JPH1067866A - 土木用止水シート及び遮水シート - Google Patents
土木用止水シート及び遮水シートInfo
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- JPH1067866A JPH1067866A JP8228340A JP22834096A JPH1067866A JP H1067866 A JPH1067866 A JP H1067866A JP 8228340 A JP8228340 A JP 8228340A JP 22834096 A JP22834096 A JP 22834096A JP H1067866 A JPH1067866 A JP H1067866A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 セグメント間などでの浸水をその材料の有す
る高吸水性と高膨潤性とによって止水し、長時間にわた
ってその機能を保持することのできるシート及び施工時
に釘などにより孔を生じたり、施工後に破損したりした
ときでも短時間で止水することができる、止水性、遮水
性に優れたシート。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂又は合成ゴム 100重
量部、(B)ベントナイト10〜 700重量部、(C)架橋
ポリエチレンオキサイドよりなる止水シート及び該止水
シートの片面又は両面に熱可塑性樹脂シート又は合成ゴ
ムシートを積層させることを特徴とする遮水シート。
る高吸水性と高膨潤性とによって止水し、長時間にわた
ってその機能を保持することのできるシート及び施工時
に釘などにより孔を生じたり、施工後に破損したりした
ときでも短時間で止水することができる、止水性、遮水
性に優れたシート。 【解決手段】 (A)熱可塑性樹脂又は合成ゴム 100重
量部、(B)ベントナイト10〜 700重量部、(C)架橋
ポリエチレンオキサイドよりなる止水シート及び該止水
シートの片面又は両面に熱可塑性樹脂シート又は合成ゴ
ムシートを積層させることを特徴とする遮水シート。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は土木用の止水シー
ト、遮水シートに関するものである。
ト、遮水シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来土木用の止水シート、遮水シートの
材料として一般に軟質塩化ビニル、ポリエチレン等の熱
可塑性樹脂及びエチレン−プロピレンゴム等の合成ゴム
が用いられている。従来止水シートは河川敷の護岸施工
時のセグメント、鋼矢板等のシール材に用いられている
がこれら従来のシール材は吸水性と水膨潤性がないた
め、セグメント間などの目開きによる浸水を止めること
ができなかった。
材料として一般に軟質塩化ビニル、ポリエチレン等の熱
可塑性樹脂及びエチレン−プロピレンゴム等の合成ゴム
が用いられている。従来止水シートは河川敷の護岸施工
時のセグメント、鋼矢板等のシール材に用いられている
がこれら従来のシール材は吸水性と水膨潤性がないた
め、セグメント間などの目開きによる浸水を止めること
ができなかった。
【0003】また遮水シートは、貯水池、水路及び屋内
外における防水または遮水用として用いられているがこ
れら従来の遮水シートは、施工時にブルトーザー等の施
工機械によって、また施工後には土壌の陥没または隆起
による下地の凹凸化、突起物、植物の根の伸長、モグラ
などの地中動物の行動等によって破損し、遮水性、防水
性が損なわれる。また、施工に際し通常は熱風溶着によ
り溶接しているが、このときシートの融出によりシート
の重ね合わせ部分に孔が開いたり、熱変形を起こしたり
すると、十分な遮水性、防水性が得られなくなる。そこ
でシートの重なり部分を釘や金具で止める方法も行われ
ているが、この方法はシート自体に孔を開けることにな
り、将来荷重が加わったり、自重によって引っ張られた
りした場合、孔が拡大して遮水性、防水性が損なわれる
恐れがある。
外における防水または遮水用として用いられているがこ
れら従来の遮水シートは、施工時にブルトーザー等の施
工機械によって、また施工後には土壌の陥没または隆起
による下地の凹凸化、突起物、植物の根の伸長、モグラ
などの地中動物の行動等によって破損し、遮水性、防水
性が損なわれる。また、施工に際し通常は熱風溶着によ
り溶接しているが、このときシートの融出によりシート
の重ね合わせ部分に孔が開いたり、熱変形を起こしたり
すると、十分な遮水性、防水性が得られなくなる。そこ
でシートの重なり部分を釘や金具で止める方法も行われ
ているが、この方法はシート自体に孔を開けることにな
り、将来荷重が加わったり、自重によって引っ張られた
りした場合、孔が拡大して遮水性、防水性が損なわれる
恐れがある。
【0004】前記諸問題点への対策として、従来から使
用されている止水シート、遮水シートの材料である熱可
塑性樹脂又は合成ゴムに架橋ポリエチレンオキサイドを
添加した材料を用いる方法が提案されている。この方法
によるとシール材には吸水性と水膨潤性が付与されるた
め、止水シートとして用いた場合は、セグメント間など
の目開きがあっても浸水を短時間で止水することができ
る効果、また遮水シートとして用いた場合は、シートに
生じた孔があっても浸水を短時間で止水することができ
る。
用されている止水シート、遮水シートの材料である熱可
塑性樹脂又は合成ゴムに架橋ポリエチレンオキサイドを
添加した材料を用いる方法が提案されている。この方法
によるとシール材には吸水性と水膨潤性が付与されるた
め、止水シートとして用いた場合は、セグメント間など
の目開きがあっても浸水を短時間で止水することができ
る効果、また遮水シートとして用いた場合は、シートに
生じた孔があっても浸水を短時間で止水することができ
る。
【0005】しかし、シートに荷重が加わったり、自重
によって引っ張られる状態が長時間続くと、止水シート
の場合は目開き部分等より、遮水シートの場合は、シー
トに生じた孔の部分より浸水するので止水及び遮水シー
トとしての耐久性に問題があった。
によって引っ張られる状態が長時間続くと、止水シート
の場合は目開き部分等より、遮水シートの場合は、シー
トに生じた孔の部分より浸水するので止水及び遮水シー
トとしての耐久性に問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明はセグメ
ント間などでの浸水をその材料の有する高吸水性と高膨
潤性とによって止水し、シートに荷重が加わったり、自
重によって引張られる状態が長時間続いてもその機能を
保持することのできる止水シートを提供するものであ
り、また施工時に釘などにより孔を生じたり、施工後に
前記したような諸原因で破損したりしたとき止水するこ
とができシートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することの
できる遮水シートを提供するものである。
ント間などでの浸水をその材料の有する高吸水性と高膨
潤性とによって止水し、シートに荷重が加わったり、自
重によって引張られる状態が長時間続いてもその機能を
保持することのできる止水シートを提供するものであ
り、また施工時に釘などにより孔を生じたり、施工後に
前記したような諸原因で破損したりしたとき止水するこ
とができシートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することの
できる遮水シートを提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち本発明は (A)熱可塑性樹脂又は合成ゴム 100重量部 (B)ベントナイト 10〜 700重量部 (C)架橋ポリエチレンオキサイド 10〜 700重量部 よりなる止水シートであり、止水シートの片面又は両面
に熱可塑性樹脂シート又は合成ゴムシートを積層させた
遮水シートである。これによればシートに荷重が加わっ
ても、自重によって引張られる状態が長時間続いてもそ
の止水効果を保持することができる止水シート及び遮水
シートを提供することができる。
に熱可塑性樹脂シート又は合成ゴムシートを積層させた
遮水シートである。これによればシートに荷重が加わっ
ても、自重によって引張られる状態が長時間続いてもそ
の止水効果を保持することができる止水シート及び遮水
シートを提供することができる。
【0008】本発明における(C)の架橋ポリエチレン
オキサイドとはポリエチレンオキサイドを触媒により架
橋させたもので熱可塑性を有するノニオン性の吸水性樹
脂であり、特徴として(A)成分として例示される各種
熱可塑性樹脂または合成ゴムとの相溶性に優れ吸液能が
吸収される液のイオン濃度の影響を受けにくいことが挙
げられる。この(C)成分架橋ポリエチレンオキサイド
は(A)成分 100重量部に対して10〜700 重量部、好ま
しくは40〜600 重量部、更に好ましくは80〜500 重量部
添加される、この添加量が10重量部未満であると得られ
るシートの吸液能力が不十分であり、この添加量が700
重量部を超えてもその効果は変わらずかえってコスト上
昇になり不経済であるとともにシートの機械的強度など
がかえって低下する。
オキサイドとはポリエチレンオキサイドを触媒により架
橋させたもので熱可塑性を有するノニオン性の吸水性樹
脂であり、特徴として(A)成分として例示される各種
熱可塑性樹脂または合成ゴムとの相溶性に優れ吸液能が
吸収される液のイオン濃度の影響を受けにくいことが挙
げられる。この(C)成分架橋ポリエチレンオキサイド
は(A)成分 100重量部に対して10〜700 重量部、好ま
しくは40〜600 重量部、更に好ましくは80〜500 重量部
添加される、この添加量が10重量部未満であると得られ
るシートの吸液能力が不十分であり、この添加量が700
重量部を超えてもその効果は変わらずかえってコスト上
昇になり不経済であるとともにシートの機械的強度など
がかえって低下する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明をさらに詳細に説明す
る。第1の発明の止水シートで用いられる(A)の熱可
塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリア
ミド等の非吸水性熱可塑性樹脂が、また合成ゴムとして
は、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリ
コーンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。
る。第1の発明の止水シートで用いられる(A)の熱可
塑性樹脂としては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリスチレン、アクリロニトリル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、ポリカーボネート、ポリア
ミド等の非吸水性熱可塑性樹脂が、また合成ゴムとして
は、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、アクリロニトリル−ブタジエ
ンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリ
コーンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエ
チレン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。
【0010】また(B)のベントナイトは吸収すると体
積が8〜10倍に膨張し、漏水部分を自己修復する機能を
有し、モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物であ
る。このベントナイトは(A) 100重量部に対して10〜
700重量部添加するのが好ましい。特に40〜700 重量部
添加することが好ましい。この添加量が10重量部未満で
あると止水効果を長時間維持することが困難であり、ま
た 700重量部を超えると膨張によりシート自体が変形し
たり目的とするシートの成形が十分に行えない。
積が8〜10倍に膨張し、漏水部分を自己修復する機能を
有し、モンモリロナイトを主成分とする粘土鉱物であ
る。このベントナイトは(A) 100重量部に対して10〜
700重量部添加するのが好ましい。特に40〜700 重量部
添加することが好ましい。この添加量が10重量部未満で
あると止水効果を長時間維持することが困難であり、ま
た 700重量部を超えると膨張によりシート自体が変形し
たり目的とするシートの成形が十分に行えない。
【0011】本発明においては必要に応じて橋かけポリ
アクリル酸塩系、イソブチレン/マレイン酸塩系、デン
プン/ポリアクリル酸塩系、PVA(ポリビニルアルコ
ール)/ポリアクリル酸塩系、アクリル繊維の加水分解
物系、橋かけPVA系、デンプン/ポリアクリロニトリ
ル、橋かけCMC等の高吸水性樹脂を添加してもよい。
さらに必要に応じて安定剤、可塑剤、充填剤、加硫剤、
加硫促進剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸
化(老化)防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、発泡剤、他
の樹脂成分などを添加することもできる。得られた混合
物は押出しまたはカレンダー成形によりシート状に成形
して、本発明の止水シートとすることができる。このよ
うにして得られた本発明の止水シートは、厚さが0.01mm
以上 100mm以下でありとくに1〜5mmが好ましい。
アクリル酸塩系、イソブチレン/マレイン酸塩系、デン
プン/ポリアクリル酸塩系、PVA(ポリビニルアルコ
ール)/ポリアクリル酸塩系、アクリル繊維の加水分解
物系、橋かけPVA系、デンプン/ポリアクリロニトリ
ル、橋かけCMC等の高吸水性樹脂を添加してもよい。
さらに必要に応じて安定剤、可塑剤、充填剤、加硫剤、
加硫促進剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸
化(老化)防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、発泡剤、他
の樹脂成分などを添加することもできる。得られた混合
物は押出しまたはカレンダー成形によりシート状に成形
して、本発明の止水シートとすることができる。このよ
うにして得られた本発明の止水シートは、厚さが0.01mm
以上 100mm以下でありとくに1〜5mmが好ましい。
【0012】本発明の第2の発明の遮水シートについて
は図1〜図2によって説明する。図1および図2はそれ
ぞれ本発明の遮水シートの異なる実施態様の縦断面図を
示す。両図において1は熱可塑性樹脂または合成ゴムか
らなるシート、2は本発明の第1の発明の止水シートで
ある。図1はシート2の片面に上記シート1を熱融着ま
たは接着剤により積層させて一体の複合シートとした遮
水シートであり、図2はシート2の両面にシート1を同
様の方法で積層させた遮水シートを示している。
は図1〜図2によって説明する。図1および図2はそれ
ぞれ本発明の遮水シートの異なる実施態様の縦断面図を
示す。両図において1は熱可塑性樹脂または合成ゴムか
らなるシート、2は本発明の第1の発明の止水シートで
ある。図1はシート2の片面に上記シート1を熱融着ま
たは接着剤により積層させて一体の複合シートとした遮
水シートであり、図2はシート2の両面にシート1を同
様の方法で積層させた遮水シートを示している。
【0013】上記シート1は本発明の止水シートを補強
して遮水シートとするためのもので、一般には厚さ 0.1
〜5mmのものが好ましい。これが 0.1mm未満では補強効
果が小さく、5mmを超えると補強効果には変わりはな
く、重量が大きくなって取扱いにくく施工が困難とな
る。このシート1の成形に用いられる熱可塑性樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等が挙げられ、これらは必要に応じ
て、例えば、この 100重量部に対し、安定剤 0.3〜10重
量部、可塑剤5〜 200重量部、さらに必要に応じて充填
剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、他の樹脂成分などの所定量
を添加混合した後、押出またはカレンダー成形により上
記シート1とする。
して遮水シートとするためのもので、一般には厚さ 0.1
〜5mmのものが好ましい。これが 0.1mm未満では補強効
果が小さく、5mmを超えると補強効果には変わりはな
く、重量が大きくなって取扱いにくく施工が困難とな
る。このシート1の成形に用いられる熱可塑性樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等が挙げられ、これらは必要に応じ
て、例えば、この 100重量部に対し、安定剤 0.3〜10重
量部、可塑剤5〜 200重量部、さらに必要に応じて充填
剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、加工助剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、難燃剤、他の樹脂成分などの所定量
を添加混合した後、押出またはカレンダー成形により上
記シート1とする。
【0014】また同じくシート1の成形に用いられる合
成ゴムとしては、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコー
ンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。合成
ゴムの 100重量部に対し、必要に応じて1〜10重量部の
加硫剤、さらに必要に応じて加硫促進剤、充填剤、着色
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、他の樹脂成分
などの通常の使用量を添加混合した後、押出またはカレ
ンダー成形により上記シート1とする。
成ゴムとしては、ウレタンゴム、ブチルゴム、クロロプ
レンゴム、エチレン−プロピレンゴム、エチレン−プロ
ピレン−ジエンゴム、アクリロニトリル−ブタジエンゴ
ム、スチレン−ブタジエンゴム、フッ素ゴム、シリコー
ンゴム、アクリルゴム、クロロスルフォン化ポリエチレ
ン、ポリエピクロルヒドリンゴム等が挙げられる。合成
ゴムの 100重量部に対し、必要に応じて1〜10重量部の
加硫剤、さらに必要に応じて加硫促進剤、充填剤、着色
剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、難燃剤、他の樹脂成分
などの通常の使用量を添加混合した後、押出またはカレ
ンダー成形により上記シート1とする。
【0015】本発明の遮水シートは、本発明の第1の発
明である止水シートの片面または両面に熱可塑性樹脂ま
たは合成ゴムからなるシートを、熱融着または接着剤に
より積層させて一体化したものであるが、この積層に際
してはシート1、シート2またはシート1、シート2、
シート1の順に積層し、プレスまたは圧着ロールにより
加圧、 140〜 200℃の温度で熱融着する。またこの積層
に際しシート1とシート2の間に必要に応じて接着剤を
用いてもよい。この接着剤は通常シートの積層等に用い
られるもので良い。
明である止水シートの片面または両面に熱可塑性樹脂ま
たは合成ゴムからなるシートを、熱融着または接着剤に
より積層させて一体化したものであるが、この積層に際
してはシート1、シート2またはシート1、シート2、
シート1の順に積層し、プレスまたは圧着ロールにより
加圧、 140〜 200℃の温度で熱融着する。またこの積層
に際しシート1とシート2の間に必要に応じて接着剤を
用いてもよい。この接着剤は通常シートの積層等に用い
られるもので良い。
【0016】
【実施例】以下本発明の具体的態様を実施例および比較
例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載に
限定されるものではない。 (実施例1〜4および比較例1〜2)
例をあげて説明するが、本発明はこれら実施例の記載に
限定されるものではない。 (実施例1〜4および比較例1〜2)
【0017】(止水シートの作製)表1に示す配合物の
種類及び重量(重量部)で混合した後、ロールで150
℃、5分間混練して厚さ 1.3mmのロールシートを作製し
た。得られたロールシートを裁断して圧力30kg/cm2、温
度160 ℃で5分間プレス成形して縦9cm、横12cm、厚さ
2mmのプレスシートを作製した。
種類及び重量(重量部)で混合した後、ロールで150
℃、5分間混練して厚さ 1.3mmのロールシートを作製し
た。得られたロールシートを裁断して圧力30kg/cm2、温
度160 ℃で5分間プレス成形して縦9cm、横12cm、厚さ
2mmのプレスシートを作製した。
【0018】(各配合物の出所) 塩化ヒ゛ニル 樹脂・TK−1000(信越化学工業社製商品名)ホ゜リエチレンン ・DYF −30(三菱化学社製商品名)シ゛ -(2-エチルヘキシル)フタレート・AC-186(旭電化社製商品名)エチレン -フ゜ロヒ゜レン-フ゛タシ゛エンコ゛ム・JSREP181SP(日本合成ゴム
社製商品名)ヘ゛ントナイト ・ホ゛ルクレイ (アメリカンコロイト゛社製商品名) 架橋ホ゜リエチレンオキサイト゛ ・アクアコークNV(住友精化社製商品名) 表1ではPVC、PE、 DHP 、EPDM 、 架橋PEO と略記する。
社製商品名)ヘ゛ントナイト ・ホ゛ルクレイ (アメリカンコロイト゛社製商品名) 架橋ホ゜リエチレンオキサイト゛ ・アクアコークNV(住友精化社製商品名) 表1ではPVC、PE、 DHP 、EPDM 、 架橋PEO と略記する。
【0019】(止水シートの体積膨張率測定試験)上記
止水性シートの作製段階で得られた厚さ 1.3mmのロール
シートを29mmφの円形サンプルに裁断した。得られた29
mmφの円形サンプルの裁断品を10枚重ねて29mmφ×12.7
mmのタブレット枠に入れ圧力30kg/cm2、温度160 ℃で5
分間プレス成形して29mmφ×12.7mmのタブレット成形品
を得た。この得られたタブレット成形品を純水につけ浸
漬日数ごとに体積膨張率(%)を測定し、得られた結果
を表1に併記した。
止水性シートの作製段階で得られた厚さ 1.3mmのロール
シートを29mmφの円形サンプルに裁断した。得られた29
mmφの円形サンプルの裁断品を10枚重ねて29mmφ×12.7
mmのタブレット枠に入れ圧力30kg/cm2、温度160 ℃で5
分間プレス成形して29mmφ×12.7mmのタブレット成形品
を得た。この得られたタブレット成形品を純水につけ浸
漬日数ごとに体積膨張率(%)を測定し、得られた結果
を表1に併記した。
【0020】(補強シートの作製)塩化ビニル樹脂 100
重量部に対して、可塑剤のジ−(2−エチルヘキシル)
−フタレート80重量部及びBa−Zn系安定剤2重量部
を添加した配合物をロールで150 ℃、5分間混練して厚
さ 1.3mmのロールシートを作製した。得られたロールシ
ートを裁断して圧力30kg/cm2、温度160 ℃で5分間プレ
ス成形して縦11cm、横14cm、厚さ1mmのプレスシート
(補強シート)を作製した。
重量部に対して、可塑剤のジ−(2−エチルヘキシル)
−フタレート80重量部及びBa−Zn系安定剤2重量部
を添加した配合物をロールで150 ℃、5分間混練して厚
さ 1.3mmのロールシートを作製した。得られたロールシ
ートを裁断して圧力30kg/cm2、温度160 ℃で5分間プレ
ス成形して縦11cm、横14cm、厚さ1mmのプレスシート
(補強シート)を作製した。
【0021】(遮水シートの作製)上記で得られた吸水
シートの両面に補強シートを1枚づつ重ねて圧力30kg/c
m2、温度170 ℃で5分間プレス成形して厚さ4mmの図2
の遮水シートを得た。これを各試料について6枚つづ作
製した。
シートの両面に補強シートを1枚づつ重ねて圧力30kg/c
m2、温度170 ℃で5分間プレス成形して厚さ4mmの図2
の遮水シートを得た。これを各試料について6枚つづ作
製した。
【0022】(遮水性試験)得られた遮水シート上に直
径6cmの円を描き、さらにその各々の中心にボール盤で
4.0mm、 6.0mm、10.0mm、の孔を開け、これらについて
図3に示すような方法で遮水性を調べた。即ち純水の入
った水槽に24時間浸漬した後、図3の遮水シート5を内
径5cmの塩化ビニル製の上下のフランジ3、4の間にセ
ットし、上部フランジ3内に純水6を20cmの高さに注い
だときの下部受皿7中への水滴等の漏れの有無を下記の
基準で評価し、その結果を表1に併記した。 (耐久遮水性試験)実施例1〜4および比較例1〜2で
得られた遮水シート上に直径6cmの円を描き、さらにそ
の各々の中心にボール盤で 6.0mm、の孔を開け、これら
について図4に示すような方法で遮水性を調べた。即ち
純水の入った水槽に24時間浸漬した後、図4の遮水シー
ト5を内径5cmの塩化ビニル製の上下のフランジ3、4
の間にセットし、上部フランジ3内に純水6を20cmの高
さに注ぎ、次いで空気注入口8から2kg/cm2G の空気を
上部フランジ3内の気相部に注入し、上部フランジ3内
の気相部の圧力を2kg/cm2G にして放置した。次いで48
時間後下部受皿7中への水滴等の漏れの有無を下記の基
準で評価し、その結果を表1に併記した。 [評価基準] ・漏れない…〇 ・少し水が垂れる…△ ・漏れる…×
径6cmの円を描き、さらにその各々の中心にボール盤で
4.0mm、 6.0mm、10.0mm、の孔を開け、これらについて
図3に示すような方法で遮水性を調べた。即ち純水の入
った水槽に24時間浸漬した後、図3の遮水シート5を内
径5cmの塩化ビニル製の上下のフランジ3、4の間にセ
ットし、上部フランジ3内に純水6を20cmの高さに注い
だときの下部受皿7中への水滴等の漏れの有無を下記の
基準で評価し、その結果を表1に併記した。 (耐久遮水性試験)実施例1〜4および比較例1〜2で
得られた遮水シート上に直径6cmの円を描き、さらにそ
の各々の中心にボール盤で 6.0mm、の孔を開け、これら
について図4に示すような方法で遮水性を調べた。即ち
純水の入った水槽に24時間浸漬した後、図4の遮水シー
ト5を内径5cmの塩化ビニル製の上下のフランジ3、4
の間にセットし、上部フランジ3内に純水6を20cmの高
さに注ぎ、次いで空気注入口8から2kg/cm2G の空気を
上部フランジ3内の気相部に注入し、上部フランジ3内
の気相部の圧力を2kg/cm2G にして放置した。次いで48
時間後下部受皿7中への水滴等の漏れの有無を下記の基
準で評価し、その結果を表1に併記した。 [評価基準] ・漏れない…〇 ・少し水が垂れる…△ ・漏れる…×
【0023】
【表1】
【0024】
【発明の効果】本発明のシートはセグメント間などでの
浸水をその材料の有する高吸水性と高膨潤性とによって
止水し、シートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することが
でき、施工時に釘などにより孔を生じたり、施工後に前
記したような諸原因で破損したりしたとき止水すること
ができ、シートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することの
できる。
浸水をその材料の有する高吸水性と高膨潤性とによって
止水し、シートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することが
でき、施工時に釘などにより孔を生じたり、施工後に前
記したような諸原因で破損したりしたとき止水すること
ができ、シートに荷重が加わったり、自重によって引張
られる状態が長時間続いてもその機能を保持することの
できる。
【図1】図1は本発明の遮水シートの縦断面図を示す。
【図2】図2は本発明の他の態様の遮水シートの縦断面
図を示す。
図を示す。
【図3】実施例で遮水性を調べる方法を説明する図を示
す。
す。
【図4】実施例で耐久遮水性を調べる方法を説明する図
を示す。
を示す。
1 補強シート、 2 止水シート、 3 塩化ビニル製フランジ、 4 塩化ビニル製フランジ、 5 遮水シート、 6 純水、 7 下部受け皿、 8 空気注入口、 9 空気注入調整バルブ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 21/00 LBR C08L 21/00 LBR 71/02 LQE 71/02 LQE E02B 3/12 E02B 3/12 E02D 31/00 E02D 31/00 B
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)熱可塑性樹脂又は合成ゴム 100重量部 (B)ベントナイト 10〜 700重量部 (C)架橋ポリエチレンオキサイド 10〜 700重量部 よりなる止水シート。
- 【請求項2】 請求項1記載の止水シートの片面又は両
面に熱可塑性樹脂シート又は合成ゴムシートを積層させ
ることを特徴とする遮水シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8228340A JPH1067866A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 土木用止水シート及び遮水シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8228340A JPH1067866A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 土木用止水シート及び遮水シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067866A true JPH1067866A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=16874935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8228340A Pending JPH1067866A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 土木用止水シート及び遮水シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1067866A (ja) |
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---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-08-29 JP JP8228340A patent/JPH1067866A/ja active Pending
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