JPH105899A - 中空ロール端へのジャーナル部の接合方法 - Google Patents

中空ロール端へのジャーナル部の接合方法

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JPH105899A
JPH105899A JP20094296A JP20094296A JPH105899A JP H105899 A JPH105899 A JP H105899A JP 20094296 A JP20094296 A JP 20094296A JP 20094296 A JP20094296 A JP 20094296A JP H105899 A JPH105899 A JP H105899A
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JP
Japan
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flange
fitting
force
joining
hollow roll
Prior art date
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Pending
Application number
JP20094296A
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English (en)
Inventor
Katsushige Miyaki
勝茂 宮木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JAPAN MIYAKI KK
Original Assignee
JAPAN MIYAKI KK
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Publication date
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 事務機用中空ロールの両端へのジャーナル部
の接合を溶接、ロー接あるいは摩擦圧接によらず、固着
力増強手段を講じて圧入はめあいとし、接合工数及び後
工程の加工工数の低減を図る。 【解決手段】 中空ロール素材管3の両端に、中心にジ
ャーナル軸1を圧入したフランジ2を圧入にて取り付け
る。その圧入に先だってフランジ2の中空ロール素材管
3との固着力を増強するため、フランジ2の圧入部の
外径を通常の圧入はめあいの寸法より20%内外以上に
太径とし、また仕上げ面粗さを50μmRy内外未満に
調整し、フランジ2外周円筒面2−1に鋸刃形状の円
環溝2−2を形成する、あるいはフランジ2の外周円
筒面2−1に形成した円環状の浅い溝2−3に接着剤を
塗布する、あるいはフランジ2の端面にジャーナル軸
1のはめあい部と外周部の間に深い凹窩部2−4を形成
する、等々の手段を単独であるいは組み合わせて賦与
し、しかる後圧入接合することで従来に比して遜色のな
い接合強さを持つ経済的な接合方法を提供し、課題の解
決を図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、事務用機械等に多
用される中空ロールの両端を支承するためのフランジ及
びジャーナル軸からなるジャーナル部と中空ロールの接
合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】事務用機械等に使用されるロールの従来
の製造方法は、必要長さに切断した金属素材管両端に、
別途製作したジャーナル部素材を溶接、ロー接あるいは
摩擦圧接等で接合し、その後切削、研削等の加工工程を
経て製造されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】事務用機械等に多用さ
れロールは、本発明にいたるまで概ね金属管の両端に別
途製作したジャーナル部の素材を溶接、ロー接あるいは
摩擦圧接で接合した後、切削及び研削等の加工の組合わ
せを経て完成されていた。上記の溶接、ロー接あるいは
摩擦圧接などの接合方法は、信頼性は高いものの多大な
練達の工数を必要とし、また接合の際の寸法、形状精度
がロール完成品のそれに比して著しく劣るので、接合後
の切削、研削等の加工工数も多大なものがあった。近年
製造コスト低減を強く求められることから従来の接合方
法が改善すべき課題として浮上してきた。
【0004】本発明は、金属管とジャーナル部の接合を
単に圧入のみで成就し、高い信頼性と高い寸法、形状精
度を得て、接合及び後工程の工数を低減させ、ひいては
中空金属管ロールの製造コストを低減させることを目的
とした手段を提供するものである。
【0005】
【課題を解決しようとする手段】本発明に於ては、中空
ロールの素材金属管は特注して、内径の寸法偏差域を狭
く調製した金属管を入手し、この金属管を必要長さに切
断し、その両端にフランジ及びジャーナル軸からなるジ
ャーナル部を単に圧入する。その圧入の前には、ジャー
ナル部圧入部分は、強固な接合を得べく50μmRy内
外の仕上げ面粗さに、直径寸法は通常締め代を20%内
外凌駕する締め代を与えるよう仕上げ、さらにはそれに
弾性手段もしくは接着手段を付与した上で圧入する。本
発明の実施によって、中空ロールとジャーナル部は一旦
圧入後は従来技術に優るとも劣らぬ強固な接合を得るこ
とで従来技術の課題を解決しようとするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明に於ては、中空ロールの素
材金属管は内径の寸法偏差域を狭く管理して生産された
金属管を用い、これを必要長さに切断し、その両端にフ
ランジとその中心に圧入したジャーナル軸からなるジャ
ーナル部を単に圧入して接合を完成するものである。こ
の圧入に際しジャーナル部のはめあいに係わる外径円筒
部は、圧入後強固な摩擦接合力が得られるよう、直径寸
法を一般的な締め代より20%内外凌駕する程の太径と
し、併せて50μmRy内外未満の仕上げ面粗さに仕上
げ、なお接合強度を高めるための弾性手段もしくは接着
手段を講ずるものである。かくして本発明による圧入は
めあい部分は、従来の溶接、ロー接あるいは摩擦圧接に
よる接合と優るとも劣らぬ接合強さを持つものである。
【0007】
【実施例】図面を参照して実施例を説明すると、図1に
於て中心にジャーナル軸1を圧入したフランジ2を中空
ロール素材金属管3の両端に圧入する。この際フランジ
2外径円筒面2−1の仕上げ面粗さを10μmRy内外
以上50μmRy内外未満に加工すると共に、中空ロー
ル素材金属管3との直径締め代は、通常の日本工業規格
で定められる一対のはめあい寸法より概略20%前後多
くして圧入する。この実施例では、フランジ2外径円筒
面2−1の粗さが中空ロール素材金属管3内径面の粗さ
に噛み合う形で好まれる接合強度を得ることができる。
【0008】図2に示す実施例に於て、中心にジャーナ
ル軸1を圧入したフランジ2の外径円筒面2−1の直径
寸法及び仕上げ面粗さは図1の実施例に示すよう調製
し、さらにフランジ2の外径円筒面2−1に鋸刃状断面
の円環溝2−2を1乃至数条刻設し、中空ロール素材金
属管3の両端に圧入して用に供するは実施例1と同様で
ある。圧入後は、中空ロール素材金属管3の円環溝2−
2対応部位が締め代に相当分弾性復元して円環溝2−2
の中に膨らみ起き、この係合が本実施例の接合をより強
力なものするものである。
【0009】図3に示す実施例に於て、中心にジャーナ
ル軸1を圧入したフランジ2の外径円筒面2−1の直径
寸法及び仕上げ面粗さは図1の実施例に示すよう調製
し、さらにフランジ2の外径円筒面2−1に1乃至数条
のごく浅い断面形状不問の円環溝2−3を形成し、この
溝2−3に接着剤を塗布した後中空ロール素材金属管3
の両端に圧入して用に供するは実施例1と同様である。
近年接着剤の性能は著しく向上し、単に圧入接合した場
合よりはるかに強力な接合を得ることができる。
【0010】図4に示す実施例に於て、中心にジャーナ
ル軸1を圧入したフランジ2の外径円筒面2−1の直径
寸法及び仕上げ面粗さは図1の実施例に示すよう調製
し、さらにフランジ2の中空ロール素材金属管3の内側
にはいる端面をジャーナル軸1はめあい部を除いて外径
にいたるまで深くえぐり取って凹窩部2−4、外唇部2
−5を形成し、中空ロール素材金属管3の両端に圧入し
て用に供するは実施例1と同様である。圧入後は、構造
上フランジ2の外唇部2−5は中空ロール素材金属管3
との接触部に於て弾性機能を持つにいたる。外唇部2−
5は、中空ロールが負荷によって撓みつつ回転する際弾
性機能を発揮し、中空ロールが外唇部2−5の部位で急
激に曲げられるのを防止して応力を分散し、もって中空
ロールの疲労破壊を防止する作用を有する。
【0011】本発明に於ては、図1から4に示す実施例
を相互に自由に組み合わせて、より大きな接合強度を得
ることを特色とするものである。ジャーナル軸とフラン
ジの圧入接合に於ても、本発明における図1から図4に
示す実施例を接合部に準用することで強力な接合を実現
することができる。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、以下に挙げる効果を得
ることができる。 1.事務用機械等の中空ロール両端のフランジ部との接
合は、従来溶接、ロー接もしくは摩擦圧接等で行なわれ
ていたが、本発明によりこれらの接合に要する練達の工
数の節減が可能となりコストの著減ができる。 2.本発明の接合方法は、従来の溶接、ロー接もしくは
摩擦圧接による接合に比較して寸法及び形状精度に優れ
るので、接合後の加工が簡易となり、加工工数が特段に
節減できるのでコスト低減効果は大きい。 3.本発明は、簡易な機械加工のみで成就するので、溶
接、ロー接あるいは摩擦圧接による従来の接合方法に比
して特段に省エネルギー効果が大きい。 4.図2に示す実施例の利用によって中空ロールの疲労
強度をより高め機械の信頼度の向上に資することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】仕上げ面粗さと直径締め代の調整による中空ロ
ールとフランジ部の圧入接合方法の実施例の断面図であ
る。
【図2】フランジ外径円筒面に断面鋸刃状円環溝を刻設
した中空ロールとフランジ部の圧入接合方法の実施例の
断面図である。
【図3】フランジ外径円筒面に断面形状不問の円環溝を
刻設した中空ロールとフランジ部の圧入接合方法の実施
例の断面図である。
【図4】フランジ端面に凹窩部を刻設した中空ロールと
フランジ部の圧入接合方法の実施例の断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フランジ(2)の外径円筒面(2−1)
    を仕上げ面粗さは50μmRy内外未満に、直径寸法は
    通常の圧入はめあいより20%内外太径に仕上げて中空
    ロールの素材金属管(3)に圧入してなる接合方法。
  2. 【請求項2】 フランジ(2)の外径円筒面(2−1)
    に鋸刃状断面の円環溝(2−2)を1乃至数条刻設し、
    中空ロール素材金属管(3)とフランジ(2)を圧入し
    てなる請求項1記載の接合方法。
  3. 【請求項3】 フランジ(2)外径円筒面(2−1)に
    1乃至数条のごく浅い形状不問の円環溝(2−3)を刻
    設し、円環溝(2−3)に接着剤を塗布し圧入してなる
    請求項1記載の接合方法。
  4. 【請求項4】 フランジ(2)の中空ロール素材金属管
    (3)の内側にはいる端面をジャーナル軸(1)はめあ
    い部を除いて外径付近にいたるまで深くえぐり取って凹
    窩部(2−4)、外唇部(2−5)を形成し、中空ロー
    ル素材金属管(3)とフランジ(2)を圧入してなる請
    求項1記載の接合方法。
JP20094296A 1996-06-25 1996-06-25 中空ロール端へのジャーナル部の接合方法 Pending JPH105899A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004099636A1 (ja) * 2003-05-12 2004-11-18 Nsk Ltd. ころ軸受用保持器
CN100398857C (zh) * 2003-05-12 2008-07-02 日本精工株式会社 用于滚子轴承的保持架
JP2014069199A (ja) * 2012-09-28 2014-04-21 Hitachi Metals Ltd 回転体

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