JPH1058036A - トランス用軟質Al条板の連続製造方法 - Google Patents

トランス用軟質Al条板の連続製造方法

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JPH1058036A
JPH1058036A JP21446096A JP21446096A JPH1058036A JP H1058036 A JPH1058036 A JP H1058036A JP 21446096 A JP21446096 A JP 21446096A JP 21446096 A JP21446096 A JP 21446096A JP H1058036 A JPH1058036 A JP H1058036A
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JP
Japan
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strip
coil
soft
plate
bar plate
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JP21446096A
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English (en)
Inventor
Yoichi Yamashita
陽一 山下
Atsushi Tanabe
敦 田鍋
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイル形状における耳高をなくすか、これを
出来るだけ低減するトランス用軟質Al条板の連続製造
方法を見出すこと。 【解決手段】 軟質Al条板コイルを巻戻し機で巻戻し
ながら、Al条板の両端部を所定の形状に成形し、続い
てピンチロールを経たAl条板の幅方向のそり(横そ
り)を、そり矯正ロールで下そり傾向に矯正し、その後
このAl条板を巻取り機でコイルに巻き取ることにより
コイルの耳高を低減することを特徴とするトランス用軟
質Al条板の連続製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トランス用軟質A
l条板の連続製造方法であり、特に軟質のAl条板の両
端部を所定の形状に成形し、続いてAl条板の幅方向の
そり(以下横そりという)を矯正しながら、巻取り機で
コイルに巻き取り、コイル形状での耳高を低減するトラ
ンス用軟質Al条板の連続製造方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】トランス用軟質Al条板は、トランス
(変圧器)の鉄芯に巻くコイルに使用されるもので、導
電体であるため材質は、例えばアルミニウムの純度9
9.70wt%以上の純Al材で、軟質材(焼鈍材で0
材という)が、使用されている。条板の寸法は、種々あ
るが一例を上げると板厚(H)0.30〜1.40mm
×幅(W)90〜400mm程度で、その条板の両端面
は使用上、図2に示すごとく、切断面にばりがないこ
と、角がなくなめらかに湾曲していることが必要であ
る。また、板の両端面を所定の形状に加工し、その後コ
イルに巻き取った軟質のAl条板のコイル形状は、図3
に示す如く耳高になる傾向があり、その耳高量(h1
が大きいと、コイルを巻き戻してフリーの状態にした時
に、板幅の両端部に図4に示すような耳波3を生じる。
この条板に要求される品質として、この耳波3が生じな
いか、この程度が小さいことが必要である。
【0003】前記のようなトランス用軟質Al条は、以
下のごとく製造される。即ち、まず常法により、前記の
所定の厚さの硬質のAl条板を製造し、これを前記の所
定幅にスリッターしてコイルとし、次にこれを焼鈍して
軟質のコイルとする。続いて、この軟質のAl条板コイ
ルを、図6に示すごとく、巻き戻し機4にかけて巻き戻
しながら、条板1の両端部を端部成形装置6で所定の形
状に成形し、成形した条板11は巻き取り機8で上巻き
(リールの上部で)にコイルに巻き取り、製造してい
る。なお、5、7は、ピンチロールである。なお、条板
1の幅方向の両端部の成形装置6の細部を、図7、図
8、図9に示す。図7は、図6に示すトランス用軟質A
l条板の両端部の成形装置6の詳細図であり、その概略
平面図である。図8は図7の側面図である(図中、〜
は、図10の条板端部の形状〜に対応する)。ま
た、図9は図7のG−G線断面図である。条板1の幅方
向の両端部の成形工程、各工程での板端部の状態を、図
10に示す。は端部の成形前の状態(素板)でバリ
A、エッジBが存在する、は上下、左右のテーパーロ
ール61で、エッジBをテーパーCとした状態、は左
右のエッジングロール62で端面を内部に押し付け、バ
リAをなくして滑らかな円弧状の面Dとする、この場合
板端の上下面に突起Eが生じる、は突起Eを上下の平
滑ロール63で平滑にした状態である(端部成形完了後
の状態)。トランス用軟質Al条板は、焼鈍材で軟らか
く、また前記の端部の成形加工があるため、横そりが発
生しやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように製造される
トランス用軟質Al条板コイルは、前述のように材料が
焼鈍材であるため軟らかく、製造中に横そりが発生しや
すい。また、コイル形状が耳高になり、コイルを巻き戻
してフリーの状態にした時に、板幅の両端部に耳波を生
じる問題がある。本発明の課題は、前記のコイル形状の
耳高をなくすか、これを出来るだけ低減するトランス用
軟質Al条板の連続製造方法を見出すことである。本発
明者等は、条板の幅方向のそり(横そり)と巻き取りと
の関係について種々検討した結果、この横そりの状態と
巻き取り方法がコイルの耳高に関係していることを見出
した。図5は、横そりの状態を示す図で、(a)は上そ
り(基準面に対し条板11の両端が上にh2 だけそって
いる)、(b)は下そり(基準面に対し条板11の両端
が下にh3 だけそっている)の状態を示す。即ち、図6
に示すごとく、ピンチロール7を出た条板11は上そり
の状態であり、これを上巻き(リールの上部)で巻き取
ると、図3に示すようにコイル形状が耳高になる傾向が
ある。また、下そりの状態の条板11を、上巻きで巻き
取るとコイル形状の耳高を低減することがわかった。本
発明は、この知見に基づいてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1の発明は、軟質Al条板コイルを巻戻し機で
巻戻しながら、Al条板の両端面を所定の形状に成形
し、続いてピンチロールを経たAl条板の横そりを、そ
り矯正ロールで下そり傾向に矯正し、その後このAl条
板を巻取り機でコイルに巻き取ることによりコイルの耳
高を低減することを特徴とするトランス用軟質Al条板
の連続製造方法であり、
【0006】請求項2の発明は、前記巻取り機での条板
の巻き取りが上巻きの場合は、条板が上張りとなるごと
く、そり矯正ロールで下から上方向に条板に応力をか
け、横そりを下そり傾向に矯正することを特徴とする請
求項1に記載のトランス用軟質Al条板の連続製造方法
であり、
【0007】請求項3の発明は、前記巻取り機での条板
の巻き取りが下巻きの場合は、条板が下張りとなるごと
く、そり矯正ロールで上から下方向に条板に応力をか
け、横そりを下そり傾向に矯正することを特徴とする請
求項1に記載のトランス用軟質Al条板の連続製造方法
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明について、詳細に説明
する。まず、請求項1の発明は、前記のごとく軟質Al
条板コイルを巻戻し機で巻戻しながら、Al条板の両端
面を所定の形状に成形し、続いてピンチロールを経たA
l条板の横そりを、そり矯正ロールで下そり傾向に矯正
し、その後このAl条板を巻取り機でコイルに巻き取る
連続製造方法である。本発明は、図1を用いて説明する
と、ピンチロール7と巻取り機8の間に、そり矯正ロー
ル10を設置してピンチロール7から出てきた条板11
を下そり傾向とし、続いてこの板11を巻取り機(リー
ル)8で巻き取るものである。条板の横そりが、図5の
(b)に示すごとく、下そり(基準面に対し条板11の
両端が下にh3 だけそっている)となっている場合、条
板の両端はリール(又はコイル)の耳部と密着して巻か
れ、更に板幅全体には張力がかかっており、材料が軟質
材であることから、コイルの耳高をなくするか若しくは
低減することができる。ここで、そり矯正ロールで下そ
り傾向に矯正するとは、下そり量(h3 )が0以上にな
るように矯正することを意味する。また、そり矯正ロー
ルは、巻き取りコイル径が大きくなるに従って、図1の
ように条板を押し上げるごとく上に(又は図11のよう
に条板を押し下げるごとく下に)移動できるようになっ
ている。
【0009】請求項2及び3の発明は、請求項1の発明
の具体的な実施の形態である。即ち、請求項2の発明
は、図1に示すごとく、巻取り機(リール)8での条板
の巻き取りが上巻きの場合は、条板11が上張りとなる
ごとく、そり矯正ロールで下から上方向に条板に応力を
かけ、横そりを下そり傾向に矯正するものである。ここ
で、条板の巻き取りが上巻きの場合とは、リールの上部
で巻き取ることであり、条板11が上張りとなるごとく
とは、ピンチロール7から出た条板11にそり矯正ロー
ル10で下から上方向に応力をかけた場合、そり矯正ロ
ールの上部で条板が張られていることを意味する。
【0010】請求項3の発明は、図11に示すごとく、
巻取り機(リール)8での条板の巻き取りが下巻きの場
合は、条板11が下張りとなるごとく、そり矯正ロール
で上から下方向に条板に応力をかけ、横そりを下そり傾
向に矯正するものである。ここで、条板の巻き取りが下
巻きの場合とは、リールの下部で巻き取ることであり、
条板11が下張りとなるごとくとは、ピンチロール9か
ら出た条板11にそり矯正ロール10で上から下方向に
応力をかけた場合、そり矯正ロールの下部で条板が張ら
れていることを意味する。これらの具体的実施の形態
は、設備の配置の条件、費用等によって選択して実施さ
れる。なお、請求項2及び3の発明の作用および効果
は、前述の請求項1の発明の作用および効果と同様であ
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の一実施例を、具体的に説明す
る。アルミニウムの純度99.70wt%以上の純Al
で、軟質材(焼鈍材)の条板コイルを使用して、図1に
示す装置、工程で連続製造してトランス用軟質Al条板
のコイルを製造とした。なお使用した条板の寸法は、板
厚(H)1.0mm×幅(W)350mmであり、条板
の両端面は図2に示す形状である。また、製造したトラ
ンス用軟質Al条板のコイルの外径は、750mmであ
った。この時のコイル形状における耳高(図3のh1
は、最大1.0mmであった(なお、図6に示す従来の
方法では、最大3.0mm程度である)。また、このコ
イルを解いて、フリーの状態にした時、条板に耳波は生
じていなかった。このように、本発明の製造方法は、コ
イル形状における耳高をなくすか若しくは低減できるこ
とが確認された。
【0012】
【発明の効果】以上詳述したごとく、本発明のトランス
用軟質Al条板の連続製造方法は、そのコイル形状にお
ける耳高をなくすか若しくはこれを低減することがで
き、条板の品質および歩留りの向上等工業上顕著な効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるトランス用軟質Al条板の製造
方法を示す概略説明図である。
【図2】トランス用軟質Al条板の断面形状を示す図で
ある。
【図3】トランス用軟質Al条板のコイル形状を示す図
でh1 は、コイル端部の耳高量を示す。
【図4】図3のコイルを解いた時(巻き戻した時)にお
ける条板の耳波3の発生状態を示す。
【図5】条板の幅方向のそり(横そり)の状態を示す図
で、(a)は上そり(基準面に対し条板11の両端が上
にh2 だけそっている)、(b)は下そり(基準面に対
し条板11の両端が下にh3 だけそっている)の状態を
示す。
【図6】従来のトランス用軟質Al条板の製造方法を示
す概略説明図である。
【図7】図1及び図6に示すトランス用軟質Al条板の
両端部の成形装置6の詳細図であり、その概略平面図で
ある。
【図8】図7の側面図である。
【図9】図7のG−G線断面図である。
【図10】トランス用軟質Al条板の両端部の成形工
程、各工程の状態を示す図で、は端部成形前の状態
(素板)でバリA、エッジBが存在する、は上下、左
右のテーパーロール61で、エッジBをテーパーCとし
た状態、は左右のエッジングロール62で端面を内部
に押し付け、バリAをなくして滑らかな円弧状の面Dと
し、板端の上下面に突起Eが生じた状態、は突起Eを
上下の平滑ロール63で平滑にした状態である。
【図11】本発明に係わるトランス用軟質Al条板の他
の製造方法を示す概略説明図である。
【符号の説明】 1 軟質Al条板の素板 11 端部を成形加工したトランス用軟質Al条板 H Al条板の厚さ W Al条板の幅 2 コイル形状 h1 コイルの耳高量 h2 条板の上そりの量 h3 条板の下そりの量 3 条板の耳波 4 巻き戻し機 5、7、9 ピンチロール 6 条板の端部成形装置 61 テーパロール 62 エッジングロール 63 平滑ロール 8 巻き取り機 10 条板の幅方向のそり(横そり)矯正ロール

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軟質Al条板コイルを巻戻し機で巻戻し
    ながら、Al条板の両端部を所定の形状に成形し、続い
    てピンチロールを経たAl条板の横そりを、そり矯正ロ
    ールで下そり傾向に矯正し、その後このAl条板を巻取
    り機でコイルに巻き取ることによりコイルの耳高を低減
    することを特徴とするトランス用軟質Al条板の連続製
    造方法。
  2. 【請求項2】 前記巻取り機での条板の巻き取りが上巻
    きの場合は、条板が上張りとなるごとく、そり矯正ロー
    ルで下から上方向に条板に応力をかけ、横そりを下そり
    傾向に矯正することを特徴とする請求項1に記載のトラ
    ンス用軟質Al条板の連続製造方法。
  3. 【請求項3】 前記巻取り機での条板の巻き取りが下巻
    きの場合は、条板が下張りとなるごとく、そり矯正ロー
    ルで上から下方向に条板に応力をかけ、横そりを下そり
    傾向に矯正することを特徴とする請求項1に記載のトラ
    ンス用軟質Al条板の連続製造方法。
JP21446096A 1996-08-14 1996-08-14 トランス用軟質Al条板の連続製造方法 Pending JPH1058036A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001047130A (ja) * 1999-08-06 2001-02-20 Fuji Industrial Co Ltd 金属帯板のバリ取り方法及びその装置
CN105170704A (zh) * 2015-07-21 2015-12-23 安徽江威精密制造有限公司 压平装置
CN109047413A (zh) * 2018-10-24 2018-12-21 重庆名宽机械制造有限公司 多功能卷圆装置

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