JPH1056781A - インバータ回路 - Google Patents

インバータ回路

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JPH1056781A
JPH1056781A JP8208500A JP20850096A JPH1056781A JP H1056781 A JPH1056781 A JP H1056781A JP 8208500 A JP8208500 A JP 8208500A JP 20850096 A JP20850096 A JP 20850096A JP H1056781 A JPH1056781 A JP H1056781A
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JP8208500A
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Masaharu Ishiguro
正治 石黒
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Shinko Electric Co Ltd
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Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力電流の極性に依存することなく、出力電
圧の波形を電圧指令に一致させる。 【解決手段】 デットタイム補償回路10は、電圧指令
Vout*の立ち上がりまたは立ち下がりにおいて、電流検
出器11によって検出された出力電流ioutの極性を判
定し、該極性に応じて電圧指令Vout*をOFFディレイ
またはONディレイさせ、補正指令Vout**としてデッ
トタイム作成回路11に供給する。デットタイム作成回
路2は、上記補正指令Vout**をその立ち上がりまたは
立ち下がりにおいてデットタイム△t(△tpまたは△
tn)だけ遅延させ、それぞれトランジスタ駆動回路3
a,3dに供給する。トランジスタ駆動回路3aは、上
記デットタイム△tpだけ遅延された補正指令Vout**
P側トランジスタQpを駆動し、トランジスタ駆動回路
3dは、上記デットタイム△tnだけ遅延された補正指
令Vout**でQ側トランジスタQnを駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電圧指令値に応
じて出力電圧のパルス幅を制御するインバータ回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】図7および図8は、従来のPWM(パル
ス幅変調)制御インバータ回路の回路構成を示す回路図
である。図7において、パルス変調回路1は、3相の指
令V*を搬送波によって変調し、電圧指令Vout*として
デットタイム作成回路2に供給する。デットタイム作成
回路2は、各層毎に、電圧指令Vout*が直接供給される
ONディレイ回路2a,2b,2cと、反転されて電圧
指令Vout*が供給されるONディレイ回路2d,2e,
2fとを備えている。ONディレイ回路2a〜2cは、
電圧指令Vout*の立ち上がりを△tonだけ遅延させ、O
Nディレイ回路2d〜2fは、電圧指令Vout*の立ち下
がりを△tonだけ遅延させる。また、トランジスタ駆動
回路3は、各相毎に、2対のトランジスタ駆動回路3a
〜3fを備え、トランジスタ駆動回路3a〜3fは、上
記デットタイム作成回路2によって作成された、各層の
遅延された電圧指令Vout*に基づいて、図8に示すP側
トランジスタQup,Qvp,Qwp(以下、Qpという)お
よびN側トランジスタQun,Qvn,Qwn(以下、Qnと
いう)を駆動する。すなわち、PWM制御インバータ回
路は、パルス幅変調された電圧指令Vout*に基づいて、
トランジスタQup、……、Qwnをオン/オフ制御するこ
とで、出力電圧Voutを制御する。
【0003】具体的には、電圧指令Vout*が「High」
のとき、P側のトランジスタ駆動回路3a〜3cでP側
トランジスタQpをオン、N側のトランジスタ駆動回路
3d〜3fでN側トランジスタQnをオフとする。逆
に、電圧指令Vout*が「Low」のとき、P側のトランジ
スタ駆動回路でP側トランジスタQpをオフ、N側のト
ランジスタ駆動回路でN側トランジスタQnをオンとす
る。このとき、P側トランジスタQpとN側トランジス
タQnとが同時にオンすると、電源Eを短絡することに
なり、過電流でトランジスタを破損する。これを防止す
るために、前述したデットタイム作成回路2のONディ
レイ回路2a〜2fによって、トランジスタQup、…
…、Qwnのオン/オフ状態を切り換えるとき、図11に
示すように、入力側と出力側に短絡防止期間(デットタ
イム)△tonを設け、P側トランジスタQpとN側トラ
ンジスタQnとを同時にオフにしてから状態を切り換え
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のインバータ回路では、出力電流ioutが正(iout>
0)のときの動作は、図9(a),(b)に示すよう
に、P側トランジスタQpとN側トランジスタQnとを交
互にオンとする際、デットタイム△tonによって発生す
る出力端子Voutのデットタイム△tpは、出力端子Vou
tが0Vになる。このとき、出力電圧Voutは、デットタ
イム△tpの影響を受け、電圧指令Vout*より小さくな
る。これに対して、出力電流ioutが負(iout<0)の
ときの動作は、図10(a),(b)に示すように、P
側トランジスタQpとN側トランジスタQnとを交互にオ
ンとする際、デットタイム△tonによって発生する出力
端子Voutのデットタイム△tnは、出力端子VoutがE
になる。このとき、出力電圧Voutは、デットタイム△
tnの影響を受け、電圧指令Vout*より大きくなる。こ
のように、従来のインバータ回路では、出力電圧Vout
が出力電流ioutの極性に依存し、電圧指令Vout**に出
力電圧Voutが一致しないという問題があった。尚、出
力端子Voutのデットタイム△tp、△tnはトランジス
タQp、QnのONディレイがあると、デットタイム△t
onより小さくなる。つまり、デットタイム△tp、△tn
は厳密に言うとデットタイム△tonにイコールではな
く、トランジスタQp、Qnやトランジスタ駆動回路3
a,3bに固有の特性であるONディレイまたはOFF
ディレイに影響を受ける。従って、デットタイム△t
p、△tnはデットタイム△tonより若干大きな値、また
は小さな値となる。その値は、トランジスタQp、Qnや
トランジスタ駆動回路3a,3bの個体差(バラツキ)
によって変わるので、インバータの相ごとでも異なる。
【0005】この発明は、上述した事情に鑑みてなされ
たもので、出力電流の極性に依存することなく、出力電
圧の波形を電圧指令に一致させることができるインバー
タ回路を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
るために、請求項1記載の発明においては、パルス幅変
調された電圧指令に基づいてトランジスタをオン/オフ
制御することにより、出力電圧のパルス幅を制御する
際、前記トランジスタのオン/オフ制御タイミングに短
絡防止期間を設けるインバータ回路において、出力電流
を検出する電流検出手段と、前記電圧指令の立ち上がり
または立ち下がりにおける、前記電流検出手段によって
検出された出力電流の極性を判別し、該出力電流の極性
に基づいて前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がり
タイミングを補正する補正手段とを具備することを特徴
とする。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
請求項1記載のインバータ回路において、前記補正手段
は、前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がりにおけ
る、前記電流検出手段によって検出された出力電流の極
性を判別する極性判別手段と、前記極性判別手段によっ
て判別された出力電流の極性に基づいて前記電圧指令の
立ち上がりまたは立ち下がりタイミングを遅延させる遅
延手段とを備えることを特徴とする。
【0008】また、請求項3に記載の発明においては、
請求項2記載のインバータ回路おいて、前記遅延手段
は、前記極性判別手段によって前記電圧指令の立ち上が
りにおける出力電流の極性が正と判別された場合、前記
電圧指令の立ち下がりを前記短絡防止期間分だけ遅延さ
せる一方、前記極性判別手段によって前記電圧指令の立
ち下がりにおける出力電流の極性が負と判別された場
合、前記電圧指令の立ち上がりを前記短絡防止期間分だ
け遅延させることを特徴とする。
【0009】また、請求項4に記載の発明においては、
請求項2記載のインバータ回路において、前記極性判別
手段は、前記電流検出手段によって検出された出力電流
のゼロクロスを検出するゼロクロス検出手段を備え、前
記遅延手段は、前記極性判別手段によって前記出力電流
のゼロクロスが検出された場合、前記電圧指令の遅延を
無効にすることを特徴とする。
【0010】また、請求項5に記載の発明においては、
パルス幅変調された電圧指令に基づいてトランジスタを
オン/オフ制御することにより、出力電圧のパルス幅を
制御する際、前記トランジスタのオン/オフ制御タイミ
ングに短絡防止期間を設けるインバータ回路において、
出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段
によって検出された出力電流が正、負、あるいは負から
正または正から負への遷移状態のいずれであるかを検出
する状態判別手段と、前記極正判別手段によって検出さ
れた前記出力電流の状態に基づいて、前記電圧指令の立
ち上がりまたは立ち下がりにおける、前記出力電流の極
性を判別する極性判別手段と、前記電圧指令の立ち下が
りを第1の遅延時間だけ遅延させ、第1の補正指令とし
て出力するオフ遅延手段と、前記電圧指令の立ち上がり
を第2の遅延時間だけ遅延させ、第2の補正指令として
出力するオン遅延手段と、前記極性判別手段によって判
別された出力電流の極性に基づいて、前記電圧指令、前
記第1の補正指令、または前記第2の補正指令のいずれ
かを選択的に出力する切換手段と、前記切換手段から出
力される、前記電圧指令、前記第1の補正指令、または
前記第2の補正指令のいずれかによって前記トランジス
タをオン/オフ制御するトランジスタ駆動手段とを具備
することを特徴とする。
【0011】また、請求項6に記載の発明においては、
請求項5記載のインバータ回路において、前記切換手段
は、前記極性判別手段によって判別された出力電流の極
性が正の場合、前記オフ遅延手段によって遅延された第
1の補正指令を出力し、前記極性判別手段によって判別
された出力電流の極性が負の場合、前記オン遅延手段に
よって遅延された第2の補正指令を出力し、前記極性判
別手段によって判別された出力電流の極性が負から正ま
たは正から負への遷移状態である場合、前記電圧指令を
そのまま出力することを特徴とする。
【0012】この発明では、パルス幅変調された電圧指
令に基づいてトランジスタをオン/オフ制御することに
より、出力電圧のパルス幅を制御する際、前記トランジ
スタのオン/オフ制御タイミングに短絡防止期間を設け
るインバータ回路において、電流検出手段によって出力
電流を検出し、電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がり
における、該電流検出手段によって検出された出力電流
の極性を判別し、補正手段によって、該出力電流の極性
に基づいて前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がり
タイミングを補正する。この結果、出力電流の極性に依
存することなく、出力電圧の波形を電圧指令に一致させ
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
A.実施例の構成 A−1.全体構成 図1は、本発明の実施例によるPWM制御インバータ回
路の構成を示すブロック図である。なお、図示の回路
は、1相分についてのみ記載しているが、3相インバー
タに適用するには、図示のPWM制御インバータ回路9
を電源Eに3回路並列接続すればよい。また、図におい
て、パルス変調回路1を省略しており、図7または図8
に対応する部分には同一の符号を付けている。前述した
従来技術において、図9に示したように、出力電流iou
t>0で電圧指令Vout*が立ち上がるとき、デットタイ
ム△tpの影響が現れる。また、図10に示したよう
に、出力電流iout<0で電圧指令Vout*が立ち下がる
とき、デットタイム△tnの影響が現れる。このため、
電圧指令Vout*の立ち上がり、または立ち下がりで、出
力電流ioutの極性を判定すれば、デットタイム△tp、
△tnの影響を予測でき、補償することが可能になる。
以下、デットタイム△tp、△tnの影響の予測および補
償を実現するための回路構成を説明する。
【0014】図において、デットタイム補償回路10
は、電圧指令Vout*の立ち上がりまたは立ち下がりにお
いて、出力電流ioutの極性を判定し、該極性に応じて
電圧指令Vout*をOFFディレイまたはONディレイさ
せ(詳細は後述)、補正指令Vout**としてデットタイ
ム作成回路2に供給する。デットタイム作成回路2は、
上記補正指令Vout**をその立ち上がりまたは立ち下が
りにおいてデットタイム△tonだけ遅延させ、それぞれ
トランジスタ駆動回路3a,3dに供給する。
【0015】トランジスタ駆動回路3aは、上記デット
タイム△tonだけ遅延された補正指令Vout**でP側ト
ランジスタQpを駆動し、トランジスタ駆動回路3d
は、上記デットタイム△tonだけ遅延された補正指令V
out**でQ側トランジスタQnを駆動する。P側トランジ
スタQpおよびN側トランジスタQnは、電源Eに直列接
続され、トランジスタ駆動回路3a,3dによってオン
/オフ制御されることにより、出力電圧Voutを生成
し、後段の回路に出力する。また、電流検出器11は、
出力線路に設けられており、前述したデットタイム補償
回路10に出力電流ioutをフィードバックしている。
【0016】A−2.デットタイム補償回路の構成 次に、図2は上述したデットタイム補償回路の構成を示
す回路図である。図において、OFFディレイ回路10
aは、図3に示すように、入力に対して出力の立ち下が
りを△toffだけ遅延させるもので、具体的には、電圧
指令Vout*をデットタイム△tpだけ遅延させ、後述す
るスイッチ10gの第1の端子に供給する。ONディレ
イ回路10bは、従来と同様に、入力に対して出力の立
ち上がりを△tonだけ遅延させるもので、具体的には、
電圧指令Vout*をデットタイム△tnだけ遅延させ、上
記スイッチ10gの第3の端子に供給する。また、上記
スイッチ10gの第2の端子には、電圧指令Vout*が直
接供給されている。
【0017】次に、極性検出部10cは、出力電流iou
tの極性を検出する。フリップフロップ回路10d,1
0eは、電圧指令Vout*に基づいて、該極性検出部10
cの出力、すなわち出力電流ioutが、正(iout>
0)、負(iout<0)、負から正または正から負(ゼ
ロクロス)というように、どのような状態であるかを検
出する。具体的には、フリップフロップ回路10dは、
電圧指令Vout*の立ち上がりで、出力電流iout>0と
なると、出力aを「H」とし、出力電流iout<0とな
ると、出力aを「L」とする。フリップフロップ回路1
0eは、電圧指令Vout*の立ち下がりで、出力電流iou
t>0となると、出力bを「H」とし、出力電流iout<
0となると、出力bを「L」とする。
【0018】状態遷移テーブル10fは、フリップフロ
ップ回路10d,10eの出力に基づいて、出力電流i
outが、正(iout>0)、負(iout<0)、負から正
または正から負(ゼロクロス)のいずれの状態であるか
を出力する。具体的には、フリップフロップ回路10d
の出力a、フリップフロップ回路10eの出力bが
「H」+「H」の場合には「1」、「L」+「L」の場
合には「3」、「L」+「H」または「H」+「L」の
場合には「2」となる出力cを出力する。前述したスイ
ッチ10gは、状態遷移テーブルの出力cに基づいて、
OFFディレイ回路10aからの出力、電圧指令Vou
t*、ONディレイ回路10bからの出力のいずれかを選
択的に補正指令Vout**として、図1に示すデットタイ
ム回路2に供給する。具体的には、出力cが「1」の場
合第1の端子を選択し、「2」の場合には第2の端子を
選択し、「3」の場合には第3の端子を選択する。
【0019】B.実施例の動作 次に、上述した実施例の動作について説明する。ここ
で、図4〜図6は、本実施例によるPWM制御インバー
タ回路の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【0020】まず、電圧指令Vout*が立ち上がるとき、
出力電流ioutが正(iout>0)である場合(図4)に
は、図2に示すフリップフロップ回路10d,10eで
は、それぞれ「H」、「H」が出力されるので、状態遷
移テーブル10fでは「1」が出力される。したがっ
て、スイッチ10gでは、第1の端子が選択されるの
で、電圧指令Vout*がOFFディレイ回路10aによっ
て△tpだけOFFディレイされる。すなわち、立ち下
がりが△tpだけ遅延された補正指令Vout**がデットタ
イム回路2に供給される。デットタイム回路2では、上
記補正指令Vout**の立ち上がりがデットタイム△ton
だけ遅延された信号がトランジスタ駆動回路3aに出力
され、上記補正指令Vout**の立ち下がりがデットタイ
ム△tonだけ遅延された信号がトランジスタ駆動回路3
dに出力される。また、P側トランジスタQpは、トラ
ンジスタ駆動回路3aによって、駆動信号によってオン
/オフ制御され、一方、N側トランジスタQnは、トラ
ンジスタ駆動回路3dによって、駆動信号によってオン
/オフ制御されることになる。この結果、出力電圧Vou
tの立ち上がりのときに発生するデットタイム△tpによ
る出力電圧の減分を指令Vout**の立ち下がりを△tpだ
け遅延させることで補償しているので、電圧指令Vout*
に応じた出力電圧Voutが出力される。
【0021】また、電圧指令Vout*が立ち下がるとき、
出力電流ioutが負(iout<0)である場合(図5)に
は、図2に示すフリップフロップ回路10d,10eで
は、それぞれ「L」、「L」が出力されるので、状態遷
移テーブル10fでは「3」が出力される。したがっ
て、スイッチ10gでは、第3の端子が選択されるの
で、電圧指令Vout*がONディレイ回路10bによって
△tnだけONディレイされる。すなわち、立ち上がり
△tnだけ遅延された補正指令Vout**がデットタイム回
路2に供給される。デットタイム回路2では、上記補正
指令Vout**の立ち上がりがデットタイム△tonだけ遅
延された信号がトランジスタ駆動回路3aに出力され、
上記補正指令Vout**の立ち下がりがデットタイム△to
nだけ遅延された信号がトランジスタ駆動回路3dに出
力される。また、P側トランジスタQpは、トランジス
タ駆動回路3aによって、オン/オフ制御され、一方、
N側トランジスタQnは、トランジスタ駆動回路3dに
よって、オン/オフ制御されることになる。この結果、
出力電圧Voutの立ち下がりのときに発生するデットタ
イム△tnによる出力電圧の増分を指令Vout**の立ち上
がりを△tnだけ遅延させることで補償しているので、
電圧指令Vout*に応じた出力電圧Voutが出力される。
【0022】さらに、出力電流ioutがゼロクロスし、
正から負/負から正になった場合(図6)には、図2に
示すフリップフロップ回路10d,10eでは、それぞ
れ「L」、「H」または「H」、「L」が出力されるの
で、状態遷移テーブル10fでは「2」が出力される。
したがって、スイッチ10gでは、第2の端子が選択さ
れるので、電圧指令Vout*がそのままデットタイム回路
2に供給される。デットタイム回路2では、上記補正指
令Vout**の立ち上がりがデットタイム△tonだけ遅延
された信号がトランジスタ駆動回路3aに出力され、上
記補正指令Vout**の立ち下がりがデットタイム△ton
だけ遅延された信号がトランジスタ駆動回路3dに出力
される。また、P側トランジスタQpは、トランジスタ
駆動回路3aによって、オン/オフ制御され、一方、N
側トランジスタQnは、トランジスタ駆動回路3dによ
って、オン/オフ制御されることになる。このとき、デ
ットタイムによる出力電圧の減少または増加がないの
で、電圧指令Vout*に応じた出力電圧Voutが出力され
る。
【0023】なお、上述した動作において、デットタイ
ムによる出力電圧Voutの誤差を補償したとき、出力電
圧Voutが△tpまたは△tnだけ遅れることになるが、
この遅れ時間は、指令V*を実現する時間に対して十分
小さいので無視できる。また、OFFディレイ回路10
aの△tp、ONディレイ回路10bの△tnは、独立し
て設定できるので、デットタイム作成回路2、トランジ
スタ駆動回路3、トランジスタQp,Qnのターンオン/
ターンオフ特定のばらつきに応じて設定すれば、さらに
回路特性によるデットタイムの影響を補償することがで
きる。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように、この発明によれ
ば、出力電流の極性に依存することなく、出力電圧の波
形を電圧指令に一致させることができるという利点が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるPWM制御インバー
タ回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例のデットタイム補償回路の構成を示
すブロック図である。
【図3】 同実施例のOFFディレイ回路によるOFF
ディレイを説明するための概念図である。
【図4】 同実施例のPWM制御インバータ回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図5】 同実施例のPWM制御インバータ回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】 同実施例のPWM制御インバータ回路の動作
を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】 従来のPWM制御インバータ回路の構成を示
すブロック図である。
【図8】 従来のPWM制御インバータ回路の構成を示
すブロック図である。
【図9】 従来のPWM制御インバータ回路の動作を説
明するためのタイミングチャートである。
【図10】 従来のPWM制御インバータ回路の動作を
説明するためのタイミングチャートである。
【図11】 ONディレイ回路によるONディレイを説
明するための概念図である。
【符号の説明】
2 デットタイム作成回路 3 トランジスタ駆動回路(トランジスタ駆動手段) 10 デットタイム補償回路(補正手段) 10a OFFディレイ回路(遅延手段、オフ遅延手
段) 10b ONディレイ回路(遅延手段、オン遅延手段) 10c 極性検出部(極性判別手段、ゼロクロス検出手
段、状態判別手段) 10d,10e フリップフロップ回路(極性判別手
段、状態判別手段) 10f 状態遷移テーブル(極性判別手段、状態判別手
段) 10g スイッチ(切換手段) 11 電流検出器(電流検出手段) Qp P側トランジスタ Qn N側トランジスタ E 電源

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス幅変調された電圧指令に基づいて
    トランジスタをオン/オフ制御することにより、出力電
    圧のパルス幅を制御する際、前記トランジスタのオン/
    オフ制御タイミングに短絡防止期間を設けるインバータ
    回路において、 出力電流を検出する電流検出手段と、 前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がりにおける、
    前記電流検出手段によって検出された出力電流の極性を
    判別し、該出力電流の極性に基づいて前記電圧指令の立
    ち上がりまたは立ち下がりタイミングを補正する補正手
    段とを具備することを特徴とするインバータ回路。
  2. 【請求項2】 前記補正手段は、 前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がりにおける、
    前記電流検出手段によって検出された出力電流の極性を
    判別する極性判別手段と、 前記極性判別手段によって判別された出力電流の極性に
    基づいて前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下がりタ
    イミングを遅延させる遅延手段とを備えることを特徴と
    する請求項1記載のインバータ回路。
  3. 【請求項3】 前記遅延手段は、前記極性判別手段によ
    って前記電圧指令の立ち上がりにおける出力電流の極性
    が正と判別された場合、前記電圧指令の立ち下がりを前
    記短絡防止期間分だけ遅延させる一方、前記極性判別手
    段によって前記電圧指令の立ち下がりにおける出力電流
    の極性が負と判別された場合、前記電圧指令の立ち上が
    りを前記短絡防止期間分だけ遅延させることを特徴とす
    る請求項2記載のインバータ回路。
  4. 【請求項4】 前記極性判別手段は、前記電流検出手段
    によって検出された出力電流のゼロクロスを検出するゼ
    ロクロス検出手段を備え、 前記遅延手段は、前記極性判別手段によって前記出力電
    流のゼロクロスが検出された場合、前記電圧指令の遅延
    を無効にすることを特徴とする請求項2記載のインバー
    タ回路。
  5. 【請求項5】 パルス幅変調された電圧指令に基づいて
    トランジスタをオン/オフ制御することにより、出力電
    圧のパルス幅を制御する際、前記トランジスタのオン/
    オフ制御タイミングに短絡防止期間を設けるインバータ
    回路において、 出力電流を検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段によって検出された出力電流が正、
    負、あるいは負から正または正から負への遷移状態のい
    ずれであるかを検出する状態判別手段と、 前記極正判別手段によって検出された前記出力電流の状
    態に基づいて、前記電圧指令の立ち上がりまたは立ち下
    がりにおける、前記出力電流の極性を判別する極性判別
    手段と、 前記電圧指令の立ち下がりを第1の遅延時間だけ遅延さ
    せ、第1の補正指令として出力するオフ遅延手段と、 前記電圧指令の立ち上がりを第2の遅延時間だけ遅延さ
    せ、第2の補正指令として出力するオン遅延手段と、 前記極性判別手段によって判別された出力電流の極性に
    基づいて、前記電圧指令、前記第1の補正指令、または
    前記第2の補正指令のいずれかを選択的に出力する切換
    手段と、 前記切換手段から出力される、前記電圧指令、前記第1
    の補正指令、または前記第2の補正指令のいずれかによ
    って前記トランジスタをオン/オフ制御するトランジス
    タ駆動手段とを具備することを特徴とするインバータ回
    路。
  6. 【請求項6】 前記切換手段は、前記極性判別手段によ
    って判別された出力電流の極性が正の場合、前記オフ遅
    延手段によって遅延された第1の補正指令を出力し、前
    記極性判別手段によって判別された出力電流の極性が負
    の場合、前記オン遅延手段によって遅延された第2の補
    正指令を出力し、前記極性判別手段によって判別された
    出力電流の極性が負から正または正から負への遷移状態
    である場合、前記電圧指令をそのまま出力することを特
    徴とする請求項5記載のインバータ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001197745A (ja) * 2000-01-07 2001-07-19 Mitsubishi Electric Corp 電力変換装置の保護制御方法および保護制御装置
CN111817594A (zh) * 2019-04-05 2020-10-23 英飞凌科技股份有限公司 用于确定半桥电流的极性的方法和半桥控制器
KR20220026590A (ko) 2019-09-13 2022-03-04 도시바 미쓰비시덴키 산교시스템 가부시키가이샤 전력 변환 장치

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