JPH1067467A - 相対回転部材間継電装置 - Google Patents

相対回転部材間継電装置

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JPH1067467A
JPH1067467A JP8225559A JP22555996A JPH1067467A JP H1067467 A JPH1067467 A JP H1067467A JP 8225559 A JP8225559 A JP 8225559A JP 22555996 A JP22555996 A JP 22555996A JP H1067467 A JPH1067467 A JP H1067467A
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JP
Japan
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cylindrical portion
flexible flat
flat cable
cable
peripheral surface
Prior art date
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Application number
JP8225559A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakazu Umemura
昌和 梅村
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH1067467A publication Critical patent/JPH1067467A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 たとえ移動体があっても、その移動体に支障
を来すことなくフレキシブルフラットケーブルの座屈を
防止することのできる相対回転部材間継電装置を提供す
ることを課題としている。 【解決手段】 内側円筒部11aを有する第1の回転体
(回転体)11と、外側円筒部12aを有する第2の回
転体(固定体)12との電気的接続をフレキシブルフラ
ットケーブル(ケーブル)13を介して行なう相対回転
部材間継電装置であって、前記フレキシブルフラットケ
ーブル13は、前記内側円筒部11aの外周面に沿うよ
うに湾曲する巻き癖をつけたもので構成している。そし
て、この巻き癖によってフレキシブルフラットケーブル
13に座屈が生じるのを防止するようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対的に回転す
る部材間の電気的な接続を、ケーブルを介して行う相対
回転部材間継電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の相対回転部材間継電装置として
は、例えば図6に示すものが知られている。この図に示
す相対回転部材間継電装置10は、内側円筒部11aを
有する回転体(第1の回転体)11と、内側円筒部11
aを所定の間隔をおいて囲む外側円筒部12aを有する
固定体(第2の回転体)12と、内側円筒部11aと外
側円筒部12aとの間の環状の空間K内に、同空間Kに
沿って収納され、内周端部13aが内側円筒部11aに
保持され、外周端部13bが外側円筒部12aに保持さ
れるケーブル(フレキシブルフラットケーブル)13
と、上記空間Kに沿って移動自在に設けられ、開口部2
1cでケーブル13を反転させるC字状の移動体21と
を備えている。
【0003】移動体21は、その開口部21cにおける
一方の開口端21aあるいは他方の開口端21bを介し
て、ケーブル13をスムーズに反転させつつ、空間Kの
周方向に沿って移動するようになっている。
【0004】固定体12には、空間Kの下側を覆うとと
もに、回転体11及び移動体21を回転自在に支持する
下カバー12bが形成されている。
【0005】そして、上記回転体11は、例えば自動車
のハンドル部におけるステアリングホイール側に連結さ
れ、固定体12はステアリングコラム側に固定されるよ
うになっている。
【0006】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、例えば内側円筒部11aが図6
において反時計方向に回転すると、ケーブル13が内側
円筒部11aに巻き付くように移動する。このため、移
動体21の外側にあるケーブル13は、移動体21の一
方の開口端21aに当接しながら反転して、移動体21
の内側に入り、内側円筒部11aに巻き付くようにな
る。この際、移動体21は、その一方の開口端21aが
ケーブル13の反転部13cに押されて、同反転部13
cとともに、反時計方向に回転する。
【0007】また、内側円筒部11aが外側円筒部12
aに対して時計方向に回転すると、内側円筒部11aに
巻き付いていたケーブル13が外側に巻き戻されるよう
に移動する。このため、移動体21の内側にあるケーブ
ル13は、もとの真っ直ぐな状態に戻ろうとして、外側
に膨らみ、移動体21の内周面に摺動しながら、同移動
体21の他方の開口端21bに当接する。さらに、ケー
ブル13は、他方の開口端21bで反転して、移動体2
1の外側に移動し、外側円筒部12aの内周面に密接す
るようになる。この際、移動体21は、その他方の開口
端21bがケーブル13の反転部13cに押されて、同
反転部13cとともに、時計方向に回転する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記相対回
転部材間継電装置10においては、内側円筒部11aを
時計方向に回転して、ケーブル13を内側円筒部11a
から外側に巻き戻す際に、ケーブル13には圧縮応力が
作用することになる。しかも、ケーブル13がもとの真
っ直ぐな状態に戻ろうとして外側に膨らみ、移動体21
の内周面に摺動して、同移動体21から摩擦抵抗を受け
るため、ケーブル13の内周端部13a側の部分には特
に大きな圧縮応力が作用することになる。このため、図
6に示すように、ケーブル13の内周端部13a側の部
分が移動体21の開口部21cから外側に食み出すよう
に座屈することがある。このような座屈は、例えば開口
部21cを通過するために生じる通常の湾曲に比べて、
ケーブル13の耐久性を著しく減じる結果となる。した
がって、ケーブル13に座屈が生じないように対策する
必要がある。
【0009】そして、例えば座屈を防止するように構成
したものとしては、図7に示すように、エンドサポート
11bを内側円筒部11aに設けて、ケーブル13の内
周端部13a側の部分を保護するように構成したものが
ある(例えば、実開平4−68388号)。ただし、図
7に示すものは移動体21を備えていないものである
が、このように移動体21を備えていないものであって
も、内側円筒部11aを回転して、ケーブル13を巻き
戻す方向に移動すると、ケーブル13がもとの真っ直ぐ
な状態に戻ろうとして、外側に膨らみ、互いに密接して
重なった部分に摩擦抵抗が生じる。このため、ケーブル
13の内周端部13a側の部分には特に大きな圧縮応力
が作用することになるので、同ケーブル13に座屈を生
じることがある。
【0010】したがって、エンドサポート11bを設け
ることによって、ケーブル13の座屈を防止することが
可能である。しかし、図6に示すような移動体21があ
る場合には、エンドサポート11bの先端部が移動体2
1の開口部21cに当たってしまうので、このようなエ
ンドサポート11bを使用することができない。
【0011】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、たとえ移動体があって
も、その移動体に支障を来すことなくフレキシブルフラ
ットケーブルの座屈を防止することのできる相対回転部
材間継電装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、内側円筒部を有する第1の
回転体と、前記内側円筒部を所定の間隔をおいて囲み、
同内側円筒部に対して相対的に回転する外側円筒部を有
する第2の回転体と、前記内側円筒部と外側円筒部との
間の環状の空間内に沿って収納され、内周端部が前記内
側円筒部に保持され、外周端部が前記外側円筒部に保持
されたフレキシブルフラットケーブルとを備えた相対回
転部材間継電装置であって、前記フレキシブルフラット
ケーブルには、前記内側円筒部の外周面に沿うように湾
曲する巻き癖がつけられていることを特徴としている。
【0013】請求項2に係る発明は、内側円筒部を有す
る第1の回転体と、前記内側円筒部を所定の間隔をおい
て囲み、同内側円筒部に対して相対的に回転する外側円
筒部を有する第2の回転体と、前記内側円筒部と外側円
筒部との間の環状の空間内に沿って収納され、内周端部
が前記内側円筒部に保持され、外周端部が前記外側円筒
部に保持されたフレキシブルフラットケーブルと、前記
空間に沿って移動自在に設けられ、開口部で前記フレキ
シブルフラットケーブルを反転させる移動体とを備えた
相対回転部材間継電装置であって、前記フレキシブルフ
ラットケーブルには、前記内側円筒部の外周面に沿うよ
うに湾曲する巻き癖がつけられていることを特徴として
いる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明において、フレキシブルフラットケーブルには、内側
円筒部の外周面の半径より大きく、かつ移動体の内周面
の半径より小さな曲率半径で湾曲する巻き癖がつけられ
ていることを特徴としている。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項2に係る発
明において、フレキシブルフラットケーブルには、内側
円筒部の外周面の半径より小さな曲率半径で湾曲する巻
き癖がつけられていることを特徴としている。
【0016】請求項5に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3又は請求項4に係る発明において、フレキ
シブルフラットケーブルは、材質の異なる2つのラミネ
ート材をはり合わせることにより、巻き癖がつけられて
いることを特徴としている。
【0017】請求項6に係る発明は、請求項1、請求項
2、請求項3又は請求項4に係る発明において、フレキ
シブルフラットケーブルは、所定の曲率半径に湾曲され
た状態で熱処理され、その際のクリープにより、巻き癖
がつけられていることを特徴としている。
【0018】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、第1の回転体を回転することに
よって、フレキシブルフラットケーブルを内側円筒部か
ら外側円筒部側へ巻き戻すように移動すると、フレキシ
ブルフラットケーブルには圧縮応力が作用し、この圧縮
応力がフレキシブルフラットケーブルに座屈を生じさせ
る原因になる。しかし、フレキシブルフラットケーブル
には内側円筒部の外周面に沿うように湾曲する巻き癖が
ついているから、フレキシブルフラットケーブルが内側
円筒部の外周面から外側に膨れ上がって、互いに密接す
るように重なり合うことがない。
【0019】したがって、従来例のようにフレキシブル
フラットケーブルの互いに密接して重なった部分に摩擦
抵抗が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラ
ットケーブルに作用する圧縮応力が増大するということ
がないから、フレキシブルフラットケーブルの座屈を防
止することができる。
【0020】一方、外側円筒部を回転することによっ
て、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部から内
側円筒部に巻き付けるように移動する場合にも、フレキ
シブルフラットケーブルに圧縮応力が作用する。しか
し、フレキシブルフラットケーブルには内側円筒部の外
周面に沿うように湾曲する巻き癖がついているから、フ
レキシブルフラットケーブル同士が互いに密接して摩擦
抵抗が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラ
ットケーブルに作用する圧縮応力が増大するということ
がない。したがって、フレキシブルフラットケーブルの
座屈を防止することができる。
【0021】請求項2に係る発明においても、第1の回
転体を回転することによって、フレキシブルフラットケ
ーブルを内側円筒部から移動体の外側へ巻き戻すように
移動すると、フレキシブルフラットケーブルには圧縮応
力が作用し、この圧縮応力が座屈の原因になる。しか
し、フレキシブルフラットケーブルには内側円筒部の外
周面に沿うように湾曲する巻き癖がついているから、フ
レキシブルフラットケーブルが内側円筒部の外周面から
外側に膨れ上がって、移動体の内周面に摺動することが
ない。
【0022】したがって、従来例のようにフレキシブル
フラットケーブルが移動体の内周面に摺動して摩擦抵抗
が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラット
ケーブルに作用する圧縮応力が増大するということがな
いから、フレキシブルフラットケーブルが移動体の開口
部に入り込むように座屈するのを防止することができ
る。しかも、移動体に対して支障を来すことがない。
【0023】また、移動体の開口部においては、フレキ
シブルフラットケーブルが巻き癖とは反対の方向に湾曲
させられた状態になる。そして、移動体の外側において
は、フレキシブルフラットケーブルがもとの巻き癖の方
向に戻ろうとする力によって、外側円筒部の内周面に密
着するようになる。すなわち、移動体の外側において
は、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部の内周
面に密着させるような力が働くから、同フレキシブルフ
ラットケーブルが外側円筒部の内周面から内側に膨れ上
がることがない。
【0024】したがって、フレキシブルフラットケーブ
ルの一部が外側円筒部の内周面から膨れ上がり、この膨
れ上がった部分が圧縮応力によって、ますます膨れ上が
って座屈に至るというような現象を防止することができ
る。すなわち、移動体の外側においても、フレキシブル
フラットケーブルの座屈を防止することができる。
【0025】一方、第2の回転体を回転することによっ
て、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部から移
動体の内側に押し入れるように移動する場合にも、フレ
キシブルフラットケーブルには圧縮応力が作用する。し
かし、この場合も、上述したように、移動体の外側にお
いては、フレキシブルフラットケーブルが外側円筒部の
内周面から内側に膨れ上がらないこと、及び移動体の内
側においては、フレキシブルフラットケーブルが内側円
筒部の外周面から外側に膨れ上がって移動体の内周面に
摺動しないことから、フレキシブルフラットケーブルに
座屈が生じるのを防止することができる。
【0026】請求項3に係る発明においては、フレキシ
ブルフラットケーブルの巻き癖の曲率半径を、例えば移
動体の内周面の半径にほぼ近い曲率半径に設定したとし
ても、フレキシブルフラットケーブルが膨れ上がり、移
動体の内周面に摺動することがない。また仮に、フレキ
シブルフラットケーブルが多少膨れ上がって、移動体の
内周面に接触したとしても、この接触による摩擦抵抗は
小さなものにしかならないから、フレキシブルフラット
ケーブルに座屈が生じるのを防止することができる。
【0027】そして、巻き癖の曲率半径は、内側円筒部
の外周面の半径より大きく、かつ移動体の内周面の半径
より小さな、許容範囲の大きなものであるから、このよ
うな巻き癖を有するフレキシブルフラットケーブルを簡
単に製造することができるという利点がある。
【0028】請求項4に係る発明においては、フレキシ
ブルフラットケーブルの巻き癖が内側円筒部の外周面の
半径より小さな曲率半径で湾曲するような巻き癖である
から、フレキシブルフラットケーブルが内側円筒部の外
周面から外側に膨れ上がったり、外側円筒部の内周面か
ら内側に膨れ上がったりするのをより確実に防止するこ
とができる。したがって、フレキシブルフラットケーブ
ルの座屈をより確実に防止することができる。
【0029】請求項5に係る発明においては、例えば押
出成形により材質の異なる2つのラミネート材をはり合
わせた後、常温まで冷却するまでの各ラミネート材の変
形量の違いにより、所定の方向に湾曲するような巻き癖
をつけることができる。したがって、各ラミネート材の
材質や厚さを選択することによって、種々の曲率半径の
巻き癖をつけることができる。しかも、長さの異なるラ
ミネート材をはり合わせたものと同じ状態になるから、
所定の曲率半径の巻き癖を安定的に維持することができ
る利点がある。
【0030】請求項6に係る発明においては、所定の曲
率半径に湾曲された状態で熱処理し、その際のクリープ
により、フレキシブルフラットケーブルに巻き癖をつけ
ているから、所定の曲率半径の巻き癖をフレキシブルフ
ラットケーブルに簡単につけることができる。したがっ
て、例えば螺旋状の巻き癖も簡単につけることができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1〜図5を参照して説明する。なお、図1〜図4は第1
実施の形態、図5は第2実施の形態を示している。
【0032】まず、図1〜図4を参照して、この発明の
第1実施の形態を説明する。ただし、図6〜図7に示す
従来例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付
し、その説明を簡略化する。
【0033】この第1実施の形態で示す固定体12は、
図4に示すように、カバー部材14によって覆われるよ
うになっている。このカバー部材14は、固定体12に
おける外側円筒部12aの周囲を囲む筒部14aと、空
間Kの上側を覆う上カバー14bとによって一体に形成
されており、固定体12に対して相対的に回転しないよ
うになっている。また、上カバー14bには、貫通孔1
4cが形成されている。
【0034】さらに、カバー部材14の上側には、ケー
ブル13の内周端部13aを外部に導出するための外部
導出用カバー110が設けられている。この外部導出用
カバー110は、上記貫通孔14cを介して、回転体1
1に連結され、同回転体11とともに回転するようにな
っている。
【0035】また、下カバー12bには、回転体11の
内側円筒部11aの下側の部分を通す貫通孔12cが形
成されている。
【0036】移動体21は、図1及び図4に示すよう
に、C字状に形成された薄肉の円筒部211によって構
成されており、その開口部211cにおける一方の開口
端211aあるいは他方の開口端211bを介して、ケ
ーブル13を反転するようになっている。そして、一方
の開口端211aは、開口部211c側に円弧状に突出
するように形成されている。
【0037】また、他方の開口端211bは、開口部2
11cに対して円弧状に凹むように形成されている。そ
して、これらの開口端211a、211bとほぼ同一形
状の案内曲板212が、円筒部211の外周面に一定の
間隔で設けられている。また、円筒部211には、下カ
バー12b上を摺動する矩形状の脚部211dが一定の
間隔をおいて設けられている。そして、移動体21は、
テフロン、フッ素ポリマー等の滑性材料によって、一体
に形成されている。
【0038】ケーブル13は、図1に示すように、内側
円筒部11aの外周面に沿うように湾曲する巻き癖をつ
けたもので構成されている。この巻き癖は、図2及び図
3に示すように、導線130を挟むようにして、材質の
異なる第1のラミネート材131と第2のラミネート材
132とをはり合わせることによってつけられたもので
ある。
【0039】すなわち、押出成形によって第1のラミネ
ート材131と第2のラミネート材132とを成形しな
がら圧着ロールではり合わせ、常温まで温度が低下する
までの両ラミネート材131、132の変形量の違いに
よって、ケーブル13に所定の曲率半径の巻き癖をつけ
たものである。すなわち、第1のラミネート材131と
して変形量の小さなものを選択し、第2のラミネート材
132として変形量の大きなものを選択することによっ
て、第2のラミネート材132側に所定の曲率半径で湾
曲するように構成している。
【0040】そして、ラミネート材として使われる材料
としては、例えばPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PI(ポ
リイミド)等がある。PETは、変形量が約3パーセン
トであり、PENは、同変形力が1.5パーセントであ
り、PIは、同変形力が0.2パーセントである。
【0041】また、ラミネート材としては、二軸延伸P
ETフィルムに対する高耐熱化1のグループとして、二
軸延伸パラ系アラミドフィルム、二軸延伸PPS(ポリ
フェニレンサルファイド)フィルム、二軸延伸PENフ
ィルム、高耐熱化PETフィルム等がある。また、二軸
延伸PETフィルムに対する高耐熱化2のグループとし
て、PIフィルム、TPI(熱可塑性ポリイミド)フィ
ルム、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)フィル
ム、PEI(ポリエーテルイミド)フィルム、PES
(ポリエーテルスルホン)フィルム等がある。さらに、
二軸延伸PETフィルムに対する光学機能化のグループ
として、PAR(ポリアリレート)フィルム、ノルボル
ネン系ポリオレフィンフィルム、PC(ポリカーボネー
ト)フィルム等がある。さらにまた、二軸延伸PETフ
ィルムに対する強力化のグループとして、二軸延伸パラ
系アラミドフィルム、二軸延伸PENフィルム、強力化
PETフィルム等がある。また、二軸延伸PETフィル
ムに対する極薄化のグループとして、支持体付き極薄フ
ィルム等がある。
【0042】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、まずステアリングホイールを回
転することによって、回転体11を、固定体12に対し
て図1中反時計方向に回転する。そうすると、移動体2
1の外側にあるケーブル13が、移動体21の一方の開
口端211aに当接しながら反転して、移動体21の内
側に入り、内側円筒部11aに巻き付くようになる。こ
の際、ケーブル13には引張応力が作用することになる
ので、同ケーブル13に座屈を生じることがない。
【0043】次に、ステアリングホイールを逆方向に回
転することによって、回転体11を時計方向に回転す
る。そうすると、移動体21の内側にあるケーブル13
が、移動体21の他方の開口端211bに当接しながら
反転して、移動体21の外側に出て、外側円筒部12a
の内周面に密着するようになる。この際、ケーブル13
には、圧縮応力が作用し、この圧縮応力がケーブル13
の座屈の原因になる。しかし、ケーブル13には内側円
筒部11aの外周面に沿うように湾曲する巻き癖がつい
ているから、ケーブル13が内側円筒部11aの外周面
から外側に膨れ上がって、移動体21の内周面に摺動す
ることがない。
【0044】したがって、従来例のようにケーブル13
が移動体21の内周面に摺動して摩擦抵抗が生じ、この
摩擦抵抗によって、ケーブル13に作用する圧縮応力が
増大するということがないから、ケーブル13が移動体
21の開口部211cに入り込むように座屈するのを防
止することができる。しかも、移動体21に対して支障
を来すことがない。
【0045】また、移動体21の開口部211cにおい
ては、ケーブル13が巻き癖とは反対の方向に湾曲させ
られた状態になる。そして、移動体21の外側において
は、ケーブル13がもとの巻き癖の方向に戻ろうとする
力によって、外側円筒部12aの内周面に密着するよう
になる。すなわち、移動体21の外側においては、ケー
ブル13を外側円筒部12aの内周面に密着させるよう
な力が働くから、同ケーブル13が外側円筒部12aの
内周面から内側に膨れ上がることがない。
【0046】したがって、ケーブル13の一部が外側円
筒部12aの内周面から膨れ上がり、この膨れ上がった
部分が圧縮応力によって、ますます膨れ上がって座屈に
至るというようなことを防止することができる。すなわ
ち、移動体21の外側においても、ケーブル13の座屈
を防止することができる。
【0047】また、ケーブル13は、押出成形によっ
て、材質の異なる第1のラミネート材131と第2のラ
ミネート材132とをはり合わせた後、常温まで冷却
し、その際の両ラミネート材131、132の変形量の
違いにより、所定の方向に湾曲するような巻き癖をつけ
ているから、各ラミネート材131、132の材質や厚
さを選択することによって、種々の曲率半径の巻き癖を
つけることができる。しかも、長さの異なるラミネート
材をはり合わせたものと同じ状態になるから、所定の曲
率半径の巻き癖を安定的に維持することができる利点が
ある。
【0048】なお、上記実施の形態においては、固定体
12を固定し、回転体11をステアリングホイールとと
もに回転するように構成したが、回転体11を固定し、
固定体12を例えばステアリングホイールとともに回転
するように構成してもよい。そして、固定体12を回転
することによって、ケーブル13を外側円筒部12aか
ら移動体21の内側に送り込む際にも、ケーブル13に
圧縮応力が生じる。
【0049】しかし、この場合も、上述したように、移
動体21の外側においては、ケーブル13が外側円筒部
12aの内周面から内側に膨れ上がらないこと、及び移
動体21の内側においては、ケーブル13が内側円筒部
11aの外周面から外側に膨れ上がって移動体21の内
周面に摺動しないことから、ケーブル13に座屈が生じ
るのを防止することができる。
【0050】また、ケーブル13の巻き癖は、内側円筒
部11aの外周面に沿うように湾曲するように構成した
が、この巻き癖は、内側円筒部11aの外周面の半径よ
り大きく、かつ移動体21の内周面の半径より小さな曲
率半径で湾曲するように構成してもよい。すなわち、巻
き癖は、内側円筒部11aの外周面の半径を超え、かつ
移動体21の内周面の半径に満たない曲率半径で湾曲す
るように構成してもよい。
【0051】そして、この場合には、ケーブル13の巻
き癖の曲率半径を、例えば移動体21の内周面の半径に
ほぼ近い曲率半径に設定したとしても、ケーブル13が
膨れ上がり、移動体21の内周面に摺動することがな
い。また仮に、ケーブル13が多少膨れ上がって、移動
体21の内周面に接触したとしても、この接触による摩
擦抵抗は小さなものにしかならないから、ケーブル13
に座屈が生じるのを防止することができる。
【0052】しかも、巻き癖の曲率半径は、内側円筒部
11aの外周面の半径より大きく、かつ移動体21の内
周面の半径より小さな、許容範囲の大きなものであるか
ら、このような巻き癖を有するケーブル13を簡単に製
造することができるという利点がある。
【0053】次に、この発明の第2実施の形態を図5を
参照して説明する。ただし、上記第1実施の形態と共通
する構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。この第2実施の形態が第1実施の形態と異なる点
は、ケーブル13の巻き癖についての構成が異なる点で
ある。
【0054】すなわち、ケーブル13は、内側円筒部1
1aの外周面の半径より小さな曲率半径で湾曲する巻き
癖を有するもので構成されている。
【0055】上記のように構成された相対回転部材間継
電装置10においては、ケーブル13の巻き癖が内側円
筒部11aの外周面の半径より小さな曲率半径で湾曲す
るようになっているから、ケーブル13が内側円筒部1
1aの外周面から外側に膨れ上がったり、外側円筒部1
2aの内周面から内側に膨れ上がったりするのをより確
実に防止することができる。したがって、ケーブル13
の座屈をより確実に防止することができる。
【0056】なお、上記第1実施の形態及び第2実施の
形態において、ケーブル13は、材質の異なる第1のラ
ミネート材131と第2のラミネート材132をはり合
わせることによって、巻き癖をつけるように構成した
が、このケーブル13は、同質のラミネート材をはり合
わせたものを所定の曲率半径に湾曲した状態で熱処理
し、その際のクリープによって巻き癖をつけるように構
成してもよい。この場合には、所定の曲率半径の巻き癖
をケーブル13に簡単につけることができる。
【0057】しかも、上記のように熱処理によってケー
ブル13に巻き癖をつるように構成した場合には、内側
円筒部11aの外周面を超え、移動体21の内周面に満
たない範囲内において、曲率半径が徐々に大きくなるよ
うな螺旋状の巻き癖をケーブル13につけることも可能
である。
【0058】また、上記第1実施の形態及び第2実施の
形態においては、移動体21を設けたもので構成した
が、図7のように、移動体21を設けないもので構成し
てもよい。すなわち、図7において、エンドサポート1
1bを除いたもので相対回転部材間継電装置10を構成
し、空間Kには渦巻き状に巻いたケーブル13を設け、
このケーブル13に、内側円筒部11aの外周面に沿う
ように湾曲する巻き癖をつけるように構成してもよい。
【0059】そして、このように構成した場合において
は、回転体11を回転することによって、ケーブル13
を内側円筒部11aから外側円筒部12a側へ巻き戻す
ように移動すると、ケーブル13には圧縮応力が作用
し、この圧縮応力がケーブル13に座屈を生じさせる原
因になる。しかし、ケーブル13には内側円筒部11a
の外周面に沿うように湾曲する巻き癖がついているか
ら、ケーブル13が内側円筒部11aの外周面から外側
に膨れ上がって、互いに密接するように重なり合うこと
がない。
【0060】したがって、従来例のようにケーブル13
の互いに密接して重なった部分に摩擦抵抗が生じ、この
摩擦抵抗によって、ケーブル13に作用する圧縮応力が
増大するということがないから、ケーブル13の座屈を
防止することができる。
【0061】一方、外側円筒部12aを回転することに
よって、ケーブル13を外側円筒部12aから内側円筒
部11aに巻き付けるように移動する場合にも、ケーブ
ル13に圧縮応力が作用する。しかし、ケーブル13に
は内側円筒部11aの外周面に沿うように湾曲する巻き
癖がついているから、ケーブル13同士が互いに密接し
て摩擦抵抗が生じ、この摩擦抵抗によって、ケーブル1
3に作用する圧縮応力が増大するということがない。し
たがって、ケーブル13の座屈を防止することができ
る。
【0062】また、上述のように移動体21がない場合
には、ケーブル13は、内側円筒部11aの外周面の半
径より大きく、かつ外側円筒部12aの内周面の半径よ
り小さな曲率半径で湾曲する巻き癖をつけたもので構成
することが好ましい。そして、このように構成すれば、
曲率半径で指定する巻き癖の許容範囲が大きいから、ケ
ーブル13を簡単に製造することができるようになる。
【0063】さらに、上記ケーブル13は、内側円筒部
11aから外側円筒部12aに向けて、徐々に曲率半径
が大きくなるような螺旋状の巻き癖をつけるように構成
してもよい。この場合には、隣接するケーブル13の接
触による摩擦がさらに減少、あるいは全くなくなるか
ら、ケーブル13の全体において、座屈が生じるのを防
止することができる。そして、このように曲率半径が徐
々に大きくなるような巻き癖は、上述した熱処理により
ケーブル13に巻き癖をつける構成によって、容易につ
けることができる。
【0064】さらにまた、少なくとも内側円筒部11a
に接する部分のケーブル13については、内側円筒部1
1aの外周面の半径より小さな曲率半径で湾曲する巻き
癖をつけるように構成してもよい。この場合には、ケー
ブル13の内側円筒部11a側の部分に座屈が生じるの
を防止することができる。
【0065】さらに、少なくとも外側円筒部12aに接
する部分のケーブル13については、外側円筒部12a
の外周面の半径より大きな曲率半径で湾曲する巻き癖を
つけるように構成してもよい。この場合には、ケーブル
13の外側円筒部12a側の部分に座屈が生じるのを防
止することができる。
【0066】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、第1の
回転体を回転することによって、フレキシブルフラット
ケーブルを内側円筒部から外側円筒部側へ巻き戻すよう
に移動すると、フレキシブルフラットケーブルには圧縮
応力が作用し、この圧縮応力がフレキシブルフラットケ
ーブルに座屈を生じさせる原因になる。しかし、フレキ
シブルフラットケーブルには内側円筒部の外周面に沿う
ように湾曲する巻き癖がついているから、フレキシブル
フラットケーブルが内側円筒部の外周面から外側に膨れ
上がって、互いに密接するように重なり合うことがな
い。
【0067】したがって、従来例のようにフレキシブル
フラットケーブルの互いに密接して重なった部分に摩擦
抵抗が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラ
ットケーブルに作用する圧縮応力が増大するということ
がないから、フレキシブルフラットケーブルの座屈を防
止することができる。
【0068】一方、外側円筒部を回転することによっ
て、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部から内
側円筒部に巻き付けるように移動する場合にも、フレキ
シブルフラットケーブルに圧縮応力が作用する。しか
し、フレキシブルフラットケーブルには内側円筒部の外
周面に沿うように湾曲する巻き癖がついているから、フ
レキシブルフラットケーブル同士が互いに密接して摩擦
抵抗が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラ
ットケーブルに作用する圧縮応力が増大するということ
がない。したがって、フレキシブルフラットケーブルの
座屈を防止することができる。
【0069】請求項2に係る発明においても、第1の回
転体を回転することによって、フレキシブルフラットケ
ーブルを内側円筒部から移動体の外側へ巻き戻すように
移動すると、フレキシブルフラットケーブルには圧縮応
力が作用し、この圧縮応力が座屈の原因になる。しか
し、フレキシブルフラットケーブルには内側円筒部の外
周面に沿うように湾曲する巻き癖がついているから、フ
レキシブルフラットケーブルが内側円筒部の外周面から
外側に膨れ上がって、移動体の内周面に摺動することが
ない。
【0070】したがって、従来例のようにフレキシブル
フラットケーブルが移動体の内周面に摺動して摩擦抵抗
が生じ、この摩擦抵抗によって、フレキシブルフラット
ケーブルに作用する圧縮応力が増大するということがな
いから、フレキシブルフラットケーブルが移動体の開口
部に入り込むように座屈するのを防止することができ
る。しかも、移動体に対して支障を来すことがない。
【0071】また、移動体の開口部においては、フレキ
シブルフラットケーブルが巻き癖とは反対の方向に湾曲
させられた状態になる。そして、移動体の外側において
は、フレキシブルフラットケーブルがもとの巻き癖の方
向に戻ろうとする力によって、外側円筒部の内周面に密
着するようになる。すなわち、移動体の外側において
は、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部の内周
面に密着させるような力が働くから、同フレキシブルフ
ラットケーブルが外側円筒部の内周面から内側に膨れ上
がることがない。
【0072】したがって、フレキシブルフラットケーブ
ルの一部が外側円筒部の内周面から膨れ上がり、この膨
れ上がった部分が圧縮応力によって、ますます膨れ上が
って座屈に至るというような現象を防止することができ
る。すなわち、移動体の外側においても、フレキシブル
フラットケーブルの座屈を防止することができる。
【0073】一方、第2の回転体を回転することによっ
て、フレキシブルフラットケーブルを外側円筒部から移
動体の内側に押し入れるように移動する場合にも、フレ
キシブルフラットケーブルには圧縮応力が作用する。し
かし、この場合も、上述したように、移動体の外側にお
いては、フレキシブルフラットケーブルが外側円筒部の
内周面から内側に膨れ上がらないこと、及び移動体の内
側においては、フレキシブルフラットケーブルが内側円
筒部の外周面から外側に膨れ上がって移動体の内周面に
摺動しないことから、フレキシブルフラットケーブルに
座屈が生じるのを防止することができる。
【0074】請求項3に係る発明においては、フレキシ
ブルフラットケーブルの巻き癖の曲率半径を、例えば移
動体の内周面の半径にほぼ近い曲率半径に設定したとし
ても、フレキシブルフラットケーブルが膨れ上がり、移
動体の内周面に摺動することがない。また仮に、フレキ
シブルフラットケーブルが多少膨れ上がって、移動体の
内周面に接触したとしても、この接触による摩擦抵抗は
小さなものにしかならないから、フレキシブルフラット
ケーブルに座屈が生じるのを防止することができる。
【0075】そして、巻き癖の曲率半径は、内側円筒部
の外周面の半径より大きく、かつ移動体の内周面の半径
より小さな、許容範囲の大きなものであるから、このよ
うな巻き癖を有するフレキシブルフラットケーブルを簡
単に製造することができるという利点がある。
【0076】請求項4に係る発明においては、フレキシ
ブルフラットケーブルの巻き癖が内側円筒部の外周面の
半径より小さな曲率半径で湾曲するような巻き癖である
から、フレキシブルフラットケーブルが内側円筒部の外
周面から外側に膨れ上がったり、外側円筒部の内周面か
ら内側に膨れ上がったりするのをより確実に防止するこ
とができる。したがって、フレキシブルフラットケーブ
ルの座屈をより確実に防止することができる。
【0077】請求項5に係る発明においては、例えば押
出成形により材質の異なる2つのラミネート材をはり合
わせた後、常温まで冷却するまでの各ラミネート材の変
形量の違いにより、所定の方向に湾曲するような巻き癖
をつけることができる。したがって、各ラミネート材の
材質や厚さを選択することによって、種々の曲率半径の
巻き癖をつけることができる。しかも、長さの異なるラ
ミネート材をはり合わせたものと同じ状態になるから、
所定の曲率半径の巻き癖を安定的に維持することができ
る利点がある。
【0078】請求項6に係る発明においては、所定の曲
率半径に湾曲された状態で熱処理し、その際のクリープ
により、フレキシブルフラットケーブルに巻き癖をつけ
ているから、所定の曲率半径の巻き癖をフレキシブルフ
ラットケーブルに簡単につけることができる。したがっ
て、例えば螺旋状の巻き癖も簡単につけることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の断面図。
【図2】同相対回転部材間継電装置のケーブルを示す断
面図でって、図3のII−II線に沿う断面図。
【図3】同相対回転部材間継電装置のケーブルを示す側
面図。
【図4】同相対回転部材間継電装置を示す分解斜視図。
【図5】この発明の第2実施の形態として示した相対回
転部材間継電装置の断面図。
【図6】従来例として示した相対回転部材間継電装置の
断面図。
【図7】他の従来例として示した相対回転部材間継電装
置の断面図。
【符号の説明】
10 相対回転部材間継電装置 11 第1の回転体(回転体) 11a 内側円筒部 12 第2の回転体(固定体) 12a 外側円筒部 13 フレキシブルフラットケーブル(ケーブル) 13a 内周端部 13b 外周端部 21 移動体 211a 一方の開口端 211b 他方の開口端 211c 開口部 K 空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側円筒部を有する第1の回転体と、 前記内側円筒部を所定の間隔をおいて囲み、同内側円筒
    部に対して相対的に回転する外側円筒部を有する第2の
    回転体と、 前記内側円筒部と外側円筒部との間の環状の空間内に沿
    って収納され、内周端部が前記内側円筒部に保持され、
    外周端部が前記外側円筒部に保持されたフレキシブルフ
    ラットケーブルとを備えた相対回転部材間継電装置であ
    って、 前記フレキシブルフラットケーブルには、前記内側円筒
    部の外周面に沿うように湾曲する巻き癖がつけられてい
    ることを特徴とする相対回転部材間継電装置。
  2. 【請求項2】 内側円筒部を有する第1の回転体と、 前記内側円筒部を所定の間隔をおいて囲み、同内側円筒
    部に対して相対的に回転する外側円筒部を有する第2の
    回転体と、 前記内側円筒部と外側円筒部との間の環状の空間内に沿
    って収納され、内周端部が前記内側円筒部に保持され、
    外周端部が前記外側円筒部に保持されたフレキシブルフ
    ラットケーブルと、 前記空間に沿って移動自在に設けられ、開口部で前記フ
    レキシブルフラットケーブルを反転させる移動体とを備
    えた相対回転部材間継電装置であって、 前記フレキシブルフラットケーブルには、前記内側円筒
    部の外周面に沿うように湾曲する巻き癖がつけられてい
    ることを特徴とする相対回転部材間継電装置。
  3. 【請求項3】 フレキシブルフラットケーブルには、内
    側円筒部の外周面の半径より大きく、かつ移動体の内周
    面の半径より小さな曲率半径で湾曲する巻き癖がつけら
    れていることを特徴とする請求項2記載の相対回転部材
    間継電装置。
  4. 【請求項4】 フレキシブルフラットケーブルには、内
    側円筒部の外周面の半径より小さな曲率半径で湾曲する
    巻き癖がつけられていることを特徴とする請求項2記載
    の相対回転部材間継電装置。
  5. 【請求項5】 フレキシブルフラットケーブルは、材質
    の異なる2つのラミネート材をはり合わせることによ
    り、巻き癖がつけられていることを特徴とする請求項
    1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の相対回転部
    材間継電装置。
  6. 【請求項6】 フレキシブルフラットケーブルは、所定
    の曲率半径に湾曲された状態で熱処理され、その際のク
    リープにより、巻き癖がつけられていることを特徴とす
    る請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4記載の相
    対回転部材間継電装置。
JP8225559A 1996-08-27 1996-08-27 相対回転部材間継電装置 Pending JPH1067467A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101061989B1 (ko) 2008-12-03 2011-09-05 (주)신창코넥타 스페이서 및 그 스페이서를 포함하는 차량용 클럭 스프링 장치
JP2015065712A (ja) * 2013-09-24 2015-04-09 日立金属株式会社 電源ケーブルおよび該電源ケーブル用電線の製造装置
CN116885462A (zh) * 2023-08-07 2023-10-13 湛江海上风力发电有限公司 一种海上风电监控系统线缆衔接件

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