JPH1072073A - 媒体ディスペンサ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既知設計の欠陥、及び媒体出口における微生
物障壁或いは流体ダクト内における微生物障壁のみのい
ずれかを夫々に使用することが回避されるように成し、
特には、簡単な構造によって、それらの障壁に関する非
常に安全な統合機能を有するように成す。 【解決手段】 リザーバ（４）と、ポンプ（６）と、噴
霧ノズル（１７）とを包含するディスペンサ（１）は、
ノズル（１７）上において、圧力に応じて開閉する弁の
形態にある微生物障壁（２２）を有する。リザーバ
（４）とポンプ（６）の間の接続領域内において密閉材
として作用するフィルタ（５４）を備えた更なる微生物
障壁（２３）は、通気流路（２１）の中に設けられる。
互いに対抗して作動される装置（１）の両者のユニット
（２，３）は、スナップ装置（５０）によって引き離さ
れることを防止される。ディスペンサ（１）全体に対す
る微生物の侵入は、効果的に防止され得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、媒体ディスペンサ
に関するものである。それを使用すれば、媒体は、媒体
出口を介して配分され配給されることが可能である。そ
の配給の実施に当って、媒体は、ディスペンサとのその
最終的な接触をこの媒体出口において有することが可能
になる。そのようなディスペンサは、特には、流路など
のような別体のダクトから構成され得る媒体ダクト又は
流体ダクトを有する。大きく伸延される媒体チャンバと
は相反して、それらは、非常に狭まった媒体チャンバを
形成することが可能である。送出し圧力などを生起させ
る圧力チャンバとして媒体を貯蔵するために、その他の
媒体チャンバが設けられることも可能である。それら
は、それらの入口及び／又は出口において媒体ダクトに
接続され得ることになる。これらは、ディスペンサを作
動させる際に、媒体チャンバを満たし或いは空にするよ
うにして機能する。

【０００２】適切には、流体ダクトは、媒体ダクトとは
別体である。媒体チャンバの圧力補正の場合には、その
流れは、媒体の流れの逆方向であることも可能である。
大気のような流体は、放出、温度変化などの結果として
媒体チャンバが低圧に曝された場合には、後者の中へ流
れ込む。流体のこの供給源は、媒体の微生物汚染を容易
に引き起こす可能性がある。従って、その空気流量を無
菌にするために通気ダクトが滅菌フィルタ即ち微生物フ
ィルタなどを介して単独で走ることが適切である。

【０００３】それにも関わらず、媒体出口の領域内にお
いて装置の中へ侵入することが可能である微生物は、媒
体ダクトに沿って媒体チャンバの中へも侵入する可能性
がある。これは、微生物汚染に至るものであり、従っ
て、媒体は損傷を受けることになり、ディスペンサもま
た役に立たなくなる。これは、媒体出口の近傍に配置さ
れる閉鎖手段によって対処されることが可能である。閉
鎖されると、それらは、微生物障壁を形成し得ることに
なるのである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、既知設計の
欠陥、及び媒体出口における微生物障壁或いは流体ダク
ト内における微生物障壁のみのいずれかを夫々に使用す
ることが回避されるように成し、特には、簡単な構造に
よって、それらの障壁に関する非常に安全な統合機能を
有するように成した、ディスペンサ即ち送出し装置を製
造するという目的に基づくものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、前述の
課題は請求項１〜１２のいずれか１項のディスペンサに
よって解決される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明に拠れば、閉鎖ブロック即
ち微生物障壁は、出口ばかりでなく流体ダクトに関して
も設けられる。媒体の送出しを作動させるために、ディ
スペンサが、互いに対抗して移動され得る２つのユニッ
トを有するならば、１つの障壁は、１つのユニットの上
に適切に保持され或いは変位可能に装着されることにな
り、もう１つの障壁は、もう１つのユニットの上に設け
られる。送出しを作動させれば、両者の障壁は、その作
動と同期して往復運動を行うのである。

【０００７】媒体出口、特には噴霧ノズルは、短いノズ
ル流路の外側端部によって適切に形成される。その内側
端部は、円錐状又は類似の張出し部と直接に隣接するこ
とが可能である。それは、関連する障壁の閉鎖表面を適
切に形成する。可動式密閉部材の閉鎖表面は、この閉鎖
表面と閉鎖状態で隣接することが可能である。両者の閉
鎖表面は、線形状且つ夫々にリング形状の様式において
のみ互いに適切に隣接する。従って、微生物のための極
めて僅少な侵入通路が形成されることになる。高圧の閉
鎖圧力及び表面圧力が、夫々に達成されるべきである。
非弾性的に可撓的である閉鎖表面にも関わらず、非常に
緊密な密閉が保証される。一部に対して画成され且つそ
の端部によって媒体出口を形成するノズル流路は、密閉
部材と同様に、閉鎖表面の一倍又は多数倍のみ上流に伸
延されることが可能である。従って、密閉部材は、この
ノズル流路内において直接にその開閉運動の軸方向通路
に渡って摺動的に案内されることが可能である。一緒に
摺動する面は、閉鎖位置にあるとき、補足的な微生物障
壁を形成することが可能である。それは、軸方向に互い
に当接する閉鎖表面まで上流に向かって直接に接続す
る。それは、密閉部材の開放ストロークの第１の部分的
通路の後においてのみ、媒体の通過を認容することにな
る。

【０００８】閉鎖運動の間、ポンプピストンのような密
閉部材は、パルス的な様式で媒体出口を介してノズル流
路から媒体を噴射させる。従って、密閉プランジャの端
部と媒体出口の間のノズル流路は、媒体の質量慣性の故
に完全に空にされる。そこに存在する残留媒体は、噴霧
状態で外部へ放出されるのである。

【０００９】流体ダクトに関する微生物障壁は、ＤＥ-
ＯＳ ３５ ０３ ３５４号に従って設計されることが
可能であり、これは、更なる特徴及び効果の故に本件出
願の中に包含されるようにして参照される。適切には、
この微生物障壁は、ドイツ特許出願１９６ １０ ４５
７．２号に従って設計されることもまた可能であり、こ
れも同じ理由で詳細に参照される。

【００１０】互いに対抗して移動されるべきものである
両者の作動ユニットは、引離し防止装置を適切に設けら
れ、微生物の侵入に対して更に保護する。それは、両者
のユニットが引き離されることを十分に防止して妨げる
ものである。この安全装置の安全部材は、クリンプ・リ
ングのようなホルダによって形成されることが好適であ
り、これは、もう１つの構成要素を被包するか又は後者
に対して取付けられる。その安全装置は、このホルダの
上流端部から変位される。安全部材は、ホルダの外周の
上に位置するか、又はこの外周から或る間隔をおいて有
効であることも可能である。それは、ホルダの端部を湾
曲変形することによって又はエッジ削取りすることによ
って形成される場合には、特に容易に製造されることが
可能である。これは、例えば金属のように比較的柔軟な
材料によって形成される。その安全装置を使用すれば、
作動ユニットの間の接合部における微生物障壁は、例え
ばプランジャ・ラムの上などにおいて、誤って開放され
得ることもなくなる。

【００１１】このホルダがその内周によって流体ダクト
を画成するならば、それもまた好適である。従って、そ
れに付随する微生物障壁は、完全に被包されてホルダの
内部に位置することが可能になる。流体入口は、ホルダ
によって相互的な軸方向の間隔をおいて画成されること
が可能である。それらは、媒体出口を有する作動ユニッ
トのケーシングの内部においてホルダの一端又は両端に
配置され得ることになる。

【００１２】ディスペンサ、又は夫々の障壁、或いは夫
々の密閉材の設計に関しては、特徴及び効果を本件出願
の中に包含する以下の文書が更に参照される：ＤＥ- Ｏ
Ｓ ３３ １５ ３３４号、ＤＥ- ＯＳ ４１ １０
３０２号、ＤＥ- ＯＳ ４１ １０ ３０４号、ＤＥ-
ＯＳ ４４ ０３ ７５５号、ＤＥ- ＯＳ ４４ ４１
２６３号、ドイツ特許出願、１９６ ０６ ７０１．
４号、１９６ ０６ ７０２．２号、１９６ ０６ ７
０３．０号、１９６ ０５ １５３．３号、更に、ＤＥ
- ＯＳ ４４ １７ ４８８号及びＤＥ- ＯＳ ４４
０３ ７５５号である。

【００１３】例えばスラストピストン・ポンプである媒
体ポンプが、特には蛇腹ポンプである第２のポンプ段階
を再び添付される場合には、特に良好な噴霧ばかりでな
く、ノズル流路の非常に効果的な放出もまた達成され
る。媒体ポンプから出た後、媒体は、圧力チャンバを収
縮させることによって、その中でもう一度加速される。
媒体ポンプの圧力チャンバ及び補足的なポンプ段階の圧
力チャンバは、同時に収縮される。そのポンプ段階の圧
力チャンバのジャケットは、戻しバネを形成することが
可能である。例えば、微生物障壁のためのものであり、
或いは媒体出口の密閉材のためのものである。このポン
プ段階の圧力チャンバ、即ち戻しバネの関連する端部
は、直接に或いは一部において、出口クロージャの制御
プランジャに接続することが可能である。これは、非常
にコンパクトな構造を生じることになる。これらの構成
要素は、戻しバネなどの保持装置と共に、実質的に完全
に出口スタッドの内部に配置され得ることになる。手動
圧力によってディスペンサを作動させるために設けられ
る横断方向表面は、このスタッドの上流端部の外周を越
えて突出する。そのスタッドは、鼻孔のような身体の開
口部へ挿入するために適している。

【００１４】請求項に加えて、その説明及び図面から
も、これらの特徴及び更なる特徴が明瞭になることにな
り、それによって、その保護が請求されている個々の特
徴は、単独に、或いは本発明の１つのバージョンに関す
る副次的な組合せの形態において更に他の分野において
も多様に実現されることが可能であり、有益且つそれら
自体で保護可能なものであるバージョンを描写すること
もまた可能である。

【００１５】本件出願の個々の段落への再分割は、中間
的な標題と同様に、その中で為された陳述をそれらの一
般的な有効性において限定するものではない。

【００１６】

【実施例】装置１は、２つのユニット２及び３を有す
る。送出しを作動させるため、それらは、ディスペンサ
１を収縮させている間に、互いに向かって軸方向に移動
されることが可能である。その作動応力が解放される
と、それらは、対向方向において図１に応じた初期位置
までバネによって復帰する。ユニット２は、狭まったリ
ザーバ・ネック５を備えたボトル形状のリザーバ４を包
含する。スラストピストン・ポンプ６は、その中へ軸方
向に挿入される。それは、リザーバ胴部から媒体を吸い
込む。ポンプ６は、寸法的に剛直なリザーバ４の中へ、
たとえその長さの主要部分ではあっても部分的にのみ突
出する。それは、半径方向に突出する環状フランジ７に
よって、中間的な密閉材８による気密且つプレテンショ
ンが掛った様式で、ネック５の前方端面において支持さ
れる。ホルダ９、即ち軟金属のプレートから形成される
クリンプ・リングは、軸方向のプレテンションのために
設けられるものであり、リザーバ４とポンプ６の間の位
置的に固定される接合部の保護として設けられるもので
もある。前記構成要素のすべては、共通軸１０の中に配
置される。

【００１７】ポンプ６は、作動プランジャ１１を有する
ものであり、その外側では、リザーバ４が、そのベース
本体、即ちポンプケーシング１２から軸方向に突出す
る。ユニット３は、それに対して位置的に固定して接続
される。ケーシング１２の内部では、部材１１がポンプ
プランジャを担持する。それは、ポンプ即ち圧力チャン
バを前方側面に画成する。従って、その作動運動は、圧
力チャンバを圧縮することになり、その内部に収容され
ていた媒体は、ラム１１の内部を介してユニット３の中
へ噴射される。ケーシング１２の内部では、圧力制御的
即ち通路従属的な様式で開放し再度閉鎖する出口弁が、
例えば可動式プランジャユニットの上に、設けられるこ
とが可能である。従って、当該媒体は、所定の圧力がポ
ンプチャンバ内において達成された後、ポンプチャンバ
から出口方向にのみ流出し得ることになる。しかしなが
ら、ポンプの出口流路は、ポンプチャンバから、ラム１
１の最終表面内に位置するポンプの出口開口まで、弁の
ない様式で常に開放されていることもまた可能である。
ポンプの復帰ストロークによって、当該媒体は、リザー
バ４の中に位置するケーシング１２即ち立上り管の該当
の端部を介して吸い込まれ、更に、入口弁を介してポン
プチャンバの中へ吸い込まれる。それが、当該ポンプス
トロークを終了させる。本体４，８，９及び１２は、運
転時には寸法的に安定していて事前組立されるものであ
るユニットを形成する。ユニット３は、上に向かって停
止位置まで伸延する軸方向運動によってのみ、その上に
装着され得ることになる。

【００１８】ユニット３は、単一断片の本体１３を有す
る。それは、ケーシング１４及び／又はスタッド１５に
よって、外周における各々の位置において、５から９、
１１，１２の各部と部分的に又は完全に重複する。キャ
ップ形状のケーシング１４は、出口方向とは反対の方向
に自由に突出するジャケットを有する。このケーシング
ジャケットは、前述の各部を被包する。それは、ホルダ
９の外周において半径方向の遊びを備えて半径方向に案
内されることが可能である。リザーバ４の外側に位置し
且つこれに対向するケーシング１４の端部から一定の間
隔をおいて、ケーシング１３は、キャップジャケットに
対して直接に接続し且つ半径方向内側に向かってのみ伸
延する前壁部を有する。キャップジャケットは、この前
壁部の外側を越えて突出するものではない。スタッド１
５の両側に隣接し且つその廻りにおいて、この外側は、
作動させる際にユーザーの指を支持するためのショルダ
即ち握り１６を形成する。彼女／彼の親指は、そのと
き、例えばこれから離れてリザーバ４の底部において支
持されることが可能である。結果として、ディスペンサ
１は、片手で担持されて同時に作動されることも可能に
なる。そのケーシングに比べて長めであり且つその外側
の幅が減らされている接続スタッド１５は、一部におい
てケーシング１４のキャップ前壁部に接続する。それ
は、その自由端部に向かって先細に形成され、その自由
端部面において媒体出口１７を設けられる。その個所に
おいて、当該媒体は、送出しの間にディスペンサ１から
それ自身を完全に解放する。気密連結器１８は、ケーシ
ング１４の内部ばかりでなくスタッド１５の内部におい
ても設けられる。それは、軸方向には剛直であるが、相
互には捻じり可能に、ユニット３をプランジャユニット
のラム１１と接続するように機能する。ポンプストロー
クの間且つ初期位置を去った直後には、連結器１８は、
ユニット２及び３の間における唯一の接続だけでなく、
媒体ダクト内への微生物の侵入に対抗する障壁をも形成
することになる。１３から１８の各部の夫々のものもま
た、軸１０と同軸上にあることが可能である。

【００１９】ディスペンサ１は、液状、微粉状、糊状、
ガス状又は類似の媒体を送り出すために適当なものであ
る。それらは、化粧用、薬剤用、化学工業用又は類似の
ホルモンの送出しに関連して適用されるものと意図され
ている。媒体チャンバは、送出しの間及び再充填時に、
媒体を収集して流路案内するために設けられる。それら
は、リザーバ４の貯蔵チャンバ１９によって、ポンプチ
ャンバ及びすべてのそれらのチャンバによって形成され
るものであり、それらの境界線は、運転の間に媒体と接
触することになる。

【００２０】これらの媒体チャンバは、ポンプチャンバ
から出口１７まで、連続的に接続するダクト部分の形態
で媒体ダクト２０を形成する。貯蔵チャンバ及びポンプ
チャンバに比べて、これらのダクトは、断面が大きく収
縮されているものであり、ユニット３の内部に位置す
る。更に、ダクト２０とは別体の流体ダクト２１も設け
られる。ここでは、それは、ディスペンサ１を取り囲む
環境空気と貯蔵チャンバ１９の間の流路接続を形成す
る。それは、後者に隣接するものであり、その間に、ホ
ルダ９内部のネック５の開口を介してケーシング１２の
内部をバイパスする。従って、ここでの流体は空気であ
るが、それは、他の流体であることもまた可能である。
それは、大気圧に対するチャンバ１９内部の圧力におけ
るいかなる偏差をも補正し得るものであると意図され
る。そのような偏差は、特に、更なる送出し容積が短時
間の内に投薬ポンプ６によってチャンバ１９からポンプ
チャンバの中へ引き出されるとき、負圧を引き起こすも
のである。その後、この負圧は、大きく減速される速度
でユニット３及びダクト２１を介して流れ込む後続の空
気によって、より長い時間を掛けて再び増大されること
になる。

【００２１】微生物障壁２２は、出口１７の近傍又は出
口によって貫通される前方壁部の近傍に設けられる。装
置１が静止状態にあるとき、それは、出口１７の領域内
におけるスタッド１５の端部に停滞している大気の中に
含まれる微生物が、ダクト２０の中へ内側方向に侵入し
得ることを防止する。障壁２２は、機械的な障壁である
か又はダクトクロージャである。それは、出口１７から
の媒体の吐出しの間、開放している。この吐出しの終了
において、それは、再び直ちに閉鎖する。同様に効果的
であるが、異なって機能する微生物障壁２２は、ダクト
２１のために設けられるものであり、微生物フィルタと
して作用する。この障壁２３は、軸１０の廻り及びケー
シング１２の廻りの環状領域内において、完全にホルダ
９及びキャップ１４の内部にあって、フランジ７とネッ
ク５の端部の間に位置する。それは、圧力密閉される様
式で、ネック５の端部に対して、ケーシングの外周に接
近して接続する。

【００２２】制御本体即ちスライド２４は、管形状のス
タッド１５の内部に完全に配置されるものであり、ミリ
メートルの数分の１に渡ってのみ、スタッド１５に関し
て軸方向に変位されることが可能である。その初期の閉
鎖位置において、本体２４は、制限を受けて停止してい
て、軸１０と同軸上にある。出口１７により接近してい
る、寸法的に安定した一体的な部品であるスライド２４
の端部は、連続的な平面であり且つ軸１０に直交して方
向付けられる端面によって、円筒形の弁部材２５を形成
する。スライド２４のすべてのその他の領域に比べて、
それは、最小の直径を有する。部材２５の長さは、最大
でもその外側の幅と同程度の大きさである。部材２５
は、平坦な環状のショルダを介してスライド２４の伸延
した心棒２６に接続する。部材２５から軸方向の間隔を
あけ、且つスタッド１５の長さの外側半分の領域内にお
いて、心棒２６は、作動部材即ち制御プランジャ２７に
隣接する。カップ形状のプランジャ２７は、出口方向に
おいて座金形状の環状のプランジャ底部の上へ自由に突
出する、ジャケット形状のプランジャ・リップを有す
る。プランジャ・リップは、制御シリンダの内周におい
て密閉的に摺動可能であり、心棒２６の外周と共に、軸
１０の廻りに環状のチャンバを画成する。上流方向にお
いて、心棒２６の部分は、下流に位置する部分に比べて
拡張される部分であるプランジャ底部に接続する。この
部分は、ダクト２０の内周における環状プランジャ状の
密閉材２８によって変位可能に案内される。密閉材２８
は、出口方向とは反対の方向にピストン・リップとして
自由に突出する。密閉材２８を越えて上流方向に突出す
るこの心棒部分は、その全長に渡ってダクト２０の流路
３１と交差される。それは、プランジャ底部とも交差す
る。従って、それは、プランジャ２７によって画成され
る環状チャンバの中へ流入する。流路３１は、プランジ
ャ底部から密閉材２８まで、スライド２４によって周囲
全体を画成されるのである。密閉材２８から上流では、
流路３１は、長手方向側面に沿って、即ちスライド２４
の外周において開放している。この領域内では、それ
は、戻しバネ即ち弁バネ２９によって被包される。バネ
２９は、その上流端部によってユニット３上に、更に密
閉材２８内部のその下流端部によってスライド２４上に
おいて、位置的に剛直に支持される。螺旋バネ２９は、
スライド２４を閉鎖位置に向かって装填する。スライド
２４の２５から２８の各部は、一体的な部品として作成
される。バネ２９は、プレテンションの下で部材２５を
閉鎖位置において確実に保持するのである。

【００２３】本体１３の内部に全体が配置される本体３
０は、ユニット３又はケーシング１４の開放した上流端
部から、スタッド１５の中へ固定位置に挿入される。本
体３０は、ただスタッド１５の最外部のジャケット３２
の内周に対して取付けられるだけである。それは、この
本体３０が最も幅広のジャケット即ち部分３３を有する
からである。ケーシング１４に続いて、軸方向に制限を
受けるストップ部分３３は、スタッド１５の部分的な長
さに渡ってジャケット３２の内周と係合する。この内周
は、プランジャ２７のための摺動軌道をも形成する。本
体３０の自由に突出する部分即ちジャケット３４は、上
流方向においてジャケット３３に接続する。ジャケット
３４は、ジャケット３２に対しては接触しない。ジャケ
ット３４は、プランジャ２７の底部ベースから僅かな間
隔をおいて配置され、心棒２６、流路３１及びバネ２９
の関連する部分を被包する。後者は、部分３３の前方壁
部の内部において、且つ直接に本体３０の上において支
持される。密閉材２８は、ジャケット３４の内周におい
て、摺動的に案内される。本体３０は、連結器１８の連
結部材３５を形成する。スリーブ形状の部材３５は、半
径方向の間隙を備えてジャケット３３の内部に位置す
る。部材３５は、軸方向に制限を受けて停止していて、
ラム１１の最終的な部分を被包するものである。部材３
５は、ユニット２及び３の間を接続する。部材３５は、
ラム１１に接続するダクト２０の部分を画成することに
なる。

【００２４】ケーシング１４の内側と連絡しダクト２１
とも連絡する環状チャンバは、互いの中に位置するスリ
ーブ形状の部材３３，３５の間に画成される。流路３６
を介して、この環状チャンバは、プランジャ２７，２８
がその中に位置し、且つジャケット３２の内周によって
画成され更にジャケット３４の外周によっても画成され
るように成した、該当の環状チャンバに対して接続され
る。軸方向の狭い流路３６は、この環状チャンバに対し
て唯一の外部リンクを提供する。当該媒体は、このチャ
ンバを介しては流れない。従って、スライド２４の位置
的な変化は、この環状チャンバ内に大きな圧力変化を引
き起こすものではないことになる。

【００２５】渦巻装置即ち捻じり装置３７は、部材２５
及び２６の間の移行領域内に設けられる。それは、心棒
２６の外周に沿って出口方向に流れている媒体を、出口
１７及び部材２５の軸１０の廻りにおける回転方向の流
れの中に入れる。この回転方向の流れは、送出しの間、
出口１７に達するまで継続する。スタッド１５の前部４
３の内部では、環状の弁座３８が、部材２５の周囲表面
と端面の間の直交部にフランク形成される鋭い環状縁部
に対して割り当てられる。クロージャ面を包含するその
環状縁部は、閉鎖位置にあるとき、圧力バネ２９のテン
ションの下においてのみ弁座３８と接触する。

【００２６】出口１７は、円筒形の流路３９の外側端部
によって形成される。鋭い縁部によって、流路３９は、
この端面における凹部の近傍において、前方壁部４３の
外側端面に隣接することが可能である。従って、出口１
７における媒体の噴霧状の分離のための鋭い切離し縁部
を生じることになる。ノズル流路３９の長さは、最大で
も、ミリメートルの１０分の４又は１０分の１以下であ
るその直径と同程度の大きさである。この長さは、この
直径の半分より小さいものであることもまた可能であ
る。

【００２７】上流の円錐状に拡大した流路部分４０は、
流路３９の内側端部に隣接する。その拡大した端部は、
直接に円筒形の流路部分に隣接する。この部分におい
て、部材２５は、その外周によって、密閉されるが摺動
する様式で案内される。部分４０に対する円筒形部分の
移行が、弁座３８を形成するのである。その直径又はそ
の直径の半分に比べて、この円筒形の流路部分は短めで
ある。その上流端部によって、円筒形流路は、拡大した
流路部分４１に隣接する。部分４１は、部材２５をその
外周においてあらゆる位置で被包するものであり、部材
２５と交差されることになる。

【００２８】円錐状部分４１は、前方壁部４３の内側端
面を越えて自由に突出する環状突起４２の内部に位置す
る。リング４２の上流端面は、部材２５及び２６の間に
配置される面から離間する僅かな間隙を備えて閉鎖位置
に位置する。従って、弁座３８の上における閉鎖位置
は、妨げられないことになる。装置３７は、部材２５及
び２６の間のショルダ表面の中に形成される凹部即ち輪
郭によって形成されることが可能である。装置３７は、
心棒２６の外周に隣接することが可能であり、媒体を捻
じれた流れで部分４１へ配給し得ることになる。

【００２９】部材２５の外径は、最大でもノズル開口１
７の直径の４倍又は３倍程度であり、加えて、最大でも
後続の接続する心棒部分２６の外径の半分程度の大きさ
である。ダクト２０の各流路４４は、心棒部分２６の外
周に沿って設けられる。それらは、ジャケット３２の内
周によって画成され、更に部分２６及び４２の外周によ
っても画成される。従って、それらは、張出し部４１ば
かりでなく装置３７に対しても永久的に接続される。

【００３０】これらの長手方向の流路４４は、プランジ
ャ２７の内側環状チャンバを弁座３８と接続する。弁２
２の閉鎖表面は、互いに線形の接触のみを有することに
なる。しかしながら、それらは、上流に接続する円筒形
の密閉表面によって、張出し部４１に達するまでは補足
される。流路４４は、ジャケット３２の内周における溝
によって形成されることが可能である。それらは、上流
方向において環状チャンバ即ちプランジャ２７の中へ自
由に突出する環状突起の中へと継続する。従って、ここ
でもまた、比較的狭い吐出し断面が達成される。これら
の断面は、出口１７に達するまで狭いままに留まる。そ
れらは、流路３１又は部材３５の吐出し断面よりも非常
に小さいものである。その外周において、心棒部分２６
は、部材２５にまで達する平坦な帯域を設けられること
が可能であり、部材２５に対して間隔をおいて位置する
凹部４７などを設けられることも可能である。このよう
にすれば、吐出しの間における媒体の渦巻は、更に改善
されることになる。

【００３１】一体的な部品であるクリンプ・リング９
は、２つの隣接する異なった幅の長手方向部分４８及び
４９を有する。それらは、環状座金形状の前方壁部によ
って互いに接続される。これを使用するので、それら
は、全体を通じて一定の壁の厚さを有する。拡大したキ
ャップ形状の部分４８は、ネック５の端面に対するプレ
テンションをフランジ７に掛けるようにして機能する。
この端面は、ネック５の端部における環状の半径方向突
起によって形成されることが可能であり、直接に内側の
ネック周囲に接続する。部分４８は、その前方壁部によ
って、フランジ７の環状表面上に直接に載置される。部
分４８は、内側に折り曲げられる最終的なカラーによっ
て、ネック５の端面から離れて折れ曲がり、且つネック
５の外周によって設けられるショルダ表面上に対しても
載置される。図１で右側に示されるものは、最終的に組
立られてクリンプ曲げされ、且つ軸方向に固定される位
置であり、図１で左側に示されるものは、リング９が上
流方向に挿入された後におけるクリンプ曲げの前の位置
である。

【００３２】この位置では、部分４８の内周は、ネック
５の半径方向外側に突出する環状カラーの外周から僅か
な間隔をおいて位置している。この突出部は、収縮リン
グ９のためのショルダ表面を形成する。下流方向におい
て部分４８の前方壁部の内周に接続する円筒形部分４９
は、フランジ９を越えてネック５から外側へ突出するケ
ーシング１２の該当部分を被包する。この部分は、ケー
シング１２の独立した蓋即ちカバーによって形成される
ものであり、そのカバーは、位置的に固定されていて、
ラム１１と摺動的に交差される。

【００３３】部分４９は、ケーシング１２のこのカバー
部分の外周を、ラム１１と交差されるその端面まで、近
接するが密閉的ではないようにして被包する。従って、
ダクト２１は、部分４９の内周によって且つこのケーシ
ング部分の外周によって間隙状に画成される。ダクト２
１は、ネックカラーの外周によって且つ部分４８の内周
によって画成される間隙状のものであることも可能であ
る。従って、空気は、クリンプ・リング９の両端から、
構成要素７及び８を収容している拡大した環状チャンバ
の中へ進入することが可能になる。そこから、空気は、
障壁２３のみを介してチャンバ１９に到達する。

【００３４】装置５０によって、ユニット２及び３は、
作動方向とは反対に引き離され、それによって互いに分
離されてしまわないように、連結器１８の微生物障壁と
共に、互いに固定される。引離し防止装置５０は、ケー
シング１４のキャップ前方壁部から上流に間隔をおい
て、完全にユニット３及びケーシング１４の内部に位置
する。安全装置５０は、フランジ７とケーシング１４の
キャップ前方壁部の間のほぼ中間において、ケーシング
１２の外側部分の外周に配置される。安全部材５１は、
クリンプ・リング、即ち部分４９の下流端部によって形
成される。断面において、この端部は、フック又は円錐
状の形状において半径方向外側へ９０度以上湾曲され
る。従って、それは、円筒形部分４９の外周を越えて突
出する。対向部材５２は、本体１３と共に一体的な部品
として製造される。それは、半径方向に弾力的に移動可
能であり、即ち、固有のバネ応力に対抗して可逆的に伸
延可能である。従って、それは、カムとして寸法的に安
定した部材５１の後ろに係合する。更に、それは、部分
４９の外周から僅かな間隔をおいて位置するものでもあ
る。ポンプを作動させるとき、それは、この外周に沿っ
て軸方向にシフトされ得ることになる。そのようにする
と、それは部材５１から分離する。部材５２は、突出部
５３即ちジャケットの自由端部の内周に配置される。こ
れは、キャップジャケット１４の内部において、且つこ
れから半径方向の間隔をおいて、キャップジャケットよ
りもキャップ前方壁部の内部から離れないようにして突
出する。弾力性を高めるために、部材５３は、１本又は
数本の軸方向スロットを包含することも可能である。

【００３５】ユニット３をユニット２の上に摺動させる
と、環状のスナップ・カム５２は、連続的な環状部材５
１の上を走ることになる。結果として、カム５２は、そ
れが部材５１を越えて完全に移動されてしまうまで、ジ
ャケット５３のバネ応力に対抗して伸延され、その後、
それは、その安全位置へ跳ね返るのである。非常に大き
な引張り力をユニット２及び３に掛けると、安全装置５
０は、それに応じて、反対に解放されることが可能であ
る。従って、ユニット２及び３は、互いに分離され得る
ことになる。部材５１及び５２の相互的な接触は、初期
位置では密閉されていない。従って、空気は、それらの
間を通過することが可能であり、それらは、ダクト２１
の境界線をも形成することになる。

【００３６】障壁２３又は密閉材８は、環状又は円盤形
状の微生物フィルタ５４を包含する。これは、ガラスで
形成されるネック５の端面に対して直接に接続し、軸方
向又は半径方向のプレテンションを備えてケーシング１
２の外周に対しても直接に接続する。フィルタ５４は、
例えば、半透過性の多孔性材料によって形成されること
が可能である。これは、ゆっくりと、空気をチャンバ１
９に向かって通過させる。しかしながら、反対方向で
は、それは、媒体をチャンバ１９から染み出させないも
のである。従って、それは、流体密閉材ではないが、媒
体密閉材として機能する。その空気は、部分４８内に配
置されたチャンバから、フィルタ５４の端面及び周囲表
面の中に浸透する。その後、それは、フィルタ５４内に
おいて半径方向内側に流れ、続いて、フィルタ５４に付
随する端面を介してネック５及びケーシング１２の間を
通り、チャンバ１９の中へ流れ込むことになる。環状又
は円盤形状の密閉材５５は、フィルタ５４の外側の面に
おいて、これとフランジ７の間で補足的に設けられるこ
とも可能である。密閉材５５の外径は、フィルタ５４の
ものよりも適当に小さめである。密閉材５５は気密式で
ある。しかしながら、フィルタ５４は、補足的な密閉材
５５なしで、直接にフランジ７に隣接することもまた可
能である。

【００３７】次は、作用について説明する。

【００３８】ディスペンサ１を作動させるためには、握
り１６の上におけるスタッド１５の両側に指をおいて、
ユニット３が、ポンプストロークを介してユニット２の
上に押し込まれる。それによって、ポンプチャンバは収
縮する。関連する出口弁は、初期の部分的なストローク
の後に開放され、媒体は、ポンプチャンバからラム１１
内の流路を介してダクト２０の中へ押し込まれる。ここ
から、媒体は、部材３５、軸１０内において、バネ２９
及び流路３１を介してプランジャ２７の下流端面へと流
れ、更に関連の環状チャンバの中へも流れ込む。結果と
して、過剰な圧力がここに蓄積される。

【００３９】限界圧力に到達すると、一体的な部品ユニ
ット２４は、ジャケット３４の端部に当接することな
く、バネ２９の抵抗に対抗して上流方向に押し込まれ
る。結果として、弁部材２５は、その閉鎖縁部が張出し
部４１の内部に自由に位置するまで弁座３８から持ち上
げられる。当該媒体は、ここで、流路４４を介し、形削
り部４７及び３７に沿って、流路部分４１の中へ連続的
に流れ得ることになる。その流路部分の中において、媒
体は、流れ速度を増大させつつ、部材２５の外周に沿っ
て流れる。何故ならば、流れ断面積が、部分４１によっ
て流れ方向において低減されるからである。

【００４０】部材２５の閉鎖縁部は、部分４１及びそれ
に接続する円筒形流路部分と共に、環状ノズルを形成す
る。当該媒体は、このノズル内において事前に霧状化さ
れる。その後、それは、円筒形流路部分に沿って部分４
０の中へ流れ込む。部分４０の断面積低減の結果とし
て、流れ速度は、もう一度増大する。媒体は、ここで
は、捻じれて流れ、その後、ノズル流路３９へ進入す
る。反復され、更に微細でさえある霧状化を受け、それ
は、噴霧円錐として出口１７の境界縁部からそれ自身を
分離する。３９から４１のすべての流路部分は、それら
の間に位置する円筒形流路部分と共に、一体的な部品と
して一緒に画成される。それらは、前方壁部４３の内部
に位置する。それらの総合の長さは、部分４１の幅と一
致することも可能である。

【００４１】ポンプチャンバ又はチャンバ１９及び２０
の中における圧力が十分に低下するや否や、制御部材３
４は、出口方向における部材２５と共にその閉鎖位置へ
復帰する。部材２５は、突き刺さるような運動で円筒形
流路部分の中に突入する。そうすると、その閉鎖縁部
は、部分４１の狭まった端縁部と共に弁制御縁部を形成
する。従って、この端縁部に到達すると、下流の流路部
分は、上流の流路部分４１，４４，３１に関して密閉的
に閉鎖される。部材２５は、ここでは、噴射プランジャ
として機能する。これは、媒体を再び霧状化させて円筒
形流路部分及び部分４０，３９から完全に放出する。即
ち、閉鎖縁部が高い表面圧力によって弁座３８に対して
支持されるまで、更に部分３９及び４０が完全に空にさ
れるまで、放出される。部分３９は、部分４０よりも短
めであり得ることになる。後者は、最大でも、部分４１
と同程度の長さであるか、或いは短めである。

【００４２】握り１６が前もって或いはここで解放され
ると、ユニット３は、その初期位置に復帰する。ポンプ
チャンバ内に配置されてプランジャユニットの上に作用
する圧力バネのようなバネは、このために準備され得る
ものである。結果として、媒体は、続いて、出口弁を閉
鎖してチャンバ１９からポンプチャンバの中へ引き込ま
れる。このようにすると、チャンバ１９の中には負圧が
生じる。その結果、チャンバ１９は、非常に遅延される
流量で大気を引き込むことになる。即ち、フィルタ５
４、ホルダ９、その端部、安全装置５０、ジャケット５
３、ケーシング１４の内側チャンバ、更にその自由端部
及び／又は流路３６を連続して通過する。加えて、これ
は、チャンバ１９内の圧力が大気圧の僅かだけ下になる
までの時間に渡って続くことになる。従って、微生物
は、チャンバ１９の中にも、流路部分４１の中にも、そ
して、それらの間に位置する流路部分の中にも入り込め
ない。部材２５の閉鎖縁部は、閉鎖運動の間に、円筒形
流路部分における削取り効果を有することが可能であ
る。このようにすれば、そこに存在する媒体の残留物も
また、出口方向において取り除かれる。プランジャ２７
の押込み効果の結果として、実際には、もはや媒体残留
物が部分３９及び４０のいずれにおいても見出されるこ
とはなくなる。さもなければ、微生物によって汚染され
ることも起こり得るということになる。

【００４３】図２に従った実施例に拠れば、入れ子式に
相互係合するジャケット３２及び３４を包含するスライ
ド２４は、不要である。その代わりに、弾力的に引込み
可能且つ伸延可能なものである構成要素３４が設けられ
る。これは、更に、バネ２９を形成するものでもあり、
その全長に沿って且つその全周に渡って流路３１を画成
するものでもある。バネ２９は、プランジャ２７の底壁
部の外側からスナップ嵌め本体３３の座金形状の前壁部
にまで達する。部材２７，２９，３３は、一体的な部品
として作成される。バネ２９は、その周囲及びその長さ
に渡って一定の壁の厚さを有する。しかしながら、その
バネ・ジャケットは、螺旋コイル・バネの場合と同様
に、交差する１巻き又は２巻きの螺旋コイルを形成す
る。従って、その外周は、少なくとも３０度又は４０度
のピッチ勾配のような並目のピッチを備えて、その内周
に対して相補的に設計される。その最小の内径に対する
最大の外径は、バネ２９の全長に渡って一定である。当
該最小内径は、５ｍｍ又は３ｍｍ或いは１．５ｍｍ以下
である。バネ２９の外周は、接触することなく、ジャケ
ット３２の内周に対して直接に対向する。外側ジャケッ
トが固定位置において軸方向に当接される連結本体３０
は、バネ２９から離間した端部から、更にケーシング１
４の開放端部から、ジャケット３３の中に挿入される。
外側ジャケットから半径方向の間隔をおいて位置する内
側ジャケットは、本体３０の連結部材３５を形成する。

【００４４】流路３１内において、プランジャ２７の底
壁部は、軸方向通過流路５６と偏心的に交差される。こ
れは、プランジャ２７の環状制御チャンバの中へ又は流
路４４の中へ流入する。ラム１１を去った後、媒体は、
流路３１の内部のみを流れる。これは、内側流路の形削
りの結果として、媒体に螺旋捻じりの流れを付与するこ
とになる。流れは、その後、案内表面４６に沿って、流
路３１に比べて相当に狭いものである流路５６を通り、
プランジャ２７の圧力側面に達し、更にそこから出口１
７に到達する。構成要素３４は蛇腹である。その内側チ
ャンバ３１は、弁２２が開放すると、収縮して、流れの
加速に寄与する。弁２２が閉鎖している間に、チャンバ
３１の容積は、再び拡大される。このようにして、媒体
は、流路部分４１，４４及び５６から引き戻されること
になり、従って、弁２２の領域から取り除かれる。

【００４５】図３に拠れば、バネ２９の直径は、非常に
小さめである。流路５６は環状である。流路３１に接続
するその脚部は、流路３１の軸１０の中に位置する。も
う一方の脚部は、流路４４の両端部の間において且つプ
ランジャ２７から離れて、心棒２６の外周に関する案内
表面と交差する。

【００４６】図４では、図２及び図３に従った部材２５
から２７，２９及び３３を包含する一体的な部品ユニッ
トが示されている。図２に従ったバネ２９は、ジャケッ
ト３３に接続して示され、図３に従ったバネ２９は、プ
ランジャ２７に接続して示されていて、夫々の場合に関
しては、部分的な長さだけが表示されている。ユニット
２上への装着に先立って、この一体的な部品ユニット
は、本体１３の中へ挿入され、更に、ジャケット５３及
びカム５２を介してスタッド１５の中へも挿入される。
前もって或いはその後に、本体３０は、同じ方向におい
て挿入される。比較的緩やかに弾力的な材料から構成さ
れるジャケット３３は、本体３０によって、ジャケット
３２の内周に関して半径方向にプレテンションを掛けら
れる。図４に拠れば、心棒２６は、その全長に渡って円
筒形である。それには、平坦な帯域４６或いは形削り部
３７及び４７も設けられない。図４では、その縁部が端
面５７に隣接する、部材２５の閉鎖縁部５８が示されて
いる。ポンプチャンバを画成するポンプ６の出口弁は、
圧力調節されることが可能である。従って、それは、ポ
ンプチャンバが空気によってのみ満たされ、ポンプスト
ロークが実行される場合にも開放する。空気チャンバ
は、その後、途切れることなくポンプチャンバから閉鎖
弁座３８，５８まで達する。従って、再び運転をセット
するとき、非常に簡単なポンプの始動が達成される。そ
れによって、すべての流路チャンバは、媒体を容易に満
たされ得ることになる。

【００４７】本体３０を同様にピストン流路３６へ挿入
する間は、プランジャ２７に接続し、且つスタッド１５
の内部に配置される、環状チャンバを通気するためにも
役立つ。流路３６を介して、この環状チャンバは、テス
ト装置によって過剰な圧力下に置かれることも可能であ
る。この圧力はプランジャ・リップ２７に作用する。従
って、リップ２７の密閉接触は、環状チャンバ内におけ
る圧力降下のために検出され得ることになる。平坦な帯
域又はその他の手段は、バネ２９の両端部が軸１０の廻
りにおいて且つ本体１３に関して相互に捻じれてしまう
ことを防止することが可能である。螺旋形状の結果とし
て、捻じり張力もまた、バネ２９の軸方向の短縮によっ
て蓄積される。それは、戻りバネ作用の間における軸方
向張力に追加され、補足する。従って、短い閉鎖時間が
達成されることになる。キャップ（図示略）は、休止期
間の間、スタッド１５を全体的に収納しておくために設
けられる。それは、僅かな間隔をおいて出口１７をカバ
ーするものであり、握り１６にまで達する。それは、ス
タッド１５の外周におけるビード５９にきっちりと嵌ま
る。従って、微生物の侵入は、防止されるか妨げられる
ことになる。

【００４８】図６及び図７に拠れば、密閉材８又は障壁
２３は、ネック５とフランジ７の間の間隙を越えて軸方
向に伸延されることも可能である。これは、密閉材８の
みに対して適用されるか、或いは障壁２３のみに対して
適用されることも可能である。しかしながら、このため
に設けられる本体６０は、フィルタ即ち微生物フィルタ
及び密閉材の両方として機能することもまた可能であ
り、一体的な部品として全体的に製造され得ることにな
る。本体６０は、接触によって微生物の絶滅をもたら
す、抗菌性の殺菌剤を含有し得るものである。本体６０
の張出し部は、上流方向においてのみ設けられる。

【００４９】密閉本体又はフィルタ本体６０は、環状フ
ランジ６１を有する。これは、部分５４及び５５の場合
と同様に、ネック５の端面とフランジ７の間において軸
方向に張力を掛けられている。応力を受けない状態で
は、軸方向部分内におけるフランジ６１は、軸１０の夫
々の側面において湾曲される。従って、それは、フラン
ジ７と接触するための凸状湾曲側面と、ネック５に接触
するための凹状湾曲側面とを形成する。凹状側面は、フ
ランジ６１の全周に渡って環状の溝を提供する。軸方向
に突出する密閉リップ６５は、フランジ６１の内周から
よりもその外周から、より大きな間隔をおいて凸状湾曲
側面に設けられる。断面では、リップ６５は、角度を付
けてフランク形成されるものであり、リング９による張
力付加の結果として、フランジ７に接して平坦化され
る。その面部分が両方のフランク側面においてリップ６
５に半径方向に隣接しているので、このリップ６５は、
続いて、前記の面部分に関して増大される支持圧力を受
けてフランジ７に隣接する。従って、フランジ６１の両
方の面は、密閉位置にあるとき平坦であることになる。

【００５０】ジャケット部分６２は、一体的な部品とし
てフランジ６１の内周に対してのみ軸方向に接続する。
その長さの大部分に関して、即ち全体的に、部分６２
は、フランジ６１の壁の厚さより少なくとも３分の１又
は２分の１だけ小さめであって、１ｍｍ又は０．７ｍｍ
以下である壁の厚さを有する。ジャケット部分６２は、
直接にフランジ６１に隣接する長さ部分６３と、ただ部
分６３に隣接するだけである長手方向部分６４とを有す
る。部分６３，６４は、上流方向においてネック５又は
チャンバ１９の中へ自由に伸延する。鋭角的な円錐状の
部分６３は、この方向において、部分６４よりも大きく
狭められる。後者は、その内周の長さに渡って、ケーシ
ング１２の関連部分と同じ円錐形状を有することが可能
である。従って、その長さ及びその周囲に関して全体的
に、部分６４は、このケーシング部分の外周に直接に隣
接することになる。部分６４の長さは、その内径の少な
くとも３分の１と２分の１の間である間隔に対応する。
部分６４の内周は、その外周の場合と同様に、ステップ
を介して、フランジ６１のようにケーシング１２に対す
る接触を完全に免れる部分６３の張出した内側の夫々の
外周の中へ入り込む。

【００５１】部分６３からの間隔よりも自由端部からの
間隔がより少ないようにして、部分６４の内周は、２つ
の密閉リップ即ち密閉ビード６６を有する。それらは、
途切れることなく環状に伸延し、ミリメートルの１０分
の１以下だけ内周の上に突出する。軸方向断面では、各
々のビード６６は、目盛板形状のものであり、１２０度
以上の円弧角度に渡って張り出している。ケーシング１
２に対する半径方向の圧力の故に、各々のビード６６
は、隣接する内周を取り囲むアデンダムの中へ押し込め
られることになる。ビード６６の間の明瞭な間隔は、最
大でも、各々の単独ビード６６の軸方向張出し部と同程
度の大きさである。部分６４の自由端面に隣接するビー
ドのこの端面からの間隔は、上記の軸方向張出し部より
も小さめである。ケーシング１２の外周は、ビード６６
の接触領域内において、即ち、これらのビード６６の間
の領域において、更に部分６４の全長に渡って、いかな
る凹部をも免れている。従って、ビード６６は、凹部の
中に嵌合するものではない。それらは、むしろ、滑らか
に連続的であり、且つ上流方向においてショルダに達す
るまで鋭角的に狭まる外側のケーシング表面に載置され
るものである。ケーシング１２は、そのショルダを介し
て、上流方向において更に狭いケーシング部分へと継続
する。チャンバ１９の通気は、図１に従ってケーシング
１２の外側に沿って、或いは、ケーシング１２の内部を
介して行われ得ることになる。後者の場合、空気は、ラ
ム１１に沿ってケーシング１２の中に流れ込み、ケーシ
ングの開口を介して且つジャケット６２の内周に向かっ
た方向において、部分６３の近傍に再び出てくる。それ
は、その後、部分６４の中に流れ込む。これは、当該流
体の圧力を受けて半径方向にバネ拡張され、結果とし
て、リップ６６は、ケーシング１２から離れて持ち上が
り、空気をチャンバ１９の中へ流れ込ませることにな
る。このようにして、圧力従属的な様式で作動する通気
弁が設けられる。完全な圧力補正の達成に先立って、リ
ップ６６は、部分６４の全体を狭めつつ、半径方向内側
に向かってそれらの閉鎖位置へ再び復帰する。

【００５２】初めの場合には、フィルタ５４は、フラン
ジ７及び６１の間に配置され得ることになり、それによ
って、空気は、ここでもまた、先ず部分６３に進入し、
続いて部分６４に進入する。本体６０は、プラスチック
材料によって、即ち、伸び、圧縮及び曲げに関して弾力
的である材料によって作成される。リップ６６は、付随
の微生物障壁を形成することも可能である。リップ密閉
材６０は、媒体がチャンバ１９から外へ出て拡散しない
ように保護する。チャンバ１９内における圧力補正に関
しては、密閉材６０は、僅かな負圧の場合であっても、
夫々に大気圧より僅かにのみ低い圧力の場合であっても
開放する。フィルタ膜５４は、乾燥チャンバが本体１２
及び密閉材６０によってジャケット６２内部でリップ６
６とフランジ７の間に画成されるので、媒体に接触して
湿気を帯びることから保護される。いかなる媒体も、こ
の乾燥チャンバの中へチャンバ１９から入り込むことは
ないのである。これらの機能に補足して、密閉材６０
は、更に、リザーバ４のための閉鎖密閉材をも形成す
る。

【００５３】すべての実施例のすべての特徴は、互いに
組合せられることも可能である。すべての明記された効
果及び特徴は、概略的にのみ説明された通りに準備さ
れ、或いは、説明されたようにして実質的に準備され、
或いは、大きく異なった様式であっても準備されること
が可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】ディスペンサの軸方向断面図である。

【図２】ディスペンサのもう１つのバージョンである。

【図３】密閉部材のもう１つのバージョンである。

【図４】図２及び図３に従ったディスペンサの構造本体
の図面である。

【図５】図１から図３に関する拡大断面図である。

【図６】斜視的に傾けて個々の構成要素を断面を切り開
いて示す、ディスペンサのもう１つの実施例である。

【図７】半径方向及び一部断面における図６に従ったデ
ィスペンサの構造部分である。

【符号の説明】

１ 装置 ２，３ ユニット ４ リザーバ ５ リザーバ・ネック ６ スラストピストン・ポンプ ７ 環状フランジ ８ 密閉材 ９ ホルダ １０ 共通軸 １１ 作動プランジャ １２ ケーシング １３ ケーシング １４ ケーシング １５ スタッド １６ 握り １７ 媒体出口 １８ 気密連結器 １９ 貯蔵チャンバ ２０ ダクト ２１ 流体ダクト ２２ 微生物障壁 ２３ 障壁 ２４ スライド ２５ 部材 ２６ 心棒 ２７ プランジャ ２８ 密閉材 ２９ バネ ３０ 本体 ３１ 流路 ３２ ジャケット ３３ 部分 ３４ ジャケット ３５ 部材 ３６ 流路 ３７ 捻じり装置 ３８ 弁座 ３９ 流路 ４０ 流路部分 ４１ 流路部分 ４２ リング ４３ 前方壁部 ４４ 流路 ４７ 凹部 ４８，４９ 長手方向部分 ５０ 引離し防止装置 ５１ 安全部材 ５２ 対向部材 ５３ 部材 ５３ シャケット ５４ フィルタ ５５ 密閉材 ５６ 流路 ５８ 閉鎖縁部 ６０ 本体 ６１ 環状フランジ ６２ ジャケット部分 ６３，６４ 部分 ６５ 密閉リップ ６６ ビード

Claims (12)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 媒体チャンバを収容するベース本体（１
   ２，１３）と、媒体ダクト（２０）の端部における媒体
   出口（１７）とを包含し、媒体チャンバ内部における圧
   力補正のための空気供給源のような流体ダクト（２１）
   を具備するように成した、媒体のディスペンサであっ
   て、 ａ） クロージャ手段（２２）が媒体出口（１７）の近
   傍に設けられ、前記クロージャ手段は開放可能であるよ
   うに成し、 ｂ） 媒体の微生物汚染に対抗する手段が流体ダクト
   （２１）の中に設けられるように成した、 媒体ディスペンサ。
2. 【請求項２】 ディスペンサ（１）は、互いに対抗して
   移動されることが可能であり、且つ引離し防止装置（５
   ０）によって互いに固定される２つの主要ユニット
   （２，３）を包含するように成し、特には、第１の主要
   ユニット（２）は、圧力下の媒体それ自体を第２の主要
   ユニット（３）が存在しなくても吐き出すことが可能で
   あるように成し、好ましくは、両者の主要ユニット
   （２，３）は、専ら差込み接続によって互いに接続され
   るように成した、請求項１に記載のディスペンサ。
3. 【請求項３】 クリンプ・リングのような環状のホルダ
   （９）が設けられ、特には、ホルダ（９）は、少なくと
   も部分的には流体ダクト（２１）を画成するように成
   し、好ましくは、ホルダ（９）は、可動部材（１３）を
   位置的に保持する固定部材（５１）を形成するように成
   し、固定部材（５１）は、ホルダ（９）の上流端部（４
   ８）から或る間隔をおいて配置されるように成した、請
   求項１又は２に記載のディスペンサ。
4. 【請求項４】 吐出しアクチュエータは、媒体を吐出す
   るために互いに対抗して手動で移動され得る２つの第１
   及び第２のユニット（２，３，１１）を包含するように
   成し、特には、繰返し吐出のために、ユニット（２，
   ３）は、初期位置から最終ポンプ位置へ移動し更に初期
   位置へ戻るようにして軸方向に移動可能であるように成
   し、好ましくは、ホルダ（９）は、締付けスリーブとし
   て第１ユニット（２）の上に位置的に固定して設けられ
   るように成し、流体ダクトは、ホルダ（９）の内側によ
   って画成されるように成した、請求項１〜３のいずれか
   １項に記載のディスペンサ。
5. 【請求項５】 第１ユニット（２）は、ホルダ（９）に
   よって媒体リザーバ（４）の上に保持されるべきもので
   あるポンプ（６）を包含するように成し、特には、ポン
   プ（６）は、密閉手段（５４，５５）によって媒体リザ
   ーバ（４）の上に支持されるように成し、好ましくは、
   密閉手段（５４，５５）は、流体ダクト（２１）と交差
   されるように成した、請求項１〜４のいずれか１項に記
   載のディスペンサ。
6. 【請求項６】 その外側ホルダ周辺において、ホルダ
   （９）は、その上流端部（４９）の近傍に固定部材（５
   １）を形成するように成し、特には、固定部材（５１）
   は、ホルダ（９）の永久的且つ生得的に剛性な湾曲部に
   よって形成されるように成し、好ましくは、第２ユニッ
   ト（３）は、その初期位置において、対向部材（５２）
   によって固定部材と当接するように成した、請求項１〜
   ５のいずれか１項に記載のディスペンサ。
7. 【請求項７】 クロージャ手段（２２）は、媒体圧力下
   において開口するクロージャ部材（２５）を包含するよ
   うに成し、特には、クロージャ部材（２５）は、媒体出
   口（１７）の軸に対して平行に移動可能であるように成
   し、好ましくは、クロージャ部材（２５）の自動的な閉
   鎖運動は、媒体の流れ方向と同一方向であるように成し
   た、請求項１〜６のいずれか１項に記載のディスペン
   サ。
8. 【請求項８】 クロージャ手段（２２）の移動可能なク
   ロージャ部材（２５）は、閉鎖面を提供する環状縁部
   （５８）を包含するように成し、特には、閉鎖面（５
   ８）は、端面（５７）と周辺表面の間における移行部に
   よって形成されるように成し、好ましくは、閉鎖面（５
   ８）は、クロージャ部材のプラグ（２５，２６）の端部
   において設けられるように成し、前記プラグ（２５，２
   ６）は、媒体出口（１７）の近傍において階段状に形成
   されるように成した、請求項１〜７のいずれか１項に記
   載のディスペンサ。
9. 【請求項９】 実質的にすべての運転位置において、ク
   ロージャ手段（２２）のクロージャ部材（２５）の制御
   プランジャ（２７）は、その内周及び外周において媒体
   ダクト（２０）の固定案内表面と軸方向に重複されるよ
   うに成し、特には、制御プランジャ（２７）は、流路
   （３１，５６）と交差され、且つ媒体ダクト（２０）の
   この流路（３１，５６）を周囲方向に全体的に画成する
   ように成し、好ましくは、制御プランジャ（２７）は、
   媒体ダクト（２０）の流路ジャケット（２９）の上に配
   置されるように成し、それによって、この流路ジャケッ
   ト（２９）は、制御プランジャ（２７）から上流に向か
   って突出するように成した、請求項１〜８のいずれか１
   項に記載のディスペンサ。
10. 【請求項１０】 クロージャ手段（２２）のクロージャ
    部材（２５）は、蛇腹形状の戻しバネ（２９）によって
    その閉鎖位置へ移動可能であるように成し、特には、戻
    しバネ（２９）は、螺旋リード巻回部を備えた軸方向に
    変形可能なジャケットを包含するように成し、好ましく
    は、戻しバネ（２９）は、一部において制御プランジャ
    （２７）の端部へ直接に接続するように成した、請求項
    １〜９のいずれか１項に記載のディスペンサ。
11. 【請求項１１】 媒体出口（１７）は、その幅が低減さ
    れる出口スタッド（１５）の端部に設けられるように成
    し、戻しバネ（２９）の上流端部は、保持本体（３０）
    によって出口スタッド（１５）の内部において軸方向に
    位置的に固定されるように成し、特には、保持本体（３
    ０）は、戻しバネ（２９）と確実に或いは一部分におい
    て接続されるように成し、好ましくは、保持本体（３
    ０）は、保持本体（３０）を防菌様式で作動ラム（１
    １）に接続させる連結部材（３５）を包含するように成
    し、連結部材（３５）は、ポンプ（６）とは別体の構成
    要素であるように成した、請求項１〜１０のいずれか１
    項に記載のディスペンサ。
12. 【請求項１２】 密閉ジャケット（６２）を包含する密
    閉本体（６０）が設けられ、流体ダクト（２１）などを
    密閉するベース本体（１２）を被包するように成し、特
    には、密閉ジャケット（６２）は、リザーバチャンバ
    （１９）の内部において且つベース本体（１２）の外周
    に近接して少なくともその長さの３分の１が配置される
    ように成し、密閉ジャケット（６２）は、リザーバチャ
    ンバ（１９）内部において膨張可能に低圧であるように
    成し、好ましくは、密閉ジャケット（６２）は、軸方向
    に離間配置された２つの密閉リップ（６６）によって半
    径方向にプレテンションが掛った様式でベース本体（１
    ２）に対して直接に接続するように成し、それによっ
    て、ベース本体（１２）の対向表面は、少なくとも１つ
    の密閉リップ（６６）の領域内において凹部を免れるよ
    うに成した、請求項１〜１１のいずれか１項に記載のデ
    ィスペンサ。