JPH0789394B2 - Ｐｏｓ端末装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明はPOS端末装置に関し、特に、商品に付されて
いるバーコードなどをスキャナにより読取って登録処理
を行なうPOS端末装置に関する。

［従来の技術および発明が解決しようとする問題点］ POS端末装置において、いわゆるPLU機能の付いたものが
ある。ここに、PLU機能とは、PLUコード（商品識別コー
ド）とそのPLUコードに対応した単価情報等の商品に関
するデータとからなるPLUファイルを予め外部メモリに
記憶しておき、商品の売上げ時にスキャナ等により上記
コードを読取るだけでPLUファイルから単価情報等が読
出されて登録される機能である。

このようなPOS端末装置において、PLUファイルを格納し
ているユニットやメモリなどに異常が発生した場合には
登録処理を行なうことができなくなる。特に、商品に価
格ラベルを付していない場合には、オペレータは陳列棚
まで値段を見に行く必要があるため、事実上登録処理を
中止して店を閉じなければならなくなる。

このため、各メーカではPLUファイルを２つ設け、一方
のPLUファイルを格納しているユニットまたはメモリが
故障しても、自動的に他方のPLUファイルに切換えて登
録処理が中断しないような工夫をしている。しかしなが
ら、このような対策でも店舗側としてはまだ不十分であ
り、一層の安全対策が要求されている。

それゆえに、この発明の主たる目的は、PLUファイルを
格納しているユニットやメモリに故障が生じた場合に
も、登録処理を継続して行なうことができるような安全
性の高いPOS端末装置を提供することである。

［問題点を解決するための手段］ この発明のPOS端末装置は、商品ごとに、商品識別デー
タおよび該商品識別データに対応する商品に関するデー
タを予め記憶したファイルと、商品に付されている商品
識別データを読取るための読取手段と、該読取手段によ
り商品識別データが読取られたことに応じて、ファイル
から読出した商品に関するデータに基づいて、登録処理
を行なう登録処理手段とを備えていて、商品識別データ
および該商品識別データに対応する商品に関するデータ
を記憶可能な記憶手段と、読取手段により商品識別デー
タが読取られるごとに、前記ファイルからのデータの読
出に異常があるか否かを判別する判別手段と、該判別手
段の判別に応じて制御を行なう制御手段とを備えて構成
される。

［作用］ この発明では、読取手段により商品識別データが読取ら
れることにファイルに異常があるば否かを判別し、ファ
イルに異常がない場合には、ファイルから読出した商品
に関するデータを記憶手段に記憶するとともに該読出し
た商品に関するデータに基づいて登録処理を行なわせ、
ファイルに異常がある場合には、読取手段の読取った商
品識別データに基づいて記憶手段から該当商品の商品に
関するデータを読出し、読出した商品に関するデータに
基づいて登録処理を行なわせるようにしている。

［実施例］ 第１図はこの発明の一実施例のPOS端末装置が適用され
た取引処理システムの構成を示す図である。第１図にお
いて、この取引処理システムは複数台のPOS端末装置本
体１を含む。各POS端末装置本体１は回線２に接続され
るとともに、スキャナ３が接続される。POS端末装置本
体１は店舗等に備えられて売上げ処理を行なう装置であ
る。スキャナ３は商品に付されているバーコードなどを
読取るものである。回線２には、外部メモリユニット４
および５とプロトコルコンバータ６とが接続され、さら
に、プロトコロコンバータ６を介してストアレベルコン
ピュータ７が接続される。外部メモリユニット４および
５は、各商品について商品識別データとしてのPLUコー
ドと該PLUコードに対応する商品に関するデータを予め
記憶したファイルであり、特に、外部メモリユニット５
は外部メモリユニット４が故障した場合に切換わって動
作する。外部メモリユニット４および５はたとえば8000
種類の商品についてデータを記憶することができる。プ
ロトコルコンバータ６は、回線２を介して与えられるPO
S端末装置本体１からの信号や外部メモリユニット４お
よび５からの信号をストアレベルコンピュータ７に与え
たり、ストアレベルコンピュータ７からのコマンドをPO
S端末装置本体１や外部メモリユニット４および５に与
えるための信号変換機能を有する。ストアレベルコンピ
ュータ７は、POS端末装置本体１や外部メモリユニット
４および５を制御するためのものである。

この実施例の特徴はPOS端末装置本体１の内部に外部メ
モリユニット４および５が故障した場合にメモリユニッ
ト4,5に代って用いられるメモリ８を有していることで
ある。メモリ８にはスキャナ３によりバーコードがよみ
とられるごとにメモリユニット４または５から読出され
た商品に関するデータが記憶される。この実施例では、
メモリ８にはたとえば2000種類の商品についてデータを
記憶することができる。

第２図はこの発明の一実施例の電気的構成を示す概略ブ
ロック図である。第２図において、POS端末装置１に
は、CPU10が設けられる。CPU10には、上述のスキャナ３
およびメモリ８のほか、キーボード11と表示器12とプリ
ンタ13とI/Oインターフェイス14とが接続される。メモ
リ８には上述のように商品に関するデータが記憶される
とともに、後で説明する第４図に示すようなフロー図に
基づくCPU10の動作プログラムが格納される。キーボー
ド11はバーコードの付されていない商品の商品コードや
金額データを入力するためのテンキーや合計演算を指示
するための合計演算キーなどを含む。表示器12はスキャ
ナ３によりバーコードが読取られるごとに、該当する商
品の商品名や金額を示すデータなどを表示するものであ
る。プリンタ13はレシートを印字して発行するものであ
る。I/Oインターフェイス14は外部メモリユニット4,5お
よびプロトコルコンバータ６とCUP10との間のデータ伝
送を媒介するものであり、回線２に接続される。

第３図は第２図に示すメモリ８の記憶エリアを示す図解
図である。第３図において、メモリ８はPLUコードと商
品名データと単価データとリンク先部門データなどを記
憶するエリアを含む。このメモリ８は、POS端末装置と
しての機能が故障などのために中断しない限りは、スキ
ャナ３によりバーコードがよみとられるごとに、外部メ
モリユニット４または５から読出した商品に関するデー
タの格納を継続する。したがって、この実施例ではメモ
リ８に2000種類の商品についてデータが記憶され、新た
な商品について記憶するエリアがなくなった場合におい
て、新たな商品のバーコードが読取られたときには、１
番目の記憶エリアから新たなデータに書換えるようにし
ている。

CPU10はスキャナ３によりバーコードがよみとられるご
とに、外部メモリユニット４を検索して商品に関するデ
ータを読出し、読出した商品に関するデータに基づいて
登録処理を行なうが、外部メモリユニット４が故障して
商品に関するデータが正常に読出されなかった場合に
は、外部メモリユニット５から該当する商品に関するデ
ータを読出す。そして、外部メモリユニット５が故障し
てデータを正常に読出すことができない場合には、メモ
リ８を検索して、メモリ８から該当する商品の商品に関
するデータを読出して、登録処理を行なう。

第４図はこの発明の一実施例の動作を説明するためのフ
ロー図である。次に、第１図ないし第４図を参照して、
この発明の一実施例の動作について詳細に説明する。

スキャナ３によりバーコードが読取られた場合には、外
部メモリユニット４が正常であるか否かが判別される。
ここで、外部メモリユニット４に異常のないことが判別
された場合には、外部メモリユニット４から該当する商
品の単価データ，商品名データおよびリンク先部門デー
タが読出される。続いて、リンク先部門データに基づい
て、外部メモリユニット４に設けられている部門別の金
額累計エリアおよび個数累計エリアのデータが更新され
る。続いて、外部メモリユニット５について同様の登録
処理が行なわれる。続いて、該商品のPLUコードに基づ
いてメモリ８が検索され、メモリ８に既に該商品の商品
に関するデータが記憶されているか否かが判別され、該
商品についての商品に関するデータが記憶されていない
場合には、該商品のPLUコード，商品名データ，単価デ
ータおよびリンク先部門コードが記憶される。続いて、
該商品の単価データと商品名データとがプリンタ13によ
り印字されるとともに、表示器12に表示される。

一方、外部メモリユニット４に異常のあることが判別さ
れた場合には、外部メモリユニット５に異常があるか否
かが判別される。そして、外部メモリユニット４に異常
があり、かつ外部メモリユニット５に異常のない場合に
は、外部メモリユニット４の動作を停止し、外部メモリ
ユニット５を用いて登録処理を行なう。この登録処理動
作は上述の動作と同様であるので説明を省略する。

一方、外部メモリユニット４および外部メモリユニット
５の双方が正常でない場合には、続いて、メモリ８に異
常があるか否かが判別される。メモリ８に異常がある場
合には、登録処理は中止されるが、メモリ８に異常がな
い場合には、続いて、該当する商品の商品に関するデー
タがメモリ８に記憶されているか否かが判別される。そ
して、メモリ８に該当する商品の商品に関するデータが
記憶されている場合には、メモリ８から単価データ，商
品名データおよびリンク先部門コードを読出し、該リン
ク先部門コードに基づいて、メモリ８に設けられている
部門ごとの累計金額データエリアと累計個数データエリ
アのデータが更新される。続いて、該商品の単価データ
と商品名データとがプリンタ13により印字されるととも
に、表示器12に表示される。

一方、メモリ８に該当する商品の商品に関するデータが
記憶されていない場合には、キーボード11から部門コー
ドと金額データとが入力される。キーボード11から入力
されたデータはメモリ８に記憶される。そして、上述と
同様にして、部門ごとの累計金額データと累計個数デー
タとが更新され、単価データと商品名データとが印字お
よび表示される。

以上のように、この実施例では、POS端末装置本体内部
に設けられているメモリに該当商品の商品に関するデー
タが記憶されている限り、第１のPLUファイルとしての
外部メモリユニット４および第２のPLUファイルとして
の外部メモリユニット５が同時に故障した場合にも、バ
ーコードを読取るだけで登録処理を行なうことができ
る。

また、メモリ８には、外部メモリユニット4,5に記憶し
ている商品に関するデータのすべてを記憶するのではな
く、その一部の商品についてデータを記憶するようにし
ているので、メモリ８を構成するメモリチップの数は少
なくてすむため、この実施例のPOS端末装置は安価に提
供することができる。さらに、メモリ８の記憶内容は固
定されているのではなく、随時更新されるので、記憶内
容の変更について特別のメンテナンスを要しない。

［発明の効果］ 以上のように、この発明によれば、読取手段により商品
識別データが読取られるごとに、ファイルに異常がある
か否かを判別し、異常のない場合には、読出した商品に
関するデータを記憶手段に記憶するとともに、登録処理
を行なわせ、ファイルに異常のある場合には、読取手段
の読取った商品識別データに基づいて、記憶手段を検索
して、該当商品の商品に関するデータを読出し、読出し
た商品に関するデータに基づいて、登録処理を行なうよ
うにしているので、ファイルに異常が発生した場合に
も、登録処理を継続して行なうことができるため、店舗
側の不安を解消することができるとともに顧客サービス
を向上することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例のPOS端末装置が適用され
た取引処理システムを示す図である。第２図はこの発明
の一実施例の電気的構成を示す概略ブロック図である。
第３図は第２図に示すメモリの記憶エリアを示す図解図
である。第４図はこの発明の一実施例の動作を説明する
ためのフロー図である。 図において、１はPOS端末装置本体、２は回線、３はス
キャナ、４および５は外部メモリユニット、８はメモ
リ、10はCPU、11はキーボード、12は表示器、13はプリ
ンタ、14はI/Oインターフェイスを示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品ごとに、商品識別データおよび該商品
   識別データに対応する商品に関するデータを予め記憶し
   たファイルと、 商品に付されている商品識別データを読取るための読取
   手段と、 前記読取手段により商品識別データが読取られたことに
   応じて、前記ファイルから読出した商品に関するデータ
   に基づいて、登録処理を行なう登録処理手段とを備えた
   POS端末装置において、 商品識別データおよび該商品識別データに対応する商品
   に関するデータを記憶可能な記憶手段、 前記読取手段により商品識別データが読取られるごと
   に、前記ファイルに異常があるか否かを判別する判別手
   段、および 前記判別手段により前記ファイルに異常のないことが判
   別されたことに応じて、読出した商品に関するデータを
   前記記憶手段に記憶するとともに、前記登録処理手段に
   より登録処理を行なわせ、前記判別手段により前記ファ
   イルに異常のあることが判別されたことに応じて、前記
   読取手段の読取った商品識別データに基づいて、前記記
   憶手段を検索して該当商品の商品に関するデータを読出
   し、読出した商品に関するデータに基づいて前記登録処
   理手段により登録処理を行なわせるように制御する制御
   手段を備えたPOS端末装置。