JPH1060212A - 光安定化された帯電防止性アクリル系樹脂組成物 - Google Patents

光安定化された帯電防止性アクリル系樹脂組成物

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JPH1060212A
JPH1060212A JP21582696A JP21582696A JPH1060212A JP H1060212 A JPH1060212 A JP H1060212A JP 21582696 A JP21582696 A JP 21582696A JP 21582696 A JP21582696 A JP 21582696A JP H1060212 A JPH1060212 A JP H1060212A
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JP
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acrylic resin
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component
parts
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JP21582696A
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Satoru Hirota
悟 廣田
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線の照射を受けても帯電防止性の低下が
少なく、長期間にわたって安定した帯電防止性を持続す
る成形品を与える光安定化された帯電防止性アクリル系
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)アクリル系樹脂70〜98重量%
と(B)ポリエーテルエステル系重縮合体30〜2重量
%とから成る樹脂成分100重量部に対して、(C)1
分子中に少なくとも1個のトリアジン環を含む安定剤
0.005〜5重量部及び場合により(D)1分子中に
ヒドロキシフェニル基2個以上を有するフェノール系酸
化防止剤0.01〜5重量部を配合して成る帯電防止性
アクリル系樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光安定化された帯電
防止性アクリル系樹脂組成物、さらに詳しくは、紫外線
の照射を受けても帯電防止性が低下することがなく、長
期間にわたり安定した帯電防止性を持続する成形体を与
える、光安定性が改良された帯電防止性アクリル系樹脂
組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アクリル系樹脂は、透明性、表面光沢、
表面硬度、耐候性などに優れ、照明器具カバー、テール
レンズなどの車輌外装品、レンズ、導光板、ビデオディ
スク、プロジェクションテレビ用スクリーンなどの光学
用部品、自動販売機の前面板、屋外看板、店装ディスプ
レイなどの用途に広く供されている。
【0003】ところで先に挙げた用途は、アクリル系樹
脂が実質的に非晶質性で透明であるという特徴を生かし
たものであるが、この樹脂は一般的に帯電しやすく、製
品にほこりが付着して透明性や表面外観が損なわれやす
いほか、成形品やシートの後加工においてほこりの付着
が障害となる、といった欠点も有している。したがっ
て、ほこりの付着を防止するためには、これらの樹脂に
良好な帯電防止性を付与することが求められてきた。
【0004】そして、このようなアクリル系樹脂などに
帯電防止性を付与する方法としては、これまでシリコン
系化合物を樹脂表面に塗布する方法、界面活性剤を樹脂
に添加、混合する方法、親水性基やイオン性基を有する
単量体を共重合させ、樹脂を化学的に改質する方法など
が提案されている。
【0005】しかしながら、シリコン系化合物を塗布す
る方法は、成形品やシートに対する塗布工程が必要であ
って、コスト的に不利になる上、得られた製品は帯電防
止効果の持続性に劣り、降雨などの流水によって効果が
消失しやすいという欠点がある。また、界面活性剤を添
加する方法には、例えば、スルホン酸基を有する化合物
又はこれとポリエーテルとをアクリル樹脂に練り込む方
法(特開昭47−26438号公報、特開平3−434
40号公報)、スルホン酸基を有する化合物、ポリオキ
シアルキレングリコール、及び特定のリン化合物を練り
込む方法(特公昭53−30724号公報)が提案され
ているが、ポリエーテルなどを比較的多量に添加するた
め、成形品表面に帯電防止剤がブリードアウトしやす
く、表面外観を損なうほか、べとつきを生じやすいとい
う欠点がある。また、ポリアルキレングリコールと高級
脂肪酸モノグリセリドを混練する方法(特公昭53−3
6865号公報)、さらに特定のリン化合物を併用する
方法(特公昭53−15896号公報、特開昭54−7
4849号公報)も提案されているが、アクリル樹脂の
ガラス転移温度が比較的高く、モノグリセリドの成形品
表面への移行性が低いため、十分な帯電防止性を付与す
ることがむずかしいし、十分な帯電防止性を付与するた
めに多量にモノグリセリドを添加すると、表面外観が損
なわれるという欠点がある。その他、アルキルスルホン
酸塩又はアルキルベンゼンスルホン酸塩とトリアルキル
ホスファイトを混練する方法(特開昭64−24845
号公報)も提案されているが、アルキルスルホン酸塩な
どを比較的多量に添加する必要があるため、樹脂の表面
外観を損なうという欠点がある。またこれらの方法に共
通する欠点として、添加した界面活性剤が流水などで成
形品表面から失われやすいため、帯電防止性を長期間に
わたり持続させることが困難なことが挙げられる。
【0006】さらに、親水性基やイオン性基をもつ単量
体を共重合させる方法としては、例えばスルホコハク酸
エステル系の単量体とアクリレート系単量体との共重合
体と酸性リン酸エステルあるいはアルキレンオキシド化
合物とからなる組成物(特開昭59−182837号公
報、特開昭59−182838号公報)が提案されてお
り、帯電防止効果の持続性の観点からは有利であるが、
特殊な単量体を比較的多く共重合させる必要があり、コ
スト的に不利なばかりか、組成物の耐候性や耐熱性の低
下を免れないという欠点がある。
【0007】一方、帯電防止効果の持続性を向上させる
ために、親水性及びイオン性基を含むビニル系共重合体
や、ポリエーテルアミド系重合体のような高分子型帯電
防止剤を混練する方法などが知られている。
【0008】そして、親水性及びイオン性基を含むビニ
ル系共重合体を混練する方法としては、例えば、ポリオ
キシエチレン鎖、及びスルホン酸塩あるいは第四級アン
モニウム塩構造を有するビニル系共重合体をアクリル系
樹脂に混練する方法(特開昭55−36237号公報、
特開昭63−63739号公報)が提案されているが、
この方法は、共重合体の製造に高価な特殊単量体を使用
しなければならないため、コスト的に不利なばかりか、
アクリル系樹脂の耐熱性を低下させるという欠点があっ
た。また、ポリエーテルアミド系重合体を混練する方法
としては、ポリアミドセグメントとポリエーテルセグメ
ントとからなるポリエーテルアミド重縮合体を帯電防止
成分としてアクリル系樹脂に混練する方法(特開昭64
−90246号公報、特開平1−308444号公報)
が提案されているが、これらの方法では帯電防止性の持
続性はよいとしても、ポリアミドセグメントを含む重縮
合体自体は高温下に空気と接触すると熱着色しやすい
し、また、アクリル系樹脂とポリアミドセグメントを含
む重縮合体は加熱下に架橋反応を起こして不溶不融のゲ
ル状物を生成しやすいため、押出機中に滞留した該組成
物が着色したゲルとなって成形品やシートに混入し、製
品の外観を著しく損なうという欠点があった。
【0009】このようなゲル化と着色の欠点を改良する
ために、特定分子量のポリオキシアルキレングリコール
セグメントからなるポリエーテル成分を特定の割合で含
み、かつ特定の還元比粘度をもつポリエーテルエステル
重縮合体とアクリル樹脂とからなる帯電防止性樹脂組成
物が提案されているが(特願平6−271988号)、
該ポリエーテルエステル系重縮合体は、光安定性が劣る
ため、紫外線照射により分解を起こしやすく、分子量の
低下や酸価の増加を生じ、その結果として非晶質性樹脂
と混練し、押出成形又は射出成形して得られた成形体
は、紫外線の照射を受けて帯電防止性が著しく低下する
という欠点があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、紫外線の照射を受けても帯電防止性の低
下が少なく、長期間にわたって安定した帯電防止性を持
続する成形体を与える光安定化された帯電防止性アクリ
ル系樹脂組成物を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、光安定化さ
れた帯電防止性アクリル系樹脂組成物を開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、アクリル系樹脂とポリエーテルエス
テル系重縮合体から成る樹脂成分に、ある種のトリアジ
ン系安定剤及び場合によりある種のフェノール系酸化防
止剤を添加することにより、光安定性の良好な、かつ紫
外線による分子量の低下や酸価の増加を抑制しうる、こ
のアクリル系樹脂組成物が得られ、そのものが紫外線に
よる帯電防止性の低下の少ない、長期間にわたって安定
した帯電防止性を持続しうる成形体を与えることを見出
し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0012】すなわち、本発明は、(A)アクリル系樹
脂70〜98重量%と(B)ポリエーテルエステル系重
縮合体30〜2重量%とから成る樹脂成分100重量部
に対して、(C)1分子中に少なくとも1個のトリアジ
ン環を含む安定剤0.005〜5重量部及び場合により
(D)1分子中にヒドロキシフェニル基2個以上を有す
るフェノール系酸化防止剤0.01〜5重量部を配合し
て成る帯電防止性アクリル系樹脂組成物を提供するもの
である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明組成物において、(A)成
分として用いられるアクリル系樹脂は例えば、メチルメ
タクリレート単位50〜99重量%、及びこれと共重合
可能な他の単量体単位1〜50重量%から成るものを挙
げることができるが、これ以外のものも用いることがで
きる。この共重合可能な他の単量体としては、アルキル
基の炭素数が2〜18のアルキルメタクリレート、アル
キル基の炭素数が1〜18のアルキルアクリレートのほ
か、アクリル酸やメタクリル酸などのα,β‐不飽和
酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸などの不飽和基
含有二価カルボン酸、スチレン、α‐メチルスチレン、
核置換スチレンなどの芳香族ビニル化合物、無水マレイ
ン酸、マレイミド、N‐置換マレイミドなどが用いられ
る。これらは単独で使用してもよいし、また2種以上を
併用してもよい。このメチルメタクリレートとメタクリ
ル酸あるいはアクリル酸との共重合体には、それを熱処
理して脱アルコール反応あるいは脱水反応を行い六員環
酸無水物単位を生成させた重合体、及びアンモニアやア
ミンとイミド化反応させ、六員環イミド単位を生成させ
た重合体も含まれる。これらのなかでも、共重合体の耐
熱分解性や流動性の良好な点で、メチルアクリレート、
エチルアクリレート、n‐プロピルアクリレート、n‐
ブチルアクリレート、s‐ブチルアクリレート、2‐エ
チルヘキシルアクリレートなどが好ましく、特にメチル
アクリレート、エチルアクリレート、n‐ブチルアクリ
レートが好適である。
【0014】このアクリル系樹脂は、クロロホルム中2
5℃における還元粘度が30〜90ml/gのものが好
ましい。この還元粘度が30ml/g未満の場合は、得
られる帯電防止性樹脂組成物の機械的強度が低下し、一
方、還元粘度が90ml/gを超える場合は、得られる
帯電防止性樹脂組成物の流動性が低下して押出成形や射
出成形が困難となる。
【0015】このようなアクリル系樹脂としては、従来
知られているアクリル系樹脂の中から任意に選ぶことが
でき、懸濁重合、乳化重合、塊状重合、あるいは溶液重
合などの公知の方法のいずれを用いて製造されたもので
もよい。この際の重合開始剤としては、通常のパーオキ
シド系やアゾ系のラジカル重合開始剤やこれと還元剤と
を組み合わせたレドックス系開始剤を用いることができ
る。アルキルリチウムを用いたアニオン重合法、有機金
属錯体を用いた配位重合法、グループトランスファー重
合法などを用いて得られたアクリル系樹脂も使用するこ
とができる。重合温度としては、懸濁重合又は乳化重合
では30〜100℃、塊状又は溶液重合では80〜17
0℃の範囲の温度が用いられる。このアクリル系樹脂の
還元粘度を制御するために、アルキルメルカプタンのよ
うな連鎖移動剤を用いることもできる。その他、多層構
造アクリルゴムなどで耐衝撃性を付与したアクリル系樹
脂組成物も使用できる。
【0016】さらに、このアクリル系樹脂は、その一部
を、物性がそこなわれない範囲で、他の非晶質性樹脂と
置き替えてもよい。このような非晶質性樹脂としては、
例えばポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、耐衝撃性
ポリスチレン、ABS樹脂、MBS樹脂、非晶性コポリ
エステルなどがある。これらは単独で用いてもよいし、
2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0017】本発明組成物において、(B)成分として
用いられるポリエーテルエステル系重縮合体としては、
例えば(a)ポリオキシアルキレングリコール成分と
(b)ジカルボン酸成分と(c)ジヒドロキシ化合物成
分とから成るものを挙げることができるが、これに限定
されることはなく、従来知られているポリエーテルエス
テル系重縮合体の中から任意に選ぶことができる。
【0018】ここで、(a)ポリオキシアルキレングリ
コール成分としては、例えばポリオキシエチレングリコ
ール、ポリオキシプロピレングリコール、ポリオキシテ
トラメチレングリコール、ポリオキシヘキサメチレング
リコール、エチレングリコール/プロピレングリコール
ブロック共重合体などが挙げられる。これらのうちで
も、ポリオキシエチレングリコールやポリオキシプロピ
レングリコールを用いると、帯電防止性が良好な重縮合
体が得られるので有利である。これらのポリオキシアル
キレングリコールは、単独で使用しても、また2種以上
を併用してもよい。特にポリオキシエチレングリコール
とポリオキシテトラメチレングリコールを組み合わせて
用いると、帯電防止性が良好で、かつ機械的強度にも優
れた重縮合体が得られるので好ましい。
【0019】また、(b)ジカルボン酸成分としては、
例えばコハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸などの脂肪族ジカルボン
酸及びそれらのメチル、エチル、プロピル、ブチルエス
テルなど、1,4‐シクロヘキシルジカルボン酸などの
脂環式ジカルボン酸及びそのメチル、エチル、プロピ
ル、ブチルエステルなど、フタル酸、イソフタル酸、テ
レフタル酸、ナフタレン‐2,6‐ジカルボン酸、ジフ
ェニル‐4,4′‐ジカルボン酸などの芳香族ジカルボ
ン酸及びそれらのメチル、エチル、プロピル、ブチルエ
ステルなどが挙げられる。これらは単独で使用してもよ
いし、また2種以上を併用してもよい。
【0020】さらに、(c)ジヒドロキシ化合物成分と
しては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3‐ブタンジオール、1,4‐ブタンジオー
ル、1,6‐ヘキサンジオール、1,8‐オクタンジオ
ールなどの脂肪族ジヒドロキシ化合物、シクロヘキサン
ジオールなどの脂環式ジヒドロキシ化合物、及びヒドロ
キノン、レゾルシン、ジヒドロキシジフェニルエーテ
ル、ビスフェノールAなどの芳香族ジヒドロキシ化合物
が挙げられる。これらのジヒドロキシ化合物は、単独で
使用してもよいし、また2種以上を併用してもよい。
【0021】この(B)成分のポリエーテルエステル系
重縮合体は、例えば前記のポリオキシアルキレングリコ
ール、ジカルボン酸やそのエステル及びジヒドロキシ化
合物を、それぞれ所定の割合で反応器に仕込み、溶媒の
存在下又は不存在下で、反応中に生成する水若しくはア
ルコールを反応器外へ除去しながら重縮合させ、高分子
量化させる方法が好ましく用いられる。水若しくはアル
コールを反応器外へ除去するには、窒素ガスを流すか、
あるいは反応器内を高度に減圧にして実施するのが有利
である。重縮合温度としては、通常150〜300℃、
好ましくは180〜270℃の範囲で選ばれる。
【0022】この重縮合反応においては、所望により触
媒を用いることができる。この触媒としては、例えば酢
酸マンガン、酢酸カルシウム、酢酸コバルト、酢酸亜
鉛、三酸化アンチモン、チタンテトラアルコキシド、有
機ジルコニウム化合物などが挙げられる。このような触
媒を用いると、反応時間を短縮でき、その結果、反応中
のポリマーと着色や劣化が防止できるので有利である。
【0023】本発明組成物においては、前記(A)成分
のアクリル系樹脂とこの(B)成分のポリエーテルエス
テル系重縮合体の配合割合は、(A)成分と(B)成分
との合計重量に基づき、(A)成分が70〜98重量%
で、(B)成分が30〜2重量%の範囲にあることが必
要である。この(B)成分の量が2重量%未満では得ら
れる樹脂組成物の帯電防止性が十分に発揮されないし、
30重量%を超えると樹脂組成物から得られる成形品の
機械的強度が低下する。帯電防止性及び機械的強度など
の面から、好ましい配合割合は、(A)成分が75〜9
5重量%で、(B)成分が25〜5重量%の範囲であ
る。
【0024】本発明組成物において、(C)成分として
用いられる安定剤は、1分子中に少なくとも1個のトリ
アジン環を含むことが必要である。このようなものとし
ては、例えば2‐(4,6‐ジフェニル‐1,3,5‐
トリアジン‐2‐イル)‐5‐[(ヘキシル)オキシ]
‐フェノール、ポリ〔[6‐(1,1,3,3‐テトラ
メチルブチル)アミノ‐1,3,5‐トリアジン‐2,
4‐ジイル][(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐
ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,
6‐テトラメチル‐4‐ピペリジル)イミノ]〕、N,
N′‐ビス(3‐アミノプロピル)エチレンジアミン・
2,4‐ビス[N‐ブチル‐N‐(1,2,2,6,6
‐ペンタメチル‐4‐ピペリジル)アミノ]‐6‐クロ
ロ‐1,3,5‐トリアジン縮合物などが挙げられる。
トリアジン環を4個以上有する安定剤は、製造しにく
く、入手が困難であり、かつ安定剤自体の着色性も大き
くなるため、トリアジン環1〜3個を有するものが好ま
しい。これらの安定剤の中では、2‐(4,6‐ジフェ
ニル‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル)‐5‐
[(ヘキシル)オキシ]‐フェノール、ポリ〔[6‐
(1,1,3,3‐テトラメチルブチル)アミノ‐1,
3,5‐トリアジン‐2,4‐ジイル][(2,2,
6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジル)イミノ]ヘキ
サメチレン[(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピ
ペリジル)イミノ]〕が好ましく、特に2‐(4,6‐
ジフェニル‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル)‐5
‐[(ヘキシル)オキシ]‐フェノールが好適である。
【0025】この(C)成分の安定剤は単独で用いても
よいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、また、
その配合量は、前記(A)成分のアクリル系樹脂と
(B)成分のポリエーテルエステル系重縮合体から成る
樹脂成分100重量部に対して、0.005〜5重量部
の範囲で選ばれる。この量が0.005重量部未満では
ポリエーテルエステル系重縮合体の光安定性の改良効果
が十分に発揮されないし、5重量部を超えるとその量の
割には効果の向上は認められず、むしろ経済的に不利と
なる上、化合物自体の色により、組成物が着色するな
ど、好ましくない事態を招来する。光安定性の改良効
果、経済性及び組成物の着色防止などの面から、この
(C)成分の好ましい配合量は、樹脂成分100重量部
に対して、0.01〜3重量部の範囲であり、特に0.
05〜2.0重量部の範囲が好適である。
【0026】本発明組成物においては、さらに光安定性
を向上させるために、(D)成分として、フェノール系
酸化防止剤を前記(C)成分の安定剤と組み合わせて用
いるのが好ましい。このフェノール系酸化防止剤は、1
分子中にヒドロキシフェニル基を2個以上有するもので
ある。このようなものとしては、片ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤すなわちヒドロキシル基の片側にヒンダ
ード基を有するもの及び両ヒンダードフェノール系酸化
防止剤すなわちヒドロキシル基の両側にヒンダード基を
有するものがある。このようなフェノール系酸化防止剤
の例としては、トリエチレングリコール‐ビス[3‐
(3‐t‐ブチル‐5‐メチル‐4‐ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、1,3,5‐トリメチル‐2,
4,6‐トリス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロ
キシベンジル)ベンゼン、1,1,3‐トリス(2‐メ
チル‐4‐ヒドロキシ‐5‐t‐ブチル‐フェニル)ブ
タン、1,6‐ヘキサンジオール‐ビス[3‐(3,5
‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート]、ペンタエリスリチル‐テトラキス[3‐
(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、2,2‐チオ‐ジエチレンビス[3
‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]、N,N′‐ヘキサメチレンビス
(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐ヒドロシ
ンナマイド)、ビス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒ
ドロキシベンジルスルホン酸エチル)カルシウム、トリ
ス‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシベンジ
ル)‐イソシアヌレート、2,2′‐メチレン‐ビス‐
(4‐メチル‐6‐t‐ブチル‐フェノール)、4,
4′‐ブチリデン‐ビス‐(3‐メチル‐6‐t‐ブチ
ル‐フェノール)、4,4′‐チオ‐ビス‐(3‐メチ
ル‐6‐t‐ブチル‐フェノール)、1,3,5‐トリ
ス(4‐t‐ブチル‐3‐ヒドロキシ‐2,6‐ジメチ
ルベンジル)イソシアヌレート、テトラキス‐[メチレ
ン‐3‐(3′,5′‐ジ‐t‐ブチル‐4′‐ヒドロ
キシ‐フェニル)プロピオネート]‐メタン、3,9‐
ビス〔2‐[3‐(3‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシ‐
5‐メチルフェニル)プロピオニルオキシ]‐1,1‐
ジメチルエチル〕‐2,4,8,10‐テトラオキサス
ピロ[5,5]ウンデカンなどが挙げられる。1分子内
にヒドロキシフェニル基を4個以上有するフェノール系
酸化防止剤は、酸化防止剤自体の着色性が大きくなるた
め、ヒドロキシフェニル基を2〜3個有するものが好ま
しい。
【0027】前記フェノール系酸化防止剤の中では、ト
リエチレングリコール‐ビス[3‐(3‐t‐ブチル‐
5‐メチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,3,5‐トリメチル‐2,4,6‐トリス
(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシベンジル)
ベンゼン、1,1,3‐トリス(2‐メチル‐4‐ヒド
ロキシ‐5‐t‐ブチル‐フェニル)ブタン、1,6‐
ヘキサンジオール‐ビス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチ
ル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオネート]が好ま
しく、特にトリエチレングリコール‐ビス[3‐(3‐
t‐ブチル‐5‐メチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]、1,3,5‐トリメチル‐2,4,6
‐トリス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシベ
ンジル)ベンゼン、1,1,3‐トリス(2‐メチル‐
4‐ヒドロキシ‐5‐t‐ブチル‐フェニル)ブタンが
好適である。
【0028】この(D)成分のフェノール系酸化防止剤
は単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよく、また、その配合量は、前記(A)成分のアク
リル系樹脂と(B)成分のポリエーテルエステル系重縮
合体とから成る樹脂成分100重量部に対して、0.0
1〜5重量部の範囲で選ばれる。この量が0.01重量
部未満では安定剤との併用効果が十分に発揮されない
し、5重量部を超えるとその量の割には効果の向上はあ
まり認められず、むしろ経済的に不利となる上、組成物
が着色するなど、好ましくない事態を招来する。安定剤
との併用効果、経済性及び組成物の着色防止などの面か
ら、この(D)成分の好ましい配合量は、樹脂成分10
0重量部に対して、0.05〜3重量部の範囲であり、
特に0.1〜2.0重量部の範囲が好適である。
【0029】前記(C)成分の安定剤及び所望により用
いられる(D)成分のフェノール系酸化防止剤の添加方
法については特に制限はなく、重縮合中でも重縮合後で
も、任意の工程で添加してもよい。いずれにしても、こ
れらは組成物中に、実質上均質に配合されていることが
肝要である。また、該安定剤やフェノール系酸化防止剤
は、融点及び蒸気圧により制限されるものではない。
【0030】本発明組成物には、必要に応じ、他の添加
剤として、公知の安定剤、例えばN,N′‐ビス(β‐
ナフチル)‐p‐フェニレンジアミン、N,N′‐ジフ
ェニル‐p‐フェニレンジアミン、ポリ(2,2,4‐
トリメチル‐1,2‐ジヒドロキノリン)などのアミン
系安定剤、ジラウリルチオジプロピオネートなどのイオ
ウ系安定剤、あるいはトリス(2,4‐ジ‐t‐ブチル
フェニル)ホスファイトなどのリン化合物などを含有さ
せてもよい。さらに、公知の顔料、酸化チタンや蛍光増
白剤なども添加することができる。
【0031】本発明のアクリル系樹脂組成物を調製する
には、例えば前記(A)成分、(B)成分、(C)成分
及び必要に応じて用いられる(D)成分をドラムブレン
ダーやヘンシェルミキサーなどで混合したのち、押出機
などを用いて造粒する方法、(C)成分及び必要に応じ
て用いられる(D)成分を予め(B)成分のポリエーテ
ルエステル系重縮合体に重合時又はポリマー混練機など
を用いて重合後に添加しておき、これと(A)成分とを
混合し、造粒する方法、(C)成分及び必要に応じて用
いられる(D)成分を、(A)成分のアクリル系樹脂及
び(B)成分のポリエーテルエステル系重縮合体それぞ
れに、予め適当量ポリマー混練機などを用いて添加して
おき、これらを混合し、造粒する方法などを用いて行う
ことができる。いずれにおいても、各成分が実質的に均
質に配合されていることが肝要である。混練温度は、通
常180〜280℃の範囲で選ばれる。
【0032】本発明のアクリル系樹脂組成物を調製する
場合に、帯電防止性をさらに向上させるため、有機スル
ホン酸塩と有機リン酸塩から選ばれた少なくとも1種の
化合物を併用してもよい。これらの化合物の例として
は、ドデシルベンゼンスルホン酸、p‐トルエンスルホ
ン酸、ナフタレンスルホン酸などの芳香族スルホン酸、
ラウリルスルホン酸、ステアリルスルホン酸などのアル
キルスルホン酸、亜リン酸ジフェニル、リン酸ジフェニ
ルなどの有機リン酸などのアルカリ金属塩やアルカリ土
類金属塩などが挙げられる。樹脂組成物の帯電防止効果
の点から、ナトリウム塩やカリウム塩が好ましい。有機
スルホン酸塩や有機リン酸塩の配合量は樹脂組成物10
0重量部に対して5重量部以下が好ましい。5重量部を
超える場合は得られる樹脂組成物の機械的強度が低下
し、また樹脂組成物が着色しやすくなるので、好ましく
ない。
【0033】また、本発明においては、(B)成分のポ
リエーテルエステル系重縮合体を製造する際に、分子中
にスルホン酸塩やリン酸塩を含有する化合物、例えばス
ルホン酸塩を含むイソフタル酸やそのアルキルエステル
を共重合させ、ポリエーテルエステル系重縮合体中にこ
れらの基を導入することも可能である。
【0034】本発明のアクリル系樹脂組成物を製造する
場合に、帯電防止性などを損なわない範囲で、例えば、
各種の染料、顔料、有機系光拡散剤としてメチルメタク
リレート/スチレン共重合体ビーズなど、無機系光拡散
剤として硫酸バリウム、酸化チタン、炭酸カルシウム、
タルクなど、可塑剤としてフタル酸エステル系、脂肪酸
エステル系、トリメリット酸エステル系、リン酸エステ
ル系、ポリエステル系など、離型剤として高級脂肪酸、
高級脂肪酸エステル、高級脂肪酸のモノ、ジ、又はトリ
グリセリドなど、滑剤として高級脂肪酸エステル、ポリ
オレフィンなど、難燃剤としてリン系、リン/塩素系、
リン/臭素系など、補強剤としてガラス繊維、炭素繊維
などを混合してもよい。
【0035】本発明のアクリル系樹脂組成物は、押出成
形により帯電防止性シートやフィルムを製造したり、射
出成形することにより各種成形品を製造することができ
る。これらの成形は樹脂の焼け、劣化を防ぐため樹脂温
度180〜280℃の範囲で実施することが好ましい。
【0036】
【発明の効果】本発明のアクリル系樹脂組成物は、押出
成形又は射出成形により成形体とした場合、その成形体
が紫外線の照射を受けても帯電防止性の低下が極めて少
なく、長期間安定した帯電防止性を持続することができ
る。したがって、本発明のアクリル系樹脂組成物は照明
器具カバー、半導体部品の輸送容器、クリーンルーム内
で使用する器具、プロジェクションテレビの前面板、光
学レンズなどの帯電やほこり付着を嫌う用途において好
適である。
【0037】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
するが、本発明は、これらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0038】なお、各例における物性の評価及び試験方
法を以下に示す。(1)紫外線照射試験方法試料の積層
シートを、透明高圧水銀灯で40日間暴露を行い、その
前後での表面抵抗値を測定するとともに、暴露後の外観
を目視観察した。(2)表面抵抗値の測定方法東亜電波
工業社製の絶縁抵抗計ウルトラメグオームメーターSM
−8200シリーズSME8311型を用いて、23
℃、相対湿度50%で500Vを45秒間積層シートに
印加し、15秒後の表面抵抗値を測定した。
【0039】また、各例において用いた原料化合物の略
号の意味は下記のとおりである。C−1:2‐(4,6
‐ジフェニル‐1,3,5‐トリアジン‐2‐イル)‐
5‐[(ヘキシル)オキシ]‐フェノールC−2:ポリ
〔[6‐(1,1,3,3‐テトラメチルブチル)アミ
ノ‐1,3,5‐トリアジン‐2,4‐ジイル]
[(2,2,6,6‐テトラメチル‐4‐ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6‐テトラメ
チル‐4‐ピペリジル)イミノ]〕C−3:2‐(5‐
メチル‐2‐ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
C−4:2‐[2‐ヒドロキシ‐3,5‐ビス(α,α
‐ジメチルベンジル)フェニル]2H‐ベンゾトリアゾ
ールD−1:トリエチレングリコール‐ビス[3‐(3
‐t‐ブチル‐5‐メチル‐4‐ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]D−2:1,3,5‐トリメチル‐
2,4,6‐トリス(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒ
ドロキシベンジル)ベンゼンD−3:1,1,3‐トリ
ス(2‐メチル‐4‐ヒドロキシ‐5‐t‐ブチル‐フ
ェニル)ブタンD−4:ペンタエリスリチル‐テトラキ
ス[3‐(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]D−5:オクタデシル‐3‐
(3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)
プロピオネートD−6:3,5‐ジ‐t‐ブチル‐4‐
ヒドロキシ‐ベンジルホスホネート‐ジエチルエステル
【0040】参考例 ポリエーテルエステル系重縮合体
の製造かきまぜ機、窒素導入管、留去管を備えた反応器
にテレフタル酸ジメチル51重量部、エチレングリコー
ル33重量部、酢酸マンガン四水和物0.02重量部を
仕込み、180〜230℃で3時間加熱して、生成する
メタノールを留去しながらエステル交換反応を実施し
た。次に、反応器へ数平均分子量1500のポリオキシ
エチレングリコール16重量部、三酸化アンチモン0.
03重量部、及びトリメチルホスフェート0.015重
量部を添加し、260℃に昇温した。反応器内を徐々に
減圧し、過剰のエチレングリコールを留去しながら内圧
1トール以下に保ち3時間重縮合反応させ、ポリエーテ
ルエステル系重縮合体を得た。
【0041】実施例1アクリル系樹脂「デルペットLP
−1」[旭化成工業(株)製]85重量部、参考例で得
たポリエーテルエステル系重縮合体15重量部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部及び安定
剤「C−1」0.3重量部を、30mmベント付き二軸
押出機を用い、押出温度250℃で混練し、得られたス
トランドを水冷後、ポリマーカッターによりペレット化
して、アクリル系樹脂組成物を調製した。
【0042】次に、このペレットを積層部とし、一方ア
クリル系樹脂「デルペットLP−1」を基板部として、
積層部は直径30mm、L/D=24の押出機、基板部
は直径90mm、L/D=32の押出機を用いて共押出
を行った。ダイはフィードブロック式で、積層シートが
3mmの厚さに成るようにリップ開度及びポリシングロ
ールのクリアランスで調整した。押出機の温度は250
℃とし、積層部の厚みは押出機の吐出量で20μmに調
整し、シート幅60cmの積層シートを作成した。この
シートから試験片を切り出し、23℃、相対湿度50%
の恒温室内で24時間状態調整を行い初期の表面抵抗値
を測定した。また試験片を透明高圧水銀灯に40日間暴
露させ、その被照射面の表面抵抗値を23℃、相対湿度
50%の恒温室内で24時間状態調整を行った後測定し
た。また、暴露後の被照射面を目視観察した。その結果
を表2に示す。
【0043】実施例2,3、比較例1〜5実施例1にお
いて、安定剤「C−1」の代わりに、表1に示す種類と
量の安定剤、又は表1に示す種類と量の安定剤を用いた
以外は、実施例1と同様にして、アクリル系樹脂組成物
を調製し、さらに積層シートを作成して、評価を行っ
た。その結果を表2に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実施例4〜11、比較例6アクリル系樹脂
「デルペットLP−1」[旭化成工業(株)製]85重
量部、参考例で得たポリエーテルエステル系重縮合体1
5重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.
5重量部、表3に示す量の安定剤「C−1」及び表3に
示す量及び種類のフェノール系酸化防止剤を用い、実施
例1と同様にしてアクリル系樹脂組成物を調製し、さら
に積層シートを作成して、このものの物性評価を行っ
た。その結果を表4に示す。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】この表から分るようにフェノール系酸化防
止剤を併用した場合も、安定剤を0.005重量部以上
用いると紫外線照射による帯電防止性の低下や外観の劣
化を抑制することができるし、この酸化防止剤として1
分子中にヒドロキシフェニル基2個以上有するフェノー
ル系酸化防止剤を用いた場合(実施例4〜7)は上記の
抑制効果をいっそう高めることができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)アクリル系樹脂70〜98重量%
    と(B)ポリエーテルエステル系重縮合体30〜2重量
    %とから成る樹脂成分100重量部に対して、(C)1
    分子中に少なくとも1個のトリアジン環を含む安定剤
    0.005〜5重量部を配合して成る帯電防止性アクリ
    ル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)アクリル系樹脂70〜98重量%
    と(B)ポリエーテルエステル系重縮合体30〜2重量
    %とから成る樹脂成分100重量部に対して、(C)1
    分子中に少なくとも1個のトリアジン環を含む安定剤
    0.005〜5重量部及び(D)1分子中にヒドロキシ
    フェニル基2個以上を有するフェノール系酸化防止剤
    0.01〜5重量部を配合して成る帯電防止性アクリル
    系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 (B)成分のポリエーテルエステル系重
    縮合体が、(a)ポリオキシアルキレングリコール成分
    と、(b)ジカルボン酸成分と、(c)ジヒドロキシ化
    合物成分とから成るものである請求項1又は2記載の帯
    電防止性アクリル系樹脂組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006077776A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation 光学材料用樹脂組成物
WO2010081625A2 (en) 2009-01-19 2010-07-22 Basf Se Organic black pigments and their preparation

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WO2006077776A1 (ja) * 2005-01-18 2006-07-27 Asahi Kasei Chemicals Corporation 光学材料用樹脂組成物
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