JPH105949A - 溶融金属の流動制御装置 - Google Patents
溶融金属の流動制御装置Info
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- JPH105949A JPH105949A JP16908796A JP16908796A JPH105949A JP H105949 A JPH105949 A JP H105949A JP 16908796 A JP16908796 A JP 16908796A JP 16908796 A JP16908796 A JP 16908796A JP H105949 A JPH105949 A JP H105949A
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Abstract
メニスカス付近における鋳型の内表面に沿った水平循環
流の形成。 【解決手段】 流動駆動される溶融金属(1)の鋳型長辺
(5A,6L)方向に沿う水平方向の溶融金属水平速度である
起点側速度Vsが、流動駆動される溶融金属(1)の鋳型
長辺(5A,6L)方向に沿う水平方向の溶融金属水平速度で
ある終点側速度Veに対して、Vs≧Veとなる電磁力
を溶融金属(1)に与える。
Description
を水平循環駆動する流動制御装置に関する。
り鋳型に溶鋼が注入され、鋳型において溶鋼は鋳型壁面
から次第に冷却されつつ引き抜かれる。同一高さの鋳型
壁面における温度が不均一であると、表面割れやシェル
破断を生じ易い。これを改善するために、従来は、電磁
石あるいはリニアモ−タを用いて、鋳型内で溶鋼をその
上面と平行に、鋳型壁面に沿って流動駆動する(例えば
特開平1−228645号公報)。また溶鋼表層部での
溶鋼流動速度が不均一であると、溶鋼上のパウダ−が溶
鋼中に巻き込まれ、これが鋼片中の欠陥となる。鋳型に
はタンディッシュより注湯ノズルを介して溶鋼が供給さ
れるが、この溶鋼が鋳型に流入する速度が高く、これに
よりパウダ−巻込みを生じ易い。これを改善するために
溶鋼に静磁界を加える電磁ブレ−キ装置が提示されてい
る(例えば特開平3−258442号公報)。
鋼の流動駆動はある程度の効果があるものの、注湯ノズ
ルを介してタンデイッシュに流入する溶鋼の流れにより
鋳型壁面に沿った水平循環流動が乱される。この種の流
動駆動には、鋳型の長辺に沿って配列された複数個の磁
極のそれぞれに電気コイルを巻回したリニアモ−タ型の
電磁石が用いられ、電気コイルは3相の各相毎に束ねら
れ、120°位相のずれた3相電源の各相に、束ねられ
た単位で接続され、3相電源の電圧および又は周波数を
インバ−タやサイクロコンバ−タで調整し、これにより
所要の駆動力および速度が得られる。
し、図12の(b)には、(a)のCC−CC線で鋳型
内溶鋼を見た平面を示し、図12の(c)には、鋳型の
上面より鋳型内溶鋼の上面(メニスカス)を見おろした
平面を示す。図12の(a)に実線矢印で示すように、
溶鋼1は、ノズル2から流出口3を通して鋳型内に流れ
込み、鋳型短辺方向に噴出流,を生む。図12の
(b)は流出口3から噴出する溶鋼流を、流出口3を含
む断面で示したものである。流出口3から噴出する噴出
流,は、鋳型短辺6Lに当って上方に向う上昇流
と下方に向う下降流となり、また鋳型短辺7Rに当っ
て上方に向う上昇流と下方に向う下降流となる。上
方に流れる上昇流,が、メニスカスでは図12の
(c)に実線矢印で示すように、ノズル2に向かう表層
流,を生ずる。この表層流,は溶鋼1中にメニ
スカス上のパウダPWを巻き込み易い。一方、溶鋼1が
固体に変わるときにCOなどの気体(気泡)が発生す
る。加えて、鋳型MD内面の一部に溶鋼1が滞留すると
パウダPWが溶鋼1に残留し易く、しかもブレ−クアウ
トの原因となる焼付きとなり易い。これらを防止するた
め、表層に安定した整流を形成させるのが良い。
長辺に沿って鋳型の外側面に対向するリニアモ−タLM
1〜LM4を設置し、図に点線矢印で示す方向の電磁駆
動力(推力)を表層の溶鋼に与えて、図に2点鎖線矢印
で示すような、鋳型内壁に沿う循環流を溶鋼の表層に生
起しようとしている。
る電磁駆動力は、図に点線矢印で示す様に右から左に向
う方向であるので、表層流と同じ向きとなり、溶鋼を
加速するが、リニアモ−タLM4が発生する電磁駆動力
は、表層流と対向する方向となり、溶鋼は減速され
る。
は、図13に点線矢印で示す様に左から右に向う方向で
あるので表層流と同じ向きとなり、溶鋼を加速する
が、リニアモ−タLM1が発生する電磁駆動力は、表層
流と対向する方向となり、溶鋼は減速される。
提案されている「電磁ブレ−キ装置」では、鋳型長辺に
沿って長辺の幅とほぼ等しい幅の一対の電磁石が、メニ
スカス下方で鋳型を挾んで対向して設置され、その電気
コイルは直流電流により励磁される。その電磁石の発生
する一定磁界(静磁界)中に流れる溶鋼にはフレミング
の右手の法則に従がう起電力が生じ、磁束を周回する電
流が流れ、この電流と磁界との相互作用により溶鋼に、
その流れを止めようとする制動力が働き、これが図12
の(a)に示す下方への溶鋼流,を制動し、溶鋼流
,に伴なう介在物の下方への潜りこみを抑制する。
LM4で生起しようとしている溶鋼の表層の鋳型内壁に
沿う循環流(図13に2点鎖線矢印で示す方向)は、表
層流,の影響を受ける。すなわち強い表層流(反転
流),は、リニアモ−タLM1〜LM4による表層
の鋳型内壁に沿う循環流を阻害する。そこで該循環流を
形成するためには強い表層流(反転流),を打消す
様な強い電磁推進力を必要とし、リニアモ−タLM1〜
LM4には強度の励磁電流を供給せざるを得ない。
12の(a)に示すノズル2の注湯ノズルの流出口3か
ら鋳型内空間に流出する噴出,が、強く鋳型短辺6
L,7Rに衝突し、大きな上昇流,を生ずるために
発生する。
場合には、注湯ノズル2から鋳型内に流れ込む溶鋼流に
対する速度均一化の効果は認められるとしても、リニア
モ−タ等を使用した鋳型内溶鋼駆動装置と併用した場合
には、該駆動装置による溶鋼流(循環流)をも制動して
しまう。すなわち該電磁ブレ−キは、印加する一定磁界
中を移動する溶鋼に対し制動力を加えるものであるの
で、下方向に流れる溶鋼流,のみならず、印加する
一定磁界を横切って移動する鋳型内壁に沿う溶鋼循環流
に対しても制動力が働いてしまうことになる。
る上昇流及び下降流の減少を計ることを第1の目的と
し、メニスカス付近における鋳型の内表面に沿った溶鋼
の流れ駆動を効果的にすることを第2の目的とし、下降
溶鋼流制御のための電磁ブレ−キによる制動の必要性を
低減又は該制動を不用にすることを第3の目的とする。
制御装置は、(1)流動駆動される溶融金属(1)の鋳型
長辺(5A,6L)方向に沿う水平方向の溶融金属水平速度で
ある起点側速度Vsが、流動駆動される溶融金属(1)の
鋳型長辺(5A,6L)方向に沿う水平方向の溶融金属水平速
度である終点側速度Veに対して、Vs≧Veとなる電
磁力を溶融金属(1)に与えることを特徴とする。
注入された溶融金属(1)を流動駆動するために鋳型(MD)
の長辺(5A,6L)に沿って電磁石(8〜11)を配置する。電磁
石(8〜11)を励磁手段(INV1,INV2)で励磁することによっ
て、鋳型(MD)内の溶融金属(1)を流動駆動する。そし
て流出口(3)から鋳型(MD)に注入する溶融金属(1)
と、電磁石(8〜11)の推力の合成により発生する溶融金
属(1)の鋳型長辺に沿った水平流速を、起点側速度Vs
≧終点側速度Veとなる様に、電磁石(8〜11)から溶融
金属(1)に推力あるいは制動力を与える。Vs≧Veと
することにより、溶融金属噴出流(,)が鋳型短辺に
衝突する際に発生する溶融金属の上昇流(,)及び下
降流(,)を小さくすることが出来る。従って電磁石
(8〜11)が惹起しようとする鋳型(MD)の内表面に沿った
循環流はノズルからの注入溶融金属流に阻害されること
は少ない。該循環流により溶融金属(1)の回転撹拌が行
なわれるので、溶融金属(1)の突出流による鋳片内部へ
の異物(介在物)の巻き込み(侵入)が抑制され、鋳片の内
部品質が向上する。また下降流(,)も小さくなるの
で下降流を抑制するための電磁ブレ−キの必要性は低減
し、あるいは電磁ブレ−キを不要にする。
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
(2)上記電磁力の発生装置である電磁石(8〜11)は、
鋳型(MD)の長辺(5A,6L)に沿って配置され、かつ、鋳型
(MD)の溶融金属(1)を注入するノズル(2)の流出口と実質
上同一レベルに配置され、流動駆動される溶融金属(1)
の起点側鋳型短辺から鋳型長辺に沿って1/4長辺幅点
における鋳型長辺方向に沿う水平方向の溶融金属水平速
度である起点側速度Vsが、流動駆動される溶融金属の
終点側鋳型短辺から鋳型長辺に沿って1/4長辺幅点に
おける鋳型長辺方向に沿う水平方向の溶融金属水平速度
である終点側速度Veに対して、Vs≧Veとなる電磁
力を溶融金属(1)に与えることを特徴とする。
(MD)に溶融金属(1)を注入するノズル(2)の流出口と、実
質上同一レベルに配置するので、ノズル(2)から噴出す
る溶融金属噴出流(,)に対して電磁力が加わる。鋳
型長辺に沿った溶融金属水平流の起点側鋳型短辺から1
/4長辺幅点における溶融金属水平方向速度を起点側速
度(Vs)とし、鋳型長辺に沿った溶融金属水平流の終点側
鋳型短辺から1/4長辺幅点における溶融金属水平方向
速度を終点側速度(Ve)とした時、Vs≧Veとなる様
に、電磁石(8〜11)から溶融金属に推力あるいは制動力
を与える。
明すると、鋳型(MD)の第1長辺(6L)に沿って配置された
第1電磁石(8)及び第2電磁石(9)、並びに第2長辺(5A)
に沿って配置された第3電磁石(10)及び第4電磁石(1
1);前記第2電磁石(9)及び第3電磁石(10)に鋳型長辺
(5A,6L)に沿う水平方向の移動磁界を生じさせる第1励
磁手段(INV1)、並びに前記第1電磁石(8)及び第4電磁
石(11)に鋳型長辺(5A,6L)に沿う水平方向の移動磁界を
生じさせる第2励磁手段(INV2);を備える溶融金属の流
動制御装置において、第1〜第4電磁石(8〜11)は、鋳
型(MD)に溶融金属(1)を注入するノズル(2)の流出口(3)
と実質上同一レベルに配置され、流動駆動される溶融金
属(1)の起点側鋳型短辺(6L,7R)から鋳型長辺(4F,5A)に
沿って1/4長辺幅点における鋳型長辺(4F,5A)に沿う
水平方向の溶融金属水平方向速度である起点側速度Vs
が、流動駆動される溶融金属(1)の終点側鋳型短辺(7R,6
L)から鋳型長辺に沿って1/4長辺幅点における鋳型長
辺(4F,5A)に沿う水平方向の溶融金属水平方向速度であ
る終点側速度Veに対して、Vs≧Veとなる推力を溶
融金属に与えることを特徴とする。
注入された溶融金属(1)を流動駆動するために、流出口
(3)と実質上同一レベルに、鋳型(MD)の第1長辺(6L)に
沿って第1電磁石(8)及び第2電磁石(9)が配置される。
同様に第2長辺(5A)に沿って第3電磁石(10)及び第4電
磁石(11)が配置される。第2電磁石(9)及び第3電磁石
(10)は第1励磁手段(INV1)で励磁し、第1電磁石(8)及
び第4電磁石(11)は第2励磁手段(INV2)で励磁すること
によって、鋳型(MD)内の溶融金属(1)を流動駆動する。
そして流出口(3)から鋳型(MD)に注入する溶融金属(1)
と、流出口(3)と実質上同一レベルに対向配置された電
磁石(8〜11)の推力の合成により発生する、溶融金属(1)
の鋳型長辺に沿った水平流速を、起点側速度Vs≧終点
側速度Veとなる様に、電磁石(8〜11)から溶融金属に
推力あるいは制動力を与える。
鋳型短辺から1/4長辺幅点における溶融金属水平方向
速度であり、前記終点側速度(Ve)は、鋳型長辺の終点側
鋳型短辺から1/4長辺幅点における溶融金属水平方向
速度である。
出流(,)が鋳型短辺に衝突する際に発生する溶融金
属の上昇流(,)及び下降流(,)を小さくすること
が出来る。鋳型短辺に衝突して発生した溶融金属の上昇
流(,)は、鋳型内溶融金属メニスカス下方において
方向を反転し、ノズル方向に向う表層流(反転流)(,
)流れとなるが、Vs≧Veとすれば溶融金属の上昇
流(,)は小さくなるので該反転流(,)も小さくな
る。鋳型長辺に沿って対向配置された電磁石(8〜11)が
惹起する溶融金属(1)の流動駆動は、メニスカス下方に
おいても該反転流に影響されることは少なく、従って鋳
型(MD)の内表面に沿った循環流が実現する。この様にス
ム−スな溶鋼の回転撹拌が行なわれるので、溶融金属
(1)の突出流による鋳片内部への異物(介在物)の巻き込
み(侵入)が抑制され、鋳片の内部品質が向上する。
流を抑制するための電磁ブレ−キの必要性は低減し、あ
るいは電磁ブレ−キを不要とする。
(11)の発生する推力は実質上同一で、また第2電磁石
(9)と第3電磁石(10)の発生する推力は実質上同一であ
り、かつ第1電磁石(8)と第4電磁石(11)の発生する推
力は、第2電磁石(9)と第3電磁石(10)の発生する推力
より小である。
されたノズル(2)の流出口(3)から注湯される溶鋼(1)は
第1短辺(6L)に向って流出する噴出流()と、第2短辺
(7R)に向って流出する噴出流()を形成する。第1〜第
4電磁石(8〜11)は、流動駆動する溶融金属(1)の鋳型長
辺(5A,6L)に沿う水平方向速度を、Vs≧Veとするた
めに、各々前記噴出流(,)と対向する向きの水平方
向推力を発生する。すなわち、噴出流(,)の流速を
低減する。
生する推力の大きさは同一で、また第2電磁石(9)と第
3電磁石(10)の発生する推力の大きさは同一であり、か
つ第1電磁石(8)と第4電磁石(11)の発生する推力の大
きさは第2電磁石(9)と第3電磁石(10)の発生する推力
の大きさより小さく設定するので、両者の差分が鋳型(M
D)の内壁に沿った循環溶鋼流を惹起する。この様に噴出
流の流速を低減したことにより、短辺(6L)に衝突する水
平流速()が減り、上昇流()及び下降流()が小さく
なる。同様に短辺(7R)に衝突する水平流速()が減り、
上昇流()及び下降流()が小さくなる。
起点側に配置した電磁石(9,10)は溶融金属(1)を鋳型長
辺(5A,6L)に沿う水平方向に流動駆動するリニアモ−タ
であり、終点側に配置した電磁石(8,11)は溶融金属(1)
の水平方向移動を制動する電磁ブレ−キである。
の鋳型長辺(5A,6L)に沿う水平方向速度を、Vs≧Ve
とするために、例えば第1長辺(4F)に沿って配置された
第1電磁石(8)と第2電磁石(9)において、起点側に配置
した第2電磁石(9)はリニアモ−タとして溶鋼を駆動
し、終点側に配置した第1電磁石(8)は電磁ブレ−キと
して流動溶鋼を制動する。この結果、短辺(7R)に衝突す
る水平流速が減り、上昇流()及び下降流()が小さく
なる。同様に第2長辺(5A)に沿って配置された第3電磁
石(10)と第4電磁石(11)において、起点側に配置した第
3電磁石(10)はリニアモ−タとして溶鋼を駆動し、終点
側に配置した第4電磁石(11)は電磁ブレ−キとして流動
溶鋼を制動する。この結果、短辺(6L)に衝突する水平流
速が減少し、上昇流()及び下降流()が小さくなる。
起点側に配置した電磁石(8〜11)の励磁電流をI1,終
点側に配置した電磁石(8〜11)の励磁電流をI2とした
時に、電流比α=I2/I1を、0≦α≦0.5とす
る。
例えば第1長辺(4F)に沿って配置された第1電磁石(8)
と第2電磁石(9)において、起点側に配置した第2電磁
石(9)の励磁電流をI1として溶融金属(1)を駆動し、終
点側に配置した第1電磁石(8)の励磁電流をI2として
溶融金属(1)を駆動する。この電流比α=I2/I1
を、0≦α≦0.5とする。すなわち起点側に配置した
第2電磁石(9)には強い励磁電流を加えて溶融金属(1)に
対する推力を強くし、終点側に配置した第1電磁石(8)
には弱い励磁電流を加えて溶融金属(1)に対する推力を
弱くする。この結果、短辺(7R)に衝突する水平流速が減
少し、上昇流()及び下降流()が小さくなる。
3電磁石(10)と第4電磁石(11)において、起点側に配置
した第3電磁石(10)の励磁電流をI1として溶融金属
(1)を駆動し、終点側に配置した第4電磁石(11)の励磁
電流をI2として溶融金属(1)を駆動する。この電流比
α=I2/I1を、0≦α≦0.5とする。すなわち起
点側に配置した第2電磁石(9)には強い励磁電流を加え
て溶融金属(1)に対する推力を強くし、終点側に配置し
た第1電磁石(8)には弱い励磁電流を加えて溶融金属(1)
に対する推力を弱くする。この結果、短辺(6L)に衝突す
る水平流速が減り、上昇流()及び下降流()が小さく
なる。
ニアモ−タLM1〜LM4と同様な使い方をした場合に
は、起点側に配置したリニアモ−タLM2,LM3に流
通する電流I1と、終点側に配置したリニアモ−タLM
1,LM4に流通する電流I2は等しいので、α=I2
/I1=1である。この場合にはリニアモ−タLM1〜
LM4による推力は同一なので短辺に衝突する水平流速
が速くなり、従って上昇流及び下降流が大きくなる。
口(3)と実質上同一レベルの面内で溶鋼が循環駆動され
て、該レベルから上方へ向かう上昇流ならびに下方へ向
かう下降流が抑制され、これにより表層に比較的に定速
度で安定した水平循環流が得られる。これにより気泡の
浮上が促進され、溶融金属(1)中へのパウダ巻き込みが
なくなり、ノズル(2)の流出口(3)と実質上同一レベルの
鋳型内面がきれいにぬぐわれて溶融金属の滞留がなくな
り、鋳型(MD)に対する鋳片の焼付きが少くなる。本発明
の他の目的および特徴は、図面を参照した以下の実施例
の説明より明らかになろう。
モ−タ)8〜11を備えた連続鋳造鋳型MDの縦断面を
示す。鋳型MDには、溶鋼1が注入ノズル2の流出口3
を通して、上方から下方(垂直方向z)に向けて注入さ
れ、また溶鋼1のメニスカス(表面)はパウダPWで覆
われている。鋳型MDは図示しない水箱ならびに鋳型内
水流路に流れる冷却水で冷却され、溶鋼1は鋳型の冷却
された表面に接する部分から次第に内部に向けて固まっ
て行き、鋳片となって連続的に引き抜かれる。しかし鋳
型MD内には注入ノズル2を通して溶鋼1が注がれるの
で、鋳型MD内には常時溶鋼1が存在する。
かつ注入ノズル2の流出口3と大略同じ高さにリニアモ
−タ8,9が、また鋳型MDの長辺5Aの長手方向に沿
って、リニアモ−タ8,9と対向して2個のリニアモ−
タ10,11が設けられており、これらがノズル2の流
出口3と大略同じ高さの溶鋼1に電磁力を与える。
面)を示す。図2において、4F及び5Aは連続鋳造鋳
型MDの第1及び第2長片、6Lおよび7Rは第1およ
び第2短片であり、これらが囲む空間に、注入ノズル2
を通して溶鋼1が、図2紙面の表面から裏面に向けて
(垂直方向zで上方から下方に)注入される。各片(4
F,5A,6L,7R)は銅板でなる内壁(4u,5
u,6u,7u)に非磁性体ステンレス板でなる外壁
(4s,5s,6s,7s)を裏当したものである。
長片4Fに沿って−yから+yの方向に(紙面で下から
上方向に)駆動するために、鋳型MDの長辺4Fに沿っ
て短辺6L側に配置した3相リニアモ−タ型電磁石9で
比較的大きな推力を加え、また鋳型MDの長辺4Fに沿
って短辺7R側に配置した3相リニアモ−タ型電磁石8
で比較的小さな推力を加える。同様に鋳型内の溶鋼1
を、鋳型長辺5Aに沿って短辺7R側に配置した配置し
た3相リニアモ−タ型電磁石10で比較的大きな推力を
加え、また鋳型MDの長辺5Aに沿って短辺6L側に配
置した3相リニアモ−タ型電磁石11で比較的小さな推
力を加える。
は、電磁石8のコア81には6個のスロットがあり、ス
ロットのそれぞれに電気コイル8a〜8fが挿入されて
おり、「胴巻き」としている。なお、電磁石コア10お
よび電気コイル8a〜8fは冷却され、かつ耐熱カバ−
で被覆されているが、冷却構造およびカバ−は図示を省
略している。電磁石コア81は鋳型MDと対向する内側
にスロットがある櫛形であり、各スロットに電気コイル
が挿入され、スロット間の凸部端面が磁極を形成し、そ
の端面がノズル2の流出口3と大略同一高さで溶鋼1と
対向している。他の電磁石9,10及び11も電磁石8
と同様な構造である。
線矢印の推力(方向及び大きさ)を溶鋼1に与えようと
するものであり、この実施態様では、第1電磁石8と第
2電磁石9では異なった推力を発生するように、また第
3電磁石10と第4電磁石10では異なった推力を発生
するように、各電磁石に異なったレベルの電流を通電す
る。この内容は後述する。
8a〜8f、電磁石9の電気コイル9a〜9f、電磁石
10の電気コイル10a〜10f、及び電磁石11の電
気コイル11a〜11fの結線および電源回路との接続
態様を示す。図4に示す各電磁石8〜11の結線は2極
(N=2)のものであり、電気コイルに3相交流を通電
する。例えば、電気コイル8a〜8fは、図4では左か
ら右に、u,u,V,V,w,w,U,U,v,v,
W,Wと表わしているが、Uとu,Vとv,Wとwはそ
れぞれ電磁石コアに設けられたスロットに巻回された1
組のコイルの巻始め端と巻終り端を意味する。そして
「U」に3相交流電源のU相が接続されている場合には
正相通電を、「u」に3相交流電源のU相が接続されて
いる場合にはU相の逆相通電(U相より180度の位相
づれ通電)を表わす。
電を、「v」はV相の逆相通電を、「W」は3相交流の
W相の正相通電を、「w」はW相の逆相通電を表わす。
ル8a〜8f及び第4電磁石11の電気コイル11a〜
11fは、第2電源装置INV2のU,V,W相端子に
接続されており、第2電磁石9の電気コイル9a〜9f
及び第3電磁石10の電気コイル10a〜10fは、第
1電源装置INV1のU,V,W相端子に接続されてい
る。
励磁電流をI1とし、第1電磁石8及び第4電磁石11
に流れる励磁電流をI2として、電流比αを、α=I2
/I1とすれば、流動溶鋼の起点側速度をVs、終点側
速度をVeとした時、流動駆動される溶融金属1の鋳型
長辺4F,5Aに沿う水平方向速度を、Vs≧Veにす
るために、0≦α≦0.5としている。
励磁する第1電源装置INV1の構成を示す。3相交流
電源(3相電力線)21には直流整流用のサイリスタブ
リッジ22A1が接続されており、その出力(脈流)は
インダクタ25A1およびコンデンサ26A1で平滑化さ
れる。平滑化された直流電圧は3相交流形成用のパワ−
トランジスタブリッジ27A1に印加され、これが出力
する3相交流U,V,W相が図4に示す結線に従って第
2電磁石9と第3電磁石10の各コイルに印加される。
第3電磁石10の電気コイル10a〜10fが、図3に
点線矢印で示す推力を発生するためのコイル電圧指令値
VdcA1が位相角α算出器24A1に与えられ、位相角
α算出器24A1が、指令値VdcA1に対応する導通位
相角α(サイリスタトリガ−位相角)を算出し、これを
表わす信号をゲ−トドライバ23A1に与える。ゲ−ト
ドライバ23A1は、各相のサイリスタを、各相のゼロ
クロス点から位相カウントを開始して位相角αで導通ト
リガ−する。これにより、トランジスタブリッジ27A
1には、指令値VdcA1が示す直流電圧が印加される。
指令値Fdcで指定された周波数(この実施例では50H
z)の、定電圧3相交流信号を発生して、比較器29A
1に与える。比較器29A1にはまた、三角波発生器3
0A1が3KHzの、定電圧三角波を与える。比較器2
9A1は、U相信号が正レベルのときには、それが三角
波発生器30A1が与える三角波のレベル以上のとき高
レベルH(トランジスタオン)で、三角波のレベル未満
のとき低レベルL(トランジスタオフ)の信号を、U相
の正区間宛て(U相正電圧出力用トランジスタ宛て)に
ゲ−トドライバ28A1に出力し、U相信号が負レベル
のときには、それが三角波発生器30A1が与える三角
波のレベル以下のとき高レベルHで、三角波のレベルを
越えるとき低レベルLの信号を、U相の負区間宛て(U
相負電圧出力用トランジスタ宛て)にゲ−トドライバ2
8A1に出力する。V相信号およびW相信号に関しても
同様である。ゲ−トドライバ28A1は、これら各相,
正,負区間宛ての信号に対応してトランジスタブリッジ
27A1の各トランジスタをオン,オフ付勢する。これ
により、電源接続端子U11には、3相交流のU相電圧
が出力され、電源接続端子V11に同様なV相電圧が出
力され、また電源接続端子W11に同様なW相電圧が出
力され、これらの電圧の上ピ−ク/下ピ−ク間レベルは
コイル電圧指令値VdcA1で定まる。この3相電圧の周
波数はこの実施例では周波数指令値Fdcにより50Hz
である。すなわち、コイル電圧指令値VdcA1で指定さ
れたピ−ク電圧値(推力)の50Hzの3相交流電圧
が、図4に示す第2電磁石9の電気コイル9a〜9f、
及び第3電磁石10の電気コイル10a〜10fに印加
される。
イルに3相交流を流す、第2電源回路INV2の構成
は、図5に示す上述のINV1と同一であるが、コイル
電圧指令値が異なる。すなわち、第1電磁石8の電気コ
イル8a〜8f、及び第4電磁石11の電気コイル11
a〜11fが図4に点線矢印で示す推力を発生するため
のコイル電圧指令値VdcB1がVdcA1の代りに使用さ
れ、位相角α算出器24A1に与えられる。これらのコ
イル電圧指令値VdcA1およびコイル電圧指令値Vd
cB1は、鋳型長辺に沿って配置された2個の電磁石の
励磁電流比αが、前述の0≦α≦0.5となる様に設定
する。従って、起点側速度をVs、終点側速度をVeと
した時、流動駆動される溶融金属1の鋳型長辺4F,5
Aに沿う水平方向速度は、Vs≧Veを満足する。
〜11の推力が総合された溶鋼流は、図3の(b)に示
すような実線矢印の大きさ及び方向となり、鋳型内壁に
沿った循環流を形成する。また短辺に衝突する溶鋼流速
が低下するので、上昇流,及び下降流,が低減
し、メニスカス付近においても図3の(b)に示すよう
な鋳型内壁に沿った循環流を形成する。
施結果を示す。DKMは電磁石であり、ノズルは鋳型長
辺方向を示す横軸の0.5m位置にあって溶鋼を噴出
し、流出口3のレベルは、メニスカス下略0.5mであ
る。図6は、メニスカス部における溶鋼の水平方向速度
成分の分布を示す。図に示す様に、α=1とした時の横
軸の0.8m位置に認められる淀み域(x方向流速が低
い)は、α=0.5とした時に大幅に改善されている。
図7は、メニスカス下1mにおける溶鋼の垂直方向速度
分布の状態を示す。α=1とした時に比較しα=0.5
とした時の方が上昇流、及び下降流が減少している。
高さでの流出溶鋼流と、第1〜第4電磁石が発生する推
力の状態を示す。第2実施例においても、鋳型MDの長
辺4Fの長手方向に沿って、かつ注入ノズル2の流出口
3と大略同じ高さに電磁石8,9が、また鋳型MDの長
辺5Aの長手方向に沿って、電磁石8,9と対向して2
個の電磁石10,11が設けられており、これらがノズ
ル2の流出口3と大略同じ高さの溶鋼1に電磁力を与え
る。しかし第1電磁石8及び第4電磁石11が発生する
推力方向を、第1実施例のそれと逆向にしている。すな
わち第1電磁石8及び第4電磁石11の発生する推力方
向を流出口3から噴出する溶鋼流に対向する方向とする
態様である。
の発生する推力は流出溶鋼流と対向して比較的小さく、
第2電磁石9の発生する推力は流出溶鋼流と対向して比
較的大きい。また第3電磁石10の発生する推力は流出
溶鋼流と対向して比較的大きく、第4電磁石11の発生
する推力は流出溶鋼流と対向して比較的小さい。この様
に異なった大きさ及び方向の推力を発生するように、電
磁石に通流する電流レベルを決定し、また電磁石コイル
の結線を構成する。
8a〜8f、電磁石9の電気コイル9a〜9f、電磁石
10の電気コイル10a〜10f、及び電磁石11の電
気コイル11a〜11fの結線および電源回路との接続
態様を示す。
(N=2)のものであり、電気コイルに3相交流を通電
する。図9に示す様に、第1電磁石8の電気コイル8a
〜8fの結線と第3電磁石10の電気コイル10a〜1
0fの結線は同様に接続されており、また第2電磁石9
の電気コイル9a〜9fの結線と第4電磁石11の電気
コイル11a〜11fの結線も同様に接続されている。
4電磁石11の電気コイル11a〜11fは第2電源装
置INV2のU,V,W相端子に接続されており、第2
電磁石9の電気コイル9a〜9fと第3電磁石10の電
気コイル10a〜10fは第1電源装置INV1のU,
V,W相端子に接続されている。第2電磁石9、及び第
3電磁石10に流れる励磁電流をI1とし、第1電磁石
8、及び第4電磁石に流れる励磁電流をI2とすれば、
長辺4Fに沿って配置された第1電磁石8と、第2電磁
石9に流れる電流比αは、α=I2/I1であり、同様
に長辺5Aに沿って配置された第4電磁石11と、第3
電磁石10に流れる電流比αも、α=I2/I1であ
る。
s、終点側速度をVeとした時、流動駆動される溶融金
属1の鋳型長辺4F,5Aに沿う水平方向速度を、Vs
≧Veにするために、0≦α≦0.5としており、かつ
第1電磁石8、及び第4電磁石11が発生する比較的小
さい推力を、流出溶鋼流と対向する方向としている。こ
の結果、ノズル2からの噴出流と2個の電磁石の推力が
加わった溶鋼流は、図8の(b)に示すような鋳型内壁
に沿った循環流を形成する。また短辺に衝突する溶鋼流
が減少するので、上昇流,及び下降流,が低減
し、メニスカス付近においても図8の(b)に示すよう
な鋳型内壁に沿った循環流を形成する。
明を省略する。
じ高さでの流出溶鋼流と、第1〜第4電磁石が与える電
磁力の状態を示す。第3実施例においても、鋳型MDの
長辺4Fの長手方向に沿って、かつ注入ノズル2の流出
口3と大略同じ高さに電磁石8,9が、また鋳型MDの
長辺5Aの長手方向に沿って、電磁石8,9と対向して
2個の電磁石10,11が設けられており、これらがノ
ズル2の流出口3と大略同じ高さの溶鋼1に電磁力を与
える。しかし第1電磁石8及び第4電磁石11を直流電
源により励磁しており、第1電磁石8及び第4電磁石1
1と対向する溶鋼に一定の磁束を加えている。該一定磁
束中を溶鋼が流れると、溶鋼中に渦電流が発生するの
で、該渦電流により生ずる磁束と印加磁束と間に相互作
用が働き、流動溶鋼に対し電磁ブレ−キ作用が働く。す
なわち電磁石9,10により流出口3から噴出する溶鋼
流に対向する推力を加えて制動し、電磁石8,11によ
り流出口3から噴出する溶鋼流に対し電磁制動力を与え
る態様である。この様な大きさ及び方向の推力を発生す
るように電磁石に通流する電流レベルを決定し、また電
磁石コイルの結線を構成する。
ル8a〜8f、電磁石9の電気コイル9a〜9f、電磁
石10の電気コイル10a〜10f、及び電磁石11の
電気コイル11a〜11fの結線および電源回路との接
続状態を示す。
a〜8fと第4電磁石11の電気コイル11a〜11f
は、各巻線が直列に接続されており、これらの電気コイ
ルには直流電源装置DCPSから直流電流が供給されて
いる。
ものであり、第2電磁石9の電気コイル9a〜9fと第
3電磁石10の電気コイル10a〜10fは第1電源装
置INV1のU,V,W相端子に接続されている。
Vs、終点側速度をVeとした時、流動駆動される溶融
金属1の鋳型長辺4F,5Aに沿う水平方向速度を、V
s≧Veにするために、第2電磁石9,及び第3電磁石
の発生する推力を流出口からの噴出流と対向させてお
り、かつ第1電磁石8,及び第4電磁石11を電磁ブレ
−キとして作動させている。この結果、ノズル2からの
噴出流と2個の電磁石の推力が加わった溶鋼流は、図1
0の(b)に示すような鋳型内壁に沿った循環流を形成
する。また短辺に衝突する溶鋼流が減少するので、上昇
流,及び下降流,が低減し、メニスカス付近に
おいても図10の(b)に示すような鋳型内壁に沿った
循環流を形成する。他の部分は第1実施例と同様である
ので説明を省略する。
した場合の縦断面図である。
って配置された電磁石の構成を示す平面図である。
3からの噴出流と電磁石(リニアモ−タ)8〜11が発
生する推力の状態を示すベクトル図であり、(b)は
(a)の電磁石推力により、鋳型内壁に沿って生じる溶
鋼の循環流の状態を示すベクトル図である。
タ)8〜11の結線を示す電気回路図である。
回路図である。
の溶鋼流速を示すグラフである。
mでの溶鋼流速を示すグラフである。
3からの噴出流と電磁石(リニアモ−タ)8〜11が発
生する推力の状態を示すベクトル図であり、(b)は
(a)の電磁石推力により、鋳型内壁に沿って生じる溶
鋼の循環流の状態を示すベクトル図である。
タ)8〜11の結線を示す電気回路図である。
口3からの噴出流と第2,第3電磁石9,10が発生す
る推力と、第1,第4電磁石8,11が発生する溶鋼流
制動力の状態を示すベクトル図であり、(b)は(a)
の電磁石推力により、鋳型内壁に沿って生じる溶鋼の循
環流の状態を示すベクトル図である。
タ)9,10、及び電磁ブレ−キ8,11の結線を示す
電気回路図である。
注湯ノズルからの溶鋼注入により生ずる溶鋼流を示す縦
断面図、(b)は(a)のCC線から見た、注湯ノズル
からの溶鋼注入により生ずる溶鋼流を示す平面図、
(c)は注湯ノズルからの溶鋼注入により生ずる表層流
を示す平面図である。
LM4を備える鋳型,鋳型内溶鋼の表面に生ずる表層流
(実線矢印)、リニアモ−タLM1〜LM4が溶鋼に及
ぼす推力(点線矢印)、及び溶鋼表面に誘起される循環
流(2点線矢印)を示す平面図である。
1電磁石の電気コイル 9:第2電磁石 91:第2電磁
石コア 9a〜9f:第2電磁石の電気コイル 10:第3電磁
石 101:第3電磁石コア 10a〜10f:
第3電磁石の電気コイル 11:第4電磁石 111:第4電磁
石コア 11a〜11f:第4電磁石の電気コイル DCPS:直流電源装置 INV1:第1三
相交流電源装置 INV2:第2三相交流電源装置 LM1〜LM4:
リニアモ−タ MD:鋳型 PW:パウダ
Claims (6)
- 【請求項1】流動駆動される溶融金属の鋳型長辺方向に
沿う水平方向の溶融金属水平速度である起点側速度Vs
が、流動駆動される溶融金属の鋳型長辺方向に沿う水平
方向の溶融金属水平速度である終点側速度Veに対し
て、Vs≧Veとなる電磁力を溶融金属に与えることを
特徴とする溶融金属の流動制御装置。 - 【請求項2】上記電磁力の発生装置である電磁石は、鋳
型の長辺に沿って配置され、かつ、鋳型の溶融金属を注
入するノズルの流出口と実質上同一レベルに配置され、
流動駆動される溶融金属の起点側鋳型短辺から鋳型長辺
に沿って1/4長辺幅点における鋳型長辺方向に沿う水
平方向の溶融金属水平速度である起点側速度Vsが、流
動駆動される溶融金属の終点側鋳型短辺から鋳型長辺に
沿って1/4長辺幅点における鋳型長辺方向に沿う水平
方向の溶融金属水平速度である終点側速度Veに対し
て、Vs≧Veとなる電磁力を溶融金属に与えることを
特徴とする溶融金属の流動制御装置。 - 【請求項3】鋳型の第1長辺に沿って配置された第1電
磁石及び第2電磁石、並びに第2長辺に沿って配置され
た第3電磁石及び第4電磁石;前記第2電磁石及び第3
電磁石に鋳型長辺に沿う水平方向の移動磁界を生じさせ
る第1励磁手段、並びに前記第1電磁石及び第4電磁石
に鋳型長辺に沿う水平方向の移動磁界を生じさせる第2
励磁手段;を備える溶融金属の流動制御装置において、 第1〜4電磁石は、鋳型に溶融金属を注入するノズルの
流出口と実質上同一レベルに配置され、流動駆動される
溶融金属の起点側鋳型短辺から鋳型長辺に沿って1/4
長辺幅点における鋳型長辺に沿う水平方向の溶融金属水
平方向速度である起点側速度Vsが、流動駆動される溶
融金属の終点側鋳型短辺から鋳型長辺に沿って1/4長
辺幅点における鋳型長辺に沿う水平方向の溶融金属水平
方向速度である終点側速度Veに対して、Vs≧Veと
なる推力を溶融金属に与えることを特徴とする溶融金属
の流動制御装置。 - 【請求項4】第1電磁石と第4電磁石の発生する推力は
実質上同一で、また第2電磁石と第3電磁石の発生する
推力は実質上同一であり、かつ第1電磁石と第4電磁石
の発生する推力は第2電磁石と第3電磁石の発生する推
力より小である請求項1〜3記載の溶融金属の流動制御
装置。 - 【請求項5】起点側に配置した電磁石は溶融金属を鋳型
長辺に沿う水平方向に流動駆動するリニアモ−タであ
り、終点側に配置した電磁石は溶融金属の水平方向移動
を制動する電磁ブレ−キである請求項1〜3記載の溶融
金属の流動制御装置。 - 【請求項6】起点側に配置した電磁石の励磁電流I1に
対する終点側に配置した電磁石の励磁電流I2の比α=
I2/I1が、0≦α≦0.5である請求項1〜4記載
の溶融金属の流動制御装置。
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JP16908796A JP3577389B2 (ja) | 1996-06-28 | 1996-06-28 | 溶融金属の流動制御装置 |
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JPH105949A true JPH105949A (ja) | 1998-01-13 |
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---|---|---|---|---|
KR101149204B1 (ko) | 2007-06-06 | 2012-05-25 | 수미도모 메탈 인더스트리즈, 리미티드 | 강의 연속 주조 방법 및 주형 내 용강의 유동 제어 장치 |
JP2021524586A (ja) * | 2018-06-29 | 2021-09-13 | ダニエリ アンド シー.オフィス メカニケ エスピーエーDanieli&C.Officine Meccaniche Spa | 溶融炉内の金属レベルを検出するための検出システム |
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JP5124873B2 (ja) * | 2007-11-16 | 2013-01-23 | 新日鐵住金株式会社 | スラブの連続鋳造方法 |
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1996
- 1996-06-28 JP JP16908796A patent/JP3577389B2/ja not_active Expired - Fee Related
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