JPH0971661A - 遮水用複合シート - Google Patents

遮水用複合シート

Info

Publication number
JPH0971661A
JPH0971661A JP7228912A JP22891295A JPH0971661A JP H0971661 A JPH0971661 A JP H0971661A JP 7228912 A JP7228912 A JP 7228912A JP 22891295 A JP22891295 A JP 22891295A JP H0971661 A JPH0971661 A JP H0971661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
water
short fibers
rubber
swellable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7228912A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kishimoto
隆之 岸本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bando Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Bando Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bando Chemical Industries Ltd filed Critical Bando Chemical Industries Ltd
Priority to JP7228912A priority Critical patent/JPH0971661A/ja
Publication of JPH0971661A publication Critical patent/JPH0971661A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 孔が開いた際にシート厚さ方向に膨れて下地
とのフィット性が失われるとともに、膨潤部分の強度が
低下する。 【解決手段】 短繊維3を混入した水膨潤性ゴムシート
1を防水シート2の両面に積層する。短繊維3の混入割
合を水膨潤性ゴムシート1を構成する練りゴム100重
量部に対し10〜30重量部に設定する。短繊維3のシ
ート厚さ方向の配向率を50%以上に設定する。これに
より、複合シートAの強度低下を招くことなくシート厚
さ方向の膨れを小さくて下地へのフィット性を良くす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、廃棄物処理場、人
口貯水池、河川の堤防、鉄筋コンクリート建築物の屋
上、地下鉄の駅舎及び地下埋設物等に漏水防止のために
敷設される土木建築用の遮水シートの改良に関し、特に
施行時又は使用時に鋭角突起物との接触により生じた孔
の拡大を防止し、かつこの孔を自動的に塞ぐことができ
る自己修復性を有する遮水用複合シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄筋コンクリート建築物の屋
上防水、人口貯水池の漏水防水、廃棄物処理場における
汚水の遮断等のために、ゴムやプラスチック製の遮水用
シートが使用されているが、これらの遮水用シートは、
敷設面に露出したり廃棄物に含まれる鋭角突起物に接す
ると孔が開き、この孔から例えば廃棄物中の汚染物質が
水と共に流れ出し、地下水や河川を汚染する原因となっ
て周辺環境に大きな悪影響を与える等、その機能を果た
さなくなることがある。
【0003】このような遮水用シートの孔開きを防止す
るために、織物や不織布の繊維シートでゴムシートを補
強した複合シートが提案されている。
【0004】しかし、この複合シートは伸びが20%以
下と小さいため、敷設面の凹凸にフィットし難く、特に
引張力が働いた状態で敷設面の凹凸に当たると引裂き破
損が生じ易いという問題がある。
【0005】また、例えば特開平6−185032号公
報に開示されているように、織物や不織布よりも伸びが
大きい編物の繊維シートを用いた複合シートも提案され
ているが、この場合も鋭角突起物あるいは釘やガラス片
等の鋭利物品に接すると、その接触部に応力が集中して
孔が開き、対策としては十分ではない。
【0006】そこで、最近では、例えば特開平5−25
4062号公報、特開平6−286062号公報、特開
平6−286063号公報等に開示されているように、
水を吸収することにより膨潤する性質を有する水膨潤性
物質が配合された水膨潤性ゴムシートを防水シートの両
面に積層することにより、シートに孔が開いても、上記
水膨潤性ゴムシートの性質によってこの孔を自動的に塞
ぎ、水や汚染物質が孔から漏出しないようにした自己修
復性を有する遮水用複合シートが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の自己修
復性を有する複合シートでは、孔が開いた時の自己修復
において、膨潤部分のシート厚さ方向の膨れによって下
地とのフィット性が失われ、しかも膨潤部分の強度が膨
潤していない通常部に比して著しく低下し、膨潤部分と
通常部との界面で破損が生ずるおそれがあった。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、シート厚さ方向の膨れ
が小さくて下地へのフィット性が良く、しかも膨潤部分
が強度低下しない自己修復性を有する遮水用複合シート
を提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、水膨潤性ゴムシートに短繊維を混入し、
その混入量と配向率とを特定したことを特徴とする。
【0010】具体的には、水を吸収することにより膨潤
する性質を有する水膨潤性物質が配合された水膨潤性ゴ
ムシートと、該水膨潤性ゴムシートの少なくとも片面に
積層された防水シートとからなる遮水用複合シートを対
象とし、次のような解決手段を講じた。
【0011】すなわち、本発明の第1の解決手段は、水
膨潤性ゴムシートに短繊維を混入する。その際、該短繊
維を水膨潤性ゴムシートを構成する練りゴム100重量
部に対し10〜30重量部混入する。さらに、該短繊維
の配向率をシート厚さ方向に50%以上になるように設
定したことを特徴とする。
【0012】上記水膨潤性物質としては、水を吸収する
ことにより膨潤する性質を有するものであり、例えば、
橋かけ酢酸ビニル/アクリル酸塩系ポリマー、イソブチ
レン/マレイン酸塩系ポリマー、デンプン/アクリル酸
塩系ポリマー、ビニルアルコール/アクリル酸塩系ポリ
マー、デンプン/アクリル繊維加水分解物系ポリマー、
橋かけビニルアルコール系ポリマー、橋かけCMC(カ
ルボキシメチルセルロース)等が挙げられる。
【0013】上記水膨潤性ゴムシートを構成するマトリ
ックスゴムとしては、例えば、EPDM(エチレンプロ
ピレンゴム)、ブチルゴム、ウレタンゴム等が好ましい
が、これに限らず、他の合成ゴム、天然ゴム、熱可塑性
エラストマー等を適宜選定して用いることもできる。
【0014】上記短繊維としては、例えば、綿、絹、羊
毛等の天然繊維、ナイロン、アラミド、ポリエステル、
アクリル、ビニロン等の合成繊維、ガラス、炭素、ボロ
ン、鋼、ステンレス、銅、アルミナ等の無機繊維や金属
繊維が挙げられ、特にアラミド繊維が好適に用いられ
る。これらの繊維は、通常、レゾルシン−ホルマリン溶
液等で接着処理した後、所定長さにカットして練りゴム
に混入分散される。
【0015】この練りゴムとは、上記マトリックスゴム
に水膨潤性物質をカーボンブラック等の補強剤やシリ
カ、炭酸カルシウム、タルク、クレイ等の充填剤と共に
ロールや押出し機で混練り混合して得られるものであ
る。
【0016】なお、必要に応じてゴム用伸展油、ゴム薬
品及びゴム用添加剤が配合される。ゴム用伸展油として
は、アロマチック系、ナフテン系、パラフィン系のもの
が好ましい。また、ゴム用薬品及びゴム用添加剤として
は、硫黄、パーオキサイド等の架橋剤、亜鉛華、ステア
リン酸等の加硫促進助剤、加硫促進剤、アミン系、フェ
ノール系、硫黄系リン系等の老化防止剤、紫外線吸収
剤、オゾン劣化防止剤、粘着付与剤、可塑剤等が各々の
使用目的に応じて使用される。
【0017】上記水膨潤性ゴムシートは、この練りゴム
に短繊維を混入分散させ、シート出しすることにより得
られるものである。
【0018】練りゴム100重量部に対して短繊維を1
0〜30重量部混入したのは、10重量部未満では短繊
維混入の効果が十分に発揮されないからであり、一方、
30重量部を超えると加工性が悪くなって短繊維を練り
ゴムに均一に分散させることが困難になるからである。
【0019】上記短繊維の配向率をシート厚さ方向に5
0%以上になるように設定したのは、50%よりも小さ
くなると、吸水時のシート厚さ方向の膨潤が大きくなっ
て下地へのフィット性が悪くなるからである。なお、シ
ート長さ方向及びシート幅方向の短繊維配向率は、20
%以下になるように設定することが水による膨潤の方向
に異方性を持たせる上で好ましい。短繊維のシート厚さ
方向の配向率は、本出願人が既に特公平6−51293
号公報、特公平6−73894号公報として特許出願し
ているように、成形ダイの通路に間隔の狭い絞り部とそ
れに続く間隔の広い解放部とを設けるなどして通路形状
や通路内径を工夫し、この成形ダイの開口率を調整する
ことで任意の値に設定することができるものである。
【0020】上記防水シートとしては、例えば、塩化ビ
ニル系、ポリエチレン系及び合成ゴム系のもの等が用い
られる。
【0021】上記水膨潤性ゴムシートと防水シートとの
積層は、両者を未加硫状態で積層し、共に加硫により工
場で一体化するか、あるいは両者を別々に成形してお
き、これを工場又は敷設現場で接着処理して一体化して
もよい。
【0022】図1及び図2に本発明に係る複合シートA
の2態様を示す。すなわち、図1は水膨潤性ゴムシート
1の両面に防水シート2が積層されたタイプであり、図
2は水膨潤性ゴムシート1の片面に防水シート2が積層
されたタイプであり、それぞれ目的用途によって使い分
ける。3は上記水膨潤性ゴムシート1に配合された短繊
維であり、図では便宜上、シート厚さ方向に配向する短
繊維3のみを現し、シート長さ方向及びシートは幅方向
に配向する短繊維3は省略した。
【0023】上記の構成により、本発明の第1の解決手
段では、防水シートに孔が開くと、この孔から浸入した
水が水膨潤性ゴムシート(水膨潤性物質)に接触し、該
水膨潤性ゴムシート(水膨潤性物質)が水を吸収して膨
潤する。
【0024】この際、上記水膨潤性ゴムシートに混入さ
れた短繊維の50%以上がシート厚さ方向に配向してい
るため、水膨潤性ゴムシートがシート厚さ方向に膨潤し
ようとしても、上記シート厚さ方向に配向する短繊維の
接触抵抗によってその膨潤が抑制され、シート厚さ方向
には大きく膨潤しない。一方、シート長さ方向及びシー
ト幅方向に配向する短繊維はシート厚さ方向の短繊維に
比べて少ないため、その短繊維の接触抵抗は上記シート
厚さ方向に配向する短繊維に比べて小さく、水膨潤性ゴ
ムシートはシート長さ方向及びシート幅方向に大きく膨
潤する。
【0025】これにより、膨潤部は自己修復して大きな
変形を生じず、下地とのフィット性は損なわれず、ま
た、短繊維による補強効果によって膨潤後であってもそ
の強度は低くならない。
【0026】また、短繊維が練りゴム100重量部に対
して10〜30重量部混入されていることから、短繊維
が水膨潤性ゴムシート中に均一に分散され、かつ短繊維
混入による膨潤の異方性が確保される。
【0027】本発明の第2の解決手段は、第1の解決手
段において、水膨潤性ゴムシートを構成するマトリック
スゴム100重量部に対し水膨潤性物質を20〜50重
量部配合したことを特徴とする。
【0028】上記の構成により、本発明の第2の解決手
段では、水膨潤性物質が水膨潤性ゴムシート中に均一に
分散され、かつ膨潤による自己修復性が十分に確保され
る。
【0029】本発明において用いられる短繊維は、水膨
潤性ゴムシート製作時の分散性、配向性、加工性および
得られるシートにおける補強効果を考慮して、繊維長が
水膨潤性ゴムシート厚の0.5〜1.5倍、特に0.7
〜1.0倍のもので、繊維長Lと繊維径Dの比L/Dが
40以上で、かつ初期弾性率が40g/d以上のものが
好ましく用いられる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を比較例と
共に具体的に説明する。
【0031】(実施例1) <練りゴムの調製>マトリックスゴムとしてスチレンブ
タジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR1712)、
水膨潤性物質として酢酸ビニル/アクリル酸塩系ポリマ
ーであるKIゲル(クラレ社製)を用いて、下記配合の
練りゴムを調製した。
【0032】 (重量部) スチレンブタジエンゴム 100 カーボンブラック 36 デキシークレー 36 アロマ系オイル 14.5 酸化亜鉛 3.6 ステアリン酸 0.7 KIゲル 36 加硫促進剤 0.9 硫黄 1.5 上記練りゴム100重量部に対し短繊維としてメタ系ア
ラミド繊維であるコーネックス(帝人社製:繊維長
(L)2mm、繊維径(D)0.04mm、L/D=5
0)を20重量部加え、押出し機で混合分散させ、Z配
向(シート厚さ方向の配向)用ダイスを用いて厚さ2m
mのシートに成形した。このシートをスチールバンド式
ロータリープレス機に通して加硫し、水膨潤性ゴムシー
トを得た。この水膨潤性ゴムシートから長さ50mm×
幅50mm×厚さ2mmの試料を採取し、水に浸漬して
平衡膨潤に達した時(23°×72時間後)の3次元各
方向の膨張率を測定した。そして、次の式により短繊維
のシート厚さ方向の配向率を求めた。
【0033】Hz ={(1/Vz )/(1/Vx +1/
y +1/Vz )}×100 Hz :短繊維のシート厚さ方向の配向率 Vx :シートの長さ方向の膨張率 Vy :シートの幅方向の膨張率 Vz :シートの厚さ方向の膨張率 ここで、 膨潤率={(膨潤後の寸法/膨潤前の寸法)−1}×1
00 次いで、この水膨張性ゴムシートの表裏両面に厚さ1.
5mmのエチレンプロピレンゴム(EPDM)よりなる
防水シートをブチルゴムよりなる自然加硫タイプのジョ
イントテープにて接着し、総厚5mmの複合シートを
得、この得られた複合シートを図3に示す耐水圧試験装
置Bにセットして耐水圧性を調べた。
【0034】その要領を説明するに、まず、上下2枚の
プレート11間に弾性材12を介装してなるクランプ治
具13中央の直径60mmのセット孔13aに複合シー
トAを対応させ、その外周部を上記2枚のプレート11
で挟んだ状態で上記クランプ治具13を容器14の上方
開口部に対応させ、ボルト15を締め付けることでクラ
ンプ治具13を容器14にセットするとともに、複合シ
ートAをクランプ治具13で挟持する。次いで、針状の
シート破損治具16で上記複合シートAに直径1.0m
mと直径6.0mmの孔を開け、上記シート破損治具1
6を孔に貫入したままの状態と、貫入後引き抜いた状態
とで容器14内の水Wに0kgf/cm2 から3kgf
/cm2 の水圧Pをかけていき、漏水発生時の水圧Pを
水圧ゲージ17で調べた。その結果を表1に示す。
【0035】(実施例2)防水シートを水膨潤性ゴムシ
ートの片面に積層した以外は、実施例1と同様にして水
膨潤性ゴムシート及び複合シートを得、実施例1と同様
に評価した。その結果を表1に示す。
【0036】(実施例3)短繊維であるコーネックスの
混入量を10重量部にしたことと、防水シートを水膨潤
性ゴムシートの片面に積層した以外は、実施例1と同様
にして水膨潤性ゴムシート及び複合シートを得、実施例
1と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0037】(実施例4)短繊維であるコーネックスの
混入量を30重量部にしたことと、防水シートを水膨潤
性ゴムシートの片面に積層した以外は、実施例1と同様
にして水膨潤性ゴムシート及び複合シートを得、実施例
1と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0038】(比較例1)短繊維であるコーネックスの
混入量を5重量部にしたことと、防水シートを水膨潤性
ゴムシートの片面に積層した以外は、実施例1と同様に
して水膨潤性ゴムシート及び複合シートを得、実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0039】(比較例2)短繊維のシート厚さ方向の配
向率を50%以下にしたことと、防水シートを水膨潤性
ゴムシートの片面に積層した以外は、実施例1と同様に
して水膨潤性ゴムシート及び複合シートを得、実施例1
と同様に評価した。その結果を表1に示す。
【0040】(比較例3)短繊維であるコーネックスの
混入量を40重量部にしたが、短繊維が練りゴムに均一
に分散せず、押出し成形によりシートを成形するのも困
難であったため、シート製作を断念した。
【0041】(比較例4)防水シートのみを耐水圧試験
装置にセットし、実施例1と同様に評価した。その結果
を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1より明らかなように、実施例1〜4で
は、水膨潤性ゴムシートの厚さ方向の膨潤が少なく、防
水シートの耐水圧性も優れていた。このことは、シート
厚さ方向に50%以上配向された短繊維の接触抵抗によ
り水膨潤性ゴムシートのシート厚さ方向の膨張が抑制さ
れるとともに、短繊維による補強効果により膨潤後の強
度低下が抑制されることによるものである。
【0044】これに対し、比較例1では、短繊維のシー
ト厚さ方向の配向率が50%を超えているものの、短繊
維の混入量が5重量部と少ないことから、短繊維混入に
よる補強効果が十分に得られず、水膨潤性ゴムシートの
3次元方向の全てにおいて大きく膨潤し、防水シートの
耐水圧性も低下していた。
【0045】比較例2では、短繊維のシート厚さ方向の
配向率が38%で50%に満たず、短繊維のシート厚さ
方向の接触抵抗が十分に得られず、水膨潤性シートがシ
ート厚さ方向に大きく膨潤し、耐水圧性も低下してい
た。
【0046】比較例4では、短繊維で補強された水膨潤
性ゴムシートがなく防水シート単層であるため、耐水圧
性に最も劣っていた。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、防水シートの少なくとも片面に積層され
る水膨潤性ゴムシートに短繊維をシート厚さ方向に50
%以上配向させたので、シート厚さ方向への膨潤過多を
防止できるとともに、従来生じていた強度不足を解消す
ることができる。また、上記水膨潤性ゴムシートを構成
する練りゴム100重量部に対し短繊維を10〜30重
量部混入したので、水膨潤性ゴムシートに対する短繊維
の分散性を良くすることができ、かつ短繊維混入による
膨潤の異方性を確保することができる。
【0048】請求項2に係る本発明によれば、水膨潤性
ゴムシートを構成するマトリックスゴム100重量部に
対し水膨潤性物質を5〜30重量部配合したので、水膨
潤性物質を水膨潤性ゴムシート中に均一に分散させるこ
とができ、かつ膨潤による自己修復性を十分に確保する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】水膨潤性ゴムシートの両面に防水シートが積層
された遮水用複合シートの断面図である。
【図2】水膨潤性ゴムシートの片面に防水シートが積層
された遮水用複合シートの断面図である。
【図3】耐水圧試験装置の断面図である。
【符号の説明】
1 水膨潤性ゴムシート 2 防水シート 3 短繊維 A 複合シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を吸収することにより膨潤する性質を
    有する水膨潤性物質が配合された水膨潤性ゴムシート
    と、 該水膨潤性ゴムシートの少なくとも片面に積層された防
    水シートとからなる遮水用複合シートであって、 上記水膨潤性ゴムシートには、短繊維が水膨潤性ゴムシ
    ートを構成する練りゴム100重量部に対し10〜30
    重量部混入され、 該短繊維の配向率は、シート厚さ方向に50%以上にな
    るように設定されていることを特徴とする遮水用複合シ
    ート。
  2. 【請求項2】 水膨潤性物質は、水膨潤性ゴムシートを
    構成するマトリックスゴム100重量部に対し20〜5
    0重量部配合されていることを特徴とする請求項1記載
    の遮水用複合シート。
JP7228912A 1995-09-06 1995-09-06 遮水用複合シート Withdrawn JPH0971661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7228912A JPH0971661A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 遮水用複合シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7228912A JPH0971661A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 遮水用複合シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0971661A true JPH0971661A (ja) 1997-03-18

Family

ID=16883806

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7228912A Withdrawn JPH0971661A (ja) 1995-09-06 1995-09-06 遮水用複合シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0971661A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101257936B1 (ko) * 2011-01-31 2013-04-23 국방과학연구소 고흡수성 수지를 포함하는 고무타일 및 이를 구비하는 수중운동체
KR102218731B1 (ko) * 2019-10-30 2021-02-22 주식회사 골든포우 다층구조를 갖는 선택적 흡착 반응형 스마트 차수재

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101257936B1 (ko) * 2011-01-31 2013-04-23 국방과학연구소 고흡수성 수지를 포함하는 고무타일 및 이를 구비하는 수중운동체
KR102218731B1 (ko) * 2019-10-30 2021-02-22 주식회사 골든포우 다층구조를 갖는 선택적 흡착 반응형 스마트 차수재

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8793862B2 (en) Water-tight membrane
CA1246309A (en) Self-healing bentonite sheet material composite article
EP2480725B1 (de) Wasserdichte membran
EP2042687A1 (en) Waterproof sheet for tunnel
JP2007198119A (ja) コンクリート水路目地部遮水構造および遮水工法
CN105980642A (zh) 防蛇行可溶胀止水带
CN214646561U (zh) 一种eva高分子防水卷材
JP2017193952A (ja) 躯体の補修用接着剤シート、およびそれを用いた躯体の補修方法
JPH0971661A (ja) 遮水用複合シート
JPH10172358A (ja) 電力ケーブル用止水テープ、並びにそれを用いたゴム・プラスチック絶縁電力ケーブル
CN110423409A (zh) 一种膨胀性复合橡胶止水带的制备方法
JP2905150B2 (ja) 遮水用複合シート
JP2709561B2 (ja) 自己修復性遮水シート
JPH1067866A (ja) 土木用止水シート及び遮水シート
JP2714919B2 (ja) 遮水用自己修復性複合シート
JP2816927B2 (ja) 遮水用自己修復性複合シート
JP4551149B2 (ja) 地中構造物外壁用止水材
JPH06286062A (ja) 自己修復性遮水用複合シート
EP1953438B1 (en) Pipe-surrounding water-sealing material
JP2878089B2 (ja) 水膨張ゴム止水材
CN218843369U (zh) 一种合成高分子防水卷材
JPH07290577A (ja) 自己修復性遮水用シートの接合方法
JP2767548B2 (ja) 自己修復性遮水シートの接合方法
JP3359967B2 (ja) 遮水用自己修復性複合シート
JPWO2007142200A1 (ja) トンネル用防水シート

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203