JPH1057915A - 蒸気洗浄装置 - Google Patents

蒸気洗浄装置

Info

Publication number
JPH1057915A
JPH1057915A JP21757696A JP21757696A JPH1057915A JP H1057915 A JPH1057915 A JP H1057915A JP 21757696 A JP21757696 A JP 21757696A JP 21757696 A JP21757696 A JP 21757696A JP H1057915 A JPH1057915 A JP H1057915A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
cleaning
vapor
steam
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21757696A
Other languages
English (en)
Inventor
Ikuo Ishii
井 郁 男 石
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Act Five Co Ltd
Original Assignee
Act Five Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Act Five Co Ltd filed Critical Act Five Co Ltd
Priority to JP21757696A priority Critical patent/JPH1057915A/ja
Publication of JPH1057915A publication Critical patent/JPH1057915A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸気洗浄を効率良く行うとともに、乾燥時間
の短縮化を図り、更に洗浄に使用された汚れた洗浄液の
ワークへの再付着を防止できるばかりでなく、真空ポン
プの溶剤蒸気によるトラブルをなくし、かつ溶剤を効率
よく回収できるようにする。 【解決手段】 洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入し
て蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽5と、前記蒸気洗浄槽5の
外周に配置されて該蒸気洗浄槽を加温する加温手段6
と、前記蒸気洗浄槽5内の溶剤蒸気を真空吸引する吸引
手段31とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばリードフレ
ーム等の油の付着した被洗浄物(ワーク)の蒸気洗浄に
使用される蒸気洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】前記蒸気洗浄は、ワークを溶剤(洗浄
液)蒸気雰囲気中に晒すことにより、溶剤とワークの温
度差の分だけワークに熱を奪われた溶剤をワークの表面
に凝縮させて付着させ、この時にワークに付着した汚れ
を凝縮後の洗浄液と一緒に洗い流すようにした洗浄方法
であり、例えば上記リードフレームの最終洗浄等に広く
行われている。
【0003】この種の蒸気洗浄においては、洗浄液とし
て、例えばアセトン等の低沸点炭素水素系溶剤等が一般
に用いられている。従来、この種の蒸気洗浄は、蒸気洗
浄槽内にワークをセットした後、蒸気洗浄槽の内部に溶
剤蒸気を導入して、ワークが溶剤蒸気と同じ温度に達す
るまで放置する。そして、蒸気洗浄槽内を真空吸引(減
圧)することにより、ワークに付着していた溶剤の沸点
を下げワークの表面から蒸発乾燥させてワークを自然乾
燥させるとともに、蒸気洗浄槽内も乾燥させた後、蓋を
開いてワークを取出すようにしていた。
【0004】ところがこのような場合には、ワークに溶
剤が付着したまま、あるいは蒸気洗浄槽内を乾燥させな
いまま蓋を開けると、溶剤の蒸気が大気に拡散し、この
ため爆発の危険があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記蒸
気洗浄装置にあっては、蒸気洗浄槽内に導入された溶剤
蒸気の一部が蒸気洗浄槽の壁面で凝縮してしまい、この
ため、洗浄効率が一般に悪く、しかもワーク及び蒸気洗
浄槽内を完全に乾燥させるためには、蒸気洗浄を行う真
空度よりもさらに真空度を上げて凝縮した洗浄液を気化
させて乾燥させるため、この乾燥に多大の時間を要する
のが現状であった。
【0006】またこのような洗浄装置は装置を停止する
ことなく連続的に使用されることが多いため、メンテナ
ンスの手間が省略でき、しかも洗浄工程から乾燥工程ま
での洗浄時間の短縮化が望まれている。
【0007】更に、蒸気洗浄槽内に凝縮後の洗浄液が残
っていると、減圧乾燥時にこの内部に残った洗浄液が沸
騰して、汚れを含んだ液がワークに再付着し、このため
さらに洗浄する必要もあった。また、減圧の際に真空吸
引を行う真空ポンプ内に溶剤蒸気が入り込んで凝縮して
液となり、これが真空ポンプの減圧度の低下などのトラ
ブルの原因となるばかりでなく、溶剤の回収効率が一般
にかなり悪かった。
【0008】本発明は上記に鑑み、蒸気洗浄を効率良く
行うとともに、乾燥時間の短縮化を図り、更に洗浄に使
用された汚れた洗浄液のワークへの再付着を防止できる
ばかりでなく、真空ポンプの溶剤蒸気によるトラブルを
なくし、かつ溶剤を効率よく回収できるようにした蒸気
洗浄装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
蒸気洗浄装置は、洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入
して蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と、前記蒸気洗浄槽の外
周に配置されて該蒸気洗浄槽を加温する加温手段と、前
記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸引手段とを
備えたことを特徴とする。
【0010】このように構成した本発明によれば、洗浄
及び乾燥の際に蒸気洗浄槽を加温手段によって加温する
ことができ、これによって、蒸気洗浄槽の内部に導入さ
れた溶剤蒸気の一部がこの壁面に凝縮して付着してしま
うことを防止し、ほとんどの溶剤蒸気の熱をワークとの
熱交換に使用して洗浄効率を高めるとともに、減圧に伴
って溶剤(洗浄液)を瞬時に蒸発させて、ワークの乾燥
時間の短縮化を図ることができる。
【0011】請求項2記載の蒸気洗浄装置は、前記加温
手段の加熱媒体として前記溶剤蒸気を使用したことを特
徴とする。これにより、加熱媒体のより有効利用を図る
とともに、蒸気洗浄槽の内外に温度差が生じることを防
止することができる。
【0012】請求項3記載の蒸気洗浄装置は、洗浄剤と
しての溶剤蒸気を内部に導入して蒸気洗浄を行う蒸気洗
浄槽と、前記蒸気洗浄槽の底部に接続されて該蒸気洗浄
槽内に溜まった凝縮後の洗浄液を連続的に取出して貯蔵
する液戻りタンクとを備えたことを特徴とする。
【0013】このように構成した本発明によれば、洗浄
に使用された凝縮後の洗浄液を、洗浄後直ちに液戻りタ
ンクに取出すことができ、これによって、汚れをふくん
だ洗浄液がワークに再付着してしまうことを防止するこ
とができる。
【0014】請求項4記載の蒸気洗浄装置は、洗浄剤と
しての溶剤蒸気を内部に導入して蒸気洗浄を行う蒸気洗
浄槽と、前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸
引手段としての真空ポンプと、前記真空ポンプの前段に
配置されたコンデンサと、前記コンデンサで凝縮された
凝縮後の洗浄液を連続的に取除いて貯蔵するコンデンサ
タンクとを備えたことを特徴とする。
【0015】このように構成した本発明によれば、真空
ポンプで吸引される蒸気に含まれていた溶剤分を該真空
ポンプ内に送り込まれる前にコンデンサで凝縮して洗浄
液として回収することができ、これによって、真空ポン
プを溶剤蒸気から保護するとともに、溶剤の回収効率を
高めることができる。
【0016】請求項5に記載の蒸気洗浄装置は、前記し
たコンデンサには、さらにバルブを介してトラップ液タ
ンクに接続するとともに、該トラップ液タンクは廃液タ
ンクにバルブを介して接続されていることを特徴とす
る。
【0017】このように構成した本発明によれば、真空
ポンプで吸引される蒸気に含まれていた溶剤分を該真空
ポンプ内に送り込まれる前にコンデンサで凝縮して洗浄
液として回収することができ、これによって、真空ポン
プを溶剤蒸気から保護し、溶剤の回収効率を高めるとと
もに、コンデンサで凝縮した溶剤分である洗浄液を、真
空ポンプを停止させずに抜き取ることができ、これによ
って、コンデンサにおける溶剤の凝縮率を低下させない
ので真空ポンプの減圧度が低下せず、しかも洗浄時間を
早くすることができ、しかも面倒な真空ポンプのメンテ
ナンスが省略できる。
【0018】請求項6記載の蒸気洗浄装置は、洗浄剤と
しての溶剤蒸気を内部に導入して蒸気洗浄を行う蒸気洗
浄槽と、前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸
引手段と、前記蒸気洗浄で使用された凝縮後の洗浄液を
冷却して貯蔵する排気タンクと、前記吸引手段に接続さ
れて前記排気タンク内に配置された排気筒とを備えたこ
とを特徴とする。
【0019】このように構成した本発明によれば、吸引
手段の排気には、溶剤分が多く含まれていることがある
が、吸引手段の排気を排気筒から排気タンクに冷却して
貯蔵された洗浄液内に小さな多くの気泡として排気して
前記溶剤分を前記洗浄液で吸収し、これによって、洗浄
液の回収効率を高めることができる。
【0020】請求項7記載の蒸気洗浄装置は、前記排気
タンクの内部の液面上方にミスト回収フィルタを配置し
たことを特徴とする。これにより、ミストをできるだけ
回収し、排気の中に含まれる溶剤のガス濃度を燃焼範囲
下限界の1/4以下に抑えることができる。
【0021】また請求項8記載の蒸気洗浄用の洗浄液再
生ユニットは、洗浄剤を加熱して蒸気を発生する蒸気発
生槽2と、発生した蒸気を少なくとも一部凝縮するため
の第1凝縮槽51と、第2凝縮槽52とからなり、前記
第2凝縮槽から液輸送手段を介してエゼクターに液輸送
することにより、第1凝縮槽内を減圧することを特徴と
する。
【0022】このように構成した本発明によれば、洗浄
によって汚染された洗浄液を、減圧下で効率よく回収・
再生するようにし、この減圧手段として、前記第2凝縮
槽から液輸送手段を介してエゼクターを配置して、減圧
度の低下を補ったので、真空ポンプに余計な負荷がかか
らず、したがって真空度が低下しない。このような構成
を採ることによって、洗浄装置において、洗浄・乾燥工
程を効率よく行うことができ、真空ポンプに余計な負担
がかからず、洗浄装置の長寿命化が図れる。このような
本発明の洗浄液再生ユニットを備えた洗浄装置は、メン
テナンスを軽減できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る洗
浄装置の一例を示す系統図で、同図に示すように、この
洗浄装置には、液面調整タンク1を付設した蒸気発生槽
2が備えられ、この蒸気発生槽2内には、この内部に導
入された洗浄液3を蒸発させて溶剤蒸気を生成させる加
熱コイル4が配置されている。なお、図示しないが、こ
の例では、オイル加熱装置が備えられ、このオイル加熱
装置で加熱されたオイルを前記加熱コイル4内に導くよ
うに構成されている。
【0024】ここに、前記洗浄液3としては、例えばト
リクレン等の塩素系溶剤、低沸点炭化水素系溶剤や沸点
が100℃〜300℃程度のグリコールエーテル系溶剤
などの親水性溶剤、NMP(N−メチル−2−ピロリド
ン)、シリコン系溶剤などが用いられている。
【0025】一方、リードフレーム等のワーク(被洗浄
物)Wを内部にセットして、この最終洗浄を行う蒸気洗
浄槽5が備えられ、この蒸気洗浄槽5の周囲には、加熱
手段としての加温媒体導入部6が設けられ、この加温媒
体導入部6内に導入される加温媒体によって、蒸気洗浄
槽5が加温されるようになっている。
【0026】この例では、前記蒸気発生槽2内で生成さ
れた溶剤蒸気を加熱媒体として、この溶剤蒸気(加熱媒
体)を前記加熱媒体貯溜部6内に導入することによっ
て、溶剤蒸気のより有効利用と蒸気洗浄槽5の内外の温
度差の発生を防止しているが、前記加熱コイルと同様
に、加熱オイルを加熱媒体として使用しても良いことは
勿論である。
【0027】そして、前記蒸気発生槽2内で生成された
溶剤蒸気は、配管7aを通過して蒸気洗浄槽5内に導入
されるようになっており、この配管7aの内部には、蒸
気切換弁8aが介装されている。
【0028】これによって、蒸気発生槽2で生成され蒸
気洗浄槽5内に導入された溶剤蒸気によって、蒸気洗浄
槽5内にセットされたワークWの蒸気洗浄が行われるよ
うになっている。
【0029】また蒸気洗浄を行っていないときには、蒸
気切換弁8aを切り替えて、溶剤蒸気を加熱媒体導入部
6内に導入することによって蒸気洗浄槽5を加温するの
であり、このように蒸気洗浄槽5を加熱することによっ
て、蒸気洗浄槽5の内部に導入された溶剤蒸気の一部が
この壁面に凝縮して付着してしまうことを防止して、ほ
とんどの溶剤蒸気の熱をワークWとの熱交換に使用して
洗浄効率を高めることができる。この際に凝縮した溶剤
蒸気は蒸留再生した洗浄液となるので、この液を再生洗
浄液として使用することができる。なお蒸気による蒸気
洗浄をしながら、蒸気洗浄槽5を溶剤蒸気により加熱で
きることはいうまでもない。
【0030】また、蒸気切替弁8aを切り替えて、溶剤
蒸気を洗浄液再生ユニットに導入することにより洗浄液
を効率的に、しかも洗浄液を減圧下で蒸留再生できるか
ら、洗浄液が熱酸化などによって変性される虞がない。
このような洗浄液再生ユニットは、蒸気発生槽2と、発
生した蒸気を少なくとも一部凝縮するための第1凝縮槽
51と、第2凝縮槽52とからなり、前記第2凝縮槽か
ら液輸送手段を介してエゼクターに液輸送して、第1凝
縮槽内を減圧している。このように構成した洗浄液再生
ユニットによって、蒸気発生槽2内で過剰に蒸気が発生
することにより圧力が上昇しても第1凝縮槽51内の減
圧度の減圧低下した部分を補って減圧度は一定に保持さ
れるため、蒸気温度が高くならない。
【0031】これにより、回収・再生される洗浄液は変
性されず、また、減圧度の低下を簡単に防止できるた
め、真空ポンプに過大な負荷がかからない。したがっ
て、洗浄中に真空度が低下せず、洗浄・乾燥時間を早め
ることができる。しかも真空ポンプの面倒なメンテナン
スがかかることがなく、本発明に係る蒸留洗浄装置は、
長い期間にわたって安定した条件で洗浄を行うことがで
きる。
【0032】また前記蒸気洗浄槽5には、ワークWの洗
浄に使用されてこの内部に溜まった凝縮後の洗浄液3を
引き抜くための配管7bが接続され、この配管7bの他
端は、液戻しタンク10に接続されているとともに、こ
の配管7bの内部には液戻し弁8bが介装されている。
なお、この液戻しタンク10の内部には、一対の液面検
知スイッチ12a,12bを備えた水位計11が配置さ
れている。
【0033】このように構成することにより、洗浄に使
用された凝縮後の洗浄液を、洗浄後直ちに液戻りタンク
10に取出すことができ、これによって、蒸気洗浄に使
用されて汚れを含んだ洗浄液がワークWに再付着してし
まうことを防止することができる。
【0034】なお、前記加熱媒体導入部6内に導入され
て、蒸気洗浄槽5の加温に使用された蒸気溶剤も、この
液戻しタンク10内に戻されるよう構成されている。そ
して、前記液戻りタンク10内に貯蔵された洗浄液3
は、内部にバルブ8cを介装した配管7cから排気タン
ク20内に導かれ、この排気タンク20の内部に配置さ
れた冷却コイル21を介して冷却されて貯蔵されるよう
になっている。
【0035】一方、前記蒸気洗浄槽5の頂部で開口し、
前記排気タンク20に接続された配管7dが備えられ、
この配管7d内には、乾燥排気弁8d、コンデンサ3
0、吸引手段としての真空ポンプ31、及び真空排気弁
8eが順次介装されている。更に、蒸気洗浄槽5には、
この内部を大気圧に戻すリーク弁32が設けられてい
る。
【0036】そして、ワークWの蒸気洗浄が終了した
後、真空ポンプ31を駆動させることによって、蒸気洗
浄槽5内を減圧し、この減圧によって蒸気洗浄槽5内に
残留している凝縮後の洗浄液3を蒸発させてワークW及
び蒸気洗浄槽5内を乾燥させるのであるが、この時、前
述のように、溶剤蒸気を加熱媒体導入部6内に導入して
蒸気洗浄槽5を加温することによって、例え蒸気洗浄槽
5の内面が濡れていてもこれを瞬時に乾燥させることが
できる。
【0037】なお、蒸気洗浄槽5内に洗浄に使用された
凝縮後の洗浄液が溜まっていると、この減圧に伴って蒸
発する際に突沸して、汚れた洗浄液がワークWに再付着
してしまうが、前述のように、蒸気洗浄槽5内に溜まっ
た洗浄液3は、液戻しタンク10内に引き抜かれている
ため、この恐れはない。
【0038】そして、真空ポンプ31に吸引された溶剤
蒸気は、この内部を通過する前に、この前段に設置され
たコンデンサ30に入り、この内部で凝縮する。これに
よって、真空ポンプ31内で溶剤が凝縮して液となり、
ポンプの故障あるいは減圧度の低下の原因となってしま
うことを防止することができる。
【0039】前記コンデンサ30には、コンデンサタン
ク33が備えられており、コンデンサ30の内部で凝縮
した溶剤(洗浄液3)は、排気凝縮弁8fを内部に介装
した配管7eからコンデンサタンク33に導かれ、更に
バルブ8gを内部に介装した配管7fから蒸気排水タン
ク20内に導かれるようになっている。なお、前記コン
デンサタンク33の内部には、一対の液面検知スイッチ
35a,35bを備えた水位計34が配置されている。
【0040】これにより、真空ポンプ31で吸引された
蒸気に含まれる溶剤分をコンデンサ30で凝縮させて、
従来、真空ポンプを一旦停止して凝縮溶剤分を除去して
いたが、これにより、コンデンサタンク33内に連続的
に取り除いて真空ポンプ31の保護を図るとともに、洗
浄液を効率的に回収し、これとともに洗浄時間を短縮す
ることができる。
【0041】前記排気タンク20の内部には、ここの貯
蔵された洗浄液3の液中に位置して排気筒40が配置さ
れ、この排気筒40は、前記真空排気弁8eで分岐され
た配管7dの一方に接続され、他方は液面上方で開口し
ている。
【0042】これにより、真空ポンプ31の排気には、
溶剤分が多く含まれていることがあるが、この排気を排
気筒40から排気タンク20に冷却して貯蔵された洗浄
液3内に小さな多くの気泡として排気してこの溶剤分を
排気タンク20内の洗浄液3に吸収し、これによって、
洗浄液3の回収効率を高めることができる。
【0043】前記排気タンク20の液面上方には、ミス
ト回収フィルタ41が配置され、このフィルタ41を通
過した排気が、ガス濃度計42で濃度を計測されつつ、
外部に排気されるように構成されており、これによっ
て、ミストをできるだけ回収し、排気の中に含まれる溶
剤のガス濃度を燃焼範囲下限界の1/4以下に抑えるこ
とができる。
【0044】前記排気タンク20と前記蒸気発生槽2に
付設された液面調整タンク1とは、配管8hで接続さ
れ、この配管8hの内部には、洗浄液補給弁7h及びフ
ィルタ50が介装されている。これによって、排気タン
ク20に溜められた洗浄液3がフィルタ50を通過しつ
つ液面調整タンク1に戻れるようになっている。
【0045】次に、前記洗浄装置によるワークWの洗浄
について説明する。先ず、例えば超音波洗浄機等によっ
て予備洗浄を施したワークWを蒸気洗浄槽5内にセット
し、この状態で、蒸気発生槽2で生成された溶剤蒸気を
蒸気洗浄槽5及び加温媒体導入部6に導入して、蒸気洗
浄槽5を加温しつつ、蒸気洗浄を行う。
【0046】そして、ワークWが溶剤蒸気の温度に達し
て蒸気洗浄を終了した後に、液戻し弁8bを開いて、蒸
気洗浄槽5の底部に溜まった凝縮後の洗浄液を液戻しタ
ンク10に排出する。
【0047】次に、乾燥排気弁7eを開くとともに、真
空ポンプ31を駆動させて、蒸気洗浄槽5内を、例えば
100torr以下に減圧し、洗浄・加温されたワークWを
乾燥する。
【0048】この時、前述のように、ワークWを含め蒸
気洗浄槽5内は一様に加温されているため、この減圧に
伴って、蒸気洗浄槽5内に残留する洗浄液3は瞬時に蒸
発し、これによって、ワークWの乾燥に要する時間の短
縮化を図ることができる。
【0049】最後に、加温媒体の加温媒体導入部6への
導入を停止し、リーク弁35を開いて蒸気洗浄槽5内を
大気圧に戻し、洗浄及び乾燥後のワークWを蒸気洗浄槽
5から取出して次工程に搬送する。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗浄及び乾燥の際に蒸気洗浄槽を加温手段によって加温
することができ、これによって、蒸気洗浄槽の内部に導
入された殆どの溶剤蒸気の熱をワークとの熱交換に使用
して洗浄効率を高めるとともに、減圧に伴って溶剤(洗
浄液)を瞬時に蒸発させて、ワークの乾燥時間の短縮化
を図ることができる。
【0051】ここに、前記加温手段の加熱媒体として前
記溶剤蒸気を使用することにより、加熱媒体のより有効
利用を図るとともに、蒸気洗浄槽の内外に温度差が生じ
ることを防止することができる。
【0052】しかも、前記蒸気洗浄槽の底部に液戻りタ
ンクを接続することにより、洗浄に使用された汚れを含
んだ凝縮後の洗浄液がワークに再付着してしまうことを
防止することができる。
【0053】また、蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引
する吸引手段としての真空ポンプの前段にコンデンサタ
ンクを備えたコンデンサを配置することにより、真空ポ
ンプで吸引される蒸気に含まれていた溶剤分を該真空ポ
ンプ内に送り込まれる前にコンデンサで凝縮して洗浄液
として回収することができ、これによって、真空ポンプ
を溶剤蒸気から保護するとともに、溶剤の回収効率を高
めることができる。
【0054】更に、前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空
吸引する吸引手段の先端に排気筒を接続して、この排気
筒を凝縮後の洗浄液を冷却して貯蔵する排気タンク内に
配置することにより、吸引手段の排気に多く含まれてい
ることのある溶剤分を洗浄液内に小さな多くの気泡とし
て排気して洗浄液で吸収し、これによって、洗浄液の回
収効率を高めることができる。
【0055】ここに、前記排気タンクの内部の液面上方
にミスト回収フィルタを配置することにより、ミストを
できるだけ回収し、排気の中に含まれる溶剤のガス濃度
を燃焼範囲下限界の1/4以下に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す洗浄装置の系統
図。
【図2】本発明で使用される洗浄液再生ユニットを導入
した場合の一実施の形態を示す洗浄装置の系統図。
【符号の説明】 2 蒸気発生槽 3 洗浄液 5 蒸気洗浄槽 6 加熱媒体導入部(加熱手段) 7a〜7h 配管 8a〜8h バルブ 10 液戻しタンク 20 排気タンク 21 冷却コイル 30 コンデンサ 31 真空ポンプ(減圧手段) 33 コンデンサタンク 40 排気筒 41 ミスト回収フィルタ 51 第1凝縮槽 52 第2凝縮槽 53 エゼクター

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入し
    て蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と、 前記蒸気洗浄槽の外周に配置されて該蒸気洗浄槽を加温
    する加温手段と、 前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸引手段と
    を備えたことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記加温手段の加熱媒体として前記溶剤
    蒸気を使用したことを特徴とする請求項1記載の蒸気洗
    浄装置。
  3. 【請求項3】 洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入し
    て蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と、 前記蒸気洗浄槽の底部に接続されて該蒸気洗浄槽内に溜
    まった凝縮後の洗浄液を連続的に取出して貯蔵する液戻
    りタンクとを備えたことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  4. 【請求項4】 洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入し
    て蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と、 前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸引手段と
    しての真空ポンプと、前記真空ポンプの前段に配置され
    たコンデンサと、 前記コンデンサで凝縮された凝縮後の洗浄液を連続的に
    取除いて貯蔵するコンデンサタンクとを備えたことを特
    徴とする蒸気洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記コンデンサには、さらにバルブを介
    してトラップ液タンクに接続するとともに、該トラップ
    液タンクは廃液タンクにバルブを介して接続されている
    ことを特徴とする請求項4に記載の蒸気洗浄装置。
  6. 【請求項6】 洗浄剤としての溶剤蒸気を内部に導入し
    て蒸気洗浄を行う蒸気洗浄槽と、 前記蒸気洗浄槽内の溶剤蒸気を真空吸引する吸引手段
    と、 前記蒸気洗浄で使用された凝縮後の洗浄液を冷却して貯
    蔵する排気タンクと、 前記吸引手段に接続されて前記排気タンク内に配置され
    た排気筒とを備えたことを特徴とする蒸気洗浄装置。
  7. 【請求項7】 前記排気タンクの内部の液面上方にミス
    ト回収フィルタを配置したことを特徴とする請求項6記
    載の蒸気洗浄装置。
  8. 【請求項8】 洗浄剤を加熱して蒸気を発生する蒸気発
    生槽2と、 発生した蒸気を少なくとも一部凝縮するための第1凝縮
    槽51と、 第2凝縮槽52とからなり、 前記第2凝縮槽から液輸送手段を介してエゼクターに液
    輸送することにより、第1凝縮槽内を減圧することを特
    徴とする蒸気洗浄用の洗浄液再生ユニット。
JP21757696A 1996-08-19 1996-08-19 蒸気洗浄装置 Pending JPH1057915A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21757696A JPH1057915A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 蒸気洗浄装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21757696A JPH1057915A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 蒸気洗浄装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1057915A true JPH1057915A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16706450

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21757696A Pending JPH1057915A (ja) 1996-08-19 1996-08-19 蒸気洗浄装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1057915A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003225623A (ja) * 2002-02-01 2003-08-12 Hisaka Works Ltd 蒸気洗浄方法およびその装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003225623A (ja) * 2002-02-01 2003-08-12 Hisaka Works Ltd 蒸気洗浄方法およびその装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920702244A (ko) 세정방법 및 세정장치
JPH1057915A (ja) 蒸気洗浄装置
JP3584126B2 (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
JP2000237703A (ja) 真空洗浄乾燥方法及び装置
JP5129911B2 (ja) 水分除去装置
JP2000237706A (ja) 単一の処理槽を用いた真空洗浄乾燥方法及び装置
JP3278781B2 (ja) 密閉式溶剤洗浄回収方法及びその装置
JP4167720B2 (ja) 溶剤洗浄機
JP2000334402A (ja) 減圧蒸気洗浄装置
JP3052103B2 (ja) 真空脱脂洗浄装置
JPS634638B2 (ja)
JP2636319B2 (ja) 有機溶剤を用いる洗浄装置に於ける有機溶剤蒸気の回収方法
JP4710265B2 (ja) 洗浄剤組成物及びそれを用いた洗浄システム
JP7093112B2 (ja) 洗浄液再生装置、洗浄装置および洗浄液再生方法
JP2610063B2 (ja) 蒸気乾燥方法及びその装置
JP3856526B2 (ja) 蒸気洗浄装置
JP2001308058A (ja) 半導体材料等の乾燥処理装置
JP3275044B2 (ja) 乾燥処理装置
JP3439243B2 (ja) 洗浄方法および洗浄装置
JP2010082524A (ja) 真空洗浄装置の洗浄液の再生方法
JP3326845B2 (ja) 洗浄乾燥方法および洗浄乾燥装置
JP2002085943A (ja) ウエハ乾燥装置
JPH07925A (ja) 非水系溶剤を用いたベーパー洗浄乾燥方法とその装置
JP2834794B2 (ja) 有機溶剤を使用する洗浄装置
JP2001170579A (ja) 半田ボールの真空洗浄乾燥方法及び装置