JPH1063633A - ニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調装置 - Google Patents
ニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調装置Info
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- JPH1063633A JPH1063633A JP8223714A JP22371496A JPH1063633A JP H1063633 A JPH1063633 A JP H1063633A JP 8223714 A JP8223714 A JP 8223714A JP 22371496 A JP22371496 A JP 22371496A JP H1063633 A JPH1063633 A JP H1063633A
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- neural network
- sigmoid function
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 シグモイド関数のデータテーブルの大きさを
小さくして、該データテーブルを記憶させる記憶手段の
容量を小さくする。 【解決手段】 本発明のニューラルネットワークの演算
装置は、シグモイド関数の結合係数、閾値、傾きを予め
学習することにより決定すると共に、シグモイド関数の
入力値と関数値との対応関係を示すデータテーブルを作
成し、このデータテーブルに基づいてニューラルネット
ワークの計算を実行するように構成されたものにおい
て、シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限を
データテーブルの分解能に応じて決めると共に、シグモ
イド関数のデータテーブルの中から設定個数おきのデー
タだけを抽出し、これら抽出データから縮小データテー
ブルを作成して記憶するように構成し、そして、ニュー
ラルネットワークの計算を実行する場合、抽出データ間
のデータについては線形補間計算により求めるように構
成したものである。
小さくして、該データテーブルを記憶させる記憶手段の
容量を小さくする。 【解決手段】 本発明のニューラルネットワークの演算
装置は、シグモイド関数の結合係数、閾値、傾きを予め
学習することにより決定すると共に、シグモイド関数の
入力値と関数値との対応関係を示すデータテーブルを作
成し、このデータテーブルに基づいてニューラルネット
ワークの計算を実行するように構成されたものにおい
て、シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限を
データテーブルの分解能に応じて決めると共に、シグモ
イド関数のデータテーブルの中から設定個数おきのデー
タだけを抽出し、これら抽出データから縮小データテー
ブルを作成して記憶するように構成し、そして、ニュー
ラルネットワークの計算を実行する場合、抽出データ間
のデータについては線形補間計算により求めるように構
成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、簡易形のマイクロ
コンピュータを用いてニューラルネットワークの計算を
実行するように構成されたニューラルネットワークの演
算装置及び車両用空調装置に関する。
コンピュータを用いてニューラルネットワークの計算を
実行するように構成されたニューラルネットワークの演
算装置及び車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】簡易形のマイクロコンピュータを用いた
ニューラルネットワークの演算装置の一例として、特開
平4−116781号公報に記載された構成がある。こ
の構成においては、各ニューロンのシグモイド関数のデ
ータテーブルとして、関数値を引数として入力値を読出
すデータテーブルを作成し、このデータテーブルを用い
てニューラルネットワークの計算を実行するように構成
されている。
ニューラルネットワークの演算装置の一例として、特開
平4−116781号公報に記載された構成がある。こ
の構成においては、各ニューロンのシグモイド関数のデ
ータテーブルとして、関数値を引数として入力値を読出
すデータテーブルを作成し、このデータテーブルを用い
てニューラルネットワークの計算を実行するように構成
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成では、シ
グモイド関数の分解能を7ビット程度とする構成、即
ち、シグモイド関数値を7ビット程度のデータで表現す
る構成であったので、シグモイド関数のデータテーブル
の大きさはそれほど大きくならず、該データテーブルを
記憶させるROMの容量をそれほど大きくしなくても済
んだ。この場合、シグモイド関数の分解能が7ビット程
度で制御可能な制御系であれば、上記上来構成の装置で
十分であるが、制御系の制御がある程度複雑になると、
シグモイド関数の分解能を高くする必要がある。
グモイド関数の分解能を7ビット程度とする構成、即
ち、シグモイド関数値を7ビット程度のデータで表現す
る構成であったので、シグモイド関数のデータテーブル
の大きさはそれほど大きくならず、該データテーブルを
記憶させるROMの容量をそれほど大きくしなくても済
んだ。この場合、シグモイド関数の分解能が7ビット程
度で制御可能な制御系であれば、上記上来構成の装置で
十分であるが、制御系の制御がある程度複雑になると、
シグモイド関数の分解能を高くする必要がある。
【0004】例えば自動車のオートエアコンのような制
御系において制御する場合、シグモイド関数の分解能を
かなり細かく、具体的には、16ビット程度にする必要
がある。そして、分解能をこのように細かくすると、シ
グモイド関数のデータテーブルの大きさがかなり大きく
なり、該データテーブルを記憶させるROMの容量もそ
れに応じて大きくなってしまうという欠点があった。ま
た、シグモイド関数の傾き(形状パラメータ)が変化す
ると、その変化した傾きに対応するデータテーブルを用
意する必要があり、従って、データテーブルを記憶させ
るために必要なROMの容量が非常に大きくなってしま
うおそれがあった。
御系において制御する場合、シグモイド関数の分解能を
かなり細かく、具体的には、16ビット程度にする必要
がある。そして、分解能をこのように細かくすると、シ
グモイド関数のデータテーブルの大きさがかなり大きく
なり、該データテーブルを記憶させるROMの容量もそ
れに応じて大きくなってしまうという欠点があった。ま
た、シグモイド関数の傾き(形状パラメータ)が変化す
ると、その変化した傾きに対応するデータテーブルを用
意する必要があり、従って、データテーブルを記憶させ
るために必要なROMの容量が非常に大きくなってしま
うおそれがあった。
【0005】そこで、本発明の目的は、シグモイド関数
のデータテーブルの大きさを小さくして、該データテー
ブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくすることがで
きるニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調
装置を提供するにある。
のデータテーブルの大きさを小さくして、該データテー
ブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくすることがで
きるニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調
装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限
を、前記データテーブルの分解能に応じて決めるように
構成したので、シグモイド関数のデータテーブルの大き
さを小さくでき、該データテーブルを記憶させる記憶手
段の容量を小さくできる。しかも、この場合、データテ
ーブルの上限及び下限の外側のデータは、分解能によれ
ば無視できるデータであるから、計算精度が低下するこ
とはない。
ば、シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限
を、前記データテーブルの分解能に応じて決めるように
構成したので、シグモイド関数のデータテーブルの大き
さを小さくでき、該データテーブルを記憶させる記憶手
段の容量を小さくできる。しかも、この場合、データテ
ーブルの上限及び下限の外側のデータは、分解能によれ
ば無視できるデータであるから、計算精度が低下するこ
とはない。
【0007】請求項2の発明においては、シグモイド関
数のデータテーブルの中から設定個数おきのデータだけ
を抽出すると共に、これら抽出データから縮小データテ
ーブルを作成して記憶するように構成したから、縮小デ
ータテーブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくする
ことができる。そして、縮小データテーブルに基づいて
ニューラルネットワークの計算を実行する場合、抽出デ
ータ間のデータについては線形補間計算により求めるよ
うに構成したので、計算精度が低下することはない。
数のデータテーブルの中から設定個数おきのデータだけ
を抽出すると共に、これら抽出データから縮小データテ
ーブルを作成して記憶するように構成したから、縮小デ
ータテーブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくする
ことができる。そして、縮小データテーブルに基づいて
ニューラルネットワークの計算を実行する場合、抽出デ
ータ間のデータについては線形補間計算により求めるよ
うに構成したので、計算精度が低下することはない。
【0008】請求項3の発明においては、シグモイド関
数のデータテーブルとして前記傾きTが「1」の場合の
データテーブルを記憶するように構成したので、データ
テーブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくすること
ができる。そして、傾きTが「1」以外の場合には、入
力値を1/T倍した値を入力値として前記傾きTが
「1」の場合のデータテーブルを参照してニューラルネ
ットワークの計算を実行するように構成した。これによ
り、傾きTが「1」以外の場合も、計算精度が低下する
ことなく、計算を実行することができる。
数のデータテーブルとして前記傾きTが「1」の場合の
データテーブルを記憶するように構成したので、データ
テーブルを記憶させる記憶手段の容量を小さくすること
ができる。そして、傾きTが「1」以外の場合には、入
力値を1/T倍した値を入力値として前記傾きTが
「1」の場合のデータテーブルを参照してニューラルネ
ットワークの計算を実行するように構成した。これによ
り、傾きTが「1」以外の場合も、計算精度が低下する
ことなく、計算を実行することができる。
【0009】請求項4の発明によれば、シグモイド関数
の結合係数等を予め学習することにより決定する際、ニ
ューラルネットワークの計算を実行する場合の分解能に
合わせて決定するように構成したので、ニューラルネッ
トワークの計算を実行するときにシグモイド関数値の誤
差が発生しなくなり、それだけ計算精度を高くすること
ができる。
の結合係数等を予め学習することにより決定する際、ニ
ューラルネットワークの計算を実行する場合の分解能に
合わせて決定するように構成したので、ニューラルネッ
トワークの計算を実行するときにシグモイド関数値の誤
差が発生しなくなり、それだけ計算精度を高くすること
ができる。
【0010】そして、請求項5または6の発明によれ
ば、シグモイド関数のデータテーブルを記憶させる記憶
手段の容量をより一層小さくすることができると共に、
計算精度の低下をより一層防止することができる。
ば、シグモイド関数のデータテーブルを記憶させる記憶
手段の容量をより一層小さくすることができると共に、
計算精度の低下をより一層防止することができる。
【0011】また、請求項7の発明によれば、車両用空
調装置において、請求項1ないし6のいずれかに記載の
ニューラルネットワークの演算装置によって4つの入力
(設定温度TSET 、内気温度TR、外気温度Tam、日射
量Ts )に基づいて目標吹出温度TAOを演算するよう
に構成したので、記憶手段の容量を一層小さくすること
ができると共に、きめ細かい空調制御を実現することが
できる。
調装置において、請求項1ないし6のいずれかに記載の
ニューラルネットワークの演算装置によって4つの入力
(設定温度TSET 、内気温度TR、外気温度Tam、日射
量Ts )に基づいて目標吹出温度TAOを演算するよう
に構成したので、記憶手段の容量を一層小さくすること
ができると共に、きめ細かい空調制御を実現することが
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を車両用空調装置
(例えば自動車のオートエアコン)に適用した一実施例
について図面を参照しながら説明する。まず、車両用空
調装置の概略全体構成を示す図1において、車両用空調
装置1は、自動車の車室内の前部に配設された空調ユニ
ット2と、主としてマイクロコンピュータ3から成るエ
アコン制御装置4とから構成されている。
(例えば自動車のオートエアコン)に適用した一実施例
について図面を参照しながら説明する。まず、車両用空
調装置の概略全体構成を示す図1において、車両用空調
装置1は、自動車の車室内の前部に配設された空調ユニ
ット2と、主としてマイクロコンピュータ3から成るエ
アコン制御装置4とから構成されている。
【0013】上記空調ユニット2のダクト5内には、そ
の上流部(図1中左端部)から下流部(図1中右端部)
にかけて、内外気切替ダンパ6、送風装置であるブロワ
7、エバポレータ8、エアミックスダンパ9、ヒータコ
ア10、デフダンパ11、ベントダンパ12及びフット
ダンパ13が順に配設されている。この構成の場合、内
外気切替ダンパ6は、サーボモータ14により駆動され
るように構成されている。この内外気切替ダンパ6は、
ダクト5の上流部に形成された外気導入口15から外気
(室外空気)を導入する外気導入モード(2点鎖線で示
す状態)と、ダクト5の上流部に形成された内気導入口
16から内気(室内空気)を導入する内気循環モード
(実線で示す状態)とを切り替えるためのダンパであ
る。
の上流部(図1中左端部)から下流部(図1中右端部)
にかけて、内外気切替ダンパ6、送風装置であるブロワ
7、エバポレータ8、エアミックスダンパ9、ヒータコ
ア10、デフダンパ11、ベントダンパ12及びフット
ダンパ13が順に配設されている。この構成の場合、内
外気切替ダンパ6は、サーボモータ14により駆動され
るように構成されている。この内外気切替ダンパ6は、
ダクト5の上流部に形成された外気導入口15から外気
(室外空気)を導入する外気導入モード(2点鎖線で示
す状態)と、ダクト5の上流部に形成された内気導入口
16から内気(室内空気)を導入する内気循環モード
(実線で示す状態)とを切り替えるためのダンパであ
る。
【0014】また、ブロワ7は、外気または内気をダク
ト5内に導入して該ダクト5内を右方へ送風するもので
あり、遠心ファン17とブロワモータ18とから構成さ
れている。このブロワモータ18は、ブロワ駆動回路1
9から与えられる駆動電圧に応じて回転速度を可変可能
に構成されている。こらにより、ブロワ7の送風力を可
変できる構成となっている。
ト5内に導入して該ダクト5内を右方へ送風するもので
あり、遠心ファン17とブロワモータ18とから構成さ
れている。このブロワモータ18は、ブロワ駆動回路1
9から与えられる駆動電圧に応じて回転速度を可変可能
に構成されている。こらにより、ブロワ7の送風力を可
変できる構成となっている。
【0015】そして、上記エバポレータ8は、図示しな
い周知構成の冷凍サイクルの一部を構成するものであ
り、その冷凍サイクルの作動に応じて供給された液冷媒
を蒸発させることにより、ブロワ7から送風された空気
を冷却する機能を有している。尚、上記冷凍サイクル
は、エバポレータ8の他にコンプレッサ、コンデンサ、
レシーバ、エキスパンションバルブ(いずれも図示しな
い)等を備えて構成されている。
い周知構成の冷凍サイクルの一部を構成するものであ
り、その冷凍サイクルの作動に応じて供給された液冷媒
を蒸発させることにより、ブロワ7から送風された空気
を冷却する機能を有している。尚、上記冷凍サイクル
は、エバポレータ8の他にコンプレッサ、コンデンサ、
レシーバ、エキスパンションバルブ(いずれも図示しな
い)等を備えて構成されている。
【0016】また、エアミックスダンパ9は、サーボモ
ータ20により駆動されるように構成されている。この
エアミックスダンパ9は、ヒータコア10を通過する空
気量と、ヒータコア10を迂回する空気量とを調節する
機能を有している。上記ヒータコア10は、自動車のエ
ンジン冷却系統からの冷却水が供給されるように構成さ
れており、該冷却水の温度に応じた温度に昇温されるこ
とにより、その周囲を通過する空気を加熱する機能を有
している。
ータ20により駆動されるように構成されている。この
エアミックスダンパ9は、ヒータコア10を通過する空
気量と、ヒータコア10を迂回する空気量とを調節する
機能を有している。上記ヒータコア10は、自動車のエ
ンジン冷却系統からの冷却水が供給されるように構成さ
れており、該冷却水の温度に応じた温度に昇温されるこ
とにより、その周囲を通過する空気を加熱する機能を有
している。
【0017】更に、デフダンパ11、ベントダンパ12
及びフットダンパ13は、それぞれサーボモータ21、
22及び23により駆動されるように構成されている。
これらデフダンパ11、ベントダンパ12及びフットダ
ンパ13は、ダクト5に形成されたデフロスタ吹出口2
4、ベント吹出口25及びフット吹出口26をそれぞれ
開閉するように構成されている。ここで、ベントダンパ
12及びフットダンパ13は、サーボモータ22及び2
3により各別に開閉駆動されることにより、ベント吹出
口25から乗員の上半身及び顔面に冷風を送風するベン
トモード、頭寒足熱の心地良い暖房を行うバイレベルモ
ード、室内暖房を行うフットモード、室内暖房とフロン
トガラスの曇り除去を行うフット・デフモード等を切り
替えることが可能な構成となっている。
及びフットダンパ13は、それぞれサーボモータ21、
22及び23により駆動されるように構成されている。
これらデフダンパ11、ベントダンパ12及びフットダ
ンパ13は、ダクト5に形成されたデフロスタ吹出口2
4、ベント吹出口25及びフット吹出口26をそれぞれ
開閉するように構成されている。ここで、ベントダンパ
12及びフットダンパ13は、サーボモータ22及び2
3により各別に開閉駆動されることにより、ベント吹出
口25から乗員の上半身及び顔面に冷風を送風するベン
トモード、頭寒足熱の心地良い暖房を行うバイレベルモ
ード、室内暖房を行うフットモード、室内暖房とフロン
トガラスの曇り除去を行うフット・デフモード等を切り
替えることが可能な構成となっている。
【0018】一方、車両用空調装置1の操作パネル27
は、運転席の周辺(例えばインストルメントパネル)に
設けられている。この操作パネル27に設けられた各種
の操作スイッチ(図示しない)からのスイッチ信号は、
エアコン制御装置4のマイクロコンピュータ3に与えら
れるように構成されている。上記操作スイッチとして、
温度設定用スイッチ、内外気切替用スイッチ、風量設定
用スイッチ等が設けられている。
は、運転席の周辺(例えばインストルメントパネル)に
設けられている。この操作パネル27に設けられた各種
の操作スイッチ(図示しない)からのスイッチ信号は、
エアコン制御装置4のマイクロコンピュータ3に与えら
れるように構成されている。上記操作スイッチとして、
温度設定用スイッチ、内外気切替用スイッチ、風量設定
用スイッチ等が設けられている。
【0019】また、上記マイクロコンピュータ3は、内
気センサ28、外気センサ29、日射センサ30、エバ
後温センサ31及び水温センサ32から出力される各検
知信号をAD変換器33を介して受けるように構成され
ている。ここで、内気センサ28は、車室内の温度を検
知する温度センサであり、内気温検知信号を出力する。
外気センサ29は、車室外の温度を検知する温度センサ
であり、外気温検知信号を出力する。日射センサ30
は、車室内の現実の日射量を検知するセンサであり、日
射量検知信号を出力する。エバ後温センサ31は、エバ
ポレータ8の空気出口部分の温度を検知する温度センサ
であり、エバ後温検知信号を出力する。水温センサ32
は、エンジン冷却系統の冷却水の温度を検知する温度セ
ンサであり、水温検知信号を出力する。
気センサ28、外気センサ29、日射センサ30、エバ
後温センサ31及び水温センサ32から出力される各検
知信号をAD変換器33を介して受けるように構成され
ている。ここで、内気センサ28は、車室内の温度を検
知する温度センサであり、内気温検知信号を出力する。
外気センサ29は、車室外の温度を検知する温度センサ
であり、外気温検知信号を出力する。日射センサ30
は、車室内の現実の日射量を検知するセンサであり、日
射量検知信号を出力する。エバ後温センサ31は、エバ
ポレータ8の空気出口部分の温度を検知する温度センサ
であり、エバ後温検知信号を出力する。水温センサ32
は、エンジン冷却系統の冷却水の温度を検知する温度セ
ンサであり、水温検知信号を出力する。
【0020】さて、マイクロコンピュータ3は、CP
U、ROM、EEPROM及びRAM等から構成されて
おり、車両用空調装置の運転全般を制御する機能を有し
ており、そのための制御プログラムを記憶している。こ
のマイクロコンピュータ3は、上記制御プログラム並び
に操作パネル27の各種操作スイッチからのスイッチ信
号及び各センサからの検知信号に基づいて、上記各ダン
パのサーボモータ20、21、22、23及びブロワ7
のブロワモータ18(ブロワ駆動回路19)を駆動制御
するように構成されている。
U、ROM、EEPROM及びRAM等から構成されて
おり、車両用空調装置の運転全般を制御する機能を有し
ており、そのための制御プログラムを記憶している。こ
のマイクロコンピュータ3は、上記制御プログラム並び
に操作パネル27の各種操作スイッチからのスイッチ信
号及び各センサからの検知信号に基づいて、上記各ダン
パのサーボモータ20、21、22、23及びブロワ7
のブロワモータ18(ブロワ駆動回路19)を駆動制御
するように構成されている。
【0021】尚、マイクロコンピュータ3には、バッテ
リ34からの電力がイグニッションスイッチ35を介し
て与えられるように構成されている。このバッテリ34
の電力は、上記各ダンパのサーボモータ20〜23及び
ブロワ7のブロワモータ18の駆動電力としても使用さ
れる構成となっている。
リ34からの電力がイグニッションスイッチ35を介し
て与えられるように構成されている。このバッテリ34
の電力は、上記各ダンパのサーボモータ20〜23及び
ブロワ7のブロワモータ18の駆動電力としても使用さ
れる構成となっている。
【0022】また、上記マイクロコンピュータ3は、詳
しくは後述するようなニューラルネットワークの計算を
実行することにより目標吹出温度TAOを求め、車両用
空調装置1の各吹出口から送風される空気の温度が上記
求めた目標吹出温度TAOになるようにブロワ7の送風
量や各ダンパーの開閉状態及び開閉角度等を自動的に駆
動制御するように構成されている。この場合、マイクロ
コンピュータ3が、ニューラルネットワークの演算装置
を構成している。
しくは後述するようなニューラルネットワークの計算を
実行することにより目標吹出温度TAOを求め、車両用
空調装置1の各吹出口から送風される空気の温度が上記
求めた目標吹出温度TAOになるようにブロワ7の送風
量や各ダンパーの開閉状態及び開閉角度等を自動的に駆
動制御するように構成されている。この場合、マイクロ
コンピュータ3が、ニューラルネットワークの演算装置
を構成している。
【0023】ここで、上記求められた目標吹出温度TA
Oに基づいて、ブロワ7の送風量や各ダンパーの開閉状
態及び開閉角度等を自動的に駆動制御する制御内容は、
従来から周知の制御内容と同じであり、ここでは説明を
省略する。以下、ニューラルネットワークの計算を実行
することにより目標吹出温度TAOを求める制御の内容
について、具体的に説明する。
Oに基づいて、ブロワ7の送風量や各ダンパーの開閉状
態及び開閉角度等を自動的に駆動制御する制御内容は、
従来から周知の制御内容と同じであり、ここでは説明を
省略する。以下、ニューラルネットワークの計算を実行
することにより目標吹出温度TAOを求める制御の内容
について、具体的に説明する。
【0024】この場合、マイクロコンピュータ3は、4
つの入力から1つの出力(即ち、目標吹出温度TAO)
をニューラルネットワークの計算を実行することにより
求めるように構成されている。この場合、4つの入力の
うちの第1の入力は、使用者が温度設定用スイッチを操
作することにより設定された設定温度TSET である。第
2の入力は、内気センサ28により検知された内気温度
TRである。第3の入力は、外気センサ29により検知
された外気温度Tamである。そして、第4の入力は、日
射センサ30により検知された日射量Ts である。
つの入力から1つの出力(即ち、目標吹出温度TAO)
をニューラルネットワークの計算を実行することにより
求めるように構成されている。この場合、4つの入力の
うちの第1の入力は、使用者が温度設定用スイッチを操
作することにより設定された設定温度TSET である。第
2の入力は、内気センサ28により検知された内気温度
TRである。第3の入力は、外気センサ29により検知
された外気温度Tamである。そして、第4の入力は、日
射センサ30により検知された日射量Ts である。
【0025】また、本実施例においては、ニューラルネ
ットワークとして図2に示すような階層型ニューラルネ
ットワークを使用している。この階層型ニューラルネッ
トワークは、例えば4個のニューロンからなる入力層ユ
ニットと、例えば20個のニューロンからなる中間層ユ
ニットと、例えば1個のニューロンからなる出力層ユニ
ットとから構成されている。そして、入力層ユニットの
各ニューロンと中間層ユニットの各ニューロンとはシナ
プス結合され、中間層ユニットの各ニューロンと出力層
ユニットのニューロンとはシナプス結合されている。
ットワークとして図2に示すような階層型ニューラルネ
ットワークを使用している。この階層型ニューラルネッ
トワークは、例えば4個のニューロンからなる入力層ユ
ニットと、例えば20個のニューロンからなる中間層ユ
ニットと、例えば1個のニューロンからなる出力層ユニ
ットとから構成されている。そして、入力層ユニットの
各ニューロンと中間層ユニットの各ニューロンとはシナ
プス結合され、中間層ユニットの各ニューロンと出力層
ユニットのニューロンとはシナプス結合されている。
【0026】上記階層型ニューラルネットワークを用い
て計算を実行する場合、 1.入力層−中間層間 2.中間層−出力層間 を順次計算して出力値(即ち、目標吹出温度TAO)を
求める。ここで、各層間を計算するに際しては、入力値
とシナプス結合係数の積和演算を行い、その演算結果を
シグモイド関数を用いて非線形変換して出力を求めてい
る。この場合、シグモイド関数を用いて上記階層型ニュ
ーラルネットワークの各層間の入出力を定義すると、次
の式(1)で表現される。
て計算を実行する場合、 1.入力層−中間層間 2.中間層−出力層間 を順次計算して出力値(即ち、目標吹出温度TAO)を
求める。ここで、各層間を計算するに際しては、入力値
とシナプス結合係数の積和演算を行い、その演算結果を
シグモイド関数を用いて非線形変換して出力を求めてい
る。この場合、シグモイド関数を用いて上記階層型ニュ
ーラルネットワークの各層間の入出力を定義すると、次
の式(1)で表現される。
【0027】
【数1】 但し、xjは入力値、yiは出力値、ωkjiは結合係
数、Tkjiはシグモイド関数の傾き(形状パラメー
タ)、θkiは閾値(オフセット)、nは入力値の数
(シナプス結合されたニューロンの個数)である。
数、Tkjiはシグモイド関数の傾き(形状パラメー
タ)、θkiは閾値(オフセット)、nは入力値の数
(シナプス結合されたニューロンの個数)である。
【0028】ここで、シグモイド関数の結合係数ω、閾
値θ、傾きTは、予め学習することにより決定してお
く。この学習処理は、本実施例の場合、例えばEWS
(エンジニアリングワークステーション)を用いて実行
している。この場合、傾きTは1つのニューラルネット
ワークについて1つの値が決まるものであり、傾きTを
予め設定した状態で、図6に示すフローチャートに従っ
て結合係数ω及び閾値θを設定している。以下、上記図
6の設定処理について簡単に説明する。
値θ、傾きTは、予め学習することにより決定してお
く。この学習処理は、本実施例の場合、例えばEWS
(エンジニアリングワークステーション)を用いて実行
している。この場合、傾きTは1つのニューラルネット
ワークについて1つの値が決まるものであり、傾きTを
予め設定した状態で、図6に示すフローチャートに従っ
て結合係数ω及び閾値θを設定している。以下、上記図
6の設定処理について簡単に説明する。
【0029】まず、図6のステップS101において、
結合係数ω及び閾値(オフセット)θを初期化する。続
いて、所定の学習パターンをセットする(ステップS1
02)。そして、中間層ユニットの出力を計算する(ス
テップS103)と共に、出力層ユニットの出力を計算
する(ステップS104)。続いて、出力層ユニットの
誤差を計算する(ステップS105)と共に、中間層ユ
ニットの誤差を計算する(ステップS106)。
結合係数ω及び閾値(オフセット)θを初期化する。続
いて、所定の学習パターンをセットする(ステップS1
02)。そして、中間層ユニットの出力を計算する(ス
テップS103)と共に、出力層ユニットの出力を計算
する(ステップS104)。続いて、出力層ユニットの
誤差を計算する(ステップS105)と共に、中間層ユ
ニットの誤差を計算する(ステップS106)。
【0030】そして、中間層−出力層間の結合係数ωを
更新すると共に、出力層ユニットの閾値(オフセット)
θを更新する(ステップS107)。更に、入力層−中
間層間の結合係数ωを更新すると共に、中間層ユニット
の閾値(オフセット)θを更新する(ステップS10
8)。ここで、上記ステップS107、S108におい
て、結合係数ω及び閾値θを更新する場合、マイクロコ
ンピュータ3においてニューラルネットワークの計算を
実行する場合の分解能に合わせて更新するように構成さ
れている。このニューラルネットワークの計算を実行す
る場合の分解能とは、マイクロコンピュータ3で計算す
るときのデータの分解能であり、本実施例の場合、例え
ば16ビットに設定されている。尚、この分解能につい
ては、詳しくは後述する。
更新すると共に、出力層ユニットの閾値(オフセット)
θを更新する(ステップS107)。更に、入力層−中
間層間の結合係数ωを更新すると共に、中間層ユニット
の閾値(オフセット)θを更新する(ステップS10
8)。ここで、上記ステップS107、S108におい
て、結合係数ω及び閾値θを更新する場合、マイクロコ
ンピュータ3においてニューラルネットワークの計算を
実行する場合の分解能に合わせて更新するように構成さ
れている。このニューラルネットワークの計算を実行す
る場合の分解能とは、マイクロコンピュータ3で計算す
るときのデータの分解能であり、本実施例の場合、例え
ば16ビットに設定されている。尚、この分解能につい
ては、詳しくは後述する。
【0031】続いて、ステップS109へ進み、学習パ
ターンを更新する。そして、学習パターンが終了したか
否かを判断する(ステップS110)。ここで、学習パ
ターンが終了していない場合には、ステップS110に
て「YES」へ進み、ステップS102へ戻って上述し
た処理を繰り返し実行する。
ターンを更新する。そして、学習パターンが終了したか
否かを判断する(ステップS110)。ここで、学習パ
ターンが終了していない場合には、ステップS110に
て「YES」へ進み、ステップS102へ戻って上述し
た処理を繰り返し実行する。
【0032】また、ステップS110において、学習パ
ターンが終了した場合には、「YES」へ進み、学習繰
り返し回数を更新する(ステップS111)。続いて、
学習繰り返し回数が制限回数以下であるか否かを判断す
る(ステップS112)。ここで、学習繰り返し回数が
制限回数以下であれば、ステップS112にて「YE
S」へ進み、ステップS102へ戻って上述した処理を
繰り返し実行するように構成されている。一方、学習繰
り返し回数が制限回数を越えた場合には、ステップS1
12にて「NO」へ進み、学習処理を終了する。
ターンが終了した場合には、「YES」へ進み、学習繰
り返し回数を更新する(ステップS111)。続いて、
学習繰り返し回数が制限回数以下であるか否かを判断す
る(ステップS112)。ここで、学習繰り返し回数が
制限回数以下であれば、ステップS112にて「YE
S」へ進み、ステップS102へ戻って上述した処理を
繰り返し実行するように構成されている。一方、学習繰
り返し回数が制限回数を越えた場合には、ステップS1
12にて「NO」へ進み、学習処理を終了する。
【0033】次に、上述したようにして決定した結合係
数ω及び閾値θ並びに傾きTを、マイクロコンピュータ
3のROM内に記憶させておく。そして、マイクロコン
ピュータ3は、これら結合係数ω、閾値θ、傾きTと、
入力値x(4つの入力)とを、前記式(1)に代入して
ニューロネットワークの計算を実行する。
数ω及び閾値θ並びに傾きTを、マイクロコンピュータ
3のROM内に記憶させておく。そして、マイクロコン
ピュータ3は、これら結合係数ω、閾値θ、傾きTと、
入力値x(4つの入力)とを、前記式(1)に代入して
ニューロネットワークの計算を実行する。
【0034】この場合、式(1)における積和部分(Σ
(ω*x)−θ)は実際に計算し、シグモイド関数部分
はシグモイド関数のデータテーブル(これは、シグモイ
ド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデータテー
ブルであり、詳しくは後述する)を検索することにより
シグモイド関数値を求めるようにしている。このニュー
ロネットワークの計算処理は、マイクロコンピュータ3
により図7に示すフローチャートに従って実行されるよ
うに構成されている。ここで、上記計算処理の具体的制
御について説明する前に、上記シグモイド関数のデータ
テーブルについて説明する。
(ω*x)−θ)は実際に計算し、シグモイド関数部分
はシグモイド関数のデータテーブル(これは、シグモイ
ド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデータテー
ブルであり、詳しくは後述する)を検索することにより
シグモイド関数値を求めるようにしている。このニュー
ロネットワークの計算処理は、マイクロコンピュータ3
により図7に示すフローチャートに従って実行されるよ
うに構成されている。ここで、上記計算処理の具体的制
御について説明する前に、上記シグモイド関数のデータ
テーブルについて説明する。
【0035】まず、式(1)における入力値xは、0≦
x≦1の範囲で変化する変数である。また、結合係数ω
は、−10≦ω≦10の範囲の数値であり、閾値θは、
−3≦θ≦3の範囲の数値である。この場合、結合係数
ω及び閾値θの数値範囲は、オートエアコン(車両用空
調装置)の制御をニューラルネットワークで制御(計
算)する場合の実験値である。ここで、上記x、ω、θ
を16ビット(2バイト)のデータで表現することにす
る。これにより、x、ω、θのデータレンジは次の通り
となる。
x≦1の範囲で変化する変数である。また、結合係数ω
は、−10≦ω≦10の範囲の数値であり、閾値θは、
−3≦θ≦3の範囲の数値である。この場合、結合係数
ω及び閾値θの数値範囲は、オートエアコン(車両用空
調装置)の制御をニューラルネットワークで制御(計
算)する場合の実験値である。ここで、上記x、ω、θ
を16ビット(2バイト)のデータで表現することにす
る。これにより、x、ω、θのデータレンジは次の通り
となる。
【0036】(a)入力値x、0≦x≦1の場合、1を
「4000h」(以下、hは16進数を示す)で表現す
る。尚、xは符号なしデータである。
「4000h」(以下、hは16進数を示す)で表現す
る。尚、xは符号なしデータである。
【0037】(b)結合係数ω、−10≦ω≦10の場
合、10を「4000h」で表現する。尚、MSB(最
上位ビット)は符号ビットである。但し、負数の表現方
法は、2の補数、または、符号絶対値表現のいずれかで
ある。
合、10を「4000h」で表現する。尚、MSB(最
上位ビット)は符号ビットである。但し、負数の表現方
法は、2の補数、または、符号絶対値表現のいずれかで
ある。
【0038】(c)閾値θ、−3≦θ≦3の場合、10
を「1000h」で表現する。尚、MSB(最上位ビッ
ト)は符号ビットである。但し、負数の表現方法は、2
の補数、または、符号絶対値表現のいずれかである。
を「1000h」で表現する。尚、MSB(最上位ビッ
ト)は符号ビットである。但し、負数の表現方法は、2
の補数、または、符号絶対値表現のいずれかである。
【0039】そして、上記(a)、(b)、(c)の条
件のもとで、シグモイド関数のデータテーブルの定義域
(上限及び下限)について考察してみる。ここで、 u=Σ(ω*x)−θ とすると、上記式(1)のシグモイド関数f(u)は、
次の式(2)で表現される関数となる。
件のもとで、シグモイド関数のデータテーブルの定義域
(上限及び下限)について考察してみる。ここで、 u=Σ(ω*x)−θ とすると、上記式(1)のシグモイド関数f(u)は、
次の式(2)で表現される関数となる。
【0040】 f(u)=1/(1+exp(−u/T)) (2) 上記シグモイド関数f(u)をグラフにして示すと、図
3に示すような形状となる。但し、この図3は傾きT=
1の場合である。この図3からわかるように、シグモイ
ド関数f(u)は、0以上1以下の値(0≦f(u)≦
1)をとる。そして、このシグモイド関数について入力
値uと関数値f(u)との対応関係を示すデータテーブ
ルを作成すると、図4に示すようなデータテーブルとな
る。この場合、入力値uを0.5ずつ変化させるように
した。
3に示すような形状となる。但し、この図3は傾きT=
1の場合である。この図3からわかるように、シグモイ
ド関数f(u)は、0以上1以下の値(0≦f(u)≦
1)をとる。そして、このシグモイド関数について入力
値uと関数値f(u)との対応関係を示すデータテーブ
ルを作成すると、図4に示すようなデータテーブルとな
る。この場合、入力値uを0.5ずつ変化させるように
した。
【0041】ここで、関数値f(u)の最大値1を「4
000h」で表現しているから、16ビットのデータの
1ビット(1LSB)で示される関数値f(u)の最小
値δは、 δ=1/4000h=6.104×10−5=0.00
006104 となる。この最小値δは、上記データテーブルの分解能
(関数値f(u)の分解能)である。
000h」で表現しているから、16ビットのデータの
1ビット(1LSB)で示される関数値f(u)の最小
値δは、 δ=1/4000h=6.104×10−5=0.00
006104 となる。この最小値δは、上記データテーブルの分解能
(関数値f(u)の分解能)である。
【0042】そして、上記図4に示すデータテーブルに
おいて、u<−11.0のときは、f(u)<0.00
002であると共に、上記分解能δの制限から、f
(u)=0000hとなる。
おいて、u<−11.0のときは、f(u)<0.00
002であると共に、上記分解能δの制限から、f
(u)=0000hとなる。
【0043】一方、u>11.0のときは、f(u)>
0.99998であると共に、上記分解能δの制限か
ら、f(u)=4000hとなる。
0.99998であると共に、上記分解能δの制限か
ら、f(u)=4000hとなる。
【0044】従って、分解能の制限から、シグモイド関
数のデータテーブルとしては、 −11.0≦u≦11.0 の範囲のデータを持てば良い。この場合、データテーブ
ルの上限は11.0、下限は−11.0である。尚、本
実施例においては、マイクロコンピュータ3で計算する
場合のデータ処理を容易にするために、データテーブル
の上限及び下限を、それぞれ11.875及び−11.
875に設定した。
数のデータテーブルとしては、 −11.0≦u≦11.0 の範囲のデータを持てば良い。この場合、データテーブ
ルの上限は11.0、下限は−11.0である。尚、本
実施例においては、マイクロコンピュータ3で計算する
場合のデータ処理を容易にするために、データテーブル
の上限及び下限を、それぞれ11.875及び−11.
875に設定した。
【0045】そして、上述したように、シグモイド関数
のデータテーブルの上限及び下限を、データテーブルの
分解能に応じて設定した場合に、データテーブルの容量
(大きさ)を計算してみる。ここで、空調制御において
TAOを計算する場合、必要分解能から考えてTAOの
データ長を最低2バイトにする必要がある。また、上記
入力値uの定義域のデータ長も2バイト(16ビット)
に設定する必要がある。そして、入力値uの定義域の1
ビット(LSB)毎にTAOの2バイトのデータを持つ
ように構成したテーブルが上記シグモイド関数のデータ
テーブルとなる。このため、このデータテーブルの容量
を計算する式とその計算値は、 216×2バイト=128Kバイト となる。このシグモイド関数のデータテーブルの具体的
構成を、図5に示す。
のデータテーブルの上限及び下限を、データテーブルの
分解能に応じて設定した場合に、データテーブルの容量
(大きさ)を計算してみる。ここで、空調制御において
TAOを計算する場合、必要分解能から考えてTAOの
データ長を最低2バイトにする必要がある。また、上記
入力値uの定義域のデータ長も2バイト(16ビット)
に設定する必要がある。そして、入力値uの定義域の1
ビット(LSB)毎にTAOの2バイトのデータを持つ
ように構成したテーブルが上記シグモイド関数のデータ
テーブルとなる。このため、このデータテーブルの容量
を計算する式とその計算値は、 216×2バイト=128Kバイト となる。このシグモイド関数のデータテーブルの具体的
構成を、図5に示す。
【0046】また、上記シグモイド関数のデータテーブ
ルを記憶させる記憶手段として例えばROMを用いると
すると、128Kバイト以上のROMが必要になる。こ
れでは、ROMの容量がまだかなり大きいので、本実施
例では、シグモイド関数のデータテーブルを次に述べる
ようにして縮小している。
ルを記憶させる記憶手段として例えばROMを用いると
すると、128Kバイト以上のROMが必要になる。こ
れでは、ROMの容量がまだかなり大きいので、本実施
例では、シグモイド関数のデータテーブルを次に述べる
ようにして縮小している。
【0047】具体的には、上記シグモイド関数のデータ
テーブルの中から設定個数(例えば256個)おきのデ
ータだけを抽出し、これら抽出したデータから縮小デー
タテーブルを作成している。即ち、入力値uの16ビッ
トのデータのうちの上位1バイト分のデータテーブルだ
けを持つようにし、下位1バイト分のデータについては
データテーブルとしては持たないようにしている。これ
により、縮小データテーブルは、図5に示すデータテー
ブルの中から、入力値uが「−11.875×(128
/128)」から「−11.875×(1/128)」
までの各値と、「0」と、「11.875×(1/12
8)」から「11.875×(128/128)」まで
の各値と、これら入力値uの各値に対応する関数値f
(u)とを抽出し、これら抽出したデータから構成され
たデータテーブルとなる。この縮小データテーブルの大
きさは、 128Kバイト×1/256 となる。そして、本実施例では、上記縮小データテーブ
ルをマイクロコンピュータ3のROM内に記憶するよう
に構成されいる。
テーブルの中から設定個数(例えば256個)おきのデ
ータだけを抽出し、これら抽出したデータから縮小デー
タテーブルを作成している。即ち、入力値uの16ビッ
トのデータのうちの上位1バイト分のデータテーブルだ
けを持つようにし、下位1バイト分のデータについては
データテーブルとしては持たないようにしている。これ
により、縮小データテーブルは、図5に示すデータテー
ブルの中から、入力値uが「−11.875×(128
/128)」から「−11.875×(1/128)」
までの各値と、「0」と、「11.875×(1/12
8)」から「11.875×(128/128)」まで
の各値と、これら入力値uの各値に対応する関数値f
(u)とを抽出し、これら抽出したデータから構成され
たデータテーブルとなる。この縮小データテーブルの大
きさは、 128Kバイト×1/256 となる。そして、本実施例では、上記縮小データテーブ
ルをマイクロコンピュータ3のROM内に記憶するよう
に構成されいる。
【0048】そして、このような構成の縮小データテー
ブルに基づいてニューラルネットワークの計算を実行す
る場合、即ち、上記縮小データテーブルに基づいて入力
値uに対応する関数値f(u)を求める場合において、
入力値uが抽出したデータの間のデータについては、2
つの抽出データを2点として線形補間計算することによ
り関数値f(u)を求めるように構成されている。
ブルに基づいてニューラルネットワークの計算を実行す
る場合、即ち、上記縮小データテーブルに基づいて入力
値uに対応する関数値f(u)を求める場合において、
入力値uが抽出したデータの間のデータについては、2
つの抽出データを2点として線形補間計算することによ
り関数値f(u)を求めるように構成されている。
【0049】また、上記縮小データテーブルは、傾きT
=1の場合のデータテーブルであるため、傾きTが1以
外の場合には、傾きTが1以外の場合のデータテーブル
を使用する必要がある。このためには、傾きTが1以外
の場合の縮小データテーブルを作成してROMに記憶さ
せておく必要があるが、このように構成すると、傾きT
が複数ある場合、即ち、複数のニューラルネットワーク
を用いる場合には、複数の縮小データテーブルをROM
に記憶させなければならず、ROMの容量が大きくなっ
てしまう。
=1の場合のデータテーブルであるため、傾きTが1以
外の場合には、傾きTが1以外の場合のデータテーブル
を使用する必要がある。このためには、傾きTが1以外
の場合の縮小データテーブルを作成してROMに記憶さ
せておく必要があるが、このように構成すると、傾きT
が複数ある場合、即ち、複数のニューラルネットワーク
を用いる場合には、複数の縮小データテーブルをROM
に記憶させなければならず、ROMの容量が大きくなっ
てしまう。
【0050】そこで、本実施例においては、傾きT=1
の場合の縮小データテーブルだけを記憶しておき、傾き
Tが1以外の場合には、次のようにして縮小データテー
ブルを参照するようにしている。
の場合の縮小データテーブルだけを記憶しておき、傾き
Tが1以外の場合には、次のようにして縮小データテー
ブルを参照するようにしている。
【0051】即ち、入力値uに1/Tを乗じたu/Tを
入力値として上記T=1の場合の縮小データテーブルを
参照することにより、入力値u/Tに対応する関数値f
(u)を求めるようにしている。これにより、傾きTが
1以外の場合であっても、T=1の場合の縮小データテ
ーブルに基づいて関数値f(u)を正確に求めることが
できる。
入力値として上記T=1の場合の縮小データテーブルを
参照することにより、入力値u/Tに対応する関数値f
(u)を求めるようにしている。これにより、傾きTが
1以外の場合であっても、T=1の場合の縮小データテ
ーブルに基づいて関数値f(u)を正確に求めることが
できる。
【0052】次に、マイクロコンピュータ3により上記
縮小データテーブルに基づいてニューラルネットワーク
の計算を実行する制御内容について図7のフローチャー
トを参照して説明する。この場合、まず、ニューラルネ
ットワークの中間層ユニットの各ニューロンの出力値を
前記式(1)により計算する。具体的には、図7のステ
ップS201において、中間層ユニットの1番目のニュ
ーロンの式(1)の中の積和部分(u=Σωkj・xj
−θk)を計算する。続いて、入力値uに1/Tを乗じ
たu/Tを入力値uとする(ステップS202)。
縮小データテーブルに基づいてニューラルネットワーク
の計算を実行する制御内容について図7のフローチャー
トを参照して説明する。この場合、まず、ニューラルネ
ットワークの中間層ユニットの各ニューロンの出力値を
前記式(1)により計算する。具体的には、図7のステ
ップS201において、中間層ユニットの1番目のニュ
ーロンの式(1)の中の積和部分(u=Σωkj・xj
−θk)を計算する。続いて、入力値uに1/Tを乗じ
たu/Tを入力値uとする(ステップS202)。
【0053】そして、ステップS203へ進み、ROM
に記憶しているシグモイド関数の縮小データテーブル
(図5参照)を参照して、上記入力値u(u/T)に対
応する関数値f(u)を求める。この場合、シグモイド
関数の縮小データテーブルを検索すると共に、上記入力
値uが抽出データ間の中間値であるときには線形補間計
算を実行することにより、関数値f(u)を算出し、こ
れを中間層ユニットの1番目のニューロンの出力値とす
る。
に記憶しているシグモイド関数の縮小データテーブル
(図5参照)を参照して、上記入力値u(u/T)に対
応する関数値f(u)を求める。この場合、シグモイド
関数の縮小データテーブルを検索すると共に、上記入力
値uが抽出データ間の中間値であるときには線形補間計
算を実行することにより、関数値f(u)を算出し、こ
れを中間層ユニットの1番目のニューロンの出力値とす
る。
【0054】続いて、中間層ユニットの全てのニューロ
ンの出力値を計算したか否かを判断する(ステップS2
04)。ここで、中間層ユニットの全てのニューロンの
出力値を計算していない場合には、ステップS204に
て「NO」へ進み、ステップS201へ戻って、中間層
ユニットの残りの(2番目以降の)ニューロンの出力値
を計算する処理を繰り返す。
ンの出力値を計算したか否かを判断する(ステップS2
04)。ここで、中間層ユニットの全てのニューロンの
出力値を計算していない場合には、ステップS204に
て「NO」へ進み、ステップS201へ戻って、中間層
ユニットの残りの(2番目以降の)ニューロンの出力値
を計算する処理を繰り返す。
【0055】この後、中間層ユニットの全てのニューロ
ン(本実施例の場合、20個のニューロン)の出力値を
計算したら、ステップS204にて「YES」へ進む。
そして、ニューラルネットワークの出力層ユニットの各
ニューロンの出力値を前記式(1)により計算する。具
体的には、ステップS205において、出力層ユニット
の1番目のニューロンの式(1)の中の積和部分(u=
Σωkj・xj−θk)を計算する。続いて、入力値u
に1/Tを乗じたu/Tを入力値uとする(ステップS
206)。
ン(本実施例の場合、20個のニューロン)の出力値を
計算したら、ステップS204にて「YES」へ進む。
そして、ニューラルネットワークの出力層ユニットの各
ニューロンの出力値を前記式(1)により計算する。具
体的には、ステップS205において、出力層ユニット
の1番目のニューロンの式(1)の中の積和部分(u=
Σωkj・xj−θk)を計算する。続いて、入力値u
に1/Tを乗じたu/Tを入力値uとする(ステップS
206)。
【0056】そして、ステップS207へ進み、ROM
に記憶しているシグモイド関数の縮小データテーブルを
参照して、上記入力値u(u/T)に対応する関数値f
(u)を求める。この場合、シグモイド関数の縮小デー
タテーブルを検索すると共に、線形補間計算を実行する
ことにより、関数値f(u)を算出し、これを出力層ユ
ニットの1番目のニューロンの出力値とする。
に記憶しているシグモイド関数の縮小データテーブルを
参照して、上記入力値u(u/T)に対応する関数値f
(u)を求める。この場合、シグモイド関数の縮小デー
タテーブルを検索すると共に、線形補間計算を実行する
ことにより、関数値f(u)を算出し、これを出力層ユ
ニットの1番目のニューロンの出力値とする。
【0057】続いて、出力層ユニットの全てのニューロ
ンの出力値を計算したか否かを判断する(ステップS2
08)。ここで、出力層ユニットの全てのニューロンの
出力値を計算していない場合には、ステップS208に
て「NO」へ進み、ステップS205へ戻って、出力層
ユニットの残りの(2番目以降の)ニューロンの出力値
を計算する処理を繰り返す。尚、本実施例の場合、出力
層ユニットのニューロンは1個であるから、1回目でス
テップS204にて「YES」へ進み、ニューラルネッ
トワークの計算処理を終了する。
ンの出力値を計算したか否かを判断する(ステップS2
08)。ここで、出力層ユニットの全てのニューロンの
出力値を計算していない場合には、ステップS208に
て「NO」へ進み、ステップS205へ戻って、出力層
ユニットの残りの(2番目以降の)ニューロンの出力値
を計算する処理を繰り返す。尚、本実施例の場合、出力
層ユニットのニューロンは1個であるから、1回目でス
テップS204にて「YES」へ進み、ニューラルネッ
トワークの計算処理を終了する。
【0058】これにより、車両用空調装置制御用の目標
吹出温TAOが算出される。そして、このようなニュー
ラルネットワークの演算処理により算出された目標吹出
温TAOは、設計者が意図するきめ細かい空調制御を実
行するために最適な目標吹出温TAOとなる。
吹出温TAOが算出される。そして、このようなニュー
ラルネットワークの演算処理により算出された目標吹出
温TAOは、設計者が意図するきめ細かい空調制御を実
行するために最適な目標吹出温TAOとなる。
【0059】尚、従来構成の車両用空調装置のマイクロ
コンピュータ制御においては、次の式により目標吹出温
TAOを算出していた。
コンピュータ制御においては、次の式により目標吹出温
TAOを算出していた。
【0060】TAO=KSET ×TSET −KR×TR−K
AM×Tam−KS×Ts +C 但し、KSET は温度設定ゲイン、KRは内気温度ゲイ
ン、KAMは外気温度ゲイン、KSは日射ゲイン、Cは
補正定数である。
AM×Tam−KS×Ts +C 但し、KSET は温度設定ゲイン、KRは内気温度ゲイ
ン、KAMは外気温度ゲイン、KSは日射ゲイン、Cは
補正定数である。
【0061】このTAOを算出する式は、一般的な使用
者が普通の条件下でほぼ満足する特性が得られるように
各定数が設定されている。しかし、上記式は一次式(線
形)であるから、ある特定の条件下でTAOの値を急激
に変化させたり、変化率を徐々に変えたりするというよ
うなきめ細かい空調制御を実現することはできなかっ
た。
者が普通の条件下でほぼ満足する特性が得られるように
各定数が設定されている。しかし、上記式は一次式(線
形)であるから、ある特定の条件下でTAOの値を急激
に変化させたり、変化率を徐々に変えたりするというよ
うなきめ細かい空調制御を実現することはできなかっ
た。
【0062】これに対して、本実施例のニューラルネッ
トワークの演算処理により目標吹出温TAOを算出する
構成によれば、設計者が意図するきめ細かい空調制御を
実行するために最適な目標吹出温TAOを算出すること
が可能である。具体的には、図6に示すフローチャート
に従って学習処理によりシグモイド関数の結合係数ω及
び閾値θを設定するときに、設計者が意図するきめ細か
い空調制御を実現するように結合係数ω及び閾値θを設
定するように構成すれば良い。
トワークの演算処理により目標吹出温TAOを算出する
構成によれば、設計者が意図するきめ細かい空調制御を
実行するために最適な目標吹出温TAOを算出すること
が可能である。具体的には、図6に示すフローチャート
に従って学習処理によりシグモイド関数の結合係数ω及
び閾値θを設定するときに、設計者が意図するきめ細か
い空調制御を実現するように結合係数ω及び閾値θを設
定するように構成すれば良い。
【0063】そして、本実施例においては、目標吹出温
TAOをニューラルネットワークを用いた演算装置によ
り算出するに際して、シグモイド関数のデータテーブル
の上限及び下限を、データテーブルの分解能に応じて決
めるように構成したので、シグモイド関数のデータテー
ブルの大きさを小さくすることができ、該データテーブ
ルを記憶させるROM(記憶手段)の容量を小さくする
ことができる。しかも、この場合、データテーブルの上
限及び下限の外側のデータは、分解能によれば無視でき
るデータであるから、計算精度が低下することはない。
TAOをニューラルネットワークを用いた演算装置によ
り算出するに際して、シグモイド関数のデータテーブル
の上限及び下限を、データテーブルの分解能に応じて決
めるように構成したので、シグモイド関数のデータテー
ブルの大きさを小さくすることができ、該データテーブ
ルを記憶させるROM(記憶手段)の容量を小さくする
ことができる。しかも、この場合、データテーブルの上
限及び下限の外側のデータは、分解能によれば無視でき
るデータであるから、計算精度が低下することはない。
【0064】また、上記実施例では、シグモイド関数の
データテーブルの中から設定個数(例えば256個)お
きのデータだけを抽出し、これら抽出データから縮小デ
ータテーブルを作成した。具体的には、入力値uの16
ビットのデータのうちの上位1バイト分のデータテーブ
ルだけを持つようにし、下位1バイト分のデータについ
てはデータテーブルとしては持たないように構成した縮
小データテーブルを作成し、この縮小データテーブルを
ROMに記憶させるように構成した。このため、データ
テーブルを記憶させるROMの容量を大幅に小さくする
ことができる。そして、上記縮小データテーブルに基づ
いてニューラルネットワークの計算を実行する場合、抽
出したデータの間のデータについては、線形補間計算す
ることによりシグモイド関数値を求めるように構成した
ので、計算精度が低下することを防止できる。
データテーブルの中から設定個数(例えば256個)お
きのデータだけを抽出し、これら抽出データから縮小デ
ータテーブルを作成した。具体的には、入力値uの16
ビットのデータのうちの上位1バイト分のデータテーブ
ルだけを持つようにし、下位1バイト分のデータについ
てはデータテーブルとしては持たないように構成した縮
小データテーブルを作成し、この縮小データテーブルを
ROMに記憶させるように構成した。このため、データ
テーブルを記憶させるROMの容量を大幅に小さくする
ことができる。そして、上記縮小データテーブルに基づ
いてニューラルネットワークの計算を実行する場合、抽
出したデータの間のデータについては、線形補間計算す
ることによりシグモイド関数値を求めるように構成した
ので、計算精度が低下することを防止できる。
【0065】更に、上記実施例においては、シグモイド
関数の縮小データテーブルとして傾きTが「1」の場合
の縮小データテーブルだけを記憶するように構成したの
で、データテーブルを記憶させるROMの容量を更に小
さくすることができる。そして、傾きTが「1」以外の
場合には、入力値を1/T倍した値を入力値として上記
傾きTが「1」の場合のデータテーブルを参照してニュ
ーラルネットワークの計算を実行するように構成した。
これにより、傾きTが「1」以外の場合も、計算精度が
低下することなく、ニューラルネットワークの計算を実
行することができる。特に、複数のニューラルネットワ
ークを用いた演算装置を使用する構成の場合には、傾き
Tが複数存在するため、ROMの容量を小さくできると
いう効果が顕著である。
関数の縮小データテーブルとして傾きTが「1」の場合
の縮小データテーブルだけを記憶するように構成したの
で、データテーブルを記憶させるROMの容量を更に小
さくすることができる。そして、傾きTが「1」以外の
場合には、入力値を1/T倍した値を入力値として上記
傾きTが「1」の場合のデータテーブルを参照してニュ
ーラルネットワークの計算を実行するように構成した。
これにより、傾きTが「1」以外の場合も、計算精度が
低下することなく、ニューラルネットワークの計算を実
行することができる。特に、複数のニューラルネットワ
ークを用いた演算装置を使用する構成の場合には、傾き
Tが複数存在するため、ROMの容量を小さくできると
いう効果が顕著である。
【0066】一方、上記実施例においては、シグモイド
関数の結合係数等を予め学習することにより決定する際
に、ニューラルネットワークの計算を実行する場合の分
解能に合わせて決定するように構成したので、ニューラ
ルネットワークの計算を実行するときにシグモイド関数
値の誤差が発生しなくなり、それだけ計算精度を高くす
ることができる。
関数の結合係数等を予め学習することにより決定する際
に、ニューラルネットワークの計算を実行する場合の分
解能に合わせて決定するように構成したので、ニューラ
ルネットワークの計算を実行するときにシグモイド関数
値の誤差が発生しなくなり、それだけ計算精度を高くす
ることができる。
【0067】ちなみに、シグモイド関数の結合係数等を
予め学習することにより決定する際に、ニューラルネッ
トワークの計算を実行する場合の分解能に合わせて決定
していない場合には、図8に示すように、u(x座標)
のずれαにより、シグモイド関数値f(u)がf(u±
α)に変動するようになり、y座標にもずれが生ずる。
この結果、最大誤差ビット数(MAX誤差LSB数)と
入力ニューロンの個数との関係は、図9に示すような関
係になり、かなり計算誤差が発生するおそれがあること
がわかる。
予め学習することにより決定する際に、ニューラルネッ
トワークの計算を実行する場合の分解能に合わせて決定
していない場合には、図8に示すように、u(x座標)
のずれαにより、シグモイド関数値f(u)がf(u±
α)に変動するようになり、y座標にもずれが生ずる。
この結果、最大誤差ビット数(MAX誤差LSB数)と
入力ニューロンの個数との関係は、図9に示すような関
係になり、かなり計算誤差が発生するおそれがあること
がわかる。
【0068】尚、上記実施例では、シグモイド関数のデ
ータテーブルの上限及び下限をデータテーブルの分解能
に応じて決めるという第1の構成と、シグモイド関数の
データテーブルの中から設定個数(例えば256個)お
きのデータだけを抽出し、これら抽出データから縮小デ
ータテーブルを作成するという第2の構成と、シグモイ
ド関数の縮小データテーブルとして傾きTが「1」の場
合の縮小データテーブルだけを記憶すると共に、傾きT
が「1」以外の場合には、入力値を1/T倍した値を入
力値として上記傾きTが「1」の場合のデータテーブル
を参照してニューラルネットワークの計算を実行すると
いう第3の構成と、シグモイド関数の結合係数等を予め
学習することにより決定する際に、ニューラルネットワ
ークの計算を実行する場合の分解能に合わせて決定する
という第4の構成とを全て組み込むように構成したが、
これに限られるものではなく、上記4つの構成のうちの
いずれか1つの構成だけを組み込むようにしても良い。
また、上記4つの構成のうちのいずれか2つまたは3つ
の構成を組み込むように構成しても良い。
ータテーブルの上限及び下限をデータテーブルの分解能
に応じて決めるという第1の構成と、シグモイド関数の
データテーブルの中から設定個数(例えば256個)お
きのデータだけを抽出し、これら抽出データから縮小デ
ータテーブルを作成するという第2の構成と、シグモイ
ド関数の縮小データテーブルとして傾きTが「1」の場
合の縮小データテーブルだけを記憶すると共に、傾きT
が「1」以外の場合には、入力値を1/T倍した値を入
力値として上記傾きTが「1」の場合のデータテーブル
を参照してニューラルネットワークの計算を実行すると
いう第3の構成と、シグモイド関数の結合係数等を予め
学習することにより決定する際に、ニューラルネットワ
ークの計算を実行する場合の分解能に合わせて決定する
という第4の構成とを全て組み込むように構成したが、
これに限られるものではなく、上記4つの構成のうちの
いずれか1つの構成だけを組み込むようにしても良い。
また、上記4つの構成のうちのいずれか2つまたは3つ
の構成を組み込むように構成しても良い。
【0069】更に、上記実施例においては、ニューラル
ネットワークの中間層ユニットを1つとしたが、これに
代えて、2つ以上の中間層ユニットを設けるように構成
しても良い。また、ニューラルネットワークの中間層ユ
ニットを20個のニューロンから構成したが、ニューロ
ンの個数は適宜決めれば良い。更にまた、入力層ユニッ
トのニューロンの個数及び出力層ユニットのニューロン
の個数も適宜決めれば良い。
ネットワークの中間層ユニットを1つとしたが、これに
代えて、2つ以上の中間層ユニットを設けるように構成
しても良い。また、ニューラルネットワークの中間層ユ
ニットを20個のニューロンから構成したが、ニューロ
ンの個数は適宜決めれば良い。更にまた、入力層ユニッ
トのニューロンの個数及び出力層ユニットのニューロン
の個数も適宜決めれば良い。
【0070】一方、上記実施例では、車両用空調装置の
目標吹出温度TAOをニューラルネットワークを用いた
演算装置により算出する場合に適用したが、これに代え
て、例えば車両用空調装置の風量や吹出口モード等をニ
ューラルネットワークを用いた演算装置により算出する
場合に適用することも好ましい構成である。この場合、
1つのニューラルネットワークを用いて目標吹出温度T
AO、風量、吹出口モード等を算出するように構成して
も良いし、或いは、複数のニューラルネットワークを用
いて目標吹出温度TAO、風量、吹出口モード等を算出
するように構成しても良い。
目標吹出温度TAOをニューラルネットワークを用いた
演算装置により算出する場合に適用したが、これに代え
て、例えば車両用空調装置の風量や吹出口モード等をニ
ューラルネットワークを用いた演算装置により算出する
場合に適用することも好ましい構成である。この場合、
1つのニューラルネットワークを用いて目標吹出温度T
AO、風量、吹出口モード等を算出するように構成して
も良いし、或いは、複数のニューラルネットワークを用
いて目標吹出温度TAO、風量、吹出口モード等を算出
するように構成しても良い。
【0071】また、上記実施例では、本発明のニューラ
ルネットワークの演算装置を車両用空調装置に適用する
ように構成したが、これに限られるものではなく、エン
ジン制御装置やプラント制御装置に適用するように構成
しても良い。
ルネットワークの演算装置を車両用空調装置に適用する
ように構成したが、これに限られるものではなく、エン
ジン制御装置やプラント制御装置に適用するように構成
しても良い。
【図1】本発明の一実施例を示すもので、車両用空調装
置の概略全体構成を示す図
置の概略全体構成を示す図
【図2】ニューラルネットワークの構成を示す図
【図3】シグモイド関数のグラフ
【図4】シグモイド関数の入力値と関数値との対応関係
を示す表
を示す表
【図5】シグモイド関数のデータテーブルを示す図
【図6】学習処理を示すフローチャート
【図7】マイクロコンピュータによるニューラルネット
ワークの計算処理を示すフローチャート
ワークの計算処理を示すフローチャート
【図8】シグモイド関数の誤差を示すグラフ
【図9】最大誤差ビット数とニューロンの個数との関係
を示す図
を示す図
1は車両用空調装置、2は空調ユニット、3はマイクロ
コンピュータ(ニューラルネットワークの演算装置)、
4はエアコン制御装置、5はダクト、17は遠心ファ
ン、28は内気センサ、29は外気センサ、30は日射
センサ、31はエバ後温センサ、32は水温センサ、3
4はバッテリ、35はイグニッションスイッチを示す。
コンピュータ(ニューラルネットワークの演算装置)、
4はエアコン制御装置、5はダクト、17は遠心ファ
ン、28は内気センサ、29は外気センサ、30は日射
センサ、31はエバ後温センサ、32は水温センサ、3
4はバッテリ、35はイグニッションスイッチを示す。
Claims (7)
- 【請求項1】 ニューラルネットワークの各ニューロン
の出力値を定義するシグモイド関数の結合係数、閾値、
傾きを予め学習することにより決定すると共に、前記シ
グモイド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデー
タテーブルを作成し、このデータテーブルに基づいてニ
ューラルネットワークの計算を実行するように構成され
たニューラルネットワークの演算装置において、 前記シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限
を、前記データテーブルの分解能に応じて決めるように
構成したことを特徴とするニューラルネットワークの演
算装置。 - 【請求項2】 ニューラルネットワークの各ニューロン
の出力値を定義するシグモイド関数の結合係数、閾値、
傾きを予め学習することにより決定すると共に、前記シ
グモイド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデー
タテーブルを作成し、このデータテーブルに基づいてニ
ューラルネットワークの計算を実行するように構成され
たニューラルネットワークの演算装置において、 前記シグモイド関数のデータテーブルの中から設定個数
おきのデータだけを抽出すると共に、これら抽出データ
から縮小データテーブルを作成して記憶するように構成
し、そして、 前記縮小データテーブルに基づいてニューラルネットワ
ークの計算を実行する場合、前記抽出データ間のデータ
については線形補間計算により求めるように構成したこ
とを特徴とするニューラルネットワークの演算装置。 - 【請求項3】 ニューラルネットワークの各ニューロン
の出力値を定義するシグモイド関数の結合係数、閾値、
傾きを予め学習することにより決定すると共に、前記シ
グモイド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデー
タテーブルを作成し、このデータテーブルに基づいてニ
ューラルネットワークの計算を実行するように構成され
たニューラルネットワークの演算装置において、 前記シグモイド関数のデータテーブルとして前記傾きT
が「1」の場合のデータテーブルを記憶するように構成
し、 前記傾きTが「1」以外の場合には、入力値を1/T倍
した値を入力値として前記傾きTが「1」の場合のデー
タテーブルを参照してニューラルネットワークの計算を
実行するように構成したことを特徴とするニューラルネ
ットワークの演算装置。 - 【請求項4】 ニューラルネットワークの各ニューロン
の出力値を定義するシグモイド関数の結合係数、閾値、
傾きを予め学習することにより決定すると共に、前記シ
グモイド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデー
タテーブルを作成し、このデータテーブルに基づいてニ
ューラルネットワークの計算を実行するように構成され
たニューラルネットワークの演算装置において、 前記シグモイド関数の結合係数等を予め学習することに
より決定する際、ニューラルネットワークの計算を実行
する場合の分解能に合わせて決定するように構成したこ
とを特徴とするニューラルネットワークの演算装置。 - 【請求項5】 ニューラルネットワークの各ニューロン
の出力値を定義するシグモイド関数の結合係数、閾値、
傾きを予め学習することにより決定すると共に、前記シ
グモイド関数の入力値と関数値との対応関係を示すデー
タテーブルを作成し、このデータテーブルに基づいてニ
ューラルネットワークの計算を実行するように構成され
たニューラルネットワークの演算装置において、 前記シグモイド関数のデータテーブルの上限及び下限
を、前記データテーブルの分解能に応じて決め、 前記シグモイド関数のデータテーブルの中から設定個数
おきのデータだけを抽出すると共に、これら抽出データ
から縮小データテーブルを作成して記憶するように構成
し、前記縮小データテーブルに基づいてニューラルネッ
トワークの計算を実行する場合、前記抽出データ間のデ
ータについては線形補間計算により求めるように構成
し、そして、 前記シグモイド関数のデータテーブルとして前記傾きT
が「1」の場合のデータテーブルを記憶するように構成
し、前記傾きTが「1」以外の場合には、入力値を1/
T倍した値を入力値として前記傾きTが「1」の場合の
データテーブルを参照してニューラルネットワークの計
算を実行するように構成したことを特徴とするニューラ
ルネットワークの演算装置。 - 【請求項6】 前記シグモイド関数の結合係数等を予め
学習することにより決定する際、ニューラルネットワー
クの計算を実行する場合の分解能に合わせて決定するよ
うに構成したことを特徴とする請求項5記載のニューラ
ルネットワークの演算装置。 - 【請求項7】 空調の吹出口から送風される空気の温度
が目標吹出温度TAOになるようにファン装置やダンパ
ー等を自動的に駆動制御するように構成された車両用空
調装置において、 使用者により設定された設定温度TSET を第1の入力と
し、 内気温度センサにより検知された内気温度TRを第2の
入力とし、 外気温度センサにより検知された外気温度Tamを第3の
入力とし、 日射量センサにより検知された日射量Ts を第4の入力
とし、 前記目標吹出温度TAOを出力とし、 請求項1ないし6のいずれかに記載のニューラルネット
ワークの演算装置によって前記4つの入力に基づいて前
記目標吹出温度TAOを演算するように構成したことを
特徴とする車両用空調装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8223714A JPH1063633A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | ニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8223714A JPH1063633A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | ニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1063633A true JPH1063633A (ja) | 1998-03-06 |
Family
ID=16802526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8223714A Pending JPH1063633A (ja) | 1996-08-26 | 1996-08-26 | ニューラルネットワークの演算装置及び車両用空調装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1063633A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2780919A1 (fr) * | 1998-07-08 | 2000-01-14 | Peugeot | Dispositif de commande du fonctionnement d'un systeme de ventilation/climatisation de l'habitacle d'un vehicule automobile |
FR2799171A1 (fr) * | 1999-09-30 | 2001-04-06 | Siemens Ag | Procede et dispositif d'application d'air sur au moins une vitre dans un vehicule |
CN107599783A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-19 | 吉林大学 | 一种车内环境管理系统及其控制方法 |
JP2021500654A (ja) * | 2017-10-24 | 2021-01-07 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation | ニューラル・ネットワークの効率の促進 |
CN114771195A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-22 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种基于神经网络优化的电动汽车热泵控制方法 |
WO2022220407A1 (ko) * | 2021-04-12 | 2022-10-20 | 한온시스템 주식회사 | 보간법을 활용한 인공지능 공조 제어 시스템 및 그 방법 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06175999A (ja) * | 1992-12-08 | 1994-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | ニューロコンピュータ |
JPH07220087A (ja) * | 1993-10-18 | 1995-08-18 | Glory Ltd | ランダムマスク方式による紙葉類のニューロ識別/正損分離装置 |
JPH07248841A (ja) * | 1994-03-09 | 1995-09-26 | Mitsubishi Electric Corp | 非線形関数発生装置およびフォーマット変換装置 |
-
1996
- 1996-08-26 JP JP8223714A patent/JPH1063633A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06175999A (ja) * | 1992-12-08 | 1994-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | ニューロコンピュータ |
JPH07220087A (ja) * | 1993-10-18 | 1995-08-18 | Glory Ltd | ランダムマスク方式による紙葉類のニューロ識別/正損分離装置 |
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Cited By (6)
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FR2780919A1 (fr) * | 1998-07-08 | 2000-01-14 | Peugeot | Dispositif de commande du fonctionnement d'un systeme de ventilation/climatisation de l'habitacle d'un vehicule automobile |
FR2799171A1 (fr) * | 1999-09-30 | 2001-04-06 | Siemens Ag | Procede et dispositif d'application d'air sur au moins une vitre dans un vehicule |
CN107599783A (zh) * | 2017-09-28 | 2018-01-19 | 吉林大学 | 一种车内环境管理系统及其控制方法 |
JP2021500654A (ja) * | 2017-10-24 | 2021-01-07 | インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーションInternational Business Machines Corporation | ニューラル・ネットワークの効率の促進 |
WO2022220407A1 (ko) * | 2021-04-12 | 2022-10-20 | 한온시스템 주식회사 | 보간법을 활용한 인공지능 공조 제어 시스템 및 그 방법 |
CN114771195A (zh) * | 2022-04-11 | 2022-07-22 | 中国第一汽车股份有限公司 | 一种基于神经网络优化的电动汽车热泵控制方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050426 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050818 |