JPH1063956A

JPH1063956A - 販売登録装置

Info

Publication number: JPH1063956A
Application number: JP21855096A
Authority: JP
Inventors: Katsuya Kobayashi; 克也小林; Nobuhiro Fujita; 伸宏藤田; Kazuya Imamura; 和哉今村
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1996-08-20
Filing date: 1996-08-20
Publication date: 1998-03-06

Abstract

(57)【要約】【課題】基板交換時におけるデータの保存・復元操作
を円滑に行うことができる販売登録装置を提供する。【解決手段】販売登録装置は、商品販売に伴う入力操
作により、商品の売上登録を実行するものであって、キ
ーボード２への入力操作に基づく売上データの登録や各
種の制御処理を行う制御手段と、この制御手段を搭載す
る基板５０と、この基板５０に接続されるＲＡＭカード
１３とを備え、制御手段は、キーボード２への所定の入
力操作に基づき、売上データに加えて現在の処理状態及
び当該販売登録装置固有の情報に関するデータをＲＡＭ
カード１３に保存すると共に、当該ＲＡＭカード１３に
保存されたデータを読み込む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、売り上げられた商
品を登録する販売登録装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来よりこの種販売登録装置は、例えば
特公平７−１０４８８７号公報（Ｇ０６Ｆ１７／６０）
にＰＯＳシステムを構成する電子式キャッシュレジスタ
として示される如く、レストランなどの店舗内に設置さ
れ、キーボードからのキー入力操作により、商品の売上
データ登録や各種のデータ処理制御を実行するものであ
る。

【０００３】また、制御を司るＣＰＵやＲＡＭ、ＲＯＭ
などのメモリ、前記キーボードやプリンタ、表示器など
を駆動制御する回路は一枚の基板上に搭載されると共
に、ＣＰＵの動作プログラムなどは通常前記ＲＯＭ内に
書き込まれ、商品マスターデータや前記売上データはフ
ァイル形式で前記ＲＡＭ内に保存されるものであった。
ここで、例えばプリンタの制御を行う回路に故障が生じ
た場合などには、上記の如く各回路が一枚の基板上に搭
載される構成であるため、修理は基板ごとの交換とな
る。そのため、ＲＡＭ内の保存された重要な各データも
交換の際に失われる結果となる。

【０００４】そこで、近年では前記公報の如く売上デー
タをバックアップする対策が取られた販売登録装置も開
発されている。この場合の操作の流れを以下に説明す
る。即ち、前述の如き基板の交換が必要となった場合に
は、先ず、メンテナンス用のＲＡＭカードを販売登録装
置に接続し、次に、キーボードからパスワードを入力し
て販売登録装置（ＣＰＵ）の動作を交換モードに切り換
える。

【０００５】次に、この交換モードにおいて表示器に表
示されるメニューよりファイル保存を選択し、ＲＡＭ内
に保存された商品マスターデータや売上データをＲＡＭ
カードに保存する。その後、販売登録装置の現在の処理
状態を確認し、パスワード入力により入ることのできる
設定モードにて、当該販売登録装置固有の各種設定情報
を調べ、表示器に表示された内容をメモ用紙などに書き
留める。

【０００６】そして、基板を交換し、交換された基板上
のＲＡＭにプログラムをインストールした後、前述の如
く確認しておいた販売登録装置の処理状態に応じて以前
の処理状態と同じにする。その後、前述の如くＲＡＭカ
ードに保存しておいた商品マスターデータや売上データ
を交換後の基板上のＲＡＭなどに書き込むことにより、
データの復元を行う。

【０００７】そして、最後に前述の如くメモしておいた
各種設定情報を新しい基板にもう一度打ち込むものであ
った。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このように基板の交換
が生じた場合、従来でも商品マスターデータや売上デー
タの保存と復元を行うことができたが、前述の如く販売
登録装置の現在の処理状態や固有の各種設定情報を同時
に保存・復元することができず、作業員による記憶やメ
モ書きに頼っていたため、データの保存・復原処理操作
が極めて煩雑となると共に、操作ミスの発生する危険性
が大きかった。

【０００９】また、このようなデータの保存・復元操作
は、表示器を見ながらキーボードを叩いて行われるた
め、当該表示器やキーボードを制御する回路が破損した
場合における基板交換時にはデータの保存・復元を行う
ことができなかった。本発明は係る従来の技術的課題を
解決するために成されたものであり、基板交換時におけ
るデータの保存・復元操作を円滑に行うことができる販
売登録装置を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明の販売登
録装置は、商品販売に伴う入力操作により、商品の売上
登録を実行するものであって、入力手段への入力操作に
基づく売上データの登録や各種の制御処理を行う制御手
段と、この制御手段を搭載する基板と、この基板に接続
される外部記憶手段とを備え、制御手段は、入力手段へ
の所定の入力操作に基づき、売上データに加えて現在の
処理状態及び当該販売登録装置固有の情報に関するデー
タを外部記憶手段に保存すると共に、当該外部記憶手段
に保存されたデータを読み込むものである。

【００１１】本発明によれば、入力手段への所定の入力
操作に基づき、制御手段が、売上データに加えて現在の
処理状態及び当該販売登録装置固有の情報に関するデー
タを外部記憶手段に保存し、また、当該外部記憶手段に
保存されたデータを読み込むように構成したので、基板
を交換する際には入力手段への簡単な操作により、売上
データのみならず現在の処理状態及び当該販売登録装置
固有の情報に関するデータも外部記憶手段に保存でき
る。そして、基板の交換後に当該外部記憶手段から各デ
ータを読み込んで復元することにより、販売登録装置を
交換前の処理状態に復帰させ、販売登録装置固有の情報
も同様に復元することが可能となる。

【００１２】従って、基板の交換前に販売登録装置の現
在の処理状況や固有の情報を一々確認調査し、書き留
め、交換後に再び設定し直すなどの作業者の手間が省
け、基板交換時のデータ保存・復元作業が著しく円滑化
されると共に、操作ミスの発生も未然に回避することが
できるものである。請求項２の発明の販売登録装置は、
商品販売に伴う入力操作により、商品の売上登録を実行
するものであって、入力操作を行う入力手段と、当該入
力操作により入力されたデータなどを表示する表示手段
と、入力手段への入力操作に基づいて売上データの登録
を行う制御手段と、この制御手段を搭載する基板と、制
御手段を交換モードに切り換える状態識別入力手段と、
基板に接続される外部記憶手段とを備え、制御手段は、
外部記憶手段に保存されたデータを読み込む機能を備え
ると共に、状態識別入力手段により交換モードに切り換
えられた場合は、売上データを外部記憶手段に保存する
ものである。

【００１３】請求項２の発明によれば、制御手段を交換
モードに切り換える状態識別入力手段を設けると共に、
制御手段は、外部記憶手段に保存されたデータを読み込
む機能を備え、且つ、状態識別入力手段により交換モー
ドに切り換えられた場合は、売上データを外部記憶手段
に保存するように構成したので、基板を交換する際に
は、状態識別入力手段の操作により制御手段を交換モー
ドとして外部記憶手段に売上データを保存することがで
きるようになる。

【００１４】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に入力手段や表示手段
を操作せずに状態識別入力手段にて、売上データの保存
を指示することができるので、入力手段や表示手段に関
連する故障・障害により基板を交換する場合にも、売上
データの保存と復元を確実に実行することができるよう
になるものである。

【００１５】請求項３の発明の販売登録装置は、商品販
売に伴う入力操作により、商品の売上登録を実行するも
のであって、入力操作を行う入力手段と、当該入力操作
により入力されたデータなどを表示する表示手段と、入
力手段への入力操作に基づいて売上データの登録を行う
制御手段と、この制御手段を搭載する基板と、当該販売
登録装置に接続された他の販売登録装置との間の通信を
司る通信手段と、基板に接続される外部記憶手段とを備
え、制御手段は、外部記憶手段に保存されたデータを読
み込む機能を備えると共に、通信手段を介した他の販売
登録装置からの指示に基づき、売上データを外部記憶手
段に保存するものである。

【００１６】請求項３の発明によれば、当該販売登録装
置に接続された他の販売登録装置との間の通信を司る通
信手段を設けると共に、制御手段は、外部記憶手段に保
存されたデータを読み込む機能を備え、且つ、通信手段
を介した他の販売登録装置からの指示に基づき、売上デ
ータを外部記憶手段に保存するように構成したので、基
板を交換する際には、他の販売登録装置の操作により外
部記憶手段に売上データを保存することができるように
なる。

【００１７】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に当該販売登録装置を
操作せずに、他の販売登録装置にて通信手段を介し、売
上データの保存を指示することができるので、入力手段
や表示手段などに関連する故障・障害により基板を交換
する場合にも、売上データの保存と復元を確実に実行す
ることができるようになるものである。

【００１８】請求項４の発明の販売登録装置は、商品販
売に伴う入力操作により、商品の売上登録を実行するも
のであって、入力操作を行う入力手段と、当該入力操作
により入力されたデータなどを表示する表示手段と、入
力手段への入力操作に基づいて売上データの登録を行う
制御手段と、この制御手段を搭載する基板と、外部制御
機器との間の通信を司る通信手段と、基板に接続される
外部記憶手段とを備え、制御手段は、外部記憶手段に保
存されたデータを読み込む機能を備えると共に、通信手
段を介した外部制御機器からの指示に基づき、売上デー
タを外部記憶手段に保存するものである。

【００１９】請求項４の発明によれば、外部制御機器と
の間の通信を司る通信手段を設けると共に、制御手段
は、外部記憶手段に保存されたデータを読み込む機能を
備え、且つ、通信手段を介した外部制御機器からの指示
に基づき、売上データを外部記憶手段に保存するように
構成したので、基板を交換する際には、外部制御機器の
操作により外部記憶手段に売上データを保存することが
できるようになる。

【００２０】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に当該販売登録装置を
操作せずに、外部制御機器にて通信手段を介し、売上デ
ータの保存を指示することができるので、入力手段や表
示手段などに関連する故障・障害により基板を交換する
場合にも、売上データの保存と復元を確実に実行するこ
とができるようになるものである。

【００２１】

【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図１は通常ＰＯＳターミナルと称され
る本発明の販売登録装置Ｐの外観図、図２は販売登録装
置Ｐの機能ブロック図、図３は店舗内における販売登録
装置Ｐ（Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３）のシステム構成図である。

【００２２】実施例の販売登録装置Ｐは、例えばファー
ストフード店やレストランなどの店舗に設置されて商品
の売上登録を実行するものであり、図１に示す１は本体
である。２は各種商品毎のメニューキー２Ａとファンク
ションキー２Ｂを有する入力手段としてのキーボード、
３は当該キーボード２へのキー操作に対応して商品名、
商品価格、合計金額等を表示する表示手段としての操作
用表示器、４は外部記憶手段としてのＲＡＭカード１３
を挿入するための挿入口、５は業務変更の際に用いられ
る業務選択用モードキー、６はレシート・ジャーナルプ
リンタ、７はキャッシュドロアである。

【００２３】また、図１では見えないが、操作用表示器
３の裏面には、顧客に商品名や商品価格、合計金額等を
表示するための顧客用表示器８が設けられている。更
に、販売登録装置Ｐの例えば底面には保守要員などが操
作可能な位置に、状態識別入力手段としてのディップス
イッチ２６が取り付けられている（何れも図２に示
す）。

【００２４】上述した販売登録装置Ｐは、図２に示す如
き構成で、制御手段を構成するＣＰＵ（中央処理演算装
置）９と、マルチタスク化されたＯＳ（オペレーティン
グシステム）や初期設定プログラムなどが記憶されてい
るＲＯＭ１０と、商品マスターデータが書き込まれた図
４に示す如き商品マスターファイルや、売上データが登
録される図５に示す如き売上情報ファイル、当該販売登
録装置Ｐのナンバーや店舗ナンバー、外部機器（外部制
御機器）接続先などの固有の設定情報が登録された図６
に示す如き各種設定情報ファイル、当該販売登録装置Ｐ
の現在の処理状態が「１」か「０」で記憶されている図
７に示す如き処理状態情報ファイルなどを有する読み書
き可能な不揮発性のＲＡＭ１１と、前記操作用表示器３
のためのＦＯＮＴ−ＲＯＭ１２と、前記キーボード２に
接続されたキーボード入力回路１４と、前記レシート・
ジャーナルプリンター６に接続されたプリンタ制御回路
１５と、前記操作用表示器３に接続された操作用表示制
御回路１６と、前記顧客用表示器８に接続された顧客用
表示制御回路１７と、前記操作用表示器３のデータを収
納するＶＩＤＥＯ−ＲＡＭ１８と、前記モードキー５に
接続されたモードキー制御回路１９と、時計２０と、モ
デム又はターミナルアダプタ２２にて電話回線や専用回
線２１Ｂを用い、前記外部制御機器と通信を行うための
オンライン通信制御回路２１（通信手段）と、同一店舗
内で他の販売登録装置Ｐ（後述するＰ２、Ｐ３）と通信
を行うためのインライン通信制御回路２４（通信手段）
と、前記ディップスイッチ２６が接続された状態識別入
力回路２５と、ブザー２８が接続されたブザー制御回路
２７と、前述のＲＡＭカード１３とよりなるものであ
る。

【００２５】尚、これらはデータバスにて接続されてい
る。また、前記ＣＰＵ９、ＲＯＭ１０、ＲＡＭ１１、Ｆ
ＯＮＴ−ＲＯＭ１２、キーボード入力回路１４、プリン
タ制御回路１５、操作用表示制御回路１６、顧客用表示
制御回路１７、ＶＩＤＥＯ−ＲＡＭ１８、モードキー制
御回路１９、時計２０、オンライン通信制御回路２１、
インライン通信制御回路２４、状態識別入力回路２５、
ディップスイッチ２６、及び、ブザー制御回路２７は同
一の基板５０上に搭載されている。更に、前記ＲＡＭカ
ード１３は不揮発性の読み書き可能なメモリ、或いは、
自ら電源を有してデータを保持する読み書き可能なメモ
リである。

【００２６】また、図３には店舗内における販売登録装
置Ｐ（Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３）の接続状態が示されている。
この場合、Ｐ１はマスターとなる販売登録装置を示して
おり、この販売登録装置Ｐ１の前記インライン通信制御
回路２４には、スレーブとなる二台の販売登録装置Ｐ２
及びＰ３がインラインケーブル２４Ａにて接続されてい
る。

【００２７】更に、販売登録装置Ｐ１のオンライン通信
制御回路２１には前述の如くモデム（またはターミナル
アダプタ）２２がオンラインケーブル２１Ａにて接続さ
れ、このモデム２２（またはターミナルアダプタ）は電
話回線または専用回線２１Ｂにて前記外部制御機器にオ
ンライン接続されている。そして、商品の販売時、各販
売登録装置Ｐ（Ｐ１、Ｐ２、Ｐ３）は、キーボード２へ
の入力操作により、ＲＡＭ１１内の商品マスターファイ
ルを参照して操作用表示器３や顧客用表示器８に商品の
名称や価格などを表示すると共に、売上情報ファイルに
売上データの登録を行う。

【００２８】また、マスターの販売登録装置Ｐ１へのキ
ーボード２操作による指示により、各スレーブの販売登
録装置Ｐ２、Ｐ３のＲＡＭ１１内の売上データはインラ
イン通信制御回路２４を介して集信され、販売登録装置
Ｐ１のＲＡＭ１１内に格納され、店舗の全売上データと
して販売登録装置Ｐ１において表示・印字出力すること
ができる。更に、販売登録装置Ｐ１は集信した売上デー
タをオンライン通信制御回路２１により、モデム（また
はターミナルアダプタ）２２を介して、電話回線や専用
回線２１Ｂを通じて外部制御機器に送信する。

【００２９】また、販売登録装置Ｐ１のキーボード２操
作による指示により、販売登録装置Ｐ１からは商品マス
ターデータなどをインライン通信制御回路２４を介して
各販売登録装置Ｐ２、Ｐ３に配信すると共に、前述の如
くオンライン接続された外部制御機器からは販売登録装
置Ｐ１に対して商品マスターデータなどを送信できる。

【００３０】次に、図８のフローチャートを参照しなが
ら、本発明の販売登録装置Ｐの動作を説明する。尚、以
下は図３におけるマスターの販売登録装置Ｐ１の動作を
説明する。先ず、ＣＰＵ９はステップＳ１にて基板５０
の交換モードとなっているか否か判断し、否であればス
テップＳ２に進んで前述の如き販売登録装置Ｐとしての
通常の処理動作を実行する。そして、ステップＳ１で交
換モードとなっている場合にはステップＳ３に進む。

【００３１】ここで、交換モードとは基板５０上の各素
子に故障や障害が発生し、基板５０を交換しなければな
らない場合に選択するモードであり、これらの異常が発
生して基板５０を交換する場合には、以下の四つの操作
（条件）によりＣＰＵ９を交換モードとする。即ち、第
一に、キーボード２より所定のパスワードがキー入力さ
れ、ＣＰＵ９が操作用表示器３に図９に示す如きハード
交換モード画面を表示させて、従業員或いは保守要員が
図９の１番のファイル保存を選択した場合。

【００３２】第二に、前記ディップスイッチ２６を予め
定められた交換モードの状態に切り換え、状態識別入力
回路２５を介してＣＰＵ９が交換モードを判別した場
合。第三に、他の販売登録装置Ｐ２或いはＰ３から交換
モードに入る旨の命令をインライン通信制御回路２４を
介して受信した場合。尚、販売登録装置Ｐはキーボード
２の操作により、他の販売登録装置に対して交換モード
に入る旨の通信制御操作を行うことができるものとす
る。

【００３３】第四に、前記外部制御機器から交換モード
に入る旨の命令をオンライン通信制御回路２１を介して
受信した場合である。販売登録装置Ｐ１のＣＰＵ９は、
上記何れかの条件が満足するとステップＳ１からステッ
プＳ３に進み、メンテナンス用の前記ＲＡＭカード１３
が挿入口４に挿入接続されて有るか否か判断する。そし
て、接続されていない場合にはステップＳ４に進んでＲ
ＡＭカードなしの旨の警告動作を行う。

【００３４】この場合の警告動作としては、操作用表示
器３の画面に警告表示を行う。ブザー制御回路２７によ
りブザー２８を鳴動させる。交換モードに入る旨の命令
を出した他の販売登録装置Ｐ２、Ｐ３に警告動作をする
旨の命令を送信し、当該他の販売登録装置Ｐ２、Ｐ３に
おいて警告動作を行う。または、交換モードに入る旨の
命令を出した外部制御機器に対してＲＡＭカード１３が
挿入されていない旨を送信するなどである。

【００３５】一方、メンテナンス用のＲＡＭカード１３
が挿入接続されている場合には、ＣＰＵ９はステップＳ
５に進んで当該販売登録装置Ｐ１のＲＡＭ１１内の売上
ファイル（図５）に保持している売上データを読み出
し、ＲＡＭカード１３に書き込む。次に、ＣＰＵ９はス
テップＳ６に進んで当該販売登録装置Ｐ１のＲＡＭ１１
内の商品マスターファイル（図４）に保持している商品
マスターデータを読み出し、ＲＡＭカード１３に書き込
む。

【００３６】そして、ＣＰＵ９はステップＳ７に進んで
当該販売登録装置Ｐ１のＲＡＭ１１内の各種設定ファイ
ル（図６）に保持している当該販売登録装置Ｐ１固有の
各種設定情報データを読み出し、ＲＡＭカード１３に書
き込む。更に、ＣＰＵ９はステップＳ８に進んで当該販
売登録装置Ｐ１のＲＡＭ１１内の処理状態情報ファイル
（図７）に保持している当該販売登録装置Ｐ１の現在の
処理状態のデータを読み出し、ＲＡＭカード１３に書き
込む。

【００３７】その後、ＣＰＵ９はステップＳ９で上記各
データの保存が正常に終了したか否か判断し、正常に終
了した場合にはステップＳ１１において正常終了の告知
動作を、また、異常が生じた場合にはステップＳ１０に
おいて異常終了の告知動作を、前述のＲＡＭカードなし
の警告動作と同様の手段で、且つ、区別の付く方法で行
う。

【００３８】尚、このようにＲＡＭカード１３に各デー
タを保存した後、基板５０を新しいものに交換する。そ
して、新たな基板５０上のＲＡＭ１１にプログラムをイ
ンストールした後、前述の如きキーボード２への操作に
より、操作用表示器３に図９のハード交換モード画面を
表示させる。そして、２番のファイル復元を選択して実
行すると、ＣＰＵ９は挿入されているＲＡＭカード１３
内の売上データ、商品マスターデータ、各種設定情報デ
ータ及び処理状態に関するデータをＲＡＭ１１内の各フ
ァイル内に書き込み、復元する。

【００３９】このように本発明では、基板５０を交換す
る際、キーボード２への簡単なキー操作により、ＲＡＭ
１１内の売上データのみならず現在の処理状態や当該販
売登録装置Ｐ固有の情報に関するデータもＲＡＭカード
１３に保存できる。そして、基板５０の交換後に当該Ｒ
ＡＭカード１３から各データを読み込んで復元すること
により、販売登録装置Ｐを交換前の処理状態に復帰さ
せ、販売登録装置Ｐ固有の情報も同様に復元することが
可能となる。

【００４０】従って、従来の如く基板の交換前に販売登
録装置Ｐの現在の処理状況や固有の情報を一々確認調査
し、書き留め、交換後に再び設定し直すなどの作業者の
手間が省け、基板交換時のデータ保存・復元作業が著し
く円滑化されると共に、操作ミスの発生も未然に回避す
ることができる。また、ディップスイッチ２６によって
もＣＰＵ９をハード交換モードに切り換えることができ
るので、静電気により破壊され易いキーボード入力回路
１４や操作用表示器制御回路１６に故障・障害が生じて
基板５０を交換する場合にも、ＲＡＭ１１内の各データ
などの保存と復元を確実に実行することができるように
なる。

【００４１】更に、インライン通信制御回路２４を介し
た他の販売登録装置Ｐ（Ｐ２、Ｐ３）からの指示によっ
ても、ＣＰＵ９はＲＡＭ１１内の各データをＲＡＭカー
ド１３に保存するので、同様に当該販売登録装置Ｐ（Ｐ
１）のキーボード入力回路１４や操作用表示器制御回路
１６に故障・障害が発生して基板５０を交換する場合に
も、ＲＡＭ１１内の各データの保存と復元を確実に実行
することができるようになる。

【００４２】更にまた、オンライン通信制御回路２１を
介した外部制御機器からの指示によっても、ＣＰＵ９は
ＲＡＭ１１内の各データをＲＡＭカード１３に保存する
ので、同様に当該販売登録装置Ｐ（Ｐ１）のキーボード
入力回路１４や操作用表示器制御回路１６に故障・障害
が発生して基板５０を交換する場合にも、ＲＡＭ１１内
の各データの保存と復元を確実に実行することができる
ようになる。

【００４３】

【発明の効果】以上詳述した如く請求項１の発明によれ
ば、入力手段への所定の入力操作に基づき、制御手段
が、売上データに加えて現在の処理状態及び当該販売登
録装置固有の情報に関するデータを外部記憶手段に保存
し、また、当該外部記憶手段に保存されたデータを読み
込むように構成したので、基板を交換する際には入力手
段への簡単な操作により、売上データのみならず現在の
処理状態及び当該販売登録装置固有の情報に関するデー
タも外部記憶手段に保存できる。そして、基板の交換後
に当該外部記憶手段から各データを読み込んで復元する
ことにより、販売登録装置を交換前の処理状態に復帰さ
せ、販売登録装置固有の情報も同様に復元することが可
能となる。

【００４４】従って、基板の交換前に販売登録装置の現
在の処理状況や固有の情報を一々確認調査し、書き留
め、交換後に再び設定し直すなどの作業者の手間が省
け、基板交換時のデータ保存・復元作業が著しく円滑化
されると共に、操作ミスの発生も未然に回避することが
できるものである。また、請求項２の発明によれば、制
御手段を交換モードに切り換える状態識別入力手段を設
けると共に、制御手段は、外部記憶手段に保存されたデ
ータを読み込む機能を備え、且つ、状態識別入力手段に
より交換モードに切り換えられた場合は、売上データを
外部記憶手段に保存するように構成したので、基板を交
換する際には、状態識別入力手段の操作により制御手段
を交換モードとして外部記憶手段に売上データを保存す
ることができるようになる。

【００４５】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に入力手段や表示手段
を操作せずに状態識別入力手段にて、売上データの保存
を指示することができるので、入力手段や表示手段に関
連する故障・障害により基板を交換する場合にも、売上
データの保存と復元を確実に実行することができるよう
になるものである。

【００４６】更に、請求項３の発明によれば、当該販売
登録装置に接続された他の販売登録装置との間の通信を
司る通信手段を設けると共に、制御手段は、外部記憶手
段に保存されたデータを読み込む機能を備え、且つ、通
信手段を介した他の販売登録装置からの指示に基づき、
売上データを外部記憶手段に保存するように構成したの
で、基板を交換する際には、他の販売登録装置の操作に
より外部記憶手段に売上データを保存することができる
ようになる。

【００４７】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に当該販売登録装置を
操作せずに、他の販売登録装置にて通信手段を介し、売
上データの保存を指示することができるので、入力手段
や表示手段などに関連する故障・障害により基板を交換
する場合にも、売上データの保存と復元を確実に実行す
ることができるようになるものである。

【００４８】更にまた、請求項４の発明によれば、外部
制御機器との間の通信を司る通信手段を設けると共に、
制御手段は、外部記憶手段に保存されたデータを読み込
む機能を備え、且つ、通信手段を介した外部制御機器か
らの指示に基づき、売上データを外部記憶手段に保存す
るように構成したので、基板を交換する際には、外部制
御機器の操作により外部記憶手段に売上データを保存す
ることができるようになる。

【００４９】そして、基板の交換後に制御手段により外
部記憶手段からデータを読み込んで復元することができ
る。即ち、売上データの保存の際に当該販売登録装置を
操作せずに、外部制御機器にて通信手段を介し、売上デ
ータの保存を指示することができるので、入力手段や表
示手段などに関連する故障・障害により基板を交換する
場合にも、売上データの保存と復元を確実に実行するこ
とができるようになるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の販売登録装置の斜視図であ
る。

【図２】図１の販売登録装置の機能ブロック図である。

【図３】図１の販売登録装置の店舗内におけるシステム
構成図である。

【図４】図２のＲＡＭ内の商品マスターファイルを示す
図である。

【図５】図２のＲＡＭ内の売上情報ファイルを示す図で
ある。

【図６】図２のＲＡＭ内の各種設定ファイルを示す図で
ある。

【図７】図２のＲＡＭ内の処理状態情報ファイルを示す
図である。

【図８】図２のＣＰＵのプログラムを示すフローチャー
トである。

【図９】図１の販売登録装置の操作用表示器におけるハ
ード交換モード画面を示す図である。

【符号の説明】

Ｐ販売登録装置１本体２キーボード３操作用表示器６レシートジャーナルプリンタ９ＣＰＵ１０ＲＯＭ１１ＲＡＭ１３ＲＡＭカード１４キーボード入力回路１６操作用表示制御回路２１オンライン通信制御回路２２モデムまたはターミナルアダプタ２４インライン通信制御回路２５状態識別入力回路２６ディップスイッチ５０基板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】商品販売に伴う入力操作により、商品の
売上登録を実行する販売登録装置において、入力手段への前記入力操作に基づく売上データの登録や
各種の制御処理を行う制御手段と、この制御手段を搭載
する基板と、この基板に接続される外部記憶手段とを備
え、前記制御手段は、前記入力手段への所定の入力操作
に基づき、前記売上データに加えて現在の処理状態及び
当該販売登録装置固有の情報に関するデータを前記外部
記憶手段に保存すると共に、当該外部記憶手段に保存さ
れたデータを読み込むことを特徴とする販売登録装置。
【請求項２】商品販売に伴う入力操作により、商品の
売上登録を実行する販売登録装置において、前記入力操作を行う入力手段と、当該入力操作により入
力されたデータなどを表示する表示手段と、前記入力手
段への入力操作に基づいて売上データの登録を行う制御
手段と、この制御手段を搭載する基板と、前記制御手段
を交換モードに切り換える状態識別入力手段と、前記基
板に接続される外部記憶手段とを備え、前記制御手段
は、前記外部記憶手段に保存されたデータを読み込む機
能を備えると共に、前記状態識別入力手段により交換モ
ードに切り換えられた場合は、前記売上データを前記外
部記憶手段に保存することを特徴とする販売登録装置。
【請求項３】商品販売に伴う入力操作により、商品の
売上登録を実行する販売登録装置において、前記入力操作を行う入力手段と、当該入力操作により入
力されたデータなどを表示する表示手段と、前記入力手
段への入力操作に基づいて売上データの登録を行う制御
手段と、この制御手段を搭載する基板と、当該販売登録
装置に接続された他の販売登録装置との間の通信を司る
通信手段と、前記基板に接続される外部記憶手段とを備
え、前記制御手段は、前記外部記憶手段に保存されたデ
ータを読み込む機能を備えると共に、前記通信手段を介
した前記他の販売登録装置からの指示に基づき、前記売
上データを前記外部記憶手段に保存することを特徴とす
る販売登録装置。
【請求項４】商品販売に伴う入力操作により、商品の
売上登録を実行する販売登録装置において、前記入力操作を行う入力手段と、当該入力操作により入
力されたデータなどを表示する表示手段と、前記入力手
段への入力操作に基づいて売上データの登録を行う制御
手段と、この制御手段を搭載する基板と、外部制御機器
との間の通信を司る通信手段と、前記基板に接続される
外部記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記外部記憶
手段に保存されたデータを読み込む機能を備えると共
に、前記通信手段を介した前記外部制御機器からの指示
に基づき、前記売上データを前記外部記憶手段に保存す
ることを特徴とする販売登録装置。