JP3567579B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷用紙を紙送りするステップモータと、記録ヘッドを印刷用紙に対向させて移動させる直流モータとを備えた記録装置であって、それらモータの駆動方法を改良して電源を小さく、且つ安価に製作することができるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
上記記録装置における記録ヘッド移動用の直流モータ(以下、CRモータと略称する)と、紙送り用のステップモータ(以下、LFモータと略称する)とについて、モータの回転速度と時間との関係を図9(a)に、LFモータの消費電力と時間との関係を図9(b)に、CRモータと時間との関係を図9(c)にそれぞれ示す。図9において、時間T1は、上記各モータの定速運転に入るまでに要した時間であり、時間T2は、減速の開始された時間である。
【0003】
図9(c)に示すように、CRモータは、始動時(T=0)に大きな電力を消費し、その後消費電力は減少して定速運転時(T1〜T2)には一定の電力を消費するが、減速時(T2〜)には大きな逆電流(制動電流)を供給して逆ブレーキをかけるため、再び大きな電力を消費する。一方、LFモータでも、同図(b)に示すように、始動時と減速時に大きな電力を消費する。
つまり、上記各モータでは、始動時と減速時とに大きな電力を必要とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記記録装置では、記録ヘッドが1行の印刷を終了すると同時に紙送りを行っている。この場合の各モータの回転速度と時間との関係を図10(a)に、各モータの消費電力と時間との関係を図10(b)にそれぞれ示す。CRモータでは、図10(a)に示すように、時間T2で制動電流(逆電流)の供給が開始され、時間T3で供給が停止される。つまり、時間T2〜T3の間が逆ブレーキによる制動期間である。一方、LFモータでは、時間T2で駆動信号(パルス信号)が与えられて駆動電流の供給が開始される(LF2で示す)。なお、図中LF1は、LFモータの駆動をCRモータの回転が停止してから行う場合を示す。
【0005】
この場合の両モータによる消費電力は、同図(b)に示すように、CRモータの消費電力P1にLFモータの消費電力P2が加算された状態となり、両モータのいずれかを単独で駆動している場合の消費電力よりも大きい。
つまり、CRモータの逆ブレーキによる制動と同時にLFモータの始動を開始するときに最大の電力を消費するから、その最大消費電力の大きさによって記録装置に備えられる電源の容量が決定される。
したがって、上述のようにCRモータの逆ブレーキによる制動と同時にLFモータの始動とを同時に行うためには、個別に駆動するものよりも、電源を大型化する必要があり、それに伴って記録装置の大型化およびコストアップを招くという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、電源の容量を小さく、且つ安価に製作することができる記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、被記録媒体を副走査方向に移動させるステップモータと、前記被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、この記録ヘッドを前記被記録媒体上を主走査方向に移動させる直流モータと、この直流モータの回転の停止および前記ステップモータの回転の開始を行う場合に、前記直流モータへの制動電流の供給開始とともに、前記ステップモータに最大の駆動電流より小さい駆動電流を供給して回転させ、前記直流モータの回転速度が、所定の回転速度に低下したときに、前記直流モータへの制動電流の供給を終了するとともに、前記ステップモータに最大の駆動電流を供給して回転させるモータ制御手段とを備えたという技術的手段を採用する。
【0013】
【作用】
請求項1に記載の発明では、上記直流モータへの制動電流の供給開始とともに、上記ステップモータに最大の駆動電流より小さい駆動電流を供給して回転させ、上記直流モータの回転速度が、所定の回転速度に低下したときに、上記直流モータへの制動電流の供給を終了するとともに、上記ステップモータに最大の駆動電流を供給して回転させることができる。
つまり、上記直流モータへの制動電流の供給開始とともに、上記ステップモータに最大の駆動電流より小さい駆動電流を供給して回転させることにより、両モータによる消費電力を小さくすることができることに加えて、上記直流モータの制動開始とともに、上記ステップモータの駆動を開始することができる。
したがって、電源の小型化を図ることができる上に、ステップモータの駆動の遅れ、つまり紙送り開始の遅れを極力防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。
なお、本実施の形態では、記録装置として、複数色のインクを吐出してカラー印刷を行うインクジェットプリンタ(以下、プリンタと略称する)を代表に説明する。
図1は、そのプリンタの主要構造を示す説明図であり、図2は、その制御系を示すブロック図である。
【0020】
図1に示すように、プリンタ10には、被印刷媒体である印刷用紙が装填されるプラテン12が備えられており、このプラテン12は、LFモータ(紙送りモータ)58に接続された紙送り機構62より回転される(図2参照)。プラテン12に対向する位置には、記録ヘッドたるインクジェットヘッド(以下、ヘッドと略称する)20が設けられており、このヘッド20は、キャリッジ21に搭載されている。このキャリッジ21の前方下部には、プリンタ10の幅方向に取付けられたガイド軸14が挿通されており、後方下部は、レール16上に摺動可能に支持されている。さらに、キャリッジ21は、CRモータ(キャリッジ移動用モータ)18に掛けられた無端ベルト30に固定されている。
つまり、ヘッド20は、CRモータ18の回転により、ガイド軸14およびレール16上をプラテン12に対向して往復動する。なお、LFモータ58にはステップモータが、CRモータ18にはPWM制御により回転速度が制御されるDCモータが用いられており、各モータは、交流電源を直流電源に変換する電源回路11(図2参照)から電力が供給される。
【0021】
ヘッド20には、ブラックのインクを吐出するブラック用ヘッド22と、イエローのインクを吐出するイエロー用ヘッド23と、シアンのインクを吐出するシアン用ヘッド24と、マゼンタのインクを吐出するマゼンタ用ヘッド25とが備えられている。各ヘッドには、インクが収容されるとともに、ノズルの形成されたインク室(キャビティ)が設けられており、各ヘッドは、そのインク室に取付けられた圧電素子に電圧を印加してインク室の容積を変化させることにより、インク室内のインクを加圧して、そのインクをノズルから印刷用紙に向けて吐出させて印字を行う。なお、各ヘッドには、着脱自在のインクカートリッジが設けられている。
【0022】
ガイド軸14に沿ったその下方には、1インチの中に90個のスリットが印されたリニア型のタイミングスリット(図示省略)が設けられており、キャリッジ21の前面下部には、上記タイミングスリットに印されたスリットの間隔を読み取ってキャリッジ21の位置に対応したパルス信号を出力するセンサ素子26(図3参照)が設けられている。これら、タイミングスリットおよびセンサ素子26により、リニアエンコーダ55が構成される(図2参照)。
【0023】
ヘッド20の移動方向左端には、印字領域より外れた位置でヘッドがフラッシングを行ったときにノズルから吐出されたインクを吸収するインク吸収体32が設けられており、ヘッド20の移動方向右側には、パージングを行うヘッドに蓋をする吸引キャップ34が設けられている。この吸引キャップ34には、パージング機構35が接続されている。このパージング機構35には、吸引キャップ34に接続されたポンプ38が備えられており、このポンプ38は、切替え機構61(図2参照)を介してLFモータ58により駆動される。
【0024】
吸引キャップ34の右側には、各ヘッドが一定時間以上使用されない場合に各ヘッドに蓋をするキャップ36が設けられており、このキャップ36は、ヘッドが印字領域より外れて更に右側のキャッピングポジションまで移動されたとき、これに連動してヘッド20のノズル面と相対する方向へ移動されてキャッピングが行われる。
【0025】
次に、上記プリンタの制御系の主要構成について図2を参照して説明する。
プリンタ10には、後述する各種演算処理を行うCPU50が備えられている。このCPU50には、ホストコンピュータ51から出力される印刷データなどの信号を受信するためのインターフェース52、ヘッド22ないし25のメンテナンス処理(フラッシングやパージングなど)を初めとして各種の制御動作を実行するための制御プログラムが記憶されたROM53およびRAM54がそれぞれ接続されている。
【0026】
上記CPU50は、ホストコンピュータ51からインターフェース52を介して受信された印刷データをRAM54の所定のバッファ領域に格納するとともに、予め上記ROM53に記憶している印刷プログラムに従って、LFモータ58、CRモータ18およびヘッド20を駆動するための各種制御信号を出力する。
そして、上記制御信号のうち、LFモータ58を駆動するためのLFモータ駆動制御信号は、LFモータ駆動回路(LF駆動回路)57に入力され、このLFモータ駆動回路57から出力されるLFモータ駆動信号(パルス信号)に従ってLFモータ58が駆動される。つまり、このLFモータ58の駆動により、印刷用紙の縦方向への紙送り(副走査)が行われる。
【0027】
また、上記制御信号のうち、CRモータ18を駆動するためのCRモータ駆動制御信号は、CRモータ駆動回路(CR駆動回路)59に入力され、このCRモータ駆動回路59から出力されるCRモータ駆動信号(PWM信号)に従ってCRモータ18が駆動される。このCRモータ18の駆動により、ヘッド20を搭載したキャリッジ21が往復動(主走査)され、このキャリッジ21の位置は、エンコーダ55によって検出される。そして、そのエンコーダ55から出力されたパルス信号は、ゲートアレイ56に入力され、後述するように、パルス信号のエッジの検出、印字(印刷)タイミングパルスの生成などが行われる。
【0028】
また、CPU50から出力される制御信号のうち、印刷データを基に作成されたヘッド20を駆動するためのヘッド駆動制御信号は、ヘッド駆動回路60に入力され、このヘッド駆動回路60から出力されるヘッド駆動信号に従ってヘッド20が駆動される。
つまり、ヘッド20に上記ヘッド駆動信号が入力されると、各ヘッドの各エレメントを構成する圧電素子に電圧が印加され、その圧電素子が設けられたキャビティの振動板が変位し、キャビティ内のインクが加圧されてノズルから吐出される。また、LFモータ駆動回路57、CRモータ駆動回路59およびヘッド駆動回路60は、それぞれ電源回路11に接続されており、たとえばスイッチング電源などを用いて必要な電力が供給されるようになっている。
【0029】
さらに、CPU50は、LFモータ58の駆動信号たるパルス信号をカウントして、LFモータ58および紙送り機構62により実行される、印刷用紙の送り量のカウント、パージング機構35を駆動するカムの回転量のカウントなどを行う。また、パージング機構35には、キャリッジ21が原点に復帰していることを検出するHP(ホームポジション)センサ63が、紙送り機構62には、印刷用紙が挿入されたことを検出するPE(ペーパーエンプティ)センサ64がそれぞれ設けられている。
【0030】
ここで、ゲートアレイ56について図3を参照して説明する。
図3は、上記図2に示した制御系の中のゲートアレイ56を説明するブロック図である。
図3に示すように、ゲートアレイ56は、センサ素子26から発生したエンコーダ信号のエッジ(立ち上がり)を検出するとともに、その検出タイミングで基準パルスを発生するエッジ検出回路65と、このエッジ検出回路65から出力された基準パルスに基づいて、そのパルス周期(エンコーダ信号のエッジ間隔)から割り出した速度データや、ヘッドを駆動するための印字(印刷)タイミングパルスなどを発生する印字(印刷)タイミング発生回路66とから構成されている。
【0031】
そして、CPU50は、印字タイミング発生回路66から出力される速度データ(エンコーダ信号の各エッジ間の時間間隔値)を入力してキャリッジの速度制御に必要なPWM信号(CRモータ18の駆動信号のパルス幅)の演算を行う。このPWM信号の演算の基礎となったキャリッジの速度データ、つまりCRモータ18の回転速度は、後述するように、LFモータ58に駆動電流を供給するタイミングの検出にも利用される。また、CPU50は、エッジ検出回路41から出力された位置制御用パルス(基準パルス)を入力してキャリッジの現在位置の演算を行う。さらに、CPU50は、印字方向が逆転した場合に印字位置を一致させるためのディレイカウント値や印字スタート信号の許可などを行うデータをゲートアレイ56内のレジスタに書き込むなどの制御動作を行う。
【0032】
次に、CPU50によるLFモータ58の制御について図4および図5を参照して説明する。
図4(a)は、CRモータ18およびLFモータ58の回転速度と時間との関係を示すグラフであり、同図(b)は、CRモータ18の逆転制動後にLFモータ58を駆動した場合の各モータの消費電力と時間との関係、および両モータの全消費電力と時間との関係を示すグラフである。図5は、CPU50の制御内容を示すフローチャートである。
【0033】
まず、ヘッド20が1パス分の印刷を終了すると(ステップ100)、キャリッジ21の移動を中止させるべくCRモータ駆動信号(PWM信号)の供給が停止されると同時に、CRモータ駆動回路58からCRモータ18へ制動電流(逆電流)が供給される(ステップ110、時間T2)。すると、CRモータ18には、逆ブレーキが作用し、その回転速度が急激に低下し始める。そして、時間T3において、CRモータ18の回転速度Vが、予め設定されている所定の速度V1以下になったことが検出されると(ステップ120)、制動電流の供給が停止され(ステップ130、時間T3)、この停止と同時にLFモータ駆動回路57からLFモータ58へ駆動信号(パルス信号)が出力されて駆動電流が供給される(ステップ140、時間T3)。
なお、時間T3以降、CRモータ18には、いわゆるダイナミックブレーキ(発電制動)が与えられる。
【0034】
このように、本第1実施形態のプリンタによれば、CRモータ18へ制動電流を供給して大きなブレーキ力を作用させ、充分に減速された後にLFモータ58に駆動電流を供給するようにしているため、図4(b)に示すように、CRモータ18の逆転制動が開始されてからLFモータ58が目標回転速度になるまでの期間(T2〜T4)における両モータによる消費電力は、いずれかのモータの消費電力を上回ることがない。
つまり、プリンタの電源容量、たとえばトランスなどの容量を、両モータのうち、いずれか消費電力の大きい方のモータに合わせて設定することができる。
したがって、従来のように、CRモータの最大消費電力にLFモータの最大消費電力を加算した電力を供給する必要がなくなるため、たとえば、スイッチング電源などからなる電源回路11の容量を小さくすることができ、且つその回路部品も安価となることにより、プリンタの小型化およびコストダウンを図ることができる。
【0035】
次に、本発明の第2実施形態について図6および図7を参照して説明する。
図6(a)は、第2実施形態におけるCRモータ18およびLFモータ58の回転速度と時間との関係を示すグラフであり、図6(b)は、各モータの消費電力と時間との関係、両モータの全消費電力と時間との関係を示すグラフである。図7は、CPU50の制御内容を示すフローチャートである。
【0036】
本第2実施形態のプリンタは、CRモータ18の逆転制動開始と同時にLFモータ58の駆動を開始しても、両モータによる消費電力を極力小さくすることができることを特徴とする。
まず、ヘッド20が1パス分の印刷を終了すると(ステップ200)、CRモータ駆動信号(PWM信号)の供給が停止されると同時に、CRモータ駆動回路58からCRモータ18へ制動電流が供給される(ステップ210、時間T2)。このとき、LFモータ駆動回路57に対して駆動電流切替え命令が出され、最大の駆動電流よりも小さい駆動電流がLFモータ58に供給されるように切替えられた状態で、LFモータ駆動信号(パルス信号)が低速で出力される(ステップ220)。
【0037】
たとえば、上記LFモータ駆動回路57が、図8に示すような定電流チョッパ駆動方式(PWM方式)によってLFモータ58を駆動する場合であれば、各捲線(コイル)に流れる電流値を制限してパルス幅を制御するための基準電圧を、第1の電圧Vaと、それよりも低い電圧であって電流制限をきつくした第2の電圧Vbとの2段階に切替え可能として、図6に示す時間T2の時点では、第2の電圧Vbを基準電圧とした状態で、LFモータ58に駆動信号(パルス信号)が出力される。これによって、LFモータ58には、第1の電圧Vaを基準電圧とした場合よりも、最大駆動電流値が小さい電流が供給されることになり、消費電力が抑制される。
【0038】
そして、このように駆動電流が抑制された状態でLFモータ58に出力されるLFモータ駆動信号(パルス信号)は、必要なトルクを確保するために、最大電流時、すなわち、最大駆動電流が供給されるべく第1の電圧Vaを基準電圧とした時よりも、LFモータ58が低速でステップ駆動されるように出力される。これによって、図6に示す時間T2からT3の間(CRモータとの同時駆動の間)は、印刷用紙を紙送りするために必要なトルクが確保された速度(低速)で、LFモータ58が回転される。
【0039】
そして、その後、時間T3において、CRモータ18の回転速度Vが、V1以下になったことが検出されると(ステップ230)、CRモータ18への制動電流の供給が停止され(ステップ240、時間T3)、この停止と同時に図8に示すLFモータ駆動回路57の基準電圧が第2の電圧Vbから第1の電圧Vaに切替えられ、LFモータ58へ最大の駆動電流が供給可能な状態でLFモータ駆動信号(パルス信号)が高速で出力される(ステップ250、時間T3)。すると、図6(a)に示すように、時間T3以降、いわゆるダイナミック制御(発電制動)が与えられているCRモータ18の回転がほぼ停止するとともに、LFモータ58の回転が速やかに上昇して定速運転に入る(時間T4)。
つまり、CRモータ18と同時駆動される間(T2からT3まで)のLFモータ58は、そのトルクを確保するために、最大電流時よりも低速で駆動され、最大電流の供給開始後に加速されて最大速度に達する。
【0040】
このように、本第2実施形態のプリンタによれば、CRモータ18への制動電流の供給開始とともに、LFモータ58に駆動信号(パルス信号)を出力して駆動電流の供給を開始するが、その駆動電流値を最大の駆動電流より小さくしているため、図6(b)と図10(b)とを比較して分かるように、同時に最大の駆動電流を供給するものよりも最大消費電力を小さくすることができる。しかも、CRモータ18の逆転制動と同時にLFモータ58を始動させるため、紙送りの遅れを極力防止することができる。
つまり、本第2実施形態のプリンタによれば、プリンタ電源の小型化および紙送り遅れの防止の両立を図ることができる。
【0041】
なお、上記各実施形態におけるCRモータ18の最大消費電力は、たとえば3A×36V=108Wであり、LFモータ58の最大消費電力は、1.5A×36V=54Wである。また、上記各実施形態では、インクジェットプリンタを代表に説明したが、本発明は、サーマルプリンタ、ワイヤードットプリンタなどにも好適に適用することができる。
ところで、上記各実施形態において、CPU50は、ステップ100ないし140、およびステップ200ないし250を実行することによって、本発明に係るモータ制御手段として機能し、タイミングスリット、センサ素子26、ゲートアレイ56、ならびにステップ110、ステップ130、ステップ200、ステップ220、ステップ230およびステップ250を実行するCPU50が、ステップモータ駆動手段に相当する。
【0042】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、記録ヘッドを主走査方向に移動させる直流モータの回転を停止させるとともに、被記録媒体を副走査方向に移動させるステップモータの回転を開始させる場合に、直流モータへの制動電流の供給開始から所定の期間は、ステップモータに駆動電流を供給しない、あるいは最大の駆動電流を供給しないため、直流モータへの制動電流の供給開始と同時に上記ステップモータに最大の駆動電流を供給するものよりも、消費電力を小さくすることができる。
したがって、電源の小型化により、記録装置の小型化およびコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すものであり、プリンタの主要構造を示す説明図である。
【図2】図1に示すプリンタの制御系の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示した制御系の中のゲートアレイ56を説明するブロック図である。
【図4】(a)は、CRモータ18およびLFモータ58の回転速度と時間との関係を示すグラフであり、(b)は、CRモータ18の逆転制動後にLFモータを駆動した場合の各モータの消費電力と時間との関係、および両モータの全消費電力と時間との関係を示すグラフである。
【図5】CPU50の制御内容を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態を示すものであり、(a)は、CRモータ18およびLFモータ58の回転速度と時間との関係を示すグラフであり、(b)は、各モータの消費電力と時間との関係、および両モータの全消費電力と時間との関係を示すグラフである。
【図7】第2の実施形態におけるCPU50の制御内容を示すフローチャートである。
【図8】LFモータ駆動回路における駆動方式を示す図である。
【図9】(a)は、モータの回転速度と時間との関係を示すグラフであり、(b)は、CRモータの消費電力と時間との関係を示すグラフであり、(c)は、LFモータと時間との関係を示すグラフである。
【図10】(a)は、各モータの回転速度と時間との関係を示すグラフであり、(b)は、各モータの消費電力と時間との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 プリンタ
11 電源回路
18 CRモータ(直流モータ)
20 ヘッド(記録ヘッド)
26 センサ素子(速度検出手段)
50 CPU(モータ制御手段)
57 LFモータ駆動回路
58 LFモータ(ステップモータ)
59 CRモータ駆動回路

Claims (1)

  1. 被記録媒体を副走査方向に移動させるステップモータと、
    前記被記録媒体に記録を行う記録ヘッドと、
    この記録ヘッドを前記被記録媒体上を主走査方向に移動させる直流モータと、
    この直流モータの回転の停止および前記ステップモータの回転の開始を行う場合に、前記直流モータへの制動電流の供給開始とともに、前記ステップモータに最大の駆動電流より小さい駆動電流を供給して回転させ、前記直流モータの回転速度が、所定の回転速度に低下したときに、前記直流モータへの制動電流の供給を終了するとともに、前記ステップモータに最大の駆動電流を供給して回転させるモータ制御手段とを備えたことを特徴とする記録装置。
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