JPH1068532A - 畳暖房装置 - Google Patents

畳暖房装置

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JPH1068532A
JPH1068532A JP24425896A JP24425896A JPH1068532A JP H1068532 A JPH1068532 A JP H1068532A JP 24425896 A JP24425896 A JP 24425896A JP 24425896 A JP24425896 A JP 24425896A JP H1068532 A JPH1068532 A JP H1068532A
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JP
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tatami
heating
pipe
return
main pipe
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JP24425896A
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Tsutomu Shimazaki
勉 島崎
Chika Sasaki
親 佐々木
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Toyox Co Ltd
Original Assignee
Toyox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 床板に穴を開けたり、敷板を設けたりする必
要がなく、コストダウンを可能とするとともに、施工を
簡単にすることのできる畳暖房装置を提供することであ
る。 【解決手段】 暖房用畳は、その両長辺6の側面に、こ
れら長辺6の端部から1/4と3/4との位置に開口部
9a、9bを形成し、また、両端辺5a、5bの側面
に、これら短辺5a、5bの端部から1/2の位置に開
口部10a、10bを形成し、しかも、供給用パイプ3
及び戻り用パイプ4の一端3a、4aを、暖房用畳を長
辺のほぼ中央で2分割したうちの一方の側に位置するい
ずれかの開口部9a、10aから突出自在とし、かつ、
他端3b、4bを、暖房用畳を長辺のほぼ中央で2分割
したうちの他方の側に位置するいずれかの開口部9b、
10bから突出自在としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、暖房用畳を敷設
してなる畳暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例の畳暖房装置では、図示しない
が、パイプを組み込んだ暖房用畳を、部屋の畳数にあわ
せて敷設している。そして、このパイプを、次のように
して、ポンプ及びタンクに接続している。例えば、床板
に穴を開けて、そこからパイプを床下に臨ませる。そし
て、これらパイプの一端を、床下配管を介してポンプに
接続し、かつ、他端を、床下配管を介してタンクに接続
している。また、その他の例としては、床板に穴を開け
ないようにするため、暖房用畳と床板との間に、ガイド
溝を形成した敷板を介在させる。そして、これらパイプ
の一端を、ガイド溝に設けた補助パイプを介してポンプ
に接続し、かつ、他端を、ガイド溝に設けた補助パイプ
を介してタンクに接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例の
ように、床板に穴を開け、床下に配管するのでは、畳暖
房装置の施工に時間がかかってしまう。特に、畳は、部
屋の畳数によってその配置が異なるといった特殊性を有
するため、穴の位置や配管の位置を施工のたびに変更し
なければならず、施工に慣れが必要であった。しかも、
暖房をおこなう過程で、暖流体が床下を通過することに
なり、熱効率が悪くなってしまう。
【0004】また、敷板を用いるのでは、それだけ部材
が多くなってしまい、畳暖房装置の施工にコストや手間
がかかってしまう。そして、この場合も、畳の特殊性の
ため、それに対応できるようにガイド溝を多方向に形成
しなければならず、さらにコストアップの要因となって
しまう。しかも、敷板の厚さだけ暖房用畳の位置が高く
なってしまい、敷居などの高さとずれてしまうことがあ
った。この発明は、床板に穴を開けたり、敷板を設けた
りする必要がなく、コストダウンを可能とし、施工を簡
単にすることのできる畳暖房装置を提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、暖房用畳
は、畳とほぼ同じ大きさの断熱材と、この断熱材の表面
に設けた供給用パイプ及び戻り用パイプと、断熱材の表
面に設けたクッション材と、クッション材の表面に設け
た畳表とを備え、この暖房用畳を部屋の畳数にあわせて
敷設し、ある暖房用畳の供給用パイプ及び戻り用パイプ
の一端を、それに隣接する暖房用畳の供給用パイプ及び
戻り用パイプの他端にそれぞれ接続する構成にした畳暖
房装置を前提とする。
【0006】そして、暖房用畳は、その両長辺の側面
に、これら長辺の端部から1/4と3/4との位置に開
口部を形成し、また、両短辺の側面に、これら短辺の端
部から1/2の位置に開口部を形成し、しかも、上記供
給用パイプ及び戻り用パイプの一端を、暖房用畳を長辺
のほぼ中央で2分割したうちの一方の側に位置するいず
れの開口部から突出自在とし、かつ、他端を、暖房用畳
を長辺で2分割したうちの他方の側に位置するいずれの
開口部から突出自在とした点に特徴を有する。
【0007】第2の発明は、第1の発明において、暖房
用畳の裏面に複数のガイド溝を形成するとともに、これ
らガイド溝の開口端によって上記開口部を構成した点に
特徴を有する。第3の発明は、第1又は2の発明におい
て、所定の暖房用畳の供給用パイプ及び戻り用パイプの
一端を、それぞれポンプとタンクとに接続し、また、こ
の所定の暖房用畳に対して最下流に位置する暖房用畳の
供給用パイプ及び戻り用パイプの他端を、リターン用接
続部材によって互いに連通させた点に特徴を有する。
【0008】第4の発明は、暖房用畳は、畳と同じ大き
さの断熱材と、この断熱材の表面に設けた放熱パイプ
と、断熱材の表面に設けたクッション材と、クッション
材の表面に設けた畳表とを備え、放熱パイプの端部を、
放熱パイプとは別に断熱材に組み込んだ供給側メインパ
イプ及び戻り側メインパイプにそれぞれ接続するととも
に、この暖房用畳を部屋の畳数にあわせて敷設し、ある
暖房用畳の供給側メインパイプ及び戻り側メインパイプ
の一端を、それに隣接する暖房用畳の供給側メインパイ
プ及び戻り側メインパイプの他端にそれぞれ接続する構
成にした畳暖房装置を前提とする。
【0009】そして、暖房用畳は、その両長辺の側面
に、これら長辺の端部から1/4と3/4との位置に開
口部を形成し、また、両短辺の側面に、これら短辺の端
部から1/2の位置に開口部を形成し、しかも、上記供
給側メインパイプ及び戻り側メインパイプの一端を、暖
房用畳を長辺のほぼ中央で2分割したうちの一方の側に
位置する開口部から突出自在とし、かつ、他端を、暖房
用畳を長辺で2分割したうちの他方の側に位置する開口
部から突出自在とした点に特徴を有する。
【0010】第5の発明は、第4の発明において、暖房
用畳の裏面に複数のガイド溝を形成するとともに、これ
らガイド溝の開口端によって上記開口部を構成し、しか
も、これらガイド溝に沿って、供給側メインパイプ及び
戻り側メインパイプを設けた点に特徴を有する。第6の
発明は、第4又は5の発明において、所定の暖房用畳の
供給側メインパイプ及び戻り側メインパイプの一端を、
それぞれポンプとタンクとに接続し、また、この暖房用
畳に対して最下流に位置する暖房用畳の供給側メインパ
イプ及び戻り側メインパイプの他端を、リターン用接続
部材によって互いに連通させた点に特徴を有する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1〜5に、第1実施例の畳暖房
装置を示す。図1に示すように、畳とほぼ同じ大きさの
断熱材1の表面には、所定の形状にパイプ溝2を形成し
ている。そして、これらパイプ溝2に、可撓性を有する
供給用パイプ3と戻り用パイプ4とをはめ込んでいる。
このとき、長くした供給用パイプ3をたくさん蛇行さ
せ、断熱材1の表面をまんべんなく通過するようにして
いる。それに対して、戻り用パイプ4を供給パイプ3よ
りも短くして、それほど蛇行させていない。
【0012】なお、これら供給用パイプ3と戻り用パイ
プ4との割合は、自由に設定してかまわない。例えば、
後述するように暖房用畳を敷設したとき、上流側に位置
する暖房用畳で戻り用パイプ4の割合を大きくするのに
対し、下流側に位置するものほど供給用パイプ3の割合
を大きくすればよい。このようにすれば、暖流体が流れ
る過程で、上下流の暖房用畳で温度を均一にでき、温度
ムラを抑えることができる。
【0013】供給用パイプ3及び戻り用パイプ4をそれ
ぞれパイプ溝2にはめ込んだら、その一端3a、4a
を、長辺を2分割する中央線Sより一方の短辺5a側
で、断熱材1を貫通させて裏面に臨ませている。同様
に、これら供給用パイプ3及び戻り用パイプ4の他端3
b、4bを、中央線Sより他方の短辺5b側の位置で、
断熱材1を貫通させて裏面に臨ませている。ここで、畳
は、地方によってその大きさに差はあるものの、一般的
に、長辺:短辺=2:1の関係が保たれている。
【0014】したがって、断熱材1も長辺:短辺=2:
1の関係を保つことになるが、この断熱材1の裏面に
は、図1(c)に示すように、長辺6の短辺5a側におけ
る端部から1/4の位置と3/4の位置とに、短辺5
a、5bに対して平行にしたガイド溝7a、7bを形成
している。また、短辺5a、5bの端部から1/2の位
置に、長辺6と平行なガイド溝8a、8bを形成し、そ
れぞれを上記ガイド溝7a、7bに連続させている。さ
らに、これらガイド溝8a、8bを、断熱材1の中央部
まで延ばして形成し、断熱材1を貫通させたパイプの端
部3a、4a及び3b、4bを、それぞれガイド溝8
a、8b内に位置させている。
【0015】このようにしてガイド溝7、8を形成する
と、ガイド溝7a、7bの開口端によって、両長辺6の
側面には、その短辺5a側における端部から1/4の位
置と3/4の位置とに、開口部9a、9bが形成され
る。また、ガイド溝8a、8bの開口端によって、両短
辺5a、5bの側面には、その端部から1/2の位置
に、開口部10a、10bが形成される。そして、供給
用パイプ3と戻り用パイプ4とを適当な長さにして、そ
れらの一端3a、4aを、開口部9a、10aのいずれ
からも突出させることができるようにしている。同様
に、供給用パイプ3及び戻り用パイプ4の他端3b、4
bを、開口部9b、10bのいずれからも突出させるこ
とができるようにしている。
【0016】これら供給用パイプ3及び戻り用パイプ4
の端部には、ジョイント部材11を設けている。ジョイ
ント部材11は、図2、3に示すように、接続自在とし
たプラグ11aとソケット11bとからなる。そして、
図1(c)に示すように、供給用パイプ3の一端3aにプ
ラグ11aを設け、他端3bにソケット11bを設けて
いる。この場合、戻り用パイプ4では、供給用パイプ3
とは反対に、その一端4aにソケット11bを設け、他
端4bにプラグ11aを設けている。したがって、ある
開口部から供給用パイプ3の端部と戻り用パイプ4の端
部とを突出させると、そこには常にプラグ11aとソケ
ット11bとが位置することになる。
【0017】なお、供給用パイプ3と戻り用パイプ4と
を、色分けしたり、マーキングしたりして、見分けられ
るようにしておけばよい。このようにした断熱材1の表
面には、図示しないが、クッション材を設けている。ク
ッション材としては、クッション性はもちろん、通気性
や熱伝導性などに優れた材質を用いるのが理想的であ
る。また、熱効率をよくしたいときは、断熱材1の表面
とクッション材との間に、アルミ箔などの放熱材を介在
させておいてもよい。そして、クッション材の表面に図
示しない畳表を設け、畳縁を縫い付ければ、暖房用畳T
が完成することになる。
【0018】この暖房用畳Tを、部屋の畳数に合わせて
敷設するが、以下では、六畳間を例に説明する。図4、
5に示すように、部屋の端部に位置する暖房用畳T1
は、その一方の短辺5aに、室内型供給装置13を設置
するための凹部14を形成している。この室内型供給装
置13の内部には、図示しないポンプとタンクとを設け
ている。そして、この室内型供給装置13を、上記凹部
14上に設置するとともに、継手部材15を介して、ポ
ンプに供給用パイプ3の一端3aを接続し、かつ、タン
クに戻り用パイプ4の一端4aを接続している。
【0019】このとき、この暖房用畳T1の供給用パイ
プ3及び戻り用パイプ4の他端3b、4bを、他方の短
辺5bに形成した開口部10bから突出させておく。次
に、暖房用畳T1に隣接する暖房用畳T2を敷設するが、
このとき、暖房用畳T1の他方の短辺5bに形成した開
口部10bと、暖房用畳T2の一方の短辺5aに形成し
た開口部10aとが対向することになる。そして、この
開口部10aから、供給用パイプ3及び戻り用パイプ4
の一端3a、4aを突出させ、それに設けたプラグ11
a、ソケット11bを、上記暖房用畳T1の供給用パイ
プ3及び戻り用パイプ4の他端3b、4bに設けたソケ
ット11b、プラグ11aに、それぞれ接続する。
【0020】このとき、この暖房用畳T2の供給用パイ
プ3及び戻り用パイプ4の他端3b、4bを、図4手前
側の長辺6に形成した開口部9bから突出させておく。
このようにして、暖房用畳T3〜T6を螺旋状に順々に敷
設し、供給用パイプ3及び戻り用パイプ4を、それぞれ
接続していく。そして、暖房用畳T1に対して最下流に
位置する暖房用畳T6では、その供給用パイプ3及び戻
り用パイプ4の他端3b、4bを、リターン用接続部材
16で互いに連通させる。
【0021】なお、これら供給用パイプ3及び戻り用パ
イプ4の端部を、開口部9、10から長く突出できるよ
うにしておけば、暖房用畳Tの敷設するとき、パイプ
3、4の接続をやりやすくできる。また、これら暖房用
畳Tをどのように敷設してもかまわないが、例えば、図
6に示すように、供給用パイプ3及び戻り用パイプ4を
それぞれ接続したら、暖房用畳Tを、その側面同士をあ
わせるように、ゆっくりと床板側に降ろしていけばよ
い。そして、暖房用畳T同士を密着させたときに、これ
らパイプ3、4の突出させた分のたわみを、ガイド溝
7、8に収容すればよい。
【0022】次に、この第1実施例の畳暖房装置の作用
を説明する。室内型供給装置13を駆動すると、ポンプ
から供給用パイプ3に暖流体が供給される。そして、暖
房用畳T1〜T6の供給用パイプ3を通過した暖流体は、
最下流の暖房用畳T6で、リターン用接続部材16を介
して戻り用パイプ4に還流し、室内型供給装置13のタ
ンクに戻ることになる。
【0023】以上述べた第1実施例の畳暖房装置では、
部屋に暖房用畳Tを敷設するとき、長辺6同士あるいは
短辺5同士を当接させたとしても、また、長辺6と短辺
5とを当接させたとしても、これら暖房用畳Tの開口部
9、10が対向することになる。したがって、部屋の畳
数によって配置が異なるといった畳の特殊性にかかわら
ず、逆に、畳の長辺:短辺=2:1という関係を利用し
て、常に開口部9、10同士を対向させることができ
る。そして、これら開口部9、10から突出させた供給
用パイプ3及び戻り用パイプ4をそれぞれ接続すれば、
床板に穴を開けたり、敷板を設けたりする必要がなく、
コストがかからず、簡単に畳暖房装置の施工することが
できる。
【0024】図7、8に、第2実施例の畳暖房装置を示
す。ただし、この第2実施例では、各暖房用畳に設けた
パイプの構成を変更しただけなので、その相違点を中心
として説明するとともに、同一の構成要素については同
一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。畳とほぼ
同じ大きさの断熱材1の表面に、所定の形状にパイプ溝
2を形成するとともに、これらパイプ溝2には、可撓性
を有する放熱パイプ17をはめ込んでいる。
【0025】また、断熱材1の裏面には、第1実施例と
同様に、ガイド溝7、8を形成している。ただし、この
第2実施例では、断熱材1の中央付近でガイド溝8をつ
なげて形成し、すべてのガイド溝7、8を連続させてい
る。このガイド溝7、8に沿って、供給用メインパイプ
18と戻り用メインパイプ19とを設けるとともに、こ
れら供給用メインパイプ18と戻り用メインパイプ19
とには、図8に示すようなジョイント部材20を介し
て、上記放熱パイプ17の端部をそれぞれ接続してい
る。そして、供給用メインパイプ18の一端18aにプ
ラグ11aを設け、他端18bにソケット11bを設け
ている。この場合、戻り用メインパイプ19では、供給
用メインパイプ18とは反対に、その一端19aにソケ
ット11bを設け、他端19bにプラグ11aを設けて
いる。
【0026】このようにした第2実施例でも、図4に示
したように、暖房用畳T1〜T6を螺旋状に順々に敷設
し、供給用メインパイプ18及び戻り用メインパイプ1
9を、それぞれ接続していく。そして、暖房用畳T1
対して最下流に位置する暖房用畳T6では、その供給用
メインパイプ18及び戻り用メインパイプ19の他端1
8b、19bを、リターン用接続部材16で互いに連通
させる。
【0027】次に、この第2実施例の畳暖房装置の作用
を説明する。室内型供給装置13を駆動すると、ポンプ
から供給用メインパイプ18に暖流体が供給される。供
給用メインパイプ18を通過する暖流体は、各暖房用畳
Tの放熱パイプ17に分配されて、戻り用メインパイプ
19に還流する。同時に、分配されないで暖房用畳T1
〜T6の供給用メインパイプ18を通過した暖流体は、
最下流の暖房用畳T6で、リターン用接続部材16を介
して戻り用メインパイプ19に還流する。そして、これ
ら暖流体が、戻り用メインパイプ19を通過して、室内
型供給装置13のタンクに戻ることになる。
【0028】以上述べた第2実施例の畳暖房装置でも、
部屋の畳数によって配置が異なるといった畳の特殊性に
かかわらず、常に開口部9、10同士を対向させること
ができる。そして、これら開口部9、10から突出させ
た供給用メインパイプ18及び戻り用メインパイプ19
をそれぞれ接続すれば、床板に穴を開けたり、敷板を設
けたりする必要がなく、コストがかからず、簡単に施工
することができる。しかも、各暖房用畳Tで回路を構成
したので、いずれの暖房用畳Tでもほとんど温度差が発
生せず、全体の温度を均一にした畳暖房装置を提供する
ことができる。
【0029】なお、これら第1、2実施例では、断熱材
1の裏面に、直線的なガイド溝7、8を形成している
が、ガイド溝7、8の形状としては、例えば、図9に示
すように、曲線的なものであってもかまわない。ただ
し、これらガイド溝7、8の幅などについては、暖房用
畳Tとしての強度性と、パイプの収容性とを考慮して決
める必要がある。また、第1、2実施例では、ガイド溝
7、8の開口端によって開口部9、10を構成している
が、これら開口部9、10は、例えば、断熱材1の側面
に直接に形成してもかまわない。いずれにしても、開口
部9、10は、長辺ではその端部から1/4と3/4に
位置し、また、短辺ではその端部から1/2の位置に位
置していればよい。さらに、第1、2実施例では、室内
型供給装置13を設置した畳暖房装置について説明した
が、もちろん、室外にポンプとタンクとを設置したタイ
プのものであってもかまわない。
【0030】
【発明の効果】第1、4の発明によれば、暖房用畳を部
屋に敷設するときに、長辺同士あるいは短辺同士を当接
させたとしても、また、長辺と短辺とを当接させたとし
ても、これら暖房用畳の側面に形成した開口部が常に対
向することになる。したがって、部屋の畳数によって配
置が異なるといった畳の特殊性にかかわらず、逆に、畳
の長辺:短辺=2:1という関係を利用して、常に開口
部9、10同士を対向させることができる。そして、開
口部から突出させたパイプを接続すれば、床板に穴を開
けたり、敷板を設けたりする必要がなく、コストがかか
らず、簡単に畳暖房装置を施工することができる。
【0031】特に、第4の発明では、各暖房用畳で回路
を構成したので、いずれの暖房用畳Tでもほとんど温度
差が発生せず、全体の温度を均一にした畳暖房装置を提
供することができる。第2、5の発明によれば、第1、
4の発明において、断熱材の裏面にガイド溝を形成する
だけでよいので、開口部を簡単に形成することができ
る。また、暖房用畳を敷設するとき、開口部から突出さ
せたパイプのたわみを、これらガイド溝に収容すること
ができる。第3、6の発明によれば、第1又は2、4又
は5の発明において、リターン用接続部材を設けたの
で、最下流に位置する暖房用畳として特別なものを用意
する必要がなく、どの暖房用畳を用いてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の畳暖房装置の断熱材1を示す図
で、(a)は断熱材1の表面を示し、(b)は断熱材1の長
辺側面を示し、(c)は断熱材1の裏面を示し、(d)は断
熱材1の短辺5a側面を示している。
【図2】ジョイント部材11を示す図で、プラグ11a
とソケット11bとを示している。
【図3】図2のプラグ11aが縮んだ状態を示す図であ
る。
【図4】6畳間に暖房用畳Tを敷設する状態を示す図で
ある。
【図5】室内型供給装置を設置する状態を示す図であ
る。
【図6】暖房用畳Tを敷設するやりかたの一例を示す図
である。
【図7】第2実施例の畳暖房装置の断熱材1を示す図
で、(a)は断熱材1の表面を示し、(b)は断熱材1の長
辺側面を示し、(c)は断熱材1の裏面を示し、(d)は断
熱材1の短辺5a側面を示している。
【図8】放熱パイプ17とメインパイプ18あるいは1
9との接続状態を示した図である。
【図9】断熱材1の裏面を示す図で、別の形状にしたガ
イド溝7、8を示している。
【符号の説明】
1 断熱材 2 パイプ溝 3 供給用パイプ 4 戻り用パイプ 5 短辺 6 長辺 7、8 ガイド溝 9、10 開口部 16 リターン用接続部材 17 放熱パイプ 18 供給用メインパイプ 19 戻り用メインパイプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房用畳は、畳とほぼ同じ大きさの断熱
    材と、この断熱材の表面に設けた供給用パイプ及び戻り
    用パイプと、断熱材の表面に設けたクッション材と、ク
    ッション材の表面に設けた畳表とを備え、この暖房用畳
    を部屋の畳数にあわせて敷設し、ある暖房用畳の供給用
    パイプ及び戻り用パイプの一端を、それに隣接する暖房
    用畳の供給用パイプ及び戻り用パイプの他端にそれぞれ
    接続する構成にした畳暖房装置において、暖房用畳は、
    その両長辺の側面に、これら長辺の端部から1/4と3
    /4との位置に開口部を形成し、また、両短辺の側面
    に、これら短辺の端部から1/2の位置に開口部を形成
    し、しかも、上記供給用パイプ及び戻り用パイプの一端
    を、暖房用畳を長辺のほぼ中央で2分割したうちの一方
    の側に位置するいずれの開口部から突出自在とし、か
    つ、他端を、暖房用畳を長辺で2分割したうちの他方の
    側に位置するいずれの開口部から突出自在としたことを
    特徴とする畳暖房装置。
  2. 【請求項2】 暖房用畳の裏面に複数のガイド溝を形成
    するとともに、これらガイド溝の開口端によって上記開
    口部を構成したことを特徴とする請求項1記載の畳暖房
    装置。
  3. 【請求項3】 所定の暖房用畳の供給用パイプ及び戻り
    用パイプの一端を、それぞれポンプとタンクとに接続
    し、また、この所定の暖房用畳に対して最下流に位置す
    る暖房用畳の供給用パイプ及び戻り用パイプの他端を、
    リターン用接続部材によって互いに連通させたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の畳暖房装置。
  4. 【請求項4】 暖房用畳は、畳と同じ大きさの断熱材
    と、この断熱材の表面に設けた放熱パイプと、断熱材の
    表面に設けたクッション材と、クッション材の表面に設
    けた畳表とを備え、放熱パイプの端部を、放熱パイプと
    は別に断熱材に組み込んだ供給側メインパイプ及び戻り
    側メインパイプにそれぞれ接続するとともに、この暖房
    用畳を部屋の畳数にあわせて敷設し、ある暖房用畳の供
    給側メインパイプ及び戻り側メインパイプの一端を、そ
    れに隣接する暖房用畳の供給側メインパイプ及び戻り側
    メインパイプの他端にそれぞれ接続する構成にした畳暖
    房装置において、暖房用畳は、その両長辺の側面に、こ
    れら長辺の端部から1/4と3/4との位置に開口部を
    形成し、また、両短辺の側面に、これら短辺の端部から
    1/2の位置に開口部を形成し、しかも、上記供給側メ
    インパイプ及び戻り側メインパイプの一端を、暖房用畳
    を長辺のほぼ中央で2分割したうちの一方の側に位置す
    る開口部から突出自在とし、かつ、他端を、暖房用畳を
    長辺で2分割したうちの他方の側に位置する開口部から
    突出自在としたことを特徴とする畳暖房装置。
  5. 【請求項5】 暖房用畳の裏面に複数のガイド溝を形成
    するとともに、これらガイド溝の開口端によって上記開
    口部を構成し、しかも、これらガイド溝に沿って、供給
    側メインパイプ及び戻り側メインパイプを設けたことを
    特徴とする請求項4記載の畳暖房装置。
  6. 【請求項6】 所定の暖房用畳の供給側メインパイプ及
    び戻り側メインパイプの一端を、それぞれポンプとタン
    クとに接続し、また、この暖房用畳に対して最下流に位
    置する暖房用畳の供給側メインパイプ及び戻り側メイン
    パイプの他端を、リターン用接続部材によって互いに連
    通させたことを特徴とする請求項4又は5記載の畳暖房
    装置。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02167957A (ja) * 1988-12-22 1990-06-28 Nippon Oil Co Ltd 温水暖房畳
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