JPH07246444A - 溶融金属の流動制御装置 - Google Patents

溶融金属の流動制御装置

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JPH07246444A
JPH07246444A JP6041575A JP4157594A JPH07246444A JP H07246444 A JPH07246444 A JP H07246444A JP 6041575 A JP6041575 A JP 6041575A JP 4157594 A JP4157594 A JP 4157594A JP H07246444 A JPH07246444 A JP H07246444A
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JP
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mold
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molten metal
linear motors
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JP6041575A
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Keisuke Fujisaki
崎 敬 介 藤
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より効果的に、気泡の浮上促進,溶鋼中への
パウダ巻き込み回避、および、表層付近の鋳型内面のぬ
ぐい、を行なう。 【構成】 溶融金属(MM)を取り囲む鋳型辺(1)に沿って
配列した複数個の磁極と各磁極を励磁するための複数個
の電気コイルの組合せでなる、鋳型辺に沿ったリニアモ
−タ(3F,3L);および電気コイルそれぞれにリニア駆動
力を発生する交流電流を通電する通電手段(20A,20B);
を備える溶融金属の流動制御装置において、前記リニア
モ−タ(3F,3L)を、それらの右半分と左半分で溶鋼に与
えるリニア駆動力が異なるものとする。例えば、スロッ
ト深さが違うコア(4F,4L)が互いに180°反転し鋳型
辺を挾んで対向するリニアモータを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳型内溶融金属の流動
速度を調整する流動制御装置に関し、特に、連続鋳造鋳
型内の溶融金属の表層流の流速および方向を、水平方向
で可及的に一定かつ定方向にするための流動制御装置に
関する。
【0002】
【従来技術】例えば連続鋳造では、タンデイッシュより
鋳型に溶鋼が注入され、鋳型において溶鋼は鋳型壁面か
ら次第に冷却されつつ引き抜かれる。同一高さの鋳型壁
面における温度が不均一であると、表面割れやシェル破
断を生じ易い。これを改善するために、従来は、リニア
モ−タを用いて、鋳型内で溶鋼をその上面と平行に、鋳
型壁面に沿って流動駆動する(例えば特開平1−228
645号公報)。
【0003】特開平1−228645号公報に提示の溶
鋼の流動駆動はある程度の効果があるものの、注入ノズ
ルを介してタンデイッシュに流入する溶鋼の流れにより
鋳型壁面に沿った循環流動が乱される。この種の流動駆
動には、鋳型の長辺に沿って配列された複数個の磁極の
それぞれに電気コイルを巻回したリニアモ−タ型の電磁
石が用いられ、電気コイルは3相の各相毎に束ねられ、
120°位相のずれた3相電源の各相に、束ねられた単
位で接続され、3相電源の電圧および又は周波数をイン
バ−タやサイクロコンバ−タで調整され、これにより、
所要の駆動力および速度が得られる。
【0004】図14の(a)に、鋳型の上方から鋳型内
溶鋼の上面(メニスカス)を見おろした平面を示す。メ
ニスカスでは、注湯ノズルから鋳型内に流れ込む溶鋼流
により、ノズル22に向かう表層流23を生ずる。図1
4の(b)に(a)図のB−B線拡大断面を、図14の
(c)にはC−C線断面を示す。ノズル22から鋳型内
には(c)に実線で示すように溶鋼が流れ込み、鋳型短
辺方向およびやや下方向に溶鋼流を生じ、これが鋳型短
辺に当って一部は上方に他は下方に流れ、上方に流れる
溶鋼流が表層流23を生ずる。この表層流23はメニス
カス上のパウダを巻き込み易い。一方、溶鋼が固体に変
わるときにCOなどの気体(気泡)が発生する。加え
て、鋳型内面の一部に溶鋼が滞留するとパウダが溶鋼に
残留し易くしかもブレ−クアウトの原因となる焼付きと
なり易い。これらを防止するため、表層に安定した整流
を形成させるのが良い。
【0005】そこで従来は、鋳型長辺に沿ってニアモ−
タ3Fおよび3Lを配置し、溶鋼に電磁駆動力を与え
る。図12に、従来のリニアモ−タ3F,3Lの断面
(鋳片引抜き方向に直交する水平断面)を示す。鋳型長
辺5Fに沿ってリニアモ−タ3Fのコア4Fが延びてお
り、このコア4Fに等ピッチで同一形状のスロットが切
られ、スロットのそれぞれに同一構成の電気コイルが挿
入されている。鋳型長辺5Lに沿ってリニアモ−タ3L
のコア4Lが延びており、このコア4Lに等ピッチで同
一形状のスロットが切られ、スロットのそれぞれに同一
構成の電気コイルが挿入されている。リニアモ−タ3F
と3Lは同一仕様である。従来は例えば図13の(a)
に示す表層流を同図(c)に示す表層流とするために、
リニアモ−タ3Fは右から左に向かうリニア駆動力を発
生するように3相交流を通電し、リニアモ−タ3Lには
左から右に向かうリニア駆動力を発生するように3相交
流を通電するが、第1空間では、ノズル注入流により生
ずる表層流はこのリニア駆動力と同方向であるが、第4
空間では逆方向となり、その結果第1空間の表層流速が
高く第4空間の表層流速が低く、流速分布が均一になら
ない。
【0006】そこで表層流23に対して、図13の
(b)に示すように、鋳型長辺に沿ったリニアモ−タ3
Fで第1空間では低いリニア駆動力を、第4空間では高
いリニア駆動力を溶鋼に与えて、図13の(c)に示す
ような、流速分布が均一な鋳型内壁1に沿う循環流を溶
鋼の表層に生起するのが良い。表層部に図13の(c)
に示すような循環流が定速度で安定して流れると、気泡
の浮上が促進され、溶鋼中へのパウダ巻き込みがなくな
り、表層付近の鋳型内面がきれいにぬぐわれて溶鋼の滞
留がなくなる。
【0007】ところが上述のような循環流を起こすに
は、強い電磁力が必要である。例えば、リニアモ−タ3
Fの右半分とリニアモ−タ3Lの左半分は、注湯ノズル
22から鋳型内に流れ込む溶鋼流に打勝つ強い電磁力を
与えなければならない。そこで従来は、結線をかえた
り、複数電源にすることにより、強い電磁力を得ようと
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のリニアモ
−タによる溶鋼表層駆動は、上述の循環流を発生する
が、強い電磁力を得るために結線替えしてもコイルに流
れる電流の大きさは冷却能力で決まっている。以下にこ
の理由を説明する。
【0009】リニアモータのコイルに切られた各スロッ
トにおいて、スロットの幅方向の長さをτa〔m〕,ス
ロットの深さ方向の長さをτb〔m〕,コアに巻き回さ
れたコイルのターン数をnとし、また電流の大きさをI
〔A〕とすると、電流密度jは空間の単位面積あたりを
通過する電気力線の総数であり、次の様に表される。 j=(β×nI)/(τa×τb) ・・・(1) なお、βは、スロット断面における電気コイルの占積率
である。
【0010】ところで、(1)式より電流密度jは電流
の大きさに比例し、また、コイルが流れる電流により加
熱された場合、その温度は電流密度が高い程上昇するの
でコイルの冷却条件によってコイルに流せる電流の量に
は自と制限がある。つまり、コイルに銅を使用した場
合、銅の冷却条件により、例えば、冷却方法が水冷の場
合においてその冷却能力により3〜6e+6A/m2
また空冷の場合においては1〜2e+6A/m2の範囲
に制限されている。この為、電磁力分布を変えようとす
ると電流の大きさを小さくするしかなく、十分大きな電
磁力は得られない。したがって、均一流が生成できにく
く、気泡の浮上促進,溶鋼中へのパウダ巻き込み回避,
表層付近の鋳型内面のぬぐい等の効果が、予定した程に
は現われないことが分かった。
【0011】本発明は、より効果的に、気泡の浮上促
進,溶鋼中へのパウダ巻き込み回避、および又は、表層
付近の鋳型内面のぬぐい、を行なうことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶融金属(MM)
を取り囲む鋳型辺の一辺(5F)に沿って配置される、複数
個のスロット(BF1a〜)を有する電磁石コア(4F)と、複数
個のスロットの少くとも一部のものに挿入された複数個
の電気コイル(CF1a〜)の組合せでなる第1組のリニアモ
−タ(3F);前記一辺に対向するもう1つの辺(5L)に沿っ
て配置される、複数個のスロット(BL1a〜)を有する電磁
石コア(4L)と、複数個のスロットの少くとも一部のもの
に挿入された複数個の電気コイル(CL1a〜)の組合せでな
る第2組のリニアモ−タ(3L);および、第1組および第
2組のリニアモ−タ(3F,3L)に通電する通電手段(VC);
を備える溶融金属の流動制御装置において、第1態様で
は、鋳型辺が取り囲む空間に溶融金属を供給するノズル
部材の中心を通り前記一辺に直交する仮想上の第1平面
とノズル部材の中心を通り第1平面に直交する仮想上の
第2平面で鋳型辺が取り囲む空間を4分割しこれらの分
割した空間をノズル部材を中心に時計廻りで第1空間,
第2空間,第3空間および第4空間とすると、前記リニ
アモ−タの、第2および第4空間に対向する部位の少く
とも一部のスロット(BF1a〜BF1r,BL1a〜BL1r)を他のも
の(BF2a〜BF2r,BL2a〜BL2r)より深く構成したことを特
徴とする。
【0013】第2態様では、第1組のリニアモ−タ(3F)
は第4空間に対向するスロット(BF1a〜BF1r)のみに電気
コイル(CF1a〜CF1r)を有し、第2組のリニアモ−タ(3L)
は第2空間に対向するスロット(BL1a〜BL1r)のみに電気
コイル(CL1a〜CL1r)を有することを特徴とする。
【0014】第3態様では、第1組のリニアモ−タ(3F)
の第4空間に対向する電気コイル(CF1a〜CF1r)および第
2組のリニアモ−タの第2空間に対向する電気コイル(C
L1a〜CL1r)に、それらの空間内の溶融金属を鋳型辺に沿
う方向に駆動するための交流電流を通電する第1組の通
電手段(VC)、および、第1組のリニアモ−タ(3F)の第1
空間に対向する電気コイル(CF2a〜CF2r)および第2組の
リニアモ−タ(3L)の第3空間に対向する電気コイル(CL2
a〜CL2r)に直流電流を通電するかあるいは通電を遮断す
る回路(VD)、を備えることを特徴とする。
【0015】なお、カッコ内には、理解を容易にするた
めに、後述する実施例中の対応する要素の符号を、参考
までに付記した。
【0016】
【作用】
第1態様の作用 図2は、本発明の第1実施例(第1態様の一実施例)の
リニアモータ部分において横手方向(x−y面に平行)
に切断した平面図、図6の(a)はコア4Lの図2にお
いて一点鎖線3Bで囲まれた部分の拡大平面図、図6の
(b)はコア4Lの一点鎖線3Cで囲まれた部分の拡大
平面図である。鋳型内壁1に沿う循環流を溶鋼の表層に
生起させ、循環流を定速度で安定して流す為には、強い
電磁力が必要である。例えば、リニアモ−タ3Fの右半
分とリニアモ−タ3Lの左半分は、注湯ノズル22から
鋳型内に流れ込む溶鋼流に打勝つ強い電磁力を与えなけ
ればならない。しかし、リニアモータの冷却条件により
流すことのできる電流の量は限られている。そこで本発
明の第1態様においては、アンペアコンダクタαを大き
くすることにより、すなわちスロットを深くしてそこに
挿入する電気コイルのアンペアタ−ン(巻回数×通電電
流値)を大きくすることにより、強い電磁力を得る。
【0017】アンペアコンダクタεと電磁力fの間には
f∝ε2の関係があり、電流密度をj、占積率をβ、ま
た、図6の(a)において、ポールピッチをτs1、スロ
ットのx方向幅をτa1、スロットのy方向深さτb1をと
すると、εは次式で表される。
【0018】 ε=(n×I)/τs =j×(τa1/τs1)×τb1×β〔A/m〕 ・・・(2) このとき、電流密度j及び占積率βはリニアモータの冷
却条件によって決定する定数であり、τa1/τs1も定数
であるとすると、εを大きくするには、τb1を大きくす
ればよいことになる。図6の(a)と(b)を比較する
と、τs1=τs1、τa1=τa1であるが、τb1=2τb2
なっており、コア4Fにおいて、コイルCF1a〜CF
1r(以下第1グループ)が巻き回されている半分とコ
イルCF2a〜CF2rが巻き回されている半分(以下
第2グループ)とでは、第1グループのコイルが巻き回
されているコイル部分の電磁力は第2グループのコイル
が巻き回されているコイル部分の電磁力の2倍の強さを
持っている。リニアモ−タ3Lに関しても同様である。
従って、図13(b)に示すようにメニスカス表層部に
おいて、モータの電磁力の強さに従った表層流が発生
し、図13の(a)に示す注入流による表層流を、打ち
消しまたは強めて最終的には図13の(c)に示す鋳型
内壁1に沿う速度分布の均一性が高い循環流を溶鋼の表
層に生起させることができる。
【0019】本発明の第1態様の鋳型内溶鋼の表層部に
加わる電磁力の分布を図8に示す。また、リニアモータ
の従来例を図12に示し、この従来例における鋳型内溶
鋼の表層部に加わる電磁力の分布を図7に示す。これら
の図面は、鋳型の一長辺に沿ってn=36(すなわち3
6個の電気コイル)のスロットを配列したニリアモ−タ
3Fと3Lを鋳型を間に置いて図14の(a)に示すよ
うに配列した場合の、鋳型内溶鋼MMの表層部の水平面
における電磁力分布を矢印で示すものであり、矢印の方
向が電磁力の方向を示し、長さが強さを示す。なおこれ
は、1.8Hzの3相交流を通電した場合の、1周期間
に発生する電磁力(積算値)を計算により求めたもので
ある。図7に示す従来例の様に、極数が少なく(2極)、
スロットに特に何らかの工夫が見られない場合には、電
磁力は大きいが、y方向(鋳型の短辺に沿う方向)の電
磁力成分が強く(図中でy方向に矢印が長く)、左右
(y方向)各1箇所計2箇所で電磁力が反時計方向の渦
巻きとなる。このような力は溶鋼MMに渦流をもたら
し、これがパウダ巻き込みをもたらし易い。また鋳型内
壁面(長辺の内面)に沿うx方向での、x方向電磁力成
分が大小に分布するので、x方向で鋳型内面のぬぐいむ
らがあり、部分的に溶鋼が滞留しがちである。
【0020】図8に示す本発明の第1態様(図示例は2
極)の場合には、電磁力のy方向成分が実質上なくな
り、もはや渦巻きは認められず、実質上沿面流のみを生
ずる。したがってパウダの巻込み防止効果が極く高く、
鋳型長辺全長(x方向)に渡って電磁力のx方向成分が
均等で、定方向(x方向)かつ定速度の沿面流がもたら
され、鋳型内面のぬぐいが均一になりしかも気泡の浮上
が促される。
【0021】本発明の第1態様の特徴によれば、従来用
いられていないスロット形状すなわち対向するスロット
同士でスロット深さの違うリニアモ−タを用いるので、
上述の図6及び図8を参照して説明した作用効果がもた
らされる。
【0022】第2態様の作用 図10に本発明の第2実施例(第2態様の一実施例)を
示すが、これにおいては、リニアモ−タ3Fの第2グル
−プの電気コイルCF2a〜CF2r(図2)が省略さ
れ、かつリニアモ−タ3Lの第2グル−プの電気コイル
CL2a〜CL2rが省略されている。これにより第1
空間および第3空間の溶鋼MMには実質上リニア駆動力
が加わらない。すなわちノズル22よりの溶鋼注入によ
る表層流(図13の(a))を助長するリニア駆動力が
加わらないので、リニアモ−タ3F,3Lの第1グル−
プの電気コイルCF1a〜CF1r,CF2a〜CF2
rによるリニア駆動力は、ノズル22よりの溶鋼注入に
よる第4空間および第2空間の表層流に打勝ちかつその
差分が第1空間および第3空間の表層流の速度と実質上
同じくなる程度のものであればよい。したがって、図1
3の(b)に示すようにメニスカス表層部において、モ
ータの電磁力の強さに従った表層流が発生し、図13の
(a)に示す注入流による表層流を、打ち消しまたは強
めて最終的には図13の(c)に示す鋳型内壁1に沿う
速度分布の均一性が高い循環流を溶鋼の表層に生起させ
ることができる。
【0023】第3態様の作用 図11に本発明の第3実施例(第3態様)の電源回路を
示す。この第3実施例で用いられるリニアモ−タは図2
又は図12に示す態様のものである。これにおいては、
リニアモ−タ3F,3Lの第1グル−プの電気コイルC
F1a〜CF1r,CL1a〜CL1rには第1,第2
実施例と同様にリニア駆動力を生ずる交流が通電される
が、第2グル−プの電気コイルCF2a〜CF2r,C
L2a〜CL2rには、直流通電回路VD(図11)に
より直流が通電されるか、又は通電が遮断される(直流
電流値=0と等価)。これにより第1空間および第3空
間の溶鋼MMには実質上リニア駆動力が加わらない。0
レベルを越える直流を通電すると、第1空間および第3
空間のノズル22よりの溶鋼注入による表層流(図13
の(a))を止めようとする制動力が加わる。リニアモ
−タ3F,3Lの第1グル−プの電気コイルCF1a〜
CF1r,CF2a〜CF2rによるリニア駆動力は、
ノズル22よりの溶鋼注入による第4空間および第2空
間の表層流に打勝ちかつその差分が第1空間および第3
空間の表層流の速度と実質上同じくなる程度のものであ
ればよい。0レベルを越える直流を通電する態様では第
1空間および第3空間の表層流の速度が下がるので、第
1グル−プの電気コイルCF1a〜CF1r,CF2a
〜CF2rによるリニア駆動力は、表層流の流速を均一
化する上では、より小さい値でもよいことになる。した
がって、図13の(b)に示すようにメニスカス表層部
において、モータの電磁力の強さに従った表層流が発生
し、図13の(a)に示す注入流による表層流を、打ち
消しまたは強めて最終的には図13の(c)に示す鋳型
内壁1に沿う速度分布の均一性が高い循環流を溶鋼の表
層に生起させることができる。
【0024】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0025】
【実施例】
−第1実施例− 図1に、本発明の第1実施例の外観を示す。連続鋳造鋳
型の内壁1で囲まれる空間には溶鋼MMが図示しない注
湯ノズル(図14のノズル22)を通して注入され、溶
鋼MMのメニスカス(表面)はパウダPWで覆われる。
鋳型は水箱2に流れる冷却水で冷却され、溶鋼MMは鋳
型に接する表面から次第に内部に固まって行き鋳片SB
が連続的に引き抜かれるが、鋳型内に溶鋼が注がれるの
で、鋳型内には常時溶鋼MMがある。溶鋼MMのメニス
カスレベル(高さ方向z)の位置に2個のリニアモ−タ
3Fおよび3Lが設けられており、これらが溶鋼MMの
メニスカス直下の部分(表層域)に電磁力を与える。
【0026】図2に、図1に示す内壁1を、リニアモ−
タ3F,3Lのコア4F,4L部で水平に破断した断面
を示す。図3には、図2の3A−3A線拡大断面を示
す。鋳型の内壁1は、相対向する長辺5F,5Lおよび
相対向する短辺6R,6Lで構成されており、各辺は銅
板7F,7L,8R,8Lに、非磁性ステンレス板9
F,9L,10R,10Lを裏当てしたものである。
【0027】この実施例では、リニアモ−タ3F,3L
のコア4F,4Lは、鋳型長辺5F,5Lの実効長(溶
鋼MMが接するx方向長さ)よりやや長く、それらの全
長に深さ(y方向長さ)の違うスロットが所定ピッチで
それぞれ18個づつ計36個切られている。リニアモ−
タ3Fのコア4Fに切られたスロットBF1a〜BF1
rおよびリニアモータ3Lのコア4Lに切られたスロッ
トBL1a〜BL1rの深さは、リニアモ−タ3Fのコ
ア4Fに切られたスロットBF2a〜BF2rおよびリ
ニアモータ3Lのコア4Lに切られたスロットBL2a
〜BL2rの深さよりも深く、この実施例においては、
2倍の深さになっている。その分、スロットに挿入され
ている電気コイルのアンペアタ−ン数が大きい。
【0028】リニアモ−タ3Fのコア4Fの各スロット
には、第1グル−プの電気コイルCF1a〜CF1rお
よび第2グル−プの電気コイルCF2a〜CF2rが装
着されている。同様に、リニアモ−タ3Lのコア17L
の各スロットには、第1グル−プの電気コイルCL1a
〜CL1rおよび第2グル−プの電気コイルCL2a〜
CL2rが装着されている。
【0029】リニアモ−タ3F,3Lは、図12の
(b)に点線矢印で示す推力を溶鋼MMに与えようとす
るもので、リニアモ−タ3Fおよび3Lの第1グル−プ
の電気コイルCF1a〜CF1rおよびCL1a〜CL
1rは強い推力を、第2グル−プの電気コイルCF2a
〜CF2rおよびCL2a〜CL2rは弱い推力を溶鋼
MMに与えればよい。したがって第1グル−プのスロッ
トを第2スロットの深さよりも深くすれば、メニスカス
上において対角上に推力の大きい部分または小さな部分
が発生しノズル22より流れ込む溶鋼によるメニスカス
上の流速の速度変位は加速または相殺され、均一な撹拌
が得られるようになる。
【0030】図4に、図2に示す全電気コイルの結線を
示す。この結線は2極(N=2)のものであり、電気コ
イルに3相交流(M=3)を通電する。例えば、リニア
モ−タ3Fの第1グル−プの電気コイルCF1a〜CF
1rは、図4ではこの順に、w,w,w,w,w,w,
V,V,V,V,V,V,u,u,u,u,u,uと表
わし、第2グル−プの電気コイルCF2a〜CF2rで
は、この順に、W,W,W,W,W,W,v,v,v,
v,v,v,U,U,U,U,U,Uと表わしている。
そして「U」は3相交流のU相の正相通電(そのままの
通電)を、「u」はU相の逆相通電(U相より180度
の位相ずれ通電)を表わし、電気コイル「U」にはその
巻始め端にU相が印加されるのに対し、電気コイル
「u」にはその巻終り端にU相が印加されることを意味
する。同様に、「V」は3相交流のV相の正相通電を、
「v」はV相の逆相通電を、「W」は3相交流のW相の
正相通電を、「w」はW相の逆相通電を表わす。図4に
示す端子U1,V1およびW1は、リニアモ−タ3Fの
第1グループ,第2グル−プの電気コイルCF1a〜C
F1r,CF2a〜CF2rの電源接続端子であり、端
子U2,V2およびW2は、リニアモ−タ3Lの第2グ
ル−プの電気コイルCL1a〜CL1r,CL2a〜C
L2rの電源接続端子である。
【0031】図5に、リニアモ−タ3Fの第1グル−
プ,第2グル−プの電気コイルCF1a〜CF1r,C
F2a〜CF2rならびにリニアモ−タ3Lの第1グル
−プ,第2グル−プの電気コイルCL1a〜CL1r,
CL2a〜CL2rに3相交流を流す電源回路VCを示
す。3相交流電源(3相電力線)11には直流整流用の
サイリスタブリッジ12が接続されており、その出力
(脈流)はインダクタ13およびコンデンサ14で平滑
化される。平滑化された直流電圧は3相交流形成用のパ
ワ−トランジスタブリッジ15に印加され、これが出力
する3相交流のU相が図4に示す電源接続端子U11お
よびU12に、V相が電源接続端子V11およびV12
に、またW相が電源接続端子W11およびW12に印加
される。
【0032】リニアモ−タ3Fの第1グル−プ,第2グ
ループの電気コイルCF1a〜CF1r,CF2a〜C
F2rならびにリニアモ−タ3Lの第1グル−プ,第2
グループの電気コイルCL1a〜CL1r,CL2a〜
CL2rに与えられる所定のコイル電圧指令値Vcが位
相角α算出器16に与えられ、位相角α算出器16が、
指令値Vcに対応する導通位相角α(サイリスタトリガ
−位相角)を算出し、これを表わす信号をゲ−トドライ
バ17に与える。ゲ−トドライバ17は、各相のサイリ
スタを、各相のゼロクロス点から位相カウントを開始し
て位相角αで導通トリガ−する。これにより、トランジ
スタブリッジ15には、指令値Vcが示す直流電圧が印
加される。
【0033】一方、3相信号発生器18は、周波数指令
値Fcで指定された周波数(本実施例では1.8Hz)
の、定電圧3相交流信号を発生して比較器19に与え
る。比較器19にはまた、三角波発生器21が、周波数
3kHzの定電圧三角波を与える。比較器19は、U相
信号のレベルが正のときには、それが三角波発生器18
が与える三角波のレベル以上のとき高レベルH(トラン
ジスタオン)で、三角波のレベル未満のとき低レベルL
(トランジスタオフ)の信号を、U相の正区間(0〜1
80度)宛て(U相正電圧出力用トランジスタ宛て)に
ゲ−トドライバ20に出力し、U相信号のレベルが負の
ときには、それが三角波発生器21が与える三角波のレ
ベル以下のとき高レベルHで、三角波のレベルを越える
とき低レベルLの信号を、U相の負区間(180〜36
0度)宛て(U相負電圧出力用トランジスタ宛て)にゲ
−トドライバ20に出力する。V相信号およびW相信号
に関しても同様である。ゲ−トドライバ20は、これら
各相,正,負区間宛ての信号に対応してトランジスタブ
リッジ15の各トランジスタをオン,オフ付勢する。
【0034】これにより、電源接続端子U1には3相交
流のU相電圧が出力され、電源接続端子V1に3相交流
のV相電圧が出力され、また電源接続端子W1に3相交
流のW相電圧が出力され、これらの電圧のレベルはコイ
ル電圧指令値Vcで定まり、この3相電圧の周波数はこ
の実施例では周波数指令値Fcにより1.8Hzであ
る。すなわち、コイル電圧指令値Vcで指定された電圧
値の、1.8Hzの3相交流電圧が、図2および図4に
示すリニアモ−タ3Fおよび3Lの、第1グル−プおよ
び第2グループの電気コイルCF1a〜CF1r,CF
2a〜CF2rおよびCL1a〜CL1r,CL2a〜
CL2rに印加される。
【0035】以上により、この実施例では、2極構成の
リニアモ−タ3F,3Lに20Hzの3相交流が印加さ
れ、これらのリニアモ−タ3F,3Lにより、鋳型内壁
1内の溶鋼MMには、図13の(b)に点線矢印で示す
推力が加わり、ノズル17からの溶鋼の注入による流れ
(図13の(a))との合成は図13の(c)に示す実
線矢印となる。すなわち、循環流となる。渦流が弱くパ
ウダの巻込みはその分可能性が低く、しかも、鋳型長辺
の内面近くでは、隣り合う渦の外縁の電磁力が連続し
て、y方向成分が極く小さく、いわば長辺全長(x方
向)に渡って電磁力のx方向成分が均等で、定方向(x
方向)かつ定速度の沿面流がもたらされ、鋳型内面のぬ
ぐいが均一になりしかも気泡の浮上が促される。
【0036】−第2実施例− 図10に、本発明の第2実施例のコア4F,4Lを水平
に破断した拡大横断面図を示す。コア4F及び4Lに切
られているスロットの第2グループ(スロットBF2a
〜BF2r、及びスロットBL2a〜BL2r)にはコ
イルは巻かれていない。その他の構成は第1実施例と同
じである。
【0037】スロットの第2グループ(スロットBF2
a〜BF2r及びスロットBL2a〜BL2r)にコイ
ルを巻かないことにより、コア4F,4Lに発生する電
磁力はスロットの第1グループ(スロットBF1a〜B
F1r及びスロットBL1a〜BL1r)に巻き回され
ているコイル(CF1a〜CF1r及びCL1a〜CL
1r)によるもののみになる。
【0038】本実施例の鋳型内溶鋼の表層部に加わる電
磁力の分布を図9に示す。図8に示す第1実施例の場合
に比べても電磁力の大きさにはさほど変りなく、実質上
沿面流を生じさせることができる。また、コイルを巻く
手間が省けるため、時間の合理化とコストの削減がなさ
れ、更に、鋳型長辺全長(x方向)に渡って電磁力のx
方向成分が均等で、定方向(x方向)かつ定速度の沿面
流がもたらされることにより、パウダの巻込み防止効果
が高く、鋳型内面のぬぐいが均一になりしかも気泡の浮
上が促される。
【0039】−第2実施例の変形例− 電気コイルを省略したコア部分は実質上不要である。そ
こで第2実施例の変形例では、リニアモ−タ3Fおよび
3Lのコア4Fおよび4Lを、第1グル−プの電気コイ
ルCF1a〜CF1r及びCL1a〜CL1rを巻回し
た部分の長さのものとする。
【0040】−第3実施例− この第3実施例では、図2又は図12に示すリニアモ−
タ3F,3Lを用いるが、これらのリニアモ−タ3F,
3Lに、図11の(a)に示すように電源回路VCおよ
びVDを接続する。すなわちリニアモ−タ3F,3Lの
第1グル−プの電気コイルCF1a〜CF1r及びCL
1a〜CL1rには、第1,第2実施例と同様に、図5
に示す電源回路VCと同じ構成の3相交流出力の電源回
路VCにより3相交流を印加する。しかし第2グル−プ
の電気コイルCF2a〜CF2r及びCL2a〜CL2
rには、図11の(b)に示す直流電源回路VDにより
直流を通電するか、又は通電を遮断する。
【0041】図11の(b)に示す直流電源回路VD
は、図5に示す電源回路VCより、トランジスタブリッ
ジ15を削除し、コンデンサ14の直流電圧をそのまま
出力するようにしたものである。図11の(b)に示す
直流電源回路VDの直流出力電圧は位相角α算出器16
dに与えるコイル電圧指令値Vcdにより定まり、Vcd
が0レベルであるとゲ−トドライバ17dがトリガ−信
号を発生しないのでサイリスタブリッジ12dがオフで
直流出力電圧は0となる。すなわち、第2グル−プの電
気コイルCF2a〜CF2r及びCL2a〜CL2rの
通電は遮断となる。
【0042】コイル電圧指令値Vcdが次第に上昇する
と、入力3相交流のゼロクロス点より前でゲ−トドライ
バ17dがトリガ−信号を発生しサイリスタブリッジ1
2dがオンするようになり、コイル電圧指令値Vcdの
上昇に伴って直流出力電圧が上昇する。第2グル−プの
電気コイルCF2a〜CF2r及びCL2a〜CL2r
に流れる直流電流は、第1空間および第3空間の溶鋼M
Mの表層流(図13の(a))に制動力を与え、この制
動力は直流電源回路VDの直流出力電圧の上昇に伴って
強くなる。これを大きく設定すれば、図13の(c)に
実線矢印で示す循環流の流速分布を均一化するための、
第1グル−プの電気コイルCF1a〜CF1r及びCL
1a〜CL1rに流す交流電流値(第4空間および第2
空間に及ぼすリニア駆動力)を小さくしうる。ただし表
層流の流速は低くなる。表層流の流速を高くするときに
は制動力を下げて、リニア駆動力を上げればよい。この
ような調整を、第1〜4空間のそれぞれで行ない得るよ
うに、この第3実施例では、図11の(a)に示すよう
に、2組の交流電源回路VCおよび2組の直流電源回路
VDを備えて、それぞれでリニアモ−タ3Fおよび3L
の第1グル−プの電気コイルに3相交流を、2グル−プ
の電気コイルに直流を印加するようにしている。
【0043】−第3実施例の変形例− この変形例では、交流電源回路VCを1組としてリニア
モ−タ3Fおよび3Lの第1グル−プの電気コイルに3
相交流を通電し、直流電源回路VDも1組としてリニア
モ−タ3Fおよび3Lの第2グル−プの電気コイルに直
流を通電する。この変形例では、リニアモ−タ3Fおよ
び3Lの第1グル−プの電気コイルの交流電流値を個別
に調整しえず、また第2グル−プの直流電流値を個別に
調整しえないが、鋳型の内空間はノズル20に関して実
質上左右対称であるので、この変形例によっても十分な
効果がある。
【0044】
【発明の効果】本発明の各特徴によれば、スロット深さ
の違うコアを対向させたリニアモ−タを用いているの
で、電磁力のy方向成分が実質上なくなり、もはや渦流
は認められず、実質上沿面流のみを生ずる。したがって
パウダの巻込み防止効果が極く高く、しかも、鋳型長辺
の内面近くでは、隣り合う渦の外縁の電磁力が連続し
て、y方向成分が極く小さく、いわば鋳型長辺全長(x
方向)に渡って電磁力のx方向成分が均等で、定方向
(x方向)かつ定速度の沿面流がもたらされ、鋳型内面
のぬぐいが均一になりしかも気泡の浮上が促される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の外観と、中央縦断面を示
す斜視図である。
【図2】 図1に示すコア4F,4Lを水平に破断した
拡大横断面図である。
【図3】 図2の3A−3A線拡大断面図である。
【図4】 図2に示す電気コイルの結線を示す電気回路
図である。
【図5】 図2に示す各リニアモ−タの電気コイルに3
相交流電圧を印加する電源回路VCの構成を示す電気回
路図である。
【図6】 (a)は図2に示す破線3Bに囲まれた部分
の拡大平面図であり、(b)は図2に示す破線3Cに囲
まれた部分の拡大平面図である
【図7】 従来のスロツトを用いた2極のリニアモ−タ
2個により発生する電磁力分布を示す平面図である。
【図8】 本発明第1実施例のスロットを用いた2極の
リニアモ−タ2個により発生する電磁力分布を示す平面
図である。
【図9】 本発明第2実施例のスロットを用いた2極の
リニアモ−タ2個により発生する電磁力分布を示す平面
図である
【図10】 第2実施例のコア4F,4Lを水平に破断
した拡大横断面図である。
【図11】 (a)は本発明の第3実施例のリニアモ−
タと電源回路の接続関係を示すブロック図、(b)は
(a)に示す電源回路VDの構成を示す電気回路図であ
る。
【図12】 従来例のコア4F,4Lを水平に破断した
拡大横断面図である。
【図13】 (a)は、鋳型内溶鋼のメニスカスにおけ
る、注湯ノズルからの溶鋼注入により生ずる表層流を示
す平面図、(b)は2個のリニアモ−タで生起しようと
する表層流を点線矢印で示す平面図、(c)は注湯ノズ
ルからの溶鋼注入により生ずる表層流と2個のリニアモ
−タの推力により生ずる表層流とのベクトル和を実線矢
印で示す平面図である。
【図14】 (a)は鋳型内溶鋼のメニスカスにおける
表層流を示す平面図、(b)は(a)のB−B線拡大断
面図、(c)は(a)のC−C線拡大断面図である。
【符号の説明】
1:鋳型の内壁 2:水箱 3F,3L:リニアモ−タ PW:パウダ MM:溶鋼 SB:鋳片 4F,4L:コア 5F,5L:長辺 6R,6L:短辺 7F,7L:銅板 8R,8L:銅板 9F,9L:非磁性ステンレス板 10R,10L:非磁性ステンレス板 CF1a〜CF1r:第1グル−プの電気コイル CF2a〜CF2r:第2グル−プの電気コイル CL1a〜CL1r:第1グル−プの電気コイル CL2a〜CL2r:第2グル−プの電気コイル U1,V1,W1:コア4Fの電源接続端子 U2,V2,W2:コア4Lの電源接続端子 VC:電源回路 22:注湯ノズル 23:表層流 24:流出口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】溶融金属を取り囲む鋳型辺の一辺に沿って
    配置される、複数個のスロットを有する電磁石コアと、
    複数個のスロットの少くとも一部のものに挿入された複
    数個の電気コイルの組合せでなる第1組のリニアモ−
    タ;前記一辺に対向するもう1つの辺に沿って配置され
    る、複数個のスロットを有する電磁石コアと、複数個の
    スロットの少くとも一部のものに挿入された複数個の電
    気コイルの組合せでなる第2組のリニアモ−タ;およ
    び、第1組および第2組のリニアモ−タに通電する通電
    手段;を備える溶融金属の流動制御装置において、 鋳型辺が取り囲む空間に溶融金属を供給するノズル部材
    の中心を通り前記一辺に直交する仮想上の第1平面とノ
    ズル部材の中心を通り第1平面に直交する仮想上の第2
    平面で鋳型辺が取り囲む空間を4分割しこれらの分割し
    た空間をノズル部材を中心に時計廻りで第1空間,第2
    空間,第3空間および第4空間とすると、前記リニアモ
    −タの、第2および第4空間に対向する部位の少くとも
    一部のスロットを他のものより深く構成したことを特徴
    とする、溶融金属の流動制御装置。
  2. 【請求項2】溶融金属を取り囲む鋳型辺の一辺に沿って
    配置される、複数個のスロットを有する電磁石コアと、
    複数個のスロットの少くとも一部のものに挿入された複
    数個の電気コイルの組合せでなる第1組のリニアモ−
    タ;前記一辺に対向するもう1つの辺に沿って配置され
    る、複数個のスロットを有する電磁石コアと、複数個の
    スロットの少くとも一部のものに挿入された複数個の電
    気コイルの組合せでなる第2組のリニアモ−タ;およ
    び、第1組および第2組のリニアモ−タに通電する通電
    手段;を備える溶融金属の流動制御装置において、 鋳型辺が取り囲む空間に溶融金属を供給するノズル部材
    の中心を通り前記一辺に直交する仮想上の第1平面とノ
    ズル部材の中心を通り第1平面に直交する仮想上の第2
    平面で鋳型辺が取り囲む空間を4分割しこれらの分割し
    た空間をノズル部材を中心に時計廻りで第1空間,第2
    空間,第3空間および第4空間とすると、第1組のリニ
    アモ−タは第4空間に対向するスロットのみに電気コイ
    ルを有し、第2組のリニアモ−タは第2空間に対向する
    スロットのみに電気コイルを有することを特徴とする、
    溶融金属の流動制御装置。
  3. 【請求項3】第1組のリニアモ−タは実質上第1空間の
    溶融金属のみに電磁力を及ぼす長さであり、第2組のリ
    ニアモ−タは実質上第2空間の溶融金属のみに電磁力を
    及ぼす長さである、請求項2記載の、溶融金属の流動制
    御装置。
  4. 【請求項4】溶融金属を取り囲む鋳型辺の一辺に沿って
    配置される、複数個のスロットを有する電磁石コアと、
    スロットのそれぞれに挿入された複数個の電気コイルの
    組合せでなる第1組のリニアモ−タ;前記一辺に対向す
    るもう1つの辺に沿って配置される、複数個のスロット
    を有する電磁石コアと、スロットのそれぞれに挿入され
    た複数個の電気コイルの組合せでなる第2組のリニアモ
    −タ;および、第1組および第2組のリニアモ−タに通
    電する通電手段;を備える溶融金属の流動制御装置にお
    いて、 鋳型辺が取り囲む空間に溶融金属を供給するノズル部材
    の中心を通り前記一辺に直交する仮想上の第1平面とノ
    ズル部材の中心を通り第1平面に直交する仮想上の第2
    平面で鋳型辺が取り囲む空間を4分割しこれらの分割し
    た空間をノズル部材を中心に時計廻りで第1空間,第2
    空間,第3空間および第4空間とすると、 第1組のリニアモ−タの第4空間に対向する電気コイル
    および第2組のリニアモ−タの第2空間に対向する電気
    コイルに、それらの空間内の溶融金属を鋳型辺に沿う方
    向に駆動するための交流電流を通電する第1組の通電手
    段、および、第1組のリニアモ−タの第1空間に対向す
    る電気コイルおよび第2組のリニアモ−タの第3空間に
    対向する電気コイルに直流電流を通電するかあるいは通
    電を遮断する回路、を備えることを特徴とする、溶融金
    属の流動制御装置。
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