JPH1058525A - 中抵抗シートの製造方法 - Google Patents

中抵抗シートの製造方法

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JPH1058525A
JPH1058525A JP8225166A JP22516696A JPH1058525A JP H1058525 A JPH1058525 A JP H1058525A JP 8225166 A JP8225166 A JP 8225166A JP 22516696 A JP22516696 A JP 22516696A JP H1058525 A JPH1058525 A JP H1058525A
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die
sheet
resistance sheet
cooling roll
roll
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Noriyuki Wakabayashi
憲行 若林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂のシート全面にわたって、均一に導
電性粒子が分散されることにより、シート全面に均一な
電気特性と均一な強度とが付与された中抵抗シートを提
供すること。 【解決手段】 導電性粒子が混練・分散された合成樹脂
材料をTダイキャストフィルム成形法により、Tダイ吐
出直後の樹脂温度をTp、バインダー樹脂のガラス転移
点温度をTg、冷却ロールの表面温度をTt、Tダイと
冷却ロール間との距離であるエアーギャップの長さを
L、冷却ロールの周速を毎分Sと表記した場合に、Tp
が[Tg+110°C]≦Tp≦[Tg+230°C]
の範囲であり、Ttが[Tg−30°C]≦Tt≦[T
g+10°C]の範囲であり、Lが0≦L≦0.1×S
の範囲である条件で中抵抗シートを製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は中抵抗シートの製造
方法に関する。さらに詳しくは、たとえば感光ドラムを
用いた複写器の給紙搬送ベルト等に用いる、シート全面
にわたって均一な電気特性と均一な強度とを有する中抵
抗シートを、Tダイキャストフィルム成形法により製造
する方法に関する。もちろん、用途は複写器の搬送ベル
トに限定されることはない。
【0002】
【従来の技術】従来、たとえば、カラー複写機内部の搬
送ベルトの素材として、電気抵抗を若干低下させる処理
が施されたゴム等のシートが用いられてきた。前記搬送
ベルトとは、紙などの被複写物となる転写材Pを、複数
個併設された感光ドラムの下面に搬送するためのもので
ある。
【0003】以下、図3に基づいてカラー複写機の簡単
な機構について説明する。
【0004】まず、カラー複写機20の内部には、上記
搬送ベルト21の下面に、転写材Pの通過位置を検知す
るセンサ22と転写材Pの上面にトナーを付着させるた
めの転写帯電器24とが配設されている。転写材Pは、
図示しない吸着帯電器からのコロナ放電を受けて搬送ベ
ルト21上に確実に吸着されている。複写時には、転写
材Pの通過をセンサ22で検知して、転写帯電器24に
よって転写材Pを帯電させ、感光ドラム23を含む画像
形成部25で作成されたトナー画像を転写材P上面に付
着させるのである。
【0005】ところで、カラー複写機20には、上記感
光ドラム23を含む画像形成部25が、マゼンタ、シア
ン、イエロー、ブラックの4台備えられている。そのた
め、一枚の転写材Pにカラー複写をするには、転写帯電
器24によって転写材Pを4回帯電させなければならな
い。その場合、搬送ベルト21までもが不要に帯電され
るため、1回のカラー複写を行う度毎に駆動ローフ26
直上に位置する除電器(図示しない)によって搬送ベル
ト21の除電を行う必要がある。しかしながら、搬送ベ
ルト21の除電を行ったとしてもそれが不完全な場合
や、複数枚の転写材Pを複写する場合には、徐々に搬送
ベルト21に不要な電荷が蓄積されてしまうこととな
る。
【0006】搬送ベルト21に不要な電荷が蓄積される
と、転写材P面上に不要なトナーが吸着されてしまうと
いう問題点が生じ、特に複数枚の転写材Pに連続して複
写を行うとすれば、良好な複写状態を保てなくなってし
まう。そのため、上述したように、搬送ベルト21の素
材としては電気抵抗を若干低下させた帯電・除電が効果
的に行われるような特性を有するシートが必要となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のシート用の材料
としては、近年、絶縁体である合成樹脂にイオンドープ
するか又は導電性粒子を分散させて合成樹脂自体の有す
る電気抵抗を低下させたものが用いられている。シート
状に形成する手法としては、肉厚精度、表面精度等に優
れたTダイキャストフィルム法が多用されている。
【0008】しかし、イオンドープによって製造された
シートにおいては、シート中のイオンがマイグレーショ
ンを起こすことがある。また、イオンドープを施したシ
ートは耐久性に優れないため、上述したようなカラー複
写機用の搬送ベルトとして使用するには期待するほどの
寿命が得られない。
【0009】一方、導電性粒子を分散する方法を用いて
製造されたシートは、上記イオンドープを施したシート
に比べて耐久性には優れているが、導電性粒子の混合に
際して使用する導電性粒子の割合が少量であるため、導
電性粒子を合成樹脂に対して均一に分散・混練すること
は難しい。また、この導電性粒子を添加した後の合成樹
脂を特に大面積のフィルム状に形成する際には、更に導
電性粒子の分散密度の均一化が困難である。
【0010】このように、導電性粒子の分散密度が不均
一になると、シート全体にわたって均一な電気特性が得
られないばかりか、シートの強度にも不均一が生じるた
め、搬送ベルトとして使用するには期待するほどの寿命
が得られない。
【0011】そのため、少量の導電性粒子を均一に合成
樹脂中に分散混練する方法、また、この合成樹脂を均一
な密度の大面積のシート状に作成する方法が望まれてい
るのである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る中抵抗シー
トの製造方法は、前述したような従釆技術における課題
及び目的を達成するために発明なされたものであって、
その要旨とするところは、下記の通りである。
【0013】すなわち、本発明の中抵抗シートは、少な
くとも押出機と、Tダイまたはコートハンガーダイと、
冷却ロールとを用いるTダイキャストフィルム成形法に
より中抵抗シートを製造する方法である。ここで、中抵
抗シートの材料は、合成樹脂に導電性粒子を混練・分散
したものを用いる。
【0014】そして、ダイ吐出直後の樹脂温度をTp、
バインダー樹脂のガラス転移温度をTg、冷却ロールの
表面温度をTt、ダイと冷却ロール間との距離であるエ
アーギャップの長さをL、冷却ロールの周速を毎分Sと
した場合に、前記中抵抗シートのダイ吐出直後の樹脂温
度Tpが、[Tg+110°C]≦Tp≦[Tg+23
0°C]の範囲であり、且つ、冷却ロールの表面温度T
tが、[Tg−30°C]≦Tt≦[Tg+10°C]
の範囲であり、且つ、エアーギャップの長さLが、0≦
L≦0.1×Sの範囲である条件下で中抵抗シートを製
造することを特徴とするものである。
【0015】この方法を用いることによって、合成樹脂
中に帯電粒子を含めた分子の配向等に起因して、均一な
密度で一様に導電性粒子が分散した大面積の中抵抗シー
トを製造することができる。その結果、シート全面が均
一に優れた電気特性および強度を有する中抵抗シートを
得ることができるものである。
【0016】従って、このようにして得られた中抵抗シ
ートをカラー複写機の搬送ベルトに用いれば、シート全
面にわたって均一な条件で、帯電させ、且つ、わずかな
時間で除電をすることができるため、使用中の搬送ベル
トの損傷、複写不良などの問題点が効果的に防止され、
長期間にわたり良好に使用することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、上述の素材を用いる本発明
の中抵抗シートについて、図1および図2に示す実施の
形態に基づいて説明する。ここでの製造方法は、Tダイ
キャストフィルム成型法を用いるものである。
【0018】図1は、全体でTダイシート成形装置10
を示すものであり、ホッパー2とホッパー2の下部に配
設された押出機3とを備えている。また、押出機3の下
方には、該押出機3に運通してTダイ4が配設され、T
ダイ4の下方には、該Tダイから押し出される溶融樹脂
を冷却するための冷却ロール6が配設されている。
【0019】この装置を用いるTダイキャストフィルム
成型法とは、まず、計量されたバインダー樹脂及び導電
性粒子を前記ホッパー2内に投入する。続いて押出機3
内でバインダー樹脂と導電性粒子とを溶融・混練して、
Tダイ4からフィルム状に押し出す。その後この溶融フ
ィルムを冷却ロール6で冷却しながら、順次巻き取りロ
ール7によって巻き取っていくものである。
【0020】上記装置を用いて、以下の条件で本中抵抗
シートを製造する。
【0021】ここで、ダイ吐出直後の樹脂温度をTp、
バインダー樹脂のガラス転移温度をTg、冷却ロールの
表面温度をTt、ダイと冷却ロール間との距離であるエ
アーギャップの長さをL、冷却ロールの周速を毎分Sと
する。
【0022】条件は、Tダイ吐出直後の樹脂温度Tp
が、[Tg+110°C]≦Tp≦[Tg+230°
C]の範囲である。
【0023】また、冷却ロールの表面温度Ttが、[T
g−30°C]≦Tt≦[Tg+10°C]の範囲であ
る。
【0024】また、エアーギャップの長さLは、0≦L
≦0.1×Sの範囲である。
【0025】上記諸条件を満たすようにして中抵抗シー
トを成形すれば、大面積であっても、均一に導電性粒子
が分散したものが得られる。また、シート全面に均一な
電気特性が付与され、シート全面に均一な強度が付与さ
れる。
【0026】上記製法に用いられる中抵抗シートの材料
としては、合成樹脂と導電性粒子のみから構成すること
可能であり、必要に応じて種々の作用を奏する添加剤を
配合することも可能である。
【0027】ここで、上記バインダーとしては、ポリカ
ーボネート、ポリアリレート、ポリエステル、ポリウレ
タン、ポリアミド、ポリイミド、ポリオレフィンなどの
合成樹脂が好ましく、これらを2種類以上混合して用い
ることも可能である。
【0028】また、導電性粒子としては、アセチレンブ
フック、ケッチェンブラック等の導電性カーボンを用い
ることが好ましい。また、アルミ粉、酸化チタン、酸化
錫、酸化亜鉛、ITO(インジウム錫合金の酸化物)等
の金属または金属酸化物の粉体等を用いることも可能で
あり、これらを2種類以上混合して用いることも可能で
ある。
【0029】これらの材料は、上記バインダー樹脂と導
電性粒子を予め混練してペレット状に加工したものを用
いることが簡便である。
【0030】所望により配合する添加剤としては、目的
に応じて安定化剤、離型剤、可塑剤、および難燃剤等を
使用することが可能である。
【0031】また、中抵抗シートの厚さとしては、ロー
ラによる被駆動性、耐候性、除電の良好性等を考慮すれ
ば50〜500μm程度が好ましく、さらに好ましくは
70〜300μmである。
【0032】図2は他のTダイシート成形装置11を示
しており、図1に示した装置10とほぼ同様の構成を有
しており、図1と同様の構成部材には同じ符号を付して
いる。
【0033】図2のTダイシート成形装置11が図1の
装置10と異なっている点は、冷却ロール6に対向する
位置にポリッシングロール5を有していることである。
この装置11を用いて中抵抗シートを製造する場合、バ
インダー樹脂と導電性粒子とをホッパー2内に投入して
Tダイ4からフィルム状に押し出すまでは、図1の装置
10におけると同様に行えばよいが、Tダイから押し出
された溶融フィルムを冷却ロール6で冷却するときは、
図1の装置10とは異なり、冷却ロール6とポリッシン
グロール5との間でフイルムを挟圧しながら冷却し、巻
き取りロール7で巻き取っていくことになる。
【0034】なお、冷却ロール6及びポリッシングロー
ル5の2本のロール間の挟圧力は線圧相当で100kg
f/cm〜1100kgf/cmの範囲であることが好
ましく、さらに好ましくは300kgf/cm〜900
kgf/cmの範囲であることである。
【0035】
【実施例】実施例1 バインダー樹脂として、重量平均分子量が約25000
で、ガラス転移点温度(Tg)が147°Cである「ポ
リカーボネートA」(商品名:三菱瓦斯化学(株)製)
を95重量部を用い、導電性粒子として、「ケッチェン
ブラックEC」 (商品名:ライオン(株)製)5重量部
を用い、これらを溶融混合してペレット化したものを、
図2に示すTダイシート成形装置11を用いて表1の条
件で厚さが200μmの中抵抗シートを形成した。
【0036】
【表1】
【0037】なお、ここでは、Tダイ突出直後の樹脂温
度をTp、冷却ロール表面温度をTt、エアーギャップ
をL、冷却ロール周速を毎分Sとしており、また、ポリ
ッシングロールの挟圧圧力をPp、ポリッシングロール
の表面温度をPtとするものである。
【0038】これにより得られた中抵抗シートの中から
10箇所の点を任意に選択し、JIS,K6723の規
定に基づき、200Vの印加電圧の下で体積抵抗率を測
定した。また、その中から10mm×120mmの短冊
片を30片切り出し、JIS,P8115の規定に基づ
いて耐折試験を行い、中抵抗シートの耐折強度を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0039】
【表2】
【0040】表2より、本実施例の中抵抗シートの電気
抵抗値は、最大値と最小値との差が10Ω・cm程度で
あり、シート全体にわたり均一に導電性粒子が分散され
ていることがわかった。また、耐折試験でも最大値と最
小値との差が小さく、シート全体にわたって均一な強度
を得ることができた。なお、表2中の耐折試験回数と
は、試験片が折れるまでの曲げ回数を示している。
【0041】実施例2 バインダー樹脂として、重量平均分子量が約50000
で、ガラス転移点温度( Tg)が193°Cである「ポ
リアリレート」(商品名:ユニチカ(株)製)93重量
部を用い、導電性粒子として、「ケッチェンブラックE
C」(商品名:ライオン(株)製)7重量部を用い、こ
れらを溶融混合してペレット化したものを、図2に示す
Tダイシート成形装置11を用いて表1の条件で厚さが
230μmの中抵抗シートを形成した。
【0042】これにより得られた中抵抗シートの中から
10箇所の点を任意に選択し、JIS,K6723の規
定に基づき、230Vの印加電圧の下で体積抵抗率を測
定した。また、その中から10mm×120mmの短冊
片を30片切り出し、JIS,P8115の規定に基づ
いて耐折試験を行い中抵抗シートの耐折強度を測定し
た。その結果を表2に示す。
【0043】表2より、本実施例の中抵抗シートの電気
抵抗値は、最大値と最小値との差が実施例1と同様に1
0Ω・cm程度であり、シート全体にわたり均一に導電
性粒子が分散されていることがわかった。また、耐折試
験でも最大値と最小値との差が小さく、シート全体にわ
たって均一な強度を得ることができた。
【0044】実施例3 バインダー樹脂として、重量平均分子量が約20000
で、ガラス転移点温度( Tg) が174°Cである「ポ
リカーボネートZ」(商品名:三菱瓦斯化学(株)製)
92.5重量部を用い、導電性粒子として、「ケッチェ
ンブラックEC」(商品名:ライオン(株)製)7.5
重量部を用い、これらを溶融混合してペレット化したも
のを、図1に示すTダイシート成形装置10を用いて表
1の条件で厚さが150μmの中抵抗シートを形成し
た。
【0045】これにより得られた中抵抗シートの中から
10箇所の点を任意に選択し、150Vの印加電圧の下
で体積抵抗率を測定した。また、その中から10mm×
120mmの短冊片を30片切り出して耐折試験を行っ
て中抵抗シートの耐折強度を測定した。その結果を表2
に示す。
【0046】表2より、本実施例の中抵抗シートの電気
抵抗値は、最大値と最小値との差が実施例1および実施
例2と同様に10Ω・cm程度であり、シート全体にわ
たり均一に導電性粒子が分散されていることがわかっ
た。また、耐折試験でも最大値と最小値との差が小さ
く、シート全体にわたって均一な強度を得ることができ
た。
【0047】比較例1 実施例1と同じペレットを用いて、図2に示すTダイシ
ート成形装置11を用いて、表1に示す条件で厚さが2
00μmのシートを形成した。
【0048】これにより得られたシートに、実施例1と
同様の条件での試験を行い、体積抵抗率と耐折強さとを
測定した。その結果を表2に示す。
【0049】表2より、本比較例のシートの電気抵抗値
は、最大値と最小値との差が実施例1〜3とは異なり1
4 Ω・cm程度と大きくなった。これより、導電性粒
子の分散状態がシート全体にわたって均一でないことが
わかった。また、耐折試験でも最大値と最小値との差が
大きいことから、シート全体の強度が不均一であること
がわかった。
【0050】比較例2 実施例3と同じペレットを用いて、図1に示すTダイシ
ート成形装置10を用いて、表1の条件で厚さが150
μmのシートを形成した。
【0051】これにより得られたシートに、実施例3と
同様の条件での試験を行い、体積抵抗率と耐折強さとを
測定した。その結果を表2に示す。
【0052】表2より、本比較例のシートの電気抵抗値
は、最大値と最小値との差が比較例1と同様に104 Ω
・cm程度と大きくなった。これより、導電性粒子の分
散状態がシート全体にわたって均一でないことがわかっ
た。また、耐折試験でも最大値と最小値との差が大き
く、シート全体の強度が一様でないことがわかった。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る中抵抗シートの製造方法を
用いれば、少量の導電性粒子が均一な密度で分散した大
面積の中抵抗シートを得ることができる。
【0054】そのため、得られた中抵抗シートは、シー
ト全体にわたって均一な電気特性を有し、また、その強
度もシート全体にわたって均一となる。
【0055】従って、本発明の製造方法を用いて製造さ
れた中抵抗シートは、上述したように環境の厳しいカラ
ー複写機内での搬送ベルトとして好適に使用することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中抵抗シートの製造に用いるTダイシート成形
装置の一例を示す概略構成図である。
【図2】中抵抗シートの製造に用いるTダイシート成形
装置の他の例を示す概略構成図である。
【図3】カラー複写機の概略断面図である。
【符号の説明】
2・・・ホッパー 3・・・押出機 4・・・Tダイ 5・・・ポリッシングロール 6・・・冷却ロール 7・・・巻き取りロール 10、11・・・Tダイシート成形装置 20・・・カラー複写機 21・・・搬送ベルト 22・・・センサ 23・・・感光ドラム 24・・・転写帯電器 25・・・画像形成部 26・・・駆動ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バインダー樹脂に導電性粒子が分散され
    た中抵抗シートを、少なくとも押出機と、Tダイまたは
    コートハンガーダイと、冷却ロールとを用いるTダイキ
    ャストフィルム成形法により製造する方法であって、 ダイ吐出値後の樹脂温度をTp、バインダー樹脂のガラ
    ス転移温度をTg、冷却ロールの表面温度をTt、ダイ
    と冷却ロール間の距離であるエアーギャップの長さを
    L、冷却ロールの周速を毎分Sと表記した場合に、 [Tg+110°C]≦Tp≦[Tg+230°C]、 [Tg−30°C]≦Tt≦[Tg+10°C]、およ
    び、 0≦L≦0.1×S なる条件で前記樹脂を押し出し、シート状に形成するこ
    とを特徴とする中抵抗シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記冷却ロールによる冷却工程におい
    て、冷却ロールに対向して回転するポリッシングロール
    を用い、前記Tダイから押し出されたシートを冷却ロー
    ルとポリッシングロールとで挟圧しながら冷却すること
    を特徴とする請求項1に記載の中抵抗シートの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 前記冷却ロールとポリッシングロールと
    の間の挟圧力が線圧相当で300kgf/cm〜900
    kgf/cmの範囲であることを特徴とする請求項1又
    は2記載の中抵抗シートの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記バインダー樹脂が、ポリカーボネー
    ト、ポリアリレート、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
    リアミド、ポリイミド、ポリオレフィンからなるグルー
    プから選択された1種若しくは2種以上の合成樹脂であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一の
    項に記載の中抵抗シートの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記導電性粒子が、導電性のカーボン、
    金属または金属酸化物であることを特徴とする請求項1
    〜4のうちのいずれか一の項に記載の中抵抗シートの製
    造方法。
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