JPH1061960A

JPH1061960A - 空気調和機

Info

Publication number: JPH1061960A
Application number: JP8218303A
Authority: JP
Inventors: Nobuyuki Mori; 信幸森; Yoshimi Kawai; ▲吉▼美河合
Original assignee: Fujitsu General Ltd
Current assignee: Fujitsu General Ltd
Priority date: 1996-08-20
Filing date: 1996-08-20
Publication date: 1998-03-06
Anticipated expiration: 2016-08-20
Also published as: JP3329434B2

Abstract

(57)【要約】【課題】垂直部およびその上端を後方に折り曲げた後
方傾斜部からなる熱交換器を、小型化したものに交換し
て、空気通路に隙間が生じないよう容易に支持できるよ
うにした空気調和機を提供することを目的とする。【解決手段】本体１内に形成された吸込口２と吹出口
５とを結ぶ空気通路に、垂直部3aおよびその上端を後方
に折り曲げた後方傾斜部3bからなる略く字状の熱交換器
３と、送風ファン４とを設けてなる空気調和機におい
て、前記熱交換器を、その上下および、または前後の寸
法を小型化したものに交換して設ける際、前記本体を構
成するベース1aに前記後方傾斜部の先端に対向する支持
部材８を設け、同支持部材により前記後方傾斜部の先端
を支持するとともに、同後方傾斜部の先端と前記ベース
との間の隙間を埋めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機に係わ
り、より詳細には、垂直部およびその上端を後方に折り
曲げた後方傾斜部からなる略く字状の熱交換器を、小型
化したものに交換して、空気通路に隙間が生じないよう
容易に支持できるようにした構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機は、例えば図３（Ａ）
で示すように、本体１の前面および上部に設けた吸込口
２と下部に設けた吹出口５とを結ぶ空気通路に、下部に
露受部ａを備えた垂直部3a、およびその上端を後方に折
り曲げて先端部を合成樹脂製のベース1aで保持した後方
傾斜部3bからなる熱交換器３と、送風ファン４とを設
け、前記吹出口５に左右風向板群６および上下風向板７
を回動自在に設けてなる構成であった。

【０００３】前記熱交換器３および前記ベース1aは、前
記空気通路に熱交換されない吸込空気が通過してしまわ
ないよう、相互に隙間が生じないようにした寸法形状で
形成されている。

【０００４】しかしながら、前記熱交換器３を、図３
（Ｂ）で示すように、例えばマイナーチェンジ等によっ
て小型化したものに交換して設けるような場合、容易に
取り付けて支持することが困難となり、また、前記空気
通路に隙間が生じてしまうため、矢印Ａで示すように、
前記空気通路を熱交換されない吸込空気が通過して熱交
換効率が低下してしまうという問題を有していた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】本発明においては、上
記の問題点に鑑み、垂直部およびその上端を後方に折り
曲げた後方傾斜部からなる熱交換器を、小型化したもの
に交換して、空気通路に隙間が生じないよう容易に支持
できるようにした空気調和機を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本体内に形成された吸込口と吹出口とを結ぶ空気通
路に、垂直部およびその上端を後方に折り曲げた後方傾
斜部からなる略く字状の熱交換器と、送風ファンとを設
けてなる空気調和機において、前記熱交換器を、その上
下および、または前後の寸法を小型化したものに交換し
て設ける際、前記本体を構成するベースに前記後方傾斜
部の先端に対向する支持部材を設け、同支持部材により
前記後方傾斜部の先端を支持するとともに、同後方傾斜
部の先端と前記ベースとの間の隙間を埋めるようにした
構成となっている。

【０００７】また、前記支持部材は、前記後方傾斜部の
先端下部を受ける受け部を備え、同受け部の上下に係止
爪を備えて断面形状を略コ字状に形成する一方、前記ベ
ースに前記係止爪に対応する係止孔を設け、同係止孔に
前記係止爪を係止し、前記後方傾斜部の先端を前記受け
部で受けて支持するようにした構成となっている。

【０００８】また、前記支持部材は、前記後方傾斜部の
先端下部を受ける受け部を備えて断面形状を略コ字状に
形成する一方、同支持部材の両先端に対応して、前記ベ
ースに前方を開口した略凹状の係止部を設け、同係止部
に前記支持部材の両先端を係止し、前記後方傾斜部の先
端を前記受け部で受けて支持するようにした構成となっ
ている。

【０００９】また、前記支持部材は、前記後方傾斜部の
先端下部と前記ベースとの間に介装し、同ベースに貼着
した構成となっている。

【００１０】また、前記支持部材は、弾性を有する部材
からなり、前記後方傾斜部の先端下部と前記ベースとの
間の隙間に比して、少許大きい寸法で形成した構成とな
っている。

【００１１】また、前記支持部材は、断熱性を有する部
材からなる構成となっている。

【００１２】また、前記ベースに、前記支持部材の下部
を保持する突状の保持片を設けた構成となっている。

【００１３】更に、前記保持片を、前記ベースと一体的
に形成した構成となっている。

【００１４】

【発明の実施の形態】上記構造により、垂直部およびそ
の上端を後方に折り曲げた後方傾斜部からなる略く字状
の熱交換器を、小型化したものに交換して、空気通路に
隙間が生じないよう容易に支持できるようにした空気調
和機となる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図１（Ａ）乃至図１（Ｃ）と、図２（Ａ）
および図２（Ｂ）とにおいて、１は空気調和機の室内機
本体、1aは同本体１を構成する合成樹脂製のベース、２
は前記本体１の前面および上部に設けられた吸込口、３
は同吸込口２および後述する吹出口を結ぶ空気通路に設
けられた略く字状の熱交換器で、同熱交換器３は下部に
露受部ａを備えた垂直部3aおよびその上端を後方に折り
曲げた後方傾斜部3bからなり、同後方傾斜部3bの先端
は、前記ベース1aによって支持されているが、例えばマ
イナーチェンジ等によって小型化したものに交換した時
には、後述する支持部材によって支持されるようにした
構成となっている。

【００１６】４は前記空気通路に設けられた送風ファ
ン、５は同送風ファン４で前記熱交換器３により熱交換
された吸込空気を室内に向けて吹き出すための吹出口、
６は同吹出口５に回動自在に軸支された左右風向板群、
７は同様に回動自在に軸支された上下風向板、８および
8'は前記垂直部3aおよび前記後方傾斜部3bからなる前記
熱交換器３を、マイナーチェンジ等によって、例えば小
型化したものに交換して前記空気通路に設ける時に前記
後方傾斜部3bの先端下部を支持するための支持部材で、
同支持部材８および8'を前記後方傾斜部3bの先端の長手
方向に沿わせて形成することによって同後方傾斜部3bの
先端下部を正確に支持するとともに、同後方傾斜部3bの
先端と前記ベース1aとの間の隙間を埋めるようにして、
前記吸込口２から吸い込んだ吸込空気が前記熱交換器を
通過しないままで前記吹出口５に送出されないよう防止
できるようにして、熱交換効率を低下させないようにし
た構成となっている。

【００１７】また、前記支持部材８は、第一の実施例と
して図１（Ａ）および図１（Ｂ）で示すように、前記後
方傾斜部3bの先端下部を受ける受け部8aを備え、同受け
部8aの上下に係止爪8bを備えて断面形状を略コ字状に形
成する一方、前記ベース1aに前記係止爪8bに対応する係
止孔1bを設け、同係止孔1bに前記係止爪8aを係止し、前
記後方傾斜部3bの先端を前記受け部8aで受けて支持する
ようにした構成となっており、これによって、前記受け
部8aで受けた前記後方傾斜部3bの先端下部を、前記係止
孔1bに前記係止爪8aを係止した前記支持部材８で正確に
支持できるようになるとともに、同支持部材８によって
前記後方傾斜部3bの先端と前記ベース1aとの間の隙間を
埋めることができるため、前記熱交換器３による熱交換
効率を低下させないよう防止できるようにした構造とな
る。

【００１８】また、前記支持部材８は、第二の実施例と
して図１（Ｃ）で示すように、前記後方傾斜部3bの先端
下部を受ける受け部8aを備えて断面形状を略コ字状に形
成する一方、同支持部材８の両先端に対応して、前記ベ
ース1aに前方を開口した略凹状の係止部1cを設け、同係
止部1cに前記支持部材８の両先端を係止し、前記後方傾
斜部3bの先端を前記受け部8aで受けて支持するようにし
たことにより、第一の実施例で説明した前記係止部1cか
ら、吸込空気が前記本体１の背面側に漏れないようにし
た構成となって、前記熱交換器３による熱交換効率を低
下させないよう、より効果的に防止できるようにした構
造となる。

【００１９】また、前記支持部材8'は、第三の実施例と
して図２（Ａ）および図２（Ｂ）で示すように、前記後
方傾斜部3bの先端下部と前記ベース1aとの間に介装し、
同ベース1aに貼着したことにより、前記後方傾斜部3bの
先端下部をより容易に支持できるようになるとともに、
同支持部材8'によって前記後方傾斜部3bの先端と前記ベ
ース1aとの間の隙間を埋めることができるため、前記熱
交換器３による熱交換効率を低下させないよう防止でき
るようにした構造となる。

【００２０】また、前記支持部材8'は、例えばウレタン
フォーム等の弾性を有する部材からなり、図２（Ｂ）に
よって「ｂ＜ｃ」の寸法関係で示すように、前記後方傾
斜部3bの先端下部と前記ベース1aとの間の隙間に比して
少許大きい寸法で形成したことにより、その弾性を利用
して、前記後方傾斜部3bの先端下部を密着させて正確に
支持できるようにした構造となる。

【００２１】また、前記支持部材８および8'は、例えば
ウレタンフォーム等の断熱性を有した部材からなる構成
としたことにより、前記熱交換器３により熱交換される
前と後との、温度差を有した双方の吸込空気を断熱でき
るようにした構成となっている。

【００２２】また、前記ベース1aに、前記支持部材8'の
下部を保持するための突状の保持片1dを設けたことによ
り、貼着した前記支持部材8'が前記ベース1aから位置ず
れしないよう、より正確に固定できるようにした構成と
なっている。

【００２３】更に、前記保持片1dを、前記ベース1aと一
体的に形成したことにより、寸法形状が精度よく仕上げ
られると共に、コスト的に有利な構成となっている。

【００２４】以上の構成により、図１（Ａ）乃至図１
（Ｃ）と、図２（Ａ）および図２（Ｂ）とで示すよう
に、下部に露受部ａを備えた前記垂直部3aおよびその上
端を後方に折り曲げた後方傾斜部3bからなる略く字状の
前記熱交換器３を、マイナーチェンジ等によって、小型
化したものに交換して前記本体１内の空気通路に設ける
際、容易に且つ正確に取り付けて支持できるようになる
とともに、前記吸込口２から吸い込まれた吸込空気が前
記熱交換器３で熱交換されないままの状態で前記空気通
路を通過してしまわないよう防止して、熱交換効率を低
下させないようにした空気調和機となる。

【００２５】

【発明の効果】以上のように本発明によると、垂直部お
よびその上端を後方に折り曲げた後方傾斜部からなる略
く字状の熱交換器を、小型化したものに交換して、空気
通路に隙間が生じないよう容易に支持できるようにした
空気調和機となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による空気調和機の説明図で、（Ａ）は
断面図であり、（Ｂ）は第一の実施例を示す要部断面図
であり、（Ｃ）は第二の実施例を示す要部断面図であ
る。

【図２】本発明による空気調和機の要部説明図で、
（Ａ）は断面図であり、（Ｂ）は第三実施例を示す要部
断面図である。

【図３】従来例による空気調和機の説明図で、（Ａ）は
断面図であり、（Ｂ）は小型化した熱交換器を設けた状
態を示す断面図である。

【符号の説明】

１空気調和機の室内機本体 1a ベース 1b 係止孔 1c 係止部 1d 保持片２吸込口３熱交換器 3a 熱交換器の垂直部 3b 熱交換器の後方傾斜部４送風ファン５吹出口６左右風向板群７上下風向板８，8' 支持部材 8a 支持部材の受け部 8b 支持部材の係止爪ａ露受部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】本体内に形成された吸込口と吹出口とを
結ぶ空気通路に、垂直部およびその上端を後方に折り曲
げた後方傾斜部からなる略く字状の熱交換器と、送風フ
ァンとを設けてなる空気調和機において、前記熱交換器を、その上下および、または前後の寸法を
小型化したものに交換して設ける際、前記本体を構成す
るベースに前記後方傾斜部の先端に対向する支持部材を
設け、同支持部材により前記後方傾斜部の先端を支持す
るとともに、同後方傾斜部の先端と前記ベースとの間の
隙間を埋めるようにしたことを特徴とする空気調和機。
【請求項２】前記支持部材は、前記後方傾斜部の先端
下部を受ける受け部を備え、同受け部の上下に係止爪を
備えて断面形状を略コ字状に形成する一方、前記ベース
に前記係止爪に対応する係止孔を設け、同係止孔に前記
係止爪を係止し、前記後方傾斜部の先端を前記受け部で
受けて支持するようにしたことを特徴とする請求項１記
載の空気調和機。
【請求項３】前記支持部材は、前記後方傾斜部の先端
下部を受ける受け部を備えて断面形状を略コ字状に形成
する一方、同支持部材の両先端に対応して、前記ベース
に前方を開口した略凹状の係止部を設け、同係止部に前
記支持部材の両先端を係止し、前記後方傾斜部の先端を
前記受け部で受けて支持するようにしたことを特徴とす
る請求項１記載の空気調和機。
【請求項４】前記支持部材は、前記後方傾斜部の先端
下部と前記ベースとの間に介装し、同ベースに貼着した
ことを特徴とする請求項３記載の空気調和機。
【請求項５】前記支持部材は、弾性を有する部材から
なり、前記後方傾斜部の先端下部と前記ベースとの間の
隙間に比して、少許大きい寸法で形成したことを特徴と
する請求項３または請求項４記載の空気調和機。
【請求項６】前記支持部材は、断熱性を有する部材か
らなることを特徴とする請求項１乃至請求項５記載の空
気調和機。
【請求項７】前記ベースに、前記支持部材の下部を保
持する突状の保持片を設けたことを特徴とする請求項
３、請求項４または請求項５記載の空気調和機。
【請求項８】前記保持片を、前記ベースと一体的に形
成したことを特徴とする請求項７記載の空気調和機。