JPH1066945A - 地中掘削穴における漏水箇所の特定方法 - Google Patents
地中掘削穴における漏水箇所の特定方法Info
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- JPH1066945A JPH1066945A JP8247040A JP24704096A JPH1066945A JP H1066945 A JPH1066945 A JP H1066945A JP 8247040 A JP8247040 A JP 8247040A JP 24704096 A JP24704096 A JP 24704096A JP H1066945 A JPH1066945 A JP H1066945A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 水分の直接的な検知を行なわずに、地中掘削
穴の漏水箇所を特定する。 【解決手段】 廃棄物処理用等に使用する地中掘削穴の
漏水防止必要個所の漏水防止面10下に、水との反応時
に発熱現象を示す水硬化性物質層20(例えば、セメン
ト粉)を設ける。漏水時に水硬化性物質層20と漏れた
水との硬化反応で発生した熱を熱検知手段で検知して漏
水箇所の特定を行なう。例えば、OTDRに接続した光
ファイバー50を水硬化性物質層20下面に敷設して、
漏水箇所の発熱現象により発生した後方散乱光の検知に
より漏水箇所を特定する。
穴の漏水箇所を特定する。 【解決手段】 廃棄物処理用等に使用する地中掘削穴の
漏水防止必要個所の漏水防止面10下に、水との反応時
に発熱現象を示す水硬化性物質層20(例えば、セメン
ト粉)を設ける。漏水時に水硬化性物質層20と漏れた
水との硬化反応で発生した熱を熱検知手段で検知して漏
水箇所の特定を行なう。例えば、OTDRに接続した光
ファイバー50を水硬化性物質層20下面に敷設して、
漏水箇所の発熱現象により発生した後方散乱光の検知に
より漏水箇所を特定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物処理等で使
用する地中掘削穴内の漏水箇所の特定方法に関し、特に
漏水現象を発熱現象に変えて熱検知手段により漏水箇所
の特定を行なうものである。
用する地中掘削穴内の漏水箇所の特定方法に関し、特に
漏水現象を発熱現象に変えて熱検知手段により漏水箇所
の特定を行なうものである。
【0002】
【従来の技術】廃棄物の処理方法として、地中に深く掘
削した穴に廃棄物を埋設処理する方法がある。地中掘削
穴では、埋設廃棄物から出る汚れた水等が地中内に浸透
して周囲に環境被害を及ぼさないよう漏水防止策が求め
られる。しかし、時として漏水が発生する場合もあり、
かかる場合には漏水箇所の特定及び補修が必要である。
従来、かかる漏水事故に備えて、地中掘削穴下部の地中
内に予め暗渠を設けておき、暗渠内の水の含有成分を調
べることにより漏水発生を検知していた。
削した穴に廃棄物を埋設処理する方法がある。地中掘削
穴では、埋設廃棄物から出る汚れた水等が地中内に浸透
して周囲に環境被害を及ぼさないよう漏水防止策が求め
られる。しかし、時として漏水が発生する場合もあり、
かかる場合には漏水箇所の特定及び補修が必要である。
従来、かかる漏水事故に備えて、地中掘削穴下部の地中
内に予め暗渠を設けておき、暗渠内の水の含有成分を調
べることにより漏水発生を検知していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記手法で
は、漏水発生の有無は分かるものの漏水箇所の特定はで
きない。適切な補修を行なうには漏水箇所の特定が必要
である。一方、直接的に水分を検知してその漏水箇所の
特定を行なうには、在来の測定器をそのまま使用するこ
とはできず、機器構成等も含め特別の工夫が必要で簡単
に実施できない。信頼度の高い従来既知の測定手段を駆
使してでも、かかる漏水箇所の特定が行なえる技術開発
が早急に望まれる。そこで、本願発明はかかる問題点に
鑑み、水分の直接的な検知を行なわずに、漏水箇所の特
定ができる技術の提供を目的とした。
は、漏水発生の有無は分かるものの漏水箇所の特定はで
きない。適切な補修を行なうには漏水箇所の特定が必要
である。一方、直接的に水分を検知してその漏水箇所の
特定を行なうには、在来の測定器をそのまま使用するこ
とはできず、機器構成等も含め特別の工夫が必要で簡単
に実施できない。信頼度の高い従来既知の測定手段を駆
使してでも、かかる漏水箇所の特定が行なえる技術開発
が早急に望まれる。そこで、本願発明はかかる問題点に
鑑み、水分の直接的な検知を行なわずに、漏水箇所の特
定ができる技術の提供を目的とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、廃棄物処理等で使用する
地中掘削穴における漏水箇所の特定方法であって、地中
掘削穴内の漏水防止面下に水と反応して発熱現象を示す
水硬化性物質の層を設けておき、漏水時に漏水防止面を
通して漏れた水と前記水硬化性物質層との反応により発
生する熱を、熱検知手段で検知して漏水箇所を特定する
ようにした。さらに、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明で、熱検知手段を、漏れた水と水硬化性
物質層との反応で発生する熱により、水硬化性物質層に
敷設した光ファイバー内の入射光に対して発生する後方
散乱光を検知する手段とするとともに、前記水硬化性物
質としてセメント粉を使用した。
に、請求項1に記載の発明は、廃棄物処理等で使用する
地中掘削穴における漏水箇所の特定方法であって、地中
掘削穴内の漏水防止面下に水と反応して発熱現象を示す
水硬化性物質の層を設けておき、漏水時に漏水防止面を
通して漏れた水と前記水硬化性物質層との反応により発
生する熱を、熱検知手段で検知して漏水箇所を特定する
ようにした。さらに、請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明で、熱検知手段を、漏れた水と水硬化性
物質層との反応で発生する熱により、水硬化性物質層に
敷設した光ファイバー内の入射光に対して発生する後方
散乱光を検知する手段とするとともに、前記水硬化性物
質としてセメント粉を使用した。
【0005】上記手段では、例えばセメント粉等の水硬
化性物質の層を漏水防止必要箇所の漏水防止面下に予め
設けておくことにより、漏水時に漏れた水と水硬化性物
質とが反応して、水硬化性物質の硬化により漏水を止め
ることができる。さらに、水硬化性物質は硬化に際して
は発熱現象(セメント粉を使用した場合には水和熱が発
生)を示すため、漏水現象を発熱現象として捉えられ
る。直接的に水分の測定を行なわずに、漏水時に発生す
る熱を熱検知手段で検知すれば漏水箇所の特定ができ
る。熱検知手段としては、例えば熱電対等が使用でき
る。
化性物質の層を漏水防止必要箇所の漏水防止面下に予め
設けておくことにより、漏水時に漏れた水と水硬化性物
質とが反応して、水硬化性物質の硬化により漏水を止め
ることができる。さらに、水硬化性物質は硬化に際して
は発熱現象(セメント粉を使用した場合には水和熱が発
生)を示すため、漏水現象を発熱現象として捉えられ
る。直接的に水分の測定を行なわずに、漏水時に発生す
る熱を熱検知手段で検知すれば漏水箇所の特定ができ
る。熱検知手段としては、例えば熱電対等が使用でき
る。
【0006】或は、光ファイバーの破損箇所等の特定手
段として確立された既知のOTDR( Optical Time Do
main Refactometer )による後方散乱光の測定技術を、
熱検知に応用しても構わない。即ち、水硬化性物質層に
沿って光ファイバーを敷設しておき、漏水時に発生した
水硬化性物質層の熱により光ファイバー内の入射光に対
して発生する後方散乱光を入射端側で検知すればよい。
漏水箇所は、漏れた水と水硬化性物質との発熱により上
記後方散乱光を発生させた場所として特定できる。
段として確立された既知のOTDR( Optical Time Do
main Refactometer )による後方散乱光の測定技術を、
熱検知に応用しても構わない。即ち、水硬化性物質層に
沿って光ファイバーを敷設しておき、漏水時に発生した
水硬化性物質層の熱により光ファイバー内の入射光に対
して発生する後方散乱光を入射端側で検知すればよい。
漏水箇所は、漏れた水と水硬化性物質との発熱により上
記後方散乱光を発生させた場所として特定できる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、以下
図により説明する。本発明の漏水箇所の特定方法は、図
1及び図2の部分拡大図に示すように、廃棄物処理用等
に使用する地中掘削穴の漏水防止必要個所の漏水防止面
10下に、水との反応時に発熱現象を示す水硬化性物質
層20を設けておき、漏水時に水硬化性物質層と漏れた
水とを反応させ、水硬化性物質の硬化により漏水を止め
るとともに、併せて発熱箇所を熱検知手段で検知して漏
水箇所の特定を行なう方法である。
図により説明する。本発明の漏水箇所の特定方法は、図
1及び図2の部分拡大図に示すように、廃棄物処理用等
に使用する地中掘削穴の漏水防止必要個所の漏水防止面
10下に、水との反応時に発熱現象を示す水硬化性物質
層20を設けておき、漏水時に水硬化性物質層と漏れた
水とを反応させ、水硬化性物質の硬化により漏水を止め
るとともに、併せて発熱箇所を熱検知手段で検知して漏
水箇所の特定を行なう方法である。
【0008】上記地中掘削穴は、図1に示すように、所
定深度で地中に略すり鉢状に掘削して形成され、その地
盤面に漏水防止構造が施工されている。本実施形態で
は、かかる漏水防止構造は、地中掘削穴の地盤面上に2
枚重ねの漏水防止シートを使用した非透水性部材30が
敷かれ、その上にセメント粉を水硬化性物質として使用
した水硬化性物質層20が所定層厚で形成されている。
かかる様子を、図1の丸で囲んだ部分を拡大して示した
(図2)。
定深度で地中に略すり鉢状に掘削して形成され、その地
盤面に漏水防止構造が施工されている。本実施形態で
は、かかる漏水防止構造は、地中掘削穴の地盤面上に2
枚重ねの漏水防止シートを使用した非透水性部材30が
敷かれ、その上にセメント粉を水硬化性物質として使用
した水硬化性物質層20が所定層厚で形成されている。
かかる様子を、図1の丸で囲んだ部分を拡大して示した
(図2)。
【0009】特に、本実施形態では、図3(a)に示す
ように、柔軟な包材を略袋状に形成した中に所定量のセ
メント粉を充填させてセメント包み40を形成してお
き、このセメント包み40を上記非透水性部材30面上
に複数個敷きつめて水硬化性物質層20が形成されてい
る。セメント包み40の少なくとも一部は透水性部分4
1に形成され、その透水性部分41が漏水防止面10の
裏面を向くように敷きつめられている。尚、地中掘削穴
の地盤面が平らな場合等には、セメント包み40を、硬
質の包材で図3(b)に示すような定形のブロック状に
形成したものを敷きつめるようにしても構わない。
ように、柔軟な包材を略袋状に形成した中に所定量のセ
メント粉を充填させてセメント包み40を形成してお
き、このセメント包み40を上記非透水性部材30面上
に複数個敷きつめて水硬化性物質層20が形成されてい
る。セメント包み40の少なくとも一部は透水性部分4
1に形成され、その透水性部分41が漏水防止面10の
裏面を向くように敷きつめられている。尚、地中掘削穴
の地盤面が平らな場合等には、セメント包み40を、硬
質の包材で図3(b)に示すような定形のブロック状に
形成したものを敷きつめるようにしても構わない。
【0010】漏水防止面10は、水硬化性物質層20の
上に従来の漏水防止シートを2枚重ねで敷いて形成され
ている。セメント包み40の透水性部分41と漏水防止
面10の裏面とは面接触させられている。さらに、本実
施形態では、非透水性部材30に接する水硬化性物質層
20下側に、水硬化性物質層20の層面に沿うようにし
て光ファイバー50が敷設されている。この様子を図2
に示した。光ファイバー50は、敷きつめた水硬化性物
質層20の下面側全体を覆うように、図1(b)、
(c)に示すように何度も折り返しを繰り返しながら敷
設され、光ファイバー50の入射光を通す一端側は従来
既知の手段で地上側のOTDR(図示せず)に接続され
ている。このようにして、漏水防止構造を施した地中掘
削穴内に、光ファイバー50とOTDRを使用した漏水
箇所特定用の熱検知手段が設けられている。
上に従来の漏水防止シートを2枚重ねで敷いて形成され
ている。セメント包み40の透水性部分41と漏水防止
面10の裏面とは面接触させられている。さらに、本実
施形態では、非透水性部材30に接する水硬化性物質層
20下側に、水硬化性物質層20の層面に沿うようにし
て光ファイバー50が敷設されている。この様子を図2
に示した。光ファイバー50は、敷きつめた水硬化性物
質層20の下面側全体を覆うように、図1(b)、
(c)に示すように何度も折り返しを繰り返しながら敷
設され、光ファイバー50の入射光を通す一端側は従来
既知の手段で地上側のOTDR(図示せず)に接続され
ている。このようにして、漏水防止構造を施した地中掘
削穴内に、光ファイバー50とOTDRを使用した漏水
箇所特定用の熱検知手段が設けられている。
【0011】例えば、地中掘削穴内部で漏水防止面10
に穴が開く等して漏水が発生すると、水硬化性物質は漏
れた水と発熱反応を起こし硬化する。この硬化により漏
水規模が小さいときは漏水がそのまま止められる。ま
た、漏水が完全には止められないまでも漏水箇所の補修
まで極力漏水量を抑えることができる。一方、漏水時の
上記水硬化性反応で発生した熱は、水硬化性物質層20
下面に沿って敷設した光ファイバー50で、光ファイバ
ー50内を通る入射光に作用して後方散乱光を発生させ
る。これを入射光端側のOTDRで検知すればよい。
に穴が開く等して漏水が発生すると、水硬化性物質は漏
れた水と発熱反応を起こし硬化する。この硬化により漏
水規模が小さいときは漏水がそのまま止められる。ま
た、漏水が完全には止められないまでも漏水箇所の補修
まで極力漏水量を抑えることができる。一方、漏水時の
上記水硬化性反応で発生した熱は、水硬化性物質層20
下面に沿って敷設した光ファイバー50で、光ファイバ
ー50内を通る入射光に作用して後方散乱光を発生させ
る。これを入射光端側のOTDRで検知すればよい。
【0012】正常時(漏水が発生していない状態)に
は、図4(a)に示すようにOTDRのモニター画面に
略直線状の連続的な波形が表示されているが、漏水時に
は図4(b)に示すように後方散乱光の発生による段差
が波形に現れる。この段差位置の距離lを図ることによ
り後方散乱光の発生箇所が分かる。即ち、後方散乱光を
発生させた発熱箇所が漏水箇所として特定されることと
なる。即ち、図1(c)に示すように、水硬化性物質層
20下面をx−y平面に見立てた場合の漏水箇所を特定
する座標(x、y)が、漏水箇所の直上若しくはその近
傍を通過する光ファイバー50における入射端側から漏
水時の発熱検知箇所までの距離lに置き換えられて特定
されることとなる。従って、特定精度は、光ファイバー
50の敷きつめ密度を高めることにより上げられる。光
ファイバー50を使用することにより、特に複数の漏水
箇所を同時に特定できる。
は、図4(a)に示すようにOTDRのモニター画面に
略直線状の連続的な波形が表示されているが、漏水時に
は図4(b)に示すように後方散乱光の発生による段差
が波形に現れる。この段差位置の距離lを図ることによ
り後方散乱光の発生箇所が分かる。即ち、後方散乱光を
発生させた発熱箇所が漏水箇所として特定されることと
なる。即ち、図1(c)に示すように、水硬化性物質層
20下面をx−y平面に見立てた場合の漏水箇所を特定
する座標(x、y)が、漏水箇所の直上若しくはその近
傍を通過する光ファイバー50における入射端側から漏
水時の発熱検知箇所までの距離lに置き換えられて特定
されることとなる。従って、特定精度は、光ファイバー
50の敷きつめ密度を高めることにより上げられる。光
ファイバー50を使用することにより、特に複数の漏水
箇所を同時に特定できる。
【0013】また、上記実施形態では、光ファイバー5
0とOTDRを組み合わせて熱検知手段として使用した
が、熱電対を使用することもできる。例えば、水硬化性
物質層20下面を小区画に画しておき、その小区画ごと
にそれぞれ熱電対を設けておけばよい。感応した熱電対
の取り付け小区画を知ることにより漏水箇所の特定がで
きる。区画範囲を細かくするにつれて特定精度を上げる
ことができる。水硬化性物質層20下面の区画は、実際
に仕切り等で区画する必要はなく、あくまで熱電対の感
応範囲を知るための仮想的な区画で構わない。
0とOTDRを組み合わせて熱検知手段として使用した
が、熱電対を使用することもできる。例えば、水硬化性
物質層20下面を小区画に画しておき、その小区画ごと
にそれぞれ熱電対を設けておけばよい。感応した熱電対
の取り付け小区画を知ることにより漏水箇所の特定がで
きる。区画範囲を細かくするにつれて特定精度を上げる
ことができる。水硬化性物質層20下面の区画は、実際
に仕切り等で区画する必要はなく、あくまで熱電対の感
応範囲を知るための仮想的な区画で構わない。
【0014】また上記実施形態では、水硬化性物質とし
てセメント粉を使用したが、目的に適うものであればこ
れ以外のものを使用しても構わない。さらに、本発明で
は、漏水箇所の特定と併せて漏水時の止水効果をも目的
としているため水硬化性物質を使用したが、単に漏水箇
所の特定だけであれば、水と発熱反応を有する物質を使
用すればよい。周縁をその物質層で被覆した光ファイバ
ーを漏水防止面直下に敷設しておけば、漏水箇所の特定
は行なえる。
てセメント粉を使用したが、目的に適うものであればこ
れ以外のものを使用しても構わない。さらに、本発明で
は、漏水箇所の特定と併せて漏水時の止水効果をも目的
としているため水硬化性物質を使用したが、単に漏水箇
所の特定だけであれば、水と発熱反応を有する物質を使
用すればよい。周縁をその物質層で被覆した光ファイバ
ーを漏水防止面直下に敷設しておけば、漏水箇所の特定
は行なえる。
【0015】また、上記実施形態の水硬化性物質層20
は、セメント包み40を漏水防止シートを使用した非透
水性部材30と漏水防止面10で挟むようにして形成し
たが、包みを使用せずにセメント粉等の水硬化性物質を
直接非透水性部材30と漏水防止面10を形成する部材
間に挟みこんでも構わない。水硬化性物質を挟んで対面
する両部材間に仕切りを設けたり、小突起を多数設けた
り等して挟んだ水硬化性物質が流れないようにしておけ
ばよい。また、光ファイバー50の敷設は、上記実施形
態の水硬化性物質層20下面に限定する必要はなく、例
えば水硬化性物質層20内に埋め込み状態に敷設する
等、水硬化性物質層20の発熱が十分に検知できるよう
に敷設されていればそれ以外の場所でも構わない。
は、セメント包み40を漏水防止シートを使用した非透
水性部材30と漏水防止面10で挟むようにして形成し
たが、包みを使用せずにセメント粉等の水硬化性物質を
直接非透水性部材30と漏水防止面10を形成する部材
間に挟みこんでも構わない。水硬化性物質を挟んで対面
する両部材間に仕切りを設けたり、小突起を多数設けた
り等して挟んだ水硬化性物質が流れないようにしておけ
ばよい。また、光ファイバー50の敷設は、上記実施形
態の水硬化性物質層20下面に限定する必要はなく、例
えば水硬化性物質層20内に埋め込み状態に敷設する
等、水硬化性物質層20の発熱が十分に検知できるよう
に敷設されていればそれ以外の場所でも構わない。
【0016】
【発明の効果】本発明により、漏水現象を発熱現象とし
て捉えることができ、従来その特定が困難であった地中
掘削穴等での漏水箇所の特定を、熱検知手段を使用して
容易に行なえる。さらに、本発明の構成では、漏水現象
を発熱現象に変えるに際して、水と反応時に発熱現象を
示す水硬化性物質(例えば、セメント)を使用している
ので、単なる漏水箇所の特定だけにとどまらず、併せて
水硬化性物質の硬化により漏水を止めたり、或は漏水量
を抑えることができる。また、光ファイバーとOTDR
とを用いた熱検知手段を使用するので、簡単な構成で複
数箇所の漏水事故を容易に同時特定できる。
て捉えることができ、従来その特定が困難であった地中
掘削穴等での漏水箇所の特定を、熱検知手段を使用して
容易に行なえる。さらに、本発明の構成では、漏水現象
を発熱現象に変えるに際して、水と反応時に発熱現象を
示す水硬化性物質(例えば、セメント)を使用している
ので、単なる漏水箇所の特定だけにとどまらず、併せて
水硬化性物質の硬化により漏水を止めたり、或は漏水量
を抑えることができる。また、光ファイバーとOTDR
とを用いた熱検知手段を使用するので、簡単な構成で複
数箇所の漏水事故を容易に同時特定できる。
【図1】本実施形態の漏水箇所の特定に使用する光ファ
イバーの敷設状況を示す断面図(a)、説明図(b)及
び平面図(c)。
イバーの敷設状況を示す断面図(a)、説明図(b)及
び平面図(c)。
【図2】図1(a)の丸で囲んだ部分の漏水防止構造等
を示す部分拡大断面図。
を示す部分拡大断面図。
【図3】本実施形態で使用するセメント包みを示す斜視
図(a)、(b)。
図(a)、(b)。
【図4】漏水発生前後のOTDRのモニター画面に示さ
れる正常時の波形(a)と漏水時の波形(b)。
れる正常時の波形(a)と漏水時の波形(b)。
10 漏水防止面 20 水硬化性物質層 3
0 非透水性部材 40 セメント包み 50 光ファイバー
0 非透水性部材 40 セメント包み 50 光ファイバー
Claims (2)
- 【請求項1】 廃棄物処理等で使用する地中掘削穴にお
ける漏水箇所の特定方法であって、地中掘削穴内の漏水
防止面下に水と反応して発熱現象を示す水硬化性物質の
層を設けておき、漏水時に漏水防止面を通して漏れた水
と前記水硬化性物質層との反応により発生する熱を、熱
検知手段で検知して漏水箇所を特定することを特徴とす
る地中掘削穴における漏水箇所の特定方法。 - 【請求項2】 熱検知手段は、漏れた水と水硬化性物質
層との反応で発生する熱により、水硬化性物質層に敷設
した光ファイバー内の入射光に対して発生する後方散乱
光を検知する手段であるとともに、前記水硬化性物質と
してセメント粉を使用したことを特徴とする請求項1に
記載の地中掘削穴における漏水箇所の特定方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8247040A JPH1066945A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 地中掘削穴における漏水箇所の特定方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8247040A JPH1066945A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 地中掘削穴における漏水箇所の特定方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1066945A true JPH1066945A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17157529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8247040A Pending JPH1066945A (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 地中掘削穴における漏水箇所の特定方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1066945A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003270078A (ja) * | 2002-03-14 | 2003-09-25 | Japan Gas Association | 岩盤内高圧気体貯蔵施設の健全性検証装置、及び健全性検証方法 |
JP2009034606A (ja) * | 2007-08-01 | 2009-02-19 | Ohbayashi Corp | 二重遮水シートの損傷検知システム及び損傷検知方法、並びに貯水構造物 |
GB2524636B (en) * | 2014-02-05 | 2016-09-14 | Cementation Skanska Ltd | Method of monitoring subsurface concrete structures |
JP2018184799A (ja) * | 2017-04-27 | 2018-11-22 | 株式会社石井鐵工所 | 漏水検知及び漏水拡大防止機能を備えた屋内プールの下部構造 |
-
1996
- 1996-08-29 JP JP8247040A patent/JPH1066945A/ja active Pending
Cited By (5)
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