JP3303928B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3303928B2
JP3303928B2 JP11541892A JP11541892A JP3303928B2 JP 3303928 B2 JP3303928 B2 JP 3303928B2 JP 11541892 A JP11541892 A JP 11541892A JP 11541892 A JP11541892 A JP 11541892A JP 3303928 B2 JP3303928 B2 JP 3303928B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に関
し、より詳しくは、暖機運転中の暖房制御に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】水冷式エンジンにあっては暖房の熱源とし
てエンジン冷却水を用いるのが通例である。このため、
エンジン冷却水が十分に暖まっていない暖機運転中の暖
房制御では、十分に暖かい温風を車室内に供給できない
という問題を有している。
【0003】暖機運転中の暖房制御に関し、特公昭60
−21082号公報には、エンジン冷却水温に応じて吹
出風量を増大させることが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする技術的課題】ところで、車室
内に空調エアを吹出させた場合、乗員の体感する快適性
は、空調エアの温度だけに依存するものではない。すな
わち、仮に車室内温度が極端に低い場合を想定したとき
に、例えエンジン冷却水温がある程度上昇し、車室内に
吹出される空調エアがある程度の温風であったとして
も、この空調エアによって車室内の冷気が撹拌され、こ
のため乗員はむしろ空調エアの吹出しによって寒いと感
じる場合がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、暖機運転中の暖
房制御を前提として、空調エアの吹出しによって車室内
の冷気が撹拌され、このため乗員が寒いと感じるのを防
止するようにした車両用空調装置を提供することにあ
る。
【0006】
【技術的課題を解決するための手段】上記技術的課題を
達成すべく、本発明のうち、第1の発明にあっては、暖
機運転中の暖房制御開始時における車室内温度を検出す
る室温検出手段と、該室温検出手段からの信号を受け、
暖房制御開始時の車室内温度が低いときには、高いとき
に比べて、吹出風量の増加割合を小さくする風量制御手
段と、を備えた構成としてある。
【0007】また、本発明のうち、第2の発明にあって
は、暖機運転中の暖房制御開始時における車室内温度を
パラメ−タに含む快適度指数を演算する演算手段と、該
快適度指数に応じて、車室内温度が低く前記快適度指数
が低い値を示すときには、車室内温度が高く前記快適度
指数が高い値を示すときに比べて、吹出風量の増加割合
を小さくする風量制御手段と、を備えた構成としてあ
る。
【0008】
【作用】上記第1の発明及び第2の発明によれば、吹出
風量の増加割合が車室内温度に依存されるため、例えば
車室内温度が低いときには吹出風量の増加が抑えられ、
したがって空調エアの吹出しに伴なう車室内冷気の撹拌
が抑えられることになる。
【0009】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添附した図面に基
づいて説明する。図1において、符号1は空調エアを車
室に導く通風ダクトで、この通風ダクト1は、その上流
端に、外気を導入する外気導入口2と、車室内の空気を
導入する内気導入口3とが設けられて、これら外気導入
口2と内気導入口3とは内外気切換ダンパ4により選択
的に開閉される。
【0010】他方、上記通風ダクト1の下流端には、乗
員の上半身に向けて開口するベント吹出口5と、乗員の
足元に向けて開口するフット吹出口(ヒ−ト吹出口)6
と、フロントガラスあるいはドアガラスに向けて開口す
るデフロスタ吹出口7とが設けられ、これら吹出口5〜
7は、対応して配置されたモ−ド切換ダンパ8〜10に
より開閉される。
【0011】上記通風ダクト1には、その内部に上流側
から下流側に向けて、順に、送風機11、冷却用熱交換
器12、エアミックスダンパ13、加熱用熱交換器14
が配設されている。上記エアミックスダンパ13の開度
θを制御することにより、加熱用熱交換器14を通過す
る風量と、この加熱用熱交換器14をバイパスする風量
との割合(エアミックスの調整)が調節されて、空調エ
アの温度(吹出温度To )の調整がなされる。
【0012】すなわち、加熱用熱交換器14への風量割
合が「100%のとき」のエアミックスダンパ13の開
度θを「θ=1」で表し、「0%のとき」の開度θを
「θ=0」で表したときに、吹出温度To は、「θ=
1」で得られる最高温度と、「θ=0」で得られる最低
温度との間で無段階に調整される。
【0013】前記冷却用熱交換器12は、コンプレッサ
15、コンデンサ16、レシ−バ17を含む冷媒循環回
路Xに介設されたエバポレ−タで構成され、上記コンプ
レッサ15とエンジン18との間に介装された電磁クラ
ッチ31(図2参照)を『オン』あるいは『オフ』する
ことによりエバポレ−タ12の作動が制御される。
【0014】前記加熱用熱交換器14は、エンジン18
の冷却水が通水されるヒ−タコアで構成され、このヒ−
タコア14を通るエンジン冷却水の量は、前記エアミッ
クスダンパ13に連動する開閉弁(図示省略)により調
整される。
【0015】図1において、符号19は、前記内外気切
換ダンパ4のアクチュエ−タとしての電動モータであ
る。符号20は、前記モ−ド切換ダンパ8〜10のアク
チュエ−タとしての電動モ−タである。符号21は、前
記エアミックスダンパ13のアクチュエ−タとしてのサ
−ボモ−タである。これらモ−タ19〜21等は制御回
路22から出力される信号に基づいて制御される。
【0016】上記制御回路22は、例えばマイクロコン
ピュ−タで構成され、既知のように、CPU30(図2
参照)、ROM、RAM等を具備している。上記制御回
路22には、操作盤23に配置された各種マニュアルス
イッチ23a〜23eあるいはセンサ24〜29からの
信号が入力される。
【0017】上記スイッチ23aはオ−トスイッチであ
り、空調自動制御をオン、オフするものである。上記ス
イッチ23bは車室内温度を設定するものである(設定
温度TSET のセットスイッチ)。上記スイッチ23cは
内気導入と外気導入とを切換えるものである。上記スイ
ッチ23dは吹出口を切換える吹出モ−ド切換スイッチ
である。上記スイッチ23eは、デフロスタ吹出口7の
開閉を選択するデフロスタスイッチである。上記センサ
24は車室内温度Trを検出する室温センサであり、こ
こでは通風ダクト1の内部に配置されている。上記セン
サ25は外気温度Taを検出する外気温センサである。
上記センサ26は日射量Tsを検出する日射センサであ
る。上記センサ27は冷却用熱交換器12の出口温度T
e を検出するダクトセンサである。上記センサ28はエ
ンジン冷却水の温度TW を検出する水温センサである。
上記センサ29は、ポテンショメ−タで構成され、エア
ミックスダンパ13の開度θを検出するものである。
【0018】尚、前記送風機11の送風量(換言すれ
ば、吹出風量)Va の制御は、その駆動源であるブロア
モ−タ11aへの印加電圧を変更することにより行われ
る。一方エアミックスダンパ13の開度θは、ポテンシ
ョメ−タ29で検出される開度θに基づいてフィ−ドバ
ック制御される。
【0019】空調制御の制御系について詳しく説明する
と、前記制御回路22には、図2に示すように、前述し
た各センサ24〜29からの信号および操作盤23から
のスイッチ信号が入力される。他方、制御回路22が出
力する出力信号に基づいて前記モ−タ19、20、2
1、送風機用ブロアモ−タ11a並びにコンプレッサ1
5とエンジン18との間に介設された電磁クラッチ31
が制御される。ここに、図2に示す符号32は安定化電
源、33はD/A変換器、34〜38はドライバ−であ
る。
【0020】以下に、制御回路22により行われる空調
制御のうち、暖機運転中の暖房制御(ウォ−ムアップ制
御)の制御内容を説明する。先ず、ウォ−ムアップ制御
の概要を説明すると、快適度指数F5 を基準として、吹
出風量と吹出温度との選定及びモ−ド制御が行われるよ
うになっている。
【0021】上記快適度指数F5 について説明すると、
快適度指数F5 は下記の式で定義される。 F5 =−K1 ・Va +K2 ・TO +K3 ・Tr +K4 ・Ta +C1 ここに、Va :吹出風量 TO :吹出温度 Tr :車室内温度 Ta :外気温度
【0022】また、上記F5 式におけるC1 は定数、K
1 〜K4 は重み付け係数であり、これら定数C1 及び係
数K1 〜K4 は実験により求められるものである。すな
わち、快適度指数F5 は、暖機運転中の暖房において乗
員の体感する快適性を指数化したものである。ちなみ
に、ここでは最も快適な状態が「F5 =5」となるよう
に、上記定数C1 及び係数K1 〜K4 を設定してある。
したがって、F5 =5から遠のくに従って不快度が増加
することを意味し、例えば吹出温度TO を一定としたと
きに、吹出風量Va を大きくしたときには乗員は寒いと
体感する状態となるが、このときF5 の値は「5」より
も小さな値となる。
【0023】以上のことを前提として、ウォームアップ
制御の一例を図4乃至図6に示すフローチャートに基づ
いて具体的に説明する。先ずステップS1(以下にステ
ップ番号を符号「S」を付して表す)において、初回か
否かの判別が行われ、YESのときにはS2へ進んで、
最小風量VaLを設定したときにフット吹出口6から吐出
される風量Va が、式Va =0.75×Va に基づいて
算出される。
【0024】すなわち、空調エアの吹出口としてフット
吹出口6が選択されたとき、つまりヒ−トモ−ドが選択
されたときには、通風ダクト1から送り出される風量V
a のうち、75%がフット吹出口6から吐出され、25
%がデフロスタ吹出口7から吐出されるようになってい
ることに基づくものである。次のS3ではエンジン冷却
水温TW を吹出温度TO とした後、これら数値に基づい
てS4で前記快適度指数F5 の算出が行われる。
【0025】次のS5において、上記快適度指数F5
値が「3」よりも小さいか否かの判別が行われ、YES
のときには現在の冷却水温TW はかなり低い状態にある
として、S6へ進んでフラグ「00」がセットされる。
他方、上記S5において、NOと判定されたときには、
S7へ進んで快適度指数F5 の値が「4」よりも小さい
か否かの判別が行われ、YESのときには冷却水温TW
が中程度の状態にあるとして、S8へ進んでフラグ「0
1」がセットされ、NOのときには冷却水温TW がかな
り高い状態にあるとして、S9へ進んでフラグ「10」
がセットされる。
【0026】図4に示すS10乃至S17は吹出風量V
a と吹出温度TO との組み合わせをサ−チするものであ
る。以下にその内容を説明する。すなわち、先ずS10
で吹出風量Va を最小風量VaLとおいた後、後述するS
11を経てS12において、吹出温度TO をエンジン冷
却水温TW とおき、次のS13で上記吹出風量Va をフ
ット吹出口6から吐出される吹出風量に換算した後、こ
れら数値に基づいてウォ−ムアップ用の快適度指数F5
の算出が行われる。また、次のS15では、暖機完了後
の快適度指数F4 の算出が行われる。この快適度指数F
4 について説明すると、快適度指数F4 は下記の式で定
義される。 F4 =K5 ・Va −K6 ・TO +K7 ・Tr +K8 ・Ta +C2 ここに、Va 等の意味は前記F5 式と同様であるが、再
度説明すると、 Va :吹出風量 TO :吹出温度 Tr :車室内温度 Ta :外気温度
【0027】また、上記F4 式におけるC2 は定数、K
5 〜K8 は重み付け係数であり、これら定数C2 及び係
数K5 〜K8 は実験により求められるものである。すな
わち、快適度指数F4 は、暖機完了後の暖房において乗
員の体感する快適性を指数化したものである。つまり、
暖機が完了した後に、フット吹出口6から吐出される加
温された空調エアに基づいて上記定数C2 及び係数K5
〜K8 が設定され、最も快適な状態が「F4 =5」とな
るようにしてある。ちなみにF4 の値が「5」より小さ
いときには乗員が寒いと体感する状態を意味する。尚、
4 =5で乗員が体感する快適性と、F5 =5で乗員が
体感する快適性とが同一となるようにしてある。
【0028】次のS16では、ウォ−ムアップ快適度指
数F5 と所定値αO との偏差の絶対値の算出が行われ
る。ここに、αO は、ここでは、初期値としてαO =2
とされている。次のS17において、吹出風量Va が所
定量ΔVa だけ大きな値に変更されて、上述したS13
からS16までの処理は、最大風量VaHとなるまで反復
される。この一連の処理により、エンジン冷却水温TW
を吹出温度TO とした上で、最小風量VaLから最大風量
aHまで段階的に大きな値とされた各種吹出風量Va
と、これら吹出温度TO と吹出風量Va とで求められた
2つの快適度指数F4 、F5 とが得られることになる。
【0029】前記S11でNOと判定されたときには、
最大風量VaHとなるまでサ−チが行われたとして、S1
8に進んで前記S16で求めた(F5 −αO )の絶対値
がS18で選択された吹出風量を「VaO」と表し、同じ
くこのS18で選択された吹出温度を「TOO」と表す。
【0030】次のS19では、フラグが「00」である
か否かの判別が行われ、YESと判定されたときにはS
20へ進んで、上記選択された吹出風量VaOが、所定値
である「中の小風量VaML 」よりも小さいか否かの判別
が行われ、YESのときには上記選択された吹出風量V
aOと吹出温度TOO及びデフモ−ドが出力される。すなわ
ち、エンジン冷却水温TW が低温であるときには、快適
度指数F5 が「2」となる吹出風量VaOが設定され、そ
の吹出口はデフロスタ吹出口7が選択されることにな
る。
【0031】次のS22では、F5 の値とF4 の値との
差が「0.5」より小さいか否かの判別が行われ、NO
のときには暖機完了後の暖房制御に移行するには早すぎ
るとして、S10へ戻り再び吹出風量Va と吹出温度T
O との組み合わせのサ−チが行われ、F5 =2に最も近
い吹出風量VaOと吹出し温度TOOとの組み合わせが選択
される(S18)。
【0032】ここに、時間の経過に伴ってエンジン冷却
水温TW は上昇することから、選択される吹出風量VaO
は徐々に大きくなる。これに伴い前記S19を経てS2
0へ来たときにNOと判定されたときには、S25へ移
行して上記S18で吹出風量VaO等の選択の基準となっ
た快適度指数F5 の値が「3」より小さいか否かの判別
が行われる。このS25においてYESと判定されたと
きにはS26へ進んで吹出風量を所定値である「中の小
風量VaML 」に設定し、吹出温度を所定値である「中の
小温度TOML 」に設定し、また吹出モ−ドはデフモ−ド
が設定される。
【0033】すなわち、時間の経過に伴ってエンジンの
冷却水温TW が上昇し、これにより快適度指数F5 の値
が徐々に大きくなるものの、指数F5 が「3」に至らな
いときには、デフモ−ドの下で、吹出風量及び吹出温度
が、夫々、所定値(VaML 、TOML )となるように制御
される。
【0034】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「3」以上となったときには、S25からS2
7へ移行し、選択された吹出風量VaOが、所定値である
「中の大風量VaMH 」より小さいか否かの判別が行わ
れ、YESのときには前記所定値αO を「αO =3」に
変更した後、次のS29において、前記S18で選択さ
れた吹出風量VaO、吹出温度TOO及びデフ/ヒ−トモ−
ドが設定されて出力される。
【0035】ここに、デフ/ヒ−トモ−ドにおいては、
デフロスタ吹出口7とフット吹出口6との両吹出口から
空調エアの吹き出しが行われる。上記S28において、
αOが「3」に切り替えられたことから、その後はS1
6における(F5 −αO )の絶対値の算出はαO =3の
下で行われ、またS18では(F5 −3)の絶対値が最
小である吹出風量VaOと吹出温度TOOとの組み合わせが
選択されることになる。
【0036】その後、時間の経過に伴う冷却水温TW
上昇によって前記選択された吹出風量VaOが、前記所定
値である「中の大風量VaMH 」以上となったときにはS
27からS30へ移行して、上記S18で吹出風量VaO
等の選択の基準となった快適度指数F5 の値が「4」よ
り小さいか否かの判別が行われる。このS30でYES
と判定されたときにはS31へ進んで、吹出風量を所定
値である「中の大風量VaMH 」に設定し、吹出温度を所
定値である「中の大温度TOMH 」に設定し、また吹出モ
−ドは、デフ/ヒ−トモ−ドが設定される。
【0037】これにより、時間の経過に伴うエンジンの
冷却水温TW の上昇により快適度指数F5 の値は徐々に
大きくなるが、この快適度指数F5 が「4」に至らない
ときには、デフ/ヒ−トモ−ドの下で、吹出風量及び吹
出温度が、夫々、所定値(VaMH 、TOMH )となるよう
に制御される。
【0038】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「4」以上となったときには、S30からS3
2へ移行し、前記所定値αO を「αO =4」に変更した
後、次のS33において、前記S18で選択された吹出
風量VaO、吹出温度TOO及びヒ−トモ−ドが設定されて
出力される。
【0039】上記S33において、αO が「4」に切り
替えられたことから、その後はS16における(F5
αO )の絶対値の算出はαO =4の下で行われ、またS
18では(F5 −4)の絶対値が最小である吹出風量V
aOと吹出温度TOOとの組み合わせが選択されることにな
る。
【0040】その後、ウォ−ムアップ用の快適度指数F
5 の値が大きくなって(F5 −F4)の値が「0.5」
よりも小さくなったときには、S22からS23へ移行
して上述したウォ−ムアップ制御が終了され、次のS2
4でフラグのリセットが行われる。
【0041】他方、前記フラグが「01」にセットされ
ているときには、ウォ−ムアップ制御の開始時点におけ
るエンジン冷却水温TW が中程度の温度であるとして、
S34(図6)からS35へ移行し、前記S18で選択
された吹出風量VaOが、所定値である「中の大風量V
aMH 」より小さいか否かの判別が行われ、YESのとき
にはS36へ進んで、前記S18で選択された吹出風量
aO、吹出温度TOO及びデフ/ヒ−トモ−ドが設定され
て出力される。
【0042】その後、時間の経過に伴う冷却水温TW
上昇によって前記選択された吹出風量VaOが、前記所定
値である「中の大風量VaMH 」以上となったときにはS
35からS37へ移行して、前記S18で吹出風量VaO
等の選択の基準となった快適度指数F5 の値が「4」よ
り小さいか否かの判別が行われる。このS37でYES
と判定されたときにはS38へ進んで吹出温度を所定値
である「中の大風量VaMH 」に設定し、吹出温度を所定
値である「中の大温度TOMH 」に設定し、また吹出モ−
ドは、デフ/ヒ−トモ−ドが設定される。
【0043】これにより、時間の経過に伴うエンジンの
冷却水温TW の上昇により快適度指数F5 の値は徐々に
大きくなるが、この快適度指数F5 が「4」に至らない
ときには、デフ/ヒ−トモ−ドの下で、吹出風量及び吹
出温度が、夫々、所定値(VaMH 、TOMH )となるよう
に制御される。
【0044】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「4」以上となったときには、S37からS3
9へ移行し、前記所定値αO を「αO =4」に変更した
後、次のS40において、前記S18で選択された吹出
風量VaO、吹出温度TOO及びヒ−トモ−ドが設定されて
出力される。上記S39において、αO が「4」に切り
替えられたことから、その後はS16における(F5
αO )の絶対値の算出は、αO =4の下で行われ、また
S18では(F5 −4)の絶対値が最小である吹出風量
aOと吹出温度TOOとの組み合わせが選択されることに
なる。
【0045】その後、ウォ−ムアップ用の快適度指数F
5 の値が大きくなって(F5 −F4)の値が「0.5」
よりも小さくなったときには、S22からS23へ移行
して上述したウォ−ムアップ制御が終了され、次のS2
4でフラグのリセットが行われる。
【0046】他方、前記フラグが「10」にセットされ
ているときには、ウォ−ムアップ制御の開始時点のエン
ジン冷却水温TW がかなり高温であるとして、S34
(図6)からS41へ移行し、前記S18で選択された
吹出風量VaO、吹出温度TOO及びヒ−トモ−ドが設定さ
れて出力される。そして、時間の経過に伴って(F5
4 )の値が「0.5」よりも小さくなったときには、
S22へ移行してウォ−ムアップ制御が終了される。
【0047】以上の制御内容を図で表せば図7乃至図9
に示すようになる。すなわち、ウォ−ムアップ制御開始
時点のエンジン冷却水温TW が低いときには(フラグが
「00」のときには)、図7に示すように、先ず快適度
指数F5 =2の下で空調制御が行われ、吹出風量が「中
の小風量VaML 」となったときに、この「中の小風量V
aML 」の状態で指数F5 =3に向けて吹出温度が大きく
される。
【0048】そして、快適度指数F5 が「3」となった
以降は指数F5 =3の下で空調制御が行われ、吹出風量
が「中の大風量VaMH 」となったときに、この「中の大
風量VaMH 」の状態で指数F5 =4に向けて吹出温度が
大きくされる。そして、快適度指数F5 が「4」となっ
た以降は指数F5 =4の下で空調制御が行われることに
なる。
【0049】他方、ウォ−ムアップ制御開始時点のエン
ジン冷却水温TW が中程度であるときには(フラグが
「01」のときには)、図8に示すように、先ず快適度
指数F5 =3の下で空調制御が行われ、吹出風量が「中
の大風量VaMH 」となったときに、この「中の大風量V
aMH 」の状態で指数F5 =4に向けて吹出温度が大きく
される。そして、快適度指数F5 が「4」となった以降
は指数F5 =4の下で空調制御が行われることになる。
【0050】他方、ウォ−ムアップ制御開始時点のエン
ジン冷却水温TW がかなり高いときには(フラグが「1
0」のときには)、図9に示すように、快適度指数F5
=4の下で空調制御が行われることになる。
【0051】以上のウォ−ムアップ制御において、パラ
メ−タとして車室内温度Tr を含む快適度指数F5 に基
づいて吹出風量等の制御が行われるため、例えば車室内
温度Tr が低いときには、高いときに比べて、風量の増
加度合いが小さなものとなる。具体的に説明すると、車
室内温度Tr が低いときには、エンジン冷却水温TW
如何に関わらず乗員は寒いと感じるはずであり、これを
快適度指数F5 で表せば「2」などの小さな値をとるこ
とになる。つまり、車室内温度Tr が低いかぎり快適度
指数F5 はいつまでも「3」まで上昇しないため、「中
の小風量VaML」の下で空調制御が長時間に渡って継続
されることになる。
【0052】したがって、車室内温度Tr が低いにもか
かわらず吹出風量Va が増大されることに伴って車室の
冷気が撹拌され、このため乗員に対して寒い感じを与え
るのを防止することができる。
【0053】図10は第2実施例を示すものであり、図
10に示す制御内容を説明すると、快適度指数F5
「4」になるまで最小風量VaLが維持され、快適度指数
5 が「4」となった後は快適度指数F5 =4の下で空
調制御が行われるようになっている。
【0054】この第2実施例によれば、エンジン冷却水
温TW が十分に上昇し且つ車室内温度Tr がある程度上
昇した後に初めて吹出風量の増大が行われるため、車室
内の冷気の撹拌が最低限に抑えられることになる。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、車室内温度が低いうちは吹出風量の増大が抑
えられるため、空調エアの吹出しよる車室内の冷気の撹
拌が抑えられることになり、乗員に対して寒い感じを与
えるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置の全体構成図。
【図2】空調制御の全体構成図。
【図3】ウォ−ムアップ制御の一例を示すフローチャー
ト。
【図4】図3と共にウォ−ムアップ制御の一例を示すフ
ローチャート。
【図5】図3、図4と共にウォ−ムアップ制御の一例を
示すフローチャート。
【図6】図3、図4、図5と共にウォ−ムアップ制御の
一例を示すフローチャート。
【図7】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
が小さいとき(例えば車室内温度が低いとき)の制御内
容を示す制御特性図。
【図8】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
がある程度高いとき(例えば車室内温度がある程度高い
とき)の制御内容を示す制御特性図。
【図9】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
がかなり高いとき(例えば車室内温度がかなり高いと
き)の制御内容を示す制御特性図。
【図10】第2実施例に係るウォ−ムアップ制御の制御
内容を示す特性図。
【符号の説明】
6 フット吹出口 7 デフロスタ吹出口 13 エアミックスダンパ 14 加熱用熱交換器(ヒ−タコア) 24 車室内温度センサ 25 外気温センサ F5 ウオ−ムアップ用の快適度指数 F4 暖機完了後の暖房用快適度指数 Va 吹出風量 TW エンジン冷却水温 Tr 車室内温度
フロントページの続き (72)発明者 遠野 安広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 土井 重紀 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 長山 賢昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 土田 貴志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 石川 俊和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナル デック株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−20416(JP,A) 実開 昭62−156512(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 101 B60H 1/12 641

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖機運転中の暖房制御において吹出風量
    を抑えるようにした車両用空調装置において、 暖機運転中の暖房制御開始時における車室内温度を検出
    する室温検出手段と、 該室温検出手段からの信号を受け、暖房制御開始時の車
    室内温度が低いときには、高いときに比べて、吹出風量
    の増加割合を小さくする風量制御手段と、を備えている
    ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 暖機運転中の暖房制御において吹出風量
    を抑えるようにした車両用空調装置において、 暖機運転中の暖房制御開始時における車室内温度をパラ
    メ−タに含む快適度指数を演算する演算手段と、 該快適度指数に応じて、車室内温度が低く前記快適度指
    数が低い値を示すときには、車室内温度が高く前記快適
    度指数が高い値を示すときに比べて、吹出風量の増加割
    合を小さくする風量制御手段と、を備えていることを特
    徴とする車両用空調装置。
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