JPH106889A - 自動車のフロントバンパー構造 - Google Patents

自動車のフロントバンパー構造

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JPH106889A
JPH106889A JP16293496A JP16293496A JPH106889A JP H106889 A JPH106889 A JP H106889A JP 16293496 A JP16293496 A JP 16293496A JP 16293496 A JP16293496 A JP 16293496A JP H106889 A JPH106889 A JP H106889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バンパー本体部5から上方に一体に延設され
てグリル枠部を形成する左右の立柱部7b,7bを有す
るフロントバンパー1に対して、車体に対するその各立
柱部7b上部の位置決めを確実に行いつつ、各立柱部7
bの強度及び剛性を高めた場合でも、各立柱部7bに対
する前突時にその衝撃吸収を行って各立柱部7bの変形
を防止する。 【解決手段】 各立柱部7bの上部をそれぞれ樹脂製の
ブラケット25を介して車体の各ブラケット締結部42
に取付ける。そして、この各ブラケット25は、その車
体取付部28である基部から左右両端部の立柱部取付部
26,26が前方に突出して後方に撓むことができるよ
うにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のフロント
バンパー構造に関し、特にフロントバンパーがそのバン
パー本体部から上方に一体に延設されてグリル枠部を形
成する立柱部を有するものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、バンパーの取付構造として、例え
ば特開平3−67746号公報に示されているように、
略U字状のFRP部材を介してバンパーを車体に取付
け、そのFRP部材によりバンパーの衝撃吸収を行うこ
とが提案されている。
【0003】一方、近年、自動車のフロントバンパー前
側の左右方向中央部に、例えば鉄製のコ字状グリルガー
ドを設けるようにすることがあり、このグリルガードは
自動車のデザインとしての役割が高くなりつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、デザイン的
な観点からフロントバンパー自体をグリルガードのよう
に見せるために、フロントバンパーに、そのバンパー本
体部から上方に一体に延設されてグリル枠部を形成する
コ字状部を設けることが考えられる。この場合、コ字状
部は上下方向に延びる立柱部を有しているが、デザイン
的な要求からその立柱部上部の位置をボンネット先端面
に隙間なく合わせる等して、車体に対する立柱部上部の
位置決めを確実に行う必要がある。
【0005】このため、立柱部上部を車体に取付固定し
て位置決めを行うことが考えられるが、その立柱部の強
度及び剛性が低いと、立柱部が振動して異音が発生する
等の問題がある。一方、立柱部の強度及び剛性を向上さ
せると、立柱部に対する軽衝突の際、立柱部がその衝撃
力を直接受けて変形し、復元しなくなるという問題があ
る。
【0006】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、フロントバンパーに
上記のような立柱部を設ける場合、上記提案例のように
別部材を介在させてバンパーを車体に取付けるという考
え方をさらに推し進めることによって、車体に対する立
柱部上部の位置決めを確実に行いつつ、立柱部の強度及
び剛性を高めた場合でも、立柱部に対する前突時にその
衝撃吸収を行って立柱部の変形を防止することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、立柱部の上部を樹脂製のブラケッ
トを介して車体に取付けるようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、バンパ
ー本体部から上方に一体に延設され、グリル枠部を形成
する立柱部を有するフロントバンパーと、上記立柱部の
上部と車体との間に介設され、該立柱部上部を車体に対
して取付ける樹脂製のブラケットとが備えられている自
動車のフロントバンパー構造とする。
【0009】このことにより、立柱部の上部は樹脂製の
ブラケットを介して車体に取付固定されているので、立
柱部の強度及び剛性を向上させたとしても、立柱部に対
する前突時に樹脂製ブラケットによりその衝撃力を有効
に吸収することができる。よって、車体に対する立柱部
上部の位置決めを確実に行いつつ、立柱部に対する前突
時に立柱部が変形するのを防止することができる。
【0010】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、バンパー本体部上方の立柱部は、車幅方向に所定
間隔を空けて左右2箇所に形成され、上記左右の立柱部
間に配設され、該立柱部を裏側から補強するグリル部材
が備えられているものとする。
【0011】この発明により、立柱部近傍のグリル部材
によってその立柱部を裏側から容易に補強することがで
きる。よって、立柱部の強度及び剛性を簡単かつ確実に
向上させることができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項1又は2の発
明において、樹脂製ブラケットは、車体への取付部であ
る基部から立柱部取付部が突出されてなるものとする。
【0013】このことで、樹脂製ブラケットは、基部が
固定端とされ、立柱部取付部が自由端とされた片持ち梁
の役目をし、自由端である立柱部取付部が変形し易くな
る。よって、立柱部に対する前突時の衝撃吸収性を向上
させることができる。
【0014】請求項4の発明では、請求項2の発明にお
いて、樹脂製ブラケットの立柱部取付部にグリル部材が
共締めにより取付けられているものとする。
【0015】このようにすることで、立柱部を裏側から
補強するグリル部材も樹脂製ブラケットを介して車体に
取付けられる。よって、グリル部材の締結を簡略化する
ことができると共に、立柱部に対する前突時の衝撃吸収
性をより一層向上させることができる。
【0016】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明において、樹脂製ブラケットに、ヘッドラン
プを支持するランプブラケットが係止されているものと
する。
【0017】このことにより、立柱部近傍のランプブラ
ケットとその立柱部とが樹脂製ブラケットを介して互い
に支持し合い、相互に補強される。よって、ランプブラ
ケット及び立柱部の相互の支持性を向上させることがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図2及び図3は、本発明の実施形態
に係る自動車のフロントバンパー構造を示し、1は樹脂
製のフロントバンパーであり、このバンパー1は、図4
に示すように、車幅方向(左右方向)に延びる正面部2
と該正面部2の左右両側より一体的に後方向に延びる左
右側面部3,3とからなるバンパー本体部5と、このバ
ンパー本体部5における正面部2の左右方向中央部に、
このバンパー本体部5から上方に一体に延設され、グリ
ル枠部を形成するコ字状部7とを備えている。このコ字
状部7は、バンパー本体部5の上方でこれに略平行に左
右方向に延びる上辺部7aと、その上辺部7aの左右両
端部をバンパー本体部5とそれぞれ一体連結する上下方
向に延びる左右2つの立柱部7b,7bとからなり、こ
れら上辺部7a及び各立柱部7bはグリル枠部を形成す
る。すなわち、バンパー本体部5における左右の立柱部
7b,7bの間の上側部分つまり中央上部5aと上記コ
字状部7との間の空間はグリル空間部9とされている。
【0019】上記コ字状部上辺部7a及びバンパー本体
部5の中央上部5aは、図1に二点鎖線で示すように、
共に前方に凸状とされ、略水平状の上下部と円弧状の前
部とからなる。
【0020】尚、バンパー本体部5における正面部2の
左右両端下部には2つのフォグランプ用孔38,38
が、また中央上部5aの下側には、左右方向に長いダク
ト状長孔39がそれぞれ開けられている。上記各フォグ
ランプ用孔38の後側(裏側)には、バンパー本体部5
後面から後方向に延びて車体の各バンパー締結部41に
締結されるバンパーステイ45,45がそれぞれ一体的
に取付固定されている。また、上記各フォグランプ用孔
38の上方に相当するバンパー本体部5の直ぐ上側に
は、図示しないが、左右のヘッドランプがそれぞれ配置
されるようになっており、各ヘッドランプは、後述の如
く、左右のランプブラケット35,35によりそれぞれ
支持されている。
【0021】上記バンパー本体部5の中央上部5aとコ
字状部7との間のグリル空間部9には、樹脂製のグリル
部材11が配設されている。すなわち、このグリル部材
11は、車幅方向(左右方向)に所定間隔を空けて左右
2箇所に形成した立柱部7b,7b間に配設されてい
る。上記グリル部材11は、図1及び図5〜図11に示
すように、左右方向に細長い形状であり、その中央部に
は、空気取入用の開口を有するようにメッシュ状のグリ
ル部12を備え、このグリル部12の周囲形状は、上記
グリル空間部9の正面形状と略同じになるようにされて
いる。
【0022】上記グリル部材11の上端部には、グリル
部材長手方向つまり左右方向の略全体に亘って上記バン
パー1のコ字状部上辺部7a内に位置してその上辺部7
aを補強する上方補強部としての縦断面コ字状部13が
一体成形されている。すなわち、この縦断面コ字状部1
3は、前方に凸状とされた上記コ字状部上辺部7a内に
位置するように前方に凸状のコ字状とされ、その上辺部
7aの上下部を内部で繋ぐリブの役目を果たすことで、
バンパー1のコ字状部上辺部7aが補強されるようにな
っている。尚、上記グリル部材11における縦断面コ字
状部13の前方への突出量は、バンパー1のコ字状部上
辺部7aよりも小さく、縦断面コ字状部13前部とコ字
状部上辺部7a前部との間には隙間が設けられている。
【0023】一方、上記グリル部材11の下端部には、
そのグリル部材11下方において前方に凸状とされた上
記バンパー本体部5の中央上部5a内に位置してそのバ
ンパー本体部5の中央上部5aを補強する下方補強部と
しての3つのボックス部14,14,…が車幅方向(左
右方向)に所定間隔を空けて一体成形されている。すな
わち、この各ボックス部14も、上記縦断面コ字状部1
3と同様に、その縦断面形状が前方に凸状のコ字状とさ
れ、バンパー本体部5の中央上部5aにおける略水平状
の上下部を内部で繋ぐリブの働きをすることで、バンパ
ー本体部5の中央上部5aが補強されるようになってい
る。尚、上記縦断面コ字状部13と同様に、各ボックス
部14前部とバンパー本体部5の中央上部5a前部との
間にも隙間が設けられている。
【0024】また、上記グリル部材11の左右両端部
は、バンパー1のコ字状部7における両立柱部7b,7
bの後方に位置して各立柱部7bをその後側(裏側)か
ら補強するようになっている。
【0025】上記グリル部材11の各ボックス部14の
下面には、バンパー本体部5の中央上部5aにおける下
部とボルト50で締結するためのボルト挿通用孔15が
それぞれ開けられている。上記グリル部12の下端部に
は、バンパー本体部5における中央上部5aの上部とね
じ51,51,…で締結するための複数のねじ挿通用孔
16,16,…が、またグリル部12の上端部には、上
記コ字状部上辺部7aの下部とねじ52,52,…で締
結するための複数のねじ挿通用孔17,17,…がそれ
ぞれ形成されている。さらに、グリル部材11の上端面
における左右両端部及び中央部には、上記コ字状部上辺
部7aの上部とねじ53,53,…で締結するための3
つのねじ締結用下穴18,18,…が形成されている。
尚、この各ねじ締結用下穴18の位置に対応した上記バ
ンパー1のコ字状部上辺部7aの上部には、3つのグリ
ル部材締結用孔7c,7c,…が形成されている。
【0026】上記グリル部材11の左右両端部であっ
て、バンパー1のコ字状部上辺部7aの左右両端部(左
右の立柱部7b,7b上部)と車体の左右2つのブラケ
ット締結部42,42との間には、バンパー左右方向中
央に対して互いに対称形状の2つの樹脂製のブラケット
25,25がそれぞれ介設されている。この各ブラケッ
ト25の上面における左右両端部には、図13に示すよ
うに、それぞれ立柱部取付部26,26が形成され、そ
の各立柱部取付部26にはねじ締結用下穴26aが形成
されている。一方、上記グリル部材11の上端面の左右
両端部における上記両ねじ締結用下穴18,18の両側
には、上記各ブラケット25の各ねじ締結用下穴26a
に対応してそれぞれ2つのブラケット締結用孔19,1
9が設けられ、また、上記バンパー1の左右の立柱部7
b,7b上部にも、上記各ねじ締結用下穴26aに対応
してそれぞれ2つのブラケット締結用孔7d,7dが形
成されている。そして、図11に示すように、上記各ブ
ラケット25上面に、グリル部材11の上端部の左右両
端部とバンパー1の各立柱部7b上部とがグリル部材1
1を下側にしてそれぞれ2つのねじ54,54で共締め
されて取付けられるようになっている。
【0027】上記各ブラケット25の後面には、図14
にも示すように、上下2つの係止部27,27が後方に
突設され、この各ブラケット25の2つの係止部27,
27にそのブラケット25に近い側のヘッドランプを支
持するランプブラケット35が係止されるようになって
いる。すなわち、この各ランプブラケット35はバンパ
ー左右方向中央側がそれに近い側の各ブラケット25後
方まで延ばされており、各ブラケット25の2つの係止
部27,27に対応した位置に係合孔35a,35aが
設けられ、この各係合孔35aに各係止部27がそれぞ
れ貫通状態で嵌められるようになっている。
【0028】また、各ブラケット25後面の上記各係止
部27よりもバンパー左右方向中央側には上下2つの車
体取付部28,28が後方に突出して形成され、この各
車体取付部28のボルト挿通用孔28aにボルト55が
挿通されて各ブラケット25が上記ランプブラケット3
5を介して車体の各ブラケット締結部42に締結される
ようになっている。そして、この各ブラケット25の上
部は上側の車体取付部28を基部としてその基部から略
V字状にそのブラケット25の左右両端部の立柱部取付
部26,26に向かって前方に突出するようにされ、各
立柱部取付部26がその前側から力を受けると後方に撓
むことができるようになっている。このことで、バンパ
ー1の各立柱部7b上部とグリル部材11とは、共に2
つのブラケット25を介して車体の各ブラケット締結部
42に取付けられることになるが、各立柱部7bに対す
る前突時に、各立柱部取付部26が後方に撓むことによ
り、その衝撃力を吸収するようになっている。
【0029】上記各ブラケット25前面の上部における
左右両端部には、図11及び図12にも示すように、そ
れぞれ2つの上側縦リブ29,29が前方に突設され、
この各上側縦リブ29は、その上部が前方に向かって下
方に傾斜するテーパ面29aを有している。また、各ブ
ラケット25前面上部のバンパー左右方向中央と反対側
であって、上記上側縦リブ29の下方となる位置には、
下側縦リブ30と横リブ31とが十字状に交差して形成
されている。この下側縦リブ30には、図9及び図10
にも示すように、その上下部が共に前方に向かってリブ
上下方向中央側に傾斜するテーパ面30a,30aが、
また横リブ31にはその左右部が共に前方に向かってリ
ブ左右方向中央側に傾斜するテーパ面31a,31aが
それぞれ設けられている。グリル部材11後面の上記各
ブラケット25の下側縦リブ30及び横リブ31に対応
した位置にはこれらのリブ30,31と略嵌合するよう
に左右2つの凹陥部20,20が設けられている。
【0030】以上の構成からなる自動車のフロントバン
パー構造において、そのフロントバンパー1を車体に取
付けるには、先ず、各ブラケット25の係止部27,2
7に各ランプブラケット35を係合させた状態で、その
各ランプブラケット35を介して各ブラケット25をそ
の車体取付部28,28にて車体の各ブラケット締結部
42にそれぞれ締結しておく。一方、バンパー1にはそ
のグリル空間部9にバンパー1の後方からグリル部材1
1を取付けておく。
【0031】続いて、グリル部材11を取付けたバンパ
ー1を、車体の各ブラケット締結部42にそれぞれ締結
した両ブラケット25,25に対してその前方から取付
ける。このとき、各ブラケット25前面の各上側縦リブ
29のテーパ面29a及び下側縦リブ30aの各テーパ
面30aがバンパー1の上下方向の位置決めを行なう。
すなわち、グリル部材11の上端後部が各上側縦リブ2
9のテーパ面29aに沿って上方に誘い込まれてグリル
部材11と共にバンパー1の上下方向の位置決めがなさ
れ、また、下側縦リブ30の各テーパ面30aがグリル
部材11の各凹陥部20に嵌合する際、グリル部材11
と共にバンパー1が上下いずれかの方向に誘い込まれて
上下方向の位置決めがなされる。さらに、バンパー1の
左右方向の位置決めも、上記上側及び下側縦リブ29,
30と同様に、横リブ31の各テーパ面31aによって
なされる。このことで、このバンパー1をロボット等に
よって自動的に取付ける場合でも、バンパー1の位置合
わせを容易かつ確実に行うことができる。
【0032】その後、各ブラケット25の立柱部取付部
26,26上面に、グリル部材11の上端部における左
右両端部とバンパー1の左右の立柱部7b,7b上部と
をそれぞれ2つのねじ54,54で共締めし、バンパー
1の各バンパーステイ45にて車体の各バンパー締結部
41に締結することにより、バンパー1の車体への取付
けが完了する。
【0033】したがって、上記実施形態では、フロント
バンパー1のバンパー本体部5から上方に一体に延設さ
れ、グリル枠部を形成するコ字状部7における左右の立
柱部7b,7b上部がそれぞれ樹脂製のブラケット2
5,25を介して車体の各ブラケット締結部42に取付
けられているので、グリル部材11によって各立柱部7
bやコ字状部上辺部7aの強度及び剛性をその裏側から
向上させたとしても、各立柱部7bや上辺部7aに対す
る前突時に各ブラケット25がその衝撃力を有効に吸収
する。よって、車体に対して各立柱部7b上部延いては
コ字状部上辺部7a全体の位置決めを確実に行うことが
できると共に、各立柱部7bや上辺部7aに対する前突
時に各立柱部7bや上辺部7aの変形を防止することが
できる。
【0034】また、各ブラケット25が、その車体取付
部28である基部から各立柱部取付部26が前方に突出
されてなるので、各ブラケット25は、基部が固定端と
され、各立柱部取付部26が自由端とされた片持ち梁と
しての働きをし、自由端である各立柱部取付部26がそ
の前側から力を受けて後方に変形し易くなる。よって、
各立柱部7b及び上辺部7aに対する前突時の衝撃吸収
性を向上させることができる。
【0035】さらに、各ブラケット25の各立柱部取付
部26にグリル部材11の上端部における左右両端部が
各立柱部7a上部と共締めされて取付けられているの
で、各立柱部7bを裏側から補強するグリル部材11も
各ブラケット25を介して車体の各ブラケット締結部4
2に取付けられる。よって、グリル部材11の締結の簡
略化を図りつつ、各立柱部7b及び上辺部7aに対する
前突時の衝撃吸収性をさらに向上させることができる。
【0036】また、各ブラケット25の後面の係止部2
7,27に左右のヘッドランプを支持する各ランプブラ
ケット35がそれぞれ係止されているので、各立柱部7
b近傍の各ランプブラケット35とその各立柱部7bと
が各ブラケット25を介して互いに支持し合い、相互に
補強される。よって、各ランプブラケット25及び各立
柱部7bの相互の支持性を向上させることができる。
【0037】尚、上記実施形態では、コ字状部7におけ
る左右の立柱部7b,7b上部を樹脂製の各ブラケット
25を介して車体の各ブラケット締結部42に取付ける
ようにしたが、コ字状部7ではなく上下方向に延びる立
柱部のみを設ける場合でも、本発明を適用することがで
きる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、フロントバンパーのバンパー本体部から上方に
一体に延設され、グリル枠部を形成する立柱部の上部と
車体との間に介設され、その立柱部上部を車体に対して
取付ける樹脂製のブラケットを備えたことにより、車体
に対する立柱部上部の位置決めを確実に行いつつ、立柱
部の強度及び剛性を向上させたとしても、立柱部に対す
る前突時に立柱部の変形の防止を図ることができる。
【0039】請求項2の発明によると、バンパー本体部
上方の立柱部を、車幅方向に所定間隔を空けて左右2箇
所に形成し、上記左右の立柱部間に配設され、該立柱部
を裏側から補強するグリル部材を備えたことにより、立
柱部の強度及び剛性の向上を簡単かつ確実に図ることが
できる。
【0040】請求項3の発明によると、樹脂製ブラケッ
トを、車体への取付部である基部から立柱部取付部が突
出されてなるものとしたことにより、立柱部に対する前
突時における衝撃吸収性の向上を図ることができる。
【0041】請求項4の発明によると、樹脂製ブラケッ
トの立柱部取付部にグリル部材を共締めにより取付けた
ことにより、グリル部材の締結の簡略化を図ることがで
き、立柱部に対する前突時の衝撃吸収性のさらなる向上
を図ることができる。
【0042】請求項5の発明によると、樹脂製ブラケッ
トに、ヘッドランプを支持するランプブラケットを係止
したことにより、ランプブラケット及び立柱部の相互支
持性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図7のI−I線断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係るフロントバンパー構造
の要部を示す正面図である。
【図3】フロントバンパー構造の要部を示す上面図であ
る。
【図4】フロントバンパーを示す斜視図である。
【図5】グリル部材を示す斜視図である。
【図6】図7のVI−VI線断面図である。
【図7】グリル部材の要部を示す正面図である。
【図8】グリル部材の要部を示す上面図である。
【図9】図7のIX−IX線断面図である。
【図10】図9のX−X線断面図である。
【図11】図7のXI−XI線断面図である。
【図12】ブラケットを示す正面図である。
【図13】ブラケットを示す上面図である。
【図14】図2のXIV −XIV 線断面図である。
【符号の説明】
1 フロントバンパー 5 バンパー本体部 7 コ字状部 7a コ字状部上辺部 7b 立柱部 9 グリル空間部 11 グリル部材 13 縦断面コ字状部 14 ボックス部 25 ブラケット 26 立柱部取付部 27 係止部 28 車体取付部 35 ランプブラケット 42 ブラケット締結部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バンパー本体部から上方に一体に延設さ
    れ、グリル枠部を形成する立柱部を有するフロントバン
    パーと、 上記立柱部の上部と車体との間に介設され、該立柱部上
    部を車体に対して取付ける樹脂製のブラケットとが備え
    られていることを特徴とする自動車のフロントバンパー
    構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 バンパー本体部上方の立柱部は、車幅方向に所定間隔を
    空けて左右2箇所に形成され、 上記左右の立柱部間に配設され、該立柱部を裏側から補
    強するグリル部材が備えられていることを特徴とする自
    動車のフロントバンパー構造。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の自動車のフロント
    バンパー構造において、 樹脂製ブラケットは、車体への取付部である基部から立
    柱部取付部が突出されてなることを特徴とする自動車の
    フロントバンパー構造。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動車のフロントバンパ
    ー構造において、 樹脂製ブラケットの立柱部取付部にグリル部材が共締め
    により取付けられていることを特徴とする自動車のフロ
    ントバンパー構造。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の自動車の
    フロントバンパー構造において、 樹脂製ブラケットに、ヘッドランプを支持するランプブ
    ラケットが係止されていることを特徴とする自動車のフ
    ロントバンパー構造。
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