JPH1069697A

JPH1069697A - ディスクチェンジャ

Info

Publication number: JPH1069697A
Application number: JP8226527A
Authority: JP
Inventors: Shingo Kage; 信吾鹿毛; Makoto Kamibayashi; 誠上林; Seiya Toyama; 靖也戸山
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1996-08-28
Filing date: 1996-08-28
Publication date: 1998-03-10
Anticipated expiration: 2016-08-28
Also published as: KR100228501B1; CN1126092C; JP3437383B2; US5933404A; DE19737495A1; CN1175769A; KR19980018856A

Abstract

(57)【要約】【課題】比較的簡単な構成でコンパクト化を図ること
ができ、また、限られた空間内におけるディスク移送部
材と他の駆動部品との干渉を確実に回避することができ
るディスクチェンジャを提供する。【解決手段】ディスク収納マガジン５０と、ディスク
の記録再生装置１０と、ディスク５５をマガジンと記録
再生装置との間で移送するディスク移送装置３０とを備
えたディスクチェンジャ１であって、上記ディスク移送
装置は、ディスク保持用トレイ５６と係合すると共にデ
ィスク移送方向に伸長し該方向に対する直交方向へ弾性
変形可能な移送部材３１と、該移送部材の駆動手段３
４,３５とを備えるとともに、移送部材のスライド動作
を案内するガイド部３７が設けられており、上記移送部
材は、マガジン対応部分がマガジン外側に位置するよう
に、途中部が所定量だけ上記直交方向に弾性変形させら
れることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えばＣＤ（コ
ンパクト・ディスク）等のデータ記録媒体としてのディ
スクに適用されるディスクチェンジャに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、データ記録媒体であるＣＤ等のデ
ィスクに用いられるディスクチェンジャとして、図７に
その一例を示すように、本体１０２内に、ディスク１５
５に情報を記録し又はディスク１５５に記録された情報
を再生する記録再生装置１１０が設けられるとともに、
この記録再生装置１１０の側方に隣り合うようにして、
ディスク１５５を収納するマガジン１５０が装着され、
このマガジン１５０と記録再生装置１１０との間に、両
者間においてディスク１５５を移送するディスク移送装
置１３０が設けられたものが、一般に良く知られてい
る。

【０００３】上記ディスク移送装置１３０は、ディスク
１５５を保持するトレイ１５６に係合する係合アーム１
３２を有するとともにディスク移送方向（図７における
左右方向）に伸長する移送部材１３１を備え、この移送
部材１３１には、通常、その伸長方向（つまりディスク
移送方向）に沿ってラック（不図示）が設けられてお
り、後述するように、このラックと噛み合う歯車を備え
た歯車機構（不図示）を介して電動モータ（不図示）等
で移送部材１３１を駆動することにより、ディスク１５
５を保持したトレイ１５６がマガジン１５０と記録再生
装置１１０との間で移送されるようになっている。図７
における一点鎖線の仮想線は、マガジン１５０内に収納
されたディスク１５５及びトレイ１５６（実線表示参
照）を右方に引き出して移送し、記録再生装置１１０上
に装着した状態を示している。

【０００４】また、上記移送部材１３１のスライド動作
をスムースに行わせるために、移送部材１３１をディス
ク移送方向へスライド可能に案内する一対のガイド部１
３７が設けられる。このガイド部１３７,１３７は移送
部材１３１のスライド動作をより安定して案内するため
に、一般に、片方がマガジン１５０側に張り出した位置
に設けられる。従来では、これらガイド部１３７,１３
７は、ディスクチェンジャ本体１０２に対し固定して設
けられている。一方、上記記録再生装置１１０は、ディ
スク１５５を装着して回転させるターンテーブル１１２
と、このターンテーブル１１２で回転させられるディス
ク１５５に情報を書き込み又はディスク１５５に記録さ
れた情報を読み出すためのピックアップ部１１１とを備
えており、これらピックアップ部１１１およびターンテ
ーブル１１２は基台に支持され、通常、ターンテーブル
１１２に載置されたディスク１５５を記録再生装置１１
０の基板との間に圧着状態で保持するために、上記基台
と共に一体的に駆動される。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来では、
上記移送部材１３１は所定厚さ（例えば１ｍｍ程度）の
例えば鋼板により剛体として形成されており、この移送
部材１３１とマガジン１５０との干渉を回避するため
に、上記ガイド部１３７はマガジン本体１５１の外壁の
最外側部分よりも所定寸法だけ外側に設けられている。
このため、ディスク移送方向と直交する方向について、
移送部材１３１のスライド動作のためのスペース、つま
り、マガジン本体１５１の外壁の最外側部分とディスク
チェンジャ本体１０２の側壁１０５との間のスペース
（図７におけるＹ２寸法参照）をある程度以上大きく確
保する必要があり、特に、取付スペースが限られた例え
ば車載用などのディスクチェンジャにおいて、そのコン
パクト化を図る上で不利となる。

【０００６】また、従来では、上記ガイド部１３７はデ
ィスクチェンジャ本体１０２に対し固定して設けられて
おり、このガイド部１３７および上記移送部材１３１
と、ディスクチェンジャ本体１０２内で駆動されるター
ンテーブル１１２やピックアップ部１１１等の他の駆動
部品との干渉を、限られた空間内で確実に回避できるよ
うにレイアウトすることは、なかなかに困難であった。

【０００７】この発明は、上記技術的課題に鑑みてなさ
れたもので、比較的簡単な構成でコンパクト化を図るこ
とができ、また、限られた空間内におけるディスク移送
部材と他の駆動部品との干渉を確実に回避することがで
きるディスクチェンジャを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
１に係る発明(以下、第１の発明という)は、ディスクを
収納するディスク収納手段と、ディスクに情報を記録し
又はディスクに記録された情報を再生する記録再生手段
と、上記ディスクをディスク収納手段と記録再生手段と
の間で移送するディスク移送手段とを備えたディスクチ
ェンジャを前提とし、かかるディスクチェンジャにおい
て、上記ディスク移送手段は、ディスク自体またはディ
スク保持用部材と係合する係合部を有するとともに、デ
ィスク移送方向に伸長し該移送方向と直交する方向へ弾
性変形可能に構成された移送部材と、該移送部材をディ
スク移送方向へ駆動する駆動手段とを備えるとともに、
上記移送部材をディスク移送方向へスライド可能に案内
し得るガイド部が設けられており、上記移送部材は、上
記ディスク収納手段に対応する部分が該ディスク収納手
段の外側に位置するように、途中部が所定量だけディス
ク移送方向と直交する方向に弾性変形させられることを
特徴としたものである。

【０００９】また、本願の請求項２に係る発明(以下、
第２の発明という)は、上記第１の発明において、上記
ガイド部のガイド通路は、上記ディスク収納手段の外壁
の最外側部分よりも内側に位置しており、上記移送部材
は、ディスク収納部に対応する位置へスライドする際に
は、その途中部が上記ディスク収納手段外壁の最外側部
分によってディスク移送方向と直交する方向に弾性変形
させられることを特徴としたものである。

【００１０】更に、本願の請求項３に係る発明(以下、
第３の発明という)は、上記第１の発明において、上記
ガイド部のガイド通路は、上記ディスク収納手段の外壁
の最外側部分よりも内側において、ディスク移送方向へ
延びる真直部と、該真直部から外側へ蛇行して延びる蛇
行部とを有しており、上記移送部材は、ディスク収納手
段に対応する位置へスライドする際には、その途中部が
上記蛇行部によってスライド方向と直交する方向に変形
させられることを特徴としたものである。

【００１１】また、更に、本願の請求項４に係る発明
(以下、第４の発明という)は、上記第１〜第３の発明の
いずれか一において、上記記録再生装置は、ディスクを
装着して回転させるターンテーブルと、該ターンテーブ
ルで回転させられるディスクに情報を書き込み又はディ
スクに記録された情報を読み出すためのピックアップ部
とを有するとともに、該ピックアップ部および上記ター
ンテーブルを保持する第１基材と、上記ターンテーブル
に支持されたディスクを該ターンテーブルに対し押圧し
て保持させるクランプ部材を設けた第２基材とを備え、
該第２基材と上記第１基材のいずれか一方の基材は、上
記ディスクと上記クランプ部材とが当接および離間し得
るように、他方の基材に対し揺動自在に係合しており、
上記ディスク移送手段のガイド部は上記一方の基材に設
けられ、上記ディスクがターンテーブルに装着される際
には、上記移送部材が上記一方の基材に沿って収納され
ることを特徴としたものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に基づいて詳細に説明する。図１および図２は、
本実施の形態に係るディスクチェンジャ１の構成をそれ
ぞれ概略的に示す平面説明図および側面説明図である。
これらの図に示すように、上記ディスクチェンジャ１で
は、略直方体状の筐体を形成する本体２内の片側部分
に、例えばＣＤ（コンパクト・ディスク）とされたデー
タ記録媒体としてのディスク５５に情報を記録し又はデ
ィスク５５に記録された情報を再生する記録再生装置１
０が設けられている。そして、この記録再生装置１０と
隣り合う側方領域には、ディスク５５を収納するディス
ク収納手段としての、例えば着脱可能なマガジン５０が
装着されている。

【００１３】このマガジン５０は、その外形が全体とし
て略直方体状に形成された本体５１を備え、このマガジ
ン本体５１内には、より好ましくは、複数の平行な桟部
５１ａ（図２参照）が設けられている。そして、各ディ
スク５５をそれぞれディスク保持用部材としてのトレイ
５６に保持させた上で、各トレイ５６を桟部５１ａで支
持することにより、複数枚のディスク５５を所定間隔毎
の積み重ね状態で収納できるようになっている。

【００１４】一方、上記記録再生装置１０は、ディスク
５５を載せて回転させるターンテーブル１２と、該ター
ンテーブル１２を回転駆動する駆動モータ１３（図２参
照）と、ターンテーブル１２で回転させられるディスク
５５に情報を書き込み又はディスク５５に記録された情
報を読み出すためのピックアップ部１１とを備えてお
り、これらピックアップ部１１，ターンテーブル１２及
び駆動モータ１３はいずれも基台１４に保持されてい
る。また、記録再生装置１０はその天井部を形成する上
部基板１５を有しており、該上部基板１５には、ターン
テーブル１２上に載置されたディスク５５をターンテー
ブル１２に対し押圧して保持させるクランパ１７が回転
自在に取り付けられている。上記基台１４は、一対の枢
支軸１４ｓを介して上部基板１５に揺動自在に支持され
ている。

【００１５】上記マガジン５０と記録再生装置１０との
間には、両者間においてディスク５５を移送するディス
ク移送装置３０が設けられている。該ディスク移送装置
３０は、上記トレイ５６の端部に設けられた係合部５６
ａに係合する係合アーム３２を一端に有するとともに、
ディスク移送方向（図１および図２における左右方向）
に伸長する帯状の移送部材３１を備えており、この移送
部材３１には、その伸長方向（つまりディスク移送方
向）に沿ってラック３１ａが設けられている。また、デ
ィスク移送装置３０には、このラック３１ａと噛み合う
歯車３４Ａを有する歯車機構３４（３４Ａ〜３４Ｅ）
と、この歯車機構３４を介して上記移送部材３１をディ
スク移送方向へ駆動する駆動モータ３５とが設けられて
いる。

【００１６】本実施例では、上記移送部材３１は、例え
ば比較的軟質の合成樹脂で形成されており、その形状か
ら、ディスク移送方向については変形し難いが、ディス
ク移送方向と直交する方向へは比較的容易に弾性変形で
きるようになっている。尚、上記移送部材３１の材質
は、同様の作用を行わせることができるものとして、例
えば比較的硬質のゴムあるいは薄い（例えば０.１〜０.
２ｍｍ程度）鋼板などを用いることもできる。

【００１７】また、本実施の形態では、この移送部材３
１のディスク移送方向へのスライド動作を案内するため
のガイド部３７が、後で詳しく説明するように、記録再
生装置１０の基台１４に設けられている。そして、この
ガイド部３７は、図３に示すように、少なくとも、その
ガイド通路３７ａがマガジン本体５１の外壁の最外側部
分よりも内側に位置するように設定されている。

【００１８】以上のような構成において、マガジン５０
内に収納されたディスク５５及びトレイ５６（図１およ
び図２における実線表示参照）を、記録再生装置１０側
へ移送する際には、駆動モータ３５を所定方向へ回転さ
せることにより歯車機構３４（３４Ａ〜３４Ｅ）を回転
駆動する。これにより、歯車３４Ａと歯合するラック３
１ａが図における右方へ（つまり記録再生装置１０側
へ）送られ、係合アーム３２を右端に設けた移送部材３
１が右方へ移動させられる。トレイ５６は、係合部５６
ａで上記係合アーム３２と係合しているので、移送部材
３１の移動に伴って右方へ牽引され、例えば上記係合ア
ーム３２がディスクチェンジャ１の壁面に当接するまで
移送される。そして、この移送が停止した状態で、ディ
スク５５がターンテーブル１２上に装着されるようにな
っている（図１および図２における１点鎖線表示参
照）。逆に、ターンテーブル１２上に装着されたディス
ク５５をマガジン５０内に戻して収納する場合には、上
記駆動モータ３５を逆方向に回転させることにより、上
述の場合とは逆に、ディスク５５及びトレイ５６を図に
おける左方へ（つまりマガジン５０側へ）移送すること
ができる。

【００１９】本実施の形態では、前述のように、移送部
材３１は、ディスク移送方向については変形し難いが、
ディスク移送方向と直交する方向へは弾性変形可能であ
り、そして、そのマガジン５０に対応する部分が該マガ
ジン本体５１の外側に位置するように、途中部が所定量
だけディスク移送方向と直交する方向に弾性変形させら
れるようになっている。すなわち、本実施の形態では、
上述のように、ガイド部３７は、少なくともそのガイド
通路３７ａがマガジン本体５１の外壁の最外側部分より
も内側に位置するように設定されるとともに（図３参
照）、より好ましくは、マガジン本体５１の外壁の最外
側部分のガイド部側の角部および移送部材３１の先端部
には、それぞれテーパ部５１ｃ及び３１ｃが形成されて
いる。

【００２０】そして、移送部材３１がマガジン５０側へ
送出される際には（図３における矢印参照）、移送部材
３１は上記マガジン本体５１側のテーパ部５１ｃに沿っ
て、一旦、斜め外側へ方向付けられ、その後は、ディス
クチェンジャ本体２の側面基板５に沿って、マガジン５
０側へ送られる。このようにして、上記移送部材３１
は、そのマガジン５０に対応する部分が該マガジン本体
５１の外側に位置するように、途中部が所定量だけディ
スク移送方向と直交する方向に弾性変形させられるよう
になっている。

【００２１】以上、説明したように、本実施の形態によ
れば、上記移送部材３１は、ディスク移送方向と直交す
る方向へ弾性変形可能に構成され、マガジン５０に対応
する部分が該マガジン５０の外側に位置するように、途
中部が所定量だけディスク移送方向と直交する方向に弾
性変形させられるので、上記ガイド部３７をマガジン本
体５１の外壁の最外側部分よりも内側に設けても、移送
部材３１がマガジン本体５１と干渉することはない。こ
の結果、ディスク移送方向と直交する方向について、移
送部材３１のスライド動作のためのスペース、つまり、
マガジン本体５１の外壁の最外側部分とディスクチェン
ジャ本体２の側面基板５との間のスペース（図１および
図３におけるＹ１寸法参照）を小さく設定することがで
きる。すなわち、比較的簡単な構成でディスクチェンジ
ャ１のコンパクト化を図ることができるのである。ま
た、上記ガイド部３７をディスク５５及びトレイ５６の
移動軌跡内に配置することが可能となり、ガイド部３７
の外側スペースの有効利用を図ることができるようにな
る。

【００２２】また、特に、上記ガイド部３７の少なくと
もガイド通路３７ａは、マガジン５０の外壁の最外側部
分よりも内側に位置しており、上記移送部材３１は、マ
ガジン５０に対応する位置へスライドする際には、その
途中部がマガジン５０の外壁の最外側部分によってディ
スク移送方向と直交する方向に弾性変形させられるの
で、上記マガジン５０の外壁を利用して、移送部材３１
をマガジン５０と干渉しないように弾性変形させること
ができる。

【００２３】図４は、ガイド部の変形例を説明するため
にその要部を拡大して示した平面説明図である。この変
形例に係るガイド部４７では、ガイド通路４７ａは、マ
ガジン本体５１の外壁の最外側部分よりも内側におい
て、ディスク移送方向へ延びる真直部４７ａ１と、該真
直部４７ａ１から外側へ蛇行して延びる蛇行部４７ａ２
とを有しており、移送部材３１は、マガジン５０に対応
する位置へスライドする際には、その途中部が上記蛇行
部４７ａ２によってスライド方向と直交する方向に変形
させられ、マガジン本体５１との干渉を回避するように
なっている。この変形例によれば、ガイド部４７のガイ
ド通路４７が（特に、その真直部４７ａ１が）マガジン
本体５１の外壁の最外側部分よりも内側に位置している
場合でも、上記蛇行部４７ａ２の蛇行形状を適宜設定す
ることにより、移送部材３１がマガジン本体５１と干渉
しない方向へ向けられるように、自在に弾性変形させる
ことができる。

【００２４】ところで、本実施の形態では、前述のよう
に、移送部材３１のディスク移送方向へのスライド動作
を案内するためのガイド部３７が記録再生装置１０の基
台１４に設けられている。すなわち、図５および図６に
示すように、基台１４の側面には、所定の深さ及び幅寸
法の溝部で構成された移送部材収納部３８が設けられて
いる。上記ガイド部３７は、より好ましくは、この移送
部材収納部３８の入口側の所定長さ部分として形成され
ている。移送部材収納部３８の残り部分は、移送部材３
１との間隙が上記ガイド部３７における場合よりも若干
大きくなるように溝寸法が設定されており、ガイド部３
７で案内されて入って来た移送部材３１をスムースに収
納できるようになっている。尚、上記移送部材収納部３
８全体がガイド部を構成するようにしても良い。

【００２５】上記移送部材収納部３８は、より好ましく
は、基台１４の側面全長に亙って設けられているが、基
台１４の長手方向に対して所定角度傾斜した方向に延び
ている。そして、図５に示されるように、トレイ５６の
移送待機時、基台１４が上部基板１５に対し反時計回り
方向に一定角度だけ回動させられてターンテーブル１２
とクランパ１７とが開いた状態で、上記移送部材収納部
３７が水平になるように、該移送部材収納部３８の傾斜
角が設定されている。尚、本実施の形態では、上記基台
１４および上部基板１５がそれぞれ、本願請求項４に記
載した第１基材および第２基材に相当しており、基台１
４が上部基板１５に対して揺動自在に支持され、ガイド
部３７及び移送部材収納部３７は上記基台１４に設けら
れている。

【００２６】図５の移送待機状態から、上記移送部材３
１が図における右方へ駆動されてトレイ５６及びディス
ク５５がターンテーブル１２とクランパ１７との間にセ
ットされると、これに伴って、移送部材３１は、ガイド
部３７で案内されながら移送部材収納部３８内に収納さ
れる（図６参照）。そして、このガイド部３７が収納さ
れた状態で、基台１４が所定の駆動機構により時計回り
方向に回動させられてディスク５５及びトレイ５６がタ
ーンテーブル１２上に装着され、所定の機構で加圧作用
が助勢されるクランパ１７によってディスク５５がター
ンテーブル１２に対して圧着されるようになっている。

【００２７】このように、本実施の形態に係る記録再生
装置１０では、揺動可能な基台１４にガイド部３７及び
移送部材収納部３８が設けられており、ディスク５５及
びトレイ５６がターンテーブル１２に装着される際に
は、移送部材３１が基台１４に沿って収納されるので、
上記ガイド部３７および移送部材３１がディスクチェン
ジャ本体２内で駆動されるターンテーブル１２やピック
アップ部１１等の他の駆動部品と干渉することはない。
すなわち、スペースの限られたディスクチェンジャ本体
２内において、ガイド部３７および移送部材３１と上記
他の駆動部品１１,１２との干渉を確実に回避すること
ができるのである。

【００２８】尚、本発明は、以上の実施態様に限定され
るものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、
種々の改良あるいは設計上の変更が可能であることは言
うまでもない。例えば、上記移送部材３１の材質として
は、軟質の合成樹脂に限定されるものではなく、上述の
ように、同様の作用を行わせることができるものとし
て、例えば比較的硬質のゴムあるいは薄い（例えば０.
１〜０.２ｍｍ程度）鋼板などを用いることもできる。
また、本発明の実施の形態では、上記移送部材３１にラ
ック３１ａを設け、このラック３１ａと噛み合う歯車機
構３４を駆動することにより、移送部材３１をディスク
移送方向へ駆動するようにしていたが、この代わりに、
例えば、帯状の移送部材にローラを圧接させ、このロー
ラを回転させた際に両者間に生じる摩擦力によって、移
送部材を駆動するようにしても良い。

【００２９】

【発明の効果】本願の第１の発明によれば、上記移送部
材は、ディスク移送方向と直交する方向へ弾性変形可能
に構成され、上記ディスク収納手段に対応する部分が該
ディスク収納手段の外側に位置するように、途中部が所
定量だけディスク移送方向と直交する方向に弾性変形さ
せられるので、上記ガイド部をマガジン外壁の最外側部
分よりも内側に設けても、上記移送部材がディスク収納
手段と干渉することはない。この結果、ディスク移送方
向と直交する方向について、移送部材のスライド動作の
ためのスペース、つまり、ディスク収納手段の外壁の最
外側部分とディスクチェンジャ本体の側壁との間のスペ
ースを小さく設定することができる。すなわち、比較的
簡単な構成でディスクチェンジャのコンパクト化を図る
ことができる。また、上記ガイド部をディスク及びトレ
イの移動軌跡内に配置することが可能となり、ガイド部
の外側スペースの有効利用を図ることができるようにな
る。

【００３０】また、本願の第２の発明によれば、基本的
には、上記第１の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記ガイド部のガイド通路は、上記ディスク
収納手段の外壁の最外側部分よりも内側に位置してお
り、上記移送部材は、ディスク収納手段に対応する位置
へスライドする際には、その途中部が上記ディスク収納
手段外壁の最外側部分によってディスク移送方向と直交
する方向に弾性変形させられるので、上記ディスク収納
手段の外壁を利用して、移送部材をディスク収納手段と
干渉しないように弾性変形させることができる。

【００３１】更に、本願の第３の発明によれば、基本的
には、上記第１の発明と同様の効果を奏することができ
る。特に、上記ガイド部のガイド通路は、上記ディスク
収納手段の外壁の最外側部分よりも内側において、ディ
スク移送方向へ延びる真直部と、該真直部から外側へ蛇
行して延びる蛇行部とを有しており、上記移送部材は、
ディスク収納手段に対応する位置へスライドする際に
は、その途中部が上記蛇行部によってスライド方向と直
交する方向に変形させられるので、上記蛇行部の蛇行形
状を適宜設定することにより、移送部材がディスク収納
手段と干渉しない方向へ向けられるように、自在に弾性
変形させることができる。

【００３２】また、更に、本願の第４の発明によれば、
基本的には、上記第１〜第３の発明のいずれか一と同様
の効果を奏することができる。しかも、その上、上記記
録再生装置は上記第１基材と第２基材とを備え、これら
基材のいずれか一方が他方の基材に対し揺動自在に係合
しており、上記ディスク移送手段のガイド部は上記揺動
自在な一方の基材に設けられ、上記ディスクがターンテ
ーブルに装着される際には、上記移送部材が上記一方の
基材に沿って収納されるので、上記ガイド部および移送
部材がディスクチェンジャ本体内で駆動される他の駆動
部品と干渉することはない。すなわち、スペースの限ら
れたディスクチェンジャ本体内において、ガイド部およ
び移送部材と上記他の駆動部品との干渉を確実に回避す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るディスクチェンジ
ャの概略構成を示す平面説明図である。

【図２】上記ディスクチェンジャの側面説明図であ
る。

【図３】上記実施の形態に係るガイド部の要部を拡大
して示す平面説明図である。

【図４】ガイド部の変形例を示す要部拡大平面説明図
である。

【図５】ディスク移送待機状態を示す移送部材および
記録再生装置の側面説明図である。

【図６】ディスク装着状態を示す移送部材および記録
再生装置の側面説明図である。

【図７】従来例に係るディスクチェンジャの概略構成
を示す平面説明図である。

【符号の説明】

１…ディスクチェンジャ１０…記録再生装置１１…ピックアップ部１２…ターンテーブル１４…基台（第１基材）１５…上部基板（第２基材）１７…クランパ３０…ディスク移送装置３１…移送部材３１ａ…ラック３２…係合アーム３４…歯車機構３５…駆動モータ３７,４７…ガイド部３７ａ,４７ａ…ガイド通路３８…移送部材収納部４７ａ１…ガイド通路の真直部４７ａ２…ガイド通路の蛇行部５０…マガジン５５…ディスク５６…トレイ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ディスクを収納するディスク収納手段
と、ディスクに情報を記録し又はディスクに記録された
情報を再生する記録再生手段と、上記ディスクをディス
ク収納手段と記録再生手段との間で移送するディスク移
送手段とを備えたディスクチェンジャであって、上記ディスク移送手段は、ディスク自体またはディスク
保持用部材と係合する係合部を有するとともに、ディス
ク移送方向に伸長し該移送方向と直交する方向へ弾性変
形可能に構成された移送部材と、該移送部材をディスク
移送方向へ駆動する駆動手段とを備えるとともに、上記
移送部材をディスク移送方向へスライド可能に案内し得
るガイド部が設けられており、上記移送部材は、上記デ
ィスク収納手段に対応する部分が該ディスク収納手段の
外側に位置するように、途中部が所定量だけディスク移
送方向と直交する方向に弾性変形させられることを特徴
とするディスクチェンジャ。
【請求項２】上記ガイド部のガイド通路は、上記ディ
スク収納手段の外壁の最外側部分よりも内側に位置して
おり、上記移送部材は、ディスク収納部に対応する位置
へスライドする際には、その途中部が上記ディスク収納
手段外壁の最外側部分によってディスク移送方向と直交
する方向に弾性変形させられることを特徴とする請求項
１記載のディスクチェンジャ。
【請求項３】上記ガイド部のガイド通路は、上記ディ
スク収納手段の外壁の最外側部分よりも内側において、
ディスク移送方向へ延びる真直部と、該真直部から外側
へ蛇行して延びる蛇行部とを有しており、上記移送部材
は、ディスク収納手段に対応する位置へスライドする際
には、その途中部が上記蛇行部によってスライド方向と
直交する方向に変形させられることを特徴とする請求項
１記載のディスクチェンジャ。
【請求項４】上記記録再生装置は、ディスクを装着し
て回転させるターンテーブルと、該ターンテーブルで回
転させられるディスクに情報を書き込み又はディスクに
記録された情報を読み出すためのピックアップ部とを有
するとともに、該ピックアップ部および上記ターンテー
ブルを保持する第１基材と、上記ターンテーブルに支持
されたディスクを該ターンテーブルに対し押圧して保持
させるクランプ部材を設けた第２基材とを備え、該第２
基材と上記第１基材のいずれか一方の基材は、上記ディ
スクと上記クランプ部材とが当接および離間し得るよう
に、他方の基材に対し揺動自在に係合しており、上記デ
ィスク移送手段のガイド部は上記一方の基材に設けら
れ、上記ディスクがターンテーブルに装着される際に
は、上記移送部材が上記一方の基材に沿って収納される
ことを特徴とする請求項１〜請求項３のいずれか一に記
載のディスクチェンジャ。