JP3820341B2 - 板状記録媒体のローディング機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非円形な板状記録媒体をトレイ上に載置して装填するプレーヤのローディング機構に係り、特に、外形が略長方形の記録媒体を装填するのに好適なプレーヤのローディング機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CD(コンパクトディスク)に代表されるように、片面の一部に情報が記録されている円板状記録媒体が広く普及している。かかるCDは、中心孔を有する円板状の外観を呈し、中心孔の外周側に比較的幅広な帯状の情報記録領域が形成されている。
【0003】
このようなCDをトレイ上に載置して出し入れするCDプレーヤにおいては、通常、トレイにCDの外形とほぼ同形状の凹所が設けられており、この凹所によってCDをトレイ上で位置決めするようになっている。すなわち、ユーザが引出し位置にあるトレイ上にCDを載置さえすれば、CDは凹所内に遊嵌されてトレイ上で位置決めされるため、プレーヤ本体内へ引き込まれたトレイ上のCDは所定位置に配置されることとなり、よってCDのセンタリングやチャッキングが支障なく行えるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、最近、CDと同様の積層構造ではあるが片面のごく一部にだけ情報が記録されているカード形の板状記録媒体が開発されている。かかる板状記録媒体は、中心孔の周囲に幅狭な帯状の情報記録領域が形成されているだけであるため、CDに比べると記憶容量ははるかに少ないが、外観がカード形で携帯性や取扱い性に優れる等の利点を有する。
【0005】
しかしながら、この種の板状記録媒体を従来既知のトレイタイプのCDプレーヤに装填することを想定した場合、CDの外形に合わせて形成されたトレイの凹所と板状記録媒体の外形が一致しないため、板状記録媒体が凹所内でガタついてしまい、板状記録媒体のセンタリングやチャッキングに支障をきたすという問題が発生する。
【0006】
そこで、予めトレイに板状記録媒体の外形に合わせた非円形の凹所を設けることが考えられるが、板状記録媒体の形状や大きさに一定の規格はなく、将来的にも様々な形状の板状記録媒体が使用される可能性があるため、同一形状の位置決め用凹所を用いて多種多様な板状記録媒体に対応することは困難である。また、このような非円形の凹所内に同一形状の板状記録媒体を遊嵌させる場合、凹所と板状記録媒体との相対位置に方向性が生じるため、ユーザが板状記録媒体の方向を目視確認しながら凹所内に遊嵌させる必要があり、ユーザにとって煩雑な操作を強いられることになる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、トレイ上に互いに逆向きに等距離移動させることのできる一対の可動挟持部材を設け、前記一対の可動挟持部材に、カード形板状記録媒体の外縁部に当接可能で線対称な位置関係に保たれる規制壁を設け、これら一対の可動挟持部材の規制壁間の間隔がカード形板状記録媒体の短手方向の長さより狭く設定してあり、これら一対の可動挟持部材を近接する向きに移動させてトレイ上のカード形板状記録媒体を挟み込むことにより、非円形で大きさも特定できないカード形板状記録媒体をトレイ上で確実にセンタリングできるようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明による板状記録媒体のローディング機構では、中央部に情報記録領域を有する非円形のカード形板状記録媒体が載置されるトレイと、このトレイを引出し位置と引込み位置との間で往復移動するトレイ駆動手段と、前記トレイ上で互いに近接離反可能に対向配置された一対の可動挟持部材と、前記トレイ上で前記一対の可動挟持部材を互いに逆向きに等距離移動させる挟持部材駆動手段とを備え、前記一対の可動挟持部材に、前記カード形板状記録媒体の外縁部に当接可能で線対称な位置関係に保たれる規制壁を設け、前記一対の可動挟持部材の規制壁間の間隔が前記カード形板状記録媒体の短手方向の長さより狭く設定してあり、前記挟持部材駆動手段にて前記一対の可動挟持部材を互いに近接させることにより、これら可動挟持部材の規制壁が前記トレイ上の前記カード形板状記録媒体を挟み込んでそのセンタリングを行うように構成した。
【0009】
このようにトレイ上に設けた一対の可動挟持部材が互いに逆向きに等距離移動するようにしてあると、トレイ上に載置したカード形板状記録媒体が点対称な形状でありさえすれば、一対の可動挟持部材にて挟み込んだカード形板状記録媒体はトレイ上で自動的にセンタリングされることとなる。したがって、板状記録媒体がカード形のように非円形で大きさも特定できず、それゆえ予めトレイに位置決め用の凹所を設けておくことができない場合でも、そのカード形板状記録媒体をトレイ上に載置して一対の可動挟持部材による挟み込み動作を行わせれば、トレイ上でセンタリングされる該カード形板状記録媒体を所定の装填位置へ確実に搬送することが可能となる。
【0011】
また、上記の構成において、カード形板状記録媒体が中心孔を有する点対称な形状であれば、点対称なカード形板状記録媒体を一対の可動挟持部材の各規制壁で挟み込むことにより、トレイ上で簡単にセンタリングすることができる。
【0012】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1はトレイ上に載置した板状記録媒体がセンタリングされる前の状態を示す説明図、図2は図1に示す板状記録媒体がセンタリングされた後の状態を示す説明図である。
【0013】
これらの図において、符号1はトレイ、符号2,3はトレイ1上で互いに近接離反可能に対向配置された一対の可動挟持部材、符号4はトレイ1の幅方向中央に設けられて可動挟持部材2,3を互いに逆向きに駆動するタイミングギア、符号5は中心孔5aを有し片面の一部に情報が記録されている板状記録媒体を示しており、本実施例では板状記録媒体5として外形が略長方形のカード形記録媒体を使用している。
【0014】
トレイ1は、板状記録媒体5を図示せぬプレーヤ本体の外部から内部へ、あるいは逆に内部から外部へ搬送するためのものである。このトレイ1は、プレーヤ本体に設けられた図示せぬトレイ駆動手段のモータを駆動源として、図示左右方向に沿って往復移動可能であり、例えば図1の状態では図示右向きに移動してプレーヤ本体の内部へと引き込まれていく。可動挟持部材2,3にはそれぞれ、タイミングギア4に噛合するピッチが同等のラック2a,3aと、トレイ1に立設されたガイドピン1aを挿通して近接離反動作を図示上下方向に沿って案内する複数の長孔2b,3bと、トレイ1の幅方向中心線Lを挟んで線対称な位置関係にあり相対向する平面視略く字形の規制壁2c,3cとが形成されている。そして、前記トレイ駆動手段のモータの駆動力を利用してタイミングギア4を回転させると、トレイ1上で、一対の可動挟持部材2,3が図示上下方向に沿って互いに逆向きに等距離移動し、近接離反動作が行われるようになっている。なお、これら可動挟持部材2,3の一端部どうしの間には引っ張りばね6が介設されており、この引っ張りばね6によってラック2a,3aと噛合するタイミングギア4のバックラッシュが防止されている。
【0015】
いま、プレーヤ本体から引き出されたトレイ1上にユーザが板状記録媒体5を図1に示すような状態、つまり、板状記録媒体5の長手方向をトレイ1の引き込み方向に揃えた状態でトレイ1上のほぼ中央に載置した場合、ユーザが図示せぬプレイ釦を操作してトレイ1の引き込み動作を開始させると、板状記録媒体5を載置したトレイ1が図1の右向きに移動していき、プレーヤ本体の内部にトレイ1が引き込まれた時点で、タイミングギア4が図1の反時計回りに回転駆動される。これにより、一方の可動挟持部材2が図1の上向きに移動していき、他方の可動挟持部材3が図1の下向きに移動していくので、両可動挟持部材2,3の間隔が次第に狭まっていく。ただし、ラック2a,3aのピッチが同等で各可動挟持部材2,3の移動量は等しいため、両可動挟持部材2,3の相対向する規制壁2c,3cは、近接してもトレイ1の幅方向中心線Lを挟んで線対称な位置関係に保たれる。したがって、図1に示すような状態でトレイ1上に載置された板状記録媒体5は、タイミングギア4が回転駆動されるのに伴い、一方の規制壁3cに当接している2か所の角部が押し込まれて図示下方へ移動していくが、すぐに残り2か所の角部が他方の規制壁2cに当接してそれ以上移動しなくなり、図2に示すようにトレイ1上にセンタリングされた状態となる。この状態で、板状記録媒体5の中心孔5aは図示せぬターンテーブルの真上に位置しており、このターンテーブルと図示せぬクランパとにより板状記録媒体5は確実にチャッキングされる。しかる後、タイミングギア4を図2の時計回りに回転駆動して両可動挟持部材2,3を図1に示す元の位置まで後退させてから、ターンテーブルを介して板状記録媒体5を回転させることにより、図示せぬ光ピックアップによって板状記録媒体5の情報の読み取りを行う。
【0016】
また、ユーザが板状記録媒体5を図3に示すような状態でトレイ1上に載置した場合、つまり、トレイ1上に載せた板状記録媒体5の長手方向がトレイ1の引き込み方向に対して大きく傾いている場合には、タイミングギア4を介して両可動挟持部材2,3を互いに近接する向きに移動させていくと、板状記録媒体5は図4に示すような状態で規制壁2c,3cに挟み込まれる。このように、トレイ1の幅方向中心線Lを挟んで線対称な位置関係に保たれる規制壁2c,3cによって板状記録媒体5を挟み込むため、板状記録媒体5は図4に示すような斜めに傾いた状態であっても確実にセンタリングされる。
【0017】
なお、上述した実施例では、カード形の板状記録媒体5を使用した場合について説明しているが、板状記録媒体5の形状はカード形に限らず、中心孔を有する点対称な他の形状の板状記録媒体を使用することも可能である。また、一対の可動挟持部材2,3の規制壁2c,3cによって画成される空間を、円板状のCDを遊挿して位置決め可能な大きさに設定しておけば、トレイ1上にCDを載置するだけでそのセンタリングを行うことができる。さらに、本発明を情報の書き込みが行えるプレーヤに適用することも可能である。
【0018】
また、上述した実施例では、トレイ駆動用のモータを利用してタイミングギア4を回転駆動させるバッファアダプタについて説明したが、タイミングギア専用のモータを別途設置してもよい。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0020】
トレイ上に互いに逆向きに等距離移動させることのできる一対の可動挟持部材を設け、一対の可動挟持部材に、該カード形板状記録媒体の外縁部に当接可能で線対称な位置関係に保たれる規制壁を設け、一対の可動挟持部材の規制壁間の間隔がカード形板状記録媒体の短手方向の長さより狭く設定してあり、これら一対の可動挟持部材を近接する向きに移動させてトレイ上のカード形板状記録媒体を挟み込むようにしたので、非円形で大きさも特定できないカード形板状記録媒体であってもトレイ上で確実にセンタリングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トレイ上に載置した板状記録媒体がセンタリングされる前の状態を示す実施例の説明図である。
【図2】図1に示す板状記録媒体がセンタリングされた後の状態を示す説明図である。
【図3】トレイ上に図1とは異なる向きに載置した板状記録媒体がセンタリングされる前の状態を示す実施例の説明図である。
【図4】図3に示す板状記録媒体がセンタリングされた後の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 トレイ
2,3 可動挟持部材
2a,3a ラック
2c,3c 規制壁
4 タイミングギア
5 板状記録媒体
6 引っ張りばね
Claims (2)
- 中央部に情報記録領域を有する非円形のカード形板状記録媒体が載置されるトレイと、このトレイを引出し位置と引込み位置との間で往復移動するトレイ駆動手段と、前記トレイ上で互いに近接離反可能に対向配置された一対の可動挟持部材と、前記トレイ上で前記一対の可動挟持部材を互いに逆向きに等距離移動させる挟持部材駆動手段とを備え、
前記一対の可動挟持部材に、前記カード形板状記録媒体の外縁部に当接可能で線対称な位置関係に保たれる規制壁を設け、
前記一対の可動挟持部材の規制壁間の間隔が前記カード形板状記録媒体の短手方向の長さより狭く設定してあり、
前記挟持部材駆動手段にて前記一対の可動挟持部材を互いに近接させることにより、これら可動挟持部材の規制壁が前記トレイ上の前記カード形板状記録媒体を挟み込んでそのセンタリングを行うように構成したことを特徴とする板状記録媒体のローディング機構。 - 請求項1の記載において、前記カード形板状記録媒体が中心孔を有する点対称な形状であることを特徴とする板状記録媒体のローディング機構。
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