JPH10716A - 自動車内装材およびその製造方法 - Google Patents

自動車内装材およびその製造方法

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JPH10716A
JPH10716A JP17424596A JP17424596A JPH10716A JP H10716 A JPH10716 A JP H10716A JP 17424596 A JP17424596 A JP 17424596A JP 17424596 A JP17424596 A JP 17424596A JP H10716 A JPH10716 A JP H10716A
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JP
Japan
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glass fiber
foam
fiber layer
heat
interior material
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JP17424596A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Yano
勉 矢野
Masanobu Higuchi
政信 樋口
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱変形性に優れ、しかも成形性に優れる
自動車内装材を提供する。 【解決手段】 発泡体11の両面にガラス繊維層13,
14および表面材15,16を積層接着してなる自動車
内装材において、前記発泡体の少なくとも片面と接する
ガラス繊維層表面および該ガラス繊維層内部に熱架橋型
ポリウレタンパウダーを分散させてその架橋した樹脂層
21a, 21b,22a,22bを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車内装材お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の天井材やドアトリム等の
自動車内装材として、その一部を示す図9のような積層
構造からなるものが知られている。前記構造の自動車内
装材50は、ポリウレタン発泡体51の両面にガラス繊
維層52, 53および表面材54,55を積層接着して
所定形状に付形された構造からなる。前記一方の表面材
54は製品の表側の面、他方の表面材55は製品の裏側
の面を構成する。また、前記各層の接着一体化および形
状固定は、前記ガラス繊維層52,53にポリエチレン
樹脂またはポリプロピレン樹脂パウダーを分散させてお
き、前記各層を170℃程度に加熱しながら型に挟み押
圧することによって前記樹脂パウダーを溶融し、その溶
融樹脂の冷却固化により生じる接着および形状固定作用
によって行なっている。
【0003】ところで、自動車内装材は、夏季に車内が
高温となるため、その際にも変形を生じないような耐熱
変形性が求められる。しかし、前記構造の自動車内装材
にあっては、耐熱変形性が充分とは言えず、耐熱変形性
の向上が求められていた。
【0004】本発明者は、前記自動車内装材における耐
熱変形性の問題について種々検討した結果、次のような
推論に到った。すなわち、前記自動車内装材各層の接着
および形状固定を行なうポリエチレン樹脂あるいはポリ
プロピレン樹脂は、全ての分子が一定の分子量を有する
ものではなく、分子量の異なるものが分布している。そ
して低分子のものは高分子のものに比べて軟化点が低い
性質がある。この軟化点は、熱可塑性樹脂が加熱により
変形し始める温度で、軟化点が高いと樹脂の耐熱変形性
が高くなり、逆に軟化点が低いと樹脂の耐熱変形性が低
くなる。
【0005】したがって、前記自動車内装材にあって
は、その各層の接着および形状固定を行なうポリエチレ
ン樹脂あるいはポリプロピレン樹脂に軟化点の低い部分
(分子)、すなわち耐熱変形性の低い部分(分子)が存
在し、その部分で各層の形状固定が弱くなって熱により
変形し易くなると考えられる。
【0006】そこで、前記自動車内装材の耐熱変形性を
向上するため、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂
よりも軟化点の高いポリアミド樹脂やポリエステル樹脂
のパウダーを前記ガラス繊維層に分散させて用いること
が考える。しかし、この場合には自動車内装材の成形時
の温度を、ポリアミド樹脂やポリエステル樹脂が融ける
温度まで上昇させねばならないため、熱によって表面材
が変色あるいは変質したり、成形設備が高価になるなど
の問題が発生する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、耐熱変形性に優れ、しかも成形
温度が従来と殆ど変わらず、容易に成形できる自動車内
装材およびその製造方法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、発泡
体の両面にガラス繊維層および表面材を積層接着してな
る自動車内装材において、前記発泡体の少なくとも片面
と接するガラス繊維層表面および該ガラス繊維層内部に
熱架橋型ポリウレタンパウダーを分散させてその架橋し
た樹脂層を設けたことを特徴とする。
【0009】一方、請求項2の発明は、第一の表面材上
に第一のホットメルトフィルム、第一のガラス繊維層、
第一の接着剤、発泡体、第二の接着剤、第二のガラス繊
維層、第二のホットメルトフィルムおよび第二の表面材
を順次積層または散布し、該積層物を熱プレスすること
により、前記発泡体の両面にガラス繊維層および表面材
を積層接着してなる自動車内装材を製造する方法におい
て、前記第一の接着剤または第二の接着剤の少なくとも
一方を熱架橋型ポリウレタンパウダーとして、該熱架橋
型ポリウレタンパウダーを前記第一または第二のガラス
繊維層に散布することを特徴とする。
【0010】前記請求項1および2に記載された発明に
あっては、発泡体とガラス繊維層が、そのガラス繊維層
に分散して架橋した熱架橋型ポリウレタンパウダーの架
橋樹脂層によって接着される。この熱架橋型ポリウレタ
ンパウダーは、加熱により軟化して接着性を発揮するの
みならず、三次元架橋してその形状を固定する作用があ
る。しかも、三次元架橋による形状固定は、その架橋終
了後、熱による影響がなく高温においても確実に形状を
固定する。したがって、請求項1の自動車内装材および
請求項2の製造方法によって得られる自動車内装材は、
ガラス繊維層に分散してガラス繊維層と発泡体を接着さ
せる熱架橋型ポリウレタンパウダーの架橋樹脂層によ
り、各層の形状が確実に固定されることになり、高い耐
熱変形性を有する。
【0011】しかも、熱架橋型ポリウレタンパウダー
は、一般的に100〜160℃程度で架橋するため、自
動車内装材成形時の温度も従来と殆ど変わらず、従来と
同種の表面材を使用しても、変色や変質を生じることが
ない。なお、前記熱架橋型ポリウレタンパウダーを発泡
体両側のガラス繊維層に分散させれば、前記熱架橋型ポ
リウレタンパウダーの架橋樹脂による形状固定作用はよ
り大となって、高い耐熱変形性を有する自動車内装材が
得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下添付の図面にしたがってこの
発明を詳細に説明する。図1は請求項1の発明に係る自
動車内装材の実施例を示す部分断面図、図2は他の実施
例の部分断面図である。一方、図3ないし図8は請求項
2の発明に係る自動車内装材の製造方法の実施例に関す
るもので、図3は第一のガラス繊維層に熱架橋型ポリウ
レタンパウダーを散布する際を示す図、図4は発泡体積
層時を示す図、図5は第二のガラス繊維層に熱架橋型ポ
リウレタンパウダーを散布する際を示す図、図6は各部
材積層後を示す図、図7は熱プレス時を示す図、図8は
得られた自動車内装材全体の断面図である。
【0013】図1に示す自動車内装材10は、発泡体1
1の両面にガラス繊維層13,14および表面材15,
16が積層され、それらが一体に接着されて天井材等所
望の製品形状に付形されたものである。前記各部材同士
の接着および形状固定は、発泡体11と接するガラス繊
維層13,14表面および内部に分散して架橋した熱架
橋型ポリウレタンパウダーの架橋樹脂層21a,21
b, 22a, 22bにより、および前記ガラス繊維層1
3,14と表面材15,16間に介在するホットメルト
フィルム17,18の溶融接着によりなされている。
【0014】なお、この自動車内装材10の成形は、後
述するように、表面材15,16とガラス繊維層13,
14間にホットメルトフィルム17,18を配置し、ま
たガラス繊維層13,14には熱架橋型ポリウレタンパ
ウダーを散布して各部材を積層し、その積層物を熱プレ
スすることによりなされる。
【0015】発泡体11は、この自動車内装材の芯材を
構成するもので、所定厚みのシート状(板状)からな
る。この発泡体としては半硬質あるいは硬質ポリウレタ
ン発泡体等、種々の材質が用いられる。また、この発泡
体の厚みも、目的とする自動車内装材10の種類等によ
って適宜決定される。
【0016】ガラス繊維層13,14は、前記発泡体1
1の両面に積層接着されて、この自動車内装材10の剛
性を高めるものである。このガラス繊維層13,14
は、あらかじめマット状としたもの、あるいは後記する
ように自動車内装材10の製造時に所定長のガラス繊維
を堆積させて層状(マット状)としたもの等が適宜選択
使用される。また、このガラス繊維層13,14の厚
み、ガラス繊維の長さおよびガラス繊維の目付量は、自
動車内装材10の用途や形状等によって適宜決定され
る。
【0017】表面材15,16は、この自動車内装材1
0の内部保護や装飾性等のために前記ガラス繊維層1
3,14の表面に設けられるもので、一方の表面材15
が自動車内装材10の裏側表面を構成し、他方の表面材
16が表側表面を構成する。この表面材15,16とし
ては不織布、プラスチックフィルム(プラスチックシー
ト)等の単独からなるもの、あるいは発泡体にプラスチ
ックフィルムが積層されたもの等、自動車内装材10に
応じて適宜選択使用される。もちろん、両表面材15,
16は、同一の材質にする必要はない。
【0018】前記ガラス繊維層13,14の発泡体11
側表面およびガラス繊維層13,14内に形成された架
橋樹脂層21a,21b, 22a, 22bを形成する熱
架橋型ポリウレタンパウダーは、加熱により軟化して接
着性を発揮するとともに、三次元架橋して形状固定する
ものである。この三次元架橋は熱によっても破壊されな
いものであるため、熱架橋型ポリウレタンパウダーの架
橋樹脂層21a,22aにより接着された前記発泡体1
1とガラス繊維層13,14とは、高温時においても強
固に接着されており、その接着力低下による自動車内装
材10の熱変形を防ぐ。さらに、その熱変形は、ガラス
繊維層13,14内部の架橋樹脂層21b, 22bによ
っても防止される。この熱架橋型ポリウレタンパウダー
としては公知のものを使用でき、例えば、軟化点66
℃、架橋温度100℃、粒径200μからなる、商品
名:コラノプルボンドHCM(アブネーザー.エージー
社製)は好適なものである。
【0019】一方、前記ガラス繊維層13,14と表面
材15,16間に位置するホットメルトフィルム17,
18は、その熱溶着性により前記ガラス繊維層13,1
4と表面材15,16を接着させるものである。このホ
ットメルトフィルム17,18としては、ポリオレフィ
ン系のエチレン酢酸ビニル共重合体フィルム等、公知の
ものが用いられる。
【0020】なお、前記熱架橋型ポリウレタンパウダー
の架橋樹脂層は、自動車内装材の形状や、用途によって
は前記発泡体11の片面側のみでも前記形状保持性およ
び耐熱変形性が十分のこともある。その場合、熱架橋型
ポリウレタンパウダーの架橋樹脂層を設けない側のガラ
ス繊維層には熱可塑性樹脂パウダーを散布し、その熱溶
着によってガラス繊維層と発泡体との接着を行う。この
熱可塑性樹脂パウダーとしては、自動車内装材10の製
造時にそれ程高い温度に加熱しなくても溶融接着するポ
リエチレン樹脂パウダーやポリプロピレン樹脂パウダー
が好適である。
【0021】図2はその場合の自動車内装材30の部分
断面図である。この実施例の自動車内装材30にあって
は、発泡体31の片面側のガラス繊維層33にのみ熱架
橋型ポリウレタンパウダーの架橋樹脂層36a, 36b
が存在する。また、他方のガラス繊維層32には、熱可
塑性樹脂パウダーが分散して溶融し冷却固化した樹脂3
7a, 37bが存在する。そして、前記熱架橋型ポリウ
レタンパウダーの架橋樹脂層36a,36bと、熱可塑
性樹脂パウダーの溶融固化樹脂37a, 37b、および
ホットメルトフィルム38,39により、発泡体31と
ガラス繊維層32,33と表面材35,36が接着一体
化して所定形状に固定されている。
【0022】次に、請求項2に記載された自動車内装材
の製造方法の一例について、図1に示した自動車内装材
10を製造する場合を例にして説明する。なお、以下の
説明において図1と同じ部材については同一の符号を用
いて示す。また、前記ガラス繊維層、表面材等のように
二つあるものについては、理解を容易とするため、一方
を第一、他方を第二と記して区別する。この自動車内装
材の製造方法は、第一部材の積層工程、発泡体の積層工
程、第二部材の積層工程および熱プレス工程を含む。
【0023】第一部材の積層工程では、図3に示すよう
に、まず、第一の表面材15上に第一のホットメルトフ
ィルム17を積層し、そのホットメルトフィルム17に
所定長のガラス繊維G1を層状に堆積し、第一のガラス
繊維層13を積層する。この実施例における第一の表面
材15は、自動車内装材の裏面を構成するもので、ポリ
エステル製の不織布(目付量25g/m2 )からなる。
また、ガラス繊維G1は種々の寸法のものとされるが、
この実施例では10〜30mm程度のものを用いた。ま
た、ガラス繊維G1の量は、自動車内装材10の形状や
用途等によって異なるが、自動車天井材を製造するこの
実施例においては、100g/m2 程度とした。なお、
ガラス繊維G1に代えてガラス繊維マットを用いてもよ
い。
【0024】次いで、前記第一のガラス繊維層13表面
に第一の接着剤として熱架橋型ポリウレタンパウダーP
1を散布する。この実施例の熱架橋型ポリウレタンパウ
ダーP1は、商品名がコラノプルボンドHCM(アブネ
ーザー.エージー社製)を用いた。またその散布量は、
ガラス繊維G1の量等によって異なる。第一のガラス繊
維層13表面に散布された熱架橋型ポリウレタンパウダ
ーP1は、ガラス繊維間に入ってガラス繊維層13の表
面および内部に分散する。
【0025】続いて、発泡体の積層工程を行う。この工
程では、図4に示すように、前記第一のガラス繊維層1
3の表面に発泡体11を積層する。この実施例の発泡体
11は、密度25〜38kg/m3 、厚み6mmのポリ
エーテル系硬質ポリウレタン発泡体からなる。
【0026】その後、第二の部材の積層工程を行う。こ
の工程では、図5に示すように、まず、前記発泡体11
の表面にガラス繊維G2を層状に堆積させ、第二のガラ
ス繊維層14を設ける。この実施例のガラス繊維G2
は、前記ガラス繊維G1と同じものを用い、その量も等
しくした。
【0027】次いで、前記第二のガラス繊維層14表面
に、第二の接着剤として熱架橋型ポリウレタンパウダー
P2を散布する。この熱架橋型ポリウレタンパウダーP
2は、前記第一の接着剤として用いた熱架橋型ポリウレ
タンパウダーP1と同様のものが用いられる。第二のガ
ラス繊維層14表面に散布された熱架橋型ポリウレタン
パウダーP2は、ガラス繊維間に入って第二のガラス繊
維層14の発泡体11側表面およびガラス繊維層14内
部に分散する。
【0028】その後、図6に示すように、前記第二のガ
ラス繊維層14の表面に、第二のホットメルトフィルム
18および第二の表面材16を積層する。この実施例に
おける第二の表面材16は、自動車内装材の表側を構成
するもので、目付量180〜220g/m2 からなるポ
リエステル系不織布で構成される。
【0029】次いで、図7に示すように、熱プレス工程
を行う。この熱プレス工程では、前記各工程の実施によ
り形成された積層物10aを、所望製品形状の型面を有
するプレス型41,42により、所定加熱温度でプレス
する。この際の加熱は、プレス型41,42を加熱して
もよいし、熱風等を積層物10aに吹きつける等により
行ってもよい。また、加熱温度は、前記ホットメルトフ
ィルム17,18が溶融し、かつ熱架橋型ポリウレタン
パウダーP1,P2が架橋する温度とされる。この実施
例においては、プレス型41, 42をヒーター等の加熱
手段(図示せず)により130℃に加熱して、前記積層
物10aを1分間、圧力0.2kg/cm2 でプレスし
た。
【0030】この熱プレスによって、前記積層物10a
は、型面形状に賦形されるとともに、前記ホットメルト
フィルム17,18が溶融して表面材15,16とガラ
ス繊維層13,14が接着する。また、前記ガラス繊維
層13,14の表面および内部に分散している熱架橋型
ポリウレタンパウダーP1, P2が架橋して、前記表面
材15,16とガラス繊維層13,14間および該ガラ
ス繊維層13,14内に架橋樹脂を形成してガラス繊維
層13,14と発泡体11の接着を行うとともに、この
積層物の形状固定を行う。その後、前記プレス型41,
42を開けて成形品を取り出せば、図7に示す全体形状
の自動車内装材10が得られる。
【0031】なお、前記実施例では、発泡体11両側の
第一および第二ガラス繊維層13,14表面に熱架橋型
ポリウレタンパウダーを散布したが、図2に示した自動
車内装材30の製造をする場合には、一方のガラス繊維
層のみに熱架橋型ポリウレタンパウダーを散布し、他方
のガラス繊維層にポリエチレンパウダーやポリプロピレ
ンパウダー等の熱可塑性樹脂パウダーを散布して前記熱
プレスを行う。
【0032】次の表1には、図1や図3ないし図8に示
した自動車内装材およびその製造方法において、前記熱
架橋型ポリウレタンパウダーP1,P2の架橋樹脂層を
発泡体の両側あるいは片側に設けた場合、およびその熱
架橋型ポリウレタンパウダーの量を変化させた場合等の
構成を示す。表中「PUP」は、熱架橋型ポリウレタン
パウダーを示し、さらに前記各部材には図1等で用いた
符号を併記した。また、表2には、表1に示した実施例
についての物性を示す。この表における耐熱試験(耐熱
垂れ下がり試験)は、縦300mm、横100mmの大
きさに切断した試験片を、互いに200mm離れた二つ
の上向き片を有する凹形の受け具に載置し、その試験片
の中央に200gの金属丸棒を載せた状態で100℃の
恒温槽に5時間放置し、その後に前記試験片中央部の垂
れ下がり量を測定することにより行った。
【0033】
【表1】
【0034】
【表2】
【0035】なお、前記熱架橋型ポリウレタンパウダー
に代えて熱可塑性樹脂パウダーを用い、その他の構成を
表1と同様にした従来品について、前記と同じ耐熱垂れ
下がり試験を行ったところ、その結果がいずれも10.
5mm以上であり、本発明の実施例よりも大きく劣って
いた。
【0036】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明の
自動車内装材は、発泡体の少なくとも片面と接するガラ
ス繊維層表面および該ガラス繊維層内部に熱架橋型ポリ
ウレタンパウダーを分散させてその架橋した樹脂層を設
けたため、その架橋樹脂の三次元架橋構造により発泡体
とガラス繊維層が強固に接着されて形状固定されるの
で、熱によっても発泡体とガラス繊維層間の接着性や形
状固定性の低下が少なく、優れた耐熱熱変形性を示す。
また、この発明の自動車内装材の製造方法によれば、前
記耐熱変形性に優れる自動車内装材を簡単に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る自動車内装材の実施例を
示す部分断面図である。
【図2】他の実施例の部分断面図である。
【図3】請求項2の発明に係る自動車内装材の製造方法
の実施例において、第一のガラス繊維層に熱架橋型ポリ
ウレタンパウダーを散布する際を示す図である。
【図4】同実施例の発泡体積層時を示す図である。
【図5】同実施例における第二のガラス繊維層に熱架橋
型ポリウレタンパウダーを散布する際を示す図である。
【図6】同実施例における各部材積層後を示す図であ
る。
【図7】同実施例における熱プレス時を示す図である。
【図8】同実施例により得られた自動車内装材の全体を
示す断面図である。
【図9】従来の自動車内装材の部分断面図である。
【符号の説明】
11:発泡体 13,14:ガラス繊維層 15,16:表面材 21a,21b,22a,22b:架橋樹脂層 P1,P2:熱架橋型ポリウレタンパウダー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡体の両面にガラス繊維層および表面
    材を積層接着してなる自動車内装材において、前記発泡
    体の少なくとも片面と接するガラス繊維層表面および該
    ガラス繊維層内部に熱架橋型ポリウレタンパウダーを分
    散させてその架橋した樹脂層を設けたことを特徴とする
    自動車内装材。
  2. 【請求項2】 第一の表面材上に第一のホットメルトフ
    ィルム、第一のガラス繊維層、第一の接着剤、発泡体、
    第二の接着剤、第二のガラス繊維層、第二のホットメル
    トフィルムおよび第二の表面材を順次積層または散布
    し、該積層物を熱プレスすることにより、前記発泡体の
    両面にガラス繊維層および表面材を積層接着してなる自
    動車内装材を製造する際に、 前記第一の接着剤または第二の接着剤の少なくとも一方
    を熱架橋型ポリウレタンパウダーとして、該熱架橋型ポ
    リウレタンパウダーを前記第一または第二のガラス繊維
    層に散布することを特徴とする自動車内装材の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7846855B2 (en) 2005-03-24 2010-12-07 Kuraray Co., Ltd. Nonwoven fabrics and laminates made by using the same
JP2011520647A (ja) * 2008-05-16 2011-07-21 プロプライアテクト・エル.ピー. 発泡体積層製品およびその製造のための方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7846855B2 (en) 2005-03-24 2010-12-07 Kuraray Co., Ltd. Nonwoven fabrics and laminates made by using the same
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