JPH1072760A - メルトブロー紡糸方法 - Google Patents

メルトブロー紡糸方法

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Publication number
JPH1072760A
JPH1072760A JP22660096A JP22660096A JPH1072760A JP H1072760 A JPH1072760 A JP H1072760A JP 22660096 A JP22660096 A JP 22660096A JP 22660096 A JP22660096 A JP 22660096A JP H1072760 A JPH1072760 A JP H1072760A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzle
lip
orifice
melt
air lip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22660096A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakado Takahashi
正矩 高橋
Toshio Nishitani
敏雄 西谷
Tadayuki Matsumoto
忠之 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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Publication of JPH1072760A publication Critical patent/JPH1072760A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メルトブロー法における口金汚れによって発生
するショットを、口金を取り外して交換することなく解
消するメルトブロー紡糸方法を提供する。 【解決手段】熱可塑性樹脂を加熱溶融後、ノズルのオリ
フィスから吐出させ、このオリフィスの開口端近傍に配
設したエアリップから加熱ガスを噴射させて細化させる
メルトブロー紡糸方法において、前記エアリップを移動
させて前記ノズルもしくはその周辺部材に付着した汚れ
を清掃し、その後、エアリップを元の位置に戻して紡糸
することを特徴とするメルトブロー紡糸方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口金などの汚れを
口金などを取り外して交換することなく解消するメルト
ブロー紡糸方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メルトブロー法は、熱可塑性樹脂を加熱
溶融後、ノズルのオリフィスから吐出させ、このオリフ
ィスの開口端近傍に配設したエアリップから加熱ガスを
噴射させて細化させて直接不織布シートを作る方法であ
り、該不織布はフィルター、保温材、吸収材などに利用
されている。
【0003】しかしながら、メルトブロー紡糸中にノズ
ルまたはエアリップが汚れるとショットと呼ばれる球状
のポリマ塊が発生しやすくなり、このショットは熱容量
が大きいため冷却が遅れ、未固化のショットが既に形成
された不織布シートに落ちて、シートに孔があくという
問題を生ずる。
【0004】従来、これらの問題を解消する方法として
は、口金(ノズルおよびエアリップの総称)が汚れてシ
ョットが発生し始めると、口金を取り外して交換するし
かショットの発生を解消する方法がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、メル
トブロー法における口金汚れによって発生するショット
を、口金を取り外して交換することなく解消するメルト
ブロー紡糸方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
達成するため、次の手段を採用する。すなわち、熱可塑
性樹脂を加熱溶融後、ノズルのオリフィスから吐出さ
せ、このオリフィスの開口端近傍に配設したエアリップ
から加熱ガスを噴射させて細化させるメルトブロー紡糸
方法において、前記エアリップを移動させて前記ノズル
もしくはその周辺部材に付着した汚れを清掃し、その
後、エアリップを元の位置に戻して紡糸することを特徴
とするメルトブロー紡糸方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を用いて更に
説明する。
【0008】図面は本発明の一態様を示すものであり、
これに限定されるものではない。
【0009】図1は本発明のメルトブロー紡糸法を実施
する口金部の一実施態様を示す模式断面図であり、図1
において、1はノズル、2はノズル先端のオリフィス、
3はエアリップを示す。また、Wはリップ間隙である。
なお、図1において、オリフィス2とリップ3はセット
バックに配設してある。Lはセットバックである。
【0010】メルトブロー紡糸法を実施する場合におい
て、ポリマを吐出するオリフィス2とリップ3面との位
置関係が一つの要因であり、オリフィス2の開口端がリ
ップ3面から0〜5mm程度内側(セットバックと呼
ぶ)ないしは0〜3mm程度外側(スティックアウトと
呼ぶ)になる位置関係に配設することが好ましい。
【0011】加熱ガスを噴射するリップ3の間隙Wも一
つの要因であり、セットバック配置ではリップ3の間隙
Wは0.5〜4mm程度が好ましく、スティックアウト
配置ではオリフィスを有するノズル1とリップ3との間
隙は0.1〜2mm程度が好ましい。
【0012】これらの配置でメルトブロー法を行なえば
好適にメルトブロー不織布が得られるが、オリフィス面
やリップ面が汚れたり、ポリマが付着するとショットが
発生する。汚れを取り除けばショットは解消するが、オ
リフィスの開口端がリップの内側にあったり、あるいは
リップの間隙が狭いために汚れを清掃することが困難で
あり、汚れが生じた場合には紡糸を終了して口金を交換
しなければならなかった。また、紡糸中にオリフィスに
吐出異常が生じた場合、セットバックの配設では特に吐
出状態を点検することが困難であった。
【0013】本発明者らは、オリフィス面やリップ面が
汚れたり、ポリマが付着した場合に、前記エアリップを
移動して前記ノズルとその周辺の部材を露出させて点検
または整備し、その後、エアリップを元の位置に戻す方
法を見出だした。本発明により、紡糸中のノズルを点検
することができ、または口金を交換することなく汚れを
払拭し、紡糸を再開することができる。なお、ノズルも
しくはその周辺部材に付着した汚れの清掃は、紡糸中の
みならず、機台の停機中においても可能である。
【0014】エアリップの移動方法は特に限定されない
が、ノズルとその周辺部材に付着した汚れを容易に払拭
できる位置までエアリップを水平方向に摺動させたり、
回動させることによって行う。
【0015】図2は本発明による、エアリップを水平方
向に摺動させて、前記ノズルとその周辺部材を露出させ
た一実施態様例を示す模式断面図である。図3は本発明
による、エアリップを回転させて、前記ノズルとその周
辺部材を露出させた一実施態様例を示す模式断面図であ
る。
【0016】エアリップを水平方向に摺動させる手段と
しては、たとえばボルトによる押し引きや、溝とレール
との嵌合方式などいずれの手段でもよい。また、エアリ
ップを回転させる手段としては、たとえば蝶番の取り付
けによって回転させる方式などが採用できる。
【0017】本発明による、エアリップを移動すること
によりノズルが露出するので、ノズルが容易に点検で
き、ノズルとその周辺部材に付着した汚れを容易に払拭
することができる。汚れを払拭する方法はとくに限定さ
れないが、口金よりも硬度の低い金属性の箆や綿布を用
いるとよい。離型剤シリコーンオイルを併用することも
できる。
【0018】以下、実施例をあげて、本発明の手段と作
用効果を一層明確にする。
【0019】
【実施例】先端に直径0.4mmのオリフィスを有する
ノズルをセットバックL2.5mm、エアリップWの間
隙2.0mmに配設してメルトブロー口金を組立て、メ
ルトブローとインデックス400の溶融ポリプロピレン
ポリマをオリフィスあたり0.2g/分吐出し、熱風圧
力0.8kg/cm2 Gで細化してメルトブロー不織布
とした。紡糸開始直後にオリフィスの1つに吐出曲りが
発生したので、熱風圧力を約0.05kg/cm2 Gに
低下させるとともに、エアリップそれぞれを水平方向に
約40mm移動させてエアリップの間隙を約80mmと
した。オリフィスのポリマ吐出口を点検すると異物の付
着が認められたので、オリフィスに細い針を数回挿入し
て異物を除去した。次いで、離型剤シリコーンオイルを
含浸させた綿布でノズルを拭いた後に、エアリップ間隙
を2.0mmに、熱風圧力を0.8kg/cm2 Gに復
帰させ、吐出曲りを解消した。紡糸を継続するとショッ
トが発生したので、上記と同様の条件でエアリップ間隙
を約80mmとし、ノズルとエアリップを点検するとポ
リマによる汚れが認められた。離型剤シリコーンオイル
を含浸させた綿布でノズルとエアリップを拭いて汚れを
取り除き、エアリップ間隙を2.0mmに、熱風圧力を
0.8kg/cm2 G復帰させてショットを解消した。
【0020】
【発明の効果】本発明は上記の手段を採用することによ
り、メルトブロー紡糸中のノズルおよびエアリップを点
検または整備することが可能となり、汚れによって発生
するショットあるいはノズル詰まりなどの発生を、口金
を取り外して交換することなく解消することができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のメルトブロー紡糸法を実施する口金部
の一実施態様例を示す模式断面図である。
【図2】本発明による、エアリップを水平方向に摺動さ
せて、前記ノズルとその周辺部材を露出させた一実施態
様例を示す模式断面図である。
【図3】本発明による、エアリップを回転させて、前記
ノズルとその周辺部材を露出させた一実施態様例を示す
模式断面図である。
【符号の説明】
1:ノズル 2:ノズル先端のオリフィス 3:エアリップ L:セットバック W:リップ間隙

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂を加熱溶融後、ノズルのオリ
    フィスから吐出させ、このオリフィスの開口端近傍に配
    設したエアリップから加熱ガスを噴射させて細化させる
    メルトブロー紡糸方法において、前記エアリップを移動
    させて前記ノズルもしくはその周辺部材に付着した汚れ
    を清掃し、その後、エアリップを元の位置に戻して紡糸
    することを特徴とするメルトブロー紡糸方法。
  2. 【請求項2】紡糸中に前記エアリップを移動させること
    を特徴とする請求項1記載のメルトブロー紡糸方法。
  3. 【請求項3】エアリップの移動を、エアリップの摺動ま
    たは回動によって行うことを特徴とする請求項1または
    2記載のメルトブロー紡糸方法。
JP22660096A 1996-08-28 1996-08-28 メルトブロー紡糸方法 Pending JPH1072760A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202169A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Mecc Co Ltd ナノ・ファイバ製造装置
CN112376117A (zh) * 2020-11-11 2021-02-19 杭州浅影文化创意有限公司 一种喷丝板

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202169A (ja) * 2007-02-20 2008-09-04 Mecc Co Ltd ナノ・ファイバ製造装置
JP4511566B2 (ja) * 2007-02-20 2010-07-28 株式会社メック ナノ・ファイバ製造装置
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