JP3510101B2 - 溶融金属の流動制御装置 - Google Patents

溶融金属の流動制御装置

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JP3510101B2
JP3510101B2 JP03939998A JP3939998A JP3510101B2 JP 3510101 B2 JP3510101 B2 JP 3510101B2 JP 03939998 A JP03939998 A JP 03939998A JP 3939998 A JP3939998 A JP 3939998A JP 3510101 B2 JP3510101 B2 JP 3510101B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属を取り囲
む鋳型辺に配置した電気コイルにより溶融金属を撹拌駆
動し、更に制動手段によって、溶融金属下降流に制動磁
界を加える機能を合せ持つ溶融金属の流動制御装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば連続鋳造では、タンデイッシュよ
り鋳型に溶鋼が注入され、鋳型において溶鋼は鋳型壁面
から次第に冷却されつつ引き抜かれる。同一高さの鋳型
壁面における温度が不均一であると、表面割れやシェル
破断を生じ易い。これを改善するために、従来はリニア
モ−タを用いて鋳型内で溶鋼をその上面と平行に、鋳型
壁面に沿って流動駆動し、電磁撹拌する提案(例えば特
開平1−228645号公報)、あるいは注湯ノズル3
0から鋳型内に流れ込む溶鋼下降流に制動を加えること
により、溶鋼中に含まれる介在物の低減を図る提案(例
えば特開平5−177317号公報)がある。
【0003】図10の(a)に、鋳型の垂直断面図を示
し、図10の(b)には鋳型の上方から鋳型内溶鋼の上
面(メニスカス)を見おろした平面を示す。図10の
(a)の実線矢印で示すようにノズル30から流出口1
9を通して鋳型内に溶鋼が流れ込み、鋳型短辺方向およ
びやや下方向に溶鋼流(1),(2),(3),(4)を生じ、
これが鋳型短辺に当って一部は上方に、他は下方に流れ
る。上方に流れる溶鋼流(1),(2)が、メニスカスでは
図10の(b)に実線矢印で示すように、ノズル30に
向かう表層流を生ずる。この表層流はメニスカス上のパ
ウダを巻き込み易い。一方、溶鋼が固体に変わるときに
COなどの気体(気泡)が発生する。加えて、鋳型内面
の一部に溶鋼が滞留するとパウダが溶鋼に残留し易く、
しかもブレ−クアウトの原因となる焼付きとなり易い。
これらを防止するため、表層に安定した整流を形成させ
るのが良い。
【0004】そこで従来は、表層流(1),(2)の起こす
表層流に対して、図9に示すように、鋳型長辺に沿って
鋳型の外側面に対向するリニアモ−タ3Fおよび3Lを
設け、図9の(b)に点線矢印で示す方向の電磁駆動力
を溶鋼に与えて、図9の(c)に2点鎖線矢印で示すよ
うな、鋳型内壁に沿う循環流を溶鋼の表層に生起しよう
としている。この循環流により気泡の浮上が促進され、
溶鋼中へのパウダ巻き込みがなくなり、表層付近の鋳型
内面がきれいにぬぐわれて溶鋼の滞留がなくなる。
【0005】−方、特開平5−177317号公報にて
提案されている方法では、鋳型長辺に沿ってメニスカス
近傍に電磁撹拌装置を配置し、かつ鋳型長辺に沿って鋳
型下端近傍に鋳型長辺の幅とほぼ等しい幅の一対の電磁
石を対向して設置し、その電気コイルには直流電流が流
される。その電磁石の発生する一定磁界(直流磁界)中
に流れる溶鋼にはフレミングの右手の法則に従がう起電
力が生じ、磁束を周回する電流が流れ、この電流と磁界
との相互作用により溶鋼に、その流れを止めようとする
制動力が働き、これが図10の(a)に示す下方への溶
鋼流(3),(4)を制動し、溶鋼流(3),(4)に伴なう介
在物の下方への潜りこみを抑制する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一つの鋳型
の上部、すなわちメニスカス付近に電磁撹拌装置(リニ
アモ−タ)を配置し、鋳型の下部に電磁制動装置(電磁
ブレ−キ)を配置した場合に、溶鋼に対する両者の電磁
力が相互に作用し、湯面が不安定に振動する場合があ
る。例えば図8の(a)に、上部にリニアモ−タを配置
し、下部に電磁ブレ−キを配置した鋳型の拡大縦断面を
示す。該鋳型のリニアモ−タが鋳型内溶鋼に加える磁束
密度KM、及び電磁ブレ−キが鋳型内溶鋼に加える磁束
密度BMを示し、磁束密度KMと磁束密度BMが電磁流
体相互干渉を起こす領域を、図8の(a)に2点鎖線の
円で示す。この電磁流体相互干渉は図8の(b)に示す
様に、 ・リニアモ−タのみ動作させた場合には湯面の不安定振
動は発生しない, ・電磁ブレ−キのみ動作させた場合には湯面の不安定振
動は発生しない, ・リニアモ−タ及び電磁ブレ−キを動作させ、かつリニ
アモ−タの使用周波数をある値とした時にのみ、湯面の
不安定振動が発生する,ことが判った。
【0007】(1)リニアモ−タが発生する電磁力Fd
は、 Fd=F0+Fac・sin(2ωt+φd)・・・(1) 但し、F0:直流成分, Fac:リニアモ−タの通電電流の周波数の2倍の周波数
による交流成分, であり、通常はF0成分のみ考慮し、Facは無視してい
る。
【0008】(2)電磁ブレ−キが発生する電磁力Fb
は、 Fb=Fp(BDC,u) ・・・(2) 但し、Fp(BDC,u):直流成分, BDC:直流磁束密度, u:流速, である。電磁力Fbは、直流磁束密度BDCと流速uの関
数であり、Poisson式から導出した。
【0009】(3)リニアモ−タ及び電磁ブレ−キの発
生する電磁力が同一空間にある場合、下記の如き電磁力
bdを発生する。
【0010】 但し、Fm:リニアモ−タと電磁ブレ−キとの相互作用
によって新たに発生する電磁力。
【0011】Fmの持つ周波数は、()式に示すよう
にωtであり、リニアモ−タの通電電流の周波数と同一
の周波数である。Fmは1周期の時間平均値をとると零
となるので通常は無視される。
【0012】(4)またFmは、 Fm=JK*BDC =JK0・sin(ωt+φm)*BDC・・・(4) であり、リニアモ−タと電磁ブレ−キの磁界が同一空間
に存在すると、リニアモ−タの通電電流の周波数の成分
の電磁力が発生することが判る。
【0013】ところで、鋳型の相対向する長辺間の間隔
(内表面間距離)aは、長辺に直交する方向の溶融金属
の特定の周波数の振動(代表的には溶鋼表面の波)に対
して相関々係にある。例えば、振動の周期T=1/F
が、間隔aの間を振動が伝播する時間a/vの2倍に合
致する(すなわちT=2a/vである)と長辺で反射し
た振動が発生元の振動に重なって振動の増幅すなわち共
振を生ずる。vは、溶融金属表面に沿っての振動の伝播
速度である。このときの周波数Fを共振周波数という。
【0014】図4に鋳型とその共振波形を模式的に示
す。図4に示す曲線は、鋳型内溶融金属表面のレベルを
示す。鋳型に溶鋼を満した状態で鋳型に振動を加えた場
合、例えば溶鋼の鋳型短辺方向の波立ちに着目すると、
この波立は、振動の波長WLが間隔aの2倍のとき、共
振により振幅が最大となり、図4の(a)に示す波は、
T/4後には、図4の(b)に示す状態に、更にT/4
後には、(c)に示す状態に、更にT/4後には(d)
に示す状態になり、そして更にT/4後には(a)に示
す状態になる。すなわち溶融金属表面が大きく波立つ。
Tは振動の周期であり、振動の周波数をFとすると、T
=1/Fである。
【0015】すなわち、リニアモ−タ及び電磁ブレ−キ
を同時に作動させた鋳型において、リニアモ−タの励磁
交流電流の周波数fが前記共振周波数と合致する場合に
は、上述のFmの効果による鋳型内溶融金属の振動が短
辺方向(長片に直交する方向)に共振を起し、溶鋼に大
きな波立ち(湯面変動)を生ずる(図4)。
【0016】鋳型長辺方向にも共振周波数が存在する
が、長辺長さよりしてその共振周波数が低いので実質上
リニアモ−タで使用する励磁周波数の範囲外となる。実
際には短辺方向の波立ちが長辺方向にも影響する。
【0017】図14及び図15は、リニアモ−タ及び電
磁ブレ−キを共に備えた鋳型において、両者を同時に作
動させた場合の湯面形状変化の一例を示す。縦軸は、鋳
型長辺内壁における溶鋼湯の盛り上がり高さを示し、横
軸は鋳型長辺の位置を示す。
【0018】白色三角で示す線は、両電磁力印加後12
0sec後の、x軸位置0,+2,+17cmでの状態を
示し、黒色三角で示す線は、両電磁力印加後14sec後
の、x軸位置0,+2,+17cmでの状態を示す。x
軸0の位置は、短辺の中心位置であり、ノズル30は、
x=0,長辺方向位置=0.5の位置にある。
【0019】このようなFmによるメニスカスでの湯面
変動は、鋳型内壁に沿う整った溶鋼循環流を阻害し、メ
ニスカスから溶鋼中に介在物が侵入し、鋳片内部に捕捉
され、品質上の問題となる。
【0020】以上は、長辺及び短辺よりなる、上方から
見て長方形である鋳型に関して説明したが、上記の「リ
ニアモ−タ及び電磁ブレ−キを動作させ、かつリニアモ
−タの使用周波数をある値とした時にのみ、湯面の不安
定振動が発生する」現象は、長方形の鋳型のみに発生す
るものではなく、例えば正方形で成る鋳型においても、
あるいは丸形で成る鋳型においても発生し得る。
【0021】本発明は、溶融金属撹拌のための電磁力と
溶接金属制動のための磁界の相互作用による湯面動揺を
低減することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】(1)本発明は、鋳型(M
D),これに溶融金属を注入するノズル,前記鋳型の外側
にある電気コイル(CF1〜36,CL1〜36/CS1〜24)、および
該電気コイルの近くにおいて鋳型内溶融金属に制動磁界
を加える制動手段(4,20VD)、を備える溶融金属の流動制
御装置において、 F=1/√[2π(λ/2)/g], λ:前記鋳型の幅, g:重力の加速度、 なる共振周波数F以上の周波数fの、前記鋳型内の溶融
金属に鋳型に沿うように電磁力を与えるための位相差が
ある交流電流を、前記電気コイルのそれぞれに通電する
電気コイル通電手段(20F1,20F2)、を備えることを特徴
とする。
【0023】なお、理解を容易にするためにカッコ内に
は、図面に示し後述する実施例の対応要素の記号を、参
考までに付記した。
【0024】このF=1/√[2π(λ/2)/g]以
上の周波数fは、間隔がλ/2の時の共振周波数以上で
あるので、間隔λの時の共振周波数Fλ=1/√[2π
(2λ)/g]の2倍以上の周波数であって、間隔λに
共振しない。したがって、大きな湯面振動を生じない。
すなわち湯面レベルが安定する。
【0025】(2)鋳型(MD)は、溶融金属を取り囲む1
対の長辺(11F,11L)及び1対の短辺14R,14L)を持つ4辺
形の鋳型であり、前記λが前記1対の長辺間の間隔aで
ある。したがって、リニアモ−タ通電手段(20F1,20F2)
は、 F=1/√[2π(a/2)/g] ・・・
(5) a:前記1対の長辺間の間隔, g:重力の加速度、 なるF以上の周波数fの、前記鋳型内の溶融金属に前記
長手方向に沿う推力を与えるための位相差がある交流電
流を、前記電気コイルのそれぞれに通電する。
【0026】()前記電気コイル(CF1〜36,CL1〜36/C
S1〜24)はリニアモ−タ(3F,3L/3S)を構成する複数個で
あって、前記電気コイル通電手段(20F1,20F2)は電気コ
イルのそれぞれに全体として進行磁界を発生する交流電
流を通電する、上記(1)又は(2)記載の溶融金属の
流動制御装置。
【0027】()前記電気コイル通電手段は、各電気
コイルに単相交流を印加する、上記(1),(2)又は
(3)記載の溶融金属の流動制御装置。
【0028】()前記リニアモ−タは、2極の極数の
リニアモ−タである。
【0029】リニアモ−タの通電電流の周波数を高くす
ると、これに伴って溶融金属に与える推力が低下する。
図16に、周波数と推力の関係を示す。
【0030】そこで本発明の実施例では、周波数を高く
することによる推力低下を、リニアモ−タの極数を下げ
ることにより補償した。すなわち、従来は4極のリニア
モ−タにf=1.8Hzの電流を通電していたが、これ
を2極のリニアモ−タにf=3.4Hzの電流を通電す
るものに変更した。これにより、リニアモ−タを4極の
ままとして電流の周波数を1.8Hzから3.4Hzに
変更すると、リニアモ−タの推力は図16に示すように
DFnの低下を示すが、本発明によりリニアモ−タを4
極から2極に変更することにより、推力低下は図16に
DFiとして示すやや少い低下に留まる。
【0031】この理由を説明すると、1つの鋳型辺に沿
うリニアモ−タのスロット(電気コイルを巻回(挿入)
する溝)を配列ピッチをτs,スロット数をn,リニア
モ−タの鋳型辺に沿う長さをL,およびコイルに通電す
る交流の相数をM(通常M=3),ポ−ルピッチをτ
p,および極数をNとすると、 L=τs×n ・・・(6) =τp×N ・・・(7) τp=m×τs ・・・(8) m=n/M ・・・(9) なる関係にある。電磁力を大きくするには漏れインダク
タンス成分を小さくするのが良く、この為ポ−ルピッチ
τpを大きくする。すなわち(8)式より配列ピッチτ
sを大きくする。Lは一定長であるので、(6),
(7)式よりn,Nは小となる。本発明では極数N=2
とした。この様にポ−ルピッチτpを大きくすると電磁
力は大きく、かつ溶鋼迄リニアモ−タの推力を溶鋼迄到
達させることが出来る。
【0032】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0033】
【実施例】−第1実施例− 図1に、本発明の第1実施例のリニアモ−タ3F(第1
電磁石),リニアモ−タ3L(第2電磁石)及び電磁ブ
レ−キ4(第3電磁石)を備えた連続鋳造鋳型の縦断面
を示す。鋳型には、注湯ノズル30を通して溶鋼が、上
方から下方(垂直方向z)に向けて注入され、また溶鋼
MMのメニスカス(表面)はパウダPWで覆われてい
る。鋳型MDは図示しない水箱ならびに鋳型内水流路に
流れる冷却水で冷却され、溶鋼MMは鋳型MDに接する
表面から次第に内部に固まって行き、鋳片SBが連続的
に引き抜かれるが、鋳型内に溶鋼MMが注がれるので、
鋳型内には常時溶鋼MMがある。鋳型の上部には電磁ブ
レ−キ4が設けられており、溶鋼下降流に対して電磁制
動力を与える。電磁ブレ−キ4の下方に鋳型長辺11
F,11Lの外側面に沿って、2個のリニアモ−タ3
F,3Lが設けられており、これらが、鋳型内溶鋼に、
水平面に平行な面上で旋回する旋回流となるように、電
磁推力を与える。
【0034】図2に、図1に示す鋳型MDのII−II線断
面を示す。図2中の、11F及び11Lは連続鋳造鋳型
の第1及び第2長片であり、14Rおよび14Lは長さ
aを持つ第1および第2短片である。すなわち第1およ
び第2短片の長さaは鋳型の幅λと等しい。本実施例に
おいて使用した鋳型MDの短辺長さaは、286mmの
ものである。従って該鋳型の短辺長さaと短辺方向固有
共振波長WLの関係は、図4に示すように、a=WL/
2であるので、該鋳型の短辺方向の固有共振波長WL
は、 WL=2a=2×286=572mm ・・・(1
0) である。
【0035】これら長辺及び短辺が囲む空間に、注湯ノ
ズル30を通して溶鋼が、図2紙面の表面から裏面に向
けて(垂直方向zで上方から下方に)、注入される。各
片(11F,11L,14R,14L)は銅板(13
F,13L,15R,15L)に非磁性体ステンレス板
(12F,12L,16R,16L)を裏当したもので
ある。この実施例では、鋳型内の溶鋼を、3相リニアモ
−タ3Fで長片11Fに沿って左から右に(−yから+
yの方向に)3相リニアモ−タ3Lで長片11Lに沿っ
て右から左に(+yから−yの方向に)駆動するため
に、鋳型(MD)内の溶鋼の上側面に対向してリニアモ
−タ3Fの電気コイル、及びリニアモ−タ3Lの電気コ
イルが、注湯ノズル30を中心にして対向して配置され
ている。
【0036】電磁石コア17Fには36個のスロットが
あり、スロットのそれぞれに電気コイルCF1〜CF3
6が挿入されている。なお、電磁石コア17Fおよび電
気コイルCF1〜CF36は冷却され、かつ耐熱カバ−
で被覆されているが、冷却構造およびカバ−は図示を省
略している。電磁石コア17Fは内側面にスロットがあ
る櫛形であり、各スロットに電気コイルが挿入され、ス
ロット間が磁極でありその内側端面が、連続鋳造鋳型
(MD)内の溶鋼に対向している。
【0037】電気コイルはコア17Fに対して胴巻きで
ある。リニアモ−タ3Lもリニアモ−タ3Fと同様な構
造であり、電磁石コア17Lには36個のスロットがあ
り、スロットのそれぞれに電気コイルCL1〜CL36
が挿入されているが、発生する推力方向はリニアモ−タ
3Fと逆方向である。リニアモ−タ3F及び3Lは、図
9の(b)の点線矢印で示す推力を溶鋼MMに与えよう
とするものである。
【0038】図3には図1のIII−III線拡大断面、すな
わち電磁ブレ−キ4を水平に破断した断面を示す。電磁
ブレ−キ4は、鋳型上部を上方から下方に通過する溶鋼
に対して電磁力を加え、溶鋼下降突出流に対して制動力
を与える。電磁ブレ−キ4は鋳型を水平に挾む様に配置
されており、電磁ブレ−キ4の電磁石は鋳型長片11
F,11Lの幅とほぼ等しい幅であり、その磁極4A
F,4ALを、鋳型長片11F,11Lを間に置いて対
向させて設け、該磁極の外周にコイル4CF,4CLを
巻回してある。又、左右のヨ−ク4BL,4BRにて左
右の磁極を結び、閉磁路を形成している。従って電磁ブ
レ−キ4は、磁極4AFと4AL間に水平方向(図3の
x軸方向)に磁界を印加し、溶鋼MMはこの水平磁界中
を下降(z軸方向)する。水平磁界を導体である溶鋼が
横切るので、この溶鋼には、その移動を止めようとする
電磁制動力が加わる。
【0039】図5に、図2に示すリニアモ−タ3Fの第
1グル−プの電気コイルCF1〜CF36、及びリニア
モ−タ3Lの電気コイルCL1〜CL36の結線および
電源回路20F1との接続態様を示す。
【0040】図5に示すリニアモ−タ3F及び3Lの結
線は2極(N=2)のものであり、電気コイルに3相交
流(M=3)を通電する。例えば、リニアモ−タ3Fの
第1グル−プの電気コイルCF1〜CF36は、図5で
はこの順に、u,u,u,u,u,u,V,V,V,
V,V,V,w,w,w,w,w,w,U,U,U,
U,U,U,v,v,v,v,v,v,W,W,W,
W,W,Wと表わしている。
【0041】そして「U」は3相交流のU相の正相通電
(そのままの通電)を、「u」はU相の逆相通電(U相
より180度の位相づれ通電)を表わし、電気コイル
「U」にはその巻始め端にU相が印加されるのに対し、
電気コイル「u」にはその巻終り端にU相が印加される
ことを意味する。同様に、「V」は3相交流のV相の正
相通電を、「v」はV相の逆相通電を、「W」は3相交
流のW相の正相通電を、「w」はW相の逆相通電を表わ
す。図5に示す端子U11,V11およびW11は、第
1リニアモ−タ3Fの電気コイルCF1〜CF36の電
源接続端子であり、端子U12,V12およびW12
は、第2リニアモ−タ3Lの電気コイルCL1〜CL3
6の電源接続端子である。
【0042】図に、第1リニアモ−タ3Fの電気コイ
ルCF1〜CF36に3相交流を流す、電源回路20F
1の構成を示す。3相交流電源(3相電力線)21には
直流整流用のサイリスタブリッジ22A1が接続されて
おり、その出力(脈流)はインダクタ25A1およびコ
ンデンサ26A1で平滑化される。平滑化された直流電
圧は3相交流形成用のパワ−トランジスタブリッジ27
A1に印加され、これが出力する3相交流のU相が、図
5に示す電源接続端子U11及びU12に、V相が電源
接続端子V11及びV12に、またW相が電源接続端子
W11及びW12に印加される。
【0043】第1リニアモ−タ3Fの電気コイルCF1
〜CF36が、図5に点線矢印で示す推力を発生するコ
イル電圧指令値VdcA1がオペレ−タにより位相角α算
出器24A1に与えられ、位相角α算出器24A1が、
指令値VdcA1に対応する導通位相角α(サイリスタト
リガ−位相角)を算出し、これを表わす信号をゲ−トド
ライバ23A1に与える。ゲ−トドライバ23A1は、
各相のサイリスタを、各相のゼロクロス点から位相カウ
ントを開始して位相角αで導通トリガ−する。
【0044】これにより、トランジスタブリッジ27A
1には、指令値VdcA1が示す直流電圧が印加される。
【0045】一方、3相信号発生器31A1は、周波数
指令値Fdcで指定された周波数(この実施例では3.4
Hz)の、定電圧3相交流信号を発生して、比較器29
A1に与える。比較器29A1にはまた、三角波発生器
30A1が3KHzの、定電圧三角波を与える。比較器
29A1は、U相信号が正レベルのときには、それが三
角波発生器30A1が与える三角波のレベル以上のとき
高レベルH(トランジスタオン)で、三角波のレベル未
満のとき低レベルL(トランジスタオフ)の信号を、U
相の正区間宛て(U相正電圧出力用トランジスタ宛て)
にゲ−トドライバ28A1に出力し、U相信号が負レベ
ルのときには、それが三角波発生器30A1が与える三
角波のレベル以下のとき高レベルHで、三角波のレベル
を越えるとき低レベルLの信号を、U相の負区間宛て
(U相負電圧出力用トランジスタ宛て)にゲ−トドライ
バ28A1に出力する。V相信号およびW相信号に関し
ても同様である。ゲ−トドライバ28A1は、これら各
相,正,負区間宛ての信号に対応してトランジスタブリ
ッジ27A1の各トランジスタをオン,オフ付勢する。
【0046】これにより、電源接続端子U11及びU1
2には、3相交流のU相電圧、すなわち単相交流が出力
され、電源接続端子V11及びV12に同様なV相電
圧、すなわち120°位相がづれた単相交流が出力さ
れ、また電源接続端子W11及びW12に同様なW相電
圧、すなわち240°位相がづれた単相交流が出力さ
れ、これらの電圧の上ピ−ク/下ピ−ク間レベルは、コ
イル電圧指令値VdcA1で定まる。
【0047】ここで周波数指令値Fdcについて説明す
る。鋳型が持つ、間隔a対応の固有共振周期T、及び固
有共振周波数Fは下式で示される。
【0048】 T=√(4πa/g) ・・・(11) F=1/T ・・・(12) 前述(1)式の如く、本実施例で使用した鋳型の短辺長
さaは286mmであり、鋳型短辺方向の固有共振波長
WLは572mmである。この固有共振波長WL=57
2mmの周期Tは、 T=√[(2×3.14×0.572)/9.8]≒0.6[秒]・・・
(13) 従って固有共振周波数Fは、 F=1/0.6≒1.7[Hz] ・・・(1
4) である。従って若し、周波数指令値Fdcが、電源出力周
波数1.7Hz相当の値であると、この出力で励磁した
リニアモ−タを電磁ブレ−キと共に使用した際には、電
磁流体相互干渉により、湯面が波立つ。なお、従来は
1.8Hzとしていた。
【0049】そこで本実施例では、F=1/√[2π
(a/2)/g]により、リニアモ−タの通電電流の周
波数fを3.4Hzとした。実際の長辺間隔aは0.2
86mであり、その共振周波数が1.7Hzであるの
で、間隔a=0.286mに共振する振動(波)を生じ
ない。すなわち例え電磁制動用電磁石を同時に作動させ
ても、電磁流体相互干渉による湯面の波立ちは発生しな
い。
【0050】この実施例では周波数指令値Fdcにより
3.4Hzの周波数を持つ3相電圧を出力する。すなわ
ち、コイル電圧指令値VdcA1で指定されたピ−ク電圧
値(推力)の3.4Hzの3相交流電圧が、図2および
図5に示す第1リニアモ−タ3Fの電気コイルCF1〜
CF36、及び第2リニアモ−タ3Lの電気コイルCL
1〜CL36に3相交流を流す。第2リニアモ−タ3L
の電気コイルCL1〜CL36の結線は第1リニアモ−
タ3Fのそれとは異なっているので、第1リニアモ−タ
3Fに比較して方向反対、大きさ同一である推力を溶鋼
に与える。
【0051】図7に電磁ブレ−キ4の電気コイル結線、
および電源回路20VDの電気回路を示す。電磁ブレ−
キ4の電気コイル4CF及び4CLには、直流電源20
VDより直流が供給され、鋳型内溶鋼に対し一定方向、
すなわち鋳型長辺に直交する方向に均一な水平磁界を印
加する。
【0052】直流電源20VDの電力入力である3相交
流電源(3相電力線)21は直流整流用のサイリスタブ
リッジ22D1が接続されており、その出力(脈流)は
インダクタ25D1およびコンデンサ26D1で平滑化さ
れる。平滑化された直流電圧は図5の(b)に示す電磁
ブレ−キの端子4P,4Mに印加される。
【0053】電磁ブレ−キ4の電気コイル4CF,4C
Lが、溶鋼下降流を抑制する制動力を発生する為のコイ
ル電圧指令値VdcD3は、オペレ−タにより位相角α算
出器24D1に与えられ、位相角α算出器24D1が、
指令値VdcD3に対応する導通位相角α(サイリスタト
リガ−位相角)を算出し、これを表わす信号をゲ−トド
ライバ23D1に与える。ゲ−トドライバ23D1は、
各相のサイリスタを、各相のゼロクロス点から位相カウ
ントを開始して位相角αで導通トリガ−する。
【0054】これにより、電源回路20VDの端子VD
には、指令値VdcD3が示す直流電圧が出力される。
【0055】−第2実施例− 図11に、本発明の第2実施例の、第3リニアモ−タ3
S及び電磁ブレ−キ4(図示せず)を備えた連続鋳造鋳
型の横断面を示す。正方形で成る鋳型MDには、図示し
ない注入ノズル30を通して溶鋼が、上方から下方(垂
直方向z)に向けて注入される。その鋳型の上部分に
は、図示しない電磁ブレ−キ4が設けられており、溶鋼
下降流に対して電磁制動力を与える。電磁ブレ−キ4の
下方には、第3リニアモ−タ3Sが鋳型MD各辺を取り
囲む形状で配置されており、これが溶鋼MMに電磁力を
与える。リニアモ−タ3Sは第1実施例で使用したもの
と大略同様のものを、正方形で成る鋳型MDを取り囲む
形状として取付けたもので、リニアモ−タ3Sの始端と
終端が連続した形となっている。鋳型MDを取り囲む形
状の電磁石コア17Sのスロットそれぞれに、鋳型MD
各辺当り6個、合計24個のコイルCS1〜CF24を
胴巻きにしてあり、全体として2極リニアモ−タとして
作動する。
【0056】図12にコイル間結線及び電源回路20F
1との接続態様を示す。該スロット間の突出部が磁極と
なり鋳型MD内側に向って突出しており、鋳型MD内の
溶鋼MMに移動磁界を加え、該溶鋼に撹拌駆動推力を与
える。
【0057】正方形で成る鋳型MDの鋳型幅(一辺の長
さ)はλであるので、鋳型が持つ、鋳型幅λ対応の固有
共振周期T、及び固有共振周波数Fは下式で示される。
【0058】 T=√(4πλ/g) ・・・(15) F=1/T=1/√(4πλ/g)・・・(16) 従って若し、第3リニアモ−タ3Sを上記Fで励磁し、
かつ電磁ブレ−キ4と共に使用した際には、電磁流体相
互干渉により、湯面が波立ち易い。
【0059】そこで本第2実施例では、F=1/√[2
π(λ/2)/g]により、リニアモ−タの励磁周波数
fを(16)式で示す周波数Fの2倍の周波数とした。
従って鋳型幅λを持つ正方形鋳型MDに共振する振動
(波)は生じない。すなわち例え電磁制動用電磁石4を
同時に作動させても、電磁流体相互干渉による湯面の波
立ちは発生しない。上述以外の部分は第1実施例と同様
であるので説明は省略する。
【0060】−第3実施例−図13に、本発明の第3実
施例の、第3リニアモ−タ3S及び電磁ブレ−キ4(図
示せず)を備えた連続鋳造鋳型の横断面を示す。円筒形
の鋳型MDには、図示しない注入ノズル30を通して溶
鋼が、上方から下方(垂直方向z)に向けて注入され
る。鋳型MDの上部分に装備された図示しない電磁ブレ
−キ4の下方に、正方形々状の第3リニアモ−タ3S
が、円筒形の鋳型MDを取り囲む様に配置されており、
これが溶鋼MMに電磁推力を与える。第3リニアモ−タ
3Sは第2実施例で使用したものと同様のものである。
鋳型MDの上部分に装備された電磁ブレ−キ4は、溶鋼
下降流に対して電磁制動力を与える。
【0061】円筒形の鋳型MDの鋳型幅(鋳型の直径)
はλであるので、鋳型MDが持つ、鋳型幅λ対応の固有
共振周期T、及び固有共振周波数Fは下式で示される。
【0062】 T=√(4πλ/g) ・・・(17) F=1/T=1/√(4πλ/g)・・・(18) 従って若し、第3リニアモ−タ3Sを上記Fで励磁し、
かつ電磁ブレ−キ4と共に使用した際には、電磁流体相
互干渉により、湯面が波立ち易い。
【0063】そこで本第3実施例では、F=1/√[2
π(λ/2)/g]により、リニアモ−タの励磁周波数
fを(18)式で示す周波数Fの2倍の周波数とした。
従って鋳型幅λを持つ円形鋳型に共振する振動(波)は
生じない。すなわち例え電磁制動用電磁石4を同時に作
動させても、電磁流体相互干渉による湯面の波立ちは発
生しない。上述以外の部分は第1実施例及び第2実施例
と同様であるので説明は省略する。
【0064】なお、図1には、一本の注湯ノズル30で
鋳型MDに溶鋼を注入する態様を示したが、図17に示
すように、2本の注湯ノズル30a,30bで、あるい
はそれ以上の数の注湯ノズルで、異なる深さに溶鋼を注
入するのが、メニスカスレベルの動揺を小さくする上
で、また、溶鋼下降流の制動効果を高くしかつリニアモ
−タによる溶鋼撹拌効果を高くする上で、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の制御対象の連続鋳造用
の長方形で成る鋳型,リニアモ−タ,注湯ノズル30及
び電磁ブレ−キを示す縦断面図である。
【図2】 図1のII−II線断面を示し、鋳型及びリニア
モ−タの拡大横断面図である。
【図3】 図1のIII−III線断面を示し、電磁ブレ−キ
を水平に破断した拡大横断面図である。
【図4】 鋳型の長辺間隔aに対する共振波長を示す模
式図であり、鋳型の垂直横断面での湯面レベルを誇張し
て示す。
【図5】 図2に示すリニアモ−タの電気コイルの結線
を示す電気回路図である。
【図6】 図2に示すリニアモ−タの電気コイルに3相
交流電圧を印加する第1電源回路を示す電気回路図であ
る。
【図7】 図2に示す電磁ブレ−キ用電磁石の電気コイ
ルの結線、及び電気コイルに直流電圧を印加する第2電
源回路を示す電気回路図である。
【図8】 (a)は電磁撹拌装置及び電磁ブレ−キを動
作させた時に鋳型中に発生する磁束密度分布と、電磁流
体相互干渉領域を示すグラフであり、(b)は該鋳型の
操業状況を示す表である。
【図9】 (a)は、鋳型内溶鋼のメニスカスにおけ
る、注湯ノズルからの溶鋼注入により生ずる表層流を示
す平面図、(b)はリニアモ−タ3F,3Lが溶鋼に加
える推力を点線矢印で示す平面図、(c)は注湯ノズル
からの溶鋼注入により生ずる表層流とリニアモ−タの推
力により生ずる表層流とのベルトル和を2点鎖線矢印で
示す平面図である。
【図10】 (a)は鋳型内溶鋼の断面図でノズルから
の注入溶鋼流を示し、(b)は鋳型内溶鋼のメニスカス
における表層流(溶鋼注入によるもの)を示す平面図で
ある。
【図11】 本発明の第2実施例の制御対象の連続鋳造
用の正方形で成る鋳型及び第3リニアモ−タ3Sを示す
横断面図である。
【図12】 図11に示す第3リニアモ−タ3Sの電気
コイルの結線を示す電気回路図である。
【図13】 本発明の第3実施例の制御対象の連続鋳造
用の円筒形で成る鋳型及び第3リニアモ−タ3Sを示す
横断面図である。
【図14】 電磁撹拌装置及び電磁ブレ−キを備えた鋳
型において、両者を同時に作動させた時に鋳型内壁での
湯面形状の変化(波立ち)を示すグラフである。
【図15】 電磁撹拌装置及び電磁ブレ−キを備えた鋳
型において、両者を同時に作動させた時に鋳型内壁での
湯面形状の変化(波立ち)を示すグラフである。
【図16】 リニアモ−タの極数および通電電流周波数
と、リニアモ−タが溶鋼に与える推力の関係を示すグラ
フである。
【図17】 本発明の第1実施例の、他の1つの制御対
象の連続鋳造用の長方形で成る鋳型,注湯ノズル30
a,30b,リニアモ−タ,及び電磁ブレ−キを示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1:内壁 2:外壁 4:電磁ブレ−キ 17F:第1リニアモ−タ・コア 17L:第2リニアモ−タ・コア 17S:第3リニアモ−タ・コア 19:流出口 30,30a,30b:注湯ノ
ズル CF1〜CF36:第1リニアモ−タの電気コイル CL1〜CL36:第2リニアモ−タの電気コイル CS1〜CS24:第3リニアモ−タの電気コイル 13F,13L,15L,15R:銅板 12F,12L,16L,146:非磁性ステンレス板 4AF,4AL:電磁ブレ−キ・コア 4BF,4BL:電磁ブレ−キ・ヨ−ク 4CF,4CL:電磁ブレ−キ・コイル 11F,11L:長片 14R,14L:短片 20F1,20VD:電源回路 3F,3L,3S:リニアモ−タ a:短辺長さ C:ケ−シング G:空隙 MD:鋳型 MM:溶鋼(溶融金属) PW:パウダ SB:鋳片 U11,V11,W11/U12,V12,W12,4P,4M:電源接続端子 λ:鋳型幅
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 11/04 311 B22D 11/16 B22D 27/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋳型,これに溶融金属を注入するノズル,
    前記鋳型の外側にある電気コイルおよび該電気コイルの
    近くで、その上方置いた鋳型内溶融金属に制動磁界を加
    える制動手段、を備える溶融金属の流動制御装置におい
    て、 F=1/√[2π(λ/2)/g], λ:前記鋳型の幅, g:重力の加速度、 なる共振周波数F以上の周波数fの、前記鋳型内の溶融
    金属に鋳型に沿うように電磁力を与えるための交流電流
    を、前記電気コイルに通電する電気コイル通電手段、を
    備えることを特徴とする溶融金属の流動制御装置。
  2. 【請求項2】鋳型は、溶融金属を取り囲む1対の長辺及
    び1対の短辺を持つ4辺形の鋳型であり、前記λが前記
    1対の長辺間の間隔aである、請求項1記載の溶融金属
    の流動制御装置。
  3. 【請求項3】前記電気コイルはリニアモ−タを構成する
    複数個であって、前記電気コイル通電手段は電気コイル
    のそれぞれに全体として進行磁界を発生する交流電流を
    通電する、請求項1又は請求項2記載の溶融金属の流動
    制御装置。
  4. 【請求項4】前記電気コイル通電手段は、前記電気コイ
    ルに単相交流を印加する、請求項1,請求項2又は請求
    項3記載の溶融金属の流動制御装置。
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