JPH1066374A - Dcモータの駆動制御装置及び印字装置 - Google Patents

Dcモータの駆動制御装置及び印字装置

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JPH1066374A
JPH1066374A JP8237153A JP23715396A JPH1066374A JP H1066374 A JPH1066374 A JP H1066374A JP 8237153 A JP8237153 A JP 8237153A JP 23715396 A JP23715396 A JP 23715396A JP H1066374 A JPH1066374 A JP H1066374A
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duty ratio
motor
circuit
control
drive
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JP8237153A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Yamane
俊幸 山根
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Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャリッジ駆動モータの速度制御をハードロ
ジック回路で実行して、印字装置全体の制御を司る制御
手段の負荷を軽減する。 【解決手段】 キャリッジ駆動モータ25の加速および
減速時には、CPUを含む制御装置40からの加速およ
び減速のためのデューティ比データに基づいて、パルス
幅制御回路65で所定デューティ比のパルスが形成され
る。キャリッジが定速に達すると、切換えスイッチ64
が切換えられ、ハードロジック回路60で定速のための
デューティ比データがつくられる。即ち、エンコーダ2
7とフォトセンサ28で出力したパルスの周期を検出回
路61で検出し、デューティ比演算回路63においてP
ID制御により、デューティ比データがつくられ、パル
ス幅制御回路65で所定デューティ比のパルスが出力さ
れる。PID制御のための各係数は、予め制御装置40
から係数データ記憶回路62に格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DCモータをパル
ス幅変調方式で所定回転速度となるようにフィードバッ
ク制御する為のデューティ比演算をハードロジック回路
で行うようにしたDCモータの駆動制御装置、その駆動
制御装置で駆動制御されるDCモータでキャリッジを移
動駆動するようにした印字装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、印字ヘッドに設けた複数の噴射ノ
ズルからインクを噴射させながら、印字ヘッドを搭載し
たキャリッジを印字方向に移動することで、画像をドッ
トパターンで記録紙に印字するようにしたインクジェッ
ト式印字装置においては、キャリッジを印字方向に駆動
するDCモータからなるキャリッジ駆動モータに円形の
エンコーダを取付け、このエンコーダに形成された複数
のスリットを、発光素子と受光素子とからなるフォトセ
ンサで読み取るように構成し、1チップCPUなどから
なる制御装置により、このフォトセンサから出力される
パルス信号(エンコーダ信号)を用いて、キャリッジの
移動位置とその移動速度とを微小時間毎に検出しなが
ら、キャリッジ駆動モータを、加速状態と定速状態と減
速状態とを含む所定の速度パターンとなるように、パル
ス幅変調方式(PWM方式)によりフィードバック制御
により駆動制御するようになっている。
【0003】即ち、制御装置は、特に印字動作を行う定
速状態においては、フォトセンサから出力されるパルス
信号を割り込みにより受ける毎に、キャリッジの移動位
置を逐次演算により求め、所定の印字タイミングのとき
に、印字ヘッドを駆動する印字制御を実行する一方、パ
ルス信号の周期から移動速度を求め、この移動速度が速
度パターンにおける定速時の目標速度となるように、デ
ューティ比(1パルス周期におけるオン時間の比)を逐
次演算により求め、このデューティ比データに基づいて
パルス幅変調により、キャリッジ駆動回路を介してキャ
リッジ駆動モータの駆動制御を実行するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、DC
モータからなるキャリッジ駆動モータを駆動してキャリ
ッジを印字方向に移動駆動するようにしたインクジェッ
ト式印字装置においては、特に印字動作を実行する定速
状態では、制御装置により、印字制御を実行する以外
に、フォトセンサから出力されるパルス信号を割り込み
で受け付ける毎に、キャリッジの移動速度が所定の目標
速度となるように、デューティ比を逐次演算により求
め、このデューティ比に対応するように発生させたデュ
ーティ比データでもって、キャリッジ駆動モータをパル
ス幅変調により駆動制御するようになっているので、目
標速度が高速化するのに応じて、制御装置に設けたCP
Uに対する処理のための負荷が大きくなり、画像データ
の受信処理や印字処理などの処理速度が遅くなり、その
為に印字処理速度が低下するという問題がある。
【0005】そこで、高速処理が可能なCPUを適用し
たり、或いは印字制御専用のCPUや速度制御専用のC
PUを設けることも可能であるが、CPUが高価になる
ことから、制御装置が大型化するとともに、コスト高に
なるという問題がある。本発明の目的は、高速処理を必
要とする速度制御をハードロジック回路で実行するよう
にして、機械全体の制御を司る制御手段の負荷を軽減し
得るようなDCモータの駆動制御装置、及びその駆動制
御装置を設けることで安価で且つ高速印字が可能な印字
装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のDCモータの
駆動制御装置は、DCモータの回転量をパルス信号出力
手段で検出し、そのパルス信号に基づいてパルス幅変調
方式によりDCモータを駆動制御する駆動制御装置にお
いて、パルス信号出力手段から出力されるパルス信号の
周期に基づいて、予め設定された所定の回転速度となる
ように、DCモータをフィードバック制御するハードロ
ジック回路を備えたものである。
【0007】DCモータの回転量はパルス信号出力手段
で検出され、DCモータは駆動制御装置により、そのパ
ルス信号に基づいてパルス幅変調方式により回転駆動さ
れる。ところで、その駆動制御装置に設けられたハード
ロジック回路により、パルス信号出力手段から出力され
るパルス信号の周期に基づいて、予め設定された所定の
回転速度となるように、DCモータがフィードバック制
御される。即ち、複雑で且つ高速処理が要求される速度
制御はハードロジック回路により実行されるので、機械
全体の制御を司る制御手段の負荷を大幅に軽減すること
ができる。
【0008】請求項2のDCモータの駆動制御装置は、
請求項1の発明において、前記ハードロジック回路は、
パルス幅変調の為のデューティ比データを、PID制御
により演算するデューティ比演算回路を有するものであ
る。ハードロジック回路においては、デューティ比演算
回路により、パルス幅変調の為のデューティ比データ
を、比例動作成分Pと積分動作成分Iと微分動作成分D
を有するPID制御により演算で求めるので、DCモー
タの速度制御を精度良く行うことができる。その他、請
求項1と同様に作用する。
【0009】請求項3のDCモータの駆動制御装置は、
請求項2の発明において、前記ハードロジック回路は、
PID制御における、P成分の所定の係数とI成分の所
定の係数とD成分の所定の係数を予め格納した係数デー
タ記憶回路を有するものである。この場合、デューティ
比データの各成分P,I,Dは、夫々専用に設けた係数
を用いて演算により求められるので、DCモータの速度
制御を極めて精度良く行うことができる。その他、請求
項2と同様に作用する。
【0010】請求項4のDCモータの駆動制御装置は、
請求項2又は請求項3の発明において、前記ハードロジ
ック回路は、デューティ比データに基づいてDCモータ
の駆動回路に出力する駆動信号を発生するパルス幅制御
回路を備えたものである。この場合には、ハードロジッ
ク回路にパルス幅制御回路が設けられているので、デュ
ーティ比データに基づいてDCモータの駆動回路に出力
する駆動信号を簡単に発生させることができる。
【0011】請求項5のDCモータの駆動制御装置は、
請求項4の発明において、前記DCモータの加減速時の
デューティ比データを発生させる制御手段を設け、前記
ハードロジック回路に、デューティ比演算回路からのデ
ューティ比データと制御手段からのデューティ比データ
とをパルス幅制御回路に択一的に供給する切換えスイッ
チ手段を設けたものである。この場合、制御手段によ
り、DCモータの加減速のデューティ比データが発生さ
れるので、DCモータの加減速時には、切換えスイッチ
手段が切換えられて、制御手段からのデューティ比デー
タがパルス幅制御回路に供給される一方、DCモータの
定速時には、切換えスイッチ手段が切換えられて、デュ
ーティ比演算回路からのデューティ比データがパルス幅
制御回路に供給される。
【0012】請求項6の印字装置は、請求項1〜請求項
5の何れかのDCモータの駆動制御装置を備え、前記D
Cモータは印字ヘッドを搭載したキャリッジを印字方向
に走行させるものである。この場合には、印字ヘッドを
搭載したキャリッジを印字方向に走行させるDCモータ
は、請求項1〜請求項5の何れかのDCモータの駆動制
御装置で駆動制御されるので、印字制御を含む印字装置
全体の制御を司る制御手段のおいて、速度制御の負荷を
軽減でき、印字装置として、安価で且つ高速印字が可能
になる。
【0013】請求項7の印字装置は、請求項6の発明に
おいて、前記印字ヘッドは、インク滴を記録媒体へ向け
て噴射するインクジェット式のものである。この場合に
は、インク滴を記録媒体へ向けて噴射するインクジェッ
ト式印字ヘッドにより、速度制御の負荷に拘りなく、多
量データの印字すなわち高解像度の画像印字することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、着脱可能
に装着されたインクカートリッジに収容したインクを印
字ヘッドから噴射させて記録紙に印字するインクジェッ
ト式印字装置に本発明を適用した場合のものである。図
1に示すように、インクジェット式印字装置1は、基本
的に、本体カバー2内に設けた本体フレーム3に、ゴム
製のプラテン10と、キャリッジ21を駆動するキャリ
ッジ駆動機構20と、キャリッジ21上に取付けられた
ヘッドホルダー31に設けられた印字ヘッド33に形成
されたインク噴射ノズルからインクを噴射させて印字す
るインク噴射機構30などを設けたものである。
【0015】前記プラテン10は、図1に示すように、
左右方向向きに配設され、そのプラテン軸11は左右両
端部において、本体フレーム3の側壁板3a,3bに夫
々回転可能に枢支され、プラテン軸11の左端部には、
プラテンギヤ12が取り付けられ、このプラテンギヤ1
2は、図示外のプラテン駆動機構を介してフィードモー
タ13(図2参照)に連結されている。即ち、フィード
モータ13の所定回転方向への回転がプラテン駆動機構
を介してプラテンギヤ12に伝達され、そのプラテンギ
ヤ12の回転によりプラテン10が所定の用紙送り方向
に回転駆動される。
【0016】次に、キャリッジ駆動機構20について、
図1に基づいて説明する。前記プラテン10の前側に
は、キャリッジ21が水平状に配設され、そのキャリッ
ジ21は、後端部において、プラテン10と平行に配設
され、本体フレーム3に支持されたガイドロッド22に
より左右方向移動自在に支持されるとともに、その前端
部において、本体フレーム3の前端部のガイドレール部
3dにより左右方向移動自在に支持されている。
【0017】一方、キャリッジ21の移動範囲の左端部
には、従動プーリー23が側壁板3cに回転可能に枢支
されるとともに、その右端部には、DCモータからなる
キャリッジ駆動モータ25が設けられ、そのキャリッジ
駆動モータ25の駆動軸に取付けられた駆動プーリー2
4と従動プーリー23とに亙って無端状のタイミングベ
ルト26が掛け渡され、キャリッジ21の下端部におい
てこのタイミングベルト26に連結されている。
【0018】そして、キャリッジ駆動モータ25が回転
駆動されることにより、これら両プーリー23,24と
タイミングベルト26とを介して、キャリッジ21が、
これらガイドロッド22及びガイドレール部3dに支持
されて、プラテン10と平行な主走査方向に往復移動駆
動される。ここで、前記キャリッジ駆動モータ25に
は、円形のエンコーダ27(図2参照)が取付けられて
おり、このエンコーダ27に形成された複数のスリット
を、発光素子と受光素子とからなフォトセンサ28(パ
ルス信号出力手段に相当し、図2参照)で光学的に読み
取るように構成されている。
【0019】次に、記録紙Pにインクを噴射して印字す
るインク噴射機構30について簡単に説明する。前記キ
ャリッジ21上には、上方及び下方が開放状で箱状のヘ
ッドホルダー31が装着され、そのヘッドホルダー31
には、記録用のインクを収容したインクカートリッジ3
2が着脱可能に装着されるとともに、そのヘッドホルダ
ー31に立設された後壁部には、複数の噴射ノズルが後
向きに形成された印字ヘッド33が設けられ、インクカ
ートリッジ32のインクが印字ヘッド33の複数の噴射
ノズルへ供給され、各噴射ノズルに設けられた電気的ア
クチュエータが選択的に駆動されることにより、複数の
噴射ノズルから記録紙Pに向けてインクが噴射されて印
字される。
【0020】インクジェット式印字装置1の制御系は、
図2のブロック図に示すように構成されている。制御部
41は、受信した画像データを画像処理したり、種々の
周辺回路を制御するように周辺入出力インターフェース
を備えた1チップCPUであり、CPU41aと、所謂
プログラマブル・ペリフェラル・インターフェース(P
PI)である周辺入出力インターフェース41bとで構
成されている。
【0021】制御装置(制御手段に相当する)40は、
基本的に、この制御部41と、制御部41にデータバス
などのバス42を介して接続されたROM43及びRA
M44と、周辺入出力インターフェース41bに接続さ
れた駆動回路45〜46及び通信用インターフェース4
7などから構成され、ヘッド駆動回路45には印字ヘッ
ド33が接続され、駆動回路46にはフィードモータ1
3が接続され、通信用インターフェース47にはホスト
コンピュータなどの外部電子機器51が接続されてい
る。更に、周辺入出力インターフェース41bには、電
源スイッチや各種のスイッチ及び表示ランプが設けられ
た操作パネル48、記録紙Pの有無やその先端位置を検
出する用紙センサ49、キャリッジ21の原点位置を検
出する原点位置検出センサ50などが接続されている。
【0022】前記ROM43には、通信制御の制御プロ
グラムや画像記録の為の各種の制御プログラム、キャリ
ッジ駆動モータ25を図4に示すように、加速と定速と
減速とを含む所定の速度パターンで駆動制御する為の速
度制御用諸データと、後述する印字制御の制御プログラ
ムなどが予め格納されている。また、RAM44には、
受信した画像データを格納する画像データメモリや画像
記録に必要な各種のメモリやバッファなどが設けられて
いる。
【0023】ここで、速度制御用諸データとしては、 1) パルス幅変調方式で駆動制御するときの周期デー
タT。 2) 加速及び減速時において、キャリッジ駆動モータ
25を所定の加速及び減速パターンで駆動する為の加速
及び減速用の各デューティ比データ。 3) 定速時における目標速度Vに対応するパルス周期
t0。 4) PID制御における、比例動作成分P(以下、単
にP成分という)と、積分動作成分I(以下、単にI成
分という)と、微分動作成分D(以下、単にD成分とい
う)に関する所定の係数(Pa,Ia,Da,)。 5) 定速駆動を終了してブレーキ作動させる定速終了
位置データPE。・・・などである。
【0024】ところで、P成分の所定の係数Paとは、
目標速度Vに対する現在速度との差分に応じて、つまり
比例した速度制御を行う為の定数である。また、I成分
の所定の係数Iaとは、定速で駆動する定速領域全体に
対する現在の移動速度の制御、つまり累積時間差に基づ
く制御を行う為の定数である。更に、D成分の所定の係
数Daとは、目標速度Vに対する現在の加速度合い又は
減速度合いを制御する為の定数である。
【0025】次に、前記バス42を介して接続され、キ
ャリッジ駆動モータ25をキャリッジ駆動回路52を介
して駆動制御するハードロジック回路60について、図
2に基づいて説明する。ハードロジック回路60は、所
謂ASIC(アプリケーション・スペシフィック・イン
テグレーテッド・サーキット)であり、フォトセンサ2
8からパルス信号を受けるパルス周期検出回路61と、
制御部41から出力される係数データを格納する係数デ
ータ記憶回路62と、フィードバックの為のデューティ
比を演算する演算回路63と、切換えスイッチ(切換え
スイッチ手段に相当する)64と、キャリッジ駆動回路
52に供給する駆動信号を発生するパルス幅制御回路6
5とから構成されている。
【0026】パルス周期検出回路61は、フォトセンサ
28からパルス信号を受ける毎に、「H」レベル部と
「L」レベル部とからなるパルス信号の周期tを求める
ものである。係数データ記憶回路62は、制御部41か
ら出力される、パルス幅変調の周期データ(T)や、P
成分とI成分とD成分に関する所定の係数(Pa,I
a,Da,)などの速度制御用諸データを格納するもの
である。デューティ比演算回路63は、キャリッジ駆動
モータ25をフィードバック制御により駆動制御する為
のパルス列のデューティ比データを演算で求めるもので
ある。
【0027】切換えスイッチ64は、制御部41から出
力されるデューティ比データと、デューティ比演算回路
63から出力されるデューティ比データとをパルス幅制
御回路65に択一的に切換えて供給する為のものであ
り、制御部41により切換え制御される。パルス幅制御
回路65は、制御部41又はデューティ比演算回路63
から切換えスイッチ64を介して供給さるデューティ比
データに基づいて、キャリッジ駆動回路52に出力する
所定幅のパルス駆動信号を発生するものである。そし
て、キャリッジ駆動モータ25は、キャリッジ駆動回路
25からのパルス状の駆動電圧で回転駆動される。ここ
で、DCモータの駆動制御装置は、制御装置40と、ハ
ードロジック回路60と、キャリッジ駆動回路52など
で構成されている。
【0028】次に、インクジェット式印字装置1の制御
装置40で行われる印字制御のルーチンについて、図3
のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中の符号
Si(i=10、11、12・・・・)は各ステップで
ある。外部電子機器51から送信された画像データを受
信する一方、その画像データに基づいて印字の為のドッ
トパターンデータが作成され、1行分の印字を実行する
毎にこの制御が開始され、先ず、ROM43に格納され
ている速度制御用諸データのうち、パルス幅変調の周期
データTと、目標速度Vのパルス周期データt0と、P
成分の所定の係数Paと、I成分の所定の係数Iaと、
D成分の所定の係数Daとが制御装置40からバス42
を介してハードロジック回路60に出力される(S1
0)。
【0029】これにより、ハードロジック回路60にお
いては、これら送信された速度制御用諸データが係数デ
ータ記憶回路62に格納される。次に、制御装置40に
より切換えスイッチ64が制御装置側に切換えられ(S
11)、キャリッジ駆動モータ25は制御装置40からの
デューティ比データに基づいて駆動可能になる。次に、
図4に示すように、速度パターンのうちの加速パターン
に基づいて、加速時のデューティ比データがハードロジ
ック回路60に出力される(S12)。これにより、この
デューティ比データが切換えスイッチ64を介してパル
ス幅制御回路65に出力され、パルス幅制御回路65に
より発生した所定デューティ比のパルス状の駆動信号が
キャリッジ駆動回路52に供給され、キャリッジ駆動モ
ータ25はこのキャリッジ駆動回路52からの駆動電圧
により駆動制御され、その回転速度が急速度に上昇す
る。
【0030】次に、フォトセンサ28から供給されるパ
ルス信号が制御装置40に入力され、キャリッジ駆動モ
ータ25の回転速度が目標速度Vに達したかどうかが監
視される。目標速度Vに達しないときには(S13:N
o)、S12とS13とが繰り返して実行され、目標速度V
に達したときには(S13:Yes )、切換えスイッチ64
が演算回路側に切換えられる(S14)。即ち、切換えス
イッチ64が演算回路側に切換えられた以降において
は、キャリッジ21を定速で駆動する定速期間であり、
キャリッジ駆動モータ25は定速制御される。そして、
制御装置40は、フォトセンサ28から供給されるパル
ス信号を入力する毎にカウントすることで、キャリッジ
21の移動位置が定速終了位置PEに達したかどうかを
監視している(S15:No)。
【0031】ところで、S15が実行されている間に、ハ
ードロジック回路60においては、前述したように、パ
ルス周期検出回路61により、パルス信号が入力される
毎に、最新のパルス周期tすなわちキャリッジ速度が求
められ、デューティ比演算回路63により、キャリッジ
駆動モータ25をフィードバック制御で駆動する為の新
規のデューティ比データが、PID制御を用いて求めら
れる。即ち、P成分に関して、キャリッジ21の移動速
度Vcが目標速度Vよりも遅いときには、P成分による
デューティ比Pdは、Pd=(キャリッジ速度Vc−目
標速度V)の絶対値/Pa、の演算式で求められ、また
キャリッジ21の移動速度Vcが目標速度Vよりも速い
ときには、Pd=(キャリッジ速度Vc−目標速度V)
の絶対値/Paの補数、の演算式で求められる。
【0032】次に、I成分に関して、先ず、累積時間差
Tdが、Td=前回までの時間差+(最新のパルス周期
t−目標速度Vのパルス周期データt0)、により求め
られ、次に、I成分によるデューティ比Piは、累積時
間差Td/Ia、の演算式で求められる。次に、D成分
に関して、今回のキャリッジ21の移動速度Vcが前回
の移動速度Voよりも速いときには、D成分によるデュ
ーティ比Ddは、Dd=(今回のキャリッジ速度Vc−
前回の移動速度Vo)の絶対値/Da、の演算式で求め
られ、またキャリッジ21の移動速度Vcが前回の移動
速度Voよりも遅いときには、Dd=(今回のキャリッ
ジ速度Vc−前回の移動速度Vo)の絶対値/Daの補
数、の演算式で求められる。
【0033】そして、最終的に、フィードバック制御の
為の新規のデューティ比データとして、デューティ比P
d+デューティ比Pi+デューティ比Dd+α、の演算
式により求められる。但し、αは所定の定数である。そ
して、この新規に求められたデューティ比データが、切
換えスイッチ64を介してパルス幅制御回路65に出力
され、キャリッジ駆動モータ25は、前述したようにこ
のデューティ比データに基づいて駆動制御される。この
ように、定速制御におけるデューティ比演算処理をハー
ドロジック回路60で実行するので、機械全体の制御を
司る制御装置40の負荷を大幅に軽減することができ、
制御装置40は印字のための多量のデータを高速で処理
でき、印字速度を高速化することができる。
【0034】そして、ハードロジック回路60による定
速制御が実行中に、キャリッジ21の移動位置が定速終
了位置PEになって、減速を開始するタイミングになっ
たときには(S15:Yes )、制御装置40により切換え
スイッチ64が制御装置側に切換えられ(S16)、図4
に示すように、制御装置40から速度パターンのうちの
減速パターンに基づいて、減速時のデューティ比データ
がハードロジック回路60に出力され(S17)、この制
御を終了して、メインルーチンにリターンする。即ち、
この減速時のデューティ比データが、例えば、「0」の
ときにはキャリッジ駆動モータ25が迅速に駆動停止さ
れる。
【0035】以上説明したように、DCモータからなる
キャリッジ駆動モータ25の回転量をフォトセンサ28
で検出し、そのパルス信号に基づいてパルス幅変調方式
によりキャリッジ駆動モータ25を駆動制御する駆動制
御装置において、フォトセンサ28から出力されるパル
ス信号の周期に基づいて、予め設定された所定の目標速
度Vとなるように、キャリッジ駆動モータ25をフィー
ドバック制御するハードロジック回路60を備えたの
で、複雑で且つ高速処理が要求される速度制御はハード
ロジック回路60により実行されるので、機械全体の制
御を司る制御手段40の負荷を大幅に軽減することがで
きる。
【0036】また、ハードロジック回路60は、パルス
幅変調の為のデューティ比データを、PID制御により
演算するデューティ比演算回路63を有し、更にPID
制御における、P成分の所定の係数Paと、I成分の所
定の係数Iaと、D成分の所定の係数Daとを格納する
係数データ記憶回路62を有するので、デューティ比デ
ータの、P成分とI成分とD成分とは、夫々専用に設け
た係数Pa,ia,daを用いて演算により求められる
ので、キャリッジ駆動モータ25の速度制御を極めて精
度良く行うことができる。
【0037】更に、ハードロジック回路60は、デュー
ティ比データに基づいてキャリッジ駆動モータ25の駆
動回路52に出力する駆動信号を発生するパルス幅制御
回路65を備えるとともに、デューティ比演算回路63
からのデューティ比データと制御装置40からのデュー
ティ比データとをパルス幅制御回路65に択一的に供給
する切換えスイッチ64を設けたので、キャリッジ駆動
モータ25の加減速時と定速時とで切換えスイッチ64
を適宜切換えることで、加速状態と定速状態と減速状態
とを含む所定の速度パターンとなるように、キャリッジ
駆動モータ25を駆動制御できる。
【0038】ここで、前記実施形態の変更態様として、
キャリッジ駆動モータ25を、その回転量に基づく簡単
なフィードバック制御によりパルス幅変調方式で駆動制
御するように構成してもよい。また、PID制御に必要
なP成分の所定の係数PaとI成分の所定の係数Iaと
D成分の所定の係数Daとを係数データ記憶回路62に
予め記憶させておくように構成してもよい。更に、キャ
リッジ駆動モータ25以外の各種のDCモータの駆動制
御装置に本発明を適用し得ることは勿論である。
【0039】
【発明の効果】請求項1のDCモータの駆動制御装置に
よれば、DCモータの回転量をパルス信号出力手段で検
出し、そのパルス信号に基づいてパルス幅変調方式によ
りDCモータを駆動制御する駆動制御装置において、パ
ルス信号出力手段から出力されるパルス信号の周期に基
づいて、予め設定された所定の回転速度となるように、
DCモータをフィードバック制御するハードロジック回
路を備えたので、複雑で且つ高速処理が要求される速度
制御はハードロジック回路により実行されるので、機械
全体の制御を司る制御手段の負荷を大幅に軽減すること
ができる。
【0040】請求項2のDCモータの駆動制御装置によ
れば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記ハードロ
ジック回路は、パルス幅変調の為のデューティ比データ
を、PID制御により演算するデューティ比演算回路を
有するので、DCモータの速度制御を精度良く行うこと
ができる。請求項3のDCモータの駆動制御装置によれ
ば、請求項2と同様の効果を奏するが、前記ハードロジ
ック回路は、PID制御における、P成分の所定の係数
とI成分の所定の係数とD成分の所定の係数を予め格納
した係数データ記憶回路を有し、デューティ比データの
各成分P,I,Dは、夫々専用に設けた係数を用いて演
算により求められるので、DCモータの速度制御を極め
て精度良く行うことができる。
【0041】請求項4のDCモータの駆動制御装置によ
れば、請求項2又は請求項3と同様の効果を奏するが、
前記ハードロジック回路は、デューティ比データに基づ
いてDCモータの駆動回路に出力する駆動信号を発生す
るパルス幅制御回路を備えたので、デューティ比データ
に基づいてDCモータの駆動回路に出力する駆動信号を
簡単に発生させることができる。
【0042】請求項5のDCモータの駆動制御装置によ
れば、請求項4と同様の効果を奏するが、前記DCモー
タの加減速時のデューティ比データを発生させる制御手
段を設け、ハードロジック回路に、デューティ比演算回
路からのデューティ比データと制御手段からのデューテ
ィ比データとをパルス幅制御回路に択一的に供給する切
換えスイッチ手段を設けたので、DCモータの加減速時
と定速時とで切換えスイッチ手段を適宜切換えること
で、加速状態と定速状態と減速状態とを含む所定の速度
パターンとなるように、DCモータを駆動制御できる。
【0043】請求項6の印字装置によれば、請求項1〜
請求項5の何れかのDCモータの駆動制御装置を備え、
前記DCモータは印字ヘッドを搭載したキャリッジを印
字方向に走行させるものなので、印字制御を含む印字装
置全体の制御を司る制御装置において、速度制御の負荷
を軽減でき、印字装置として、安価で且つ高速印字が可
能になる。請求項7の印字装置によれば、請求項6と同
様の効果を奏するが、印字ヘッドにより、インク滴を記
録媒体へ向けて噴射するインクジェット式のものなの
で、速度制御の負荷に拘りなく、多量データの印字すな
わち高解像度の画像印字することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェット式印字
装置の概略斜視図である。
【図2】インクジェット式印字装置の制御系のブロック
図である。
【図3】印字制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。
【図4】キャリッジ駆動に関する速度パターンを説明す
る説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェット式印字装置 20 キャリッジ駆動機構 21 キャリッジ 25 キャリッジ駆動モータ 33 印字ヘッド 40 制御装置 52 キャリッジ駆動回路 60 ハードロジック回路 62 係数データ記憶回路 63 デューティ比演算回路 64 切換えスイッチ 65 パルス幅制御回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DCモータの回転量をパルス信号出力手
    段で検出し、そのパルス信号に基づいてパルス幅変調方
    式によりDCモータを駆動制御する駆動制御装置におい
    て、 前記パルス信号出力手段から出力されるパルス信号の周
    期に基づいて、予め設定された所定の回転速度となるよ
    うに、DCモータをフィードバック制御するハードロジ
    ック回路を備えたことを特徴とするDCモータの駆動制
    御装置。
  2. 【請求項2】 前記ハードロジック回路は、パルス幅変
    調の為のデューティ比データを、PID制御により演算
    するデューティ比演算回路を有することを特徴とする請
    求項1に記載のDCモータの駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ハードロジック回路は、PID制御
    における、P成分の所定の係数とI成分の所定の係数と
    D成分の所定の係数を予め格納した係数データ記憶回路
    を有することを特徴とする請求項2に記載のDCモータ
    の駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記ハードロジック回路は、デューティ
    比データに基づいてDCモータの駆動回路に出力する駆
    動信号を発生するパルス幅制御回路を備えたことを特徴
    とする請求項2又は請求項3に記載のDCモータの駆動
    制御装置。
  5. 【請求項5】 前記DCモータの加減速時のデューティ
    比データを発生させる制御手段を設け、前記ハードロジ
    ック回路に、デューティ比演算回路からのデューティ比
    データと制御手段からのデューティ比データとをパルス
    幅制御回路に択一的に供給する切換えスイッチ手段を設
    けたことを特徴とする請求項4に記載のDCモータの駆
    動制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5の何れかのDCモー
    タの駆動制御装置を備え、前記DCモータは印字ヘッド
    を搭載したキャリッジを印字方向に走行させるものであ
    ることを特徴とする印字装置。
  7. 【請求項7】 前記印字ヘッドは、インク滴を記録媒体
    へ向けて噴射するインクジェット式のものであることを
    特徴とする請求項6に記載の印字装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004215370A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Ricoh Co Ltd Dcモータ制御装置
JP2009133478A (ja) * 2007-10-30 2009-06-18 Brother Ind Ltd 駆動力伝達装置及びこれを備えた画像記録装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004215370A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Ricoh Co Ltd Dcモータ制御装置
JP2009133478A (ja) * 2007-10-30 2009-06-18 Brother Ind Ltd 駆動力伝達装置及びこれを備えた画像記録装置

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