘッドカバー25が形成する空間は
カム室31とされている。カム室31には、カム軸32が縦置
きされ、カム軸32の上下端部をシリンダヘッド24に支持
している。尚、第3図において、33は吸気カム、34は排
気カム、35はロッカーアームである。又、クランク軸29
のクランク室28から突出する端部に設けられる駆動車36
と、カム軸32のカム室31から突出する端部に設けられる
従動車37とには、ベルト38が巻き回され、クランク軸29
の1/2回転でカム軸32を1回転し、不図示の吸気弁と排
気弁を開閉操作するように構成している。
ここで、内燃機関17はドライサンプ式の潤滑装置を構
成するため、第1図〜第3図に示す如く、シリンダブロ
ック22の下方に位置する中間部材16にオイル受け41を配
置するとともに、クランクケース23の側方ないし前方に
オイルタンク42を配置し、更にシリンダブロック22の下
部側面にポンプ装置43を配置している。
この時、オイル受け41は中間部材16における、クラン
ク軸29の軸線とカム軸32の軸線に挟まれる部分で、クラ
ンク軸29に近接する位置に設定される凹部により構成さ
れている。シリンダブロック22にはクランク室28からオ
イル受け41に延びるオイル戻り路44が形成され、シリン
ダヘッド24とシリンダブロック22にはカム室31からオイ
ル受け41に延びるオイル戻り路45が形成され、両オイル
戻り路44、45はオイル受け41の上部にて相合流し、シリ
ンダブロック22と中間部材16との間に挟持されている濾
過消泡用のスクリーン46を介してオイル受け41に連通す
る。即ち、機関の各潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油
は、自然落下によりオイル戻り路44、45を流下し、スク
リーン46を経てオイル受け41に集まる。
オイルタンク42はオイル流入路47及びオイル流出路48
を備えるとともに、オイル流出路48の吸い込み口48Aよ
り上位のタンク内中間部に位置するスクリーン49を備え
ている。オイル流入路47の吐出口47Aはタンク内油面よ
り上方に突出するように設定されており、吸い込み口48
Aより上方に離間されているので、オイルタンク42へ流
入する潤滑油の気液分離に有効である。又、スクリーン
49は濾過消泡用であり、異物と気泡がオイル流出路48へ
の吸い込み口側に流れ込むのを防止する。尚、オイルタ
ンク42はオイル注入口キャップ兼オイルレベルゲージ50
を備えている。更に、オイルタンク42はタンク内油面或
いはタンク内圧の上昇時にタンク内空気をカム室31の上
部空間へ逃がすためのエアブリード管51を付帯して備
え、オイルタンク42に対するエアブリード管51の接続部
に、推進ケーシング15の傾動によるオイルタンク42の転
倒時等におけるオイル漏出を防止するため逆止弁52を備
えている(第2図(B)参照)。逆止弁52の開弁圧はば
ねにて設定される。
ポンプ装置43は、第4図、第5図に示す如く、クラン
ク軸29の下端部まわりに設置され、送油ポンプ53と潤滑
ポンプ54をポンプ本体43A内に2段重ね状態で備え、両
者に共通となるポンプ軸55をクランク軸29の回転力によ
り駆動せしめる。即ち、ポンプ軸55にはポンプ軸駆動軸
56が結合され、ポンプ軸駆動軸56にはドリブン歯車57が
固定され、ドリブン歯車57はクランク軸29に設けられて
いるドライブ歯車58と噛合いされている。
送油ポンプ53は、第4図に示す如く、ポンプ本体43
A、及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路59が連
なる吸い込み口60をオイル受け41に開口するとともに、
ポンプ本体43Aに設けた吐出路61Aを、シリンダブロック
22に設けた吐出路61Bに連通し、吐出路61Bをオイルタン
ク42のオイル流入路47に連通し、ポンプ軸55に固定され
たローター62の回転によりオイル受け41の潤滑油を圧送
してオイルタンク42に供給する。この時、ポンプ本体43
A内の吐出路61Aには逆止弁63が設けられ、船外機10の横
置き時等にオイルタンク42内の潤滑油がオイル受け41側
へ逆流するのを防止している。逆止弁63の開弁圧はばね
にて設定される。
潤滑ポンプ54は、第5図に示す如く、ポンプ本体43A
及びシリンダブロック22に設けた吸い込み路64をオイル
タンク42のオイル流出路48に連通するとともに、ポンプ
本体43Aに設けた吐出路65をシリンダブロック22、及び
シリンダヘッド24に設けた送油路66に連通し、ポンプ軸
55に固定されたローター67の回転によりオイルタンク42
の潤滑油を上記送油路66へ圧送して機関の潤滑必要部
(クランク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供給す
る。この時、ポンプ本体43A内の吐出路65には逆止弁68
が設けられ、送油路66に送油された潤滑油がローター67
の側に逆流するのを防止するとともに、ばねにて設定さ
れた該逆止弁68の閉弁圧により、機関停止に伴う潤滑ポ
ンプ54停止状態での船外機10の横置き時等にオイルタン
ク42から送油路66の側への順方向の潤滑油の流れを防止
する。
ここで、送油路66は、第2図に示す如く、シリンダブ
ロック22の下部に位置する潤滑ポンプ54の吐出路65に接
続されて該接続点から上方に延びるポンプ側送油路66A
と、ポンプ側送油路66Aの上端部にオイルフィルタ69を
介して接続されて該オイルフィルタ69から上方に延びる
分配側送油路66Bとを有し、更に分配側送油路66Bの各部
から分岐して機関の各潤滑必要部へ向けて延びる分岐送
油路66Cを有する。クランク軸上端の軸受部とカム軸32
の油穴32Aの間には、転送用送油路66Dが配置される。最
上位の分岐送油路66Cの潤滑油はクランク軸上端軸受
部、カム軸上端軸受部、カム面及びカム軸下端軸受部等
を潤滑する。オイルフィルタ69へのポンプ側送油路66A
には調圧用のリリーフ弁70が設けられており、リリーフ
弁70はポンプ側送油路66Aの高圧をクランク室28へ逃が
すことにてオイルフィルタ69を保護する。
尚、オイル受け41に潤滑油を滞溜する量を少なくし、
その分オイルタンク42内の潤滑油量を多くすることによ
り、チルトアップ後ダウン時の再始動時の潤滑不良を防
止することができる。このためには潤滑油をオイルタン
ク42からオイル受け41へ潤滑させるための潤滑ポンプの
ポンプ性能より、オイル受け41よりオイルタンク42へ潤
滑油を戻す送油ポンプのポンプ性能を高める必要があ
る。又オイル受け41側の潤滑油の方がオイルタンク42側
より空気を多く含む分、よりポンプ性能を高める必要が
ある。このため、送油ポンプ53のローター厚さ(容量)
を潤滑ポンプ54のローター厚さ(容量)より大きくして
いる。尚送油ポンプ53によってオイルタンク42へ送られ
る空気はタンク内圧を高め、空気は既述のエアブリード
管51へ排出される。
尚、船外機10は、第1図に示す如く、ドライブ軸18に
より駆動される水ポンプ71を推進ケーシング15に内蔵
し、内燃機関17に連動して駆動されるこの水ポンプ71に
より、水取入口72から取り入れた外水を水供給管73によ
り内燃機関17の水ジャケット74に供給し、内燃機関17を
水冷する。
又、第6図において、75は排気通路である。
次に、上記第1実施例の作用について説明する。
上記第1実施例によれば、オイルタンク42に連通し
てオイル受け41内の潤滑油を該オイルタンク42に移送す
るオイル導入経路に、逆止弁63が設けられとともに、
オイルタンク42に連通して該オイルタンク42内の潤滑油
を機関の潤滑必要部へ供給するオイル排出経路に、潤滑
ポンプ54の停止時には閉じる逆止弁68が設けられる。
従って、船外機の10の保管状態では、オイルタンク42
からオイル導入経路を逆流しようとする潤滑油の流れは
上記の逆止弁63により阻止され、オイルタンク42から
オイル排出経路を順方向に漏出しようとする潤滑油の流
れは上記の逆止弁68により阻止され、何れの経路から
も潤滑油の流出を許すことがない。
従って、船外機10が各種の姿勢を採る時でも、オイル
タンク42の貯溜潤滑油が燃焼室27に浸入することを防止
できる。このことは、船外機10の再始動時におけるピス
トン26の破損等を回避できることを意味する。
また、機関本体が搭載される中間部材16の、クランク
軸29の軸線とカム軸32の軸線とに挟まれる部分に凹部を
設け、これをオイル受け41としたから、潤滑油をクラン
ク室28とカム室31から効率良く確実にオイル受け41に回
収できる。
また、オイル受け41が、厚みのある中間部材16の一部
を凹部とすることにて形成される。従って、オイル受け
41を設けることにより、船外機高さを格別高くするもの
にならない。
推進ケーシング15内に、中間部材16によって形成され
る不図示の排気膨張室と隔離されたカウリング10A内の
チルト軸寄りにオイルタンク42を配置したので、油温上
昇を抑制できるとともに、チルトアップ荷重の軽減も可
能である。又チルトアップ保管後のチルトダウン後すぐ
の再始動時において潤滑油不足に陥ることもない。
(第2実施例) 船外機110は、第7図に示す如く、前記船外機10と同
様に、推進ケーシング111の上部に中間部材112を介して
4サイクル内燃機関113を搭載している。この内燃機関1
13は2気筒からなるものであるが、機関各部の基本構成
は前記内燃機関17と略同様であるため前記内燃機関17に
おけると同一機能部分は同一符号を付して説明を省略す
る。この内燃機関113が前記内燃機関17と実質的に異な
る点は以下の通りである。
即ち、内燃機関113はドライサンプ式の潤滑装置を構
成するため、第6図に示す如く、シリンダヘッド24の下
方に位置する中間部材112にオイル受け114を配置すると
ともに、推進ケーシング111の後方側上端部にオイルタ
ンク115を配置し、更にカム軸32の下端部にポンプ装置1
16を配置している。
この時、オイル受け114は中間部材112における、クラ
ンク軸29の軸線とカム軸32の軸線とに挟まれる部分で、
カム軸32に近接する位置に設置される凹部により構成さ
れている。
又、オイルタンク115は推進ケーシング15の後方側上
端部における、カム軸32に近接する位置に設置され、中
間部材112に取付けられたオイル流入管117及びオイル流
出管118を備えるとともに、オイル流出管118の吸い込み
口118Aより上位のタンク内中間部に位置するスクリーン
119を備えている。尚、オイルタンク115はオイル注入口
キャップ兼オイルレベルゲージ120を備えている。更
に、オイルタンク115はオイル油面の上昇時にタンク内
空気をカム室31の上部空間に逃がすためのエアブリード
管121を付帯して備え、カム室31に対するエアブリード
管121の接続部に、推進ケーシング15の傾動によるオイ
ルタンク115の転倒時等におけるオイル漏出を防止する
ため、逆止弁122を備えている。逆止弁122の開弁圧はば
ねにて設定される。
ポンプ装置116は、第7図、第8図に示す如く、カム
軸32の下端部まわりに設置され、送油ポンプ123と潤滑
ポンプ124をポンプ本体116A内に2段重ね状態で備え、
両者に共通となるポンプ軸125をカム軸32の下端部に直
結している。
送油ポンプ123は、ポンプ本体116Aに設けた吸い込み
路126の吸い込み口127をオイル受け114に開口するとと
もに、ポンプ本体116A、カバー116B、弾性シール部材13
4に設けた吐出路128をオイルタンク115のオイル流入管1
17に連通し、ポンプ軸125に固定されたローター129の回
転によりオイル受け114の潤滑油を圧送してオイルタン
ク115に供給する。
この時、ポンプ本体116A内の吐出路128には不図示の
逆止弁が設けられ、船外機110の横置き時等にオイルタ
ンク115内の潤滑油がオイル受け114側へ逆流するのを防
止している。
潤滑ポンプ124は、ポンプ本体116A、カバー116B、弾
性シール部材134に設けた吸い込み路130をオイルタンク
115のオイル流出管118に連通するとともに、ポンプ本体
116A内に設けた吐出路131をシリンダブロック22、及び
シリンダヘッド24に設けた送油路132に連通し、ポンプ
軸125に固定されたローター133の回転によりオイルタン
ク115の潤滑油を上記送油路132から圧送して機関の潤滑
必要部(クランク軸29の軸受、カム軸32の軸受等)へ供
給する。オイルタンク115の下部には、ドレンプラグ115
Aが設けられている。
この時、ポンプ本体116Aの吐出路131には不図示の、
圧力が作用した時開く弁が設けられ、送油路132に送油
された潤滑油がモータ133の側に逆流するのを防止する
とともに、ばねにて設定された該弁の閉弁圧により、機
関停止に伴う潤滑ポンプ124停止状態での船外機110の横
置き時等にオイルタンク115から送油路132側への順方向
の潤滑油の流れを防止する。
尚、第7図において、冷却水供給管73の中間部は熱良
導体である例えばAl等の金属を含有した接着剤134Aにて
オイルタンク115の側壁に添設され、オイルタク115内の
潤滑油を水冷可能としている。又、第7図において、13
5は排気管である。
次に、上記第2実施例の作用について説明する。
上記第2実施例によれば、オイルタンク115に連通
してオイル受け114内の潤滑油を該オイルタンク115に移
送するオイル導入経路に、逆止弁が設けられるととも
に、オイルタンク115に連通して該オイルタンク115内
の潤滑油を機関の潤滑必要部へ供給するオイル排出経路
に、潤滑ポンプ124の停止時には閉じる弁が設けられ
る。
従って、船外機110の保管状態では、オイルタンク115
からオイル導入経路を逆流しようとする潤滑油の流れは
上記の逆止弁により阻止され、オイルタンク115から
オイル排出経路を順方向に漏出しようとする潤滑油の流
れは上記の弁により阻止され、何れの経路からも潤滑
油の流出を許すことがない。
従って、船外機110が各種の姿勢を採る時でも、オイ
ルタンク115の貯溜潤滑油が燃焼室27に浸入することを
防止できる。このことは、船外機110の再始動時におけ
るピストン26の破損等を回避できることを意味する。
また、機関本体が搭載される中間部材112の、クラン
ク軸29の軸線とカム軸32の軸線とに挟まれる部分に凹部
を設け、これをオイル受け114としたから、潤滑油をク
ランク室28とカム室31から効率良く確実にオイル受け11
4に回収できる。
また、オイル受け114が、厚みのある中間部材112の一
部を凹部とすることにて形成される。従って、オイル受
け114を設けることにより、船外機高さを格別高くする
ものにならない。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、船外機が各種の姿勢を
採る時でも、貯溜潤滑油が燃焼室に浸入することを防止
することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例が適用された4サイクル船
外機を模式的に示す側面図、第2図は第1図の4サイク
ル内燃機関を示す一部破断の側面図、第3図は第1図の
4サイクル内燃機関を示す断面図、第4図は第1図のポ
ンプ装置における送油ポンプ系を示す断面図、第5図は
第1図のポンプ装置における潤滑ポンプ系を示す断面
図、第6図は第1図の4サイクル内燃機関を示す要部断
面図、第7図は本発明の第2実施例が適用された4サイ
クル船外機を模式的に示す側断面図、第8図は第7図の
ポンプ装置を示す断面図である。 10……船外機、 17……内燃機関、 41……オイル受け、 42……オイルタンク、 53……送油ポンプ、 54……潤滑ポンプ、 63……逆止弁、 68……逆止弁、 110……船外機、 113……内燃機関、 114……オイル受け、 115……オイルタンク、 123……送油ポンプ、 124……潤滑ポンプ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関の潤滑必要部を潤滑した後の潤滑油を
    受けるオイル受けを機関本体の下方に配置するととも
    に、オイル受けから移送される潤滑油を貯溜するオイル
    タンクを備え、オイル受けに吸い込み口を持ち、オイル
    受けの潤滑油をオイルタンクに移送する送油ポンプと、
    オイルタンクの潤滑油を機関の潤滑必要部の吐出口に供
    給する潤滑ポンプとを有して構成される、4サイクル船
    外機の潤滑装置であって、 推進ケーシングの上部に板状の中間部材を介して機関本
    体を搭載し 機関本体にクランク軸とカム軸を立置きし、 上記中間部材のクランク軸線とカム軸線とに挟まれる部
    分に凹部を設け、この凹部をオイル受けとし、 上記吸い込み口とオイルタンクとの間に逆流防止弁を配
    置するとともに、オイルタンクと上記吐出口との間に潤
    滑ポンプ停止時に閉じる弁を配置した、4サイクル船外
    機の潤滑装置。
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