JPH1069091A - 反射防止膜材料 - Google Patents

反射防止膜材料

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JPH1069091A
JPH1069091A JP9092951A JP9295197A JPH1069091A JP H1069091 A JPH1069091 A JP H1069091A JP 9092951 A JP9092951 A JP 9092951A JP 9295197 A JP9295197 A JP 9295197A JP H1069091 A JPH1069091 A JP H1069091A
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聡 渡辺
Shigehiro Nagura
茂広 名倉
Toshinobu Ishihara
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 成膜性が良く、微細で寸法精度及び合わせ精
度が高く、簡便で生産性が高く、再現性良くレジストパ
ターンを形成することができる反射防止膜として、さら
に、化学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こさな
いため上記PEDの問題が起こらずそれ故化学増幅型レ
ジストの場合には保護膜としても機能するレジスト上層
の材料を、フロンを使用することなく提供する。 【解決手段】 a)ポリ(N−ビニルピロリドン)単独
重合体およびN−ビニルピロリドンと他のビニル系モノ
マーとの水溶性共重合体からなる群から選択される少な
くとも1種の水溶性ポリマーと、b)少なくとも1種の
フッ素含有有機酸と、c)少なくとも1種のアミノ酸誘
導体を含む水溶液からなる、レジスト層の上層を形成す
る水溶性膜材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジストの上層に
反射防止膜を形成するための水溶性膜材料に係り、特に
遠紫外線、電子線、X線などの高エネルギー線に対して
高い感度を有し、アルカリ水溶液で現像することにより
パターン形成できる、微細加工技術に適した化学増幅型
レジストの上層として好適な水溶性膜材料に関する。
【0002】
【従来の技術】LSIの高集積化と高速度化に伴い、パ
ターンルールの微細化が求められているなか、現在汎用
技術として用いられている光露光では、光源の波長に由
来する本質的な解像度の限界に近づきつつある。g線
(436nm)若しくはi線(365nm)を光源とす
る光露光では、おおよそ0.5μmのパターンルールが
限界とされており、これを用いて製作したLSIの集積
度は、16MビットDRAM相当までとなる。しかし、
LSIの試作はすでにこの段階まできており、更なる微
細化技術の開発が急務となっている。
【0003】このような背景により、次世代の微細加工
技術として遠紫外線リソグラフィーが有望視されてい
る。遠紫外線リソグラフィーによれば、0.3〜0.4
μmの加工も可能であり、光吸収の低いレジスト材料を
用いた場合、基板に対して垂直に近い側壁を有したパタ
ーン形成が可能になる。更に、近年、遠紫外線の光源と
して高輝度なKrFエキシマレーザーを利用する技術が
注目されており、これが量産技術として用いられるに
は、光吸収が低く、高感度なレジスト材料が要望されて
いる。
【0004】このような点から近年開発された酸を触媒
とした化学増幅型レジスト材料(特公平2−27660
号、特開昭63−27829号公報等参照)は、感度、
解像性、ドライエッチング耐性が高く、優れた特徴を有
した遠紫外線リソグラフィーに特に有望なレジスト材料
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遠紫外
線リソグラフィーに於いては、単波長光を用いているこ
とから起こる定在波(Standing Wave)の
影響、更に基板に段差がある場合、段差部分でレジスト
層の膜厚が変動するための光干渉の影響、段差部分から
のハレーションの影響などを受け、レジスト像の寸法精
度が低下することにより、正確なパターンサイズに加工
ができないという問題がある。
【0006】また、化学増幅型レジスト材料について
は、遠紫外線、電子線、X線リソグラフィーを行う際、
露光からPEB(Post Exposure Bak
e)までの放置時間が長くなると、PED(Post
Exposure Deley)の問題──ポジ型レジ
ストの場合を例に採ると、パターン形成した際にライン
パターンがT−トップ形状になる、即ちパターン上部が
太くなるという問題──が起こり、このことが、化学増
幅型レジスト材料を実用に供する場合の大きな欠点とな
っている。このため、リソグラフィー工程での寸法制御
を難しくし、ドライエッチングを用いた基板加工に際し
ても寸法制御性を損ねるのである[W.Hinsber
g,et al.,J.Photopolym.Sc
i.Technol.,6(4),535−546(1
993)./T.Kumada,etal.,J.Ph
otopolym.Sci.Technol.,6
(4),571−574(1993)./畠中他,19
94年春期応用物理学会関連予行集,p567,29
p,MB−2参照]。
【0007】化学増幅型レジスト材料に於けるPEDの
問題の原因は、環境依存性、即ち空気中の塩基性化合物
が大きく関与していると考えられている。ポジ型レジス
トの場合を例に説明すると、露光により発生したレジス
ト表面の酸は、空気中の塩基性化合物と反応・失活し、
PEBまでの放置時間が長くなればそれだけ失活する酸
の量が増加するため、レジスト表面では酸不安定基の分
解が起こりにくくなる。そのため表面に難溶化層が形成
され、パターンがT−トップ形状となってしまうのであ
る。
【0008】遠紫外線リソグラフィーに於ける基板の段
差部分によって生じる上記問題を解決するパターン形成
法としては、多層レジスト法(特開昭51−10775
号公報等)、ARC(レジスト下層に形成した反射防止
膜)法(特開昭59−93448号公報)、ARCOR
(レジスト上層に形成した反射防止膜)法(特開昭62
−62520,特開昭62−62521号、特開平5−
188598号、特開平6−118630号、特開平6
−148896号公報、特開平8−15859号公報)
などがある。
【0009】しかし、多層レジスト法は、レジスト層を
2層または3層形成した後、パターン転写を行うことに
よってマスクとなるレジストパターンを形成する方法で
あるので工程数が多く、このため生産性が悪く、また中
間層からの光反射によって寸法精度が低下するという問
題がある。また、ARC法は、レジスト層の下層に形成
した反射防止膜をエッチングする方法であるため、寸法
精度の低下が大きく、エッチング工程が増えるため生産
性も悪くなるという問題がある。
【0010】これに対し、ARCOR法は、レジスト層
の上層に反射防止膜を形成し、露光後剥離する工程を含
む方法であり、簡便且つ微細で、寸法精度及び合わせ精
度が高いレジストパターンを形成することができる方法
である。特に特開昭62−62520号公報記載の方法
は、反射防止膜としてパーフルオロアルキルポリエーテ
ル、パーフルオロアルキルアミン等のパーフルオロアル
キル化合物などの低屈折率を有する材料を用いることに
よって、レジスト層−反射防止膜界面における反射光を
大幅に低減させ、このことによってレジスト像のパター
ン寸法の変動量をレジスト単層の場合と比べて1/3に
抑え得るものである。しかしながら、上記パーフルオロ
アルキル化合物は、有機溶剤に対する溶解性が低いこと
から塗布膜厚を制御するためにフロン等の希釈液で希釈
して用いる必要がある上、上記パーフルオロアルキル化
合物からなる反射防止膜の除去剤としてフロン等を用い
ている。現在、フロンは環境保護の観点からその使用が
問題となっており、また、特開昭62−62520号公
報記載の方法は工程数が増えるという問題も有してい
る。
【0011】特開昭62−62521号公報記載の方法
は、反射防止膜材料として水溶性である多糖類を用いる
ことによって、レジスト−反射防止膜界面でのインター
ミキシングを起こすことがなく、また反射防止膜の除去
を現像工程と共用できるものでプロセス的にも問題がな
く、しかも簡便であるというものである。しかし、上記
多糖類は上記パーフルオロアルキル化合物に比べ屈折率
が低くないために、パターン寸法の変動量をレジスト単
層の場合と比べて2/3しか抑えることができず満足で
きるものではない。
【0012】特開平5−188598号公報記載の方法
では、反射防止膜材料は、水または水性アルカリ溶液中
に可溶性若しくは分散性であるフィルム形成性ポリマー
バインダーと、水または水性アルカリ溶液中に可溶性若
しくは分散性である低屈折率のフルオロカーボン化合物
との2成分系で構成され、ジアゾナフトキノン化合物を
用いた汎用レジストの反射防止膜材料として効果を発揮
している。しかし、ここで用いられているフルオロカー
ボン化合物は全て100mol%のアンモニウム塩であるこ
とから、この反射防止膜材料を化学増幅型レジストの反
射防止膜材料として使用すると、化学増幅型レジスト表
面の酸の失活を引き起こし、上記PEDの問題が生じ
る。
【0013】そこで、特開平6−118630号公報記
載の方法では、反射防止膜材料として、水溶性膜形成成
分を固形分中90wt%以上とプロトン発生物質を固形
分中10wt%以下含むものを使用しているが、この反
射防止膜材料は、上記特開昭62−62521号公報記
載の方法と同様に、屈折率が低くないために反射防止膜
材料としての機能に欠ける。また、プロトン発生物質の
例として挙げられている水溶性の無機酸や有機酸を固形
分中10wt%以上加えると、酸の供給過剰によるパタ
ーンプロファイルの劣化がおこる。更に、プロトン発生
物質の例としてアンモニウム弱酸塩が挙げられている
が、アンモニウム弱酸塩をプロトン発生物質として用い
ると、化学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こ
し、上記PEDの問題を解決することができない。
【0014】特開平6−148896号公報記載の方法
では、反射防止膜材料は、水溶性膜形成成分とフッ素界
面活性剤で構成されているが、実施は、水溶性膜形成成
分としてポリビニルピロリドン単独重合体を、またフッ
素界面活性剤としてフッ素含有有機酸アンモニウム塩を
用いて行われている。しかし、このようなアンモニウム
塩を含む反射防止膜材料を化学増幅型レジストの反射防
止膜材料として使用すると、特開平5−188598号
公報記載の方法と同様に、上記PEDの問題が生じる。
また、特開平6−148896号公報記載の方法で使用
される反射防止膜材料のうち、フッ素界面活性剤として
フッ素含有有機酸(非アンモニウム塩型フッ素系界面活
性剤)を含む反射防止膜材料は、反射防止膜の酸性度が
高いためレジスト表面を溶解し過ぎる、即ちインターミ
キシングが酷いという欠点、また表面張力が大きく気泡
性が高いため塗布斑を引き起こしやすいという欠点を有
している。
【0015】特開平8−15859号公報記載の方法で
は、反射防止膜材料は、水溶性膜形成成分と、フッ素含
有有機酸とアルカノールアミンとの塩で構成されている
が、実施は、水溶性膜形成成分としてポリビニルピロリ
ドン単独重合体を、また、フッ素含有有機酸に対して1
00mol%以上のアルカノールアミンを用いて行われてい
る。しかし、塩基性物質であるアルカノールアミンが化
学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こすため、特
開平5−188598号公報記載の方法と同様に、化学
増幅型レジストについて上記PEDの問題が生じる。
【0016】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、成膜性が良く、微細で寸法精度及び合わせ精度が高
く、簡便で生産性が高く、再現性良くレジストパターン
を形成することができる反射防止膜として、さらに、化
学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こさないため
上記PEDの問題が起こらずそれ故化学増幅型レジスト
の場合には保護膜としても機能するレジスト上層の材料
を、フロンを使用することなく提供することを目的とす
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明者は上記目的を達
成するため鋭意検討を行った結果、 1)水溶性ポリマーとしてポリ(N−ビニルピロリド
ン)単独重合体および/またはN−ビニルピロリドンと
他のビニル系モノマーとの水溶性共重合体と、このよう
な水溶性ポリマーとの相溶性に優れるフッ素含有有機酸
を含み、その際、好ましくは、水溶性ポリマーは、固形
分(水溶性ポリマーとフッ素含有有機酸の和)中70重
量%以下、フッ素含有有機酸は、固形分中30重量%以
上含まれており、 2)これらに加えて、反射防止膜の酸性度を落としてレ
ジスト表面の溶解を制御し且つ化学増幅型レジスト表面
の酸の失活を引き起こさないためにPEDの問題を解決
でき、更に表面張力を下げ、即ちレジストとの接触角を
小さくし、消泡性に優れ、即ち塗布性を向上させること
ができるアミノ酸誘導体を含み、その際、好ましくは、
アミノ酸誘導体は、フッ素含有有機酸に対して10mol%
以上100mol%未満含まれている、ことを特徴とする混
合水溶液を、レジスト上層の反射防止膜材料、特に化学
増幅型レジスト上層の反射防止膜材料として用いると、
入射光の損失無しにレジスト層表面での反射光を低減し
得、且つレジスト層での光多重干渉によるパターン寸法
の変動量をレジスト単層の場合と比べて大幅に抑えるこ
とができ、しかもPEDの問題を解決できることを知見
した。
【0018】更に、アミン化合物或いはアルカノールア
ミンに比べ、塩基性が低く、分子内塩を形成するアミノ
酸誘導体を用いることにより、レジスト膜塗布−反射防
止膜塗布後、露光までの引き置き(「塗布−露光引き置
き」と呼ぶ)の時間が長くなっても、反射防止膜からレ
ジスト層へのアミノ酸誘導体の浸透を抑えることができ
るため、アミン化合物或いはアルカノールアミンを用い
た場合に起こるアミン化合物或いはアルカノールアミン
の浸透によるレジストプロファイルの劣化を抑制できる
ことも知見した。
【0019】即ち、下記フッ素含有有機酸に対して相溶
性に優れる水溶性ポリマーであるポリ(N−ビニルピロ
リドン)単独重合体および/またはN−ビニルピロリド
ンと他のビニル系モノマーとの水溶性共重合体と、低屈
折率の化合物であるフッ素含有有機酸と、インターミキ
シングを軽減し塗布性に優れるアミノ酸誘導体とを含有
してなる混合水溶液を用いて、レジスト層の上層として
反射防止膜(波長248nmでの屈折率1.55以下)
を形成した場合、光の反射率を大幅に低減し得、それ
故、レジスト像の寸法精度を向上させることができ、且
つレジスト層での光多重干渉によるパターン寸法の変動
量をレジスト単層の場合と比べて1/2以下に抑えるこ
とができる上、成膜性が良く、レジスト−反射防止膜界
面でのインターミキシングを軽減(レジスト表面の溶解
制御及び塗布−露光引き置き時間の延長)でき、また反
射防止膜の除去を現像工程と共用することもできるので
プロセス的にも問題がなく、しかも作業工程が簡便であ
り、環境面での問題も無く、更にPEDの問題も解決し
得て化学増幅型レジストの保護膜としても有用であると
いうことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0020】従って本発明は、 a)ポリ(N−ビニルピロリドン)単独重合体およびN
−ビニルピロリドンと他のビニル系モノマーとの水溶性
共重合体からなる群から選択される少なくとも1種の水
溶性ポリマーと、 b)少なくとも1種のフッ素含有有機酸と、 c)少なくとも1種のアミノ酸誘導体 を含む水溶液からなり、その際、好ましくは、アミノ酸
誘導体はフッ素含有有機酸に対して10mol%以上100
mol%未満含まれていることを特徴とする、レジストの上
層を形成する水溶性膜材料、特に、水溶性ポリマーであ
るポリ(N−ビニルピロリドン)単独重合体および/ま
たはN−ビニルピロリドンと他のビニル系モノマーとの
水溶性共重合体を固形分中70重量%以下、好ましくは
20重量%〜70重量%、前記水溶性ポリマーとの相溶
性に優れるフッ素含有有機酸を固形分中30重量%以
上、好ましくは80重量%〜30重量%含み、従って、
水溶性ポリマーとフッ素含有有機酸との重量比は、好ま
しくは20:80〜70:30であり、さらに、反射防
止膜の酸性度を落としレジスト表面の溶解を制御且つ化
学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こさずPED
の問題を解決し、更に表面張力を下げ、消泡性及び塗布
−露光引き置きに優れるアミノ酸誘導体をフッ素含有有
機酸に対して10mol%以上100mol%未満含有する水溶
液からなることを特徴とする、レジストの上層に反射防
止膜を形成するための水溶性膜材料、特に化学増幅型レ
ジストの上層に反射防止膜且つ保護膜を形成するための
水溶性膜材料を提供する。
【0021】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の反射防止膜材料は、水溶性ポリマーとしてポリ
(N−ビニルピロリドン)単独重合体および/またはポ
リ(N−ビニルピロリドン)共重合体を含有するもので
あるが、そのポリ(N−ビニルピロリドン)共重合体と
して、N−ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体、N
−ビニルピロリドン/ビニルアルコール共重合体、N−
ビニルピロリドン/アクリル酸共重合体、N−ビニルピ
ロリドン/アクリル酸メチル共重合体、N−ビニルピロ
リドン/メタクリル酸共重合体、N−ビニルピロリドン
/メタクリル酸メチル共重合体、N−ビニルピロリドン
/マレイン酸共重合体、N−ビニルピロリドン/マレイ
ン酸ジメチル共重合体、N−ビニルピロリドン/無水マ
レイン酸共重合体、N−ビニルピロリドン/イタコン酸
共重合体、N−ビニルピロリドン/イタコン酸メチル共
重合体、N−ビニルピロリドン/無水イタコン酸共重合
体等が挙げられるが、特にポリ(N−ビニルピロリド
ン)単独重合体またはN−ビニルピロリドン/酢酸ビニ
ル共重合体が好ましく使用できる。これらの水溶性ポリ
マーは1種用いても良いし、2種以上を組み合わせて用
いても良い。
【0022】また、本発明の反射防止膜材料は前記水溶
性ポリマーとの相溶性に優れるフッ素含有有機酸を含む
ものである。本発明において使用できるフッ素含有有機
酸としては、例えば、下記一般式(1),(2),
(3),(4),(5)または(6)
【化2】 で表されるフッ素含有有機酸が挙げられる。
【0023】ここで、nは4〜15の整数、mは1〜1
0の整数であるが、nは6〜10、mは2〜4が好まし
い。これらのフッ素含有有機酸としては、例えばパーフ
ルオロ吉草酸、パーフルオロヘキサン酸、パーフルオロ
ヘプタン酸、パーフルオロオクタン酸、パーフルオロノ
ナン酸、パーフルオロデカン酸、7H−ドデカフルオロ
ヘプタン酸、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸、11
H−イコサフルオロウンデカン酸、一般式(4)のm=
1のX−70−540−2、一般式(4)のm=2のX
−70−540−3、一般式(4)のm=3のX−70
−540−4[いずれも信越化学工業(株)社製]、パ
ーフルオロオクタンスルホン酸などが挙げられるが、特
にパーフルオロノナン酸、9H−ヘキサデカフルオロノ
ナン酸[いずれも(株)ダイキンファインケミカル研究
所社製]、一般式(4)のm=2のX−70−540−
3[信越化学工業(株)社製]、パーフルオロオクタン
スルホン酸[三菱マテリアル(株)社製]が好ましく使
用できる。フッ素含有有機酸は、1種用いても良いし、
2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0024】更に、本発明の反射防止膜材料はアミノ酸
誘導体をフッ素含有有機酸に対して好ましくは10mol%
以上100mol%未満含有するものであるが、アミノ酸誘
導体としては、任意のアミノ酸誘導体が使用でき、例え
ばグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシ
ン、プロリン、フェニルアラニン、トリプトファン、メ
チオニン、セリン、トレオニン、システイン、チロシ
ン、アスパラギン、グルタミン、アスパラギン酸、グル
タミン酸、リシン、アルギニン、ヒスチジン、4−ヒド
ロキシプロリン、デスモシン、γ−アミノブチル酸、β
−シアノアラニンなどが挙げられる。アミノ基の結合位
置はα位、β位、γ位等制限されるものではなく、また
立体配置についても制限されるものではない。特にグリ
シン、DL−α−アラニン、L−(−)−プロリン、D
L−セリン、L−アルギニン、L−4−ヒドロキシプロ
リンが好ましく使用できる。アミノ酸誘導体は、1種用
いても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0025】本発明の反射防止膜材料は、水溶性ポリマ
ーであるポリ(N−ビニルピロリドン)単独重合体およ
び/またはN−ビニルピロリドンと他のビニル系モノマ
ーとの水溶性共重合体を、好ましくは固形分中20〜7
0重量%、特に30〜60重量%、フッ素含有有機酸を
固形分中好ましくは30〜80重量%、特に40〜70
重量%含み、すなわち、水溶性ポリマーとフッ素含有有
機酸との重量比は好ましくは20:80〜70:30、
特に30:70〜60:40であり、さらにアミノ酸誘
導体を前記フッ素含有有機酸に対して好ましくは10mo
l%以上100mol%未満、特に20〜80mol%含有するこ
とを特徴とする水溶液からなり、レジスト上で回転注型
可能な反射防止膜として用いることができる。
【0026】本発明において、ポリ(N−ビニルピロリ
ドン)単独重合体および/またはN−ビニルピロリドン
と他のビニル系モノマーとの水溶性共重合体の配合量
は、固形分中20〜70重量%であるのが好ましいが、
これは20重量%に満たないと相溶性及び成膜性が悪く
なる場合があり、70重量%を越えると波長248nm
での屈折率が1.55以上となって反射防止効果が小さ
くなる場合があるからである。この反射防止膜材料の水
溶性ポリマー成分とフッ素含有有機酸の和、即ち固形分
の配合量は、水溶性層の膜厚を300〜3,000Å
(0.03〜0.3μm)に設定するために、材料全体
の1〜30重量%、特に2〜15重量%が望ましい。こ
れは、1重量%に満たないと膜厚が300Åより薄くな
って反射防止効果及び保護効果が小さくなる場合があ
り、30重量%を越えると膜厚が3,000Åより厚く
なって剥離工程時の負担が大きくなり、好ましくない場
合があるからである。
【0027】また、本発明において、アミノ酸誘導体の
配合量は前記フッ素含有有機酸に対して10mol%以上1
00mol%未満であるのが好ましいが、これは上記フッ素
含有有機酸に対して10mol%に満たないとレジスト表面
の溶解が激しくなる場合、或いは表面張力の低減、消泡
性の向上が満たされずに成膜性が悪くなる場合があり、
100mol%を越えると化学増幅型レジスト表面の酸の失
活を引き起こしPEDの問題を解決できない場合がある
からである。
【0028】本発明の反射防止膜材料は、ポリ(N−ビ
ニルピロリドン)単独重合体および/またはN−ビニル
ピロリドンと他のビニル系モノマーとの水溶性共重合体
を固形分中20〜70重量%、好ましくは30〜60重
量%、フッ素含有有機酸を固形分中30〜80重量%、
好ましくは40〜70重量%、アミノ酸誘導体を前記フ
ッ素含有有機酸に対して10mol%以上100mol%未満、
好ましくは20〜80mol%含有してなることを特徴とす
る混合水溶液であって、水に、所定量のポリ(N−ビニ
ルピロリドン)単独重合体および/またはN−ビニルピ
ロリドンと他のビニル系モノマーとの水溶性共重合体、
所定量のフッ素含有有機酸および所定量のアミノ酸誘導
体を添加し混合することにより調製することができる。
あるいは、予め所定量のフッ素含有有機酸と所定量のア
ミノ酸誘導体を、エタノール、イソプロパノール等の有
機溶剤に溶解、蒸発乾固したものを、所定量のポリ(N
−ビニルピロリドン)単独重合体および/またはN−ビ
ニルピロリドンと他のビニル系モノマーとの水溶性共重
合体と混合し水溶液とする処方も可能である。
【0029】さらに、本発明の反射防止膜材料に、ポリ
(N−ビニルピロリドン)単独重合体および/またはN
−ビニルピロリドンと他のビニル系モノマーとの水溶性
共重合体とフッ素含有有機酸の相溶性を高めるため、ア
ミド化合物を前記フッ素含有有機酸に対して20mol%以
下の化学増幅型レジスト表面の酸の失活を引き起こさな
い範囲で添加することもできる。アミド化合物として
は、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルム
アミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、2−ピロリジノン、1−メチル−2−ピロ
リジノン、δ−バレロラクトン、1−メチル−2−ピペ
リドンなどが挙げられる。
【0030】また、本発明の反射防止膜材料には、本発
明の目的が損なわれない範囲で、塗布膜特性を向上させ
るための各種アルコール系有機溶剤、界面活性剤、添加
剤等を所望に応じ添加することも可能である。本発明の
反射防止膜材料は上記成分を混合することにより得るこ
とができ、ジアゾナフトキノン化合物を用いた汎用レジ
ストの反射防止膜として使用され、特に化学増幅型レジ
ストの反射防止膜且つ保護膜として好適に使用される。
【0031】本発明の反射防止膜材料を用いたレジスト
パターンを形成するには、公知の方法を採用し得、化学
増幅ポジ型レジストの場合では、例えば図1に示すポジ
型レジストのリソグラフィー工程により行うことが出来
る。まず、ケイ素ウエハー等の基板1上にスピンコート
等の方法でフォトレジスト層2を形成し、このレジスト
層2の上に本発明の反射防止膜材料をスピンコート等の
方法で塗布して反射防止膜3を形成し、反射防止膜3に
波長190〜500nmの紫外線もしくはエキシマレー
ザー4を縮小投影法により所望のパターン形状に露光
し、即ち図1(c)に於いてA部分を露光し、PEB
(Post Exposure Bake)を行い、次
いで水により反射防止膜3を除去し、現像液を用いて現
像する方法によりレジストパターン5を形成することが
出来る。なお、現像時にアルカリ現像液を用いて反射防
止膜3の除去と現像を同時に行うことも可能である。
【0032】この場合、反射防止膜3は、300〜3,
000Åの厚さ、特に248nmの露光光の場合400
〜440Å,その3倍、5倍程度の厚さに形成すること
が好ましい。ここで、本発明による反射防止膜として機
能する水溶性層の光散乱低減効果について図2,3を参
照して説明すると、図2に示すように、基板1にレジス
ト層2を形成しただけでは、入射光Io が空気−レジス
ト層界面でかなり反射(Ir1)して、入射光量が損失す
ると共に、レジスト層2内に入った光がレジスト層−基
板界面で反射(Ir2)し、この反射光Ir2がレジスト層
−空気界面で再度反射(Ir3)する事が繰り返されるた
め、レジスト層で光多重干渉が生じる。
【0033】これに対し、図3に示すように、レジスト
層2上に本発明による反射防止膜3を形成することによ
り、入射光Io の空気−反射防止膜界面での反射光
r4、反射防止膜−レジスト界面での反射光Ir5、レジ
スト層−反射防止膜界面での反射光Ir6、反射防止膜−
空気界面での反射光Ir7を低減し得る。この様に、反射
光Ir4,Ir5を低減し得るので入射光量の損失が減少
し、また反射光Ir6,Ir7を低減し得るのでレジスト層
2内での光多重干渉が抑制される。
【0034】即ち、反射防止の原理から、レジストの露
光光に対する屈折率をn、露光光の波長をλとすると、
反射防止膜の屈折率n’を√n、その膜厚をλ/4n’
の奇数倍に近付けるほど、露光光の反射率(振幅比)は
低減する。従って、この場合、化学増幅型レジスト材料
としてフェノール樹脂系の材料を用いると、その248
nmでの屈折率は約1.78程度であり、一方本発明の
水溶性膜の248nmでの屈折率は1.50以下であ
り、更に波長248nm(KrFエキシマレーザー)の
光を用いる場合、反射防止膜の最適膜厚は400〜44
0Å,その3倍、5倍程度の厚さであるから、かかる条
件において、本発明の反射防止膜を用いた場合における
上記反射光の低減効果、光多重干渉効果が有効に発揮さ
れるものである。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例を用いて説明する。
【0036】
【実施例】以下、実施例を示して本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記実施例に限定されるものではな
い。 1.レジスト組成 ポジ型の化学増幅型レジストとしては、表1の組成のも
のを使用した。
【0037】
【表1】
【0038】2.反射防止膜材料組成 反射防止膜材料としては、表2の組成のものを使用し
た。
【0039】
【表2】
【0040】表中、 1)フッ素含有有機酸に対するmol%である。 Luviskol VA−64:BASFジャパン
(株)社製、N−ビニルピロリドン/酢酸ビニル6:4
の共重合体。 Luviskol K−90:BASFジャパン(株)
社製、ポリ(N−ビニルピロリドン)単独重合体。 C−5800:(株)ダイキンファインケミカル研究所
製、9H−ヘキサデカフルオロノナン酸。 C−1800:(株)ダイキンファインケミカル研究所
製、パーフルオロノナン酸。 X−70−540−3:一般式(4)のm=2のフッ素
含有有機酸、信越化学工業(株)社製。 EF−101:三菱マテリアル(株)社製、パーフルオ
ロオクタンスルホン酸。 FC−93:水73重量%とイソプロピルアルコール2
7重量%とからなる溶媒にパーフルオロアルキルスルホ
ン酸アンモニウム塩が26重量%含有された溶液、3M
社製。
【0041】3.露光評価方法 図1に示すリソグラフィー工程に従ってレジストパター
ンを形成する。まず、この基板1上に上記ポジ型の化学
増幅型レジストをスピンコートし、110℃で90秒間
プリベークすることにより0.6μmから0.8μmの
範囲でレジスト層2を形成する(図1(a))。次い
で、レジスト層2上に上記水溶性膜材料をスピンコート
することにより最適膜厚である400〜440Åの反射
防止膜3を形成する(図1(b))。
【0042】そして、エキシマレーザーステッパー(ニ
コン社,NSR−2005EX8A,NA=0.5)を
用いて露光し(図1(c))、110℃で90秒間PE
Bを施し、2.38%のテトラメチルアンモニウムヒド
ロキシドの水溶液で反射防止膜3の剥離と現像を一括に
行うと、ポジ型のパターンを得ることができる(図1
(d))。得られた0.30μmのラインアンドスペー
スのレジストパターンの寸法バラツキ及び露光からPE
Bまでの放置時間を1時間とした場合の寸法バラツキも
観察する。即ち、これらの差が小さい場合ほど、化学増
幅ポジ型レジスト表面の酸の失活を引き起こさずPED
の問題を解決している反射防止膜材料であると云える。
【0043】また、塗布から露光までの放置時間を48
時間とした場合の寸法バラツキも観察する。即ち、これ
らの差が小さい場合ほど、化学増幅ポジ型レジスト表面
の酸の失活を引き起こさず塗布−露光引き置きの問題を
解決している反射防止膜材料であると云える。更に、P
EB−現像前後のレジスト膜厚の減少を膜減り(単位:
Å)として観察する。即ち、この値が反射防止膜のない
レジスト単層の場合の値に近いものほどインターミキシ
ングを解決する反射防止膜材料であると云える。また、
レジストの膜減りの許容値としてはレジスト膜厚の3%
以下に抑えることが目標であることから、ターゲット膜
厚である0.7μm(7,000Å)の3%、即ち21
0Å以下に抑える反射防止膜材料が望ましいと云える。
【0044】4.塗布性の評価方法 100ml用容器に100mlの反射防止膜材料を充填
し、1分間振とうする。次いで、1時間静置した後、6
インチのシリコンウェハー上にスピンコートする。そし
て、膜厚の面内バラツキ及び欠陥数(ピンホールと呼ば
れる膜が形成されていない小さな欠陥の数)を観察す
る。即ち、膜厚の面内バラツキが小さく、欠陥数が少な
いほど塗布性が良好であると云える。 5.結果 表2の組成の反射防止膜材料についての結果を、レジス
ト単層の場合の結果と共に表3に示す。
【0045】
【表3】
【0046】表中、 1)レジスト表面を著しく溶解するため、膜厚のバラツ
キが酷く再現性がとれない。 2)表面難溶層のため0.30μmのラインアンドスペ
ースのレジストパターンが形成されていない。プロファ
イルはT−Top形状。 3)表面難溶層のため0.30μmのラインアンドスペ
ースのレジストパターンが形成されていない。プロファ
イルはT−Top形状。 4)プロファイルは若干庇が発現し、T−Top形状気
味。 なお、反射防止膜材料1〜10(本発明例)のプロファ
イルは全て矩形で良好であり、また、レジスト単層のNo
PEDの場合も同様に矩形で良好であった。また、反射防
止膜材料11(比較例)のNo PEDのプロファイルは頭が
丸く不良であり、反射防止膜材料12および13(比較
例)のNo PEDのプロファイルは若干T−Top形状で不
良であった。
【0047】表3に示す結果から、反射防止膜材料1〜
10(本発明例)では、反射防止膜材料11〜15およ
びレジスト単層の場合(比較例)とは対照的に、露光後
直ちにPEBを施した場合と、露光後1時間放置してP
EBを施した場合との寸法バラツキの差がなく、また、
露光後48時間放置してPEBを施した場合との寸法バ
ラツキの差は小さく、反射防止膜材料1〜10は、PE
Dの問題も、塗布−露光引き置きの問題も解決している
ことがわかる。また、反射防止膜材料1〜10(本発明
例)では、膜減りがレジスト単層の場合の値に近く、ま
た許容値より小さく、反射防止膜材料1〜10はインタ
ーミキシングを解決している望ましい反射防止膜材料で
あることがわかる。さらに、反射防止膜材料1〜10
(本発明例)では、膜厚の面内バラツキも欠陥数も小さ
く、塗布性が良好であること、また接触角が小さく、表
面張力が小さいことがわかる。
【0048】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れるものではない。上記実施の形態は例示であり、本発
明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に
同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、い
かなるものであっても本発明の技術的範囲に包含され
る。
【0049】
【発明の効果】本発明の水溶性膜材料は、特に化学増幅
型レジスト上層の反射防止膜及び保護膜としての機能を
有し、成膜性良く、微細で寸法精度及び合わせ精度が高
く、簡便で生産性が高く、再現性良くレジストパターン
の形成を可能にし得るものである。従って、本発明材料
を用いることにより、半導体集積回路を製造する際のフ
ォトリソグラフィーのパターン形成時に凹凸のある基板
上にも高精度の微細加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)〜(d)は、本発明の反射防止膜材料
を用いたリソグラフィー工程を示す概略断面図である。
【図2】 従来の基板上にレジスト層のみを形成した場
合の光散乱状態を示す概略断面図である。
【図3】 基板上に形成したレジスト層の上に本発明に
係る反射防止膜を形成した場合の光散乱状態を示す概略
断面図である。
【符号の説明】
1…基板、 2…フォトレジスト層、3…反
射防止膜、 4…紫外線又はエキシマレーザー、5
…レジストパターン、Io …入射光、 Ir …反
射光。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頚城郡頚城村大字西福島28番地の 1 信越化学工業株式会社合成技術研究所 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)ポリ(N−ビニルピロリドン)単独
    重合体およびN−ビニルピロリドンと他のビニル系モノ
    マーとの水溶性共重合体からなる群から選択される少な
    くとも1種の水溶性ポリマーと、 b)少なくとも1種のフッ素含有有機酸と、 c)少なくとも1種のアミノ酸誘導体 を含む水溶液からなることを特徴とする、レジスト層の
    上層を形成する水溶性膜材料。
  2. 【請求項2】 アミノ酸誘導体がフッ素含有有機酸に対
    して10mol%以上100mol%未満含まれている、請求項
    1記載の水溶性膜材料。
  3. 【請求項3】 水溶性ポリマーとフッ素含有有機酸との
    重量比が20:80〜70:30である、請求項1また
    は2記載の水溶性膜材料。
  4. 【請求項4】 水溶性ポリマーおよびフッ素含有有機酸
    が合わせて、材料全体の1〜30重量%含まれている、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の水溶性膜材料。
  5. 【請求項5】 フッ素含有有機酸が、下記一般式(1)
    〜(6): 【化1】 (式中、nは4〜15の整数、mは1〜10の整数であ
    る。)で表されるものから選択される、請求項1〜4の
    いずれか1項に記載の水溶性膜材料。
  6. 【請求項6】 レジスト層が、化学増幅型レジスト層で
    ある、請求項1〜5のいずれか1項に記載の水溶性膜材
    料。
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