JPH1056566A - プリンタ - Google Patents

プリンタ

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JPH1056566A
JPH1056566A JP8212462A JP21246296A JPH1056566A JP H1056566 A JPH1056566 A JP H1056566A JP 8212462 A JP8212462 A JP 8212462A JP 21246296 A JP21246296 A JP 21246296A JP H1056566 A JPH1056566 A JP H1056566A
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Withdrawn
Application number
JP8212462A
Other languages
English (en)
Inventor
Minoru Takeuchi
実 竹内
Mitsuo Hirano
美津夫 平野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Priority to TW086110941A priority patent/TW339494B/zh
Priority to GB9716056A priority patent/GB2316259B/en
Priority to US08/907,278 priority patent/US6075621A/en
Priority to KR1019970038215A priority patent/KR100279863B1/ko
Priority to CN97116330A priority patent/CN1096176C/zh
Priority to DE19734878A priority patent/DE19734878A1/de
Priority to FR9710291A priority patent/FR2752653B1/fr
Publication of JPH1056566A publication Critical patent/JPH1056566A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イメージスキャナが読み取った原稿のイメー
ジ情報に基づく記録に濃淡誤差の生じるのを防止し、品
質の高い記録を行なうこと。 【解決手段】 イメージスキャナ16により読み取ら
れたイメージ情報をイメージスキャナ16が読み取った
基準板27の表面濃度情報に応じて補正して記録情報を
作成する制御手段28がイメージ情報から記録情報を作
成する際に濃度補正を行ない、シェーディング補正に加
えて濃度補正を行なうことにより、読み取った原稿のイ
メージ情報に基づく記録に濃淡誤差の生じるのを防止す
るようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原稿のイメージ情
報を読み取るイメージスキャナを搭載したプリンタに係
り、特に、イメージスキャナにより読み取った原稿のイ
メージ情報を再現性よく記録することのできるプリンタ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、搬送ローラおよびこれに圧接
される圧接ローラとの間に所定の記録媒体を挟持してプ
ラテンと記録手段としてのサーマルヘッドとの間に搬送
し、その後、キャリッジに搭載した前記サーマルヘッド
を前記記録媒体に対して所定の圧接力で圧接させ、この
状態で、キャリッジを移動させるとともに、キャリッジ
に搭載したリボンカセットのインクリボンを巻取りなが
ら、所望の記録信号に基づいてサーマルヘッドを動作さ
せることにより、インクリボンのインクを溶融転写して
前記記録媒体に所望の記録を行なう熱転写プリンタが多
く用いられている。
【0003】そして、近年、出願人らは、キャリッジに
イメージスキャナを取付け、キャリッジとプラテンとの
間に所定の原稿を搬送した状態で、前記キャリッジを移
動させながらイメージスキャナにより原稿を走査するこ
とにより前記原稿のイメージ情報を読み取り、このイメ
ージ情報に基づいて所定の記録媒体に記録を行なうよう
にした熱転写プリンタを開発した。このイメージスキャ
ナは、発光部材からイメージ情報を照射する光を照射
し、原稿面において反射した光をレンズを介してセンサ
の整列配置された複数のCCDのいずれかに結像させ、
各CCDの光度をセンサの出力としたものであり、原稿
のイメージ情報の濃淡により光の原稿面における反射率
が異なることにより、イメージ情報に対応したセンサの
出力が得られるようになっている。
【0004】このような熱転写プリンタにおいては、原
稿の読み取りを行なう場合に、この原稿を保持する原稿
ホルダを用い、この原稿ホルダを搬送しながら、前記イ
メージスキャナにより原稿の読み取りを行なうようにし
ている。
【0005】図8はこのような熱転写プリンタに用いら
れる原稿ホルダを示したもので、原稿ホルダ1は、平板
状のホルダベース2を有しており、このホルダベース2
の一面側には、透明材料からなるホルダカバー3が前記
ホルダベース2の一端部に対して接着剤4により接着す
ることにより一体に形成されている。そして、前記ホル
ダカバー3をめくり上げることにより前記ホルダベース
2に対してホルダカバー3を開閉できるようになってお
り、前記ホルダベース2とホルダカバー3との間に所定
の原稿を保持するようになされている。
【0006】そして、前記原稿ホルダ1の前記ホルダベ
ース2とホルダカバー3との間に所定の原稿を保持した
状態で熱転写プリンタに設置し、この原稿ホルダ1を搬
送しながら、前記イメージスキャナにより原稿のイメー
ジ情報の読み取りを行なうようになっている。その後、
前記熱転写プリンタに所定の記録媒体を設置し、この記
録媒体を間欠的に搬送しながらキャリッジを動作させ
て、サーマルヘッドにより読み取った原稿のイメージ情
報に基づいて、記録媒体に対して記録を行なうことがで
きる。
【0007】前述したイメージスキャナによる原稿の読
み取りは、イメージスキャナに配設されている発光部材
から原稿に対して光が照射され、その光の反射光を受光
して所定のイメージを読み取るようになっている。前記
発光部材は2つのランプなどから構成されているため、
これらのランプからそれぞれ照射された光は原稿上にお
いて部分的に重なることになる。この2つの光が重なる
部分の反射光は他の単独の光の反射光よりも明るいた
め、読み取ったイメージ画像には現実の濃淡と異なる濃
淡の情報が含まれていることとなる。すなわち、読み取
ったイメージ画像は、光が重なっている部分の濃淡が現
実よりも明るい濃淡として読み取られ、他の部分の濃淡
はこれよりも暗い濃淡として読み取られてしまう。
【0008】また、イメージスキャナのランプ、レン
ズ、センサなどの特性のばらつきによっても、センサの
出力に乱れの生じることがある。
【0009】このような不具合を解消するために、本件
出願人は、プラテンの記録領域外に濃淡のない白色の板
からなる白色基準板を配設し、原稿の読み取り開始前に
予め前記白色基準板を読み取り、この白色基準板の読み
取り画像に生じている濃淡差がなくなるように補正す
る、いわゆるシェーディング補正を行なうことを提案し
ている。
【0010】このシェーディング補正は、図9に示すよ
うにして行なわれる。図9の各グラフにおける横軸はイ
メージスキャナのセンサを構成する各CCDを一端から
他端まで順に示したものであり、縦軸は各CCDにおけ
る出力(階調度:0〜255)を示したものである。
【0011】そして、前記イメージスキャナにより白色
基準板を読み取ると、イメージスキャナの2つのランプ
の中間部分に位置する各CCDの出力は大きく、また、
いずれかのランプの外側に位置する各CCDの出力は小
さくなる。この状態が図9aに示されている。
【0012】この図9aから明らかなように、イメージ
スキャナのセンサの出力波形は、中央部の各CCDから
のものが高く、両端部の各CCDからのものが低いよう
な曲線を描くことになる。
【0013】そこで、シェーディング補正として、図9
bに示す、図9aにおけるセンサの出力波形と凹凸を逆
にした補正係数(0.5〜1.5)を作成し、この図9
bの補正係数を図9aのセンサの出力波形に乗じる。す
ると、このシェーディング補正の結果として図9cに示
すように、X軸と平行な理想のセンサの出力波形が得ら
れる。
【0014】したがって、このシェーディング補正を行
なえば、前述した2つのランプからの光が重なって反射
する光によって生じるイメージ画像の濃淡誤差を補正す
ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のプリンタにおいては、イメージスキャナにより
読み取られる原稿がその読み取り位置において前記白色
基準板の平面に対し前後に傾くなど角度を有してしまう
ことになると、前述したシェーディング補正を行なって
も、この実際に原稿の位置する面に白色基準板があると
仮定したときのセンサからの実際の出力波形は、図9d
に示すように、右上がりの勾配を有する直線を描くこと
になってしまう。しかも、この図9dの出力波形の高低
差は図9aにおける出力波形より大きくなってしまう。
【0016】また、前記イメージスキャナの各ランプの
光量の不均一による照射範囲のばらつきなどが生じる
と、写真などをイメージスキャナにより読み取ったとき
に無彩色で明度の高い白や灰色の部分に濃度の不均一な
白むらと称する濃淡誤差の生じることがある。
【0017】このため、シェーディング補正のみを行な
っただけでは、イメージスキャナにより読み込んだイメ
ージ情報に基づいて得られる記録画像は、前記読み取り
素子に対応する記録素子の上下位置において誤った濃淡
が生じてしまい、記録品質が低下してしまう場合があっ
た。
【0018】本発明は、前記した点に鑑みてなされたも
ので、イメージスキャナに対して原稿が傾いて搬送され
たり、またイメージスキャナの発光部材の光量にばらつ
きがあっても、読み取った原稿のイメージ情報に基づく
記録に濃淡誤差の生じるのを防止し、品質の高い記録を
行なうことができるプリンタを提供することを目的とす
るものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の発明に係るプリンタの特徴は、イメー
ジスキャナにより読み取られたイメージ情報をイメージ
スキャナが読み取った基準板の表面濃度情報に応じて補
正して記録情報を作成する制御手段がイメージ情報から
記録情報を作成する際に濃度補正を行なう点にある。そ
して、このような構成を採用したことにより、シェーデ
ィング補正に加えて濃度補正を行なうので、読み取った
原稿のイメージ情報に基づく記録に濃淡誤差の生じるの
を防止することができる。
【0020】また、請求項2に記載の発明に係るプリン
タの特徴は、濃度補正が、基準板と原稿の傾きの不一致
による濃度補正と、イメージスキャナの発光部材の照射
範囲のばらつきによる白むら補正とを含んでいる点にあ
る。そして、このような構成を採用したことにより、イ
メージスキャナに対して原稿が傾いて搬送されたり、ま
たイメージスキャナの発光部材の光量にばらつきがあっ
ても、読み取った原稿のイメージ情報に基づく記録に濃
淡誤差の生じるのを防止することができる。
【0021】請求項3に記載の発明に係るプリンタの特
徴は、濃度基準チャートを前記イメージスキャナにより
読み込み、この濃度基準チャートのチャート情報に基づ
いて前記濃度補正を行なう点にある。そして、このよう
な構成を採用したことにより、この濃度基準チャートを
原稿読み取り前にイメージスキャナに読み取らせてセン
サの出力波形を検出することにより良好な濃度補正を行
なうことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は本発明に係るプ
リンタの一例としての熱転写プリンタの一実施形態を示
したもので、プリンタのフレーム8には、長手方向に沿
って延在する平板状のプラテン9が配設されており、前
記フレーム8の両側面の間には、前記プラテン9の前方
に位置し前記プラテン9と平行に延在するキャリッジシ
ャフト10が支持されている。このキャリッジシャフト
10には、キャリッジ11がこのキャリッジシャフト1
0に沿って往復動自在に取付けられており、このキャリ
ッジ11の先端部には、前記プラテン9に対向するよう
に記録手段としてのサーマルヘッド12が接離動作自在
に取付けられている。
【0023】さらに、前記キャリッジ11の上面には、
図示しないインクリボンを収納し、このインクリボンを
前記サーマルヘッド12とプラテン9との間に案内する
リボンカセット13が着脱自在に装着されるようになさ
れており、前記キャリッジ11の上面には、前記リボン
カセット13のインクリボンを巻取るための巻取りボビ
ン14およびインクリボンを送り出す送出しボビン15
がそれぞれ配設されている。
【0024】また、本実施形態においては、図2に示す
ように、前記キャリッジ11の一側には、イメージスキ
ャナ16が配設されており、図3に示すように、前記イ
メージスキャナ16の前記プラテン9に対向する面に
は、開口部17が形成されている。また、前記イメージ
スキャナ16の内部の前記開口部17の両側には、ラン
プ等からなる2つの発光部材18,18が前記開口部1
7に指向するように配設されており、前記イメージスキ
ャナ16の内部には、前記発光部材18から原稿に対し
て照射した光の反射光を図示しないレンズを介して受光
し、その光量に対応する出力を行なうイメージセンサユ
ニット19が配設されている。このイメージセンサユニ
ット19のセンサは、前記反射光を受光するため整列配
置された複数のCCDのような読み取り素子(図示せ
ず)により構成され、各読み取り素子の光度をセンサの
出力としたものであり、原稿のイメージ情報の濃淡によ
り光の原稿面における反射率が異なることにより、イメ
ージ情報に対応したセンサの出力が得られるようになっ
ている。
【0025】さらに、前記フレーム8の一端部下側に
は、キャリッジ駆動モータ20がその出力軸が前記フレ
ーム8の上面に貫通するように配設されており、このキ
ャリッジ駆動モータ20の前記出力軸には、このキャリ
ッジ駆動モータ20により回転駆動される駆動プーリ2
1が配設されている。また、前記フレーム8の他端部上
面には、従動プーリ22が回転自在に配設されており、
前記駆動プーリ21と従動プーリ22との間には、一部
が前記キャリッジ11の下面に連結されたキャリッジ駆
動ベルト23が掛け渡されている。そして、前記キャリ
ッジ駆動モータ20を回転駆動して前記駆動プーリ21
を介してキャリッジ駆動ベルト23を駆動させることに
より、前記キャリッジ11をキャリッジシャフト10に
沿ってプラテン9と平行に往復動させるようになされて
いる。
【0026】また、前記プラテン9の後部下方には、所
定の記録媒体を所定速度で搬送する搬送ローラ24が配
設されており、この搬送ローラ24の下方には、この搬
送ローラ24に圧接される複数の圧接ローラ25が回転
自在に配設されている。さらに、前記フレーム8の後方
には、図示しない給紙装置が配置されるようになされて
おり、この給紙装置には、例えば、所定の原稿を保持し
た原稿ホルダ1と記録媒体とが交互に重ねた状態で収納
されるようになされている。そして、図示しない搬送モ
ータにより前記搬送ローラ24を回転駆動させることに
より、前記給紙装置から前記搬送ローラ24とこの圧接
ローラ25との間に供給される原稿ホルダ1および記録
媒体をサーマルヘッド12とプラテン9との間に搬送す
るようになされている。さらに、前記プラテン9の上方
には、記録後の記録媒体を案内する排紙ローラ26が配
設されている。
【0027】また、前記フレーム8のプラテン9の一側
には、前記イメージスキャナ16による読み取りの際に
シェーディング補正を行なうための基準板たる白色基準
板27が配設されている。この白色基準板27は、表面
を白色一色の無模様に形成されている。また、この白色
基準板27は、前記キャリッジ11の停止位置を認識す
るためのマーカとしても機能するようになっている。
【0028】図5は本実施形態の熱転写プリンタの制御
装置の一実施形態を示したもので、CPU28には、使
用される記録媒体の種類に応じた記録条件等が記憶され
たROM29および各種データを記憶するRAM30が
接続されている。CPU28には、前記イメージスキャ
ナ16により読み取られたイメージ情報が送られるよう
になされており、このCPU28からは、前記サーマル
ヘッド12への通電制御を行なうサーマルヘッド駆動回
路31、前記サーマルヘッド12をプラテン9に対して
接離動作させるサーマルヘッド接離駆動回路32、前記
イメージスキャナ16の駆動制御を行なうイメージスキ
ャナ駆動回路33、キャリッジ駆動モータ駆動回路34
および搬送ローラ駆動回路35に対してそれぞれ制御信
号が送られるようになされている。
【0029】ここで、前記イメージスキャナ16により
読み取った原稿のイメージ情報に関する濃度補正につい
て説明する。
【0030】この濃度補正としては、前記イメージスキ
ャナ16により読み取られる原稿がその読み取り位置に
おいて前記白色基準板27の平面に対し前後に傾くなど
角度を有している場合の補正がある。すなわち、原稿が
白色基準板27の平面に対し角度を有していると、前記
白色基準板27と実際に読み取られる原稿の傾きの不一
致が生じてしまうため、いくらイメージスキャナ16に
より白色基準板27の表面の読み取りを行なってシェー
ディング補正を行なうようにしても、読み取った原稿の
イメージ情報に基づく記録媒体上の記録には濃淡誤差が
生じてしまうため、この濃淡誤差を防止するため濃度補
正が必要である。
【0031】図6は、この濃度補正をシェーディング補
正に加味した実施の形態を示すものであり、図6の各グ
ラフにおける横軸はイメージスキャナ16のセンサを構
成する各CCDを一端から他端まで順に示したものであ
り、縦軸は各CCDにおける出力(階調度:0〜25
5)を示したものである。
【0032】図6において、イメージスキャナ16によ
り白色基準板27を読み取ると、イメージスキャナの2
つの発光部材18,18の中間部分に位置する各CCD
の出力は大きく、また、いずれかの発光部材18,18
の外側に位置する各CCDの出力は小さくなる。この状
態が図6aに示されている。
【0033】この図6aから明らかなように、イメージ
スキャナ16のセンサの出力波形は、中央部の各CCD
からのものが高く、両端部の各CCDからのものが低い
ような曲線を描くことになる。
【0034】そこで、シェーディング補正として、図6
bに示す、図6aにおけるセンサの出力波形の凹凸を逆
にした補正係数を作成し、この図6bの補正係数を図6
aのセンサの出力波形に乗じる。すると、このシェーデ
ィング補正の結果として図6cに示すように、X軸と平
行な理想のセンサの出力波形が得られるはずであるが、
前述したようにイメージスキャナ16により読み取られ
る原稿がその読み取り位置において前記白色基準板27
の平面に対し前後に傾くなど角度を有してしまうことに
なると、前述したシェーディング補正を行なっても、こ
の実際に原稿の位置する面に白色基準板27があると仮
定したときのセンサからの実際の出力波形は、図6dに
示すように、右上がりの勾配を有する直線を描くことに
なってしまう。しかも、この図6dの出力波形の高低差
は図6aにおける出力波形より大きくなってしまう。
【0035】ところで、前述した白色基準板27と原稿
の傾きについてであるが、プリンタ製造における各部品
の組み立て時に白色基準板27の向きは容易に検出する
ことができるし、また、プリンタの機構の組み立て完成
時に原稿ホルダに保持した原稿を読み取り位置に位置決
めすることにより原稿の向きも容易に検出できるので、
白色基準板27と原稿の傾きはプリンタの機構の完成時
に検出可能である。そこで、この白色基準板27と原稿
の傾きに基づく図6eの補正係数を算出し、これを図6
dのセンサの出力波形に乗じる。この結果、図6fに示
す補正された出力波形が得られる。この図6fにおける
センサの出力波形は、図6dにおける出力波形と比較し
て高低差が緩やかになっている。
【0036】したがって、この図6fの出力波形を基準
とすれば、単なるシェーディング補正のみでなく、白色
基準板27と原稿の傾きに基づく濃度補正も行なうこと
になるので、濃淡誤差の生じるのを防止して、品質の高
い記録を行なうことができることになる。
【0037】一方、イメージスキャナ16の各発光部材
18の光量の不均一による照射範囲のばらつきなどが生
じると、前述したように写真などをイメージスキャナ1
6により読み取ったときに無彩色で明度の高い白や灰色
の部分に濃度の不均一な白むらと称する濃淡誤差の生じ
ることがある。したがって、この白むらによる濃度誤差
を防止するための濃度補正を前述したシェーディング補
正と傾きによる濃度補正に加味すれば、さらに良好な品
質の記録を行なうことができる。
【0038】図7は、このような白むら解消の濃度補正
を加味した実施の形態を示すものであり、図7a〜eは
前述した図6a〜eと同様である。
【0039】そこで、図7eに示す白色基準板27と原
稿の傾きに基づく補正係数を算出したら、ついで、あら
かじめ設定しておいた図7fに示す白むら解消のための
補正係数を図7eの補正係数とともに図7dのセンサの
出力波形に乗じる。この結果、図7gに示す補正された
出力波形が得られる。この図7gにおけるセンサの出力
波形は、図7dにおける出力波形と比較するまでもなく
ほとんど高低差がなくなっている。
【0040】したがって、この図7gの出力波形を基準
とすれば、単なるシェーディング補正のみでなく、白色
基準板27と原稿の傾きに基づく濃度補正ならびに白む
ら解消の濃度補正も行なうことになるので、濃淡誤差の
生じるのを防止して、品質の高い記録を行なうことがで
きることになる。
【0041】つぎに、前述した構成からなる本実施形態
の作用について説明する。
【0042】まず、図示しない原稿ホルダに原稿を装着
する。
【0043】つぎに、前記熱転写プリンタにより前記原
稿ホルダに保持された原稿の読み取りと記録媒体への記
録を行なう場合は、まず、前記原稿が保持された原稿ホ
ルダと記録媒体とを交互に重ねた状態で給紙装置に収納
しておく。
【0044】そして、CPU28からの制御信号により
前記搬送ローラ24を回転駆動させることにより、前記
給紙装置から前記搬送ローラ24とこの圧接ローラ25
との間に供給される原稿ホルダをサーマルヘッド12と
プラテン9との間に搬送する。
【0045】続いて、CPU28からの制御信号により
イメージスキャナ16がシェーディング補正のために白
色基準板27の走査を行ない、そのセンサの出力波形が
RAM30に入力される。なお、あらかじめRAM30
には図6eの傾き補正係数、あるいは、図7eとfの傾
き補正係数と白むら補正係数が入力されており、シェー
ディング補正を行なった出力波形が前記補正係数を乗じ
ることにより補正される。
【0046】つぎに、CPU28からの制御信号により
キャリッジ駆動モータ20を駆動してキャリッジ11を
移動させてイメージスキャナ16を原稿に対して横方向
に走査させる。すると、原稿を読み取るために前記イメ
ージスキャナ16が右方向へ移動し、各発光部材18か
ら原稿に光を照射するとともに、この原稿からの反射光
をイメージセンサユニット19により受光して原稿の横
方向のイメージ情報を読み取る。前記CPU28はこの
イメージ情報に前記RAM30に記憶させてある前記補
正係数に基づいて補正された出力波形を加味して前記R
AM30に記憶させておく。
【0047】その後、搬送ローラ24を駆動して原稿ホ
ルダを所定量搬送し、再度、キャリッジ11を移動させ
ながら、原稿のつぎの部位のイメージ情報を読み取る。
前記CPU28はこのイメージ情報に前記RAM30に
記憶させてある前記補正係数に基づいて補正された出力
波形を加味して前記RAM30に記憶させておく。
【0048】このようにして、原稿の搬送とイメージス
キャナ16による原稿のイメージ情報の読み取りとを交
互に行ない、原稿のすべてのイメージ情報の読み取りを
行なったら、原稿を保持している原稿ホルダを排出する
ことにより、原稿のイメージ情報の読み取り動作が終了
する。
【0049】そして、CPU28からの制御信号により
前記搬送ローラ24を回転駆動させることにより、前記
給紙装置から前記搬送ローラ24とこの圧接ローラ25
との間に供給される記録媒体をサーマルヘッド12とプ
ラテン9との間に搬送する。その後、CPU28からの
制御信号により前記サーマルヘッド12をプラテン9に
圧接させた状態で、キャリッジ駆動モータ20を駆動し
てキャリッジ11を移動させるとともに、巻取りボビン
14を回転駆動してインクリボンを巻取りながら、前記
RAM30に記憶されたシェーディング補正および濃度
補正後の原稿のイメージ情報に基づいてサーマルヘッド
12の発熱素子を選択的に発熱させることにより、所定
の記録媒体に対して補正を行なった出力波形を用いて記
録を行なうことになる。この出力波形としては、前述し
たようにシェーディング補正に、図6eの傾き補正係
数、あるいは、図7eとfの傾き補正係数と白むら補正
係数による補正を加えたものとされる。
【0050】したがって、本実施形態においては、イメ
ージスキャナ16が読み取った原稿のイメージ情報をシ
ェーディング補正のみならず濃度補正して記録情報に変
換しているため、記録の濃淡誤差を補正することができ
る。
【0051】なお、本発明は、前述した実施形態に限定
されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能で
ある。
【0052】例えば、前述した実施の形態においてはシ
ェーディング補正のための基準板として白色基準板27
をプラテン9の長手方向の延長上に配設したように説明
したが、基準板を原稿の読み取りに用いる原稿ホルダの
ホルダベースまたはホルダカバーに設けるようにしても
よい。
【0053】また、前述した実施の形態においては、濃
度補正に用いる傾き補正係数と白むら補正係数をプリン
タの機構完成時にあらかじめ設定するように説明した
が、イメージスキャナによる原稿の読み取り前に傾き補
正係数と白むら補正係数とを合わせた濃度補正係数を設
定することも可能である。
【0054】このためには、イメージスキャナにより読
み込ませる濃度基準チャートと称するシートが用いられ
る。この濃度基準チャートは、イメージスキャナにより
読み取られる側の表面に一例として反射率50%の灰色
の単色原稿が記載されたものである。
【0055】そして、実際の原稿の読み取りの前にこの
濃度基準チャートを原稿ホルダに装着してイメージスキ
ャナにより濃度基準チャートの反射率50%の灰色の単
色原稿が記載された面を読み取り、読み取った濃度基準
チャートのイメージ情報に前述した実施の形態における
と同様のシェーディング補正を施してセンサの出力波形
を形成し、この形成した出力波形を基に濃度補正係数を
設定する。そして、この濃度補正係数をシェーディング
補正した出力波形に乗じて、最終的な出力波形を決定す
る。この最終的な出力波形が高低差のない直線状になれ
ば、前述した濃度補正係数を実際に読み取った原稿のイ
メージ情報の出力波形に乗じるような補正を行なえばよ
い。また、もし、前述した最終的な出力波形が高低差を
有する曲線状になってしまったら、イメージスキャナに
よる濃度基準チャートの読み取りから再開する。
【0056】このように濃度基準チャートをイメージス
キャナに読み取らせてセンサの出力波形を検出すること
によりさらに良好な濃度補正を行なうことができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプリンタに
よれば、イメージスキャナに対して原稿が傾いて搬送さ
れたり、またイメージスキャナの発光部材の光量にばら
つきがあっても、読み取った原稿のイメージ情報に基づ
く記録に濃淡誤差の生じるのを防止し、品質の高い記録
を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るプリンタの実施の形態を示す熱
転写プリンタの平面図
【図2】 図1のキャリッジ部分の平面図
【図3】 図1のイメージスキャナ部分の平面図
【図4】 図1の側面図
【図5】 図1の熱転写プリンタの制御装置の実施の一
形態を示すブロック図
【図6】 図1の熱転写プリンタにおける濃度補正の具
体例を示すグラフ
【図7】 図1の熱転写プリンタにおける濃度補正の他
の具体例を示すグラフ
【図8】 従来の原稿ホルダを示す平面図
【図9】 従来のプリンタにおけるシェーディング補正
の具体例を示すグラフ
【符号の説明】
8 フレーム 9 プラテン 11 キャリッジ 12 サーマルヘッド 16 イメージスキャナ 18 発光部材 19 イメージセンサユニット 20 キャリッジ駆動モータ 24 搬送ローラ 25 圧接ローラ 27 白色基準板 28 CPU 29 ROM 30 RAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿のイメージ情報を読み取るイメージ
    スキャナと、少なくともこのスキャナが読み取ったイメ
    ージ情報を記録媒体に記録する記録手段と、前記イメー
    ジスキャナが読み取ったイメージ情報を記録する際の出
    力を均一に補正するために前記イメージスキャナにより
    表面の濃度を読み取られる基準板と、前記イメージスキ
    ャナにより読み取られたイメージ情報をイメージスキャ
    ナが読み取った前記基準板の表面濃度情報に応じて補正
    して記録情報を作成する制御手段とを有するプリンタで
    あって、前記制御手段が前記イメージ情報から記録情報
    を作成する際に濃度補正を行なうことを特徴とするプリ
    ンタ。
  2. 【請求項2】 前記濃度補正は、前記基準板と原稿の傾
    きの不一致による濃度補正と、前記イメージスキャナの
    発光部材の照射範囲のばらつきによる白むら補正とを含
    んでいることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 濃度基準チャートを前記イメージスキャ
    ナにより読み込み、この濃度基準チャートのチャート情
    報に基づいて前記濃度補正を行なうことを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のプリンタ。
JP8212462A 1996-08-12 1996-08-12 プリンタ Withdrawn JPH1056566A (ja)

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GB9716056A GB2316259B (en) 1996-08-12 1997-07-31 Image sensing apparatus and shading correction method
US08/907,278 US6075621A (en) 1996-08-12 1997-08-06 Image sensing apparatus and shading correction method
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DE19734878A DE19734878A1 (de) 1996-08-12 1997-08-12 Bilderfassungsvorrichtung und Schattierungskorrekturverfahren
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