JP3275044B2 - 乾燥処理装置 - Google Patents

乾燥処理装置

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JP3275044B2
JP3275044B2 JP07022594A JP7022594A JP3275044B2 JP 3275044 B2 JP3275044 B2 JP 3275044B2 JP 07022594 A JP07022594 A JP 07022594A JP 7022594 A JP7022594 A JP 7022594A JP 3275044 B2 JP3275044 B2 JP 3275044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、乾燥処理装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の乾燥処理装置として、水
を気化潜熱の少ない有機溶剤(イソプロピル アルコー
ル;Isopropyl Alcohol:以下にIP
Aという)と置換した後、IPAの蒸気で加熱して乾燥
する乾燥処理装置が知られている。
【0003】この乾燥処理装置は、図8に示すように、
処理液例えばIPAの蒸気を発生する蒸気発生部10
と、この蒸気発生部10から発生される蒸気と被処理体
例えば半導体ウエハW(以下にウエハという)とを接触
させる処理室20と、処理室20を通過するIPAの蒸
気を凝縮する冷却部30とで主に構成されている。この
場合、上記蒸気発生部10は、IPAを貯留する液溜1
1の下部にヒータ12を配置してなる。また、上記処理
室20に、ウエハWを適宜間隔をおいて保持する複数の
保持棒21を横架し、保持されたウエハWの下方に、処
理に供されたIPAの液滴を受止める受皿22が配置さ
れている。また、冷却部30は、処理室20の上方の内
壁に沿って配管される冷却蛇管にて形成されており、こ
の冷却蛇管中に供給される冷媒と処理室20を通過する
蒸気とを熱交換させて凝縮し、凝縮されたIPAを樋部
31で受止めるように構成されている。
【0004】上記のように構成される乾燥処理装置にお
いて、蒸気発生部10のヒータ12により液溜11中の
IPAを加熱することによってIPAの蒸気を発生さ
せ、その蒸気を処理室20内に保持されたウエハWに接
触させると、ウエハW表面に付着する水分などは、ウエ
ハW表面に接触したIPA蒸気が凝縮して形成されるI
PAの液滴に溶解されて受皿22上に落下して除去され
る。この現象がウエハWが蒸気雰囲気とほぼ等しい温度
になるまで繰り返されることによってウエハWに付着さ
れた水滴などの水分が除去され、清浄な乾燥状態とな
る。
【0005】また、別の乾燥処理装置として、蒸気発生
部と処理室とを管体を介して連通し、蒸気発生部で発生
された蒸気を管体を介して処理室の上方から供給する構
造のものも知られている(特開昭62−93944号、
特開平4−155923号公報参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の乾
燥処理装置の乾燥性能は、構造や蒸気発生量に大きく影
響されるため、乾燥性能を高めるためには、加熱温度が
限られるためにヒータ面積を大きくすると共に、処理空
間を大きくする必要がある。しかし、処理空間を大きく
すると、ウエハW間への蒸気の流れが悪くなる上、IP
Aの消費量が多くなり、乾燥能率が低下するばかりか、
コストが嵩むという問題があった。また、ウエハW表面
にパーティクルが付着したり、ウォターマークが発生し
て製品歩留まりの低下をきたすというという問題があっ
た。
【0007】また、前者すなわち図8に示す乾燥処理装
置においては、処理済みの蒸気が凝固して蒸気発生部に
落下し、IPAに混入された水分が水蒸気となってウエ
ハW表面に付着する虞れがあり、製品歩留まりの低下を
きたすという問題があった。これに対して、後者すなわ
ち蒸気発生部と処理室とを別個に設けた構造のものにお
いては、処理済みのIPAが凝固して蒸気発生部に落下
するという問題はないが、蒸気発生部で発生したIPA
蒸気を処理室の上方から供給する方式であるため、ウエ
ハW間に蒸気を流してウエハW表面に十分に蒸気を接触
させるためには多くの蒸気量が必要となり、IPAの使
用量の削減を図ることができないという問題がある。
【0008】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、少ない処理液の蒸気を有効に利用して被処理体と処
理液の蒸気とを接触させて、被処理体を乾燥する乾燥処
理装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の第1の乾燥処理装置は、処理液の蒸気を
発生させる蒸気発生部と、この蒸気発生部から発生され
る蒸気と被処理体とを接触させる処理室とを有する乾燥
処理装置を前提とし、前記処理室を蒸気発生部よりも狭
く形成し、前記蒸気発生部と処理室との間に、蒸気発生
部から発生される蒸気を前記被処理体側に案内する案内
壁を設け、前記案内壁の先端部に垂下片を設けてなる
とを特徴とするものである(請求項1)。
【0010】また、この発明の第2の乾燥処理装置は、
前記第1の乾燥処理装置と同様に、処理液の蒸気を発生
させる蒸気発生部と、この蒸気発生部から発生される蒸
気と被処理体とを接触させる処理室とを有する乾燥処理
装置を前提とし、前記処理室内に、この処理室内に供給
される蒸気を前記被処理体側に圧送するガスの噴射手段
を設けたことを特徴とするものである(請求項)。
【0011】この発明の乾燥処理装置において、前記処
理室内に蒸気の凝縮処理液を回収する未処理液回収部を
設けると共に、この未処理液回収部と蒸気発生部とを、
濾過手段を介設する回収管にて接続する方が好ましい
(請求項)。また、処理に供された蒸気の凝縮処理液
の回収部を設け、前記回収部と前記蒸気発生部とを接続
する回収管路中に、凝縮液の気液分離手段及び分離され
た気体中の不純物を除去する不純物除去手段を介設して
なる方が好ましい(請求項)。
【0012】また、この発明の第3の乾燥処理装置は、
前記第1及び第2の乾燥処理装置と同様に、処理液の蒸
気を発生させる蒸気発生部と、この蒸気発生部から発生
される蒸気と被処理体とを接触させる処理室とを有する
乾燥処理装置を前提とし、前記蒸気発生部と処理室の側
部とを管体を介して連通すると共に、処理室の側部と対
向する側部に排気手段を接続し、前記処理室内に蒸気の
凝縮処理液を回収する未処理液回収部を設けると共に、
この未処理液回収部と蒸気発生部とを、濾過手段を介設
する回収管にて接続し、処理に供された蒸気の凝縮処理
液の回収部を設け、前記回収部と前記蒸気発生部とを接
続する回収管路中に、凝縮液の気液分離手段及び分離さ
れた気体中の不純物を除去する不純物除去手段を介設し
なることを特徴とするものである(請求項5)。
【0013】
【作用】上記のように構成されるこの発明の乾燥処理装
置によれば、処理室を蒸気発生部よりも狭く形成し、蒸
気発生部と処理室との間に、蒸気発生部から発生される
蒸気を被処理体側に案内する案内壁を設けることによ
り、蒸気発生部で発生された蒸気を、蒸気発生部よりも
狭く形成された処理室内に配設された被処理体側に積極
的に流すことができ、被処理体と蒸気とを十分に接触さ
せることができるまた、案内壁の先端部に垂下片を設
けることにより、案内壁に沿って流れる蒸気の衝突を防
止することができると共に、蒸気の流れに被処理体側へ
の方向性をもたせることができる(請求項)。
【0014】また、処理室内に、この処理室内に供給さ
れる蒸気を被処理体側に圧送するガスの噴射手段を設け
ることにより、蒸気発生部で発生された蒸気をガス噴射
手段から噴射されたガスによって積極的に被処理体側に
流すことができ、被処理体と蒸気とを十分に接触させる
ことができる(請求項)。
【0015】また、前記処理室内に蒸気の凝縮処理液を
回収する未処理液回収部を設けると共に、この未処理液
回収部と蒸気発生部とを、濾過手段を介設する回収管に
て接続することにより、処理室を通過する未処理の蒸気
の凝縮処理液を未処理液回収部で回収した後、その未処
理液中の異物を除去して蒸気発生部に戻すことができる
(請求項)。
【0016】また、処理に供された蒸気の凝縮処理液の
回収部を設け、この回収部と蒸気発生部とを接続する回
収管路中に、凝縮液の気液分離手段及び分離された気体
中の不純物を除去する不純物除去手段を介設することに
より、処理に供された水分を含む凝縮処理液から水分を
除去した後の気体中から金属成分等の不純物を除去する
ことができる。したがって、処理液を再利用することが
でき、処理液の有効利用を図ることができる(請求項
)。
【0017】また、蒸気発生部と処理室の側部とを管体
を介して連通すると共に、処理室の側部と対向する側部
に排気手段を接続することにより、蒸気発生部で発生し
た蒸気を被処理体に接触させた後に排気することがで
き、処理に供した処理液が蒸気発生部に戻るのを防止す
ることができる。また、処理室内に蒸気の凝縮処理液を
回収する未処理液回収部を設けると共に、この未処理液
回収部と蒸気発生部とを、濾過手段を介設する回収管に
て接続することにより、処理に供されない蒸気中の処理
液を再利用に供することができる。また、処理に供され
た蒸気の凝縮処理液の回収部を設け、この回収部と蒸気
発生部とを接続する回収管路中に、凝縮液の気液分離手
段及び分離された気体中の不純物を除去する不純物除去
手段を介設することにより、処理に供された水分を含む
凝縮処理液から水分を除去した後の気体中から金属成分
等の不純物を除去することができる。したがって、処理
液を再利用することができ、処理液の有効利用を図るこ
とができる(請求項5)。
【0018】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面を用いて詳
細に説明する。この実施例では半導体ウエハの乾燥処理
装置に適用した場合について説明する。なお、図8に示
した従来の乾燥処理装置と同じ部分には同一符号を付し
て説明する。
【0019】◎第一実施例 図1はこの発明の第一実施例の乾燥処理装置の断面図、
図2はその一部断面斜視図が示されている。
【0020】この発明の乾燥処理装置は、処理液例えば
IPAの蒸気を発生する蒸気発生部10と、この蒸気発
生部10から発生される蒸気と被処理体例えば半導体ウ
エハW(以下にウエハという)とを接触させる処理室2
0と、処理室20を通過するIPAの蒸気を凝縮する冷
却部30とで主に構成されており、蒸気発生部10と処
理室20との間に、蒸気発生部10で発生した蒸気を処
理室20内に配置されるウエハW側に向けて案内する案
内壁40を具備してなる。
【0021】この場合、蒸気発生部10は、IPA等の
処理液を貯留する液溜11の下部にヒータ12を配置し
た構造となっており、この蒸気発生部10の上部開口側
が狭くなって開口しており、この開口端から起立するよ
うに処理室20の側壁23が連なっている。また、上記
処理室20には、適宜間隔をおいて保持溝(図示せず)
を有する互いに平行な複数の保持棒21が横架されてお
り、これら保持棒21にて例えば50枚のウエハWが適
宜間隔をおいて保持されるようになっている。保持棒2
1の下方には、液溜11から起立する支柱24によって
支持される樋状の受皿22が配置されており、この受皿
22によって処理に供されたIPAの液滴を受止めるこ
とができるようになっている。この受皿22の底部には
ドレン孔25を介してドレン管26が配設されて、受皿
22に溜った処理済みの凝縮処理液を外部に排出し得る
ように構成されている。
【0022】また、蒸気発生部10の両側の開口端から
処理室20内に向って傾斜状に一対の案内壁40が設け
られており、この案内壁40によって蒸気発生部10で
発生されたIPAの蒸気が保持棒21で保持されたウエ
ハW側に向って積極的に案内されるようになっいてる。
この場合、案内壁40の先端には垂下片41が設けられ
ており、この垂下片41によって両案内壁40に沿って
流れる蒸気の衝突を避けることができると共に、蒸気の
流れにウエハW側への方向性をもたせることができる。
また、案内壁40の先端部及び垂下片41を受皿22の
上方側に位置させることによって、処理済みの凝縮処理
液が案内壁40を伝わって液溜11内に落下するのを防
止することができる。一方、案内壁40は処理室20の
側壁23と共働して樋部42を構成しており、この樋部
42によって処理済みの凝縮処理液を受止めることがで
きるようになっている。なお、樋部42に設けられたド
レン孔43にドレン管44が接続されている。
【0023】一方、冷却部30は、処理室20の上方の
内壁に沿って配管される冷却蛇管にて形成されており、
この冷却蛇管中に供給される冷媒と処理室20を通過す
る蒸気とを熱交換させて凝縮して、処理室20内にIP
Aの蒸気を充満させるようにしている。また、冷却蛇管
の下方の側壁32には、処理室20を通過する未処理の
蒸気の凝縮されたIPAを回収する未処理液回収用樋部
33(未処理液回収部)が全周に渡って設けられてい
る。この樋部33の適宜位置には排液口34が設けられ
ており、この排液口34と蒸気発生部10の液溜11と
が濾過手段としてのフィルタ35を介設する回収管36
にて接続されている。したがって、処理室20を通過す
る未処理の蒸気が冷却部30で冷却され、凝縮されて液
滴となって樋部33に受止められた後、その未処理液は
フィルタ35によって例えばパーティクル(異物)が除
去されて液溜11に戻されて、再利用に供することがで
きる。
【0024】次に、上記のように構成されるこの発明の
乾燥処理装置を用いてウエハWを乾燥する手順について
説明する。まず、図示しないウエハ搬送手段によって例
えば50枚のウエハWを処理室20の保持棒21上に保
持する。次に、ヒータ12を通電して液溜11中のIP
Aを加熱して蒸発させると、蒸発したIPAの蒸気は上
昇し、中央部の蒸気はそのまま上昇してウエハW側に流
れ、両側の蒸気は案内壁40に沿って流れると共に垂下
片41によってウエハW側に向きを変えて流れ、ウエハ
W間に流れ込んだ蒸気はウエハWに接触する。ウエハW
表面に接触した蒸気は凝縮して液滴となり、ウエハW表
面に付着する水分などを液滴に溶解して除去した後、受
皿22上に落下する。受皿22上に落下した凝縮処理液
はドレン管26を介して外部へ排出される。この現象が
ウエハWが蒸気雰囲気とほぼ等しい温度になるまで繰り
返されることによってウエハWに付着された水滴などの
水分が除去され、清浄な乾燥状態となる。一方、処理室
20を通過する蒸気は、冷却部30の冷却蛇管内を流れ
る冷媒と熱交換して凝縮されることにより、処理室20
内の蒸気の上昇を鈍らせて処理室20内に蒸気雰囲気を
作る。そして、凝縮された未処理の凝縮処理液は、未処
理液回収用樋部33に受け止められた後、回収管36を
介して液溜11に戻される際、フィルタ35によって凝
縮処理液中の金属成分等の不純物が除去され、再利用に
供される。
【0025】◎第二実施例 図3はこの発明の乾燥処理装置の第二実施例の断面図が
示されている。第二実施例の乾燥処理装置は処理室20
内に流れ込んだ蒸気を案内壁40以外の案内手段によっ
てウエハW側に積極的に案内させるようにした場合であ
る。
【0026】すなわち、処理室20における両側壁23
側に例えばチューブに適宜間隔をおいて複数のノズル孔
を穿設したガスの噴射手段例えばガス噴射ノズル50を
配設し、このガス噴射ノズル50に例えば窒素(N2 )
ガス等の不活性ガスあるいはクリーンな空気等を供給し
て、ノズル孔からウエハW側に向けて噴射することによ
り、処理室20内に流れた蒸気を積極的にウエハW側に
流してウエハWと接触させるようにした場合である。
【0027】このようにガス噴射ノズル50を配設する
ことによって、上記第一実施例の案内壁40を設ける必
要はないが、側壁23を伝わって落下する処理済の処理
液を受け止めるための樋部42を設ける必要があるの
で、上記第一実施例と同様に案内壁40を設けておけ
ば、更に確実に蒸気をウエハW側に流すことができる点
で好ましい。なお、第二実施例において、その他の部分
は上記第一実施例と同じであるので、同一部分には同一
符号を付して、その説明は省略する。
【0028】◎第三実施例 図4はこの発明の乾燥処理装置の第三実施例の断面図が
示されている。第三実施例の乾燥処理装置は、処理済み
の凝縮処理液を回収して再利用に供せるようにした場合
である。
【0029】すなわち、処理済みの凝縮処理液を回収す
る受皿22及び樋部42のドレン管26,44(回収
管)を気液分離器61(気液分離手段)と不純物除去器
62(不純物除去手段)とからなるリサイクル装置60
に接続し、リサイクル装置60と蒸気発生部10の液溜
11とを回収管63を介して接続して、凝縮処理液中の
水分の分離及び不純物の除去を行った後、生成されたI
PAを液溜11に回収するように構成した場合である。
【0030】この場合、リサイクル装置60の気液分離
器61は、図5に示すように、処理済みの凝縮処理液を
供給する供給口64を上部に有し、左右両側に分離され
た水分を排出する排水口65と分離されたIPA排出口
66を有するケース67内に、気液分離用の中空糸膜6
8を配設した構造となっている。この気液分離器61に
おいて、処理済みの凝縮処理液を加熱(例えば130
℃)すると共に加圧(例えば約2Kgf/cm2 )し、
排水口65に接続する図示しない真空装置によって真空
引き(例えば10torr)することによって、処理済
みの凝縮処理液を水分とIPAとに分離することができ
る。
【0031】また、不純物除去器62は、図5に示すよ
うに、上記気液分離器61の排出口66に接続する管路
69を介してIPAを収容するパン70と、このパン7
0の下部からパン70内のIPAを加熱するヒータ71
とからなる蒸発部72と、蒸発部72で蒸発されたIP
A蒸気を冷却する冷却管73と、凝縮されたIPAを受
け止める受樋74とからなる凝縮部75と、受樋74と
乾燥処理装置の蒸気発生部10の液溜11とを接続する
回収管63に介設される金属成分等の不純物除去用フィ
ルタ76とで構成されている。
【0032】なお、第三実施例において、その他の部分
は上記第一実施例及び第二実施例と同じであるので、同
一部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0033】上記のように構成される乾燥処理装置を用
いてウエハWの乾燥を行うことにより、処理済みの凝縮
処理液をリサイクル装置60で気液分離すると共に、不
純物を除去して再生することができ、IPAを再利用に
供することができる。また、処理に供されない未処理の
凝縮処理液は、冷却部30で凝縮されて未処理液回収用
樋部33に受け止められた後、回収管63を介して液溜
11に戻される際、フィルタ76によって凝縮処理液中
の金属成分等の不純物が除去され、再利用に供される。
したがって、第三実施例の乾燥処理装置を用いることに
より、IPAを有効に使用することができると共に、資
源の有効利用を図ることができる。
【0034】◎第四実施例 図6はこの発明の乾燥処理装置の第四実施例の断面図が
示されている。第四実施例の乾燥処理装置は、蒸気発生
部10と処理室20とを分離して配置して、ウエハWの
乾燥処理を行えるようにした場合である。
【0035】すなわち、蒸気発生部10と処理室20の
側壁23aに設けられた供給口81とを管体80を介し
て連通すると共に、側壁23aと対向する側壁23bに
設けられた排気口82に接続する排気管83に排気手段
例えばを真空ポンプ84を介設して、真空ポンプ84の
駆動により、蒸気発生部10で発生された蒸気を処理室
20内に供給してウエハW間に接触させるようにした場
合である。
【0036】また、第四実施例の乾燥処理装置におい
て、処理室20の上部開口は蓋体85によって閉塞され
ており、蓋体85の下部側壁に周設された未処理液回収
用樋部33と蒸気発生部10の液溜11とがフィルタ3
5を介設する第1の回収管36aを介して接続されてい
る。更に、排気管83には処理済みのIPAを回収する
トラップタンク86が介設されており、このトラップタ
ンク86と蒸気発生部10の液溜11とがリサイクル装
置60を介設する第2の回収管87を介して接続されて
いる。また、処理室20の底部に接続するドレン管88
(回収管)はリサイクル装置60の供給部に接続されて
いる。したがって、トラップタンク86に回収された処
理済みの凝縮処理液と、処理室20の底部に溜った処理
済みの凝縮処理液をそれぞれ回収して再利用に供するこ
とができる。
【0037】なお、第四実施例において、その他の部分
は上記第一実施例ないし第三実施例と同じであるので、
同一部分には同一符号を付して、その説明は省略する。
【0038】上記のように構成されるこの発明の乾燥処
理装置は単独の装置として使用できることは勿論である
が、半導体ウエハ表面のパーティクル、有機汚染物、金
属不純物等のコンタミネーションを除去するための洗浄
処理システムに組込んで使用することができる。
【0039】半導体ウエハの洗浄処理システムは、図7
に示すように、未処理のウエハWを収容する搬入部1
と、ウエハWの洗浄処理を行う洗浄処理部2と洗浄後の
ウエハWを収容する搬出部3とで主要部が構成されてい
る。
【0040】搬入部1は、洗浄処理前の所定枚数例えば
25枚のウエハWを収容するキャリア4aを待機させる
待機部4と、キャリア4aからのウエハWの取り出し、
オリフラ合わせ及びウエハWの枚数検出等を行うローダ
部5と、外部から搬送ロボットなどによって搬入される
キャリア4aの待機部4への移送及びこの待機部4とロ
ーダ部5との間でキャリア4aの移送を行うためのキャ
リア搬送アーム6とを具備してなる。
【0041】洗浄処理部2には、搬入部1から搬出部3
に向かって直線状に順に、ウエハチャック8cを洗浄・
乾燥する第1のチャック洗浄・乾燥処理室7a、ウエハ
W表面の有機汚染物、金属不純物、パーティクル等の不
純物質を薬液によって洗浄処理する第1の薬液処理室7
b、第1の薬液処理室7bで洗浄されたウエハWを例え
ば純水によって洗浄する2つの水洗処理室7c,7d、
第1の薬液処理室7bの薬液とは異なる薬液で洗浄する
第2の薬液処理室7e、第2の薬液処理室7eで洗浄さ
れたウエハWを例えば純水によって洗浄する2つの水洗
処理室7f,7g、ウエハチャック8cを洗浄・乾燥す
る第2のチャック洗浄・乾燥処理室7h及び上記不純物
質が除去されたウエハWを蒸気乾燥させるこの発明の乾
燥処理装置を具備する乾燥処理室7iが配設されてい
る。
【0042】また、洗浄処理部2の側方には、各処理室
7a〜7iに沿って配設された案内部8aと、この案内
部8aに装着されて水平(X方向)及び垂直(Z方向)
に移動自在な3基のウエハ搬送ブロック8bとで構成さ
れるウエハ搬送装置8が設けられており、ウエハブロッ
ク11に設けられたウエハチャック8cにて保持される
ウエハWが各処理室7a〜7hに搬送された後、乾燥処
理室7iに搬送されて、上述のIPA蒸気によって乾燥
処理されるようになっている。
【0043】なお、洗浄処理部2の上方には空キャリア
及び満杯キャリアを搬送するキャリア搬送部9aが設け
られている。また、洗浄処理部2の背面側には薬液等の
処理液を収容するタンクや配管群を含む処理液・配管収
容室9bが設けられている。
【0044】なお、上記実施例では、この発明の乾燥処
理装置を半導体ウエハの乾燥処理装置に適用した場合に
ついて説明したが、半導体ウエハ以外のガラス基板ある
いはLCD基板等の被処理体の乾燥処理装置にも適用で
きることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したようにこの発明の乾燥処
理装置によれば、上記のように構成されているので、以
下のような効果が得られる。
【0046】1)請求項1記載の乾燥処理装置によれ
ば、蒸気発生部で発生された蒸気を、蒸気発生部よりも
狭く形成された処理室内に配設された被処理体側に積極
的に流すことができ、被処理体と蒸気とを十分に接触さ
せることができるので、製品歩留まりの向上及びスルー
プットの向上が図れる。また、案内壁の先端部に垂下片
を設けることにより、案内壁に沿って流れる蒸気の衝突
を防止することができると共に、蒸気の流れに被処理体
側への方向性をもたせることができるので、更に乾燥効
率の向上を図ることができる
【0047】2)請求項記載の乾燥処理装置によれ
ば、蒸気発生部で発生された蒸気をガス噴射手段から噴
射されたガスによって積極的に被処理体側に流すことが
できるので、被処理体と蒸気とを十分に接触させること
ができ、製品歩留まりの向上及びスループットの向上が
図れる。
【0048】3)請求項記載の乾燥処理装置によれ
ば、処理室を通過する未処理の蒸気の凝縮処理液を未処
理液回収部で回収した後、その未処理液中の異物を除去
して蒸気発生部に戻すことができるので、前記1)及び
2)に加えて更に処理液を再利用することができると共
に、処理液の有効利用を図ることができる。
【0049】)請求項記載の乾燥処理装置によれ
ば、処理に供された水分を含む凝縮処理液から水分を除
去した後の気体中から金属成分等の不純物を除去するこ
とができるので、処理液を再利用することができ、処理
液の有効利用を図ることができる。
【0050】5)請求項5記載の乾燥処理装置によれ
ば、蒸気発生部で発生した蒸気を被処理体に接触させた
後に排気するので、処理に供した処理液が蒸気発生部に
戻るのを防止することができ、被処理体表面の乾燥処理
の不良を防止することができる。また、処理に供されな
い蒸気中の処理液を再利用に供することができるので、
処理液の有効利用が図れる。更に処理に供された水分を
含む凝縮処理液から水分を除去した後の気体中から金属
成分等の不純物を除去することができるので、処理液を
再利用することができ、処理液の有効利用を図ることが
できる
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の乾燥処理装置の第一実施例を示す断
面斜視図である。
【図2】第一実施例の乾燥処理装置を示す断面図であ
る。
【図3】第二実施例の乾燥処理装置を示す断面図であ
る。
【図4】第三実施例の乾燥処理装置を示す断面図であ
る。
【図5】この発明におけるリサイクル装置の概略断面図
である。
【図6】第四実施例の乾燥装置を示す断面図である。
【図7】この発明の乾燥装置を具備する半導体ウエハの
洗浄処理システムを示す斜視図である。
【図8】従来の乾燥処理装置を示す断面図である。
【符号の説明】
W 半導体ウエハ(被処理体) 10 蒸気発生部 11 液溜 20 処理室 33 未処理液回収用樋部(未処理液回収部) 35 フィルタ(濾過手段) 36 回収管 36a 第1の回収管 40 案内壁 41 垂下片 42 樋部 44 ドレン管(回収管) 50 ガス噴射ノズル(ガスの噴射手段) 60 リサイクル装置 61 気液分離器(気液分離手段) 62 不純物除去器(不純物除去手段) 63 回収管 76 フィルタ 80 管体 83 排気管 84 真空ポンプ(排気手段) 87 第2の回収管 88 ドレン管(回収管)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−62042(JP,A) 特開 昭62−115724(JP,A) 特開 昭61−95530(JP,A) 特開 昭62−106630(JP,A) 特開 平4−346433(JP,A) 特開 昭63−161623(JP,A) 実開 昭63−105329(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/304

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理液の蒸気を発生させる蒸気発生部
    と、この蒸気発生部から発生される蒸気と被処理体とを
    接触させる処理室とを有する乾燥処理装置において、 前記処理室を蒸気発生部よりも狭く形成し、 前記蒸気発生部と処理室との間に、蒸気発生部から発生
    される蒸気を前記被処理体側に案内する案内壁を設け 前記案内壁の先端部に垂下片を設けてなることを特徴と
    する乾燥処理装置。
  2. 【請求項2】 処理液の蒸気を発生させる蒸気発生部
    と、この蒸気発生部から発生される蒸気と被処理体とを
    接触させる処理室とを有する乾燥処理装置において、 前記処理室内に、この処理室内に供給される蒸気を前記
    被処理体側に圧送するガスの噴射手段を設けたことを特
    徴とする乾燥処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の乾燥処理装置にお
    いて、 前記処理室内に蒸気の凝縮処理液を回収する未処理液回
    収部を設けると共に、この未処理液回収部と蒸気発生部
    とを、濾過手段を介設する回収管にて接続してなること
    を特徴とする乾燥処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないしのいずれかに記載の乾
    燥処理装置において、 処理に供された蒸気の凝縮処理液の回収部を設け、 前記回収部と前記蒸気発生部とを接続する回収管路中
    に、凝縮液の気液分離手段及び分離された気体中の不純
    物を除去する不純物除去手段を介設してなることを特徴
    とする乾燥処理装置。
  5. 【請求項5】 処理液の蒸気を発生させる蒸気発生部
    と、この蒸気発生部から発生される蒸気と被処理体とを
    接触させる処理室とを有する乾燥処理装置において、 前記蒸気発生部と処理室の側部とを管体を介して連通す
    ると共に、処理室の側部と対向する側部に排気手段を接
    続し、 前記処理室内に蒸気の凝縮処理液を回収する未処理液回
    収部を設けると共に、この未処理液回収部と蒸気発生部
    とを、濾過手段を介設する回収管にて接続し 処理に供された蒸気の凝縮処理液の回収部を設け、 前記回収部と前記蒸気発生部とを接続する回収管路中
    に、凝縮液の気液分離手段及び分離された気体中の不純
    物を除去する不純物除去手段を介設してなることを特徴
    とする乾燥処理装置。
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