JP3552385B2 - プリンタ - Google Patents

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JP3552385B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷データを受信し、その受信した印刷データに基づいて印刷用紙の幅方向に片方向印刷を行う印刷ヘッドを備えたプリンタであって、印刷の効率を高めることができるプリンタとして好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ホストコンピュータから転送された印刷データに基づいて、印刷ヘッドを印刷用紙の幅方向に移動させて印刷するインクジェットプリンタ、ワイヤードットプリンタ、サーマルプリンタなどの、いわゆるシリアルプリンタが知られている。これらのプリンタにおいて、左右の印刷ずれを防止するため、いわゆる片方向印刷が行われている。すなわち、上記印刷ヘッドを搭載するキャリッジの移動方向が印刷用紙の幅方向に対してフォワード方向(たとえば、印刷用紙の印刷面に向かって左から右へ移動する方向)となる場合のみ印刷を行うようにしており、この場合のキャリッジの動きを図8に示す。
つまり、キャリッジは図8に示すように、1行目の印刷を行った後に一旦停止して2行目の印刷データの受信を開始し、その印刷データの全受信が完了してから次の印刷位置へ移動し、2行目の印刷を行うというパターン、つまり、片方向印刷とデータ受信とを順次繰り返す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来のものは、次行の印刷データの受信が完了してから次行の印刷位置へキャリッジを移動させるため、印刷開始から終了までの印刷時間が長い、つまり印刷の効率が低いという問題がある。
特に近年、カラーインクジェットプリンタなどでは、720dpi以上の高分解能を必要とするグラフィックデータの印字を行うようになり、印刷データの受信時間が増大してきているため、上記問題が顕著に現れる。
【0004】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、片方向印刷が可能なプリンタにおいて、片方向印刷を行う場合の印刷効率を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、印刷データを受信する印刷データ受信手段と、前記受信した印刷データに基づいて被印刷媒体の幅方向に片方向印刷を行う印刷ヘッドと、片方向印刷を行う場合に、現在の印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始する印刷ヘッド制御手段とを備え前記印刷ヘッド制御手段は、前記印刷ヘッドが前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置に向かってリバース移動している間に、前記次回の印刷データの受信が終了した場合には、前記印刷ヘッドを前記次回の印刷データの受信に伴って明らかとなった次回の印刷開始位置に応じて、前記次回の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させるか、あるいは、その移動方向を直ちに反転させて、その印刷ヘッドに前記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせるものであるという技術的手段を採用する。
【0006】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のプリンタにおいて、前記印刷ヘッド制御手段は、前記次回の印刷データの受信時間が、前記印刷ヘッドの前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置への移動時間よりも長い場合には、前記次回の印刷データの受信が終了するまで、前記印刷ヘッドを次回の片方向印刷を開始すると予測される位置まで移動させて待機させ、前記次回の印刷データの受信が終了したときに、前記印刷ヘッドに前記待機位置から前記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせるものであるという技術的手段を採用する。
【0007】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載のプリンタにおいて、前記印刷ヘッド制御手段は、現在の印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを前回の片方向印刷の開始位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始させるものであるという技術的手段を採用する。
【0008】
請求項4に記載の発明では、請求項1または2に記載のプリンタにおいて、前記印刷ヘッド制御手段は、現在の片方向印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを、印刷領域のうち前記終了した片方向印刷が開始された側の端部位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始させるものであるという技術的手段を採用する。
【0009】
請求項5に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載のプリンタにおいて、前記印刷ヘッドは、前記被印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うものであるという技術的手段を採用する。
【0011】
【作用】
請求項1ないしに記載の発明では、上記印刷ヘッド制御手段により、現在の印刷が終了した位置で、次回の印刷データの受信終了を待つことなく、印刷ヘッドを次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置へ移動開始させながら、次回の印刷データの受信を開始することができるため、現在の印刷が終了した位置で、次回の印刷データの受信終了を待ってから次回の印刷開始位置へ印刷ヘッドを移動させるものよりも、印刷の効率を高めることができる。
【0012】
特に、上記印刷ヘッドが上記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置に向かってリバース移動している間に、上記次回の印刷データの受信が終了した場合には、上記印刷ヘッドを上記次回の印刷データの受信に伴って明らかとなった次回の印刷開始位置に応じて、上記次回の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させるか、あるいは、その移動方向を直ちに反転させて、その印刷ヘッドに上記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせることができる。
つまり、いずれの場合でも、現在の印刷終了とともに上記印刷ヘッドを次回の印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置へ移動開始させているため、現在の印刷終了位置で印刷ヘッドを待機させて次回の印刷データを受信させるものよりも印刷の効率を高めることができる。
【0013】
また、請求項に記載の発明では、上記次回の印刷データの受信時間が、上記印刷ヘッドの上記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置への移動時間よりも長い場合には、上記次回の印刷データの受信が終了するまで、上記印刷ヘッドを次回の片方向印刷を開始すると予測される位置まで移動させて待機させ、上記次回の印刷データの受信が終了したときに、上記印刷ヘッドに上記待機位置から上記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせることができる。
【0014】
つまり、上記印刷ヘッドの上記次回の印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置への移動中に上記次回の印刷データの受信を行い、その移動中に受信が完了できない場合には、上記印刷ヘッドを上記次回の印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置に待機させて上記次回の印刷データを受信させることにより、その受信完了後に、その待機位置から直ちに次回の印刷を行うことができる。
したがって、現在の印刷終了位置で印刷ヘッドを待機させて次回の印刷データを受信させるものよりも印刷の効率を高めることができる。
【0015】
さらに、請求項に記載の発明では、現在の印刷が終了したときに、上記印刷ヘッドを前回の片方向印刷の開始位置へ移動開始させるとともに、上記次回の印刷データの受信を開始させることができる。
つまり、次回の片方向印刷を開始する位置は、前回の片方向印刷の開始位置と同じ位置になる可能性が高いことから、現在の印刷が終了したときに、上記印刷ヘッドを前回の片方向印刷の開始位置へ移動開始させるとともに、上記次回の印刷データの受信を開始させることにより、印刷の効率を高めることができる。
【0016】
請求項4に記載の発明では、現在の片方向印刷が終了したときに、上記印刷ヘッドを、印刷領域のうち上記終了した片方向印刷が開始された側の端部位置へ移動開始させるとともに、上記次回の印刷データの受信を開始させることができる。
つまり、印刷領域は、印刷データによって予め定まっており、その印刷領域の端部、または、その端部に近い位置から各行を印刷する場合が多いことから、次回の印刷データが、片方向印刷を行うものである場合には、印刷ヘッドを、まず一律に印刷領域の端部へ移動開始させるとともに、上記次回の印刷データの受信を開始させることにより、印刷の効率を高めることができる。
【0017】
請求項に記載の発明では、請求項1ないしのいずれか1つに記載の発明を上記被印刷媒体にインクを吐出して印刷を行う印刷ヘッドを備えたプリンタに適用することにより、特に画像データを受信してカラー印刷を行う場合など、受信時間の長い場合に印刷の効率を高めることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。なお、本実施形態では、ノズルから印刷用紙へインクを吐出して印刷を行うインクジェットプリンタ(以下、プリンタと略称する)を代表に説明する。
図1は上記プリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図であり、図2は図1に示すプリンタの制御系を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、上記プリンタには、印刷ヘッド20が設けられている。この印刷ヘッド20は、インク室に設けられた圧電素子に電圧を印加してインク室の容積を変化させることにより、インク室内のインクをノズルから被印刷媒体である印刷用紙12に向けて吐出させて印刷を行う、いわゆるインクジェット式のヘッドである。
印刷ヘッド20は、キャリッジ21の上に搭載されており、そのキャリッジ21には、印刷用紙12の幅方向に設けられたガイド軸16が挿通されている。
【0020】
キャリッジ21は、ガイド軸16に沿ってその下方に設けられた無端ベルト14に連結されており、その無端ベルト14は、キャリッジ移動用モータ(以下、CRモータと略称する)18のプーリ22に掛けられている。つまり、キャリッジ21は、CRモータ18の回転により、ガイド軸16に沿って印刷用紙12の幅方向に往復動するようになっている。
【0021】
また、ガイド軸16に沿ってその下方には、1インチの中に90個のスリットが印されており、透光性材料で形成されたリニア型のタイミングスリット24が設けられている。また、キャリッジ21の前面下部には、タイミングスリット24に印されたスリットの間隔を読み取ってキャリッジ21の位置に対応したパルス信号を出力するセンサ素子26が設けられている。
【0022】
このセンサ素子26は、互いの位相を3/4周期ずらした2個の発光素子と受光素子とから成るフォトカプラであり、この2組の素子から出力されるパルスの位相差により、キャリッジ21の移動方向を検出する。タイミングスリット24とセンサ素子26とで、リニアエンコーダ55(図2参照)を構成する。
なお、センサ素子26から出力されるパルスの周期は、タイミングスリット24のスリット間の間隔およびキャリッジの移動速度に対応する。
【0023】
また、印刷用紙12は、紙送りモータ(以下、LFモータと略称する)58(図2参照)により回転される給紙ローラ(図示省略)と、この給紙ローラと対に設けられた押さえローラ28、28との間に挾まれて上下方向に送られる。なお、CRモータ18には、PWM制御により回転速度が制御されるDCモータが用いられ、LFモータ58にはステップモータが用いられる。
【0024】
次に、上記プリンタの制御系の主要構成について図2を参照して説明する。
プリンタ10には、後述する各種演算処理を行うCPU50が備えられている。このCPU50には、ホストコンピュータ51から出力される印刷データなどの信号を受信するためのインターフェース52と、各種制御プログラムなどが記憶されたROM53およびRAM54と、上記センサ素子26からのパルス信号のカウントやそのパルス周期の計測などを行うゲートアレイ56とがそれぞれ接続されている。
【0025】
上記CPU50は、ホストコンピュータ51からインターフェース52を介して受信された印刷データをRAM54の所定のバッファ領域に格納するとともに、予め上記ROM53に記憶している印刷プログラムに従って、LFモータ58、CRモータ18を駆動するために必要な各種制御信号を出力するモータ制御動作と、印刷ヘッド20を駆動するためのデータ編集などとを行う。なお、上記印刷データを受信するに先立って、白黒あるいはカラー印刷のための印刷データに応じて印刷ヘッド20に片方向印刷および双方向印刷のいずれを行わせるのかを示す印刷モード信号が、予めホストコンピュータ51から送信されるようになっている。
そして、上記制御信号のうち、LFモータ58を駆動するためのLFモータ駆動制御信号は、LF駆動回路57に入力され、このLF駆動回路57から出力されるLFモータ駆動信号に従ってLFモータ58が駆動される。つまり、このLFモータ58の駆動により、印刷用紙の縦方向への紙送りが行われる。
【0026】
また、上記制御信号のうち、CRモータ18を駆動するためのCRモータ駆動制御信号は、CR駆動回路59に入力され、このCR駆動回路59から出力されるCRモータ駆動信号(PWM信号)に従ってCRモータ18が駆動される。このCRモータ18の駆動により、キャリッジ21が往復動され、このキャリッジ21の位置は、エンコーダ55によって検出される。そして、そのエンコーダ55から出力されたパルス信号は、ゲートアレイ56に入力される。
【0027】
また、CPU50において上記キャリッジ21の移動に伴い、所定のタイミングでRAM54から読出された印刷データが、ヘッド駆動回路60に入力され、このヘッド駆動回路60から出力されるヘッド駆動信号に従って印刷ヘッド20が駆動される。
つまり、印刷ヘッド20に上記ヘッド駆動信号が入力されると、印刷ヘッドの各エレメントを構成する圧電素子に電圧が印加され、その圧電素子が設けられたキャビティ(インク室)の振動板が変位し、キャビティ内のインクが加圧されてノズルから吐出される。
【0028】
さらに、CPU50は、LFモータ58の駆動信号たるパルス信号をカウントして、LFモータ58および紙送り機構62により実行される、印刷用紙の送り量のカウント、パージング機構35を駆動するカムの回転量のカウントなどを行う。また、パージング機構35には、キャリッジ21が原点に復帰していることを検出するHP(ホームポジション)センサ63が、紙送り機構62には、印刷用紙が挿入されたことを検出するPE(ペーパーエンプティ)センサ64がそれぞれ設けられている。
【0029】
ここで、ゲートアレイ56について図3を参照して説明する。
図3は、上記図2に示した制御系の中のゲートアレイ56を説明するブロック図である。
図3に示すように、ゲートアレイ56は、センサ素子26から発生したエンコーダ信号のエッジ(立ち上がり)を検出するとともに、その検出タイミングで基準パルスを発生するエッジ検出回路65と、このエッジ検出回路65から出力された基準パルスに基づいて、そのパルス周期(エンコーダ信号のエッジ間隔)から割出した速度データや、印刷ヘッドを駆動するための印字(印刷)タイミングパルスを発生する印字(印刷)タイミング発生回路66とから構成されている。
【0030】
そして、CPU50は、印字タイミング発生回路66から出力された速度データ(エンコーダ信号の各エッジ間の時間間隔値)を入力してキャリッジの速度制御に必要なPWM信号(CRモータ18の駆動信号のパルス幅)の演算を行う。また、CPU50は、エッジ検出回路41から出力された位置制御用パルス(基準パルス)を入力してキャリッジ21の現在位置の演算を行う。
【0031】
次に、CPU50によるキャリッジ21の走行制御、つまり印刷方向の制御について、図4ないし図7を参照して説明する。
図4は、主に片方向印刷を行う場合の制御内容を示すフローチャートであり、図5は、双方向印刷を行う場合の制御内容を示すフローチャートである。図6は、たとえばカラー印刷のために片方向印刷を行う場合のキャリッジ21の走行パターンを、図7は、たとえば白黒印刷を行うために双方向印刷を行う場合のキャリッジ21の走行パターンをそれぞれ印刷時間および編集時間とともに示す説明図である。
【0032】
なお、ここで編集時間とは、1パス分(印刷ヘッドの1回の移動で印刷する分であって、たとえば、1行を1パスで印刷するのであれば、1行分)の印刷に必要な制御データを作成(編集)するのに必要とする時間であって、ホストコンピュータ51から1パス分の印刷に必要な印刷データを受信する時間はもとより、その受信した印刷データを基に1パス分のキャリッジ走行に必要なデータ(たとえば、印刷を開始する位置と印刷を終了する位置とを示すデータなど)を求める作業時間も含んでいる。したがって、印刷開始と終了の各位置データをもホストコンピュータ51から送信されるようにした場合にあっては、印刷データの受信時間がほぼ編集時間に相当する。
【0033】
ここで、今、キャリッジ21は、図6に示す1行目(1パスで1行を印刷するものと仮定して説明する)の印刷を開始する前の状態にあって図示左側の位置に停止しているものとする。まず、プリンタ10は、ホストコンピュータ51からの印刷データの送信を待機している状態にあり(ステップ100)、ホストコンピュータ51から印刷データが送信されると、その送信前に予めホストコンピュータ51から出力された印刷モード信号によって、片方向印刷を行うモードに設定されているか否かが判定され(ステップ110)、たとえばカラー印刷のための片方向印刷モードに設定されている場合には、その印刷データの受信を開始する(ステップ120)。そして、印刷ヘッド20が1回の移動で印刷すべき印刷データ、すなわち1パス分の印刷データの受信が終了すると(ステップ130)、その受信された1パス分の印刷データを基に印刷ヘッド20を駆動させるために必要なデータの作成、つまり1パス分のデータ編集が行われ、これによって、次の1パス分のキャリッジ走行に必要な印刷開始位置と印刷終了位置の各データが求められる(ステップ140)。
【0034】
続いて、キャリッジ21が移動中であるか否かが判定されるが(ステップ150)、ここでは未だキャリッジ21が停止しているので、キャリッジ21は停止していると判定されることになり、その停止位置に対して次回の印刷開始位置の方が、左側(リバース側)であるか否かの判定がなされ(ステップ190)、たとえば、次回の印刷開始位置の方が左側である場合には、キャリッジ21を次回のフォワード印刷開始位置へリバース移動させてから(ステップ200)、1行目の印刷を行うが(ステップ210)、図6に示す例では、次回の印刷開始位置の方が、現在の停止位置より右側であるので、直ちにステップ210に移行して1行目の印刷を行う。
【0035】
続いて、上記印刷(1行目)が終了した後にキャリッジ21を今回の印刷開始位置、つまり上記ステップ210において印刷を開始した位置(P1)に向かって移動させる(ステップ220)。つまり、テキストやグラフィックなどの画像データがドットイメージの形式で提供されるプリンタの場合には、1パス毎に印刷開始位置が変化することは少なく、また、高解像度のカラー画像データなどを印刷する場合には、1行を数パスで印刷することがあり、片方向印刷をほぼ同じ位置から繰り返し行う確率が高いため、次回の印刷開始位置も、今回の印刷開始位置とほぼ同じであると予測して、キャリッジ21をその位置に向かって移動させる。そして、そのキャリッジ21を移動させながら、次回(2行目)の印刷データの受信を待ち(ステップ110)、2行目の印刷データの受信が終了したならば(ステップ130)、2行目の印刷のためのデータ編集を行う。
【0036】
続いて、キャリッジ21が移動中であるか否かが判定され(ステップ150)、先の予測位置まで既に移動を終わって停止している場合には、現在の停止位置に対して次回の印刷開始位置の方が左側(リバース側)であるか否かの判定がなされ(ステップ190)、もし、そうであればキャリッジ21を次回の印刷開始位置へリバース移動させてから(ステップ200)、印刷を行い(ステップ210)、また、現在の停止位置に対して次回の印刷開始位置の方が左側でない場合には、キャリッジ21をリバース移動させる必要がなく、直ちに印刷を行う(ステップ210)。
【0037】
しかしながら、図6に示す例のように、2行目の印刷に必要なデータ編集が終了した段階(図6のD1位置)で、先の予測位置に向かって未だ移動中である場合には、データ編集の結果で明らかとなった次回(2行目)の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させる必要があるか否かが判定され(ステップ160)、もし、次回の印刷開始位置を既に通り過ぎているのであれば、直ちにキャリッジ21を停止させて、次回の印刷を行うが(ステップ210)、図6に示す例では、次回(2行目)の印刷開始位置(P2)まで更にリバース移動させる必要があるので、キャリッジ21を次回(2行目)の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させた後(ステップ170)、2行目の印刷を行う(ステップ210)。
【0038】
そして、2行目の印刷が終了したならば、再びキャリッジ21を今回の印刷開始位置(P2)に向かって移動させるとともに(ステップ220)、次回(3行目)の印刷データを受信し(ステップ120,130)、その受信終了後に3行目のデータ編集を行うが(ステップ140)、図6に示す例では、3行目の印刷に必要なデータ編集が終了したとき(図6のD2位置)、先の予測位置に向かって未だ移動中であり、しかも、データ編集の結果で明らかとなった次回(3行目)の印刷開始位置(P3)まで更にリバース移動させる必要があるので、キャリッジ21を次回(3行目)の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させた後(ステップ170)、3行目の印刷を行う(ステップ210)。
【0039】
続いて、3行目の印刷が終了したならば、再びキャリッジ21を今回の印刷開始位置(P3)に向かって移動させるとともに(ステップ220)、次回(4行目)の印刷データを受信し(ステップ120,130)、その受信終了後に4行目のデータ編集を行うが(ステップ140)、図6に示すように、先の予測位置(P3)まで移動するに必要な時間(T1)よりも、4行目の印刷に必要なデータ受信とその編集とが終了する時間の合計(T2)の方が長い場合には、先の予測位置(P3)までの移動が既に終わってキャリッジ21が停止(待機)している状態で、次回(4行目)の印刷開始位置(P4)が明らかになる。
【0040】
したがって、この場合には、現在の停止位置に対して次回の印刷開始位置の方が左側(リバース側)であるか否かの判定がなされ(ステップ190)、もし、そうであれば、キャリッジ21を次回の印刷開始位置までリバース移動させてから(ステップ200)、印刷を行うが(ステップ210)、図6に示す例では、現在の停止位置(P3)に対して次回(4行目)の印刷開始位置(P4)の方が右側であるので、キャリッジ21をリバース移動させる必要がなく、直ちにキャリッジ21をフォワード移動させて、印刷開始位置(P4)から4行目の印刷を行う(ステップ210)。
【0041】
以上のように、本プリンタによれば、キャリッジ21の移動中にホストコンピュータ51から送信される次回の印刷データの受信を行い、現在の印刷が終了すると同時に、キャリッジ21を上記受信された次回の印刷データに基づいて印刷を開始すると予測される位置へ移動させることができる。
つまり、従来のように、次回の印刷データの受信が終了するまで、キャリッジを現在の印刷終了位置に待機させるものよりも、印刷の効率を高めることができる(印刷開始から終了までの時間を短縮することができる)。
【0042】
しかも、キャリッジ21の現在位置と次回の印刷データの受信に伴って明らかとなる次回の印刷開始位置とを比較して、その比較結果が、まだ距離が不足しているというものである場合には、キャリッジ21をその印刷開始位置へ移動させ、または、既にその印刷開始位置に到達している場合には、直ちにキャリッジ21を停止させて次回の印刷を行うことができるため、キャリッジ21の動きに無駄がなく、印刷効率をより一層高めることができる。
【0043】
なお、上記実施形態では、次回の印刷開始予測位置として今回の印刷開始位置を用いるようにしたが、これに限定されることなく、たとえば、現在の印刷が終了したときに、キャリッジ21を図6に示す最大印刷領域E内の左端位置(5行目の印刷開始位置P5に相当)へ移動開始させるとともに、次回の印刷データの受信を開始させるようにすることもできる。
つまり、各行の印刷は、印刷領域E内の左端、または、その近傍から行う確率が高いことから、次回の印刷データが、片方向印刷を行うものである場合には、一律に印刷領域E内の左端位置に向かって移動開始させるとともに、次回の印刷データの受信を開始することにより、印刷の効率を高めることができる。この場合、次回の印刷開始位置が、たとえ印刷領域の左端から右端寄りであったとしても、次回の印刷データの受信を印刷領域の右端で待機して行う場合よりも、印刷時間を短縮することができる。
【0044】
次に、ホストコンピュータ51から送信された印刷データが、白黒印刷のための双方向印刷を行うものである場合について図5のフローチャートを参照して説明する。
なお、この場合には、印刷データの送信前に、予めホストコンピュータ51から出力される印刷モード信号によって、双方向印刷を行うように設定されているため、図4に示すステップ110で「NO」となる。
ステップ300ないし320については、図4のステップ120ないし140に同じであるため、説明を省略する。
まず、ステップ330において、ステップ320で編集されたデータの印刷をフォワード印刷で行うか否かが判定され、フォワード印刷とリバース印刷とを交互に行うものとして、次回がフォワード印刷である場合には、次回の印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より左側(リバース方向)か否かが判定される(ステップ340)。
【0045】
そして、次回のフォワード印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より左側にある場合には、キャリッジ21を次回のフォワード印刷開始位置へリバース移動させてから(ステップ350)、印刷データに基づいてフォワード印刷を行い(ステップ380)、また、次回のフォワード印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より左側にない場合には、リバース移動させる必要がないため、直ちにフォワード印刷を行い、その印刷後に図4に示すステップ100へ戻って次の行の印刷データを受信する。
【0046】
一方、ステップ330において、ステップ320で編集されたデータの印刷をリバース方向印刷で行う場合にはステップ360へ進み、次回の印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より右側(フォワード方向)か否かが判定される(ステップ370)。そして、次回のリバース印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より右側である場合には、キャリッジ21を次回のリバース印刷開始位置へフォワード移動させて(ステップ370)、リバース印刷を行い(ステップ380)、また、次回のリバース印刷開始位置がキャリッジ21の現在位置より右側にない場合には、フォワード移動させる必要がないため、直ちにリバース印刷を行い、その印刷後に図4に示すステップ100へ戻って次の行の印刷データを受信する。
【0047】
以上のように、本プリンタによれば、ホストコンピュータ51から送信された印刷データが、双方向印刷のためのものである場合には、フォワード印刷とリバース印刷とを交互に行うことによって、しかも、次回の印刷開始位置とキャリッジ21の現在位置とを比較することにより、キャリッジ21を次回の印刷開始位置に速やかに移動させて効率良く印刷を行うことができる。
したがって、片方向印刷を行う場合、あるいは、双方向印刷を行う場合のいずれであっても、キャリッジ21を次回の印刷データによる印刷開始位置へ速やかに移動させることができるため、キャリッジ21の無駄な動きをなくして印刷効率を高めることができる。
【0048】
なお、上記発明の実施形態において、CPU50は、ステップ120および130を実行することによって印刷データ受信手段として機能し、ステップ100ないし200を実行することによって本発明に係る印刷ヘッド制御手段として機能する。
ときに、本発明は、上記インクジェットプリンタの他に、ワイヤードットプリンタ、サーマルプリンタなどにも好適に用いることができる。
【0049】
【発明の効果】
以上記述したように本発明によれば、現在の印刷が終了した位置で、次回の印刷データの受信終了を待つことなく、印刷ヘッドを次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置へ移動開始させながら、次回の印刷データの受信を開始することができるため、現在の印刷が終了した位置で、次回の印刷データの受信終了を待ってから次回の印刷開始位置へ印刷ヘッドを移動させるものよりも、印刷の効率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、プリンタの一部機構を取り出して示す外観斜視図である。
【図2】図1に示すプリンタの制御系を示すブロック図である。
【図3】ゲートアレイ56を説明するブロック図である。
【図4】片方向印刷を行う場合の制御内容を示すフローチャートである。
【図5】双方向印刷を行う場合の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】片方向印刷を行う場合のキャリッジ21の走行パターンを示す説明図である。
【図7】双方向印刷を行う場合のキャリッジ21の走行パターンを示す説明図である。
【図8】従来のプリンタの片方向印刷を行う場合のキャリッジの走行パターンを示す説明図である。
【符号の説明】
20 印刷ヘッド
21 キャリッジ
50 CPU(印刷データ受信手段および印刷ヘッド制御手段)
D1,D2 キャリッジの現在位置
E 最大印刷領域
P1〜P5 印刷開始位置
T1 移動時間
T2 編集時間

Claims (5)

  1. 印刷データを受信する印刷データ受信手段と、
    前記受信した印刷データに基づいて被印刷媒体の幅方向に片方向印刷を行う印刷ヘッドと、
    片方向印刷を行う場合に、現在の印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始する印刷ヘッド制御手段とを備え
    前記印刷ヘッド制御手段は、前記印刷ヘッドが前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置に向かってリバース移動している間に、前記次回の印刷データの受信が終了した場合には、前記印刷ヘッドを前記次回の印刷データの受信に伴って明らかとなった次回の印刷開始位置に応じて、前記次回の印刷開始位置に向かって更にリバース移動させるか、あるいは、その移動方向を直ちに反転させて、その印刷ヘッドに前記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせるものであることを特徴とするプリンタ。
  2. 前記印刷ヘッド制御手段は、
    前記次回の印刷データの受信時間が、前記印刷ヘッドの前記次回に受信される印刷データにより片方向印刷を開始すると予測される位置への移動時間よりも長い場合には、前記次回の印刷データの受信が終了するまで、前記印刷ヘッドを次回の片方向印刷を開始すると予測される位置まで移動させて待機させ、前記次回の印刷データの受信が終了したときに、前記印刷ヘッドに前記待機位置から前記次回の印刷データによる片方向印刷を行わせるものであることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記印刷ヘッド制御手段は、
    現在の印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを前回の片方向印刷の開始位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記印刷ヘッド制御手段は、
    現在の片方向印刷が終了したときに、前記印刷ヘッドを、印刷領域のうち前記終了した片方向印刷が開始された側の端部位置へ移動開始させるとともに、前記次回の印刷データの受信を開始させるものであることを特徴とする請求項1または2に記載のプリンタ。
  5. 前記印刷ヘッドは、前記被印刷媒体にインクを吐出して印刷を行うものであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載のプリンタ。
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