JPH1071255A

JPH1071255A - パチンコ機の受け皿

Info

Publication number: JPH1071255A
Application number: JP23015996A
Authority: JP
Inventors: Satoshi Nagata; 敏永田
Original assignee: Okumura Yu Ki Co Ltd
Current assignee: Okumura Yu Ki Co Ltd
Priority date: 1996-08-30
Filing date: 1996-08-30
Publication date: 1998-03-17

Abstract

(57)【要約】【目的】賞球払出口から遊技球が勢い良く払い出された
場合であっても、それらの遊技球を外部に弾き出させな
い受け皿を提供する。【構成】パチンコ機の盤面から突出するように設けられ
たポリカーボネート製の上部受け皿４は、略半楕球状の
本体容器５の内部に、遊技球供給部６が設けられた形状
を有しており、遊技球供給部６の底面が、右下がりに傾
斜した状態になっているとともに、底面の左端の部分
が、賞球払出口３の下辺と略同一の高さになっている。
そして、本体容器５の左側の部分であって賞球払出口３
の前方に位置した部分が、賞球払出口３の上辺より高く
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ機の前面
に設置される受け皿に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図８は、従来のパチンコ機の正面図であ
り、パチンコ機３１の中央上方には、種々の入賞装置が
設置された略円形の遊技領域３２が設けられている。そ
して、その遊技領域３２の下側には、遊技球が入賞装置
内へ入賞した場合に賞品球等を払い出すための賞球払出
口３３が設けられている。さらに、賞球払出口３３の前
方には、遊技者等によって投入された遊技球や賞球払出
口３３から払い出された賞品球等を貯留するとともにパ
チンコ機３１内部の発射装置に供給するための上部受け
皿３４が、パチンコ機の本体の前面から突出するように
設置されている。かかる上部受け皿３４は、本体容器３
５内部の遊技球供給部の底面が右下がりに傾斜してお
り、底面の左端付近が賞球払出口３３の底面と同一面に
なっている。そして、賞球払出口３３から払い出された
賞品球等が、遊技球供給部の底面上を左サイドから右サ
イドへ転がって、発射装置へスムーズに導かれるように
なっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパチンコ機における上部受け皿３４は、賞球払出口
３３の前方に位置した本体容器３５の周壁の上辺が、賞
球払出口３３の上辺よりも低くなっているため、賞品球
等の遊技球が賞球払出口３３から勢い良く払い出された
場合には、それらの遊技球が外部に弾き出されてしま
う、という欠点があった。特に、大当たり遊技状態等の
特別遊技状態が発生して短時間の内に大量の賞品球が払
い出される場合には、その傾向が顕著であった。本発明
の目的は、上記従来のパチンコ機の上部受け皿が有する
問題点を解消し、賞球払出口から賞品球である遊技球が
勢い良く払い出された場合であっても、それらの遊技球
を外部に弾き出させない受け皿を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の内、第１の発明
の構成は、遊技球を収容可能な窪み部を有しており、そ
の窪み部の内壁がパチンコ機の賞球払出口の前方を覆う
ように、パチンコ機の本体前面に突設される受け皿であ
って、前記賞球払出口の前方に位置している前記窪み部
の内壁の上辺が、賞球払出口の最高位置より高くなって
いることにある。

【０００５】第２の発明の構成は、第１の発明におい
て、前記窪み部の内壁の上辺に、折り返し部が設けられ
ていることにある。

【０００６】

【発明の実施の形態】以下、本発明のパチンコ機の受け
皿の一実施形態を図面に基いて詳細に説明する。図１、
図２は、それぞれ、上部受け皿が本発明の受け皿である
パチンコ機の正面、裏面を示したものであり、図３〜図
５は、それぞれ、受け皿（上部受け皿）の設置部位の正
面、平面、右側面を示したものである。パチンコ機１
は、前面の中央のやや上方に、種々の入賞装置が設置さ
れた略円形の遊技領域２が設けられている。そして、そ
の遊技領域２の下方に賞球払出口３が設けられており、
その賞球払出口３の前方に、パチンコ機の本体の前面か
ら突出するように、ポリカーボネート製の上部受け皿４
が設置されている。

【０００７】上部受け皿４は、略半楕球状の本体容器５
の内部に、遊技球を収容可能な窪み部である遊技球供給
部６が設けられた形状を有しており、本体容器５の遊技
球供給部６の内壁が賞球払出口３の前方を覆うように、
パチンコ機１の本体の前面に突設されている。そして、
本体容器５の左側の部分であって賞球払出口３の前方に
位置した遊技球供給部６の内壁の上辺が、賞球払出口３
の上辺（すなわち賞球払出口３の最高位置）より高くな
っている。なお、遊技球供給部６の内壁の上辺は、パチ
ンコ機１の前面扉３７の下辺よりも下側になっているた
め、前面扉３７を開放する際に、邪魔になったりしな
い。また、図３に示すように、遊技球供給部６の底面
が、右下がりに傾斜した状態になっているとともに、底
面の左端の部分が、賞球払出口３の下辺と略同一の高さ
になっており、賞球払出口３から払い出された賞品球
や、遊技者によって供給された遊技球が、遊技球供給部
６の底面上を、左サイドから右サイドへスムーズに転が
るようになっている。

【０００８】さらに、遊技球供給部６の右側には、球通
路レール７が設けられており、その球通路レール７の右
側は、図示しない球送り機構に繋がっている。また、球
送り機構は、遊技球を遊技領域２に導くレール８と繋が
っており、レール８の下端部と球送り機構の境界部に
は、遊技球を遊技領域２に発射供給する発射装置９が設
けられている。かかる発射装置９は、発射モータ１０
と、発射モータ１０の回転により間欠揺動する槌（図示
しない）と、発射モータ１０の作動を開始させるととも
にその回転数を調節する発射レバー１１とを備えてい
る。そして、遊技球供給部６内の遊技球は、球送り機構
によってレール８下端の発射位置に供給され、しかる後
に槌によって弾発発射され、レール８に沿って遊技領域
２に送られるようになっている。

【０００９】さらに、パチンコ機１には、賞球払出装置
１２が設置されている。賞球払出装置１２は、パチンコ
機１の内部の右端上方に設けられた賞球ケース１３、賞
球ケース１３に内蔵された払い出しソレノイド（図示し
ない）等からなり、賞球ケース１３が、払い出しソレノ
イドの作動によって、賞品球の供給を制御するように構
成されている。また、賞球ケース１３は、上端が、タン
クレール１４によって上方に設けられた賞球タンク１５
に連結されており、下端が、パチンコ機１の表側の賞球
払出口３と連通した状態になっている。そして、発射装
置９によって遊技領域２に発射された遊技球が、遊技領
域２に設置された各種の入賞装置に入賞した場合には、
賞球払出装置１２によって、賞球タンク１５内の遊技球
が、賞品球として、賞球払出口３を介して、上部受け皿
４内に払い出されるようになっている。

【００１０】また、上部受け皿４の下側には、下部受け
皿１６が突設されており、内部の遊技球貯留部が上部受
け皿４の遊技球供給部６と連通した状態になっている。
そして、上部受け皿４の球抜きボタン１７が押し下げ操
作された場合には、上部受け皿４の遊技球供給部６内の
遊技球が下部受け皿１６の遊技球貯留部内に流れ込むよ
うになっている。

【００１１】一方、遊技領域２の略中央には、液晶画面
によって形成された図柄表示装置１８が設けられてお
り、その図柄表示装置１８の下側には、始動口１９とゲ
ート２０とが上下に連設されている。図柄表示装置１８
は、定められた種類の図柄を表示できるようになってお
り、始動口１９に遊技球が入賞した場合、あるいはゲー
ト２０を遊技球が通過した場合に、一定時間定められた
種類の図柄を上下方向にスクロール変動させ、しかる後
に別のあるいは同一の図柄と切り替えることができるよ
うになっている。また、図柄表示装置１８の下側には、
内蔵されたソレノイドによって開放する大入賞口２１が
設けられている。なお、遊技領域２には、図柄表示装置
１８、始動口１９、ゲート２０、大入賞口２１の他に
も、各種の入賞口等の各種の周辺装置が設置されてい
る。

【００１２】かかるパチンコ機１においては、上部受け
皿４に遊技球が供給され、発射レバー１１が操作された
場合には、発射装置９が作動して、遊技球が遊技領域２
に発射される。そして、発射された遊技球が始動口１９
に入賞した場合、あるいはゲート２０を通過した場合に
は、図柄表示装置１８に表示された図柄がスクロール変
動した後に、新しい図柄と切り替わる。さらに、切り替
えられた後の図柄が、１，１，１〜９，９，９等の所定
の図柄である場合には、大当たり遊技状態となり、大入
賞口２１が短時間の内に連続的に開放状態となる。した
がって、大当たり遊技状態中においては、賞球払出口３
から、大量の賞品球が払い出される。

【００１３】パチンコ機１は、上記の如く、大当たり遊
技状態中には、賞球払出口３から大量の賞品球が払い出
されるようになっているが、上部受け皿４の本体容器５
の左側の部分であって賞球払出口３の前方に位置した部
分が、賞球払出口３の上辺（すなわち賞球払出口３の最
高位置）より高くなっているため、いくら賞品球が賞球
払出口３から勢い良く払い出された場合であっても、払
い出された遊技球を決して上部受け皿４の外部に弾き出
させたりしない。

【００１４】なお、本発明の受け皿および本発明の受け
皿を設置するパチンコ機の形状や構造等の構成は、上記
実施形態の態様に何ら限定されず、適宜変更することが
できる。たとえば、上記実施形態においては、パチンコ
機の上部受け皿が本発明の受け皿である場合について説
明したが、本発明の受け皿は、上部受け皿に限定される
ものではなく、賞球払出口等の遊技球が払い出される部
分の前方に設置される受け皿であれば、下部受け皿等の
別の受け皿であっても良い。

【００１５】また、上記実施形態のパチンコ機１におい
ては、上部受け皿４をポリカーボネートによって形成し
ているが、上部受け皿４の成形材料は、ポリカーボネー
トに限定されるものではなく、ＡＢＳ等の別の種類のプ
ラスチックを利用することもできる。

【００１６】一方、上記実施形態における上部受け皿４
は、賞球払出口３の前方に位置する部分（すなわち賞球
払出口３の上辺より高くなっている部分）が、本体容器
５の他の部分と一体的に形成されているが、かかる構成
とせず、賞球払出口３の前方に位置する部分のみを別部
材とした構成や、別々に形成して付設した構成にするこ
とも可能である。

【００１７】さらに、図６、図７の如く、賞球払出口３
の前方に位置する部分を含む本体容器５の上辺に、折り
返し部３６を設けることも可能である。かかる構成にし
た場合には、賞球払出口３から払い出される賞品球の飛
び出し防止効果が、より一層保証されたものとなる。

【００１８】

【発明の効果】本発明のパチンコ機の受け皿は、賞球払
出口の前方に位置した部分が賞球払出口の最高位置より
高くなっているため、大当たり遊技状態中のように賞球
払出口から大量の賞品球が払い出される場合であって
も、それらの賞品球を、決して外部に弾き出させたりし
ない。

【図面の簡単な説明】

【図１】パチンコ機の正面を示す説明図である。

【図２】パチンコ機の裏面を示す説明図である。

【図３】上部受け皿の設置部位の正面を示す説明図であ
る。

【図４】上部受け皿の設置部位の平面を示す説明図であ
る。

【図５】上部受け皿の設置部位の右側面を示す説明図で
ある。

【図６】上部受け皿の変更例の設置部位（平面）を示す
説明図である。

【図７】上部受け皿の変更例の設置部位（右側面）を示
す説明図である。

【図８】従来のパチンコ機の正面を示す説明図である。

【符号の説明】

１・・パチンコ機、２・・遊技領域、３・・賞球払出
口、４・・上部受け皿、５・・本体容器、６・・遊技球
供給部、７・・球通路レール、８・・レール、９・・発
射装置、１０・・発射モータ、１１・・発射レバー、１
２・・賞球払出装置、１３・・賞球ケース、１４・・タ
ンクレール、１５・・賞球タンク、１６・・下部受け
皿、１７・・球抜きボタン、１８・・図柄表示装置、１
９・・始動口、２０・・ゲート、２１・・大入賞口、３
１・・パチンコ機、３２・・遊技領域、３３・・賞球払
出口、３４・・上部受け皿、３５・・本体容器、３６・
・折り返し部、３７・・前面扉、３８・・下部受け皿。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】遊技球を収容可能な窪み部を有してお
り、その窪み部の内壁がパチンコ機の賞球払出口の前方
を覆うように、パチンコ機の本体前面に突設される受け
皿であって、前記賞球払出口の前方に位置している前記窪み部の内壁
の上辺が、賞球払出口の最高位置より高くなっているこ
とを特徴とするパチンコ機の受け皿。
【請求項２】前記窪み部の内壁の上辺に、折り返し部
が設けられていることを特徴とする請求項１に記載のパ
チンコ機の受け皿。