JP3642215B2 - ローディング装置及び録再装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報部材のローディング装置及び情報部材に情報を記録、再生または消去する録再装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
情報信号を記録、再生または消去でき可換性も備えた媒体としては、オーディオカセットテープ、ビデオカセットテープ等の磁気記録媒体、通常MO、LD、CD、DVD等と称される光学的刺激により情報層に記録、再生または消去できる光ディスク等があり、近年、光ディスクが特に大容量情報蓄積手段として盛んに使用されるようになっている。また、マルチメディアの普及に伴い、取り扱う情報量が更に増大し、1つの情報部材だけではなく、複数枚の情報部材を格納した通常ストッカーと称される部材格納手段と、当該部材格納手段から記録再生手段に情報部材を搬送するチェンジャと称される部材選択搬送手段とを備えた記録再生装置も提案されている。さらに、例えばLD、DVD−RAM等では、両面を利用できるディスク構成が提案され、1枚のディスクで片面の倍の容量が取り扱えることができるディスクも盛んに使用されるようになっている。
【0003】
例えば、図11に装置外部のカートリッジと、ストッカー内部に格納されたカートリッジとの両方を対象とした記録再生装置の一例を示す。同図において、1は情報層を有するディスク1Aを1枚担持したカートリッジ、3はカートリッジ1を複数枚格納するストッカーである。100はカートリッジ1をストッカー3から記録再生手段4まで担持する担持手段、担持手段100はモータ100Cで回動可能で、モータ100Cは搬送ベース100Bに固定され、搬送ベース100Bに軸支されたガイドローラ100Aが筐体7に固定されたレール7Aに沿って移動し、この担持手段100、ガイドローラ100A、搬送ベース100B、及びレール7Aがチェンジャ部を構成し、担持手段100及びモータ100Cでカートリッジ1が両面対応の場合の回転機構部を構成している。また、101はメールスロットで、装置の筐体7外のカートリッジ1を、挿入口6を介して筐体7に挿抜可能にするものである。記録再生手段4は、カートリッジ1内部のディスク1Aを回転駆動するモータ4A、ディスク1Aに備える情報層に情報を記録または再生するヘッド4Bとを含む通常の記録再生手段である。
【0004】
図11において、筐体7の内部のストッカー3に格納されたカートリッジ1を記録再生する場合には、外部指令に基づき所定のカートリッジ1が格納された位置まで担持手段100をチェンジャが搬送し、モータ2Cの動力を歯車2Bを介して駆動ローラ2Aに伝え、駆動ローラ2Aと従動ローラ2Pとで所定のカートリッジ1を担持手段100に挿入し、チェンジャが記録再生手段4のトレイまで搬送し、モータ2Cの回転をカートリッジ1の挿入とは逆に回転させ、カートリッジ1は記録再生手段4に載置され記録再生を行う。カートリッジ1が両面対応構成で、裏面に対して記録再生する場合には、担持手段100がカートリッジ1を担持した状態でモータ100Cが180度回動し、記録再生手段4のヘッド4Bでディスク1Aの裏面に記録再生を行う。
【0005】
次に、筐体7の外部から挿入口6を介してカートリッジ1を記録再生する場合には、メールスロット101にカートリッジ1を挿入し、メールスロット101の挿入口6と反対側までカートリッジ1を移動し、メールスロット101が移動させたカートリッジ1を担持手段100が引き込み、担持手段100を介して記録再生手段4のモータ4Aにカートリッジ1を載置し、記録再生を行う。
【0006】
また、特開平8−249782号公報等に記載されているように、ディスクを回転させる構成で自動両面録再させる方法が既知となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11に示したチェンジャ部(担持手段100、ガイドローラ100A、搬送ベース100B、及びレール7A)及び回転機構部(担持手段100及びモータ100C)がディスク挿抜方向の片端に構成されるため、担持手段100を利用してストッカー3の反対側から筐体7外のディスクを挿抜させることが不可能となっており、例えば筐体7外のカートリッジの挿抜を行う等の本来担持手段100の挿抜口を逆の方向から担持することが要請される場合には、別の機構のメールスロット101を設ける、または別に担持手段を設ける等の必要があるため、録再装置が高価格化、大型化している。
【0008】
また、特開平8−249782号公報に開示されている構成では、ディスクを記録再生手段4の回りを回転させるため、図11に示した構成よりも更に大型化し、特殊な用途以外に適用し難いという課題がある。
【0009】
また、一方では、ディスク搬送時間を短くし、装置のレスポンスを高めることも要望されている。
【0010】
さらに、情報部材1つが取り扱う情報量を向上させるため、基材の両面に情報層を備えた両面型の情報部材の一方の面から他方の面への移行時間を短縮させる要請、及び/または両面型の情報部材と片面型の情報部材とが併存して録再できる録再装置の要請がある。
【0011】
本発明は上記問題点に鑑み、担持手段の両側から情報部材の挿抜を可能にできる小型のローディング装置、及び、担持手段の両側から情報部材の挿抜が可能、及び/または情報部材の録再時間の短縮化等の従来の課題を克服できる記録再生装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の録再装置は、所定の情報を記録、再生または消去の少なくとも何れか1つが可能な情報層を備えた基材、または前記基材を収納したカートリッジの何れかの情報部材に情報を記録、再生または消去する情報録再手段と、前記情報部材を担持手段に挿抜する挿抜手段と、前記情報部材がなす面内で前記挿抜手段の挿抜方向に略直交する前記担持手段の長さより大きい内径で、前記担持手段の少なくとも一部を内在するリング手段と、前記挿抜手段を前記リング手段の内周に沿って回動する挿抜回動手段と、前記情報録再手段に前記情報部材を挿入または脱出させる挿脱方向に略平行な軸を中心として回動する録再回動手段とを備え、前記情報部材を表裏反転する際、前記挿抜回動手段と前記録再回動手段とを互いに逆方向へ90度回動させる構成を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の録再装置は、録再装置は、所定の情報を記録、再生または消去の少なくとも何れか1つが可能な情報層を備えた基材、または前記基材を収納したカートリッジの何れかの情報部材に情報を記録、再生または消去する情報録再手段と、前記情報部材を担持手段に挿抜する挿抜手段と、前記情報部材がなす面内で前記挿抜手段の挿抜方向に略直交する前記担持手段の長さより大きい内径で、前記担持手段の少なくとも一部を内在するリング手段と、前記挿抜手段を前記リング手段の内周に沿って回動する挿抜回動手段と、前記情報録再手段に前記情報部材を挿入または脱出させる挿脱方向に略平行な軸を中心として回動する録再回動手段とを備え、前記情報部材を表裏反転する際、前記挿抜回動手段と前記録再回動手段とを互いに逆方向へ90度回動させる
【0020】
これにより、例えば少なくとも何れか一方の手段を回動することにより、挿抜手段に片面のみに情報層を備えた情報部材を挿抜する際に、例えば記録再生できる方に正確に情報録再手段に情報部材を載置でき、または例えば両面に情報層を備えた情報部材の一方の面から他方の面への移行の時間が短縮できる効果を奏する。特に、挿抜回動手段と録再回動手段とを備え、両面に情報層を備えた情報部材を対象にする場合には、挿抜手段を挿抜回動手段で90度回動し、情報録再手段を録再回動手段で挿抜回動手段の回動方向と逆方向に90度回動すると、情報部材の一方の情報層から他方の情報層への移行の時間が短縮できる効果を奏する。
【0024】
上記録再装置に適用する情報部材が、部材格納手段に格納された複数の情報部材の内の1つ、及び部材格納手段の挿抜手段に関して反対側から挿抜手段に挿抜する情報部材で構成される群から選択された何れか1つであり、この群を構成する情報部材の内何れか1つは、両面に情報層を備えた両面情報部材である構成を採用すると、1つの挿抜手段に対しリング手段の両側から情報部材を挿抜できると共に、当該情報部材は媒体格納手段と装置の外から挿抜手段に挿抜する外部情報部材の何れにも対応できる構成、媒体格納手段を2つの情報部材の何れにも対応できる構成、媒体格納手段を2つ備えその上外部情報部材の何れにも対応できる構成、等膨大な情報量を備えることができると同時に、上記情報部材が両面情報部材であっても適用できる。但し、例えば情報録再手段と挿抜手段と挿抜搬送手段と録再搬送手段のみで構成される録再装置に適用する場合の両面情報部材は、外部情報部材とし、当該外部情報部材を挿抜手段に挿入する際に、記録、再生または消去する情報層の向きを使用者が選択することで対応できる。
【0025】
【実施例】
以下、情報部材として光学的刺激で情報を記録、再生または消去できる情報層を円盤状の基材の両面に備えた両面光ディスク(以下、ディスクと称す)を例に挙げた本発明のローディング装置の一実施例と、情報部材をディスクを1枚収納したカートリッジとし、当該カートリッジを複数枚格納した媒体格納手段(以下、ストッカーと称す)と、装置外部からカートリッジを挿抜手段に挿抜する構成を例に挙げた本発明の録再装置の一実施例とを、図面を参照しながら説明する。なお、本発明のローディング装置は、両面に情報層を備えた光ディスク以外に、片面に情報層を備えた光ディスク、磁気記録層を備えたテープ状基材を収納した例えばオーディオカセット等情報部材は限定されるものではなく、本発明の録再装置に適用できる情報部材の種類、及び媒体格納手段と装置外部からの挿抜に限定されるものではないこと勿論である。
【0026】
(実施例1)
図1は本発明のローディング装置の一実施例の要部斜視図である。図1において、2Dはディスク1Aを担持する担持手段、2Aはディスク1Aを担持手段2Dに挿抜する挿抜駆動ローラ、2Pは挿抜駆動ローラ2Aに駆動力に追従する従動ローラ、2Jは挿抜駆動ローラ2Aの挿抜方向に略直交する担持手段1Aの長さより大きい内径を有するリング手段である。なお、同図における構成では、挿抜駆動ローラ2Aと担持手段2Dとの間には、ディスク1Aを挟持できる程度の付勢力が、不図示の挿抜付勢手段により付与されている。
【0027】
また、同図の2Gは担持手段2Dとリング手段2Jとの係合部であり、同図においては担持手段2Dをリング手段2Jの内周に沿って回動する挿抜回動ローラであり、リング手段2Jがなす面上を通る直線の方向(図1では担持手段2Dの主面と直交する方向)に設置した挿抜搬送ガイドのレール7Aに沿って、リング手段2J、担持手段2D及び挿抜駆動ローラ2Aを搬送する。
【0028】
ディスク1Aを例えば矢印(イ)の方向から挿入すると、(イ)側の挿抜駆動ローラ2Aと従動ローラ2Pとの間の付勢力でディスク1Aの一端を把持し、不図示の挿抜駆動源が挿抜駆動ローラ2Aを回転することによりディスク1Aは担持手段2Dに担持される。担持手段2Dに担持されたディスク1Aは、一対の挿抜駆動ローラ2Aの回転を挿入時と逆に回転すると排出方向は(イ)側となり、挿入時と同じ方向に回転すると、排出方向は(ロ)側にもできる。同様に、矢印(ロ)側からもディスク1Aを挿入でき、排出方向も(イ)側でも(ロ)側でも自由に選択できる。
【0029】
従って、上記ローディング装置の上述の機能を用いると、例えば、
挿抜手段の一方の側から情報部材を挿入し、他方に担持手段の主面に直交する向きまたは平行な向き等に搬送可能な部材格納手段を配置すると、部材格納手段に情報部材を格納でき、
また、上記構成で部材格納手段から所定の情報部材を排出もでき、
挿抜手段を介して担持手段の主面に直交する向きまたは平行な向き等に搬送可能な部材格納手段を一対配置すると、部材格納手段間で情報部材の入れ替えができ、
挿入口を介して情報部材をローディング装置の一方の側から挿入し、他方の側に部材格納手段を備えると、部材格納手段と挿入口との間ででの情報部材の出し入れができ、
情報部材の挿抜手段への挿抜側に、担持手段の主面に直交する向きまたは平行な向き等に搬送可能な部材格納手段を配し、挿抜手段の他の側に所定の情報を記録・再生・消去できる情報録再手段を設けると、部材格納手段の情報部材または挿抜手段に挿抜した情報媒体の何れも情報録再手段での録再動作が行え、しかも録再した情報部材は単独で排出または部材格納手段に排出の何れも自由に選択できる、
等の様々な構成に適用できる。
【0030】
なお、図1では挿抜駆動ローラ2Aと担持手段2D及び従動ローラ2Pとを別に備えた構成であるが、担持手段2Dに挿抜駆動ローラ2Aのみを備えた構成でも、図1の構成で挿抜駆動ローラ2Aを備え担持手段2Dと略同一面積の補助手段に従動ローラ2Pを具備する構成でも、または挿抜ローラ2Aを備えた担持手段2Dと従動ローラ2Pを備えた補助手段との配置を逆にした構成でも何れも適用できる。さらに、図1では従動ローラ2Pを担持手段2Dの面から突出した構成を示したが、担持手段2Dの面と略同一面になるように従動ローラ2Pを配置してもよい。
【0031】
また、リング手段2Jの両側からディスク1Aを挿抜できる機能だけを達成するには、担持手段2D及び挿抜駆動ローラ2A等とリング手段2Jとの係合は、係合部が回転する挿抜回動ローラ2Gを適用する必要がないこと当然であり、この場合には固定部で係合できる。
【0032】
図1に示したローディング装置は、上記構成の他にも挿抜手段をリング手段の内周に沿って回動する挿抜回動機能、及びリング手段と担持手段とを搬送する挿抜搬送機能とを備える。この2つの機能について次に説明する。
【0033】
挿抜回動機能について説明する。図1に示した構成では、リング手段2Jと担持手段2Dとの係合部が挿抜回動ローラ2Gであるため、挿抜回動ローラ2Gに不図示の挿抜回動駆動源からの駆動力が伝達し、リング手段2Jの内周に沿って担持手段2D、従動ローラ2P及び挿抜駆動ローラ2A(当然不図示の挿抜駆動源及び挿抜回動駆動源等も含む)が所定角度回動する。
【0034】
この挿抜回動機能を備えると、例えば担持手段2Dに担持したディスク1Aの情報層の方向を自由に回動することができ、(イ)側と(ロ)側との挿入または排出の角度が異なる場合にも挿入排出ができ、また本実施例のディスク1Aのように両面に情報層を備えた記録部材の場合には挿抜駆動ローラ2A及び担持手段2Dに挿入するディスク1Aの表裏に関して注意を払う必要がない等の効果がある。
【0035】
なお、図1に示した構成では、従動ローラ2Pと挿抜駆動ローラ2Aとが所定の付勢力でディスク1Aを押圧しているため、挿抜回動を行ってもディスク1Aの担持手段2D中での位置ずれは発生しないが、その他の位置ずれ防止策としては、例えば、
担持手段2Dと略同じ面積で、担持手段2Dとディスク1Aを介して対向する補助手段の面に略面一に挿抜駆動ローラ2Aを備えた構成、
ディスク1Aの外周近傍または側面で係合する留めを担持手段2Dに備える構成、
等の構成が適用できる。
【0036】
また、図1に示した構成では、リング手段2Jの内周面を凸形状に、当該内周面で係合する挿抜駆動ローラ2Aの外周面を凹形状にしているため、挿抜方向に対する担持手段2Dのずれを抑制できる効果を奏するが、挿抜方向に対するずれ抑制の構成はリング手段2Jの内周面を凹形状で挿抜駆動ローラ2Dの外周面を凸形状でもよく、凸部及び凹部の傾斜も自由に選択でき、さらに両方の面が平坦であっても本発明の挿抜回動の意図は達成できる。
【0037】
また、挿抜駆動力をディスク1Aに伝達する機構は一対のローラに限定されるものではなく、例えば従動ローラ2Pに代え滑性を有する例えば含フッ素樹脂やポリアセタール等の略平板部材、例えば挿抜駆動ローラ2Aに代えベルト、例えば挿抜駆動ローラ2Aまたは従動ローラ2Pを挿抜方向に略直交する面で分割、等のように様々な構成でも適用できる。
【0038】
次に、挿抜搬送について説明する。リング手段2J、担持手段2D及び挿抜駆動ローラ2A(当然従動ローラ2P、挿抜回動ローラ2G、及び不図示の挿抜駆動源、挿抜回動駆動源及び挿抜搬送駆動源も含む)は、挿抜搬送ローラ2Lを介して不図示の挿抜搬送駆動源からの駆動力をレール7Aに伝達し、担持手段2D及び挿抜駆動ローラ2A等を搬送する。
【0039】
この挿抜搬送機能を備えると、担持手段2Dに担持したディスク1Aをレール7Aの方向(本実施例では、リング手段2Jがなす平面を通り、担持手段2Dの主面と略垂直な方向)に沿って所定量移動することができるため、例えば、
挿抜手段の一方の側から担持手段に情報部材を挿入し、挿抜搬送手段で所定の位置に搬送した後挿抜手段の何れの側にも自由に担持手段から当該情報部材を排出でき、
上記挿入及び排出の動作は、一つの部材格納手段から特定の情報部材を挿入し他の部材格納手段に当該情報部材を排出、一つの部材格納手段から特定の情報部材を排出、特定の情報部材を挿入し一つの部材格納手段に排出、等の情報部材の入れ替えができ、
挿抜手段の何れか一方に情報録再手段を備えると、単に情報部材の入れ替えだけでなく特定の情報部材の記録、再生または消去(以下、録再という)をすることができる、等の効果を奏するローディング装置を提供できる。
【0040】
なお、上記ローディング装置のリング手段は、担持手段の外形寸法よりも大きい内径を有するリング手段としたが、挿抜手段の挿抜方向の何れからでも挿抜できるローディング装置のみの機能を達成するためには略円形のリング手段に限定されず、例えば担持手段に情報部材を載置する面に対向する担持手段の主面を棒状部材で支持する、または担持手段及び挿抜手段が係合する面が少なくとも相対向する一対の平行な面を備えた枠または板等の挿抜支持手段に担持手段及び挿抜手段を内在する等の構成を除外するものではなく、挿抜方向に情報部材の挿抜の障害となる部材がない構成であれば何れでも適用できる。
【0041】
また、上述の実施例ではリング手段2Jを1つ備え、しかもリング手段2Jと担持手段2Dとの係合を担持手段2Dの両側にそれぞれ1つずつリング手段2Jの内周で挿抜駆動ローラ2Aが係合する構成を示したが、リング手段及び/またはリング手段と担持手段との係合部の数または形態は図1の形態に限定されるものではない。例えば、図2に示したように、挿抜付勢手段2Qで、外周が略同一平面になるように挿抜ローラ2Aを備えた補助手段2Eと、補助ローラ2Pを備えた担持手段2Dとを押圧し、挿抜駆動ローラ2Aに対向する補助手段2Eの主面及び補助ローラ2Pに対向する担持手段2Dの主面それぞれに、挿抜方向の向きの担持手段2Dの長さ以内で、補助手段2E及び担持手段2Dそれぞれ一対の挿抜係合部材2Nを固定し、挿抜係合部材2Nの他端それぞれに挿抜回動ローラ2Gを備え、それぞれ挿抜係合部材2Nとリング手段2Jの側面とを挿抜回動ローラ2Gで係合する形態、例えば挿抜回動ローラ2Gをリング手段2Jの外周に係合させる形態、例えば担持手段2Dと挿抜係合部材2Nとの固定を担持手段2Dの側面とする形態、例えば図3に示したように挿抜方向の向きの担持手段2Dの長さ以下の距離を介してリング手段2Jを一対設ける形態、等の構成を採用することも可能で、このような構成により、例えば担持手段の主面に略直交する方向の外乱等の振動に対する影響を抑制することができる。なお、図1の構成で上述の振動を抑制するためには、挿抜回動ローラ2G及びリング手段2Jの挿抜方向の幅を広くする、またはリング手段2Jの挿抜方向の幅を広くすると共に内周で係合する挿抜回動ローラ2Gの挿抜方向の数を増加する等でもある程度は達成できる。また、図1〜図3において、挿抜回動機能を備える必要がない場合には、リング手段2Jに固定すればよいこと勿論である。
【0042】
また、上述の棒状部材で支持する構成では当該棒状部材自体を搬送すると挿抜搬送は可能で、また挿抜支持手段で支持する構成でも上述の相対応する一対の面内及び/または当該挿抜支持手段自体を搬送することで挿抜搬送の機能が付加できる。但し、棒状部材での支持では情報部材の情報層に平行な軸回りの回動はできなく、挿抜支持手段で支持する構成では、担持手段(及び挿抜手段)と挿抜支持手段の一対の平行な面とが係合する係合手段を軸として回動すると所定角度での挿抜手段の回動は達成できるが、情報部材がカートリッジの場合には例えば180度回動するとカートリッジの開口部等挿入排出方向が逆転する等の点を鑑みると、略円形のリング手段が好ましい。
【0043】
さらに、図1では両面に情報層を備えた両面光ディスクの例を示したが、情報層は片面のみでもよく、光ディスクがカセットに収納されていてもよく、光学的刺激により録再する光学記録層以外に磁気記録層であってもよく、基材もテープ状であっても例えばカセットに収納されていればよく、情報部材の形態も適宜選択して用いられる。
【0044】
(実施例2)
次に、本発明の録再装置の一実施例について説明する。図3及び図4は、本発明の録再装置の一実施例の側面図であり、図4は図3の紙面に向かい右側から見た図である。
【0045】
1はカートリッジで、情報を記録再生消去可能な情報層を両面に備えたディスク1Aを1枚収納可能なものである。
【0046】
2はローディング装置である。このローディング装置2は、挿抜手段、挿抜回動手段、及び挿抜搬送手段とで構成されている。
【0047】
2Aは挿抜駆動ローラで、従動ローラ2Pとの間に、不図示の付勢手段による所望の付勢力が付与されカートリッジ1に当接し、挿抜駆動歯車2Bを介して挿抜駆動モータ2Cの駆動力が伝達され、カートリッジ1をX方向に挿入する。2Dは外周が略面一になるように従動ローラ2Pを備えた担持手段、2Eは外周が略面一になるように挿抜駆動ローラ2Aを備えた補助手段であり、挿抜駆動ローラ2A、挿抜駆動歯車2B、従動ローラ2Pを軸着すると共に、挿抜駆動モータ2C、大径歯車2Fが固定されるベースとなるものである。すなわち、挿抜駆動ローラ2A、挿抜駆動歯車2B、挿抜駆動モータ2C、担持手段2D、補助手段2E、及び従動ローラ2Pが挿抜手段を構成する。
【0048】
2Jはリング手段で、円形の板状の形状で、内径に逆V型断面のレール形状を形成し、担持手段2Dの挿抜方向の長さ以内の間隙を介して一対設けられ、このレールに大径歯車2Fに軸着された挿抜回動ローラ2G8個が係合することにより、大径歯車2Fはリング手段2Jに対し回動可能となっている。リング手段2Jには回動駆動モータ2iが固定され、その動力を伝達する係合歯車2Hが軸着され、係合歯車2Hは大径歯車2Fに係合し大径歯車2Fを回動させる。すなわち、大径歯車2F、挿抜回動ローラ2G、係合歯車2H、回動駆動モータ2i、及びリング手段2Jが挿抜回動手段を構成する。
【0049】
また、リング手段2Jには挿抜搬送ガイドローラ2K8個が軸着され、筐体7に構成された逆V型断面の4個の挿抜搬送レール7A及び挿抜搬送ラック7Bに沿ってリング手段2Jが搬送可能に構成されている。また、リング手段2Jには挿抜搬送モータ2Mが固定され、その動力を伝達する挿抜搬送ローラ(本実施例では歯車)2Lが軸着されており、挿抜搬送ローラ2Lが筐体7に固定された挿抜搬送ラック7Bにかみ合うことにより、リング手段2Jを搬送可能に構成し、すなわち、挿抜搬送ガイドローラ2K、挿抜搬送ローラ2L、挿抜搬送モータ2M、挿抜搬送レール7A、及び挿抜搬送ラック7Bで挿抜搬送手段を構成している。
【0050】
3は部材格納手段のストッカーで、カートリッジ1を複数枚待避保管が可能であり、ローディング装置2との間でカートリッジ1を受け渡し可能である。
【0051】
5は録再手段回動部であり、カートリッジ1内のディスク1Aを回転する媒体回転モータ4Aと、ディスク1Aに対して信号を読み書きできるヘッド4Bとを含む通常の情報録再手段4と、情報録再手段4と一体に固定された録再手段ベース5Aと録再回動ベース5Dで構成されている。録再手段ベース5Aには録再回動ガイドローラ5B8個が軸着され、録再回動ベース5Dのリング手段2Jと同様の逆V型断面のレール形状2個に沿って、回動可能となっている。録再回動ベース5Dには録再回動モータ5Fが固定され、その動力を伝達する録再回動係合歯車5Eが軸着されており、録再回動係合歯車5Eは録再手段ベース5Aに構成された歯車形状部5Cにかみ合い、録再手段ベース5Aを録再回動ベース5Dに対して回動可能となっている。すなわち、録再手段ベース5A、録再回動ガイドローラ5B、歯車形状部5C、録再回動ベース5D、録再回動係合歯車5E、及び録再回動モータ5Fが、録再回動部5を構成する。また、情報録再手段4はローディング装置2との間でカートリッジ1を受け渡し可能となる位置に構成されている。
【0052】
6はカートリッジ挿入口であり、筐体7に構成され、筐体外とローディング装置2との間でカートリッジ1を受け渡し可能となす孔である。
【0053】
8は録再搬送部で、録再回動ベース5Dとストッカー3とが固定されている。8Aは録再搬送ガイドローラで録再搬送部8に軸着され、筐体7に固定された録再搬送レール7Cに沿って録再搬送部8を移動可能としている。録再搬送モータ8Cとその動力を伝達する録再搬送係合歯車8Bが共に録再搬送部8に構成され、録再搬送係合歯車8Bが筐体7に固定された録再搬送ラック7Dにかみ合って、録再搬送部8の録再搬送モータ8Cを動力とした移動を可能にしている。
【0054】
図10は本発明の録再装置の実施例における動作ブロック図である。図10において、9は装置制御手段であり、各モータの動作制御及びヘッド4Bの制御及び信号処理を行うものであり、ユーザ操作部を含む上位制御手段10との間で信号の授受を行うものである。
【0055】
以下、本発明の録再装置の一実施例の動作について図3〜図10を参照して説明する。筐体7内にカートリッジ1を装填し両面を録再する場合、上位制御手段10より挿入可能な状態になるように指示を装置制御手段9に指示をだす。この際図6に示すように、装置制御手段9からの指示で情報録再手段4にカートリッジ1が存在する場合には、ローディング装置2が情報録再手段4からカートリッジ1を挿抜可能な位置まで移動する。情報録再手段4はカートリッジ1をイジェクトし、挿抜駆動モータ2Cと挿抜駆動歯車2Bと挿抜駆動ローラ2Aとが回転し、カートリッジ1をローディング装置2の中に収まる位置まで移動させる。
【0056】
次に、挿抜搬送モータ2M及び挿抜搬送ローラ2Lが回転することで挿抜搬送ラック7Bに駆動力を伝え、ローディング装置2はカートリッジ1を格納できるストッカー3の位置まで挿抜搬送手段で移動し、移動完了後図3に示すように、挿抜駆動モータ2Cと挿抜駆動歯車2Bと挿抜駆動ローラ2Aとが先ほどとは逆方向に回転し、カートリッジ1を担持手段2Dからストッカー3内に格納する。またはローディング装置2はカートリッジ1を排出する挿入口6の位置まで挿抜搬送手段で移動(図6の場合では、情報録再手段4のロード位置と挿入口6の位置とは同じ位置構成であるため移動は行わなくて済む)し、挿抜駆動モータ2Cと挿抜駆動歯車2Bと挿抜駆動ローラ2Aとが先程と同方向に回転し、挿入口6からカートリッジ1を排出させる。
【0057】
次にローディング装置2を、挿入口6からカートリッジを挿抜できる位置まで移動させる。これも先ほどとは逆の方向に挿抜搬送モータ2Mを回転させることによって行われる。その後図5に示すように、装置取扱者によってカートリッジ1が挿入口6よりカートリッジ1が挿入すると、挿抜駆動モータ2Cが回転し、前述の様にカートリッジ1をローディング装置2の中に収まる位置まで移動させる。本実施例の場合は、挿入口6の位置とカートリッジ1のロード可能な情報録再手段4の位置と同じに構成されているので、さらに挿抜駆動モータ2Cは回転し、図6に示すように、カートリッジ1を情報録再手段4の中まで挿入し、情報録再手段4はカートリッジ1をロードし、媒体回転モータ4Aを回転させディスク1Aとの間で情報を記録または再生を行う。
【0058】
次に、カートリッジ1の逆面の録再を行う場合は、前述と同様に一旦カートリッジ1をローディング装置2に納める。その後、回動駆動モータ2i,係合歯車2Hを回転させると大径歯車2Fに駆動力が伝達され、カートリッジ1はリング手段2Jのレールに沿い挿抜回動ローラ2Gの回転により90度回動する。この動作と略同時に、録再回動モータ5F及び録再回動係合歯車5Eが回動し、録再手段ベース5Aが録再回動ベース5Dのレールに沿って録再回動ガイドローラ5Bの回転により情報録再手段4を、カートリッジ1の回転方向とは逆に90度回動する(図7)。
【0059】
次に、挿抜駆動モータ2Cを回転させ、前述と同様に情報録再手段4にカートリッジ1を挿入する。その後、情報録再手段4はカートリッジ1をロードし、前述と同様に情報の録再をカートリッジ1の逆面に対して行うことができる。
【0060】
カートリッジ1の外部への取り出しについては、上位制御手段10からの指示内容と装置制御手段9による指示順序を変更するだけで可能であり、詳細説明は省略する。
【0061】
次に、ストッカー3に収納されているカートリッジ1を、情報録再手段4にロードし録再する場合の動作を説明する。
【0062】
先ず図3に示すように、カートリッジ1をストッカー3からローディング装置2に、既に説明した手段によって移動させる。
【0063】
ローディング装置2を図3に示す位置から、図8に示す位置まで移動させる。これと略同時に、録再搬送モータ8Cと録再搬送係合歯車8Bを回転させると、録再搬送係合歯車8Bは録再搬送ラック7Dとかみ合っているので、録再搬送手段を録再搬送ガイドローラ8Aが録再搬送レール7Cで案内される方向に移動させることができる。このようにして、録再搬送部8により情報録再手段4も図3に示す位置から、図8に示す位置まで移動させる。その結果、ローディング装置2は情報録再手段4とカートリッジ1を挿抜することが可能となり録再できる。なお、カートリッジ1の情報録再手段4へのロード、録再については既に説明している順序で行うとができるので詳細は省略する。
【0064】
以上の図3〜図8に示した構成では、挿入口6を図9(I)のように情報録再手段4の設置方向に対して水平としたが、同図(II)のように情報録再手段4の設置方向を変更した場合(情報録再手段4の設置方向の変更に伴い筐体7の設置方向も変更する)は、情報録再手段4のロード方向に対して垂直となってしまう。しかしながら、同図(III)のように挿入口を90度回転した挿入口6aを構成した筐体7とし、上位制御手段10または装置制御手段9の指示を、ローディング装置2が筐体7の外のカートリッジ1を挿抜するときには大径歯車2Fの角度を90度変更するだけで、情報録再手段4のロード方向に対して水平とすることができる。
【0065】
以上のように本実施例の録再装置によれば、
担持手段の主面で情報部材挿抜方向に略直交する長さよりも大きい径を有するリング手段に当該担持手段及び挿抜手段を内在したローディング装置を備えるため、リング手段、担持手段及び挿抜手段を備える簡単な構成でリング手段がなす平面に略直交する両側から情報部材を挿抜でき、情報録再手段、部材格納手段、挿入口の3者の間での情報部材の出し入れが自由に選択でき、情報部材の挿抜方向の選択の自由度が高い小型の録再装置を提供でき、
また、挿抜回動手段により情報部材をローディング装置内で回動できるため、基材の両主面に情報層を備えた両面情報部材に対しても情報層の向きに注意を払うことなく挿抜でき、
さらに、挿抜回動手段と録再回動手段とを備えているため、両面情報部材の情報層の反転に際しての反転角度を180度から90度となし得、反転時間が短縮でき、
また、挿抜搬送手段と録再搬送手段とを備えるため、情報部材の挿抜位置から情報録再手段のロード位置までの移動距離を短縮することができ、情報部材の挿抜から録再までの時間も短縮できる、
等の効果がある。
【0066】
また、例えば図9(I)〜(III)に示したように、挿入口も回動し所定の角度で停止する機能を付与すると、挿入口の方向に応じて挿抜手段の挿抜角度を設定でき、情報部材の挿入・排出角度を使用者の好みに合わせて設定できると共に、挿入口と挿抜手段とのなす角度を相対的に変化させることにより、情報部材を挿入口から挿抜手段に挿入・排出する時間が短縮できる効果も奏し、さらに録再回動手段も備えると録再装置の筐体の設置方向を自由に設定できる効果も発揮できる。なお、挿入口の角度は筐体の外界方向の向きと略平行に限定されるものではなく、図9(IV)に示したように斜めであってもよいこと勿論である。
【0067】
なお、実施例2では、挿抜回動手段と録再回動手段とを備えた例を示したが、挿抜手段または情報録再手段の何れか一方に回動手段を備えた構成であっても、実施例2に比べると情報層の切換録再時間が長くなるだけで、両面に情報層を備えた情報部材の録再に対応できる。
【0068】
また、実施例2では、挿抜搬送手段と録再搬送手段とを備えた例を示したが、挿抜手段または情報録再手段の何れか一方に搬送手段を備えた構成であっても、実施例2に比べると情報部材の挿抜位置から情報録再手段のロード位置までの時間が長くなるだけで、挿抜手段の挿抜位置と情報録再手段のロード位置とが異なる形態の構成で、挿抜手段に挿抜された情報部材を情報録再手段で録再できる効果は奏する。
【0069】
なお、実施例2では、情報録再手段と部材格納手段(ストッカー)とを一体となして搬送する構成を説明したが、少なくとも情報録再手段が搬送すれば挿抜手段で挿抜した情報部材を情報録再手段でロードする位置に搬送でき、また例えば情報録再手段の設置面と媒体格納手段の設置面とが挿抜手段に関し対称の構成では、それぞれ別の搬送手段を備える構成であってもよく、情報録再手段と媒体格納手段とが同時に同方向に搬送する構成に限定されるものではない。
【0070】
実施例2では、担持手段及び挿抜手段とリング手段との係合箇所をリング手段の内周面としたが、リング手段の側面であってもが外周面であっても何れでもよいことは、ローディング装置で説明したとおりである。また、担持手段及び挿抜手段とリング手段との係合部に挿抜駆動ローラを備えた形態を例にとったが、挿抜回動機能を備える必要性がない場合には、リング手段に係合する係合部を固定にすればよい。
【0071】
また、実施例2では、リング手段を一対設けた場合を説明したが、リング手段の数や形状はローディング装置において説明した各種の構成が適用できること勿論である。
【0072】
さらに、本発明の録再装置に適用できる情報部材としては、情報録再手段の録再機能に応じて適宜選択でき、実施例2で説明した形態に限定されない。但し、録再装置に挿抜回動手段及び/または録再回動手段を備えた構成では、適用する情報媒体の内少なくとも一つは両面に情報層を備えることが好ましい。また、実施例2ではカートリッジの場合を説明したが、ローディング装置で説明したようにカートリッジに収納しない情報部材であっても適用できる。また、実施例2では一つの部材格納部材と一つの挿入口とを備えた構成を説明したが、部材格納手段及び挿入口の数はこれに限定されるものではなく、何れか一つを備えていれば録再装置は形成し得ること勿論である。
【0073】
【発明の効果】
以上のように本発明のローディング装置によれば、リング手段のなす面の両側から情報部材を挿抜できるため、従来に比べると小型でありながら情報部材の挿抜及び排出の自由度が向上できると共に、挿抜回動手段を備えているため、両面に情報層を備えた情報部材に対し反転させることができ、挿抜の際に情報部材の表裏に注意を払う必要性が無く、ローディング装置の中で所望の向きに反転させることができる。
【0074】
本発明の録再装置によれば、挿抜方向の何れの側からも情報部材を挿抜できるため、挿抜手段の挿抜位置に情報録再手段のロード位置、挿入口の位置または媒体格納手段の位置の何れかを一致させれば情報部材を自由に挿入・排出でき、特に挿抜方向の両側から情報部材を挿抜すると共に、挿抜方向の少なくとも一方に情報録再手段を備える構成の場合には、録再装置を小型化できる効果を奏する。また、挿抜回動手段を備えているため、表面と裏面との両面に情報層を備えた情報部材の所望の情報層に対して録再できる効果がある。
【0075】
また、本発明の録再装置に録再回動手段と備えると、両面に情報層を備えた情報部材の表面と裏面との反転録再ができ、挿抜回動手段と録再回動手段との両方を備えると、表面と裏面との反転時間を短縮することができる効果を奏する。
【0076】
さらに、少なくとも1次元方向に挿抜手段を搬送する挿抜搬送手段または情報録再手段を搬送する録再搬送手段との少なくとも何れか一方を備えると、情報部材の挿抜位置と情報録再手段のロード位置とが異なる場合に一致させることができ、挿抜搬送手段と録再搬送手段との両方を備えると、情報媒体の挿抜時点から情報録再手段でのロード時点までに要する時間を短縮できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローディング装置の一実施例の斜視図
【図2】本発明のローディング装置の他の実施例の斜視図
【図3】本発明の録再装置の一実施例における側面図
【図4】同実施例における録再装置の正面図
【図5】同実施例における機構の動作を説明する図
【図6】同実施例における機構の動作を説明する図
【図7】同実施例における機構の動作を説明する図
【図8】同実施例における機構の動作を説明する図
【図9】同実施例におけるカートリッジ挿入動作を説明する図
【図10】同実施例における動作ブロック図
【図11】従来の両面光ディスク録再装置の概略図
【符号の説明】
1 カートリッジ
1A ディスク
2 ローディング装置
2A 挿抜駆動ローラ
2B 挿抜駆動歯車
2C 挿抜駆動モータ
2D 担持手段
2G 挿抜回動ローラ
2i 回動駆動モータ
2J リング手段
2K 挿抜搬送ガイドローラ
2L 挿抜搬送ローラ
2M 挿抜搬送モータ
2P 従動ローラ
3 ストッカー
4 情報録再手段
5 録再手段回動部
5B 録再回動ガイドローラ
5D 録再回動ベース
5E 録再回動係合歯車
5F 録再回動モータ
6 挿入口
7 筐体
7A 挿抜搬送レール
7B 挿抜搬送ラック
7C 録再搬送レール
7D 録再搬送ラック
8 録再搬送部
8A 録再搬送ガイドローラ
8C 録再搬送モータ
Claims (3)
- 所定の情報を記録、再生または消去の少なくとも何れか1つが可能な情報層を備えた基材、または前記基材を収納したカートリッジの何れかの情報部材に情報を記録、再生または消去する情報録再手段と、
前記情報部材を担持手段に挿抜する挿抜手段と、
前記情報部材がなす面内で前記挿抜手段の挿抜方向に略直交する前記担持手段の長さより大きい内径で、前記担持手段の少なくとも一部を内在するリング手段と、
前記挿抜手段を前記リング手段の内周に沿って回動する挿抜回動手段と、
前記情報録再手段に前記情報部材を挿入または脱出させる挿脱方向に略平行な軸を中心として回動する録再回動手段とを備え、
前記情報部材を表裏反転する際、前記挿抜回動手段と前記録再回動手段とを互いに逆方向へ90度回動させることを特徴とする録再装置。 - 挿抜回動手段及び録再回動手段は、略同時に回動することを特徴とする請求項1記載の録再装置。
- 前記挿抜手段に挿抜される前記情報部材が、部材格納手段に格納された複数の情報部材の内の1つ、及び前記部材格納手段の前記挿抜手段に関して反対側から前記挿抜手段に挿抜する情報部材で構成される群から選択された何れか1つであり、前記群を構成する情報部材の内何れか1つは、両面に情報層を備えた両面情報部材であることを特徴とする請求項1記載の録再装置。
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