JPH1072126A - 荷役補助設備 - Google Patents

荷役補助設備

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JPH1072126A
JPH1072126A JP24877896A JP24877896A JPH1072126A JP H1072126 A JPH1072126 A JP H1072126A JP 24877896 A JP24877896 A JP 24877896A JP 24877896 A JP24877896 A JP 24877896A JP H1072126 A JPH1072126 A JP H1072126A
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building
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JP24877896A
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Shuji Sakaguchi
修二 阪口
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MISUZU MACH KK
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MISUZU MACH KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存の建物に簡易に短期間にドックレベラー
及びドックシェルターの装着を可能にする。 【解決手段】 中継ブース1は、倉庫等の既存の建物の
間口に接続して固定設置される構造体2、車両側面に内
外枠31〜34を介して取り付けられる上及び両側のフ
レアー36、37を備えたドックシェルター3、構造体
2の底部に取り付けられるドックレベラー4等を有す
る。 【効果】 構造体を天井、両側及び床部分に分割し、現
場でそれぞれの部分を結合し、その足をコンクリート基
礎に固定し、これにドックシェルターとドックレベラー
を取り付けることにより、既存の建物に影響を与えるこ
となく、簡単な工事で短期間にドックレベラー等の設備
を設け、荷役環境の維持や荷積みの容易化を図ることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の開口部を介
して建物内の物品を車両に積載する作業又は車両内の物
品を建物内に積み下ろしする作業のうちの少なくとも何
れかの作業を行うための荷役補助設備に関し、特に、既
存の建物に、これと車両との間をシールすると共に橋渡
しするシール装置及び昇降式通路装置を装備する場合に
有効に利用される。
【0002】
【従来の技術】最近の設備の整った倉庫、工場、荷物集
配センター等の建物においては、建物の内部環境の維持
や搬出作業時の環境維持のため、建物の間口にトラック
等の車両を密着させた状態で、車両への製品の積み出し
や車両からの荷物の積み下ろしをするようにしている。
そして、このような作業を容易にするため、例えば建物
内でフォークリフト等の運搬車両に製品を積載し、その
ままの状態で運搬車両をトラック内に乗り入れ、その車
両のフォークリフト等の荷上げ機械を使って車両内にお
ける製品の積付けを行っている。そのため、このような
建物には、車両を接触させることにより建物間口と車両
後端部との間をシールする通称ドックシェルターと呼ば
れるシール装置と、通常異なった高さ関係になっている
建物の床面と車両の床面とを橋渡しできる通称ドックレ
ベラーと言われる昇降式通路が装備されている。
【0003】ところが、既に建設されている既存の建物
の多くは、車両との接続部として車両緩衝用のバンパー
と簡易なシール構造とを備えているだけで、ドックレベ
ラーを備えていない。そのため、例えば建物から車両へ
の荷物の積み込みの作業は、建物内でフォークリフトに
荷物を載せてその間口まで運搬し、これを車両側の作業
者が取り上げて直接車両内に積み付けたり、車両内にコ
ンベア等を導設し、これによって車両内での荷物の搬送
を行ない、それから人が荷物を取り上げて車両内に積み
上げるような方法で行われている。しかしながら、この
ような作業方法では、多くの作業者を必要とし荷出し作
業の省力化が図れないこと、作業内容が重労働で過酷で
あること、作業能率が悪いため積み込み時間が長くかか
ること、等の諸問題がある。
【0004】一方、既設の建物にドックシェルター及び
ドックレベラーを装備するとすれば、建物の間口部分を
改造してドックシェルターを取り付け、建物内のコンク
リート床面の一部分を壊して撤去し、その下を掘り下げ
てピットを形成し、その内に新たなコンクリート支持面
を作ってドックレベラーを据え付ける必要がある。その
場合には、解体工事、鉄骨工事、壁工事、左官工事、ハ
ツリ工事、鉄筋工事、生コン工事、塗装工事等、種々の
異なった職人によって行われる多種類の工事が発生し、
工事が大掛かりになると共に、1つの間口への取付工事
だけでも少なくとも2週間以上という極めて長い期間を
必要とする。更に、既存の建物の中には、その支柱が互
いに基礎鉄筋コンクリートで連結されているものも多
く、このような場合には、間口部分の下に連通している
基礎構造を切断することができないため、ドックレベラ
ー設置のための改造工事が事実上不可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題を解決し、倉庫等の既設の建物において、
その内部の物品をその開口部を介して車両に積載したり
車両側の物品を建物内に積み下ろしする場合に、建物の
構造の如何にかかわらず、極めて短い工期で容易に設置
でき、車両への物品の積み込みや車両からの物品の積み
下ろしに当たって大幅な省力化、作業の容易化及び作業
時間の短縮を図ることができる荷役補助設備を提供する
ことを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、請求項1の発明は、建物の開口部を介して
建物内の物品を車両に積載する作業又は車両内の物品を
建物内に積み下ろしする作業のうちの少なくとも何れか
の作業を行うための荷役補助設備であって、前記開口部
に接続される自立型の構造体と、該構造体に支持され昇
降可能に形成され前記作業をするための位置に前記車両
が停止しているときに前記開口部の床面と前記車両の床
面との間を接続可能な昇降式通路装置と、前記構造体の
前記車両側端に取り付けられ前記車両が前記位置に停止
しているときに前記車両の後端部をシールするシール装
置と、前記構造体に取り付けられ該構造体の内部を外界
から閉鎖する閉鎖部材と、を有することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、上記に加えて、前記構
造体は、天井部分と両側部分と床部分とで構成されてい
て、前記建物に接続されるときに前記それぞれの部分が
相互に結合されることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した荷役補助
設備の一例である中継ブース1の全体構成の一例を示
し、図2はその側面、底面及び部分形状、図3は構造体
の形状、図4はドックレベラーの構造を示す。中継ブー
ス1は、倉庫や工場等の建物100(図2(a))の開
口部である間口101を介して建物内の物品である荷物
Wをトラック等の車両200(同図)に積載する作業、
又は車両200内の荷物Wを建物100内に積み下ろし
する作業、或いはこれらの両方の作業を行うための設備
であり、前記間口に接続される自立型の構造体2(詳細
は図3)、構造体2の前記車両側端に取り付けられるシ
ール装置としてのドックシェルター3、構造体2に支持
された昇降式通路装置としてのドックレベラー4(詳細
は図4)、構造体2に取り付けられその内部を外界から
閉鎖する閉鎖部材としての外板5等によって構成されて
いる。
【0009】構造体2は、図3に示すように、本例で
は、天井部分21、両側部分22及び床部分23によっ
て構成されていて、それぞれの部分は、角形鋼材の溶接
により製造されている。天井部分及び両側部分21、2
2には、補強及び外板5の取り付けのためのチャンネル
鋼材24が溶接されている。又、両側及び床部分22及
び23の縦角材の下端には、設置面300に埋め込まれ
るアンカーボルト固定用のベース板25が溶接されてい
る。
【0010】それぞれの部分21〜23は、工場で製造
されて中継ブース1が設置される建物のある現場まで運
搬され、現場でそれぞれの間の結合部分である12箇所
の角材突き合わせ部26が溶接されることによって完成
される。
【0011】図5は、構造体2を既設の建物100に接
続させた状態を例示している。建物100は、間口10
1を形成する上部構造102、下部構造103及び両側
構造104を備え、間口101がシャッター105で仕
切られるようになっている。下部構造103の先端部に
は通常バンパー106が取り付けられている。符号10
7は軒である。既設の建物には、シャッター105の位
置や下部構造103の位置の異なったものがあり、中継
ブースの構造体2はそれぞれに対応するように設置され
る。
【0012】同図(a)、(b)では、上下部構造10
2、103が一平面上に揃っているため、バンパー10
6を撤去して構造体2を各構造部分102、103、1
04の表面に接触させて設置する。(c)では、下部構
造103が突出部103aを形成しているので、その先
端に構造体2を接触させる。この場合には、間口101
と構造体2との間に空間部108が出来るので、この部
分を板材やシート材等によって適当に覆うことになる。
(d)は、シャッター105が間口101の外側に取り
付けられている例である。この場合にも、突出部103
a及びシャッター105を回避した位置に構造体を設置
する。空間部108は前記と同様に覆われる。
【0013】図6は中継ブースの構造体2の接地部分の
状態を示す。図3にも示した構造体2の接地面300
は、適当な厚みの基礎コンクリートを打ってその中にア
ンカーボルト301を植え込んで形成される。構造体2
は、その下端のベース板25にアンカーボルト301の
上端を通してナットで締め付けることにより、地上に固
定接地される。このような基礎コンクリート300は間
口101の外側に形成されるので、その工事は建物自体
の基礎構造に全く影響を与えない。又、簡単で短期間に
施工できる。
【0014】構造体2が固定設置されると、図3に示す
構造体2の床部分23において段落ちになった中央部分
にドックレベラー4が据え付けられ、図において右側に
なる前面側にはドックシェルター3が取り付けられる。
床部分23の上面の両側には、図2(b)に示すように
鋼板23aがはめ込まれる。
【0015】ドックシェルター3は、図1、図2に示す
如く、本例では軽量カーテンウォール式のものを採用し
ていて、構造体2のうちの天井部分21及び両側部分2
2の車両側の角材21a及び22a(図3にも示す)に
ボルト締め等によって固定された門型の固定枠31及び
32、これと対向した可動枠33、34、固定枠32及
びこれと対向する可動枠34にそれぞれ取り付けられた
支持軸32a及び34a、これらに回転可能に取り付け
られ可動枠34を支持する支持バー35、可動枠33、
34にボルト等によって取り付けられたヘッドフレアー
36及びサイドフレアー37、これらに表示されたガイ
ドマーク36a、37a、固定枠31、32と可動枠3
3、34とで形成される上部及び両側の間隔を覆うシー
ト部材38、ボトムパッド39a、ゴムバンパー39b
等によって形成されている。
【0016】支持バー35の固定枠32側の角部35a
(図2(d)及び(e))は、可動枠34を吊り下げた
状態では、角材22aに取り付けられた固定枠32に接
触し、この接触部と支持軸32aとによって可動枠34
の下がる動き(矢印Aで示す)を規制する。又、支持バ
ー35がこの状態になると、前記シート部材38が最も
張った状態になる。支持バー35は反時計方向には回転
できる。このような構造により、可動枠33、34、こ
れらに取り付けられたフレアー36、37等が構造体2
に可動支持される。
【0017】フレアー36、37は、軽くて弾性を備え
た合成ゴムパネルでできている。そして、可動枠33、
34で支持された一端側を固定支持端として曲げられれ
ば撓むが、或る程度の曲げ剛性を備えていると共に、曲
げ力を解除すれば復元する性質を有する。一方、長さ方
向には十分柔軟であり、その方向に巻いて運搬すること
ができる。
【0018】ドックレベラー4は、図4に示す如くエヤ
ーバック式のもので、構造体2の床部分23上に固定さ
れるシャーシ41及びサブフレーム42、これに回転自
在に取り付けられた縞鋼板から成るランプ43及びその
補強リブ43a、同様に縞鋼板から成るリップ44、こ
れらに固定されたブラケット43b及び44aを介して
両者を回転自在に結合する共通軸45、エアーバッグ4
6、これに空気を供給するモータ付ブロア47、ランプ
43の自由端側の上昇及び下降動作に対応してリップ4
4に異なった動作をさせるリップ昇降バー48、図1に
示す操作ボタン49等によって構成されている。
【0019】以上のような中継ブースは次のように製造
され現場に据え付けられる。構造体2の各部分21〜2
3、ドックシェルター3の各構成部分31〜39、ドッ
クレベラー4等はそれぞれ別個に工場で生産され、中継
ブースの設置される現場まで搬送される。このときに
は、基礎コンクリートから成る設置面300は既に出来
上がっている。この工事は、簡単なコンクリート工事で
あるから、1日で完工する。又、既存のバンパー106
も撤去されている。
【0020】現場では、構造体2の天井部分21、両側
部分22、床部分23から成る各部分を設置位置で仮組
みし、それぞれの間の結合部分である12個所の突き合
わせ部26を溶接する。それぞれの部分は独立して剛性
を備えているので、仮組み作業は容易であり、12箇所
の溶接部は、合計しても僅かの溶接脚長にしかならず、
その作業も容易で短時間に行える。全体が一体的に強固
に組み立てられると、合計10箇所のベース板25をア
ンカーボルト301にナットで締め付け、構造体2の据
付を完了する。
【0021】構造体2が設置されると、その床部分23
にドックレベラー4を取り付ける。ドックレベラー4は
予め一体として組み立てられているので、その取付は容
易である。次にドックシェルター3を組み立てる。これ
も、それぞれの部品をボルト締め等によって取り付ける
だけであり、簡単な作業である。この場合、固定枠3
1、32を予め構造体2に取り付けておいてもよい。ド
ックシェルター3の取付と共に、外板5を構造体2に取
り付ける。図5に示すように構造体2と建物100との
間に空間部108ができる場合には、予めこの部分を囲
う構造物を建物100側に取り付けておく。この構造物
は、間口101の外側に形成されるので、荷出し作業を
中断することなく取り付けられる。
【0022】以上のように、本発明の中継ブースは、極
めて簡単に固定設置でき、その工期は2日以内である。
従って、週末等の休日を利用して行えば、荷物積出しの
デイリーワークを中断することなく中継ブースを設置で
きる。又、このような中継ブースを用いることにより、
既存の建物自体に何ら改造を加えることなく、簡易にド
ックレベラー及びドックシェルターを装備することがで
きる。
【0023】このようにして設置された中継ブースは次
のように使用される。図2に示す如く、例えば4トン乃
至10トントラックから成る車両200をその後端部2
01がフレア36、37の先端側を押し込むようにバッ
クさせる。このときには、フレアに取り付けられたガイ
ドマーク36a、37aを目印として、車両の両側がほ
ぼ均等にサイドフレア37に当たるようにする。これに
より、フレアが図示のように変形して車両の天井及び両
側面に沿う。この場合、天井フレア36が曲げられる
と、可動枠34は矢印Bで示すように持ち上げられる力
を受けるが、支持バー35が反時計方向に回転可能にな
っているため、その力が過大にならないように逃がされ
る。車両の下端部では、車両に押されたサイドフレア3
7がエアークッション状のゴムパッド39aを押し込
み、これに圧接する。その結果、車両200の周囲は、
ドックレベラー4に対向する部分を除いて全て塞がれ
る。
【0024】車両のシャーシがバンパー39bに接触し
て停止し、その位置が固定されると、後端部の扉を開
き、中継ブース1内でドックレベラー4の操作ボタン4
9を操作する。操作ボタンを押し続けると、その間は図
4に示すモータ付ブロア47が作動してエアーバッグ4
6内に空気が充填され、図2の実線で示すランプ43が
ほぼ水平でリップ44が垂れ下がった状態から、図4の
実線で示す中間傾斜位置を経由して、ランプ43が45
°程度の傾斜になるまで持ち上げられる。
【0025】この状態で操作ボタン49の操作を止める
と、エアーバッグ46から自動的に空気がリークし、ラ
ンプ43が適当な速度で下降を始める。このとき、リッ
プ昇降バー48の機構によってそのリンクが入れ代わ
り、ある程度下降した所でリップ44が伸ばされ、ラン
プ43とのなす角度が鈍角になる。そしてリップ44の
先端側が車両の床面202に掛り、最終的に図2(a)
及び図4において二点鎖線で示す状態になり、リップは
車両200の床面202で支持される。なお、床面20
2が存在しない場合には、リップ昇降バーの機構によ
り、ランプ43が再び垂れ下がって初期状態に復帰す
る。
【0026】この状態では、ランプ43及びリップ44
がそれぞれの両端側で支持される。そして、これらの結
合部が共通軸45及びブラケット43b、44aを介し
て幅方向の6個所で強固に連結されていると共に、幅方
向の全長にわたってそれぞれの端面が突き合わされるこ
とにより、上に乗る最大10数トンの荷重に耐えること
ができる。車両200の後端部201とドックレベラー
4との間が橋渡しされると、両者の間隙はリップ44で
塞がれる。その結果、建物の底面109と車両の床面2
02との間がドックレベラー4を介して接続されると共
に、建物と車両との間が完全にシールされる。
【0027】このように車両と中継ブースとが完全に接
続されると、建物100内の荷物を車両に積み込む。こ
のときには、通常図2(a)に示す如く、建物内でフォ
ークリフト400に荷物Wを積載し、そのままの状態で
ドックレベラー4のランプ43及びリップ44上を通過
して車両200内に乗り込み、フォークリフトのフォー
クを用いて車両内の荷積み作業を行う。従って、極めて
能率良く短時間で荷役作業を行える。又、作業者の負担
も大幅に軽減される。車両内の荷物を建物側に積み下ろ
しする場合にも、同様の作業によって同様の効果が得ら
れる。
【0028】なお以上では、本発明の中継ブースを既存
の建物に設置する場合について説明したが、新たに建設
する建物に対しても本発明を適用できることは言うまで
もない。又、中継ブースの構造体を角形にして、その車
両側の面が建物の間口と同じ向きになるようにしたが、
構造体の間口側の面を傾斜させ、車両側の面が間口に対
して傾斜するような形状にしてもよい。このようにすれ
ば、車両を中継ブースに接続し易くなり、建物の前の車
両スペースが狭くても中継ブースを設置できる場合があ
る。
【0029】更に、構造体2をそれぞれの部分21〜2
3に分割して製造し、設置される現場で組み立てて完成
させる例を示した。このようにすれば、例えば10トン
車程度の車両の中継ブースであっても、通常の道路を特
に制限なく輸送することができる。但し、中継ブースの
大きさや重量により、又は道路輸送上の制限がない現場
の場合等には、製造工場において構造体の全体もしくは
一部分を完成させて現場に運ぶようにしてもよい。又、
構造体を全体的に溶接構造にして、それぞれの部分21
〜23の間も現場で溶接接続する例を示したが、構造体
はネジやボルト締め等による組立て構造のものであって
もよい。
【0030】又、シール装置としては、カーテンウォー
ル式のドックシェルターの例を示したが、本発明の中継
ブースには、ゴム等の弾性体からなる門型襞状のパッド
に車両の後端を圧接させてシールするパッド式のもの、
車両の進入後に空気を入れて膨らますことによりその周
囲をシールするエアーバッグ式のものなど、種々のシー
ル装置を使用することができる。更に、昇降式通路装置
として、エアーバッグを用いたドックレベラーの例を示
したが、油圧等で作動するシリンダを用いたシリンダ方
式のもの、ボールネジやラックとピニオン機構を用いた
電動昇降式のもの等、種々の昇降式通路装置を用いるこ
とができる。
【0031】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、請求項1の
発明においては、自立型の構造体を建物の開口部に接続
し、これに昇降式通路装置及びシール装置を組み込み、
閉鎖部材で開放部分を閉鎖することによって荷役補助設
備を建設できるので、建物の間口部分や基礎部分の改造
工事が一切不要になり、建物自体に影響を及ぼすことな
く、極めて簡易且つ短期間に昇降式通路装置及びシール
装置を既存の建物に装着することができる。
【0032】即ち、本発明によれば、荷役補助設備の建
設現場では、建物の基礎構造とは無関係に施工できるコ
ンクリート基礎工事、この上に構造体を据え付ける工
事、及びこれに昇降式通路装置とシール装置とを取り付
ける工事のみによって荷役補助設備を建設できるので、
従来工法で既存の建物にこれらを装着する場合のような
多種類の職人による多種類の工事が不要になり、大幅な
工事の簡略化と工期の短縮を図ることができる。その結
果、毎日行わなければならない荷物の積出し作業をほと
んど中断させることがなく、荷役補助設備を建設でき
る。更に、建物の間口部分に連通した基礎コンクリート
構造体が存在する場合を含み、既存の建物の構造の如何
にかかわらず、昇降通路装置を確実に設置することがで
きる。
【0033】昇降式通路装置は、物品の積み込み又は積
み下ろし作業をするための位置に車両が停止していると
きに、建物の開口部の床面と車両の床面との間を接続で
きるように構造体に取り付けられるので、例えばフォー
クリフトのように物品の搬送及び昇降の可能な運搬車両
を、そのままトラック等の荷積み用の車両内にロールオ
ンさせることができる。その結果、車両内の荷役能率を
大幅に向上させ、重労働を無くして作業を容易化し、荷
役時間の短縮を図ることができる。
【0034】シール装置は、構造体の車両側端に取り付
けられ、車両が積荷位置に停止しているときに車両の後
端部をシールし、一方、構造体には、構造体の周囲のう
ち、建物の開口側、車両側、昇降式通路装置部分を除く
部分、即ち外界から構造体の内部を閉鎖する閉鎖部材が
取り付けられるので、荷役補助設備の内部は外界からシ
ールされた空間部になる。その結果、建物内部の空調さ
れた環境が乱されることがないと共に、作業者は、風雨
に曝されることなく、夏季の高温又は冬季の低温環境等
からも良好に保護される。
【0035】以上要約すれば、従来技術では、極めて長
い工事期間がかかって日々の荷出し作業を長期間停止さ
せたり、建物の構造上の問題から、荷役補助設備を事実
上装着できない場合が多かったが、本発明により、簡易
な工事によって極めて短期間に荷役補助設備を建設する
ことができ、建物内部及び車両内の環境を良好に維持す
ると共に、荷物の積み込みや積み下ろし作業の容易化、
迅速化、安全性の向上等を図ることが可能になった。
【0036】請求項2の発明においては、構造体を、天
井部分と両側部分と床部分との各部分に分割し、建物に
接続する現場で各部分を結合するので、建物までの輸送
が容易になる。一方、このような4つの部分への分割で
あれば、現場で容易に結合して組立てられ、工事日数が
長くなることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した荷役補助設備である中継ブー
スの全体構造を示す斜視図である。
【図2】(a)乃至(e)は上記中継ブースの各部分を
示し、(a)は外部側面並びにドックシェルター上部及
びドックレベラー部分の内部側面を示す側面図、(b)
は下部平面図、(c)は枠構造の斜視図、(d)は枠支
持構造の平面図、そして(e)はその側面図である。
【図3】上記中継ブースの構造体の斜視図である。
【図4】上記中継ブースのドックレベラーの構造例を示
し、(a)は平面図で(b)は側面図である。
【図5】上記中継ブースの構造体の設置位置を示す説明
図で、(a)は間口に直接接続させる場合の側面状態、
(b)はその正面状態、(c)及び(d)は建物との間
に空間部が生ずる場合の側面状態を示す。
【図6】上記構造体の接地面部分を示す説明図で、
(a)は側面状態で(b)は平面状態を示す。
【符号の説明】
1 中継ブース(荷役補助設備) 2 構造体 3 ドックシェルター(シール装置) 4 ドックレベラー(昇降式通路装置) 5 外板(閉鎖部材) 21 天井部分 22 両側部分 23 床部分 100 建物 101 間口(開口部) 109 建物の底面(開口部の床面) 200 車両 201 車両の後端部 202 車両の床面 W 荷物(物品)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物の開口部を介して建物内の物品を車
    両に積載する作業又は車両内の物品を建物内に積み下ろ
    しする作業のうちの少なくとも何れかの作業を行うため
    の荷役補助設備であって、 前記開口部に接続される自立型の構造体と、該構造体に
    支持され昇降可能に形成され前記作業をするための位置
    に前記車両が停止しているときに前記開口部の床面と前
    記車両の床面との間を接続可能な昇降式通路装置と、前
    記構造体の前記車両側端に取り付けられ前記車両が前記
    位置に停止しているときに前記車両の後端部をシールす
    るシール装置と、前記構造体に取り付けられ該構造体の
    内部を外界から閉鎖する閉鎖部材と、を有することを特
    徴とする荷役補助設備。
  2. 【請求項2】 前記構造体は、天井部分と両側部分と床
    部分とで構成されていて、前記建物に接続されるときに
    前記それぞれの部分が相互に結合されることを特徴とす
    る請求項1に記載の荷役補助設備。
JP24877896A 1996-08-29 1996-08-29 荷役補助設備 Pending JPH1072126A (ja)

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