JPH09222681A - シェーディング補正用の原稿ホルダ - Google Patents

シェーディング補正用の原稿ホルダ

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JPH09222681A
JPH09222681A JP8053806A JP5380696A JPH09222681A JP H09222681 A JPH09222681 A JP H09222681A JP 8053806 A JP8053806 A JP 8053806A JP 5380696 A JP5380696 A JP 5380696A JP H09222681 A JPH09222681 A JP H09222681A
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JP8053806A
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Inventor
Mitsuo Tsushima
光男 対馬
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像読取り装置のセンサユニットに配設され
た各CCD素子の出力ムラの問題点に対処するために、
白色の基準板の基準情報を読取って補正基準データを求
め、各CCD素子毎に同一の出力値に補正するシェーデ
ィング補正が施されている。従来のシェーディング補正
においては、基準板の汚れ、傷により、補正基準データ
に狂いが生じ、画像読取り装置から出力する画像データ
が印刷時には筋状の濃淡が生じるという問題があった。 【解決手段】 ホルダベースと前記ホルダベースの一面
側に重ねられる透明のホルダカバー3からなり、前記ホ
ルダベースと前記ホルダカバー3との間に原稿を挟持し
た状態で、画像読取り装置に搬送される原稿ホルダ1で
あって、前記画像読取り装置に搬送される方向の先頭部
にシェーディング補正用基準部材50を設けたことを特
徴とする原稿ホルダ1を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イメージスキャナ
を有する熱転写プリンタに用いる、原稿を保持するため
の原稿ホルダに係わり、特に、整列配置された複数のC
CD素子を有する画像読取り手段のシェーディング補正
時に有用な原稿ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】キャリッジにイメージスキャナを有する
熱転写プリンタにおいて、原稿の読取りを行う場合に、
この原稿を保持する原稿ホルダなるものを使用するもの
がある。この原稿ホルダをイメージスキャナが走査する
ことにより、挟持されている原稿のイメージ情報を読取
り、このイメージ情報に基づいて所定の印刷用紙に印刷
を行うようにしている。
【0003】図12はこのような原稿ホルダの一例を示
したもので、原稿ホルダ1は、平板状のホルダベース2
を有し、このホルダベース2の一面側には、透明材料か
らなるホルダカバー3が前記ホルダベース2の上端部に
対して接着剤4により固定されている。前記ホルダベー
ス2と前記ホルダカバー3との間に所定の原稿を保持す
るようになされている。
【0004】次に、前記イメージスキャナにおけるシェ
ーディング補正について述べる。
【0005】一般に、光源から光を原稿に照射し、原稿
から反射した反射光を整列配置された複数のCCD素子
により読取って原稿の画像情報を電気信号に変換して出
力するイメージスキャナと称される画像読取り手段が、
コンピュータの周辺機器や画像読取り手段を搭載した記
録装置などに用いられている。
【0006】図6は画像読取り手段としてのイメージス
キャナ9の一般的なものの要部を示すものであり、イメ
ージスキャナ9は、略直方体形状に形成されたケース体
20を有している。このケース体20の図6において上
方に示す原稿18と対向する一側面には開口20aが形
成されている。そして、図6において上方左右両端に示
すケース体20の開口20aの近傍の内部には、レンズ
21を介して原稿18に向かって光を照射するための光
源22が配設されている。さらに、ケース体20の略中
央部には、原稿18から反射した反射光により原稿18
の画像情報を電気信号に変換して出力するために、読取
る画素(ドット)の数に対応して、例えば原稿18を読
取る際の分解能(ドット数)が120個の場合には12
0個の図6において紙面垂直方向に整列配置されたCC
D素子(図示せず)を具備するセンサユニット24が配
設されている。
【0007】ところで、イメージスキャナ9のセンサユ
ニット24に配設された各CCD素子は、それぞれの感
度が全て同一ということはなく、例えば同一の白色を読
込んだ場合においても、CCD素子によっては、その出
力値が50となったり70となったりしてしまい、同一
の色がドットによって白くなったり黒くなったりしてし
まうという問題点があった。
【0008】また、各CCD素子により読取られる原稿
18から反射する反射光は、光源22の位置がセンサユ
ニット24に配設されたCCD素子に対して平行でない
ために、CCD素子の配列方向に対して中央部が明るく
両端が暗くなる。すなわち、各CCD素子の配列方向の
両端に位置するCCD素子の最大出力が低く、配列方向
の中央に位置するCCD素子の最大出力が高くなるとい
う特性を有しており、この特性によっても、同一の色を
読込んだ場合に、各CCD素子の出力値が配列位置によ
って異なり、同一の色が配列位置によって白くなったり
黒くなってしまうという問題点があった。
【0009】このようなスキャナの出力ムラと称される
問題点は、光源22の光度ムラ、レンズ21の精度、原
稿18とCCD素子との位置精度(原稿18とCCD素
子との距離)ムラなどによっても生じる。
【0010】そこで、このようなスキャナの出力ムラと
いう問題点に対処するために、一般的には、図13およ
び図14に示すような白色の基準板25を設けて、イメ
ージスキャナ9により原稿18の画像情報を読込む際
に、予め基準板25の明るさおよび色(基準情報)を読
取って、各CCD素子毎に読取った基準板25の基準情
報による読込みデータ(出力値)をCCD素子の出力の
最大値となるように補正基準データを求め、この補正基
準データを用いることにより、同一の色を読込んだ際の
各CCD素子毎に異なる出力値を、各CCD素子毎に同
一の出力値に補正するシェーディング補正が施されてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のシェーディング補正においては、基準板25に
小さなゴミなどが付着して汚れたり、基準板25に傷が
生じた場合などに、補正基準データに狂いが生じ、イメ
ージスキャナ9から出力する画像データが印刷時には筋
状の濃淡が生じるという問題があった。
【0012】すなわち、一般的なゴミは基準板25の色
(白色)より白くなく(明度が低く)、また、基準板2
5の凹傷は、イメージスキャナ9(CCD素子)の出力
を低い方にずらし、基準板25の凸傷は、イメージスキ
ャナ9(CCD素子)の出力を高い方にずらしてしまう
ことになる。
【0013】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、シェーディング補正時にはゴミがなく
無傷な新しい状態の基準部材から基準情報を読取ること
ができる、前記基準部材を設けた原稿ホルダを提供する
ものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】前述した問題を解決する
ための原稿ホルダは、ホルダベースと前記ホルダベース
の一面側に重ねられる透明のホルダカバーからなる。前
記ホルダベースと前記ホルダカバーとの間に原稿を挟持
し、原稿読取り時に画像読取り装置へ原稿を挟持したま
ま搬送する。前記画像読取り装置に搬送される方向の前
記原稿ホルダの先頭部にシェーディング補正用基準部材
が設けられており、原稿の読取り開始時に、前記基準部
材より基準情報を読取りシェーディング補正を行う。
【0015】請求項2に記載の原稿ホルダは、前記原稿
ホルダのホルダベースに印刷によって基準部材を形成し
たものである。
【0016】請求項3に記載の原稿ホルダは、前記原稿
ホルダのホルダカバーに印刷によって基準部材を形成し
たものである。
【0017】請求項4に記載の原稿ホルダは、シール等
の着脱自在な基準部材をホルダカバー上に着設したもの
である。
【0018】請求項5に記載の原稿ホルダは、着脱自在
な基準部材をホルダベースとホルダカバーとの間に挟持
したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1乃至
図11を参照して説明する。
【0020】図1および図2に本発明に係わる原稿ホル
ダ1の一実施例を示している。図1には、ホルダカバー
からみた原稿ホルダの平面図を示し、図2には、原稿ホ
ルダの側面図を示している。
【0021】原稿ホルダ1の基本構造は図1および図2
に示すように、平板状のホルダベース2を有している。
このホルダベース2の一面側には、透明材料からなるホ
ルダカバー3が前記ホルダベース2の上端部に対して接
着剤4等の連結手段にて一体に取付けられている。前記
ホルダベース2とホルダカバー3との間には、このホル
ダベース2とホルダカバー3との間に弱い粘着力を付与
する微弱粘着部5が形成されている。そして、前記ホル
ダカバー3を前記微弱粘着部5の粘着力に抗してめくり
上げることにより前記ホルダベース2に対してホルダカ
バー3を開閉できるようになっており、前記ホルダベー
ス2とホルダカバー3との間に所定の原稿を保持するよ
うになされている。
【0022】原稿ホルダ1の先頭部に、原稿の画像情報
を読取る際の基準情報(ホワイトバランス)を得るため
の基準部材50が設けられている。基準部材50はホル
ダベース2に印刷されており、前述したようにホルダカ
バー3が取付られて保護されている。この基準部材50
は、原稿を読取る際の基準情報を得るために明度の高い
白色で形成される。
【0023】図3乃至図8に、原稿を挟持した原稿ホル
ダからイメージ情報を読取るイメージスキャナを有する
熱転写プリンタの一実施例を示す。
【0024】図3に示すように、キャリッジユニット4
4の下方には、駆動ベルト45が配設されており、キャ
リッジユニット44は、駆動ベルト45の一箇所に固着
されている。この駆動ベルト45は、図3においてフレ
ーム42の左右両端部近傍に配設された左右1対のプー
リ6、6に巻回されている。右方に示す一方のプーリ6
は、図3において右方に破線にて示す駆動手段としての
ステップモータ等からなるキャリッジモータ7の駆動力
をもって回転可能とされている。また、キャリッジモー
タ7は、フレーム42の所望の位置に配設された図9に
示す制御手段8に電気的に接続されており、制御手段8
から送出される制御指令に基づいて駆動されるようにな
っている。
【0025】すなわち、制御手段8から送出される制御
指令に基づいてキャリッジモータ7を駆動することによ
り、キャリッジユニット44は、図3において両矢印A
にて示すように、プラテン3に沿って往復移動するよう
になっている。
【0026】前記駆動ベルト45、プーリ6、6および
キャリッジモータ7によりキャリッジユニット44を後
述する画像読取り手段としてのイメージスキャナ9の副
走査方向と直交する主走査方向に往復移動させるための
駆動手段10が構成されている。
【0027】図3および図5に示すように、キャリッジ
ユニット44は、右方に位置するキャリッジ部11と、
キャリッジ部11の左方に位置するスキャナ搭載部12
とを有している。
【0028】前記キャリッジ部11には、プラテン43
の記録面43aに対向するようにして記録手段としての
サーマルヘッド13が配設されている。このサーマルヘ
ッド13は、制御手段8の制御指令により、記録データ
に基づいて選択的に発熱される整列配置された複数の発
熱素子(図示せず)を備えており、図示しないヘッド駆
動機構により用紙19を介してプラテン43の記録面4
3aにたいして接離自在とされている。そして、プラテ
ン43の記録面43aに対し当接しているヘッドダウン
状態におけるサーマルヘッド13とプラテン43との当
接位置が記録位置とされている。
【0029】また、キャリッジ部11の上面には、図3
において左方に想像線にて示すように、マルチカラーイ
ンクリボン(図示せず)を収納し、このマルチカラーイ
ンクリボンをサーマルヘッド13の前方に案内するリボ
ンカセット15が装着可能とされている。さらに、キャ
リッジ部11には、巻取りボビン16および送出ボビン
17がそれぞれの先端部をキャリッジ部11の上面から
突出するようにして配設されている。この巻取ボビン1
6および送出ボビン17は、周知のリボン走行機構(図
示せず)の一部を構成するものであり、リボン走行機構
を駆動することにより、キャリッジ部11の上面に装着
されたリボンカセット15の内部に収納されたマルチカ
ラーインクリボンを走行させるようになっている。
【0030】前記サーマルヘッド13、ヘッド駆動機構
およびリボン走行機構等は、制御手段8に電気的に接続
されており、制御手段8から送出される制御指令に基づ
いて駆動されるようになっている。
【0031】なお、前記サーマルヘッド13およびヘッ
ド駆動機構は、読取った原稿18の画像情報を葉書等の
用紙19に直接記録する記録時に駆動可能とされてお
り、前記マルチカラーインクリボンおよびリボン走行機
構も、記録時に駆動可能とされている。
【0032】前記スキャナ搭載部12には、画像読取り
手段としてのイメージスキャナ9が上面に配設されてい
る。このイメージスキャナ9は、図6に示すように、プ
ラテン3と対向する面に開口20aが形成された略直方
体形状のケース体20を有しており、ケース体20の内
部には、ケース体20の開口20aの近傍(図6におい
て上方左右両端)の内部に、相互に対向するようにし
て、キャリッジユニット44の移動方向であるイメージ
スキャナ9の主走査方向に並設され、画像読込み時にレ
ンズ21を介して、プラテン43の前方に保持された写
真や葉書等の原稿18を挟持した原稿ホルダ1に向かっ
て光を照射するための2個の光源22が配設されてい
る。さらに、ケース体20の略中央部には、原稿18か
ら反射した反射光により原稿18の画像情報を電気信号
に変換して制御手段8へ出力するために、読取る画素
(ドット)の数に対応して、例えば、原稿18を読取る
際の分解能(ドット数)が120個の場合には120個
の図6において紙面垂直方向に整列配置されたCCD素
子(図示せず)を具備するセンサユニット24が配設さ
れている。そして、イメージスキャナ9は制御手段8に
電気的に接続されている。
【0033】すなわち、本実施形態のイメージスキャナ
9は、図7に示すように、イメージスキャナ9の主走査
方向をX軸とし、イメージスキャナ9の主走査方向に対
して直交する副走査方向をY軸とし、X軸とY軸との交
点をセンサユニット24の読取り部24aの位置とした
場合に、図7において実線にて示すように、2個の光源
22の位置が交点を中心としてX軸上に対称となるよう
にして配置されている。
【0034】なお、光源22としては、図7において破
線にて示すように2個の光源22の位置を交点を中心と
してY軸上に対称に配置する構成や、原稿18の表面
に、より多方向から光を照射するために図7において実
線および破線にて示す総計4個の光源22を設ける構成
等としてもよい。さらに、光源22の配置位置は、X軸
上およびY軸上に位置させない構成でもよい。つまり、
複数の光源22を交点を中心として配置する構成であれ
ば、特に、本実施の形態の光源22の数およびその配置
位置に限定されるものではなく、光源22の数およびそ
の配置位置等は、設計コンセプト等により決定すればよ
い。
【0035】また、スキャナ搭載部12は、画像読込み
時にキャリッジ部11とともにキャリッジモータ7の駆
動力をもってプラテン43に沿って往復移動可能とされ
ており、図3において両矢印Aにて示すキャリッジユニ
ット44の移動方向がイメージスキャナ9の主走査方向
となっている。
【0036】図8に示すように、プラテン43の下方に
は、原稿18の画像情報を読取る画像読込み時には原稿
18を挟持した原稿ホルダ1を、記録時には用紙19を
それぞれ図7において矢印Bにて示すように、プラテン
43の記録面43aの前方を通過するように所定速度で
搬送するための紙送りローラ27が配設されている。こ
の紙送りローラ27は、図3に示すように、フレーム4
2の右側面の外側に配設されているステップモータ等か
らなる紙送りモータ28の駆動力をもって回転可能とさ
れている。
【0037】図8に示すように、紙送りローラ27の左
斜め下方および右方には、紙送りローラ27に所望の圧
接力をもって当接される補助ローラ29が回転自在に配
設されており、この補助ローラ29は、紙送りローラ2
7に従動回転するようにされている。つまり、原稿ホル
ダ1または用紙19は、紙送りローラ27と補助ローラ
29との間に挟持されるようにして走行可能にされてい
る。また、紙送りローラ27の周囲の適宜な位置には、
原稿ホルダ1または用紙19が所定の搬送経路を走行す
るように案内するためのガイド(図示せず)が配設され
ている。
【0038】前記紙送りモータ28は、フレーム42の
所望の位置に配設された制御手段8に電気的に接続され
ており、制御手段8から送出される制御指令に基づいて
駆動されるようになっている。
【0039】すなわち、制御手段8から送出される制御
指令に基づいて紙送りモータ28を駆動させることによ
り、原稿ホルダ1または用紙19は、図3および図8に
おいて矢印Bにて示すように、図3において両矢印Aに
て示すキャリッジユニット44の移動方向と直交する方
向に搬送されるようになっており、図3および図8にお
いて矢印Bにて示す原稿ホルダ1または用紙19の走行
方向がイメージスキャナ9の副走査方向となっている。
【0040】前記紙送りローラ27、紙送りモータ28
および補助ローラ29により、原稿ホルダ1または用紙
19を副走査方向に走行させるための搬送手段が構成さ
れている。
【0041】次に、前述した構成からなる本実施の形態
での作用について説明する。
【0042】本実施の形態の記録装置41による原稿1
8の画像情報の読取りは、人為的等により原稿18を挟
持した原稿ホルダ1の先端を紙送りローラ27と図8に
おいて紙送りローラ27の左斜め下方に示す補助ローラ
29との間に挟持してセット状態とすることにより開始
される。
【0043】原稿ホルダ1がセット状態とされると、メ
モリ32に予め記憶されたプログラムに基づいて、制御
手段8からイメージスキャナ9、キャリッジモータ7お
よび紙送りモータ28に制御指令が送出され、イメージ
スキャナ9の各光源22が点灯されて稼働状態とすると
ともに、キャリッジユニット44は図3において左方に
示すホームポジションHPに向かってプラテン43に沿
ってイメージスキャナ9の主走査方向に走行を開始し、
原稿ホルダ1はイメージスキャナ9の副走査方向に走行
を開始する。なお、キャリッジユニット44が予めホー
ムポジションHPに位置する場合には、一旦右方に走行
した後にホームポジションHPに復帰するようにされて
いる。また、イメージスキャナ9は、画像読込み時だけ
でなく、記録時にも各光源22が点灯され稼働状態とさ
れるようになっている。
【0044】イメージスキャナ9がホームポジションH
Pに向かって主走査方向に走行する途中で、イメージス
キャナ9によりイメージスキャナ9の前方に位置する全
ての情報が読取られるとともに、原稿18の画像情報の
読込みを開始するための原稿ホルダ1の頭出しが行われ
る。
【0045】この時、イメージスキャナ9により読取ら
れた入力データ(スキャンした全てのデータ)は、図9
において、A/Dコンバータ34によってデジタルの電
気信号に変換されてメモリ32の入力データ格納部35
に記憶される。
【0046】これらの入力データからプログラム格納部
36に格納されたプログラムに基づいてCPU31が、
原稿ホルダ1の有無、原稿ホルダ1の先端の位置、原稿
ホルダ1の側端の位置およびキャリッジユニット44の
基準位置を検出するとともに、原稿ホルダ1の基準部材
50により読込む色の基準(ホワイトバランス)が確立
されるようになっている。
【0047】ここで、原稿ホルダ1の基準部材50によ
る読込む基準情報(ホワイトバランス)の確立について
詳しく説明する。
【0048】前記イメージスキャナ9により読取られた
入力データ(スキャンした全てのデータ)は、図9に示
すように、A/Dコンバータ34によってデジタルの電
気信号に変換されてメモリ32の入力データ格納部35
に記憶される。そして、これらの入力データからプログ
ラム格納部36の明度読込み位置制御部40に格納され
たプログラムに基づいて、基準部材50の主走査方向に
異なる複数の所定の位置の基準情報を、センサユニット
24の各CCD素子毎に読込みデータ格納部38に格納
するようになっている。
【0049】読込みデータ格納部38に格納された各C
CD素子毎の複数の明度基準の読込みデータは、補正値
算出部39に格納されたプログラムにより、各CCD素
子毎に演算処理が施されて、各CCD素子毎に感度ムラ
を補正して原稿18の画像情報をシェーディング補正す
るための適正な補正基準データを確実に算出することが
できる。
【0050】イメージスキャナ9を用いて原稿ホルダ1
の有無、先端の位置、側端の位置およびキャリッジユニ
ット44の基準位置を検出し、この結果に基づいて、制
御手段8からキャリッジモータ7および紙送りモータ2
8に制御指令が送出され、キャリッジユニット44を確
実にホームポジションHPに位置させるとともに、原稿
ホルダ1の正確な頭出しが確実に行われる。
【0051】次いで、原稿18の画像情報の読込みが開
始されると、制御手段8からの制御指令に基づいて、キ
ャリッジモータ7が駆動されてキャリッジユニット4が
図3において右方に移動し、カラーイメージスキャナ9
によって原稿18の1ライン分の画像情報がセンサユニ
ット25の各CCD素子毎に読取られる。そして、原稿
18の1ライン分の画像情報の読込みが終了すると、制
御手段8の制御指令に基づいて、紙送りモータ28が駆
動されて原稿18を1ライン分だけイメージスキャナ9
の主走査方向と直交する副走査方向の走行させる。
【0052】以下、同様にしてイメージスキャナ9の1
ライン分の主走査方向への走行と、原稿18のイメージ
スキャナ9の1ライン分の主走査方向と直交する副走査
方向への走行を繰り返すことにより原稿18の全ての画
像情報がライン単位で読込まれ、図9に示すように、A
/Dコンバータ34によってデジタルの電気信号に変換
されてメモリ32の入力データ格納部に順次記憶され
る。
【0053】カラーイメージスキャナ9によりライン単
位で読込まれた原稿18の画像情報(画像データ)は、
補正処理部41に格納されたプログラムによりセンサユ
ニット24の各CCD毎に算出された補正基準データを
用いてシェーディング補正を施した画像データとされ、
その後、各種のデータ処理が施されて出力データ格納部
へ記録情報として順次記憶される。
【0054】すなわち、本実施例の形態によれば、従来
の基準板25に付着した汚れや、基準板の劣化、傷等に
よる基準情報の狂いを避けることができ、原稿18を読
込んだ画像情報に対し適正なシェーディング補正を施す
ことができる。
【0055】前述した原稿ホルダの実施例では、ホルダ
ベース2に印刷して基準部材50を形成したが、ホルダ
カバー3側に印刷することも可能である。
【0056】図10乃至図11は本発明に係わる原稿ホ
ルダの他の一実施例を示す。
【0057】図10において、基準部材50はシール等
の単品となっており、ホルダカバー3上に貼り付けるも
ので着脱自在である。これによれば、万が一基準部材5
0に傷等が発生した場合でも交換可能となる。
【0058】図11において、前述同様基準部材50は
単品であり、紙状のものである。基準部材50を原稿ホ
ルダ1の先頭部の隙間より挿入することにより、ホルダ
ベース2とホルダカバー3とで挟持される状態となる。
前述同様基準部材は交換可能となる。
【0059】上述してきた基準部材50の形成の形態に
限定されることなく、原稿ホルダ1の先頭部に基準部材
50が設置されることにより、シェーディング補正用の
原稿ホルダとなすことが可能である。
【発明の効果】上述したように、シェーディング補正用
の基準部材をプリンタに固定するのではなく、原稿ホル
ダ1に基準部材を設けることで、常に新しい基準部材を
読取りイメージスキャナのシェーディング補正がなされ
るため、長期間の使用によっても色ズレ等を起こさず
に、安定した原稿の読取り画像が得られる。また、従来
の熱転写プリンタにおいては、基準部材を原稿枠の読取
り範囲の外側に配設していたが、原稿ホルダ1に基準部
材を設けたことは、プリンタのホームポジション位置に
該当し、基準部材の読取り時にイメージスキャナの移動
距離を短くでき、シェーディング補正の時間を短縮でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原稿ホルダの一実施例を示すホルダカ
バーの平面図
【図2】本発明の原稿ホルダの一実施例を示す側面図
【図3】本発明の原稿ホルダを使用するイメージスキャ
ナを搭載したプリンタの要部を示す平面図
【図4】図3における左側面図
【図5】図3におけるキャリッジユニットを示す平面図
【図6】図3におけるスキャナ搭載部内部の要部の構成
を示す平面図
【図7】図6における光源の配置状態を示す説明図
【図8】図1における側面透視図
【図9】イメージスキャナを搭載したプリンタの制御手
段の要部の構成を示すブロック図
【図10】本発明の原稿ホルダの他の実施例を示す側面
【図11】本発明の原稿ホルダの他の実施例を示す平面
【図12】原稿ホルダの従来例を示す側面図
【図13】従来のイメージスキャナを搭載したプリンタ
の要部の一部を示す平面図
【図14】従来の基準部材である基準板設置部分の拡大
【符号の説明】
1 原稿ホルダ 2 ホルダベース 3 ホルダカバー 8 制御手段 9 イメージスキャナ 10 駆動手段 11 キャリッジ部 12 スキャナ搭載部 21 レンズ 22 光源 24 センサユニット 24a 読取り部 25 基準板 31 CPU 32 メモリ 34 A/Dコンバータ 35 入力データ格納部 36 プログラム格納部 38 読込みデータ格納部 39 補正値算出部 40 位置制御部 44 キャリッジユニット 45 駆動ベルト 50 基準部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ホルダベースと前記ホルダベースの一面側
    に重ねられる透明のホルダカバーからなり、前記ホルダ
    ベースと前記ホルダカバーとの間に原稿を挟持した状態
    で、画像読取り装置に搬送される原稿ホルダであって、
    前記画像読取り装置に搬送される方向の先頭部にシェー
    ディング補正用基準部材を設けたことを特徴とする原稿
    ホルダ。
  2. 【請求項2】前記基準部材は、ホルダベースに印刷によ
    って形成されたことを特徴とする請求項1に記載の原稿
    ホルダ。
  3. 【請求項3】前記基準部材は、ホルダカバーに印刷によ
    って形成されたことを特徴とする請求項1に記載の原稿
    ホルダ。
  4. 【請求項4】前記基準部材は、着脱自在でありホルダカ
    バー上に着設したことを特徴とする請求項1に記載の原
    稿ホルダ。
  5. 【請求項5】前記基準部材は、着脱自在でありホルダベ
    ースとホルダカバーとの間に挟持したことを特徴とする
    請求項1に記載の原稿ホルダ。
JP8053806A 1996-02-16 1996-02-16 シェーディング補正用の原稿ホルダ Withdrawn JPH09222681A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8988738B2 (en) 2012-05-30 2015-03-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cutting apparatus with image reading unit and reading-use holding unit having reference portion for use in shading correction
US9019569B2 (en) 2012-05-30 2015-04-28 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image reading apparatus having multiple types of holding units and cutting apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8988738B2 (en) 2012-05-30 2015-03-24 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cutting apparatus with image reading unit and reading-use holding unit having reference portion for use in shading correction
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