JPH1071242A - 複数の異種表示手段を備えたパチンコ遊技機 - Google Patents

複数の異種表示手段を備えたパチンコ遊技機

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JPH1071242A
JPH1071242A JP8248934A JP24893496A JPH1071242A JP H1071242 A JPH1071242 A JP H1071242A JP 8248934 A JP8248934 A JP 8248934A JP 24893496 A JP24893496 A JP 24893496A JP H1071242 A JPH1071242 A JP H1071242A
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JP
Japan
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display
pachinko
display means
gaming machine
pachinko gaming
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JP8248934A
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Inventor
Iwao Takeuchi
巌 武内
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Okumura Yu Ki Co Ltd
Original Assignee
Okumura Yu Ki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクロール表示を行うパチンコ機において
は、自由度の高い動画表示が可能な液晶ディスプレイ等
を用いているにもかかわらず、リーチ状態において動画
を表示する際には、画面の何割かは静止画像で占められ
ている。このため、動画を表示する部分が小さく限定さ
れている。 【解決手段】 本発明のパチンコ遊技機は、時間の経過
に応じて変化しうる一定の要素を表示することができる
第1表示手段11と、動画を表示することができる第2
表示手段12と、を具備する情報表示手段1と、制御手
段と、図柄変動契機手段と、を備えたパチンコ遊技機で
あって、制御手段は、図柄変動契機手段でパチンコ球が
検出されると、第1表示手段11及び第2表示手段12
の表示のパターンを決定し、それに応じて第1表示手段
11及び第2表示手段12に表示を行わせることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機に
関し、更に詳しくは、図柄変動契機手段をふくむ始動口
にパチンコ球が入ると、制御手段によって「大当た
り」、「はずれリーチ」、「完全はずれ」等の状態が確
定され、それに応じて、表示手段に表示がなされ、入賞
口が作動される等して遊技状態が変わるパチンコ遊技機
に関する。
【従来の技術】
【0002】従来より、入賞口にパチンコ球が入るとパ
チンコ遊技機中央の3列の機械式ドラムが回転を始め、
その3つの表示が一致した場合に、賞球が出やすくなる
等、パチンコ遊技機の状態を変えるパチンコ遊技機は存
在した。また、近年は、機械式ドラムに代わって液晶デ
ィスプレイ、LEDディスプレイ等の情報表示手段によ
りスクロール表示を行い、パチンコ遊技機の状態を変え
るものが主流となっている。それらのパチンコ遊技機に
おいては、各ドラム相当部分の表示がそれぞれ上中下段
の3つの要素の表示を行っている。そして、中段の横一
列の要素の表示が特定の組み合わせになった場合だけで
なく、右上から左下にかけて、又は左上から右下にかけ
ての斜め一列の要素の表示が特定組み合わせになった場
合にも、パチンコ遊技機の遊技状態を変えるものがあ
る。
【0003】更に、そのディスプレイにおいて上記機械
式ドラム同様の絵柄を表示するだけでなく、3列の各ド
ラム相当部分の絵柄を順次止めていき、横一列、斜め一
列に係わらず、3つの要素の表示うち2つが一致した状
態になった場合には、特殊な動画が表示され、遊技者を
楽しませるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、パチンコ遊技
機の液晶ディスプレイにおいて、従来の機械式ドラムに
相当するスクロール表示を表示する部分に関しては、幾
つかの静止画像を入れ換えて表示したり、又はそれを上
下方向に順次送って表示するのみであり、特に、高度の
動画表示が可能な液晶ディスプレイ等である必要性はな
い。多くのパチンコ遊技機において、液晶ディスプレイ
等の自由度の高い動画表示が可能なディスプレイが用い
られているのは、スクロール表示を行うためではなく、
遊技者に魅力を感じさせる特殊な動画を表示するためで
ある。その特殊な動画は、上述のとおり、特に、スクロ
ール表示の横一列又は斜め一列の3つの要素の表示が一
致した状態(スクロール表示が大当たりの表示を行って
いる状態)、そして、スクロール表示の横一列又は斜め
一列の3つの要素の表示のうち2つが一致した状態(ス
クロール表示がリーチの表示を行っている状態)等にお
いて、特別な態様で表示される。
【0005】しかし、上述のようにスクロール表示がリ
ーチの表示を行っている状態で特殊な動画を表示する場
合は、液晶ディスプレイのスクロール表示の少なくとも
2つの要素が一致した状態であり、その部分の表示は静
止している。このため、自由度の高い動画表示が可能な
液晶ディスプレイを用いているにもかかわらず、実際に
動画を表示する際には、ディスプレイの何割かは静止画
像で占められているということになる。このため、動画
を表示する部分が小さく限定されている。
【0006】本発明は、上記の問題を解決しようとする
ものであり、高度の動画表示が可能な表示手段を有効に
活用することにより、多彩な表示を行って、遊技者の興
趣を喚起することができるパチンコ遊技機を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
時間の経過に応じて変化しうる一定の要素を表示するこ
とができる第1表示手段11と、動画を表示することが
できる第2表示手段12と、を具備する情報表示手段1
と、制御手段Cと、図柄変動契機手段Sと、を備えたパ
チンコ遊技機であって、制御手段Cは、図柄変動契機手
段Sでパチンコ球が検出されると、第1表示手段11及
び第2表示手段12の表示のパターンを決定し、それに
応じて第1表示手段11及び第2表示手段12に表示を
行わせることを特徴とする。また、請求項1記載の発明
においては、制御手段Cが、第1表示手段11に、スク
ロール表示の少なくとも一部を行わせるものとすること
もできる。
【0008】ここで、請求項1及び2記載の「要素」と
は、それぞれ互いの一致不一致が判別できる数字、記号
又は絵柄等である。また、「スクロール表示」とは、こ
の「要素」により「大当たり」か「はずれ」かを示す表
示である。例えば、上下に3個並んだ要素が上から下へ
流れるように順次変化して表示するものとし、これを横
に3列設けることで、上述のドラム類似の態様の「スク
ロール表示」が実現される。即ち、スクロール表示の横
一列又は斜め一列の3つの要素の表示が一致した状態に
なった場合を「大当たり」、それ以外を「はずれ」とす
ることができる。また、3つの要素の表示が一致するわ
けではなく、特定の組み合わせになった場合を「大当た
り」としてもよい。
【0009】請求項1又は2記載のパチンコ遊技機にお
いては、第1表示手段11により時間に応じて変化する
要素を表示することができる。また、第2表示手段は動
画を表示することができるものであるため、時間に応じ
て変化する要素を表示できることはもちろんである。よ
って、請求項1又は2記載のパチンコ遊技機において
は、情報表示手段1上でスクロール表示をすることがで
きる。ただし、本発明のパチンコ遊技機においては、第
1表示手段11に表示されるスクロール表示の要素の表
示態様は、上から下へ流れるような表示に限られるもの
ではなく、様々な態様が考えられる。例えば、表示され
る要素が時間の経過に応じて不規則に変化してもよい。
また、第1表示手段11に表示される要素は、時間の経
過に応じて変化する態様に限られるわけではなく、後述
するように、一部時間区間において静止した要素を表示
するものとしてもよい。ここでは、このような様々の表
示態様をも含めて、「要素」により「大当たり」か「は
ずれ」かを示すことができる表示を「スクロール表示」
と呼ぶものとする。
【0010】請求項2記載の「スクロール表示の少なく
とも一部を行わせる」とは、一連のスクロール表示にお
いて、そのスクロール表示の一部を第1表示手段11に
行わせている場合をいうことはもちろん、一連のスクロ
ール表示のうち一定の時間区間においてのみ、第1表示
手段11にスクロール表示を行わせる場合も含むもので
ある。
【0011】例えば、従来と同様に第2表示手段12に
おいてもスクロール表示を行うものとした場合を考え
る。ここで、第2表示手段12においては、その画像表
示能力を生かして、比較的複雑な絵柄を要素として表現
するものとする。そして、この第2表示手段12で表示
する要素に相当するものを、第1表示手段11で簡略表
示できるように、第2表示手段12で表示する各要素の
絵柄には、数字や記号等の印を含ませておく。そして、
スクロール表示の際、3列の要素の表示のうち2列の表
示を静止させたときに、静止したそれぞれの要素に相当
する記号を第1表示手段11に表示させ、第2表示手段
12は静止した2列の表示をやめる、というような態様
であってもよい。このような場合、第1表示手段11
は、静止後のスクロール表示の更にその一部分(3列の
うち2列)のみ表示するものである。
【0012】本発明のパチンコ遊技機は、第2表示手段
12を備えているため、動画を表示することができる。
即ち、スクロール表示の際、又はスクロール表示の前後
等に表示される特殊な動画を表示することができる。こ
こで、「特殊な動画」とは、制御手段Cの指令に応じて
第2表示手段12に表示される動画である。これは、上
記「要素」の時間の経過に応じた通常の表示(通常のス
クロール表示)以外の動画であり、例えば、キャラクタ
ーのアニメーションであるとか、幾何学的な図形の動画
表示等である。また、この「特殊な動画」は、上記「要
素」を、通常の表示態様で表示するのではなく、変形・
反転させたり色を変えたりするものとしてもよい。以
下、この特殊な動画のことを「特殊動画」と呼ぶ。「特
殊動画」は、上述のように、スクロール表示の前後、ま
たは最中に、様々な態様で表示されるものであるが、特
に、スクロール表示において2つの要素が一致するリー
チ状態の表示がなされるとき、また、3つの要素が一致
した大当たりを示す表示がなされるときに、同時に遊技
者を引きつけるような動画として表示される。
【0013】請求項2記載のパチンコ遊技機は、スクロ
ール表示の少なくとも一部を第1表示手段11によって
行うことができるので、第2表示手段12においてスク
ロール表示に要する面積を小さくし、又はなくすことが
でき、第2表示手段12はスクロール表示と同時に表示
する特殊動画の表示により多くの画面を割くことができ
る。よって、例えば、従来のように表示装置として液晶
ディスプレイのみを用いたパチンコ遊技機に比べて、同
サイズの液晶ディスプレイを第2表示手段12に用いた
場合に、その液晶ディスプレイのより広い部分を使って
特殊動画を表示することができる。
【0014】請求項1乃至7に記載のパチンコ遊技機に
おいては、図柄変動契機手段Sでのパチンコ球の検出か
ら第1表示手段11及び第2表示手段12による表示に
至るまでの間に、以下のような過程を経るものとするこ
とができる。即ち、制御手段Cは、図柄変動契機手段S
でパチンコ球が検出されると、パチンコ遊技機の状態を
「大当たり」又は「はずれ」のいずれかの状態に決定す
る。制御手段Cは、あらかじめ「大当たり」に対応した
スクロール表示及び特殊動画の表示パターンを複数記憶
しており、「大当たり」の場合には、その中から一つを
選んで、それに応じて第1表示手段11及び第2表示手
段12に表示を行わせる。また、「はずれ」の場合に
も、あらかじめ記憶している「はずれ」に対応した複数
の表示パターンのうちから一つを選んで、第1表示手段
11及び第2表示手段12にスクロール表示及び特殊動
画の表示を行わせる。パチンコ遊技台の遊技者は、この
第1表示手段11及び第2表示手段12、又はそのどち
らか一方のスクロール表示によって、はじめてパチンコ
遊技台の状態が「大当たり」であるのか「はずれ」であ
るのかを知るものである。
【0015】なお、「はずれ」は、更に「リーチはず
れ」と「完全はずれ」に分けられる。即ち、制御手段C
は、「はずれ」の状態を決定した後、更に、「リーチは
ずれ」か「完全はずれ」かを決定する。そして、第1表
示手段11及び第2表示手段12の「はずれ」の表示パ
ターンは、あらかじめ「リーチはずれ」と「完全はず
れ」それぞれに応じて記憶されており、制御手段Cは、
決定した状態(「リーチはずれ」か「完全はずれ」か)
に応じてその中から表示パターンを選択する。
【0016】「リーチはずれ」の場合の表示パターン
は、「はずれ」が確定した状態でありながらも、スクロ
ール表示の途中段階において、遊技者に「大当たりにな
るかもしれない」との期待を抱かせるような表示を行う
ものである。例えば、3行3列の9個の要素からなるス
クロール表示の場合、右列と左列の表示を先に静止させ
た段階において、2行目の両端の要素が一致するか、左
上と右下の要素が一致するか、右上と左下の要素が一致
するか、のいずれかの態様をとる表示パターンが考えら
れる。また、それらの組み合わせの態様も考えられる。
【0017】これに対して、「完全はずれ」とは、スク
ロール表示の途中段階において、遊技者に「はずれ」で
ある旨が分かる表示パターンである。例えば、上記と同
様に3行3列の要素からなるスクロール表示の場合を考
えると、右列と左列の表示を先に静止させた段階におい
て、2行目の両端の要素、左上と右下の要素、右上と左
下の要素のいずれの組も一致しないという態様が考えら
れる。
【0018】本発明のパチンコ遊技機においては、制御
手段Cが「大当たり」の決定をした場合には、定常状態
において閉じている入賞口を一定時間開口したり、パチ
ンコ球が入りにくい入賞口にパチンコ球が入り易くした
り、又は、それらを複数回繰り返したりする等パチンコ
遊技機の遊技状態を変えるものとすることもできる。こ
のようにパチンコ遊技機の遊技状態を変えることで、遊
技者の期待感を高めることができる。
【0019】本発明のパチンコ遊技機においては、第1
表示手段11は、LED表示盤とすることができる。第
1表示手段11をLED表示盤とすることにより、スク
ロール表示の機能を液晶ディスプレイ等により実現した
場合に比べて、製造コストを低減することができ、か
つ、その制御も容易となる。即ち、本発明に係るパチン
コ遊技機の情報表示手段と従来のパチンコ遊技機の情報
表示手段とで同じ動画を表示すると仮定した場合には、
従来のパチンコ遊技機の情報表示装置は、その動画以外
にスクロール表示を行わなければならないので、より大
きな動画表示手段を用意する必要がある。一方、本発明
のパチンコ遊技機は、スクロール表示はLED表示盤に
おいて行うことができる。このため、従来のパチンコ遊
技機に比べて製造コストを低くすることができる。
【0020】第1表示手段11は、主にスクロール表示
を行う部分であるため、最低限お互いが識別可能な数字
や記号等を表示することができればよい。従って、これ
をLED表示盤としても、十分にその機能を果たすこと
ができるものである。このLED表示盤は、7セグメン
トLEDとしてもよいし、また、LEDによるドットマ
トリクス表示盤とすることもできる。LED表示盤を7
セグメントLEDとした場合には、ごく単純な制御で動
作させることができ、かつ、製造コストの低減に有効で
ある。LED表示盤をLEDによるドットマトリクス表
示盤とした場合には、7セグメントLEDに比べてより
細かな表示を行うことができる。
【0021】本発明のパチンコ遊技機においては、第2
表示手段12は、液晶ディスプレイとすることができ
る。第2表示手段12を液晶ディスプレイとすること
で、本発明のパチンコ遊技機は高画質の動画表示が可能
となり、また、表示装置を軽量、薄型にすることができ
る。このため、パチンコ遊技機自体を薄くかつ軽くする
ことができ、島への設置に好適である。更に、本発明は
第2表示手段12を液晶ディスプレイとしているため、
画像表示に際して低電圧駆動が可能であり、消費電力も
低くすることができる。このため、大量のパチンコ遊技
機を設置しているパチンコホールに好適である。
【0022】また、本発明のパチンコ遊技機において
は、第2表示手段12は、蛍光表示管(VFD)とする
こともできる。本発明のパチンコ遊技機においては、第
2表示手段12を蛍光表示管とすることで、明るく鮮明
な画像を表示でき、かつ、視野角を広くすることができ
る。このため、本発明のパチンコ遊技機によれば、複数
人掛けのパチンコ台等において互いに相手の画面表示を
見て楽しみながら遊技することができる。更に、画像表
示に際して低電圧駆動が可能であり、消費電力も低くす
ることができる。その上、蛍光表示管は、長寿命で安価
でもある。
【0023】また、本発明のパチンコ遊技機において
は、第2表示手段12は、プラズマディスプレイとする
こともできる。本発明のパチンコ遊技機においては、第
2表示手段12をプラズマディスプレイとすることで、
高輝度かつ高コントラストで画像を表示することができ
る。また、視野角も広くすることができる。更に、薄型
で大型パネルの製造も可能である。このため、大画面か
つ高コントラストの画像により、より実写に近い高精度
のCG等を表示し、遊技者を楽しませることができる。
また、大画面かつ高コントラストで視野角も広いため、
遊技者がパチンコホールにおいてパチンコ台を選んでい
るときにも、遊技者にアピールすることができる。
【0024】本発明のパチンコ遊技機においては、第2
表示手段12は、EL(エレクトロルミネセンス)とす
ることもできる。第2表示手段12をELとすること
で、解像度が高く、階調性のよい画像を表示することが
できる。このため、グラデーション等の美しい画像を表
示して、遊技者の興味を引きつけることができる。ま
た、装置を薄型軽量とすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態である
パチンコ遊技機を図1〜7に基づいて説明する。
【0026】(1)パチンコ遊技機の正面構成 図5は本実施形態のパチンコ遊技機の全体を示す正面図
である。図5において、Mはパチンコ遊技機であり、パ
チンコ遊技機Mは同様のものが遊技店内に所定数設置さ
れている。パチンコ遊技機Mは、正面側に見える部分と
して内枠2と、内枠2の開口部に配設され、ガラス31
を支持する金枠(ガラス枠)3と、遊技板4(図6参
照)と、上部受け皿取付プレート5と、上部受け皿取付
プレート5の下方の前面操作パネル6とを有している。
内枠2はパチンコ遊技機Mを設置している木製の外枠7
(図示せず)に対して上ヒンジ金具8u及び下ヒンジ金
具8lによって開閉可能に支持されている。また、金枠
3は内枠2に開閉可能に支持されている。
【0027】上部受け皿取付プレート5は前面側が突出
しつつやや盛り上がるような曲面状に形成され、この上
部受け皿取付プレート5には賞球としてのパチンコ球を
受ける上部受け皿51が形成されるとともに、右上側に
上部受け皿玉抜きレバー511が設けられている。上部
受け皿玉抜きレバー511は、上部受け皿51のパチン
コ球を後述の下部受け皿61に移すために、両者を接続
する通路を開閉するためのボタンである。上部受け皿取
付プレート5は一端側が内枠2に開閉可能に支持されて
いる。
【0028】前面操作パネル6は、前面中央側が前方に
突出するような形状に形成され、その突出部の内部は下
部受け皿(受皿)61となっている。下部受け皿61は
上部受け皿51がパチンコ球で一杯の時に賞球を受ける
等の役目がある他、パチンコ球を一時的に貯留するため
のものである。また、前面操作パネル6には下部受け皿
玉抜きレバー611及び発射装置の発射レバー62が設
けられている。
【0029】下部受け皿玉抜きレバー611は下部受け
皿61に貯留されたパチンコ球を外部下方に抜くための
もので、この下部受け皿玉抜きレバー611を、例えば
左方向に移動させると、下部受け皿61の下底部が一部
開口してパチンコ球を下方に放出することができる。発
射レバー62は1列に整列しているパチンコ球のうち、
発射位置にあるものを1個ずつ遊技板4前面の遊技領域
内に弾発させる発射装置の操作を行うものである。一
方、パチンコ遊技機Mの内枠2の上部には、エラー時に
点灯するエラー表示ランプ21、大当たり時に点灯する
大当たり表示ランプ22が設けられている。金枠3は内
枠2に開閉可能に支持され、通常は施錠装置によって内
枠2に対して施錠されている。金枠3を開く場合には、
枠鍵孔23に所定のキーを挿入して回動操作することに
より、施錠装置のロック状態が解除されてオープンす
る。
【0030】(2)遊技板の構成 次に、遊技板4は、発射されたパチンコ球を上方から落
下させつつアウト或いはセーフの判定を行う領域であ
り、入賞口にパチンコ球が入ってセーフとなる場合は所
定数のパチンコ球が賞球として後述の賞球払出装置95
から払出されて、これが上部受け皿51に供給される。
また、発射レバー62を操作してパチンコ球が発射され
ても、ファールになった時には、パチンコ球が発射位置
に戻るか、或いは下部受け皿61に排出される。
【0031】ここで、遊技板4における遊技領域の構成
としては各種のタイプが使用可能であり、特定位置(例
えは、始動口)へのパチンコ球の入賞(或いは通過)を
検出することに基づいて特定遊技(例えば、スクロール
表示等の識別情報の可変表示)を行う遊技機であれば、
何れも本発明の適用対象である。例えば、いわゆる「第
1種」に属するもの、「第2種」に属するもの、「第3
種」に属するもの或いはその他のパチンコ遊技機、他の
種類の遊技機であってもよい。本実施例では、遊技情報
の表示に都合が良いことから、一例として図6に示すよ
うに可変表示装置を備えた「第1種」に属するタイプの
ものを用いている。しかし、本発明の適用は図6に示す
「第1種」に属するタイプのものに限らず、上述したよ
うに幅広い遊技機に対して適用が可能である。
【0032】図6は遊技板4を示す正面図である。図6
において、遊技領域の周囲には弾発されたパチンコ球を
遊技領域の上方部まで案内したり、後述のアウト口41
まで案内する等の機能を有する内レール42が配置され
ている。また、遊技領域のほぼ中央部には複数の識別情
報を表示可能な特別図柄表示装置(いわゆる役物装置)
1が配置されている。特別図柄表示装置1は特許請求の
範囲記載の「情報表示手段」に対応する。特別図柄表示
装置1は後述の特図始動口43にパチンコ球が入賞する
と、スクロール表示(即ち、特図)の可変表示を開始
し、例えば「1」〜「9」、「A」〜「F」等の数字や
記号又は絵柄等による要素を3桁で表示可能になってい
る(後述の動作1)。そして、1桁ずつ順次停止し、3
桁の要素が揃い、ゾロ目の場合は、大当たりであり、後
述の変動入賞装置45を開放する制御が行われる。
【0033】特別図柄表示装置1の下方には普通電動役
物装置(以下、単に普電装置という。)44が配置され
ており、普電装置44はその上部に一対の変動可能な羽
根部材441、442を有している。普電装置44の羽
根部材441、442は、後述の普通図柄表示器(以
下、単に普図表示器という。)492の変動図柄が特定
の値(例えば、「7」)になった時、一定時間だけ開放
してパチンコ球を受け入れやすい状態になるように制御
される。例えば、図柄が「7」の時3秒間だけ開放し、
「3」の時1秒間だけ開放する。図6は羽根部材44
1、442がパチンコ球を受入れ難い状態にあることを
示している。普電装置44の上方には特図始動口43が
形成されており、特図始動口43にパチンコ球が入賞
し、特図始動スイッチ431(図示せず)によって検出
されると、特別図柄表示装置1のスクロール表示を開始
するようになっている。
【0034】特図始動口43への入賞は4個を限度とし
て記憶されるようになっており、この始動記憶数は特別
図柄表示装置1の上方に設けられた4つのランプからな
る特図記憶個数表示器493によって表示される。始動
記憶がない時は特図記憶個数表示器493のランプが1
つも点灯せず、消灯している。一方、始動記憶が発生す
ると、特図記憶個数表示器493のランプが4個を限度
として入賞数に応じて点灯する。即ち、特図記憶個数表
示器493のランプによって始動記憶数が4個の範囲内
で表示される。尚、特図始動口43に入賞したパチンコ
球を4個まで記憶した範囲内(以下、始動記憶範囲内と
いう。)での連続大当りは、通常、純連チャン(或いは
単に連チャン)と称することがある。これによると遊技
者への出玉が格段に多くなる。
【0035】普電装置44の下方には、特別図柄表示装
置1の図柄表示結果によってパチンコ球を受け入れない
第1の状態から受け入れやすい第2の状態に変動する大
入賞口としての変動入賞装置(いわゆるアタッカー)4
5が配置されている。図6は、変動入賞装置45がパチ
ンコ球を受け入れない第1の状態を示している。特別図
柄表示装置1の上方に7セグメントのLEDからなる普
図表示器492が配置されており、普図表示器492は
後述の普図ゲート46L或いは46Rの何れかをパチン
コ球が通過すると、普通図柄(即ち、普図)の可変表示
を開始し、その図柄としては、例えば「1」〜「9」、
「A」〜「F」等の数字や記号を1桁で表示可能になっ
ている。そして、1桁の変動図柄が特定の値(例えば、
「7」)で停止すると、普電装置44の羽根部材44
1、442を一定時間だけ開放してパチンコ球を受け入
れやすい状態に制御するようになっている。
【0036】普電装置44の左右上方には左普図ゲート
46L、右普図ゲート46R(普通図柄始動通過ゲート
のことで、適宜、普図ゲートという。)が配置されてい
る。左普図ゲート46L、右普図ゲート46Rはパチン
コ球が1個分だけ通過可能なゲートを有し、パチンコ球
がゲートを通過すると、普図表示器492の図柄(例え
ば、数字)を変化させ、この数字が予め定めた特定図柄
(例えば、「7」)になると、普電装置44の羽根部材
441、442が一定時間だけ開放制御される。
【0037】左普図ゲート46L、右普図ゲート46R
をパチンコ球が通過する状態は普図始動通過ゲートスイ
ッチ461(図示せず)によって検出されており、左普
図ゲート46L、右普図ゲート46Rにおけるパチンコ
球の通過は始動記憶の場合と同様に4個を限度として記
憶(以下、普図始動記憶という。)されるようになって
いる。この普図始動記憶数は普図表示器492の両側に
配置された4つのランプからなる普図入賞記憶表示器4
94によって表示される。普図始動記憶がない時は普図
入賞記憶表示器494のランプが1つも点灯せず、消灯
している。一方、普図始動記憶が発生すると、普図入賞
記憶表示器494のランプが4個を限度としてパチンコ
球の通過数に応じて点灯する。即ち、普図入賞記憶表示
器494のランプによって普図始動記憶数が4個の範囲
内で表示される。
【0038】47は一般入賞口、Lは電飾ランプであ
る。電飾ランプLはゲーム内容に応じて適当に点灯或い
は点滅して遊技の臨場感を高めるものである。また、遊
技領域内の適宜位置には風車と呼ばれる打球方向変換部
材48が回転自在に複数設置されるとともに、障害釘が
多数植設されている。加えて、遊技領域の中央下部には
アウト口41が形成されている。
【0039】特別図柄表示装置1の上部には、誘導電動
役物装置(以下、誘導電役装置という。尚、俗称ではワ
ープ電役という。)49が配置されている。誘導電役装
置49は入賞誘導手段としての機能を有し、特図始動口
43に対して、その入賞率を高めるようにパチンコ球を
誘導する遊技球誘導手段に相当する。誘導電役装置49
はパチンコ球が1個通過可能な隙間、即ち通過口491
を形成している。
【0040】(3)パチンコ遊技機の裏機構の構成 次に、図7はパチンコ遊技機Mの裏機構の構成を示す図
である。図7において、パチンコ遊技機Mの裏機構の主
要なものとして、賞球タンク92、タンクレール93、
ターミナル基板94、賞球払出装置95、賞球払出基板
96、役物制御回路盤(主基板)97、発射モータ制御
盤98及びメインセットの基枠体91がある。基枠体9
1は合成樹脂製の一体成型品から形成され、パチンコ遊
技機Mの内枠2の裏側に固定された機構盤(図示せず)
に取り付けられている。そして、この基枠体91の上に
各種のユニット部品、例えば賞球タンク92、タンクレ
ール93、ターミナル基板94、賞球払出装置95、賞
球払出基板96、役物制御回路盤97、発射モータ制御
盤98等が取り付けられており(例えば、ワンタッチの
爪部材によって固定される。)、これらの各種ユニット
部品と基枠体91とを総称する概念としてメインセット
9と称している。
【0041】賞球タンク92は払出される前のパチンコ
球を予め貯留しておくもので、この賞球タンク92のパ
チンコ球数の不足は補助センサ(図示せず)によって検
出され、不足の時は島設備からパチンコ球が補給され
る。賞球タンク92内のパチンコ球はタンクレール93
により誘導され、賞球払出装置95によって払出され
る。尚、このタンクレール93は特に限定されないが、
短時間に多量のパチンコ球を払出できるように2条に形
成されており、その途中にはパチンコ球の重なりを防止
する玉ならし部材及び待機玉検出器(何れも図示せず)
が設けられている。また、このような2条構成は賞球払
出装置95の内部についても同様である。
【0042】ターミナル基板94はAC電源の入力やホ
ールの管理装置との間における信号の授受等についての
中継を行うもので、例えばノーマル大当り図柄、ラッキ
ー大当り図柄、スペシャルラッキー大当り図柄が発生し
た情報、特別図柄表示装置1の停止図柄情報及び連続大
当り(連チャン遊技)の情報等を報知する信号の中継を
行う報知用端子としても用いられる。賞球払出基板96
はパチンコ球の払出に必要な各種制御を行うもので、賞
球払出装置95の作動を制御する。役物制御回路盤97
は遊技板4における役物の作動に必要な各種制御を行う
ものである。発射モータ制御盤98はパチンコ球の発射
に必要な各種制御を行うもので、所定のケースに発射制
御回路の基盤が収納されている。
【0043】(4)本実施形態のパチンコ遊技機の特別
図柄表示装置の構成 本実施形態の特別図柄表示装置1は、特許請求の範囲記
載の「情報表示手段1」に相当するものである。本実施
形態の特別図柄表示装置1は、図1及び3〜6に示すよ
うに、LED表示盤11と、液晶ディスプレイ12と、
を備える。LED表示盤11は、図1,3及び4に示す
ように、6個のドットマトリクス表示窓111,11
2,113,114,115,116からなり、それら
は、液晶ディスプレイ12を挟んで片側に3個づつ縦に
配置される。特別図柄表示装置1は、役物制御回路盤9
7によりその表示を制御される(図2参照。)。この役
物制御回路盤97は、特許請求の範囲記載の「制御手段
C」に相当する。
【0044】(5)本実施形態のパチンコ遊技機の特別
図柄表示装置の動作1 次に上記構成の動作の一態様について説明する。まず、
定常状態において、液晶ディスプレイ12は、画面全体
を使って特殊動画の表示、例えば呼込み表示等を行って
いる。そして、遊技板4にパチンコ球が送り込まれ、パ
チンコ球が特図始動口43に入ると、前述の役物制御回
路盤97が「大当たり」か「リーチはずれ」か「完全は
ずれ」かを決定し、それらの状態に応じた表示パターン
を選択して液晶ディスプレイ12に指令を発する(図2
参照。)。液晶ディスプレイ12上には、図3に示すよ
うに、数字を含んだ複数の絵柄が縦に1列表示され、そ
の縦列表示された絵柄が上から下へ流れるように表示さ
れる。液晶ディスプレイ12の当該縦列表示を行ってい
る部分以外の部分においては、特殊動画が表示されてい
る。この特殊動画の表示を行っている部分は、従来のパ
チンコ遊技機においては、スクロール表示の一部である
縦列表示が行われていた部分である。なお、特図始動口
43は、特許請求の範囲記載の「図柄変動契機手段S」
に相当する。
【0045】また、ドットマトリクス表示窓111〜1
13も、図3に示すように、定常状態においてそれぞれ
数字が表示されており、パチンコ球が特図始動口43に
入ると、役物制御回路盤97の指示により、その表示が
上から下へと流れるように次々と切り替わるようになる
(図2参照。)。ドットマトリクス表示窓114〜11
6も同様である。即ち、LED表示盤11及び液晶ディ
スプレイ12により、スクロール表示が行われる。
【0046】次に、ドットマトリクス表示窓114〜1
16の上から下への表示の流れが遅くなり、やがて止ま
る。その後、今度は、ドットマトリクス表示窓111〜
113の上から下への表示の流れが遅くなり、やがて止
まる。その際、ドットマトリクス表示窓115と112
とが同じ表示となるか、114と113とが同じ表示と
なるか、又は116と111とが同じ表示となった場合
には、液晶ディスプレイ12上にはリーチ状態に対応し
たキャラクターのアニメーション、幾何学図形の動画等
の特殊動画が表示される。これら一連の表示は、大当た
りに対応した表示パターンか又はリーチはずれに対応し
た表示パターンであるが、この状態においては、遊技者
は、まだ役物制御回路盤97が、大当たり状態を確定し
たのか、リーチはずれ状態を確定したのかは、わからな
い。尚、特殊動画が表示されている際にも、液晶ディス
プレイ12の一部には数字を含んだ複数の絵柄が、縦に
一列、上から下へ流れるように表示されている。
【0047】やがて、その液晶ディスプレイ12の複数
の絵柄の流れのスピードが遅くなり、止まる。その際
の、中央に表示されている絵柄が含む数字が、先にドッ
トマトリクス表示窓111〜116の3通りの組み合わ
せにおいて一致していた数字と同一である場合には、役
物制御回路盤97が決定した状態は大当たりであり、そ
れまでとは違った、大当たり表示パターンの最終局面の
特殊動画が表示される。例えば、キャラクターのアニメ
ーション、幾何学図形の動画、要素の変形の動画等であ
る。図3においては、ドットマトリクス表示窓114と
113の表示がいずれも「5」であり、かつ、液晶ディ
スプレイ12の中央に表示されている数字も「5」であ
る場合である。
【0048】また、中央に表示されている絵柄が含む数
字が、先にドットマトリクス表示窓111〜116の3
通りの組み合わせにおいて一致していた数字と同一でな
い場合には、役物制御回路盤97が決定した状態はリー
チはずれであり、この場合もやはりそれまでとは異なる
リーチはずれ表示パターンの最終局面の特殊動画が表示
される。更に、役物制御回路盤97が決定した状態が完
全はずれである場合にも、スクロール表示が終了した時
点で、完全はずれ表示パターンの最終局面の特殊動画が
表示される。
【0049】(6)本実施形態のパチンコ遊技機の特別
図柄表示装置の動作2 更に上記パチンコ遊技機の動作の他の態様について説明
する。定常状態において、液晶ディスプレイ12には一
定の特殊動画が表示されている。また、ドットマトリク
ス表示窓111〜113には、上記動作1と同様に、そ
れぞれ数字が表示されており、パチンコ球が特図始動口
43に入ると、役物制御回路盤97の指示により、その
表示が上から下へと流れるように次々と切り替わる。ド
ットマトリクス表示窓114〜116も同様である。
【0050】次に、まず、ドットマトリクス表示窓11
4〜116の上から下への表示の流れが遅くなり、やが
て止まる。その後、今度は、ドットマトリクス表示窓1
11〜113の上から下への表示の流れが遅くなり、や
がて止まる。その際、115と112とが同じ表示とな
るか、114と113とが同じ表示となるか、又は11
6と111とが同じ表示となった場合には、液晶ディス
プレイ12上には上述の場合と同様のリーチ状態に対応
した特殊動画が表示される。ここでは、図4似示すよう
に、113と、114が同じ表示となっている。
【0051】その後、液晶ディスプレイ12にドットマ
トリクス表示窓111と114、112と115、11
3と116とをそれぞれ結ぶ直線が表示される。次に、
それらの直線を結ぶ線分が複数表示される。ただし、そ
の線分は、となり合う二つの直線を結ぶだけであって、
上記の3つのすべての直線を結ぶことはない。その結
果、液晶ディスプレイ12上には、図4に示すように、
「あみだくじ」が表示される。
【0052】そして、数字が一致しているドットマトリ
クス表示窓の組の一方(図4においてはドットマトリク
ス表示窓114と113のうちの114の方)から、そ
のあみだくじをトレースするように直線の色が変わって
ゆく。その際、トレースは、あみだくじのルールにした
がって行われる。その結果、そのトレースが、数字が一
致している他方のドットマトリクス表示窓(図4におい
てはドットマトリクス表示窓113)に到達する場合に
は、役物制御回路盤97が決定した状態は大当たりであ
り、液晶ディスプレイ12上には、上述の場合と同様
に、それまでとは違う特殊動画(大当たり表示パターン
の最終局面の表示)が表示される。
【0053】(4)本実施形態のパチンコ遊技機の情報
表示装置の効果 上記実施形態では、ドットマトリクス表示窓111〜1
16を液晶ディスプレイ12の左右に3つづつ縦に並べ
て設けたので、それらの表示を順に上から下に送るよう
にすることで、機械式ドラムによるスクロール表示と同
様の表示をすることが可能である。
【0054】また、当該2列のスクロール表示を左右の
ドットマトリクス表示窓111〜116で行うこととし
たので、液晶ディスプレイ12においては、その画面の
大部分をスクロール表示に用いる必要がなくなり、その
分だけ画面を有効に特殊動画の表示に用いることができ
る。例えば、キャラクターのアニメーションや、あみだ
くじが表示され進行する動画のような、画面をすみずみ
まで使うような動画を表示することができる。更に、当
該2列のスクロール表示をドットマトリクス表示窓11
1〜116で行うこととしたので、液晶ディスプレイに
おいてスクロール表示をする場合に比べてその制御が容
易であり、また、スクロール表示に要する装置のコスト
を低く抑えることができる。
【0055】尚、本発明においては、前記具体的な実施
形態に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明
の範囲内で種々変更した実施形態とすることもできる。
例えば、パチンコ遊技機の動作において、液晶ディスプ
レイ上に表示されるキャラクターのアニメーション等の
特殊動画の動きとLED表示盤や液晶ディスプレイ上の
スクロール表示の動きを関連付けることもできる。ま
た、スクロール表示等のLED表示盤や液晶ディスプレ
イ上の表示が特定の組み合わせになった場合に、液晶デ
ィスプレイ上に特殊動画を表示するほか、パチンコ遊技
機の遊技状態を変えるためにパチンコ遊技機の他の機器
を動作させるものとしてもよい。更に、その際、スクロ
ール表示の制御方法を変えることとしてもよい。また、
ドットマトリクス表示窓の数は必要に応じて2個にする
等少なくしてもよいし、より多くしてもよい。そして、
その設置場所は液晶ディスプレイの横に限られるもので
もない。また、ドットマトリクス表示に代えて7セグメ
ントLEDとしてもよい。
【0056】更に、本発明のパチンコ遊技機において
は、図柄変動の始動のための図柄変動契機手段を備えて
いるものであれば、それが入賞口式によるものであって
も、ゲート式によるものであってもよい。また、この図
柄変動契機手段は、パチンコ球の入賞口への入賞又はゲ
ート通過を近接スイッチ、マイクロスイッチ、光スイッ
チ等により検知して図柄変動の契機とするものとしても
よいが、これに限定されるわけではなく、図柄変動の始
動のための何らかのきっかけを作りだすものであればど
のようなものであってもよい。
【0057】
【発明の効果】本発明のパチンコ遊技機においては、上
述のような構成を備え、動画表示可能な表示手段の画面
をスクロール表示に用いる必要がないため、その画面を
有効に動画の表示に用いることができ、遊技者の興趣を
喚起することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のパチンコ遊技機の情報表示
装置の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態の本パチンコ遊技機の各機器
間での情報のやり取りを示す説明図である。
【図3】パチンコ遊技機の情報表示装置の動作態様を示
す正面図である。
【図4】パチンコ遊技機の情報表示装置の動作態様を示
す正面図である。
【図5】パチンコ遊技機の正面図である。
【図6】パチンコ遊技機の遊技板の正面図である。
【図7】パチンコ遊技機の裏面図である。
【符号の説明】
1;情報表示手段(特別図柄表示装置)、11;第1表
示手段(LED表示盤)、111,112,113,1
14,115,116;ドットマトリクス表示窓、1
2;第2表示手段(液晶ディスプレイ)、2;内枠、2
1;エラー表示ランプ、22;大当たり表示ランプ、2
3;枠鍵孔、3;金枠、31;ガラス、4;遊技板、4
1;アウト口、42;内レール、43;特図始動口、4
31;特図始動スイッチ、44;普通電動役物装置(普
電装置)、441;羽根部材、442;羽根部材、4
5;変動入賞装置(大入賞口、アタッカー)、46L;
左普通ゲート、46R;右普通ゲート、461;普通始
動通過ゲートスイッチ、47;一般入賞口、48;打球
方向変換部材(風車)、49;誘導電動役物装置(誘導
電役装置、ワープ電役)、491;通過口、492;普
通図柄表示器(普図表示器)、493;特図記憶個数表
示器、494;普図入賞記憶表示器、5;上部受け皿取
付プレート、51;上部受け皿、511;上部受け皿玉
抜きレバー、6;前面操作パネル、61;下部受け皿、
611;下部受け皿玉抜きレバー、62;発射レバー、
7;外枠、8u;上ヒンジ金具、8l;下ヒンジ金具、
9;メインセット、91;基枠体、92;賞球タンク、
93;タンクレール、94;ターミナル基板、95;賞
球払出装置、96;賞球払出基板、97;役物制御回路
盤(主基板)、98;発射モータ制御盤、S;図柄変動
契機手段、C;制御手段、M;パチンコ遊技機、L;電
飾ランプ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間の経過に応じて変化しうる一定の要
    素を表示することができる第1表示手段11と、動画を
    表示することができる第2表示手段12と、を具備する
    情報表示手段1と、制御手段Cと、図柄変動契機手段S
    と、を備えたパチンコ遊技機であって、 制御手段Cは、図柄変動契機手段Sでパチンコ球が検出
    されると、第1表示手段11及び第2表示手段12の表
    示のパターンを決定し、それに応じて第1表示手段11
    及び第2表示手段12に表示を行わせることを特徴とす
    るパチンコ遊技機。
  2. 【請求項2】 制御手段Cは、第1表示手段11にスク
    ロール表示の少なくとも一部を行わせる、請求項1記載
    のパチンコ遊技機。
  3. 【請求項3】 上記第1表示手段11は、LED表示盤
    である請求項1又は2記載のパチンコ遊技機。
  4. 【請求項4】 上記第2表示手段12は、液晶ディスプ
    レイである請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ
    遊技機。
  5. 【請求項5】 上記第2表示手段12は、蛍光表示管で
    ある請求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技
    機。
  6. 【請求項6】 上記第2表示手段12は、プラズマディ
    スプレイである請求項1乃至3のいずれかに記載のパチ
    ンコ遊技機。
  7. 【請求項7】 上記第2表示手段12は、ELである請
    求項1乃至3のいずれかに記載のパチンコ遊技機。
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