JPH08227356A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH08227356A
JPH08227356A JP1054795A JP1054795A JPH08227356A JP H08227356 A JPH08227356 A JP H08227356A JP 1054795 A JP1054795 A JP 1054795A JP 1054795 A JP1054795 A JP 1054795A JP H08227356 A JPH08227356 A JP H08227356A
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JP
Japan
Prior art keywords
memory
business
operating system
data processing
resident
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JP1054795A
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Masaaki Yamamoto
正昭 山本
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メモリに常駐するOSの切換を意識すること
なく複数種のOSの制御下でそれぞれ動作する各種業務
を選択的に実行できるようにする。 【構成】 外部記憶部に共有している各種OSのそれぞ
れの制御下で動作可能な業務の識別情報を表示し、その
なかの1業務が選択されると、その選択された業務がメ
モリに常駐しているOSの制御下で動作する業務か否か
を判断する。そして、メモリに常駐していないOSの業
務が選択されたことが確認されると、外部記憶部からそ
の選択された業務に対応するOSを読出してメモリに常
駐する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ(以下、パソコンと略称する)の機能を有したPOS
(販売時点情報管理)ターミナル等のデータ処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、商店や飲食店等に設置され、商品
販売データの登録業務を処理するPOSターミナルのな
かには、表計算や文書処理等のパソコン機能を有したも
のが開発されている。
【0003】この種のPOSターミナルは、中央処理装
置(以下、CPUと略称する),リード・オンリ・メモ
リ(以下、ROMと略称する)及びランダム・アドレス
・メモリ(以下、RAMと略称する)からなるプロセッ
サ部と、ハードディスク装置(以下、HDDと略称す
る)等の外部記憶装置と、キーボード,プリンタ,表示
器等の各種入出力機器のインタフェースを搭載してい
る。そして、キーボードインタフェースには小計キー,
預/現計キー等のPOS業務用キーの他に、文字(漢
字,ひらがな,カタカナ,アルファベット.数字,記号
等)入力用のキーが配設されたキーボードを接続し、プ
リンタインタフェースにはレシート/ジャーナルプリン
タと漢字プリンタ等とを選択的に接続し、表示器インタ
フェースにはCRTディスプレイ等を接続している。
【0004】また、外部記憶装置には、商品販売データ
の登録業務,この登録業務によって記憶部に累計された
売上合計データをレポート出力する点検業務,上記売上
合計データをレポート出力した後、該記憶部の内容をク
リアする精算業務等のPOSターミナルとしての専門的
な業務を処理するアプリケーションプログラム(以下、
APLと略称する)を制御するPOS専門のオペレーテ
ィングシステム(以下、専門OSと略称する)と、表計
算や文書処理等のパソコンにおける基本的な業務を処理
するアプリケーションを制御する基本オペレーティング
システム(以下、基本OSと略称する)とを共有してい
る。そして、実行しようとする業務に対応するオペレー
ティングシステムをRAMにロードすることによって、
その業務を実行できるようになっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記P
OSターミナルのように複数のオペレーティングシステ
ムを共有している従来のデータ処理装置において、RA
M上で稼働しているオペレーティングシステムでは実行
できない業務を選択する場合には、先ずRAM上のオペ
レーティングシステムの稼働を中断し、次に、実行すべ
き業務に対応するオペレーティングシステムを外部記憶
部からRAMにロードし、最後に実行すべき業務を選択
していたので、操作性が悪く、オペレーティングシステ
ムの切換えに時間がかかっていた。
【0006】また、オペレーティングシステムの切換時
には、オペレーティングシステム毎にRAM領域の仕様
が異なるので、必ずシステムリセットが働いてRAMを
初期化していた。このため、前記POSターミナルのよ
うに通常は専門OSをRAMに常駐してデータ処理を行
っており、必要により一時的に基本OSに切り換えてデ
ータ処理を行う運用のデータ処理装置においては、基本
OSに切換える前にRAM上のデータを例えばフロッピ
ーディスクに保存する等の面倒な操作を行わないと、専
門OSの制御下で動作するAPLによって処理されRA
Mに格納されたデータを保護できず、専門OSに復帰し
た際にRAMを元の状態に戻せない問題があった。
【0007】本発明はこのような事情に基づいてなされ
たもので、その第1の目的とするところは、メモリに常
駐するオペレーティングシステムの切換を意識すること
なく複数種のオペレーティングシステムの制御下でそれ
ぞれ動作する各種業務を選択的に実行することができ、
操作性の向上を図り得るデータ処理装置を提供しようと
するものである。
【0008】また、本発明の第2の目的とするところ
は、メモリに常駐するオペレーティングシステムの切換
を意識することなく専門OS及び基本OSの制御下でそ
れぞれ動作する各種業務を選択的に実行できるものにお
いて、メモリに常駐するオペレーティングシステムを専
門OSから基本OSに一時的に切換え、その後専門OS
に戻した際に、自動的にメモリを基本OSへの切換え前
の状態に戻すことができ、オペレーティングシステムの
切換に関わらずメモリ上のデータを確実に保護できるデ
ータ処理装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願請求項1に対応する
発明は、前記第1の目的を達成するためになされたもの
で、複数種のオペレーティングシステムを外部記憶部に
共有し、そのうちの1つのオペレーティングシステムを
メモリに常駐してデータ処理を実行するデータ処理装置
において、外部記憶部に共有している各種のオペレーテ
ィングシステムのそれぞれの制御下で動作可能な業務の
識別情報を表示する業務メニュー表示手段と、この表示
手段により表示される業務識別情報のうちの1情報を選
択するデータ処理業務選択手段と、この選択手段により
選択された業務がメモリに常駐しているオペレーティン
グシステムの制御下で動作する業務か否かを判断する業
務種別判断手段と、この判断手段によりメモリに常駐し
ていないオペレーティングシステムの業務が選択された
ことが確認されると外部記憶部からその選択された業務
に対応するオペレーティングシステムを読出してメモリ
に常駐するシステム切換手段とを備えたものである。
【0010】また、本願請求項2に対応する発明は、前
記第2の目的を達成するためになされたもので、専門的
な業務のデータ処理を実行させる専門OSと、基本的な
業務のデータ処理を実行させる基本OSとを外部記憶部
に共有し、そのうちの一方のオペレーティングシステム
をメモリに常駐してデータ処理を実行するデータ処理装
置において、不揮発性記憶部と、専門OS及び基本OS
のそれぞれの制御下で動作可能な業務の識別情報を表示
する業務メニュー表示手段と、この表示手段により表示
される業務識別情報のうちの1情報を選択するデータ処
理業務選択手段と、専門OSがメモリに常駐していると
き、データ処理業務選択手段により選択された業務が記
基本OSの制御下で動作する業務か否かを判断する第1
の業務種別判断手段と、この判断手段により基本OSの
制御下で動作する業務であることが確認されるとメモリ
の内容を不揮発性記憶部にて保存するメモリデータ保存
手段と、この保存手段によりメモリの内容を保存した
後、外部記憶部から基本OSを読出してメモリに常駐す
る第1のシステム切換手段と、基本OSがメモリに常駐
しているとき、データ処理業務選択手段により選択され
た業務が前記専門OSの制御下で動作する業務か否かを
判断する第2の業務種別判断手段と、この判断手段によ
り専門OSの制御下で動作する業務であることが確認さ
れると不揮発性記憶部にて保存されたデータによりメモ
リの内容を復元して専門OSをメモリに常駐する第2の
システム切換手段とを備えたものである。
【0011】
【作用】本願請求項1に対応する発明であれば、外部記
憶部に共有している各種のオペレーティングシステムの
それぞれの制御下で動作可能な業務の識別情報を業務メ
ニュー表示手段により表示し、そのうちの1業務がデー
タ処理業務選択手段により選択されると、この選択され
た業務がメモリに常駐しているオペレーティングシステ
ムの制御下で動作する業務か否かを判断する。そして、
メモリに常駐しているオペレーティングシステムの業務
が選択されたことを確認すると、その選択された業務を
実行する。これに対し、メモリに常駐していないオペレ
ーティングシステムの業務が選択されたことを確認する
と外部記憶部から該当するオペレーティングシステムを
読出してメモリに常駐し、その選択された業務を実行す
る。
【0012】従って、メモリに常駐するオペレーティン
グシステムを切換えるための面倒な操作を行わなくて
も、実行すべき業務に対応したオペレーティングシステ
ムをメモリに常駐させることができる。
【0013】また、本願請求項2対応の発明であれば、
専門OSがメモリに常駐しているとき、データ処理業務
選択手段により基本OSの制御下で動作する業務が選択
されると、メモリの内容を不揮発性記憶部にて保存した
後、基本OSをメモリに常駐する。その後、データ処理
業務選択手段により専門OSの制御下で動作する業務が
選択されると、不揮発性記憶部にて保存したデータによ
りメモリの内容を復元して、専門OSをメモリに常駐す
る。
【0014】従って、メモリに常駐するオペレーティン
グシステムを専門OSから基本OSに切換える際にメモ
リデータを保護するための面倒な操作を行わなくても、
基本OSから専門OSに復帰した際に、メモリの内容が
基本OSに切換えられる前の状態に戻され、メモリデー
タの保護が図られる。
【0015】
【実施例】始めに、本発明の第1の実施例として、本願
請求項1に対応する発明のデータ処理装置をパソコン機
能を有するPOSターミナルに適用した場合について図
1乃至図5を用いて説明する。
【0016】図1は同実施例に係るPOSターミナルの
要部構成を示すブロック図であって、このPOSターミ
ナルは、主制御部を構成するCPU1と、このCPU1
によって制御される主記憶部としてのROM2及びRA
M3を搭載しており、これらをアドレスバス,データバ
ス等のバスライン4で接続している。
【0017】また、このバスライン4を介して、日付及
び時刻を計時する時計回路5、通信回線を介して接続さ
れるホストコンピュータ(不図示)とのデータ通信を司
る通信インタフェース6、キーボード7が接続されるキ
ーボードインタフェース8、表示器9が接続される表示
器インタフェース10、プリンタ11が接続されるプリ
ンタインタフェース12、外部記憶部としてのHDD1
3に対するデータの書込み及び読出しを制御するHDD
コントローラ14、ドロワ15を自動開放させるドロワ
開放装置16に駆動信号を送出するI/Oポート17等
を接続している。
【0018】前記キーボード7は、テンキー,クリアキ
ー,小計キー,預/現計キー等の他、複数のプリセット
PLU(プライス・ルック・アップ)キーが配設された
POS業務用のキーボードであって、テンキー及び各プ
リセットPLUキーは、パソコン業務時には文字入力用
キー,ファンクションキー等として共用される。
【0019】前記表示器9は、文字列を数ライン表示可
能なCRT等のディスプレイであって、POS業務時に
は販売登録された商品の名称,金額や合計金額,釣銭額
等が等が表示され、パソコン業務時にはキー入力された
文章等が表示される。
【0020】前記プリンタ11は、レシート用紙,ジャ
ーナル用紙等にデータ印字可能なPOS業務用のレシー
ト/ジャーナルプリンタと、汎用のコピー用紙等にデー
タ印字可能なパソコン業務用の漢字プリンタとが選択的
に接続される。
【0021】前記HDD13には、図2に示すように、
商品販売データの登録業務,この登録業務によって記憶
部に累計された売上合計データをレポート出力する点検
業務,上記売上合計データをレポート出力した後、該記
憶部の内容をクリアする精算業務等のPOSターミナル
としての専門的な業務を処理するAPLを制御するPO
S専門OS21と、表計算や文書処理等のパソコンにお
ける基本的な業務を処理するAPLを制御する基本OS
22とが共存している。
【0022】また、このHDD13には、POS専門O
S21及び基本OS22の制御下でそれぞれ動作する各
種のAPL23が格納されている。
【0023】さらに、このHDD13には、システムフ
ラグFのエリア24及びAPL名称のエリア25が確保
されている。
【0024】一方、前記RAM3には、図3に示すよう
に、POS専用OS21及び基本OS22のうちのいず
れか一方がロードされて常駐するOS常駐エリア31
と、後述するデータ処理業務選択手段により選択された
業務のAPLがロードされるAPLエリア32と、設定
データ及びキーボード7からの入力データやCPU1に
よって処理されたデータ等が格納されるデータエリア3
3とが形成されている。
【0025】しかして、前記CPU1は、図4の流れ図
に示す処理を実行するようにROM2内のプログラムに
よって制御されている。すなわち、電源スイッチの投入
等により電源供給を受け立ち上がると(電源オン)、S
T(ステップ)1としてHDD13上のフラグエリア2
4のシステムフラグFを“0”に初期化する。次に、S
T2として上記システムフラグFを調べる。この場合、
システムフラグFは“0”であるからST3に進み、H
DD13からPOS専門OS21を読込み、RAM3の
OS常駐エリア31にロードする。そして、このPOS
専門OS21を起動する。
【0026】次に、ST4として、図5に示すように、
POS専門OS21の制御下で動作可能な業務の識別情
報(業務番号と業務名称)と基本OS22の制御下で動
作可能な業務の識別情報とを一覧にした業務メニュー画
面50を表示器9に表示する(業務メニュー表示手
段)。
【0027】なお、この実施例では業務番号「11」を
売上登録業務とし、業務番号「12」を点検業務とし、
業務番号「13」を精算業務とし、業務番号「21」を
表計算業務とし、業務番号「22」を文字処理業務(ワ
ープロ)として説明を続ける。ここで、業務番号「1
1」〜「13」の各業務はPOS専門OS21の制御下
にあるAPLによって実行される業務であり、業務番号
「21」〜「22」の各業務は基本OS22の制御下に
あるAPLによって実行される業務である。
【0028】この業務メニュー画面50を表示した状態
で、次に、ST5としてデータ処理業務選択手段として
機能するキーボード7のテンキーによりいずれか1つの
業務番号が置数されるのを待機する。そして、業務番号
が置数されたならばその業務番号に対応する業務が選択
されたので、ST6としてその選択された業務がPOS
専門OS21の制御下で動作する業務か基本OS22の
制御下で動作する業務かを判断する(業務種別判断手
段)。
【0029】ここで、POS専門OS21の制御下で動
作する業務[売上登録業務,点検業務,精算業務]が選
択された場合には、ST7としてHDD13から該当業
務を実行するためのAPL23を読込み、RAM3のA
PLエリア32にロードする。そして、POS専門OS
21の制御下で上記APL23を実行することにより、
該当業務のデータ処理を行う。その後、該当業務の実行
が終了すると、ST4の業務メニュー画面50の表示状
態に戻る。
【0030】これに対し、ST6にて基本OS22の制
御下で動作する業務[表計算業務,文書処理業務]が選
択された場合には、ST8として前記システムフラグF
を“1”に書換える。また、ST9として選択された業
務を実行するためのAPL23のプログラム名称をHD
D13上のAPL名エリア25に書込む。
【0031】しかる後、ST10としてシステムリセッ
トをかけてRAM3をクリアしたならば、リスタートを
行う。そして、前記ST2に進み、システムフラグFを
調べる。この場合、システムフラグFは“1”であるか
らST11に進み、HDD13から基本OS22を読込
み、RAM3のOS常駐エリア31にロードする。そし
て、この基本OS22を起動する(システム切換手
段)。
【0032】次に、ST12として前記HDD13上の
APL名エリア25に登録されているプログラム名称の
APL23をHDD13から読込み、RAM3のAPL
エリア32にロードする。そして、基本OS22の制御
下で上記APL23を実行することにより、該当業務の
データ処理を行う。
【0033】その後、該当業務の実行が終了すると、S
T13として前記ST4と同様の業務メニュー画面50
を表示器9に表示する(メニュー表示手段)。
【0034】この状態で、次に、ST14としてキーボ
ード7のテンキーによりいずれか1つの業務番号が置数
されるのを待機し、置数されたならばその業務番号に対
応する業務が選択されたので、ST15としてその選択
された業務がPOS専門OS21の制御下で動作する業
務か基本OS22の制御下で動作する業務かを判断する
(業務種別判断手段)。
【0035】ここで、基本OS22の制御下で動作する
業務が選択された場合には、ST16としてHDD13
から該当業務を実行するためのAPL23を読込み、R
AM3のAPLエリア32にロードする。そして、基本
OS22の制御下で上記APL23を実行することによ
り、該当業務のデータ処理を行う。その後、該当業務の
実行が終了すると、ST13の業務メニュー画面50の
表示状態に戻る。
【0036】これに対し、ST15にてPOS専門OS
21の制御下で動作する業務が選択された場合には、S
T17として前記システムフラグFを“0”に書換え
る。
【0037】しかる後、ST18としてシステムリセッ
トをかけてRAM3をクリアしたならば、リスタートを
行う。そして、前記ST2に進み、システムフラグFを
調べる。この場合、システムフラグFは“0”であるか
らST3に進み、HDD13からPOS専門OS21を
読込み、RAM3のOS常駐エリア31にロードする。
そして、このPOS専門OS21を起動する(システム
切換手段)。これ以後、前記ST4以降の処理を繰り返
す。
【0038】このように構成された第1の実施例のPO
Sターミナルを商店等で使用する場合、開店等により電
源をオンすると、RAM3のOS常駐エリア31にPO
S専門OS21がロードされ、起動する。そして、図5
に示す業務メニュー画面50が表示器9に表示されるの
で、営業中は業務番号「11」の売上登録業務を選択す
る。そうすると、この売上登録業務を実行するためのA
PL23がHDD13からRAM3のAPLエリア32
にロードされ、POS専門OS21の制御下で実行され
て、売上登録業務が処理される。この結果、RAM3の
データエリア33には、商品販売データの集計データ等
が格納される。
【0039】また、閉店後は業務メニュー画面50から
業務番号「13」の精算業務を選択する。そうすると、
この精算業務を実行するためのAPL23がHDD13
からRAM3のAPLエリア32にロードされ、POS
専門OS21の制御下で実行されて、精算業務が処理さ
れる。この結果、RAM3のデータエリア33に格納さ
れた商品販売データの集計データがプリンタ11により
精算レポートとして印字出力される。また、データエリ
ア33内の上記集計データがクリアされる。
【0040】ところで、例えば営業時において、このP
OSターミナルを用いて表計算業務を実行する必要が生
じたとすると、オペレータは業務メニュー画面50から
業務番号「21」の表計算業務を選択する。そうする
と、表計算業務を実行するためのAPL23のプログラ
ム名がHDD13のAPL名エリア25に格納される。
【0041】しかる後、システムリセットが働き、リス
タートする。そして、RAM3のOS常駐エリア31に
基本OS22がロードされ、起動する。これにより、前
記APL名エリア25にプログラム名が格納された表計
算業務を実行するためのAPL23がHDD13からR
AM3のAPLエリア32にロードされ、基本OS22
の制御下で実行されて、表計算業務が行われる。
【0042】その後、表計算業務が終了し、売上登録業
務に戻る場合には、業務メニュー画面50から業務番号
「11」の売上登録業務を選択する。そうすると、シス
テムリセットが働き、リスタートする。そして、RAM
3のOS常駐エリア31にPOS専門OS21が常駐さ
れ、起動する。これにより、このPOS専門OSの制御
下でAPLエリア32内の売上登録業務に対するAPL
23が再開されて、売上登録業務が処理される。
【0043】このように、第1の実施例のPOSターミ
ナルにおいては、POS専門OS21がRAM3のOS
常駐エリア31に常駐しているとき、データ処理業務選
択手段により基本OS22の制御下で動作する業務が選
択されると、自動的に基本OS22が上記OS常駐エリ
ア31に常駐する。また、この基本OS22が上記OS
常駐エリア31に常駐しているとき、データ処理業務選
択手段によりPOS専門OS21の制御下で動作する業
務が選択されると、自動的にPOS専門OS21が上記
OS常駐エリア31に常駐する。
【0044】従って、実行すべき業務に対応するオペレ
ーティングシステムがOS常駐エリア31に常駐してい
るか否かを意識することなく所望の業務を選択して実行
することができるので、操作性を向上できる。また、オ
ペレーティングシステムを切換えるための煩雑な操作も
不要になるので、オペレーティングシステムの切換に要
する時間も短縮でき、処理効率を高め得る。
【0045】また、POS専門OS21がRAM3のO
S常駐エリア31に常駐しているとき、データ処理業務
選択手段により基本OS22の制御下で動作する業務が
選択されると、この選択された業務を実行するためのA
PL23のプログラム名称をHDD13上のAPL名エ
リア25に書込み、その後、基本OS22がOS常駐エ
リア31に常駐すると、上記APL名エリア25に書込
まれているプログラム名称のAPL23をHDD13か
ら読込んで、RAM3のAPLエリア32にロードする
ようにしている。
【0046】従って、OS常駐エリア31に常駐してい
るオペレーティングシステムの制御下で動作しない業務
を選択する場合でも、その選択業務に対応するオペレー
ティングシステムをOS常駐エリア31にロードさせた
後に業務を選択する必要がないので、オペレーティング
システムの切換を全く意識する必要がなく、この点から
も操作性の向上を図り得る。
【0047】次に、本発明の第2の実施例として、本願
請求項2に対応する発明のデータ処理装置を前記第1の
実施例と同様のPOSターミナルに適用した場合につい
て図6及び図7を用いて説明する。
【0048】なお、POSターミナルの要部構成を示す
ブロック図、同POSターミナルに搭載されたRAM3
の記憶領域構成を示す図及び業務メニュー画面の表示例
を示す図は、それぞれ前記第1の実施例と同様なので、
図1,図3及び図5を用いるものとし、その説明を省略
する。
【0049】図6はPOSターミナルに搭載されたHD
D13の記憶領域構成を示す図であって、前記第1の実
施例と同一部分には同一符号を付してある。すなわち、
この第2の実施例では、前記HDD13に前記RAM3
の内容を保存する不揮発性記憶部としてRAMデータ退
避エリア26が確保されている。
【0050】しかして、前記CPU1は、図7の流れ図
に示す処理を実行するようにROM2内のプログラムに
よって制御されている。すなわち、電源スイッチの投入
等により電源供給を受け立ち上がると、ST1としてH
DD13上のフラグエリア24のシステムフラグFを
“0”に初期化する。次に、ST2として上記システム
フラグFを調べる。この場合、システムフラグFは
“0”であるからST3に進み、HDD13からPOS
専門OS21を読込み、RAM3のOS常駐エリア31
にロードする。そして、このPOS専門OS21を起動
する。
【0051】次に、ST4として図5に示す業務メニュ
ー画面50を表示器9に表示する(メニュー表示手
段)。この状態で、次に、ST5としてデータ処理業務
選択手段としてのキーボード7のテンキーによりいずれ
か1つの業務番号が置数されるのを待機する。そして、
業務番号が置数されたならばその業務番号に対応する業
務が選択されたものと認識して、ST6としてその選択
された業務がPOS専門OS21の制御下で動作する業
務か基本OS22の制御下で動作する業務かを判断する
(第1の業務種別判断手段)。
【0052】ここで、POS専門OS21の制御下で動
作する業務[売上登録業務,点検業務,精算業務]が選
択された場合には、ST7としてHDD13から該当業
務を実行するためのAPL23を読込み、RAM3のA
PLエリア32にロードする。そして、POS専門OS
21の制御下で上記APL23を実行することにより、
該当業務のデータ処理を行う。その後、該当業務の実行
が終了すると、ST4の業務メニュー画面50の表示状
態に戻る。
【0053】これに対し、ST6にて基本OS22の制
御下で動作する業務[表計算業務,文書処理業務]が選
択された場合には、ST8として前記システムフラグF
を“2”に書換える。また、ST9として選択された業
務を実行するためのAPL23のプログラム名称をHD
D13上のAPL名エリア25に書込む。
【0054】さらに、ST10としてRAM3のOS常
駐エリア31,APLエリア32及びデータエリア33
の全内容をHDD13上のRAMデータ退避エリア26
に書込み保存する(メモリデータ保存手段)。
【0055】しかる後、ST11としてシステムリセッ
トをかけてRAM3をクリアしたならば、リスタートを
行う。そして、前記ST2に進み、システムフラグFを
調べる。この場合、システムフラグFは“2”であるか
らST12に進み、HDD13から基本OS22を読込
み、RAM3のOS常駐エリア31にロードする。そし
て、この基本OS22を起動する(第1のシステム切換
手段)。
【0056】次に、ST13として前記HDD13上の
APL名エリア25に登録されているプログラム名称の
APL23をHDD13から読込み、RAM3のAPL
エリア32にロードする。そして、基本OS22の制御
下で上記APL23を実行することにより、該当業務の
データ処理を行う。
【0057】その後、該当業務の実行が終了すると、S
T14として前記ST4と同様の業務メニュー画面50
を表示器9に表示させる(メニュー表示手段)。この状
態で、次に、ST15としてキーボード7のテンキーに
よりいずれか1つの業務番号が置数されるのを待機し、
置数されたならばその業務番号に対応する業務が選択さ
れたものと認識して、ST16としてその選択された業
務がPOS専門OS21の制御下で動作する業務か基本
OS22の制御下で動作する業務かを判断する(第2の
業務種別判断手段)。
【0058】ここで、基本OS22の制御下で動作する
業務が選択された場合には、ST17としてHDD13
から該当業務を実行するためのAPL23を読込み、R
AM3のAPLエリア32にロードする。そして、基本
OS22の制御下で上記APL23を実行することによ
り、該当業務のデータ処理を行う。その後、該当業務の
実行が終了すると、ST14の業務メニュー画面50の
表示状態に戻る。
【0059】これに対し、ST16にてPOS専門OS
21の制御下で動作する業務が選択された場合には、S
T18として前記システムフラグFを“1”に書換え
る。
【0060】しかる後、システムリセットをかけてRA
M3をクリアしたならば、リスタートを行う。そして、
前記ST2に進み、システムフラグFを調べる。この場
合、システムフラグFは“1”であるからST20に進
み、HDD13のRAMデータ退避エリア26にて保存
されていたRAMデータを読込み、RAM3に書込むこ
とによって、RAM3の内容を基本OS22に切り換え
られる前の状態に復元して、POS専門OS21をRA
M3のOS常駐エリア31に常駐する(第2のシステム
切換手段)。これ以後、前記ST4以降の処理を繰り返
す。
【0061】このように構成された第2の実施例のPO
Sターミナルを商店等で使用する場合においても、通常
は、RAM3のOS常駐エリア31にPOS専門OS2
1が常駐しており、売上登録業務や精算業務等が処理さ
れる。そして、例えば営業時において、このPOSター
ミナルを用いて表計算業務を実行する必要が生じ、オペ
レータが業務メニュー画面50から業務番号「21」の
表計算業務を選択したとすると、表計算業務を実行する
ためのAPL23のプログラム名がHDD13のAPL
名エリア25に格納されるのみならず、RAM3におけ
るOS常駐エリア31,APLエリア32及びデータエ
リア33の全内容がHDD13のRAMデータ退避エリ
ア26に格納される。
【0062】しかる後、システムリセットが働き、リス
タートする。そして、RAM3のOS常駐エリア31に
基本OS22がロードされ、起動する。これにより、前
記APL名エリア25にプログラム名が格納された表計
算業務を実行するためのAPL23がHDD13からR
AM3のAPLエリア32にロードされ、基本OS22
の制御下で実行されて、表計算業務が行われる。
【0063】その後、表計算業務が終了し、売上登録業
務に戻るために、業務メニュー画面50から業務番号
「11」の売上登録業務を選択したとすると、システム
リセットが働き、リスタートする。そして、HDD13
のRAMデータ退避エリア26にて保存されていたRA
MデータがRAM3に書込まれる。これにより、RAM
3のOS常駐エリア31にはPOS専門OS21が常駐
されるので、このPOS専門OS21の制御下でAPL
エリア32内の売上登録業務に対するAPL23が実行
されて、売上登録業務が処理される。
【0064】このとき、RAM3のデータエリア33に
は表計算業務を選択する前までに売上登録処理された商
品販売データの集計データが復元される。そして、売上
登録業務を再開した後に生じた商品販売データはこの復
元された集計データに加算される。従って、営業時の途
中で表計算業務を行っても、表計算業務を行う前までの
RAMデータが自動的にかつ確実に保護されるので、1
日の売上集計データを正確に得られるようになる。
【0065】このように、本実施例のPOSターミナル
においては、POS専門OS21がRAM3のOS常駐
エリア31に常駐しているとき、データ処理業務選択手
段により基本OS22の制御下で動作する業務が選択さ
れると、RAM3の内容をHDD13のRAMデータ退
避エリア26にて保存した後、基本OS22を上記OS
常駐エリア31に常駐させる。また、この基本OS22
が上記OS常駐エリア31に常駐しているとき、データ
処理業務選択手段によりPOS専門OS21の制御下で
動作する業務が選択されると、前記RAMデータ退避エ
リア26にて保存されていたデータによりRAM3の内
容を復元するように構成している。
【0066】従って、POS専門OS21の制御下で動
作する業務の実行途中で一時的に基本OS22の制御下
で動作する業務を介在させても、基本OS22に切替わ
る前のRAM3の内容を確実にしかも面倒な操作を必要
とすることなしに保護することができる。この結果、デ
ータ保護を意識することなくPOS機能とパソコン機能
とを容易に使い分けることができ、使い勝手が向上す
る。
【0067】なお、本発明は前記第1及び第2の実施例
に限定されるものではない。例えば、前記第1及び第2
の実施例では、POS専門OS21と基本OS22との
2種類のオペレーティングシステムを切換可能なデータ
処理装置に本発明を適用した場合について説明したが、
3種類以上のオペレーティングシステムをHDD等の外
部記憶部に共存させ、いずれか1つのオペレーティング
システムを選択的にRAMに常駐させてデータを処理す
るデータ処理装置にも本発明を適用することができる。
【0068】また、前記第1及び第2の実施例では各種
OSを搭載する外部記憶部としてHDD13を用いた
が、これに限定されるものではなく、例えばフロッピー
ディスク等であってもよい。
【0069】さらに、前記第1及び第2の実施例では、
業務メニュー表示手段として、各種オペレーティングシ
ステムの制御下でそれぞれ動作可能な業務の識別情報を
一覧にした業務メニュー画面50を表示する場合を示し
たが、1乃至数項目の業務識別情報を自動的にまたはキ
ー操作等によって順次切換えながら表示するようにして
もよい。こうすることにより、表示器9の画面サイズが
小さいデータ処理装置にも本発明の適用が可能になる。
【0070】また、前記第2の実施例ではRAMデータ
を保護するために退避させる不揮発性記憶部としてHD
D13を用いたが、これに限定されるものではなく、E
EPROM,フロッピーディスク,メモリカード等であ
ってもよい。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施可能であるのは勿論である。
【0071】
【発明の効果】以上詳述したように、本願請求項1に対
応する発明によれば、メモリに常駐するオペレーティン
グシステムの切換を意識することなく複数種のオペレー
ティングシステムの制御下でそれぞれ動作する各種業務
を選択的に実行することができ、操作性の向上を図り得
るデータ処理装置を提供できる。
【0072】また、本願請求項2に対応する発明によれ
ば、メモリに常駐するオペレーティングシステムの切換
を意識することなく専門OSから基本OSの制御下でそ
れぞれ動作する各種業務を選択的に実行できるものにお
いて、メモリに常駐するオペレーティングシステムを専
門OSから基本OSに一時的に切換え、その後専門OS
に戻した際に、自動的にメモリを基本OSへの切換え前
の状態に戻すことができ、オペレーティングシステムの
切換に関わらずメモリ上のデータを確実に保護できるデ
ータ処理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1及び第2の実施例におけるPOS
ターミナルの要部ブロック図。
【図2】第1の実施例におけるHDDの記憶領域構成を
示す図。
【図3】第1及び第2の実施例におけるRAMの記憶領
域構成を示す図。
【図4】第1の実施例におけるCPUの要部処理を示す
流れ図。
【図5】第1及び第2の実施例における業務メニュー画
面の表示例を示す平面図。
【図6】第2の実施例におけるHDDの記憶領域構成を
示す図。
【図7】第2の実施例におけるCPUの要部処理を示す
流れ図。
【符号の説明】
1…CPU(中央処理装置) 3…RAM(ランダム・アクセス・メモリ) 7…キーボード 9…表示器 11…プリンタ 13…HDD(ハードディスク装置) 21…POS専門OS(専門オペレーティングシステ
ム) 22…基本OS(基本オペレーティングシステム) 23…APL(アプリケーションプログラム) 24…システムフラグエリア 25…APL名エリア 26…RAMデータ退避エリア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種のオペレーティングシステムを外
    部記憶部に共有し、そのうちの1つのオペレーティング
    システムをメモリに常駐してデータ処理を実行するデー
    タ処理装置において、 前記外部記憶部に共有している各種のオペレーティング
    システムのそれぞれの制御下で動作可能な業務の識別情
    報を表示する業務メニュー表示手段と、この表示手段に
    より表示される業務識別情報のうちの1情報を選択する
    データ処理業務選択手段と、この選択手段により選択さ
    れた業務が前記メモリに常駐しているオペレーティング
    システムの制御下で動作する業務か否かを判断する業務
    種別判断手段と、この判断手段により前記メモリに常駐
    していないオペレーティングシステムの業務が選択され
    たことが確認されると前記外部記憶部からその選択され
    た業務に対応するオペレーティングシステムを読出して
    前記メモリに常駐するシステム切換手段とを具備したこ
    とを特徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】 専門的な業務のデータ処理を実行させる
    専門オペレーティングシステムと、基本的な業務のデー
    タ処理を実行させる基本オペレーティングシステムとを
    外部記憶部に共有し、そのうちの一方のオペレーティン
    グシステムをメモリに常駐してデータ処理を実行するデ
    ータ処理装置において、 不揮発性記憶部と、前記専門OS及び基本OSのそれぞ
    れの制御下で動作可能な業務の識別情報を表示する業務
    メニュー表示手段と、この表示手段により表示される業
    務識別情報のうちの1情報を選択するデータ処理業務選
    択手段と、前記専門オペレーティングシステムがメモリ
    に常駐しているとき、前記データ処理業務選択手段によ
    り選択された業務が前記基本オペレーティングシステム
    の制御下で動作する業務か否かを判断する第1の業務種
    別判断手段と、この判断手段により前記基本オペレーテ
    ィングシステムの制御下で動作する業務であることが確
    認されると前記メモリの内容を前記不揮発性記憶部にて
    保存するメモリデータ保存手段と、この保存手段により
    前記メモリの内容を保存した後、前記外部記憶部から前
    記基本オペレーティングシステムを読出して前記メモリ
    に常駐する第1のシステム切換手段と、前記基本オペレ
    ーティングシステムがメモリに常駐しているとき、前記
    データ処理業務選択手段により選択された業務が前記専
    門オペレーティングシステムの制御下で動作する業務か
    否かを判断する第2の業務種別判断手段と、この判断手
    段により前記専門オペレーティングシステムの制御下で
    動作する業務であることが確認されると前記不揮発性記
    憶部にて保存されたデータにより前記メモリの内容を復
    元して前記専門オペレーティングシステムを前記メモリ
    に常駐する第2のシステム切換手段とを具備したことを
    特徴とするデータ処理装置。
JP1054795A 1994-12-21 1995-01-26 データ処理装置 Pending JPH08227356A (ja)

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