JPH107062A - スクータ型車両のフレーム構造 - Google Patents
スクータ型車両のフレーム構造Info
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- JPH107062A JPH107062A JP8157144A JP15714496A JPH107062A JP H107062 A JPH107062 A JP H107062A JP 8157144 A JP8157144 A JP 8157144A JP 15714496 A JP15714496 A JP 15714496A JP H107062 A JPH107062 A JP H107062A
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Abstract
の前部をメインパイプ後端部に支持させるに当り、その
支持部における左右リヤフレームの相互間隔(従ってリ
ヤフレームの支持スパン)を長く確保できるようにし
て、左右リヤフレームによるシート等の支持剛性を高
め、しかも後輪駆動用パワーユニットをリヤフレームと
の干渉を回避しながら全体的に前側に寄せられるように
して、車両の前後方向小型化を図り得るようにする。 【解決手段】 メインパイプ3の後端部3aと、車体左
右方向に延びる鋼管製のクロスパイプ10とを、その一
方に他方を貫通させて相互に一体に結着し、前記クロス
パイプ10の左右両端部に前記左右一対のリヤフレーム
41 ,42 の前端部をそれぞれ連結する。
Description
員の足を載せる足載板の下方で車体前後方向に延び且つ
前部がヘッドパイプに向かって立ち上がる1本のメイン
パイプと、シート下方で左右に並列し且つ前部が各々前
下りに傾斜して前記メインパイプの後端部に接続される
左右一対のリヤフレームとを備え、それらリヤフレーム
上にシートを支持し得るようにしたスクータ型車両のフ
レーム構造に関する。
下方を前後方向に延びるメインパイプの後端部に1個の
ブラケットを固設し、このブラケットに、左右一対のリ
ヤフレームの各前端部を連結支持させるようにしていた
(例えば実公平7−14146号公報参照)。
ムの中空部をパワーユニット内伝動機構への冷却用空気
通路として利用できるようにしたものも既に提案されて
いる(例えば実公平1−8478号公報参照)。
開示される従来構造では、左右のリヤフレーム前端部を
連結させるブラケットが車幅方向に比較的小さいから、
左右リヤフレームの前部の相互間隔(従ってリヤフレー
ムの支持スパン)が比較的短く、それだけリヤフレーム
のシート等に対する支持剛性が低くなる。
している関係で、その相互間に後輪駆動用パワーユニッ
トの前端部を突入させるようなことが困難であるから、
パワーユニットをリヤフレーム前部に近づけて(即ち車
体前側に寄せて)車両の前後方向小型化を図るようなこ
とはできず、また特にパワーユニットの伝動ケース外面
に突設した吸気用ダクトをリヤフレーム前部に接続しよ
うとする場合には、そのダクト長を比較的長くする必要
があった。
のであり、上記従来構造の問題を解決することができ
る、スクータ型車両のフレーム構造を提供することを目
的としている。
に請求項1の発明は、乗員の足を載せる足載板の下方で
車体前後方向に延び且つ前部がヘッドパイプに向かって
立ち上がる1本のメインパイプと、シート下方で左右に
並列し且つ前部が各々前下りに傾斜して前記メインパイ
プの後端部に接続される左右一対のリヤフレームとを備
え、それらリヤフレーム上にシートを支持し得るように
したスクータ型車両のフレーム構造において、前記メイ
ンパイプの後端部と、車体左右方向に延びる鋼管製のク
ロスパイプとを、その一方に他方を貫通させて相互に一
体に結着し、前記クロスパイプの左右両端部に前記左右
一対のリヤフレームの前端部をそれぞれ連結したことを
特徴とし、また請求項2の発明は、請求項1の特徴に加
えて、前記メインパイプの後端部の開口内に、後輪駆動
用パワーユニットの前部を揺動可能に支持するハンガの
前端部をダンパラバーを介して嵌入支持したことを特徴
とし、更に請求項3の発明は、請求項1又は2の特徴に
加えて、前記左右一対のリヤフレームを各々中空パイプ
より構成すると共に、その両リヤフレーム相互間に後輪
駆動用パワーユニットの前端部を突入させ、このパワー
ユニットの伝動ケース内に冷却用空気を導入すべく同ケ
ースの前部外面より突出する吸気ダクトを少なくとも一
方の前記リヤフレームの下部に接続し、更に前記リヤフ
レームの上部には外気を導入し得る吸気口を設けたこと
を特徴とする。
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
したスタータの一実施例の概略を示す全体側面図、図2
は前記実施例の概略平面図(図1の2矢視図)、図3は
図2の3−3矢視拡大断面図、図4は図3の4−4矢視
拡大断面図、図5は図3の5−5矢視拡大断面図、図6
は図4の6−6矢視拡大断面図である。
輪車Vの外板Pは、乗員の足を載せる足載板Psと、そ
の足載板Psの前端部より立ち上がりレッグシールド1
を一体に有する前部外板部Pfと、同足載板Psの後端
部に連なり後輪駆動用パワーユニット2及び後輪Wrを
上方より覆う後部外板部Prとを備えており、その後部
外板部Prの上端開口部にシートSが配設され、このシ
ートSの底部前端は後部外板部Prに開閉可能に蝶着さ
れている。
ムFは、前部外板部Pf内に在って前輪Wfを操向可能
に軸支するヘッドパイプHと、足載板Psの下方で車体
前後方向に延び且つ前部がヘッドパイプHに向かって立
ち上がる1本のメインパイプ3と、シートS下方の後部
外板部Pr内に在って左右に間隔をおいて並列し且つ前
半部が各々前下りに傾斜してメインパイプ3の後端部に
接続される左右一対のリヤフレーム41 ,42 とを一体
に備えている。
中空パイプより構成されており、その上部、即ち後半部
4r1 ,4r2 は、シートS直下において車体前後方向
に略直線状に延びると共にその相互間が上部クロスパイ
プ5を介して一体に結合され、その後端は互いに内向き
に折り曲げられる。図5からも明らかな如く上部クロス
パイプ5の左右中央上面には、該パイプ5内(従ってリ
ヤフレーム41 内)に外気を取り入れるための吸気口5
aを上向きに開口すると共に、該吸気口5aを跨ぐチャ
ンネル状の支持板6が固着されており、その支持板6
に、シートSの底板の前後中間部を接離可能に当接支持
するシートキャッチステー7がネジ止めされる。
てブラケット8が後方下向きに固設され、このブラケッ
ト8には、パワーユニット2を弾性的に支持するリヤク
ッション9の上端が枢支連結される。尚、リヤフレーム
41 ,42 の後半部4r1 ,4r2 下方には後輪Wrの
上方を覆うリヤフェンダRfが配設されており、該フェ
ンダRfより上方且つシートS下方で、後部外板部Pr
により周囲を囲まれた車体空間に後輪Wrが跳ね上げた
泥水等が侵入しないようになっている。
3の後端部3aと、車体左右方向に延びる鋼管製の下部
クロスパイプ10とが、その一方(図示例ではクロスパ
イプ10)に他方(図示例ではメインパイプ後端部3
a)を貫通させて相互に一体に結着されており、その下
部クロスパイプ10の左右両端部には、左右一対のリヤ
フレーム41 ,42 の前端部がそれぞれ突き合わせ溶接
され、而してその下部クロスパイプ10が本発明のクロ
スパイプを構成する。メインパイプ3の後端部3aは、
横断面が上下に偏平な長円形に形成されており、その偏
平筒部が下部クロスパイプ10をその前後に貫通して該
パイプ10に溶接される。左右一対のリヤフレーム
41 ,42 の前端部と下部クロスパイプ10の左右端部
前面との各間には、その各間の結合強度を高めるべく左
右一対のブラケットB1 ,B2 がその各間に跨がるよう
に溶接されており、その各ブラケットB1 ,B2 に、足
載板Psを支持する左右のステーSt1 ,St2 の後端
部がそれぞれ連結されている。
リヤフレーム41 ,42 の前部間には、パワーユニット
2の前端部2a(図示例ではエンジンEのヘッドカバー
部分)が突入しており、これにより、リヤフレーム
41 ,42 との干渉を回避しながらパワーユニット2を
全体的に前側、即ちメインパイプ3に近づく側に寄せる
ことができて車両の前後方向小型化を図ることができ
る。
力を変速して後輪Wrに伝える変速機とをユニット化し
て構成され、後輪Wrを揺動可能に軸支するスイングア
ームとしての機能を果たすものであり、そのパワーユニ
ット2の前部はハンガ15を介して下部クロスパイプ1
0に上下揺動可能に連結支持されている。即ち、パワー
ユニット2の前端寄りの下部に突設した支持腕2bに
は、略方形に枠組したハンガ15の後枠15bがゴムブ
ッシュ16とこれを貫通する支軸17とを介して回転自
在に連結されており、またそのハンガ15の前枠15a
は、下部クロスパイプ10の左右端部後面と左右のリヤ
フレーム41 ,42 前部とに各々跨がって溶接された左
右一対のブラケット10b,10bに、ゴムブッシュ1
8とこれを貫通する支軸19とを介して回転自在に連結
されている。
らは、先端部にブロック状のダンパラバー20を固着し
たチャンネル状のストッパ片15sが一体に突設されて
おり、このストッパ片15sは、図6からも明らかなよ
うにダンパラバー20を介してメインパイプ3の後端部
3aの開口内に嵌入支持され、これにより、ハンガ15
の支軸19回りの上下揺動がダンパラバー20を以て弾
性的に抑制される。このようにメインパイプ3の後端部
3aの開口内にハンガ15の前端部たるストッパ片15
とダンパラバー20とを受容させたことで、該後端部3
aをハンガ15に対する揺動ストッパ手段にそのまま利
用することができ、ハンガ支持構造の簡素化と小型化が
図られる。また特に図示例のようにメインパイプ後端部
3aを上下に偏平な(従って左右に比較的長い)筒状と
したことで、下部クロスパイプ10に対する支持強度の
増加が図られるだけでなく、ハンガ15とメインパイプ
後端部3aとの左右の位置ずれを容易に吸収することが
でき、更にダンパラバー20の防振性を高めることがで
きる。
エンジンEの動力を後輪Wr側に伝える巻き掛け伝動機
構Mの伝動ケース11が一体に設けられる。その伝動ケ
ース11の前端部外面には、筒状に形成した冷却用空気
の取入口11aが突設され、その取入口11aと、これ
に対向して一方(図示例では左側)のリヤフレーム4 1
の下部周壁に開設される空気出口4a1 との間には、そ
の間を接続する可撓性の吸気ダクト12が介装される。
また伝動ケース11内には、前記吸気ダクト12より冷
却用空気を強制的に吸い込むための吸い込み手段13
(図示例では伝動機構Mの駆動プーリ側面に固設された
吸い込みファン)が設けられる。
の走行中、地面の凹凸等に因り後輪Wrがバウンドする
と、これに応動してパワーユニット2は、リヤクッショ
ン9により緩衝されつつハンガ15後端の支軸17回り
に上下揺動する。その際にハンガ15に加わる衝撃力で
ハンガ15自体も下部クロスパイプ10側の支軸19回
りに多少揺動(図3の二点鎖線参照)しようとするが、
その動きは、ハンガ15前端のストッパ片15sがダン
パラバー20を介してメインパイプ後端部3aの開口内
に弾性的に係合している関係で、緩衝的に抑制される。
の運転に伴い伝動ケース11内の吸い込み手段13が作
動し、その吸い込み手段13の吸気作用により、シート
S直下の車体空間より吸気口5a、上部クロスパイプ5
内、一方のリヤフレーム41内、空気出口4a1 及び吸
気ダクト12を経て伝動ケース11内に外気が導入され
て伝動機構Mを冷却し、その後、パワーユニット2の適
所に設けられた排気口(図示せず)より外部に排出され
る。
前部はメインパイプ3の後端部3aに、該パイプ3と直
交する鋼管製の下部クロスパイプ10を介して支持され
ていて、その支持部に於ける左右リヤフレーム41 ,4
2 の相互間隔(従ってリヤフレームの支持スパン)を比
較的長く確保することができるため、フレーム構造の軽
量化及びコスト低減を図りながら、左右リヤフレーム4
1 ,42 のシートS、後部外板Pr、リヤクッション9
等に対する支持剛性を効果的に高めることができ、しか
も左右リヤフレーム41 ,42 の前部の相互間隔が拡が
ることで、その相互間に後輪駆動用パワーユニット2の
前端部2aを無理なく突入させることが可能となり、そ
のパワーユニット2を、リヤフレーム41 ,42 との干
渉を回避しながら全体的に極力前側に寄せることができ
る。
41 ,42 の前部相互間にパワーユニット2の前端部2
aを突入させることで、そのパワーユニット2の伝動ケ
ース11外面より突出する吸気用ダクト12をリヤフレ
ーム41 ,42 下部により近づけることができるから、
それだけダクト長を短くでき、リヤフレーム41 ,42
上部よりリヤフレーム41 ,42 内を経てダクト12内
に到達したクリーンな外気を伝動ケース11内に効率よ
く導入することができる。
が、本発明はこれら実施例に限定されることなく、本発
明の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実
施例はスクータ型二輪車であるが、本発明はスクータ型
三輪車に実施してもよい。また前記実施例では、リヤフ
レーム41 ,42 上部に設けるべき吸気口5aを、左右
のリヤフレーム41 ,42 間を連結する上部クロスパイ
プ5の上面で且つシートキャッチステー用支持板6の下
方に開口したものを示したが、本発明の吸気口の位置は
前記実施例に限定されず、例えば何れかのリヤフレーム
41 ,42 の上部に吸気口を直接開口させるようにして
もよい。尚、後輪が跳ね上げた泥水や雨水等の侵入を回
避しつつクリーンな外気のみを吸気口より取り入れるた
めには、後部外板Prで囲まれたシートS直下の車体空
間に上向きで開設されることが望ましい。
3aをクロスパイプ10に対しその前後に貫通させた
が、これとは反対にクロスパイプ10をメインパイプ後
端部3aに対しその左右に貫通させるようにしてもよ
い。
比較的軽量安価で曲げ強度も強い鋼管製のクロスパイプ
を介して左右のリヤフレームの前端部をメインパイプ後
端部に支持させるようにしたので、その支持部に於ける
左右リヤフレームの相互間隔(従ってリヤフレームの支
持スパン)を十分長く設定することができ、従ってフレ
ーム構造の軽量化及びコスト低減を図りながら、左右リ
ヤフレームによるシート等の支持剛性を効果的に高める
ことができる。しかも左右リヤフレームの前部の相互間
隔が拡がることで、該前部に前端部が臨む後輪駆動用パ
ワーユニットを、リヤフレームとの干渉を回避しながら
極力前側に寄せることができるから、車両の前後方向小
型化を図ることができる。
パイプ後端部の開口内に、パワーユニット用ハンガの前
端部及びダンパラバーを収容して、そのメインパイプ自
体を該ハンガに対するストッパ手段として利用できるよ
うにしたので、ハンガ支持構造の簡素化及び小型化を図
ることができる。
レームの前部相互間に後輪駆動用パワーユニットの前端
部を突入させたことで、パワーユニットを車体前側に一
層寄せることができ、その上、パワーユニットの伝動ケ
ース外面に突設した吸気用ダクトをリヤフレーム下部に
より近づけることができるから、そのダクト長を短くす
ることができ、従ってリヤフレーム上部よりリヤフレー
ム内を経てダクト内に進入したクリーンな外気を伝動ケ
ース内に効率よく導入することができる。
示す全体側面図
Claims (3)
- 【請求項1】 乗員の足を載せる足載板(Ps)の下方
で車体前後方向に延び且つ前部がヘッドパイプ(H)に
向かって立ち上がる1本のメインパイプ(3)と、シー
ト(S)下方で左右に並列し且つ前部が各々前下りに傾
斜して前記メインパイプ(3)の後端部(3a)に接続
される左右一対のリヤフレーム(41,42 )とを備
え、それらリヤフレーム(41 ,42 )上にシート
(S)を支持し得るようにしたスクータ型車両のフレー
ム構造において、 前記メインパイプ(3)の後端部(3a)と、車体左右
方向に延びる鋼管製のクロスパイプ(10)とを、その
一方に他方を貫通させて相互に一体に結着し、前記クロ
スパイプ(10)の左右両端部に前記左右一対のリヤフ
レーム(41 ,42 )の前端部をそれぞれ連結したこと
を特徴とする、スクータ型車両のフレーム構造。 - 【請求項2】 前記メインパイプ(3)の後端部(3)
の開口内に、後輪駆動用パワーユニット(2)の前部を
揺動可能に支持するハンガ(15)の前端部(15s)
をダンパラバー(20)を介して嵌入支持したことを特
徴とする、請求項1に記載のスクータ型車両のフレーム
構造。 - 【請求項3】 前記左右一対のリヤフレーム(41 ,4
2 )を各々中空パイプより構成すると共に、その両リヤ
フレーム(41 ,42 )相互間に後輪駆動用パワーユニ
ット(2)の前端部(2a)を突入させ、このパワーユ
ニット(2)の伝動ケース(15)内に冷却用空気を導
入すべく同ケース(15)の前部外面より突出する吸気
ダクト(12)を少なくとも一方の前記リヤフレーム
(41 )の下部に接続し、更に前記リヤフレーム
(41 ,42 )の上部には外気を導入し得る吸気口(5
a)を設けたことを特徴とする、請求項1又は2に記載
のスクータ型車両のフレーム構造。
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