JPH1064236A

JPH1064236A - 記録再生装置用カセット

Info

Publication number: JPH1064236A
Application number: JP22524696A
Authority: JP
Inventors: Taizo Fukuda; 泰三福田; Yoshiaki Watanabe; 良紀渡辺; Yuji Iwaki; 裕次岩城
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-08-27
Filing date: 1996-08-27
Publication date: 1998-03-06

Abstract

(57)【要約】【課題】記録可能・不能状態を切り替えるライトプロ
テクターの操作が確実かつ簡単に行え、また現在の状態
を使用者に認識させ易い記録再生装置用カセットを提供
する。【解決手段】ディスクカセット１のライトプロテクタ
ー部３には、長方形の凹部７が形成されており、その中
でライトプロテクター５が上下に回動する。ライトプロ
テクター５が図の上方に回動して（倒れて）貫通孔９を
塞いだ時には記録可能状態となり、下方に回動（倒れ
て）して貫通孔９が開いた時には記録不可能状態とな
る。ライトプロテクター５の表裏面には、現在の位置が
記録可能状態なのか記録不可能状態なのかを示す表示
が、刻印や印刷により描かれている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープや磁気
ディスク、光ディスク等の記録再生装置用カセットに関
する。特には、記録可能状態と記録不可能状態を切り替
えるライトプロテクターの操作が確実かつ簡単にでき、
また現在における状態を使用者に認識させ易い記録再生
装置用カセットに関する。

【０００２】

【従来の技術】ディスクカセットを例にとって従来技術
を説明する。図４は、従来のディスクカセットのライト
プロテクター周辺を示す斜視図である。図５は、図４の
ディスクカセットのライトプロテクター（プラグ）の詳
細を示す図である。（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図で
ある。

【０００３】ディスクカセット１０１の裏面の右下隅に
は、ライトプロテクター部１０３が設けられている。同
部１０３におけるカセット本体（シェル）１０２には、
長方形の凹部１０７が形成されており、その中をライト
プロテクター（プラグ）１０５が上下にスライドする。
そして、ライトプロテクター部１０３の上半分の中央部
には、貫通孔１０９がシェル１０２を貫通するように形
成されている。なお、シェル１０２は、表裏２枚のケー
スを重ね合わせた物であり、上記凹部１０７は裏面側の
ケースに開けられた穴として形成されている。ライトプ
ロテクター１０５が図の上方にスライドして貫通孔１０
９を塞いだ時には記録可能状態となり、ライトプロテク
ター１０５が図の下方にスライドして貫通孔１０９が開
いた時には記録不可能状態となる。

【０００４】ライトプロテクター１０５は、図５に示さ
れているように、長方形の板状の本体１１０に、２本の
足１１３が突設されたものである。本体１１０の上面に
は、平たい長方形状の凸部１１１が形成されている。こ
の凸部１１１の両サイドが凹部１０７の側面を摺動す
る。本体１１０の上面の上下２カ所には、半円形の浅い
穴１１７が掘り込まれている。この穴１１７は、ライト
プロテクター１０５をスライドさせる際に、ペンの芯等
を差し込んで動かすためのものである。足１１３の先端
部には、両側方に突出する突起１１５が形成されてい
る。この突起１１５は、シェル凹部１０７内の嵌合凹部
（図示されず）と係合して、ライトプロテクター１０５
が不意にスライドしないように、軽くロックするための
ものである。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】上述の従来のディスク
カセット用に使われる誤消去防止部材（ライトプロテク
ター）は、ドライブ装置（ハード側）の書き込み可、不
可を、ハード側で判断するためだけの機能しか持たない
部材（部品）と考えられていた。そのため、スライド操
作を行う場合、ディスクカセット本体部（シェル）とラ
イトプロテクターとの間に若干ある隙間に、爪やペン先
をこじ入れてスライドを行っていた（ＭＦＤメーカーに
よってはペン先を差し込むエリアをシェル側に設けてい
る物も見られる）。ところが、確実にロックするまで、
すなわち、書き込み位置、あるいは消去防止位置にまで
スライドしていないと、書き込み可、不可のハード側の
判別が不完全になってしまい、ディスクに収納されてい
る重要なデータを消してしまうことがあった。

【０００６】また、書き込み可、不可の状態を認知する
ため、ライトプロテクター近傍のシェルやラベルシート
に、各々の状態を表示する文字や記号が描かれていた
が、それが、ライトプロテクターがいずれの状態にある
ことを表示しているのか判別がしにくい可能性があっ
た。

【０００７】本発明は、磁気テープや磁気ディスク、光
ディスク等の記録再生装置用カセットであって、記録可
能状態と記録不可能状態を切り替えるライトプロテクタ
ーの操作が確実かつ簡単に行え、また現在における状態
を使用者に認識させ易い記録再生装置用カセットを提供
することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の記録再生装置用カセットは、記録媒体を収
納するシェルに、ライトプロテクター（誤消去防止部
材）が回動可能に設けられていることを特徴とする。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の１態様の記録再生装置用
カセットは、上記ライトプロテクターが板状片であり、
該片にはその一部に回動軸が形成されており、該片は該
軸回りに回動して上記シェルに添う２種類の姿勢を取
り、該２種類の姿勢の内の片方が記録可能状態であり、
他方が記録不可能状態であることを特徴とする。

【００１０】上記記録の可不可を判別する構成の一例と
して、上記シェルが誤消去防止検出口を有し、上記ライ
トプロテクターが、回動により、誤消去防止検出口を塞
ぐ位置と、該検出口を開く位置とを選択的に採る構成と
することができる。

【００１１】本発明の記録再生装置用カセットにおいて
は、上記ライトプロテクターに、現状のライトプロテク
ターの回動位置が記録可能状態であるのか又は記録不可
能状態であるのかを示す表示がなされていることが好ま
しい。その表示の具体的態様としては、上記ライトプロ
テクターを板状片とし、上記表示を該板状片の裏と表に
行うことができる。

【００１２】以下、図面を参照しつつより具体的に説明
する。図１は、本発明の１実施例に係るディスクカセッ
トのライトプロテクター周辺を示す図である。（Ａ）は
全体の斜視図を、（Ｂ）はライトプロテクター部の拡大
正面図を、（Ｃ）は同部の拡大側面断面図を示す。図２
は、ライトプロテクター（プラグ）の詳細を示す図であ
る。（Ａ）は裏面を、（Ｂ）は表面を示す。

【００１３】図１のディスクカセット１の裏面の右下隅
には、ライトプロテクター部３が設けられている。同部
３におけるカセット本体（シェル）２には、長方形の凹
部７が形成されており、その中でライトプロテクター
（プラグ）５が上下に回動する。そして、ライトプロテ
クター部３の上半分の右寄りには、誤消去防止検出口と
しての貫通孔９がシェル２を貫通するように形成されて
いる。なお、シェル２は、表裏２枚のケースを重ね合わ
せた物であり、凹部７は裏面側のケースに開けられた穴
として形成されている。ライトプロテクター５が図の上
方に回動して（倒れて）貫通孔９を塞いだ時には記録可
能状態となり、ライトプロテクター５が図の下方に回動
（倒れて）して貫通孔９が開いた時には記録不可能状態
となる。なお、凹部７は従来のものよりも広くなってい
るが貫通孔の寸法は従来と同じである。また、ライトプ
ロテクターが両回動限にある際には、その上面（裏面１
３又は表面１５）は、シェルの凹部７内にわずかに沈み
込んだ位置をとる。

【００１４】ライトプロテクター（プラグ）５の詳細を
説明する。ライトプロテクター５は、おおむね四角いブ
ロック状の小片である。その両側面の一端部には回動軸
１１（円柱状突起）が突設されている。この回動軸１１
は、シェル凹部７両側壁に形成されている円柱穴（図示
されず）に嵌合され、この回動軸１１を中心にしてライ
トプロテクター５はほぼ１８０°回動する（表と裏に倒
れる）。

【００１５】ライトプロテクター５の両側面の回動軸と
は反対側の端部には、四角い嵌合突起１７が突設されて
いる。この嵌合突起１７は、ライトプロテクター５が表
裏の回動限にあるときに、シェル凹部７両側壁に形成さ
れている嵌合穴２１にはまり込む。それによって、ライ
トプロテクター５の不意の回動を防止している。

【００１６】ライトプロテクター５の回動軸と反対側の
側面には、引き起こし突起１９が突設されている。引き
起こし突起１９は、該側面を帯状に延びるように設けら
れている。この引き起こし突起１９に爪を掛けて引き起
こすことにより、ライトプロテクター５を回動させるこ
とができる。または、ライトプロテクター５が貫通孔９
を覆っている位置にあるときは、貫通孔９の反対側か
ら、ペン先等でライトプロテクター５を突き上げれば、
嵌合突起１７と嵌合穴２１との係合が外れてライトプロ
テクター５が起き上がる。

【００１７】ライトプロテクター５の表裏面１３、１５
は盛り上がった台状に形成されている。そして、該面に
は、ライトプロテクターの現在の位置が記録可能状態な
のか記録不可能状態なのかを示す表示が、刻印や印刷に
より描かれている。図２（Ａ）は、シェルの貫通孔９を
塞ぐ位置で、記録可能状態であるので、“ＲＥＣＯＲ
Ｄ”（あるいは“ＲＥＣ”、“ＷＲＩＴＥ”、“ＷＲＩ
ＴＡＢＬＥ”、“記録可”等）が現れる。一方、図２
（Ｂ）は、貫通孔９が開く位置で記録不可能状態である
ので、“ＰＲＯＴＥＣＴ”（あるいは“ＳＡＶＥ”、
“ＬＯＣＫ”、“記録不可”）が現れる。これにより、
使用者はライトプロテクター５の状態を明瞭に認識する
ことができる。

【００１８】図３は、一変形例に係るライトプロテクタ
ーの側面図である。このライトプロテクター５′は、図
の左端部の引き起こし部の形状が異なっている。同部に
は、中央が半円柱状に凹んだ凹部２５と、両端に突出す
る引き起こし突起２３とが形成されている。そして、ラ
イトプロテクター５′を回動させる際にこの引き起こし
突起２５に爪を引っ掛けやすくなっている。

【００１９】本実施例のライトプロテクター構造では、
貫通孔がプロテクター幅よりも小さいために、それぞれ
の固定位置では、ドライブ側の書き込み可能／不可能認
識装置によってプロテクター位置が変化させられること
はない。また、万が一、プロテクターが決められた固定
位置に嵌合していない場合、ドライブに挿入する際、ド
ライブの中のプロテクターの摺動する部分に相応の突起
を設けておくと、宙ぶらりんのプロテクターは、書き込
み不可能側に倒されるので、間違って記録可能になるこ
とはない。

【００２０】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
により、記録再生装置用カセットの書き込み可能／不可
能の切り替えが、確実にしかも簡単にできるようにな
り、信頼性のＵＰにつながる。また、ライトプロテクタ
ーの位置表示を行えば、書き込み可能／不可能の認識が
確実になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例に係るディスクカセットのラ
イトプロテクター周辺を示す図である。（Ａ）は全体の
斜視図を、（Ｂ）はライトプロテクター部の拡大正面図
を、（Ｃ）は同部の拡大側面断面図を示す。

【図２】ライトプロテクター（プラグ）の詳細を示す図
である。（Ａ）は裏面を、（Ｂ）は表面を示す。

【図３】一変形例に係るライトプロテクターの側面図で
ある。

【図４】従来のディスクカセットのライトプロテクター
周辺を示す斜視図である。

【図５】図４のディスクカセットのライトプロテクター
（プラグ）の詳細を示す図である。（Ａ）は平面図、
（Ｂ）は正面図である。

【符号の説明】

１…ディスクカセット、２…本体（シェル）、３…ライ
トプロテクター部、５…ライトプロテクター、７…凹
部、９…貫通孔、１１…回動軸、１３…裏面、１５…表
面、１７…嵌合突起、１９…引き起こし突起、２１…嵌
合穴、１１０…本体、１１１…凸部、１１３…足、１１
５…突起、１１７…穴

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体を収納するシェルに、ライトプ
ロテクター（誤消去防止部材）が回動可能に設けられて
いることを特徴とする記録再生装置用カセット。
【請求項２】上記ライトプロテクターが板状片であ
り、該片にはその一部に回動軸が形成されており、該片
は該軸回りに回動して上記シェルに添う２種類の姿勢を
取り、該２種類の姿勢の内の片方が記録可能状態であ
り、他方が記録不可能状態であることを特徴とする請求
項１記載の記録再生装置用カセット。
【請求項３】上記シェルが誤消去防止検出口を有し、上記ライトプロテクターが、回動により、誤口を塞ぐ位
置と、該口を開く位置とを選択的に取りうることを特徴
とする請求項１又は２記載の記録再生装置用カセット。
【請求項４】上記ライトプロテクターに、現状のライ
トプロテクターの回動位置が記録可能状態であるのか又
は記録不可能状態であるのかを示す表示がなされている
ことを特徴とする請求項１、２又は３記載の記録再生装
置用カセット。
【請求項５】上記ライトプロテクターが板状片であ
り、上記表示が該板状片の裏と表になされていることを
特徴とする請求項４記載の記録再生装置用カセット。