JPH1062799A - 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 - Google Patents

配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法

Info

Publication number
JPH1062799A
JPH1062799A JP8220165A JP22016596A JPH1062799A JP H1062799 A JPH1062799 A JP H1062799A JP 8220165 A JP8220165 A JP 8220165A JP 22016596 A JP22016596 A JP 22016596A JP H1062799 A JPH1062799 A JP H1062799A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
liquid crystal
copper layer
substrate
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8220165A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsumichi Ishikura
淳理 石倉
Makoto Kameyama
誠 亀山
Toshiaki Yoshikawa
俊明 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP8220165A priority Critical patent/JPH1062799A/ja
Publication of JPH1062799A publication Critical patent/JPH1062799A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/06Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding the conductive material being removed chemically or electrolytically, e.g. by photo-etch process
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/10Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern
    • H05K3/14Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using spraying techniques to apply the conductive material, e.g. vapour evaporation
    • H05K3/16Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which conductive material is applied to the insulating support in such a manner as to form the desired conductive pattern using spraying techniques to apply the conductive material, e.g. vapour evaporation by cathodic sputtering
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/388Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of a metallic or inorganic thin film adhesion layer

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板上に少なくとも銅層を有する1層以上か
らなる電極の製造時において、銅層表面が緑青に変質す
るのを防止する。 【解決手段】 ガラス基板2上に密着層であるモリブデ
ン層7と主導電層である銅層8をスパッタリング法で成
膜し、銅層8をCuCl2 をH2 Oで5倍に希釈したエ
ッチング液でエッチングした後、モリブデン層7をK3
[Fe(CN)6]とNaOHをH2 Oで溶かしたエッ
チング液でエッチングすることにより、銅層8をCuO
として不動態化し、銅層8の表面が緑青に変質するのを
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に電極を形
成した配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を
備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】TN(Twisted Nematic )やSTN(Su
per Twisted Nematic )型等の液晶素子では、従来よ
り、ガラス基板上に形成される透明電極にはITO(In
dium TinOxide)などが一般に用いられている。
【0003】上述した透明電極(ITO)は抵抗が大き
いため、最近のように表示面積の大型化、高精細化に伴
い、印加される電圧波形の遅延が問題になってきた。特
に、強誘電性液晶を用いた液晶素子では基板ギャップ
(液晶層の厚さ)がより狭いため(例えば、1.0〜
2.0μm程度)、電圧波形の遅延が顕著であった。ま
た、抵抗低減のために透明電極の膜厚を厚く形成するこ
とも考えられるが、膜厚を厚くするとガラス基板への密
着性が悪くなり成膜にも長時間を要し、且つコストも高
くなる等の問題点があった。
【0004】このため、従来では、アルミニウム等から
なる低抵抗の金属電極をガラス基板上に形成し、その上
にITO等の透明電極を電気的に接するようにして形成
された配線基板を備えた液晶素子が一般的に用いられて
いたが、近年、液晶素子の高開口率化や高速応答性等の
要求によりさらに低抵抗の金属からなる金属電極が望ま
れている。
【0005】このため、アルミニウムより電気抵抗の小
さい銅を金属電極として用いた液晶素子が提案されてい
る。しかしながら、銅はガラス基板との密着性が悪く、
また、酸化による腐食等の問題があり、そのままでは金
属電極として使用することは困難である。
【0006】そこで、例えば図10に示すように、ガラ
ス基板100上に形成される金属電極101は、Mo,
Cr,Ni等やこれらの合金等のガラス基板100と密
着性の良い金属からなる密着層102と、その上に銅か
らなる主導電層103を成膜した多層構造で構成されて
いる。
【0007】上述した金属電極101の製造では、複数
の金属(Mo,Cr,Ni等やこれらの合金等のいずれ
かと銅)の膜をそれぞれスパッタリング法でガラス基板
上に形成した後、パターンニングをウエットエッチング
で行う場合、これらの金属を同時にエッチングできるエ
ッチング液でエッチングを行うか、各金属毎にエッチン
グ液を使い分けて多段エッチングを行う。そして、この
エッチング処理でガラス基板100上に形成した密着層
102、主導電層103をケロシン・界面活性剤・水よ
りなる混合液で洗浄(一般にエマルション洗浄と呼称さ
れる)し、主導電層103上に残っているポジレジスト
(図示省略)を剥離することにより、多層構造の金属電
極101を備えた配線基板が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した金
属配線101の製造時のエッチング工程終了後において
は、銅からなる主導電層103の上面はポジレジストで
被われているので、この時点では外気等に直接触れるこ
とはないが、主導電層103の側面はエッチングにより
むき出しになっているため、空気中の水分、二酸化炭素
との作用で主導電層103の側面にCuCo3 ・Cu
(OH)2 やCuSO4 ・3Cu(OH)2ができ、一
般的にいわれれている緑青ができ易く、この緑青は銅か
らなる主導電層103内部に進行する。
【0009】そして、銅からなる主導電層103が緑青
化するとその部分の抵抗値が高くなることにより、この
金属電極101を備えた配線基板を有する液晶素子で
は、安定した画素が得られなくなり、また、金属電極を
抵抗の小さい銅で形成する意味がなくなるといった問題
が発生する。
【0010】また、主導電層103の側面に生じる緑青
を、例えばNaOH溶液中で電圧をかけて陽極酸化する
方法、クロム酸又は重クロム酸塩溶液に浸し黒化処理す
る方法、硫化ナトリウム又は褐色イオウ溶液に浸して銅
表面に被膜を形成する方法等で防止することも可能であ
るが、陽極酸化する方法では装置が大がかりとなってコ
ストが高くなり、また、クロム酸等による黒化や、硫化
ナトリウム又は褐色イオウによる被膜処理では接触抵抗
の変化が問題となる。
【0011】そこで、本発明は、容易に銅からなる金属
電極が緑青化するのを防止できるようにした配線基板、
該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及
び該液晶素子の製造方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みなされたものであって、基板上に少なくとも銅層を有
する1層以上からなる電極を形成してなる配線基板にお
いて、前記銅層の表面がK3 [Fe(CN)6 ]を含ん
だ溶液により不動態化されていることを特徴としてい
る。
【0013】また、基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法
において、前記基板上に銅層を成膜し、エッチングによ
り配線パターンニングした後、前記基板をK3 [Fe
(CN)6 ]を含んだ溶液に浸して前記銅層を不動態化
することを特徴としている。
【0014】また、基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法
において、前記基板上に密着層であるNi,Mo,C
r,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれか
からなる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜
し、エッチングにより配線パターンニングした後、前記
基板をK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液に浸して前
記銅層を不動態化することを特徴としている。
【0015】また、基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法
において、前記基板上に密着層であるNi,Mo,C
r,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれか
からなる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜
し、前記銅層をエッチングした後、前記薄膜層をK3
[Fe(CN)6 ]を含んだ溶液でエッチングして配線
パターンニングすることにより前記銅層を不動態化する
ことを特徴としている。
【0016】また、互いに対向するように配置され電極
群を形成した一対の配線基板間に液晶を挟持してなる液
晶素子において、前記配線基板は、透明性基板上に少な
くとも銅層を有する1層以上からなる電極を有し、前記
銅層の表面がK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液によ
り不動態化されていることを特徴としている。
【0017】また、互いに対向するように配置され電極
群を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記
配線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法に
おいて、前記透明性基板上に銅層を成膜し、エッチング
により配線パターンニングした後、前記透明性基板をK
3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液に浸して前記銅層を
不動態化することを特徴としている。
【0018】また、互いに対向するように配置され電極
群を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記
配線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法に
おいて、前記透明性基板上に密着層であるNi,Mo,
Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれ
かからなる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成
膜し、エッチングにより配線パターンニングした後、前
記透明性基板をK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液に
浸して前記銅層を不動態化することを特徴としている。
【0019】また、互いに対向するように配置され電極
群を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記
配線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1
層以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法に
おいて、前記透明性基板上に密着層であるNi,Mo,
Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれ
かからなる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成
膜し、前記銅層をエッチングした後、前記薄膜層をK3
[Fe(CN)6 ]を含んだ溶液でエッチングすること
により配線パターニングして前記銅層を不動態化するこ
とを特徴としている。
【0020】(作用)上述した銅の緑青は、空気中の水
分、二酸化炭素、又は二酸化硫黄、硫化水素の影響であ
るといわれており、水分、二酸化炭素との作用ではCu
CO3 、Cu(OH)2 やCuSO4 ・3Cu(OH)
2 ができ、二酸化硫黄、硫化水素との作用でCuSO4
・3Cu(OH)2 ができ、これらが緑青の主成分であ
るといわれている。
【0021】これに対し、銅はK3 [Fe(CN)6
と反応した場合に、CuOの不動態となり化学的に安定
する。そこで、本発明では、電極を構成する主導電層の
銅をK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液で処理し、銅
表面全体を化学的に安定な状態とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について説明する。
【0023】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る配線基板の一例を示す概略断面図
である。図1に示す本発明の配線基板1において、2は
ガラス基板、3は所定の配線パターンに形成された金属
電極、4は金属電極3を埋め込んだUV(紫外線)硬化
樹脂である。
【0024】金属電極3は、図2に示すように、ガラス
基板2と密着するモリブデン(Mo)からなる密着層5
と、銅からなる主導電層6の多層膜構造で構成されてお
り、この金属電極3は、例えば幅8μmでピッチ320
μmのストライプ状にパターンニングされている。
【0025】次に、上述した配線基板1の製造方法を、
図3、図4を参照して説明する。先ず、300×340
mm、厚さ1.1mmのガラス基板(例えば、旭硝子
(株)社製、無アルカリガラス)2の表面にスパッタリ
ング法により、金属電極を構成する密着層であるモリブ
デン層7を500Å程度の厚みで成膜した後、その上に
主導電層である銅層8を2μm程度の厚みで成膜する
(図3(a)参照)。この時の成膜条件は、基板温度2
00℃、成膜圧力3mtorrとした。
【0026】次に、モリブデン層7、銅層8を成膜した
ガラス基板2上にポジレジスト(例えば、東京応化工業
(株)社製;商品名:OFPR−800)9をスピンコ
ート法により2μmの厚みで塗布し、配線パターンが描
かれているのフォトマスク10を通して露光した後、こ
のポジレジスト9を現像、ポストベークしてエッチング
パターンを形成する(図3(b),(c)参照)。
【0027】次に、銅層8を、CuCl2 をH2 Oで5
倍に希釈したエッチング溶液でエッチングした。この時
のエッチングはシャワー方式により、液温25℃、エッ
チング時間120secとした。このエッチング処理で
は、銅層8をエッチングしたエッチング溶液(CuCl
2 をH2 Oで5倍に希釈した溶液)ではモリブデン層7
はエッチングされない。また、この時、銅層8の上面は
ポジレジスト9で保護されているが、側面はエッチング
により剥き出しになっているため、化学的に不安定な状
態にある(図3(d)参照)。
【0028】次に、密着層であるモリブデン層7を、3
00gのK3 [Fe(CN)6 ]と5gのNaOHを1
000ccのH2 Oに溶かしたエッチング溶液でエッチ
ングした(図3(e)参照)。この時のエッチングはシ
ャワー方式により、液温25℃、エッチング時間60s
ecとした。このエッチング溶液(K3 [Fe(CN)
6 ]と5gのNaOHを1000ccのH2 Oに溶かし
た溶液)は、モリブデン層7はエッチングするが銅層8
はエッチングしなく、更に銅層8をCuOとし不動態化
する。
【0029】また、このエッチング処理の際に、モリブ
デン層7が溶解してから更にこの状態で10sec間こ
のエッチング溶液中に浸しておくと、銅層8上のポジレ
ジスト9も完全に剥離し、ポジレジスト9に覆われてい
た銅層8の上面部分も不動態化され、更に、このポジレ
ジスト9を剥離する工程が省ける。また、このモリブデ
ン層7のエッチング時には銅層8が不動態となり、レジ
ストの役割をしている。
【0030】そして、こうようにして形成された金属電
極3を温度60℃、湿度90%の雰囲気中に400時間
放置した後、顕微鏡で観察した結果、銅層8の表面には
緑青は全く見られなかった。また、比較のため、上述し
たモリブデン層、銅層を同様にエッチング処理を行い、
モリブデン層が完全に溶解しているが、銅層上のレジス
トが完全に剥離されていない状態で、このレジストを剥
離液で完全に剥離した後(3分程度)、IPAや純水等
のリンス液で洗浄を行った。
【0031】そして、こうようにして形成された比較用
の金属電極を温度60℃、湿度90%の雰囲気中に40
0時間放置した後、顕微鏡で観察した結果、銅層の表面
に僅かながら緑青が確認された。これは、銅層の上面が
レジスト剥離液に浸されたり、IPAや純水等のリンス
液による洗浄によって緑青に変質したと考えられる。ま
た、上述した本発明の金属電極3の体積抵抗率を測定し
たところ2.7×10- 6 Ωcmであり、上述した比較
用の金属電極の体積抵抗率は8.7×10-6Ωcmであ
り約3.2倍上昇していた。
【0032】次に、平滑板11の表面上にUV硬化樹脂
4をディスペンサー12で所定量滴下し(図4(a)参
照)、UV硬化樹脂4が滴下された平滑板11に対し
て、上述したガラス基板2の配線パターンされた金属電
極3側を接触させてUV硬化樹脂4を挟む(図4(b)
参照)。
【0033】次に、平滑板11とガラス基板2とでUV
硬化樹脂4を挟んだ一体物をプレス機の上・下プレス板
13a,13b内に入れて、プレス圧Pにより平滑板1
1とガラス基板2とを密着させる(図4(c)参照)。
この時、UV硬化樹脂4を金属電極3の表面上から排除
するか、又は極薄く樹脂が残る程度になるように、平滑
板11とガラス基板2とを強く、しかも基板全面に均一
に密着させるようにする。
【0034】次に、このUV硬化樹脂4を硬化させるた
めに、平滑板11とガラス基板2の一体物を上・下プレ
ス板13a,13b内から取り出し、ガラス基板2側か
らUV光14を照射してUV硬化樹脂4を硬化させる
(図4(d)参照)。次に、離型治具(図示省略)によ
り平滑板11からガラス基板2を剥離することにより
(図4(e)参照)、図1に示した金属電極3間にUV
硬化樹脂4を埋め込んで平坦化した配線基板1を得た。
【0035】このように、金属電極3の製造時における
エッチング工程において、主導電層である銅層8の下に
あるモリブデン層(密着層)7をK3 [Fe(CN)
6 ]を含んだ溶液でエッチング処理することにより、銅
層8の表面(側面及び上面)が不動態化されて緑青に変
質することが抑制され、金属電極3の抵抗値が高くなる
ことを防止することができる。
【0036】また、密着層であるモリブデン層7のエッ
チング液であるK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液
は、ポジ型レジストを剥離する働きがあるため、銅層8
上のポジレジスト9を剥離する工程が省けるので、製造
時間の短縮とコストダウンを図ることができる。
【0037】更に、金属電極3にモリブデン層からなる
密着層5を形成したことにより、ガラス基板2との密着
性の向上を図ることができる。
【0038】また、上述した実施の形態では、金属電極
3の密着層5をモリブデン(Mo)で形成したが、N
i,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のい
ずれかで形成してもよい。更に、金属電極3の銅からな
る主導電層3上にNi,Mo,Cr,W,Ta,Al,
Ag又はこれらの合金のいずれかで保護層を形成しても
よい。
【0039】(第2の実施の形態)本実施の形態では、
図5に示すようにガラス基板2上に形成される金属電極
3aを、ガラス基板2と密着するニッケルからなる密着
層20と、銅からなる主導電層21と、主導電層21表
面の酸化を防止するニッケルからなる保護層(酸化防止
層)22の多層膜構造で構成した。この金属電極3a
は、例えば幅8μmでピッチ320μmのストライプ状
にパターンニングされている。
【0040】この金属電極3aの製造方法は、先ず、図
6(a)に示すように、ガラス基板2の表面にスパッタ
リング法により、密着層であるニッケル層23を500
Å程度の厚みで成膜した後、その上に主導電層である銅
層24を2μmの厚みで成膜し、更にその上に保護層で
あるニッケル層25を500Å程度の厚みで成膜した。
【0041】この時のニッケル層23,25、銅層24
の成膜条件は、基板温度200℃、成膜圧力3mtor
rとした。
【0042】次に、ニッケル層23、銅層24、ニッケ
ル層25を成膜したガラス基板2上にネガレジスト(例
えば、東京応化工業(株)社製;商品名:OMR)26
をスピンコート法により2μmの厚みで塗布し、配線パ
ターンが描かれているフォトマスク27を通して露光し
た後、このネガレジスト26を現像、ポストベークして
エッチングパターンを形成する(図6(b),(c)参
照)。
【0043】次に、このニッケル層23、銅層24、ニ
ッケル層25を、H2 OSO4 (20%),HNO3
(70%),H2 Oの混合液からなるエッチング溶液で
エッチングした。この時のエッチングはシャワー方式に
より、液温25℃、エッチング時間180secとし
た。
【0044】この後、300gのK3 [Fe(CN)
6 ]と5gのNaOHを1000ccのH2 Oで溶かし
た溶液中に10sec間浸して銅層24の側面を不動態
化した。この際、ポジ型レジストはこの溶液(K3 [F
e(CN)6 ]を含んだ溶液)で剥離するが、ネジ型レ
ジストは剥離されない。そこで、次に、ニッケル層25
の上面のネガレジスト26を剥離液で完全に剥離した後
(3分程度)、IPAや純水等のリンス液で洗浄を行っ
た。
【0045】そして、この金属電極3aを温度60℃、
湿度90%の雰囲気中に400時間放置した後、顕微鏡
で観察した結果、銅層24の表面には緑青は全く見られ
なかった。また、比較のため、上述したニッケル層、銅
層を同様にエッチング処理を行った後、K3 [Fe(C
N)6 ]を含んだ溶液による不動態処理をしない状態
で、ニッケル層上のレジストを剥離液で完全に剥離した
後(3分程度)、IPAや純水等のリンス液で洗浄を行
った。
【0046】そして、こうようにして形成された比較用
の金属電極を温度60℃、湿度90%の雰囲気中に40
0時間放置した後、顕微鏡で観察した結果、銅層の表面
に僅かながら緑青が確認された。これは、銅層の側面が
レジスト剥離液に浸されたり、IPAや純水等のリンス
液による洗浄によって緑青に変質したと考えられる。ま
た、上述した本発明の金属電極3aの体積抵抗率を測定
したところ3.1×10- 6 Ωcmであり、比較用の金
属電極の体積抵抗率は8.0〜12.0×10-6Ωcm
であり約2.6〜3.9倍上昇していた。
【0047】次に、図4(a)〜(e)に示した第1の
実施の形態と同様の方法で、図7に示すように、金属電
極3a間にUV硬化樹脂4を埋め込んで平坦化した配線
基板1aを得た。
【0048】このように、金属電極3aの製造時におけ
るエッチング工程後に、主導電層である銅層24をK3
[Fe(CN)6 ]を含んだ溶液に浸すことにより、銅
層24の表面(側面)が不動態化されて緑青に変質する
ことが抑制され、金属電極3aの抵抗値が高くなること
を防止することができる。
【0049】また、金属電極3aにニッケルからなる密
着層20を形成したことにより、ガラス基板2との密着
性の向上を図ることができ、更に、主導電層21上にニ
ッケルからなる保護層22を形成したことにより、銅か
らなる主導電層21表面の酸化を防止することができ
る。
【0050】また、上述した実施の形態では、金属電極
3aの密着層20と保護層22をニッケル(Ni)で形
成したが、Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれ
らの合金のいずれかで形成してもよい。
【0051】図8は、上述した配線基板を備えた本発明
に係る液晶素子の一例を示す概略断面図である。
【0052】この液晶素子30は、偏光板31a,31
bの間に対向して配置された一対の配線基板32a,3
2bを備えており、配線基板32a,32bは球状のス
ペーサビーズ33により所定の基板ギャップ(例えば、
1.5μm)で保持され、この基板ギャップ間にカイラ
ルスメクチック液晶34が挟持されている。
【0053】配線基板32a,32bは、図1に示した
配線基板1と同様の構成からなり、ガラス基板35a,
35b上には金属電極36a,36bがそれぞれ配線パ
ターンされ、金属電極36a,36b間に充填した絶縁
層であるUV硬化樹脂37で平坦化されている。金属電
極36a,36bは、図1に示した配線基板1と同様、
ガラス基板2と密着するモリブデン(Mo)からなる密
着層38aと、銅からなる主導電層39aの多層膜構造
で構成されている。
【0054】また、金属電極36a,36bとUV硬化
樹脂37の表面上には、金属電極36a,36bと電気
的に接するようにしてITO(Indium Tin Oxide)から
なる透明電極40a,40bが形成され、更にその上に
配向膜41a,41bが形成されており、透明電極40
a,40bは金属電極36a,36bに合わせてストラ
イプ状にそれぞれ形成され、互いに90°の角度で交差
したマトリックス電極が構成されている。
【0055】次に、上述した液晶素子30の製造方法
を、図9(a)〜(e)を参照して説明する。
【0056】上述したようなエッチング処理により銅か
らなる主導電層39a,39bとモリブデンからなる密
着層38a,38bを備えた金属電極36a,36bを
形成し、この金属電極36a,36b間にUV硬化樹脂
37を埋め込むまでの工程は、図3、図4に示した配線
基板1の製造方法と同様であり、ここでは省略する。次
に、金属電極36aとUV硬化樹脂37上に透明電極を
構成するITO(Indium Tin Oxide)層42を、スパッ
タリング法により700Å程度の厚みで形成する(図9
(a)参照)。
【0057】次に、このITO(Indium Tin Oxide)層
42上にフォトレジスト43をスピンコート法により2
μm程度の厚みで塗布し、配線パターンが描かれている
のフォトマスク44を通して露光した後、フォトレジス
ト43を現像、ポストベークしてエッチングパターンを
形成する(図9(b),(c)参照)。
【0058】次に、このガラス基板35aをエッチング
液であるヨウ化水素酸に浸して、フォトレジスト43で
覆われていない部分のITO層42をエッチングし、そ
の後フォトレジスト43を剥離して透明電極40aを配
線パターンニングする(図9(d)参照)。
【0059】次に、透明電極40a上にポリアミド酸
(例えば、日立化成(株)社製;商品名:LQ180
0)をNMP/nBC=1/1液で1.5wt%に希釈
した溶液をスピンコートで2000rpm、20sec
の条件で塗布し、その後270℃で約1時間加熱焼成処
理を施して、厚さ200Å程度の配向膜41aを形成し
た(図9(e)参照)。そして、この配向膜41aに対
してラビンブ処理を施した。尚、ガラス基板35b側の
透明電極40b、配向膜41bも同様にして形成され
る。
【0060】次に、一方のガラス基板35a(又は35
b)の表面に球状のスペーサビーズ33を配置して、他
方のガラス基板35b(又は35a)の表面周縁にエポ
キシ樹脂等のシール材(図示省略)をフレキソ印刷法に
より塗布し、配向膜41a,41bのラビング方向が平
行、且つ同方向になるようにしてガラス基板35a,3
5bを所定の基板ギャップ(例えば、1.5μm)で貼
り合わせ、このガラス基板35a,35b間にカイラル
スメクチック液晶34を注入することにより、図8に示
した液晶素子30を得た。
【0061】尚、上述した液晶素子30の配線基板32
a,32bは、図1に示した第1の実施の形態に係る配
線基板と同様の構成であったが、第2の実施の形態に係
る配線基板と同様の構成からなる配線基板を用いてもよ
い。
【0062】このように、本発明に係る液晶素子30
は、金属電極36a,36bの製造時におけるエッチン
グ工程において、密着層38a,38bであるモリブデ
ン層をK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液でエッチン
グ処理することにより、主導電層39である銅層の表面
(側面及び上面)が不動態化されて緑青に変質すること
が抑制され、金属電極3の抵抗値が高くなることを防止
することができるので、電圧波形の遅延を抑制してカイ
ラルスメクチック液晶34を安定して駆動することが可
能となり、表示品位の向上を図ることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る配線
基板は、基板上に銅層を有する1層以上からなる電極を
製造する時に、電極を構成する銅層をK3 [Fe(C
N)6 ]を含んだ溶液によって不動態化することによ
り、容易に、且つ低コストでこの銅層表面が緑青に変質
することが抑制され、電極の抵抗値が高くなることを防
止することができる。
【0064】また、本発明に係る配線基板を備えた液晶
素子は、透明性基板上に銅層を有する1層以上からなる
電極を製造する時に、電極を構成する銅層をK3 [Fe
(CN)6 ]を含んだ溶液によって不動態化することに
より、容易に、且つ低コストでこの銅層表面が緑青に変
質することが抑制され、電極の抵抗値が高くなることを
防止することができるので、電圧波形の遅延を抑制して
液晶を安定して駆動することが可能となり、表示品位の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る配線基板を示
す概略断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の金
属電極を示す拡大断面図。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る配線基板の製
造方法を説明するための図で、(a)はモリブデン層と
銅層の成膜工程を示す図、(b)はポジレジストへの露
光工程を示す図、(c)は金属電極のエッチングパター
ンの形成工程を示す図、(d)は銅層のエッチング工程
を示す図、(e)はモリブデン層のエッチング工程を示
す図。
【図4】本発明に係る配線基板の製造方法を説明するた
めの図で、(a)は平滑板にUV硬化樹脂を滴下した状
態を示す図、(b)は金属電極を形成した配線基板とU
V硬化樹脂が滴下された平滑板を接触させた状態を示す
図、(c)はガラス基板の金属電極間にUV硬化樹脂を
プレス圧力で埋め込んでいる状態を示す図、(d)はU
V光でUV硬化樹脂を硬化している状態を示す図、
(e)は平滑板をUV硬化樹脂内に埋め込んだ金属電極
上から剥した状態を示す図。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る配線基板の金
属電極を示す拡大断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る配線基板の製
造方法を説明するための図で、(a)はニッケル層と銅
層の成膜工程を示す図、(b)はネガレジストへの露光
工程を示す図、(c)は金属電極のエッチングパターン
の形成工程を示す図、(d)はニッケル層と銅層のエッ
チング工程を示す図。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る配線基板を示
す概略断面図。
【図8】本発明に係る配線基板を備えた液晶素子を示す
概略断面図。
【図9】本発明に係る液晶素子の製造工程を示す図で、
(a)は金属電極とUV硬化樹脂上にITO層を成膜す
る工程を示す図、(b)はフォトレジストへの露光工程
を示す図、(c)は透明電極のエッチングパターンの形
成工程を示す図、(d)はエッチングされた透明電極を
示す図、(e)は配向膜の形成工程を示す図。
【図10】従来例に係る配線基板の金属電極を示す図。
【符号の説明】
1、1a、32a,32b 配線基板 2 ガラス基板(基板) 35a,35b ガラス基板(透明性基板) 3、3a、36a,36b 金属電極(電極) 4、37 UV硬化樹脂(樹脂) 5、20、38a,38b 密着層 6、21、39a,39b 主導電層 22 保護層 34 カイラルスメクチック液晶(液晶) 40a,40b 透明電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/34 501 H01L 21/88 M

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に少なくとも銅層を有する1層以
    上からなる電極を形成してなる配線基板において、 前記銅層の表面がK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液
    により不動態化されている、 ことを特徴とする配線基板。
  2. 【請求項2】 前記電極の前記基板と接する側に、N
    i,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合
    金のいずれかからなる密着層を形成した、 請求項1記載の配線基板。
  3. 【請求項3】 前記電極の前記基板と接する側に、N
    i,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれらの合
    金のいずれかからなる密着層を形成し、前記電極の前記
    基板と反対側の表面に、Ni,Mo,Cr,W,Ta,
    Al,Ag又はこれらの合金のいずれかからなる保護層
    を形成した、 請求項1記載の配線基板。
  4. 【請求項4】 前記電極間に樹脂を埋め込んで平坦化さ
    れている、 請求項1、2又は3のいずれか1項記載の配線基板。
  5. 【請求項5】 前記樹脂は、紫外線の照射により硬化さ
    れるUV硬化樹脂である、 請求項4記載の配線基板。
  6. 【請求項6】 前記基板はガラス基板である、 請求項1記載の配線基板。
  7. 【請求項7】 基板上に少なくとも銅層を有する1層以
    上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法にお
    いて、 前記基板上に銅層を成膜し、エッチングにより配線パタ
    ーンニングした後、前記基板をK3 [Fe(CN)6
    を含んだ溶液に浸して前記銅層を不動態化する、 ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 基板上に少なくとも銅層を有する1層以
    上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法にお
    いて、 前記基板上に密着層であるNi,Mo,Cr,W,T
    a,Al,Ag又はこれらの合金のいずれかからなる薄
    膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜し、エッチ
    ングにより配線パターンニングした後、前記基板をK3
    [Fe(CN)6]を含んだ溶液に浸して前記銅層を不
    動態化する、 ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 基板上に少なくとも銅層を有する1層以
    上からなる電極を形成してなる配線基板の製造方法にお
    いて、 前記基板上に密着層であるNi,Mo,Cr,W,T
    a,Al,Ag又はこれらの合金のいずれかからなる薄
    膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜し、前記銅
    層をエッチングした後、前記薄膜層をK3 [Fe(C
    N)6 ]を含んだ溶液でエッチングして配線パターンニ
    ングすることにより前記銅層を不動態化する、 ことを特徴とする配線基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記銅層はスパッタリング法により成
    膜される、 請求項7記載の配線基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記薄膜層と前記銅層はスパッタリン
    グ法により成膜される、 請求項8又は9記載の配線基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記電極の前記基板と反対側の表面
    に、Ni,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれ
    らの合金のいずれかからなる保護層を形成する、 請求項8又は9記載の配線基板の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記保護層は、スパッタリング法によ
    りNi,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれら
    の合金のいずれかからなる薄膜層を成膜した後、エッチ
    ングして配線パターンニングされる、 請求項12記載の配線基板の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記電極間に樹脂を埋め込んで平坦化
    する、 請求項7、8又は9のいずれか1項記載の配線基板の製
    造方法。
  15. 【請求項15】 前記樹脂は、紫外線の照射により硬化
    されるUV硬化樹脂である、 請求項14項記載の配線基板の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記基板はガラス基板である、 請求項7、8又は9のいずれか1項記載の配線基板の製
    造方法。
  17. 【請求項17】 互いに対向するように配置され電極群
    を形成した一対の配線基板間に液晶を挟持してなる液晶
    素子において、 前記配線基板は、透明性基板上に少なくとも銅層を有す
    る1層以上からなる電極を有し、前記銅層の表面がK3
    [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液により不動態化されて
    いる、 ことを特徴とする液晶素子。
  18. 【請求項18】 前記電極の前記透明性基板と接する側
    に、Ni,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又はこれ
    らの合金のいずれかからなる密着層を形成した、 請求項17記載の液晶素子。
  19. 【請求項19】 前記電極の前記透明性基板と反対側の
    表面に、Ni,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又は
    これらの合金のいずれかからなる保護層を形成した、 請求項17記載の液晶素子。
  20. 【請求項20】 前記電極間に樹脂を埋め込んで平坦化
    されている、 請求項17記載の液晶素子。
  21. 【請求項21】 前記樹脂は、紫外線の照射により硬化
    されるUV硬化樹脂である、 請求項17記載の液晶素子。
  22. 【請求項22】 前記電極上の少なくとも一部に電気的
    に接するようにして透明電極が形成され、更にその上に
    配向膜が形成されている、 請求項17記載の液晶素子。
  23. 【請求項23】 前記液晶はカイラルスメクチック液晶
    である、 請求項17記載の液晶素子。
  24. 【請求項24】 前記透明性基板はガラス基板である、 請求項17記載の液晶素子。
  25. 【請求項25】 互いに対向するように配置され電極群
    を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記配
    線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1層
    以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法にお
    いて、 前記透明性基板上に銅層を成膜し、エッチングにより配
    線パターンニングした後、前記透明性基板をK3 [Fe
    (CN)6 ]を含んだ溶液に浸して前記銅層を不動態化
    する、 ことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  26. 【請求項26】 互いに対向するように配置され電極群
    を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記配
    線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1層
    以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法にお
    いて、 前記透明性基板上に密着層であるNi,Mo,Cr,
    W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれかから
    なる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜し、
    エッチングにより配線パターンニングした後、前記透明
    性基板をK3 [Fe(CN)6 ]を含んだ溶液に浸して
    前記銅層を不動態化する、 ことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  27. 【請求項27】 互いに対向するように配置され電極群
    を形成した一対の配線基板間に液晶が挟持され、前記配
    線基板が、透明性基板上に少なくとも銅層を有する1層
    以上からなる電極を有している液晶素子の製造方法にお
    いて、 前記透明性基板上に密着層であるNi,Mo,Cr,
    W,Ta,Al,Ag又はこれらの合金のいずれかから
    なる薄膜層と、その上に主導電層である銅層を成膜し、
    前記銅層をエッチングした後、前記薄膜層をK3 [Fe
    (CN)6 ]を含んだ溶液でエッチングして配線パター
    ンニングすることにより前記銅層を不動態化する、 ことを特徴とする液晶素子の製造方法。
  28. 【請求項28】 前記銅層はスパッタリング法により成
    膜される、 請求項25記載の液晶素子の製造方法。
  29. 【請求項29】 前記薄膜層と前記銅層はスパッタリン
    グ法により成膜される、 請求項26又は27記載の液晶素子の製造方法。
  30. 【請求項30】 前記電極の前記透明性基板と反対側の
    表面に、Ni,Mo,Cr,W,Ta,Al,Ag又は
    これらの合金のいずれかからなる保護層を形成する、 請求項26又は27記載の液晶素子の製造方法。
  31. 【請求項31】 前記電極間に樹脂を埋め込んで平坦化
    する、 請求項25、26又は27のいずれか1項記載の液晶素
    子の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記樹脂は、紫外線の照射により硬化
    されるUV硬化樹脂である、 請求項31記載の液晶素子の製造方法。
  33. 【請求項33】 前記電極上の少なくとも一部に電気的
    に接するようにして透明電極を形成し、更にその上に配
    向膜を形成する、 請求項25、26又は27のいずれか1項記載の液晶素
    子の製造方法。
  34. 【請求項34】 前記液晶はカイラルスメクチック液晶
    である、 請求項25、26又は27のいずれか1項記載の液晶素
    子の製造方法。
  35. 【請求項35】 前記透明性基板はガラス基板である、 請求項25、26又は27のいずれか1項記載の液晶素
    子。
JP8220165A 1996-08-21 1996-08-21 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法 Pending JPH1062799A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220165A JPH1062799A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8220165A JPH1062799A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1062799A true JPH1062799A (ja) 1998-03-06

Family

ID=16746912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8220165A Pending JPH1062799A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1062799A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011024704A1 (ja) * 2009-08-28 2011-03-03 株式会社アルバック 配線層、半導体装置、液晶表示装置
WO2011024770A1 (ja) * 2009-08-26 2011-03-03 株式会社アルバック 半導体装置、半導体装置を有する液晶表示装置、半導体装置の製造方法
KR101066216B1 (ko) * 2008-02-18 2011-09-20 주식회사 엘지화학 금속 배선의 형성방법 및 이 방법에 사용되는 식각액조성물
US8186049B2 (en) 2008-05-23 2012-05-29 Unimicron Technology Corp. Method of making a circuit structure
CN114107991A (zh) * 2021-11-29 2022-03-01 清华大学 一种钼-铜双层膜材料蚀刻方法及腐蚀液
CN115734459A (zh) * 2022-11-07 2023-03-03 湖北通格微电路科技有限公司 玻璃基线路板及其制备方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101066216B1 (ko) * 2008-02-18 2011-09-20 주식회사 엘지화학 금속 배선의 형성방법 및 이 방법에 사용되는 식각액조성물
US8186049B2 (en) 2008-05-23 2012-05-29 Unimicron Technology Corp. Method of making a circuit structure
WO2011024770A1 (ja) * 2009-08-26 2011-03-03 株式会社アルバック 半導体装置、半導体装置を有する液晶表示装置、半導体装置の製造方法
JP4970622B2 (ja) * 2009-08-26 2012-07-11 株式会社アルバック 半導体装置、半導体装置を有する液晶表示装置、半導体装置の製造方法
KR101175085B1 (ko) 2009-08-26 2012-08-21 가부시키가이샤 알박 반도체 장치, 반도체 장치를 갖는 액정 표시 장치, 반도체 장치의 제조 방법
WO2011024704A1 (ja) * 2009-08-28 2011-03-03 株式会社アルバック 配線層、半導体装置、液晶表示装置
CN102484138A (zh) * 2009-08-28 2012-05-30 株式会社爱发科 布线层、半导体装置、液晶显示装置
JP4970621B2 (ja) * 2009-08-28 2012-07-11 株式会社アルバック 配線層、半導体装置、液晶表示装置
US8400594B2 (en) 2009-08-28 2013-03-19 Ulvac, Inc. Wiring layer, semiconductor device and liquid crystal display device
CN114107991A (zh) * 2021-11-29 2022-03-01 清华大学 一种钼-铜双层膜材料蚀刻方法及腐蚀液
CN115734459A (zh) * 2022-11-07 2023-03-03 湖北通格微电路科技有限公司 玻璃基线路板及其制备方法
CN115734459B (zh) * 2022-11-07 2024-03-12 湖北通格微电路科技有限公司 玻璃基线路板及其制备方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPWO2005045911A1 (ja) パターン形成方法、およびこれにより製造される電子回路、並びにこれを用いた電子機器
KR19990076545A (ko) 박막 트랜지스터의 제조방법 및 이것을 이용한 액정표시장치
JP2952075B2 (ja) 液晶素子の製造法
KR20070029812A (ko) 프린트 배선 기판, 그 제조 방법 및 반도체 장치
CN109254423B (zh) 一种铌酸锂电光器件厚膜导线电极的制作方法
US8017460B2 (en) Method of manufacturing flat panel display
KR20050042963A (ko) 액정표시장치 제조 방법
JP5865996B2 (ja) 導電パターン形成基板の製造方法
US20220132672A1 (en) Silver-based transparent conductive layers interfaced with copper traces and methods for forming the structures
JPH1062799A (ja) 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法
JPH10133597A (ja) 配線基板、該配線基板の製造方法、該配線基板を備えた液晶素子及び該液晶素子の製造方法
JPH06148661A (ja) 表示装置用基板の製法
JP2005163070A (ja) エッチング液およびエッチング方法
US5501943A (en) Method of patterning an inorganic overcoat for a liquid crystal display electrode
US20070045647A1 (en) Display panel package
JPH10221702A (ja) 配線基板、配線基板の製造方法及び該配線基板を用いた液晶素子
JP2002353167A (ja) 金属配線基板及び金属配線基板の製造方法並びに反射型液晶表示装置用金属配線基板
JP3566459B2 (ja) 配線基板の製造方法
KR20120073988A (ko) 박막 트랜지스터 표시판의 제조 방법 및 이에 사용되는 포토레지스트 조성물
JPH022519A (ja) 液晶表示素子の製造方法
JP2907318B2 (ja) 電極埋設基板及びその製造方法
JP2945727B2 (ja) 無電解めっき被膜のパターニング方法及び液晶表示素子の製造方法
JPH0659267A (ja) 表示装置用基板及びその製造方法
JPH10186389A (ja) 配線基板、配線基板の製造方法及び該配線基板を用いた液晶素子
JP2001091942A (ja) 液晶装置及び液晶装置の製造方法