JP3466208B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP3466208B2
JP3466208B2 JP11541792A JP11541792A JP3466208B2 JP 3466208 B2 JP3466208 B2 JP 3466208B2 JP 11541792 A JP11541792 A JP 11541792A JP 11541792 A JP11541792 A JP 11541792A JP 3466208 B2 JP3466208 B2 JP 3466208B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用空調装置に関
し、より詳しくは、暖機運転中の暖房制御に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】水冷式エンジンにあっては暖房の熱源とし
てエンジン冷却水を用いるのが通例である。このため、
エンジン冷却水が十分に暖まっていない暖機運転中の暖
房制御では、十分に暖かい温風を車室内に供給できない
という問題を有している。
【0003】暖機運転中の暖房制御に関し、特開昭60
−29319号公報には、エンジン冷却水温に応じて吹
出モ−ドを変更させることが開示されている。また、特
公平1−20084号公報には、エンジン冷却水温が低
いときにはデフモ−ドを設定して冷たい空調エアが直接
乗員に当らないようにし、他方エンジン冷却水温が中程
度の温度のときにはデフ/ヒ−トモ−ドを設定し、エン
ジン冷却水温がかなり暖まってきたときにはヒ−トモ−
ドを設定することが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする技術的課題】ところで、車室
内に空調エアを吹出させた場合に乗員の体感する快適性
は、空調エアの温度だけに依存するものではない。すな
わち、仮に車室内温度が極端に低い場合を想定したとき
に、例えエンジン冷却水温がかなり暖まってきたことに
よってデフ/ヒ−トモ−ドが設定されたとしても、デフ
ロスタ吹出口とフット吹出口の両吹出口が吹出される空
調エアによって車室内の冷気が撹拌され、このため乗員
はむしろ寒いと感じる場合がある。
【0005】そこで、本発明の目的は、暖機運転中の暖
房制御における乗員の快適性を加味して自在に吹出モ−
ドの切換えができるようにした車両用空調装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記技術的課題を達成す
べく、本発明にあっては、暖房制御における乗員の快適
性に影響を及ぼす空調エアの吹出風量と吹出温度とをパ
ラメ−タに含む関数と、前記関数に基づいて快適度指数
を演算する快適度演算手段と、該快適度指数の演算に必
要とされる情報を検出する検出手段と、前記快適度演算
手段により算出された前記快適度指数の値に応じて、暖
房運転中の暖房制御での吹出モ−ドを変更する吹出モ−
ド制御手段と、を備え、前記関数が、暖機運転中と暖機
完了後とでは相違している、ことを特徴とする車両用空
調装置とした構成としてある。
【0007】
【作用】上記の構成によれば、乗員の快適性に影響を及
ぼす要因をパラメ−タに含む快適度指数に基づいて吹出
モ−ドを制御するようにしてあり、その快適度指数のパ
ラメ−タに、空調エアの吹出風量と吹出温度とが含まれ
ていることから、暖機運転中の暖房制御において、例え
ば乗員の快適性を重視した吹出モ−ドの切換え等を自在
に行なうことが可能となる。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添附した図面に基
づいて説明する。図1において、符号1は空調エアを車
室に導く通風ダクトで、この通風ダクト1は、その上流
端に、外気を導入する外気導入口2と、車室内の空気を
導入する内気導入口3とが設けられて、これら外気導入
口2と内気導入口3とは内外気切換ダンパ4により選択
的に開閉される。
【0009】他方、上記通風ダクト1の下流端には、乗
員の上半身に向けて開口するベント吹出口5と、乗員の
足元に向けて開口するフット吹出口(ヒ−ト吹出口)6
と、フロントガラスあるいはドアガラスに向けて開口す
るデフロスタ吹出口7とが設けられ、これら吹出口5〜
7は、対応して配置されたモ−ド切換ダンパ8〜10に
より開閉される。
【0010】上記通風ダクト1には、その内部に上流側
から下流側に向けて、順に、送風機11、冷却用熱交換
器12、エアミックスダンパ13、加熱用熱交換器14
が配設されている。上記エアミックスダンパ13の開度
θを制御することにより、加熱用熱交換器14を通過す
る風量と、この加熱用熱交換器14をバイパスする風量
との割合(エアミックスの調整)が調節されて、空調エ
アの温度(吹出温度To )の調整がなされる。
【0011】すなわち、加熱用熱交換器14への風量割
合が「100%のとき」のエアミックスダンパ13の開
度θを「θ=1」で表し、「0%のとき」の開度θを
「θ=0」で表したときに、吹出温度To は、「θ=
1」で得られる最高温度と、「θ=0」で得られる最低
温度との間で無段階に調整される。
【0012】前記冷却用熱交換器12は、コンプレッサ
15、コンデンサ16、レシ−バ17を含む冷媒循環回
路Xに介設されたエバポレ−タで構成され、上記コンプ
レッサ15とエンジン18との間に介装された電磁クラ
ッチ31(図2参照)を『オン』あるいは『オフ』する
ことによりエバポレ−タ12の作動が制御される。
【0013】前記加熱用熱交換器14は、エンジン18
の冷却水が通水されるヒ−タコアで構成され、このヒ−
タコア14を通るエンジン冷却水の量は、前記エアミッ
クスダンパ13に連動する開閉弁(図示省略)により調
整される。
【0014】図1において、符号19は、前記内外気切
換ダンパ4のアクチュエ−タとしての電動モータであ
る。符号20は、前記モ−ド切換ダンパ8〜10のアク
チュエ−タとしての電動モ−タである。符号21は、前
記エアミックスダンパ13のアクチュエ−タとしてのサ
−ボモ−タである。これらモ−タ19〜21等は制御回
路22から出力される信号に基づいて制御される。
【0015】上記制御回路22は、例えばマイクロコン
ピュ−タで構成され、既知のように、CPU30(図2
参照)、ROM、RAM等を具備している。上記制御回
路22には、操作盤23に配置された各種マニュアルス
イッチ23a〜23eあるいはセンサ24〜29からの
信号が入力される。
【0016】上記スイッチ23aはオ−トスイッチであ
り、空調自動制御をオン、オフするものである。上記ス
イッチ23bは車室内温度を設定するものである(設定
温度TSET のセットスイッチ)。上記スイッチ23cは
内気導入と外気導入とを切換えるものである。上記スイ
ッチ23dは吹出口を切換える吹出モ−ド切換スイッチ
である。上記スイッチ23eは、デフロスタ吹出口7の
開閉を選択するデフロスタスイッチである。上記センサ
24は車室内温度Trを検出する室温センサであり、こ
こでは通風ダクト1の内部に配置されている。上記セン
サ25は外気温度Taを検出する外気温センサである。
上記センサ26は日射量Tsを検出する日射センサであ
る。上記センサ27は冷却用熱交換器12の出口温度T
e を検出するダクトセンサである。上記センサ28はエ
ンジン冷却水の温度TW を検出する水温センサである。
上記センサ29は、ポテンショメ−タで構成され、エア
ミックスダンパ13の開度θを検出するものである。
【0017】尚、前記送風機11の送風量(換言すれ
ば、吹出風量)Va の制御は、その駆動源であるブロア
モ−タ11aへの印加電圧を変更することにより行われ
る。一方エアミックスダンパ13の開度θは、ポテンシ
ョメ−タ29で検出される開度θに基づいてフィ−ドバ
ック制御される。
【0018】空調制御の制御系について詳しく説明する
と、前記制御回路22には、図2に示すように、前述し
た各センサ24〜29からの信号および操作盤23から
のスイッチ信号が入力される。他方、制御回路22が出
力する出力信号に基づいて前記モ−タ19、20、2
1、送風機用ブロアモ−タ11a並びにコンプレッサ1
5とエンジン18との間に介設された電磁クラッチ31
が制御される。ここに、図2に示す符号32は安定化電
源、33はD/A変換器、34〜38はドライバ−であ
る。
【0019】以下に、制御回路22により行われる空調
制御のうち、暖機運転中の暖房制御(ウォ−ムアップ制
御)の制御内容を説明する。先ず、ウォ−ムアップ制御
の概要を説明すると、快適度指数F5 を基準として、吹
出風量と吹出温度との選定及びモ−ド制御が行われるよ
うになっている。
【0020】上記快適度指数F5 について説明すると、
快適度指数F5 は下記の式で定義される。 F5 =−K1 ・Va +K2 ・TO +K3 ・Tr +K4 ・Ta +C1 ここに、Va :吹出風量 TO :吹出温度 Tr :車室内温度 Ta :外気温度
【0021】また、上記F5 式におけるC1 は定数、K
1 〜K4 は重み付け係数であり、これら定数C1 及び係
数K1 〜K4 は実験により求められるものである。すな
わち、快適度指数F5 は、暖機運転中の暖房において乗
員の体感する快適性を指数化したものである。ちなみ
に、ここでは最も快適な状態が「F5 =5」となるよう
に、上記定数C1 及び係数K1 〜K4 を設定してある。
したがって、F5 =5から遠のくに従って不快度が増加
することを意味し、例えば吹出温度TO を一定としたと
きに、吹出風量Va を大きくしたときには乗員は寒いと
体感する状態となるが、このときF5 の値は「5」より
も小さな値となる。
【0022】以上のことを前提として、ウォームアップ
制御の一例を図4乃至図6に示すフローチャートに基づ
いて具体的に説明する。先ずステップS1(以下にステ
ップ番号を符号「S」を付して表す)において、初回か
否かの判別が行われ、YESのときにはS2へ進んで、
最小風量VaLを設定したときにフット吹出口6から吐出
される風量Va が、式Va =0.75×Va に基づいて
算出される。
【0023】すなわち、空調エアの吹出口としてフット
吹出口6が選択されたとき、つまりヒ−トモ−ドが選択
されたときには、通風ダクト1から送り出される風量V
a のうち、75%がフット吹出口6から吐出され、25
%がデフロスタ吹出口7から吐出されるようになってい
ることに基づくものである。次のS3ではエンジン冷却
水温TW を吹出温度TO とした後、これら数値に基づい
てS4で前記快適度指数F5 の算出が行われる。
【0024】次のS5において、上記快適度指数F5
値が「3」よりも小さいか否かの判別が行われ、YES
のときには現在の冷却水温TW はかなり低い状態にある
として、S6へ進んでフラグ「00」がセットされる。
他方、上記S5において、NOと判定されたときには、
S7へ進んで快適度指数F5 の値が「4」よりも小さい
か否かの判別が行われ、YESのときには冷却水温TW
が中程度の状態にあるとして、S8へ進んでフラグ「0
1」がセットされ、NOのときには冷却水温T W がかな
り高い状態にあるとして、S9へ進んでフラグ「10」
がセットされる。
【0025】図4に示すS10乃至S17は吹出風量V
a と吹出温度TO との組み合わせをサ−チするものであ
る。以下にその内容を説明する。すなわち、先ずS10
で吹出風量Va を最小風量VaLとおいた後、後述するS
11を経てS12において、吹出温度TO をエンジン冷
却水温TW とおき、次のS13で上記吹出風量Va をフ
ット吹出口6から吐出される吹出風量に換算した後、こ
れら数値に基づいてウォ−ムアップ用の快適度指数F5
の算出が行われる。
【0026】また、次のS15では、暖機完了後の快適
度指数F4 の算出が行われる。この快適度指数F4 につ
いて説明すると、快適度指数F4 は下記の式で定義され
る。 F4 =K5 ・Va −K6 ・TO +K7 ・Tr +K8 ・Ta +C2 ここに、Va 等の意味は前記F5 式と同様であるが、再
度説明すると、 Va :吹出風量 TO :吹出温度 Tr :車室内温度 Ta :外気温度
【0027】また、上記F4 式におけるC2 は定数、K
5 〜K8 は重み付け係数であり、これら定数C2 及び係
数K5 〜K8 は実験により求められるものである。すな
わち、快適度指数F4 は、暖機完了後の暖房において乗
員の体感する快適性を指数化したものである。つまり、
暖機が完了した後に、フット吹出口6から吐出される加
温された空調エアに基づいて上記定数C2 及び係数K5
〜K8 が設定され、最も快適な状態が「F4 =5」とな
るようにしてある。ちなみにF4 の値が「5」より小さ
いときには乗員が寒いと体感する状態を意味する。尚、
4 =5で乗員が体感する快適性と、F5 =5で乗員が
体感する快適性とが同一となるようにしてある。
【0028】次のS16では、ウォ−ムアップ快適度指
数F5 と所定値αO との偏差の絶対値の算出が行われ
る。ここに、αO は、ここでは、初期値としてαO =2
とされている。次のS17において、吹出風量Va が所
定量ΔVa だけ大きな値に変更されて、上述したS13
からS16までの処理は、最大風量VaHとなるまで反復
される。この一連の処理により、エンジン冷却水温TW
を吹出温度TO とした上で、最小風量VaLから最大風量
aHまで段階的に大きな値とされた各種吹出風量Va
と、これら吹出温度TO と吹出風量Va とで求められた
2つの快適度指数F4 、F5 とが得られることになる。
【0029】前記S11でNOと判定されたときには、
最大風量VaHとなるまでサ−チが行われたとして、S1
8に進んで前記S16で求めた(F5 −αO )の絶対値
がS18で選択された吹出風量を「VaO」と表し、同じ
くこのS18で選択された吹出温度を「TOO」と表す。
【0030】次のS19では、フラグが「00」である
か否かの判別が行われ、YESと判定されたときにはS
20へ進んで、上記選択された吹出風量VaOが、所定値
である「中の小風量VaML 」よりも小さいか否かの判別
が行われ、YESのときには上記選択された吹出風量V
aOと吹出温度TOO及びデフモ−ドが出力される。すなわ
ち、エンジン冷却水温TW あるいは車室内温度Tr が低
温であるときには、快適度指数F5 が「2」となる吹出
風量VaOが設定され、その吹出口はデフロスタ吹出口7
が選択されることになる。
【0031】次のS22では、F5 の値とF4 の値との
差が「0.5」より小さいか否かの判別が行われ、NO
のときには暖機完了後の暖房制御に移行するには早すぎ
るとして、S10へ戻り再び吹出風量Va と吹出温度T
O との組み合わせのサ−チが行われ、F5 =2に最も近
い吹出風量VaOと吹出し温度TOOとの組み合わせが選択
される(S18)。
【0032】ここに、時間の経過に伴ってエンジン冷却
水温TW あるいは車室内温度Tr は上昇することから、
選択される吹出風量VaOは徐々に大きくなる。これに伴
い前記S19を経てS20へ来たときにNOと判定され
たときには、S25へ移行して上記S18で吹出風量V
aO等の選択の基準となった快適度指数F5 の値が「3」
より小さいか否かの判別が行われる。このS25におい
てYESと判定されたときにはS26へ進んで吹出風量
を所定値である「中の小風量VaML 」に設定し、吹出温
度を所定値である「中の小温度TOML 」に設定し、また
吹出モ−ドはデフモ−ドが設定される。
【0033】すなわち、時間の経過に伴ってエンジンの
冷却水温TW あるいは車室内温度Tr が上昇し、これに
より快適度指数F5 の値が徐々に大きくなるものの、指
数F5 が「3」に至らないときには、デフモ−ドの下
で、吹出風量及び吹出温度が、夫々、所定値(VaML
OML )となるように制御される。
【0034】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「3」以上となったときには、S25からS2
7へ移行し、選択された吹出風量VaOが、所定値である
「中の大風量VaMH 」より小さいか否かの判別が行わ
れ、YESのときには前記所定値αO を「αO =3」に
変更した後、次のS29において、前記S18で選択さ
れた吹出風量VaO、吹出温度TOO及びデフ/ヒ−トモ−
ドが設定されて出力される。
【0035】ここに、デフ/ヒ−トモ−ドにおいては、
デフロスタ吹出口7とフット吹出口6との両吹出口から
空調エアの吹き出しが行われる。上記S28において、
αOが「3」に切り替えられたことから、その後はS1
6における(F5 −αO )の絶対値の算出はαO =3の
下で行われ、またS18では(F5 −3)の絶対値が最
小である吹出風量VaOと吹出温度TOOとの組み合わせが
選択されることになる。
【0036】その後、時間の経過に伴う冷却水温TW
るいは車室内温度Tr の上昇によって前記選択された吹
出風量VaOが、前記所定値である「中の大風量VaMH
以上となったときにはS27からS30へ移行して、上
記S18で吹出風量VaO等の選択の基準となった快適度
指数F5 の値が「4」より小さいか否かの判別が行われ
る。このS30でYESと判定されたときにはS31へ
進んで、吹出風量を所定値である「中の大風量VaMH
に設定し、吹出温度を所定値である「中の大温度T
OMH 」に設定し、また吹出モ−ドは、デフ/ヒ−トモ−
ドが設定される。
【0037】これにより、時間の経過に伴うエンジンの
冷却水温TW あるいは車室内温度Tr の上昇により快適
度指数F5 の値は徐々に大きくなるが、この快適度指数
5が「4」に至らないときには、デフ/ヒ−トモ−ド
の下で、吹出風量及び吹出温度が、夫々、所定値(V
aMH 、TOMH )となるように制御される。
【0038】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「4」以上となったときには、S30からS3
2へ移行し、前記所定値αO を「αO =4」に変更した
後、次のS33において、前記S18で選択された吹出
風量VaO、吹出温度TOO及びヒ−トモ−ドが設定されて
出力される。
【0039】上記S33において、αO が「4」に切り
替えられたことから、その後はS16における(F5
αO )の絶対値の算出はαO =4の下で行われ、またS
18では(F5 −4)の絶対値が最小である吹出風量V
aOと吹出温度TOOとの組み合わせが選択されることにな
る。
【0040】その後、ウォ−ムアップ用の快適度指数F
5 の値が大きくなって(F5 −F4)の値が「0.5」
よりも小さくなったときには、S22からS23へ移行
して上述したウォ−ムアップ制御が終了され、次のS2
4でフラグのリセットが行われる。
【0041】他方、前記フラグが「01」にセットされ
ているときには、ウォ−ムアップ制御の開始時点におけ
るエンジン冷却水温TW あるいは車室内温度Tr が中程
度の温度であるとして、S34(図6)からS35へ移
行し、前記S18で選択された吹出風量VaOが、所定値
である「中の大風量VaMH 」より小さいか否かの判別が
行われ、YESのときにはS36へ進んで、前記S18
で選択された吹出風量VaO、吹出温度TOO及びデフ/ヒ
−トモ−ドが設定されて出力される。
【0042】その後、時間の経過に伴う冷却水温TW
るいは車室内温度Tr の上昇によって前記選択された吹
出風量VaOが、前記所定値である「中の大風量VaMH
以上となったときにはS35からS37へ移行して、前
記S18で吹出風量VaO等の選択の基準となった快適度
指数F5 の値が「4」より小さいか否かの判別が行われ
る。このS37でYESと判定されたときにはS38へ
進んで吹出温度を所定値である「中の大風量VaMH 」に
設定し、吹出温度を所定値である「中の大温度TOMH
に設定し、また吹出モ−ドは、デフ/ヒ−トモ−ドが設
定される。
【0043】これにより、時間の経過に伴うエンジンの
冷却水温TW あるいは車室内温度Tr の上昇により快適
度指数F5 の値は徐々に大きくなるが、この快適度指数
5が「4」に至らないときには、デフ/ヒ−トモ−ド
の下で、吹出風量及び吹出温度が、夫々、所定値(V
aMH 、TOMH )となるように制御される。
【0044】その後、時間の経過に伴って快適度指数F
5 の値が「4」以上となったときには、S37からS3
9へ移行し、前記所定値αO を「αO =4」に変更した
後、次のS40において、前記S18で選択された吹出
風量VaO、吹出温度TOO及びヒ−トモ−ドが設定されて
出力される。上記S39において、αO が「4」に切り
替えられたことから、その後はS16における(F5
αO )の絶対値の算出は、αO =4の下で行われ、また
S18では(F5 −4)の絶対値が最小である吹出風量
aOと吹出温度TOOとの組み合わせが選択されることに
なる。
【0045】その後、ウォ−ムアップ用の快適度指数F
5 の値が大きくなって(F5 −F4)の値が「0.5」
よりも小さくなったときには、S22からS23へ移行
して上述したウォ−ムアップ制御が終了され、次のS2
4でフラグのリセットが行われる。
【0046】他方、前記フラグが「10」にセットされ
ているときには、ウォ−ムアップ制御の開始時点のエン
ジン冷却水温TW あるいは車室内温度Tr がかなり高温
であるとして、S34(図6)からS41へ移行し、前
記S18で選択された吹出風量VaO、吹出温度TOO及び
ヒ−トモ−ドが設定されて出力される。そして、時間の
経過に伴って(F5 −F4 )の値が「0.5」よりも小
さくなったときには、S22へ移行してウォ−ムアップ
制御が終了される。
【0047】以上の制御内容を図で表せば図7乃至図9
に示すようになる。すなわち、ウォ−ムアップ制御開始
時点の快適度指数F5 の値が低いときには(フラグが
「00」のときには)、図7に示すように、先ず快適度
指数F5 =2の下でデフロスタ吹出口7から空調エアの
吹出しが行われ、吹出風量が「中の小風量VaML 」とな
ったときに、この「中の小風量VaML 」の状態で指数F
5 =3に向けて吹出温度が大きくされる。
【0048】そして、快適度指数F5 が「3」となった
以降は、デフ/ヒ−トモ−ドに切換えられて指数F5
3の下で空調制御が行われ、吹出風量が「中の大風量V
aMH」となったときに、この「中の大風量VaMH 」の状
態で指数F5 =4に向けて吹出温度が大きくされる。そ
して、快適度指数F5 が「4」となった以降は、ヒ−ト
モ−ドに切換えられて指数F5 =4の下で空調制御が行
われることになる。
【0049】他方、ウォ−ムアップ制御開始時点の快適
度指数F5 の値が中程度であるときには(フラグが「0
1」のときには)、図8に示すように、先ず快適度指数
5=3の下でデフ/ヒ−トモ−ドでの空調制御が行わ
れ、吹出風量が「中の大風量VaMH 」となったときに、
この「中の大風量VaMH 」の状態で指数F5 =4に向け
て吹出温度が大きくされる。そして、快適度指数F5
「4」となった以降は、ヒ−トモ−ドに切換えられて指
数F5 =4の下で空調制御が行われることになる。
【0050】他方、ウォ−ムアップ制御開始時点の快適
度指数F5 の値がかなり高いときには(フラグが「1
0」のときには)、図9に示すように、快適度指数F5
=4の下でヒ−トモ−ドでの空調制御が行われることに
なる。
【0051】以上のウォ−ムアップ制御において、パラ
メ−タとして車室内温度Tr を含む快適度指数F5 に基
づいて吹出モ−ド等の制御が行われるため、例えば車室
内温度Tr が低いときには、高いときに比べて、デフモ
−ドを使用する時間が長くなる。具体的に説明すると、
車室内温度Tr が低いときには、エンジン冷却水温TW
の如何に関わらず乗員は寒いと感じるはずであり、これ
を快適度指数F5 で表せば「2」などの小さな値をとる
ことになる。つまり、車室内温度Tr が低いかぎり快適
度指数F5 はいつまでも「3」まで上昇しないため、デ
フモ−ドの下で空調制御が長時間に渡って継続されるこ
とになる。
【0052】図10は第2実施例を示すものであり、図
10に示す制御内容を説明すると、快適度指数F5 =2
の下でデフモ−ドでの空調制御が行なわれ、吹出風量が
最大風量VaHとなったときに、快適度指数F5 =5に向
けて吹出温度が大きくされるようになっている。これに
より、指数F5 の値が大きくなるに従って、F5 =3と
なったときにデフ/ヒ−トモ−ドに切換えられ、F5
4となったときにヒ−トモ−ドに切換えられることにな
る。この第2実施例によれば、乗員の快適性が犠牲にな
るものの、早期に車室内温度Tr を上昇させることがで
きるという利点がある。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、エンジン冷却水温だけに依存した吹出モ−ド
の制御に限られることなく、乗員の快適性を考慮した吹
出モ−ドの制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】空調装置の全体構成図。
【図2】空調制御の全体構成図。
【図3】ウォ−ムアップ制御の一例を示すフローチャー
ト。
【図4】図3と共にウォ−ムアップ制御の一例を示すフ
ローチャート。
【図5】図3、図4と共にウォ−ムアップ制御の一例を
示すフローチャート。
【図6】図3、図4、図5と共にウォ−ムアップ制御の
一例を示すフローチャート。
【図7】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
が小さいとき(例えば車室内温度が低いとき)の制御内
容を示す制御特性図。
【図8】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
がある程度高いとき(例えば車室内温度がある程度高い
とき)の制御内容を示す制御特性図。
【図9】ウォ−ムアップ制御開始時点の快適度指数F5
がかなり高いとき(例えば車室内温度がかなり高いと
き)の制御内容を示す制御特性図。
【図10】第2実施例に係るウォ−ムアップ制御の制御
内容を示す特性図。
【符号の説明】
6 フット吹出口 7 デフロスタ吹出口 13 エアミックスダンパ 14 加熱用熱交換器(ヒ−タコア) 24 車室内温度センサ 25 外気温センサ F5 ウオ−ムアップ用の快適度指数 F4 暖機完了後の暖房用快適度指数 Va 吹出風量 TW エンジン冷却水温 Tr 車室内温度
フロントページの続き (72)発明者 遠野 安広 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 土井 重紀 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 長山 賢昭 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 土田 貴志 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (72)発明者 石川 俊和 広島県安芸郡府中町新地3番1号 ナル デック株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−216313(JP,A) 特開 昭59−179418(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60H 1/00 - 3/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 暖房制御における乗員の快適性に影響を
    及ぼす空調エアの吹出風量と吹出温度とをパラメ−タに
    含む関数と、 前記関数に基づいて 快適度指数を演算する快適度演算手
    段と、 該快適度指数の演算に必要とされる情報を検出する検出
    手段と、 前記快適度演算手段により算出された前記快適度指数の
    値に応じて、暖房運転中の暖房制御での吹出モ−ドを変
    更する吹出モ−ド制御手段と、を備え、 前記関数が、暖機運転中と暖機完了後とでは相違してい
    る、 ことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記快適度指数のパラメ−タに車室内温度が含まれてい
    る、 ことを特徴とする車両用空調装置。
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