JPH1068418A - 焼結含油動圧ベアリング - Google Patents

焼結含油動圧ベアリング

Info

Publication number
JPH1068418A
JPH1068418A JP9115650A JP11565097A JPH1068418A JP H1068418 A JPH1068418 A JP H1068418A JP 9115650 A JP9115650 A JP 9115650A JP 11565097 A JP11565097 A JP 11565097A JP H1068418 A JPH1068418 A JP H1068418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
groove
bearing
sintered oil
grooves
impregnated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9115650A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiko Shin
聖浩 申
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Original Assignee
Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from KR2019960016862U external-priority patent/KR200144065Y1/ko
Priority claimed from KR1019960023176A external-priority patent/KR0179518B1/ko
Priority claimed from KR1019960031722A external-priority patent/KR980009988A/ko
Application filed by Samsung Electro Mechanics Co Ltd filed Critical Samsung Electro Mechanics Co Ltd
Publication of JPH1068418A publication Critical patent/JPH1068418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C17/00Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
    • F16C17/02Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only
    • F16C17/026Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for radial load only with helical grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure, e.g. herringbone grooves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/103Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
    • F16C33/104Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing in a porous body, e.g. oil impregnated sintered sleeve
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/02Parts of sliding-contact bearings
    • F16C33/04Brasses; Bushes; Linings
    • F16C33/06Sliding surface mainly made of metal
    • F16C33/10Construction relative to lubrication
    • F16C33/1025Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
    • F16C33/106Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
    • F16C33/107Grooves for generating pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Sliding-Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦を減らすことができ、ベアリングの耐久
性を向上させつつ耐衝撃性を強化して均一な回転を誘導
することができ、油の上昇(又は下降)移動による放出
を防ぐことができ、動圧作用をしながら油の上昇移動を
抑制して放出を防ぐことができる焼結含油動圧ベアリン
グを提供する。 【解決手段】 円筒形のベアリング内径に軸方向に沿っ
て多数の溝42,52を形成する。下側端が円筒形の下
端に位置し、その上側端が円筒形の上部中間に位置する
ようにした下向溝42と、その上側端が円筒形の上端に
位置し、その下側端が円筒形の下部中間に位置するよう
にした上向溝52とが千鳥状に交互に繰り返すように形
成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピンドルモータ
ーの回転軸に用いるための焼結含油ベアリングに関する
ものであって、特に、内面に新規な形状の溝を形成して
動圧ベアリングの性能を向上させた焼結含油動圧ベアリ
ングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、小型モーター用の焼結含油ベア
リングは、オイルを含ませた金属ベアリングであって、
図1に示したようなものである。
【0003】図1(A)に示すように、従来は、内径を真
円に加工して回転軸との隙間を重視しながら組み立てて
いた。そして、その精密度は約2〜4um程度として微細
に管理していた。
【0004】このような焼結含油ベアリング1は、回転
精度を向上させ、回転時の軸の振動を最小化する点が長
所であるが、加工精度を高くしなければならないという
短所や、摩擦による非周期振動が発生するという短所等
がある。
【0005】一方、上記のような従来の焼結含油ベアリ
ングを改善したものが図1(B)の焼結含油動圧ベアリン
グ2である。図1(C)は、回転軸3が挿入されている状
態を示している。図1(C)において、溝2aがある隙
間2bから多く飛散されて出るオイルが、溝2aがない
隙間2cで回転軸とベアリングの内径に集められる。こ
れによって、溝がない隙間2cではオイル圧力が高くな
り、回転軸がその中央に摩擦なく回転するようにする動
圧作用が生じる。
【0006】このような動圧作用は、回転精度を向上さ
せるだけでなく、非周期的振動を防止し、また、消費電
流も減らせる効果がある。
【0007】しかし、上記のような一般的な動圧ベアリ
ングも次のような短所がある。
【0008】第1に、動圧発生のための溝2aが回転軸
3の軸方向に沿って形成されているため、軸が回転する
とき、軸方向に流動するのを阻止できない。
【0009】第2に、回転軸系に振動や衝撃が発生した
とき、特に回転軸方向に回転子が不安定状態になるの
で、モーターの回転が不均一になりやすい。
【0010】第3に、焼結含油ベアリングに含まれてい
るオイルが上記溝2aに沿って上昇して漸次に消尽され
るところ、オイルが飛散して放出されることを防ぎにく
い。
【0011】第4に、回転軸に作用する偏心が大きい場
合や、回転することにおいて荷重の作用方向が一定しな
い場合には、オイルの動圧効果が大きく落ちる問題があ
る。
【0012】第5に、回転軸に、軸と垂直方向の圧力が
作用する場合には、このベアリングを用いることは難し
い。
【0013】第6に、回転軸の剛性が回転軸と動圧ベア
リングとの間のオイル圧力により決まるところ、従来の
ような一般的な溝の形成としては使用者の意図による剛
性の変化をかかせるには不適合である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来のいろいろの問題点を解決するために案出したも
のであって、発明の主目的は摩擦を減らし、ベアリング
の耐久性を向上させながら耐衝撃性を強化して均一な回
転を誘導するようにすることにある。
【0015】他の目的は、オイルの上昇(又は下降)移
動による放出を防止し、動圧作用をしながらオイルの上
昇移動を抑制して放出を防止するのにある。
【0016】さらに他の目的は、一方には回転軸がその
軸方向に動くことを拘束してモーターの特性を向上させ
ることができる構造を容易に実施することができるよう
にし、又動圧ベアリングの溝の形態を変えて耐久性を保
障するようにし、一方動圧ベアリングの効果が向上でき
るようにし、特に、ベアリングの両側端部と中間部との
動圧効果を異ならせることにより、ベアリングの使用用
途により最適の機能を発揮することができるようにする
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の特徴的な構成は、円筒形のベアリング内面に軸方向に
沿って多数の溝を形成して動圧作用をおこすようにした
もので、上記それぞれの溝は、その下側端が円筒形の下
端に位置し、その上側端が円筒形の上部中間に位置する
ようにした下向溝で形成するか、又は、上側端が円筒形
の上端に位置し、その下側端が円筒形の下部中間に位置
するようにした上向溝で形成するか、又は、下側端が円
筒形の下端に位置し、その上側端が円筒形の上部中間に
位置するようにした下向溝と、その上側端が円筒形の上
端に位置し、その下側端が円筒形の下部中間に位置する
ようにした上向溝とを千鳥状に交互に繰り返すように形
成したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の第1実施例を示
している。焼結含油動圧ベアリング4の内面41に軸方
向に多数の溝42を形成して回転軸との間に動圧作用が
生じるようにし、各溝42は、その下側端42aが円筒
形の内面41の下端に位置し、その上側端42bは内面
の上半部の中間に位置するようにした下向溝として形成
し、動圧部44となるようにしている。また、上記ベア
リング4の内面で下向溝がない上半部は真円部43とし
ている。
【0019】変形例として、上記下向溝は、図4に示す
ように、軸方向に対して傾斜した螺旋状の下向溝45と
して形成することもできる。
【0020】また、図5は本発明の第2実施例の正面断
面図を示している。焼結含油動圧ベアリング5の内面に
軸方向に多数の溝を形成し、そのそれぞれの上側端52
aが円筒形の内面51の上端に位置し、その下側端52
bが内面の下半部の中間に位置するように上向溝52を
形成して動圧部54となるようにしている。上記ベアリ
ング5の内面で上向溝52が及ばない下半部は真円部5
3で形成している。
【0021】上記上向溝は、ベアリングの内径に形成す
る場合、図7に示したように、軸方向に対して傾いた螺
旋状の上向溝55として形成することができる。
【0022】図8は本発明の第3実施例を示している。
焼結含油動圧ベアリング6の内面61に第1実施例の上
向溝52と第2実施例の下向溝42とを交互に繰り返す
ように形成している。
【0023】すなわち、下側端が円筒形内面の下端に位
置し、その上側端が円筒形内面の上部の中間に位置する
ようにした下向溝42と、また、上側端が円筒形内面の
上端に位置し、その下側端が円筒形内面の下部中間に位
置するようにした上向溝52とを交互で繰り返すように
形成したものである。
【0024】この場合にも、図12に示したように、上
向溝及び下向溝を回転軸方向に対して傾斜した螺旋状の
上向溝55と下向溝45として形成することができる。
【0025】また、図13に示すように、上記上向溝5
2と下向溝42とを交互に繰り返して形成し、それぞれ
の個数を1:2の比率、又は1:3以上の比率で形成す
ることができる。これとは逆に、図14に示したよう
に、上向溝52と下向溝42との数を2:1の比率、又
は3:1以上の比率で形成することもできる。
【0026】そして、図13および図14に示した溝4
2,52も螺旋状に形成することができる。また第1実
施例〜第3実施例の螺旋状溝は、その傾斜角度と溝の個
数はモーター回転軸の大きさ、ベアリングの高さ、モー
ターの回転数等により種々変更できる。
【0027】以下に、前記のような本発明の構成の作用
効果について説明する。
【0028】図2は、第1実施例によるベアリングの正
面断面図であって、内面に形成した多数の下向溝42は
それぞれ上半部の中間まで形成されて動圧部44となっ
ているので、その部分は溝により動圧が発生し、その残
り部分すなわち、真円部43では適正な摩擦が維持され
る。
【0029】このような構成によれば、上記真円部43
が備えられているので、摩擦に対する耐久性が向上し、
特に回転軸負荷の偏心が大きくて、かつ、回転中負荷の
変動が大きい場合や、加減速が連続的に発生する場合に
も、耐久性が保障されつつ、動圧部2により動圧作用は
そのまま作用するので、非周期振動の発生がなく、消費
電力が低減する等の効果がある。
【0030】また、図4は第1実施例の他の変形例であ
って、下向溝42を垂直ではなく傾斜した螺旋状に形成
したものであり、これはその内面に挿入された回転軸
(図示せず)が時計方向(平面状態で見る時)に回転す
ると、回転軸と焼結含油動圧ベアリング4との摩擦面は
回転軸の回転方向と同じ方向に動かすようになる。
【0031】したがって、回転する回転軸により、金属
が含油している潤滑油が表面上に生成され、この潤滑油
は螺旋状の下向溝45によりかき集められるようにな
り、集まった潤滑油は回転軸の回転方向に移動させられ
ることにより、螺旋状の下向溝45に沿って下に流れて
いく効果が得られる。
【0032】一方、上記のような潤滑油の移動は潤滑油
だけではなく、回転軸が下に押えるようにする力も誘発
させる。
【0033】すなわち、螺旋状の下向溝45の端により
回転軸は下方に押圧する摩擦力を受けるようになり、こ
のような力は回転軸が一方向に回転する間は持続的に作
用するので、モーターに振動や衝撃があっても軸方向の
振動が防止される。
【0034】このような作用は、回転軸の回転速度が高
くなると、その効果が一層大きくなり、螺旋状の下向溝
45を多数個形成するとその効果を大きく得ることがで
きる。この螺旋状の下向溝は、上記それぞれの実施例に
示すように、モーターの条件により個数、ひろさ、角
度、傾き角等を適切に調節して設計することができる。
【0035】本発明の焼結含油ベアリングは、金型を用
いて製作することができる。また、螺旋状の溝は、焼結
含油ベアリングの終わり工程のサイジング工程で作るこ
とができ、このときはもちろん回転させるサイジング技
術も用いることができる。
【0036】図5は、第2実施例によるベアリングの正
面断面図であって、内面に形成した多数の上向溝52は
それぞれ下半部の中間まで形成されて動圧部54となっ
ているので、その部分は溝により動圧が発生し、その残
り部分すなわち、真円部53では適切な摩擦が維持され
る。
【0037】そして、このような構成によれば、上記真
円部53が備えられているので、摩擦に対する耐久性が
向上され、特に回転軸負荷の偏心が大きい場合や、回転
中に負荷の変動が大きい場合、又は加減速が連続的に生
じる場合にも、耐久性が保障されつつ動圧部54により
動圧作用はそのまま作用することにより、非周期振動が
発生せず、消費電力が低減するなどの効果がある。
【0038】また、図5に示した実施例を図1(A)に
例示したスピンドルモーターに適用すれば、ベアリング
の下端部が真円であって、ベアリング下端部と軸とを支
持している部品(ワッシャー)は密閉された空間を形成
することができ、このような密閉空間は、回転軸が上方
向に動くようになるときは圧力差により下方に押える効
果を得るようになり、このように軸方向に回転軸が動か
ないようにする作用は軸方向振動にもかかわらずモータ
ーの特性を維持させる機能をするようになるものであ
る。
【0039】また、図7は第2実施例の変形例であっ
て、上向溝52を垂直ではなく、傾斜した螺旋状に形成
したものであり、これはその内面に挿入された回転軸
(図示せず)が時計方向(平面状態で見るとき)に回転
すれば、回転軸と焼結含油ベアリング5との摩擦面は回
転軸の回転方向と同じ方向に動かすようになる。
【0040】したがって、回転する回転軸により、金属
が含油している潤滑油が表面上に生成し、この潤滑油は
螺旋状の上向溝52によりかき集められるようになり、
集まった潤滑油は回転軸の回転方向に移動されることに
より螺旋状の上向溝52に沿って下に流れる効果が得ら
れる。
【0041】一方、上記のような潤滑油の移動は、潤滑
油だけでなく、回転軸が下に押えるような力も誘発す
る。
【0042】すなわち、螺旋状の上向溝52の端によ
り、回転軸は下に押える摩擦力を受けるようになり、こ
のような力は回転軸が一方向に回転する限り持続的に作
用するので、モーターに振動や衝撃があっても軸方向に
おける振動が防止される。
【0043】このような作用は、回転軸の回転速度が高
まるようになると、その効果が一層大きくなり、螺旋状
の上向溝52を多数個形成すれば、その効果を大きく得
ることができ、この螺旋状の上向溝は、上記各実施例に
示すように、モーターの条件により個数、ひろさ、角
度、傾き角などを適切に調節して設計することができ
る。これらは図4の例とほとんど同じである。
【0044】図8は本発明の第3実施例による正面断面
図であって、上向溝と下向溝をすべて形成したので、上
半部62と下半部64が互いに同じ油圧力を得ることが
できる反面、中間部63は上、下半部に比べて油圧力が
小さくなる。
【0045】これは中半部63の溝の個数が最も多いた
めであり、このような構成は金型製作と焼結含油ベアリ
ングの終わり製造工程のサイジング(Sizing)により製
作することができる。すなわち、金型状態で一側の溝の
みを形成し、サイジング工程で上記の溝を間に置いたそ
の他の溝のみを形成して構成することができるものであ
るので、容易に製作することができるものである。
【0046】一方、図12は第3実施例の変形実施例で
あって、上向溝52と下向溝42との形態を傾斜した螺
旋状としたもので、潤滑油の流れと回転軸に軸方向の力
を付与することができる効果があり、この点は図4及び
図7の実施例と同じである。
【0047】そして、本発明の上向溝52と下向溝42
のそれぞれの個数の比率は、使用目的により変えられ
る。
【0048】例えば、回転軸に偏心になった負荷が作用
しているときは、図13に示したように下側に備える下
向溝42の個数を多くして上半部62で偏心負荷の影響
を多く受けることができ、逆に図14に示したように上
側に備える上向溝52の個数を多くして、下半部64で
偏心負荷の影響を多く受けることができるものである。
【0049】したがって、回転軸(図示せず)とベアリ
ング6との内面が隣接する上半部62、中半部63、下
半部64に現れる油圧力は、上向溝52及び下向溝42
の個数を異ならすことにより調整可能であり、例えば
“上半部 > 下半部 > 中半部”のような差異をなすよ
うに調整するか、“下半部 > 上半部 > 中半部”のよ
うな差異をなすように調整することもできる。
【0050】
【発明の効果】上述のとおり、本発明は焼結含油ベアリ
ングの内周面に上向溝52及び下向溝42、又は螺旋状
の上向溝52及び下向溝42、又は千鳥足状の上向溝5
2及び下向溝42、又は個数比率の異なる上向溝52及
び下向溝42をそれぞれ形成することにより、動圧作用
を持続的に維持しながら潤滑油が飛散して消耗すること
を防止し、また上記それぞれの螺旋溝が、回転軸の軸方
向の動きを拘束するので、モーターに衝撃や振動があて
もモーターの特性を最大に維持することができる。ま
た、溝の形状によって耐久性が保障され、動圧ベアリン
グの効果が向上し、特にベアリングの両側端部分と中間
部分との動圧効果を異ならせることにより、ベアリング
の使用用途に応じて最適の機能を発揮させることがで
き、金型フォームの内面をサイジングするときに部分的
な溝形状を作ることができる。従って、これは非常に容
易な製造工法であってかつ製品の追加費用がないので、
生産性及び価格競争力において優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)は、焼結含油ベアリングが用いられた
スピンドルモーターの例示図。(B)は、従来の焼結含
油ベアリングを示した断面図。(C)は、従来の焼結含
油動圧ベアリングを示した断面図。(D)は図1(C)
の平面断面図。
【図2】 本発明の第1実施例を示した正面断面図。
【図3】 図2のA−A線断面図。
【図4】 第1実施例の溝の変形例示図。
【図5】 本発明の第2実施例を示した正面断面図。
【図6】 図5のB−B線断面図。
【図7】 第2実施例の溝の変形例示図。
【図8】 本発明の第3実施例を示した正面断面図。
【図9】 図8のC−C線断面図。
【図10】 図8のD−D線断面図。
【図11】 図8のE−E線断面図。
【図12】 第3実施例の溝の角度に関する変形例示
図。
【図13】 第3実施例の下向溝個数に関する変形例示
図。
【図14】 第3実施例の上向溝個数に関する変形例示
図。
【符号の説明】
1 ベアリング 2 動圧部 2a 溝 2b 隙間 2c 隙間 3 回転軸 4 ベアリング 5 ベアリング 6 ベアリング 41 内面 42 下向溝 42a 下側端 42b 上側端 43 真円部 44 動圧部 45 下向溝 51 内面 52 上向溝 52a 上側端 52b 下側端 53 真円部 54 動圧部 55 上向溝 61 内面 62 上半部 63 中間部、中半部 64 下半部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転機に用いられる焼結含油ベアリング
    であって、円筒形のベアリング内面に軸方向に沿って多
    数の溝を形成してなり、上記それぞれの溝はその下側端
    が円筒形の内側下端に位置し、その上側端が円筒形の内
    側上部の中間に位置するようにした下向溝で形成してな
    ることを特徴とする焼結含油動圧ベアリング。
  2. 【請求項2】 上記ベアリングの内面の上記下向溝の上
    部には溝がない真円部を備えてなることを特徴とする請
    求項1記載の焼結含油動圧ベアリング。
  3. 【請求項3】 上記それぞれの溝は軸方向に対して傾斜
    した螺旋状を有するように形成してなることを特徴とす
    る請求項1記載の焼結含油動圧ベアリング。
  4. 【請求項4】 回転機に用いられる焼結含油ベアリング
    であって、円筒形のベアリング内面に軸方向に沿って多
    数の溝を形成してなり、上記それぞれの溝はその上側端
    が円筒形の内側上端に位置し、その下側端が円筒形の内
    側下部の中間に位置するようにした上向溝で形成してな
    ることを特徴とする焼結含油動圧ベアリング。
  5. 【請求項5】 上記ベアリング内面の下部には溝がない
    真円部を備えてなることを特徴とする請求項4記載の焼
    結含油動圧ベアリング。
  6. 【請求項6】 上記それぞれの溝は軸方向に対して傾斜
    した螺旋状を有するように形成してなることを特徴とす
    る請求項4記載の焼結含油動圧ベアリング。
  7. 【請求項7】 回転機に用いられる焼結含油ベアリング
    であって、円筒形のベアリング内面に軸方向に沿って多
    数の溝を形成してなり、上記多数の溝はその下側端が円
    筒形の内側下端に位置し、その上側端が円筒形の内側上
    部中間に位置するようにした下向溝と、その上側端が円
    筒形の内側上端に位置し、その下側端が円筒形の内側下
    部の中間に位置するようにした上向溝とを千鳥足状に交
    互に繰り返すように形成されてなることを特徴とする動
    圧ベアリング。
  8. 【請求項8】 上記それぞれの溝は軸方向に対して傾斜
    した螺旋状を有するように形成してなることを特徴とす
    る請求項7記載の焼結含油動圧ベアリング。
  9. 【請求項9】 上記下向溝と上向溝とは互いに当接しな
    い重畳部をベアリング内面の中間に有することを特徴と
    する請求項7記載の焼結含油動圧ベアリング。
  10. 【請求項10】 上記下向溝と上向溝とは1:1の個数
    比率を有することを特徴とする請求項7記載の焼結含油
    動圧ベアリング。
  11. 【請求項11】 上記下向溝と上向溝とは2:1以上の
    個数比率を有することを特徴とする請求項7記載の焼結
    含油動圧ベアリング。
  12. 【請求項12】 上記下向溝と上向溝とは1:2以上の
    個数比率を有することを特徴とする請求項7記載の焼結
    含油動圧ベアリング。
JP9115650A 1996-06-21 1997-05-06 焼結含油動圧ベアリング Pending JPH1068418A (ja)

Applications Claiming Priority (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
KR2019960016862U KR200144065Y1 (ko) 1996-06-21 1996-06-21 스핀들 모터용 동압베어링
KR1019960023176A KR0179518B1 (ko) 1996-06-24 1996-06-24 스핀들 모터용 동압베어링
KR1019960031722A KR980009988A (ko) 1996-07-31 1996-07-31 소형모터용 소결함유 베어링
KR1996-16862 1996-07-31
KR1996-23176 1996-07-31
KR1996-31722 1996-07-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068418A true JPH1068418A (ja) 1998-03-10

Family

ID=27349332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9115650A Pending JPH1068418A (ja) 1996-06-21 1997-05-06 焼結含油動圧ベアリング

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1068418A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000015970A1 (de) * 1998-09-11 2000-03-23 Robert Bosch Gmbh Sintergleitlager für motoren und getriebe
NL1012170C2 (nl) * 1998-05-28 2001-03-20 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Met olie ge´mpregneerde, gesinterde lager van het hydrodynamische type.
JP2002181033A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Ntn Corp 動圧型軸受ユニット
WO2004048162A1 (de) * 2002-11-22 2004-06-10 Robert Bosch Gmbh Antriebseinheit mit gleitlager
KR100836639B1 (ko) * 2007-07-19 2008-06-10 삼성전기주식회사 함유베어링 및 이를 구비한 모터
JP2010190488A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Daikin Ind Ltd 膨張機
US7988361B1 (en) 1999-05-27 2011-08-02 Ntn Corporation Hydrodynamic type oil-impregnated sintered bearing
JP2013050191A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Taiho Kogyo Co Ltd ワッシャ
JP2020159457A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 Ntn株式会社 軸受スリーブ、動圧軸受装置、及びモータ

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1012170C2 (nl) * 1998-05-28 2001-03-20 Ntn Toyo Bearing Co Ltd Met olie ge´mpregneerde, gesinterde lager van het hydrodynamische type.
US8132965B2 (en) 1998-05-28 2012-03-13 Ntn Corporation Hydrodynamic type oil-impregnated sintered bearing
WO2000015970A1 (de) * 1998-09-11 2000-03-23 Robert Bosch Gmbh Sintergleitlager für motoren und getriebe
JP2002525503A (ja) * 1998-09-11 2002-08-13 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング エンジン及びトランスミッションのための燒結軸受
US6540404B1 (en) 1998-09-11 2003-04-01 Robert Bosch Gmbh Sintered plain bearing for engines and gears
US7988361B1 (en) 1999-05-27 2011-08-02 Ntn Corporation Hydrodynamic type oil-impregnated sintered bearing
JP2002181033A (ja) * 2000-12-12 2002-06-26 Ntn Corp 動圧型軸受ユニット
WO2004048162A1 (de) * 2002-11-22 2004-06-10 Robert Bosch Gmbh Antriebseinheit mit gleitlager
KR100836639B1 (ko) * 2007-07-19 2008-06-10 삼성전기주식회사 함유베어링 및 이를 구비한 모터
JP2010190488A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Daikin Ind Ltd 膨張機
JP2013050191A (ja) * 2011-08-31 2013-03-14 Taiho Kogyo Co Ltd ワッシャ
JP2020159457A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 Ntn株式会社 軸受スリーブ、動圧軸受装置、及びモータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000170746A (ja) 動圧軸受装置及びその製造方法
US5704718A (en) Sintered oil-impregnated bearing and method for manufacturing same
US6105250A (en) Method of producing hydrodynamic type porous oil-impregnated bearing
US20060088234A1 (en) Fluid dynamic pressure bearing and production method for the same
JPH1068418A (ja) 焼結含油動圧ベアリング
CN100381717C (zh) 用于流体动力轴承的轴,流体动力轴承装置和轴的制造方法
JPH10306827A (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
JPH1046212A (ja) 焼結含油軸受およびその製造方法
JP2006071062A (ja) 動圧軸受
JP2003035310A (ja) 動圧滑り軸受構造
JP3607661B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
EP0794344A1 (en) High-speed rotary body
JPH10113832A (ja) 動圧流体軸受の製造方法
KR0179518B1 (ko) 스핀들 모터용 동압베어링
JP2001027224A (ja) 動圧気体軸受
JPH11182551A (ja) 動圧型多孔質含油軸受
KR200144065Y1 (ko) 스핀들 모터용 동압베어링
JP2005113941A (ja) フォイル式流体軸受
JP3784690B2 (ja) 動圧型多孔質含油軸受およびその製造方法
JPS6343611B2 (ja)
JPH03157513A (ja) 軸受け構造
JP2001241429A (ja) 流体動圧軸受及びスピンドルモータ
JPH11191944A (ja) レーザビームプリンタのスピンドルモータ及び回転軸支持装置
JPH0413562B2 (ja)
JP2002257132A (ja) 動圧軸受