JP3378407B2 - 記録方法および記録装置 - Google Patents

記録方法および記録装置

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JP3378407B2
JP3378407B2 JP15365495A JP15365495A JP3378407B2 JP 3378407 B2 JP3378407 B2 JP 3378407B2 JP 15365495 A JP15365495 A JP 15365495A JP 15365495 A JP15365495 A JP 15365495A JP 3378407 B2 JP3378407 B2 JP 3378407B2
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俊博 佐々木
秀紀 萬
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
Riso Kagaku Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録方法および記録装
置に係り、特に、原稿の画像情報を読み取ってカラー印
刷に用いる製版された孔版原紙を形成するのに好適な記
録方法および記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、謄写版の如く、孔版紙にインク
が通過し得る穿孔による画像(穿孔画像)を形成するこ
とにより製版された印刷に用いる原紙(孔版原紙)を作
成し、この孔版原紙を用いてインクを用紙に転写して記
録をおこなう印刷方法が知られている。
【0003】そして、近年においては、原稿の画像情報
を画像読取手段としてのイメージスキャナにより自動的
に読み取って画像データとし、この画像データを記録の
ための記録データとしたうえで、この記録データに基づ
いて記録手段としてのサーマルヘッドの発熱素子を選択
的に発熱させることにより、孔版紙の所望の位置に穿孔
画像を形成して印刷に用いる孔版原紙を形成することの
できる記録装置が提案されている。
【0004】このようにして形成された孔版原紙を用い
て用紙に印刷を行う場合には、1色の印刷について1枚
の孔版原紙を必要とし、例えばカラーの原稿に基づいて
用紙にカラー印刷を行う場合には、画像データを少なく
ともY(イエロー:黄)、C(シアン:青緑)、M(マ
ゼンタ:赤紫)からなる三原色の3色の色データに色分
解して各色毎に色画像データを形成し、この各色毎の色
画像データを基にして各色毎の記録のための記録データ
を形成し、この各色毎の記録データに基づいてY,C,
Mの各色に対応した3枚の孔版原紙を形成するととも
に、この3枚の孔版原紙と、Y,C,Mの3色のインク
とによりY色の孔版原紙にはY色のインク、C色の孔版
原紙にはC色のインク、M色の孔版原紙にはM色のイン
クを用いて重ね印刷を施すようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の記録装置においては、カラー印刷を行うための
例えばY、C、Mの3色の各色に対応した3枚の孔版原
紙を形成することはできるものの、各孔版原紙には何色
の記録データを用いて作成された孔版原紙であるかの判
別が困難、すなわち各孔版原紙には印刷時のインクの色
を特定するための表示がなされておらず、各孔版原紙を
用いて重ね印刷を行う場合に、孔版原紙の色と異なる間
違った色のインクを用いて印刷がなされ、適正な印刷画
像を形成するができない場合があるという問題点があっ
た。
【0006】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、複数枚の孔版原紙を用いてカラー印刷を行う場
合に、各孔版原紙の色に対して使用するインクの色を間
違えるの防止して適正な印刷画像を確実に形成すること
ができる記録方法および記録装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の記録方法は、画像読取手
段により原稿の画像情報を読み取って画像データとし、
この画像データを少なくとも三原色の色データに色分解
して各色毎の色画像データを形成し、この各色画像デー
タを基にして記録のための各色毎の記録データを形成
し、この各色毎の記録データに基づいて記録手段を駆動
して各色毎の記録データを各色毎に孔版紙に穿孔画像と
して記録することにより製版された複数枚の孔版原紙を
形成する記録方法であって、前記孔版紙に記録データの
色を表示する識別マークを予め形成するとともに、製版
時に前記画像読取手段により孔版紙に形成されている識
別マークを読み取って、この識別マークの読み取り結果
と一致する色の記録データに基づいて記録手段を駆動す
ることを特徴としている。
【0008】そして、請求項2に記載の本発明の記録装
置は、原稿の画像情報を読み取って画像データとして出
力する画像読取手段と、孔版紙に穿孔画像を記録し得る
記録手段と、前記画像データを少なくとも三原色の3色
の色データに分解して各色毎の色画像データを形成する
色画像データ形成部と、各色毎の色画像データを基にし
て記録のための記録データを各色毎に形成する記録デー
タ形成部と、前記記録手段を記録データに基づいて駆動
するコントローラとを有する記録装置であって、前記画
像読取手段が製版時に孔版紙の記録データの色を表示す
る識別マークを読み取った場合に、前記識別マークに基
づいて孔版紙の色を判別する色判定部と、色判定部の判
定結果に基づいて判定結果と一致する色の記録データを
各色毎に形成された記録データから選択して出力する記
録データ選択部とを有することを特徴としている。
【0009】
【0010】
【作用】前述した構成からなる本発明の記録装置を用い
て本発明の記録方法に沿って動作させることにより、孔
版紙に予め設けた識別マークの色と同色の記録データに
基づいて孔版紙に穿孔画像を記録してカラー印刷に用い
る複数枚の孔版原紙を形成することができる。そして、
孔版紙に設けた識別マークにより、各孔版原紙の印刷時
のインクの色を特定することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。
【0012】図1から図8は本発明に係る記録方法を適
用する本発明の記録装置の一実施例を示すものであり、
図1は要部を示す平面図であり、図2は左側面図であ
り、図3はキャリッジユニットを示す平面図であり、図
4はスキャナ搭載部の内部の要部の構成を示す平面図で
あり、図5は光源の配置状態を示す説明図であり、図6
は基準板を示す正面図であり、図7は側面透視図であ
り、図8は制御手段の構成を示すブロック図である。
【0013】図1および図2に示すように、本実施例の
記録装置1は、本体(図示せず)の内部に配設される平
面略矩形形状のフレーム2を有している。このフレーム
2には、平板状のプラテン3がその記録面3aを略垂直
となるようにして図1において左右方向に延在するよう
に配設されている。そして、プラテン3の前方(図1下
方)には、キャリッジユニット4がプラテン3に沿って
往復移動可能に配設されている。
【0014】図1に示すように、キャリッジユニット4
の下方には、駆動ベルト5が配設されており、キャリッ
ジユニット4は、駆動ベルト5の1箇所に固着されてい
る。この駆動ベルト5は、フレーム2の図1において左
右両端部近傍に配設された左右1対のプーリ6,6に巻
回されている。そして、図1において右方に示す一方の
プーリ6は、図1において右方に破線にて示す駆動手段
としてのステップモータ等からなるキャリッジモータ7
の駆動力をもって回転可能とされている。また、キャリ
ッジモータ7は、フレーム2の所望の位置に配設された
後述する制御手段8に電気的に接続されており、制御手
段8から送出される制御指令に基づいて駆動されるよう
になっている。
【0015】すなわち、制御手段8から送出される制御
指令に基づいてキャリッジモータ7を駆動することによ
り、キャリッジユニット4は、図1において両矢印Aに
て示すように、プラテン3に沿って往復移動するように
なっている。
【0016】前記駆動ベルト5、プーリ6,6およびキ
ャリッジモータ7によりキャリッジユニット4を後述す
るカラーイメージスキャナ9の副走査方向と直交する主
走査方向に往復移動させるための駆動手段10が構成さ
れている。
【0017】図1および図3に示すように、キャリッジ
ユニット4は、右方に位置するキャリッジ部11と、キ
ャリッジ部11の左方に位置するスキャナ搭載部12と
を有している。
【0018】前記キャリッジ部11には、プラテン3の
記録面3aに対向するようにして記録手段としてのサー
マルヘッド13が配設されている。このサーマルヘッド
13は、後述する制御手段8の制御指令により、記録デ
ータに基づいて選択的に発熱される整列配置された複数
の発熱素子(図示せず)を備えており、図示しないヘッ
ド駆動機構により後述する孔版紙14を介してプラテン
3の記録面3aに対して接離自在とされている。そし
て、プラテン3の記録面3aに対し当接しているヘッド
ダウン状態におけるサーマルヘッド13とプラテン3と
の当接位置が記録位置とされている。
【0019】また、キャリッジ部11の上面には、図1
において左方に想像線にて示すように、マルチカラーイ
ンクリボン(図示せず)を収納し、このマルチカラーイ
ンクリボンをサーマルヘッド13の前方に案内するリボ
ンカセット15が装着可能とされている。さらに、キャ
リッジ部11には、巻取ボビン16および送出ボビン1
7がそれぞれの先端部をキャリッジ部11の上面から突
出するようにして配設されている。この巻取ボビン16
および送出ボビン17は、周知のリボン走行機構(図示
せず)の一部を構成するものであり、リボン走行機構を
駆動することにより、キャリッジ部11の上面に装着さ
れたリボンカセット15の内部に収納されたマルチカラ
ーインクリボンを走行させるようになっている。
【0020】前記サーマルヘッド13、ヘッド駆動機構
およびリボン走行機構等は、後述する制御手段8に電気
的に接続されており、制御手段8から送出される制御指
令に基づいて駆動されるようになっている。
【0021】なお、前記サーマルヘッド13およびヘッ
ド駆動機構は、読み取った原稿18の画像情報を後述す
る孔版紙14に穿孔画像として記録することにより製版
された孔版紙14である孔版原紙を形成する製版時と、
読み取った原稿18の画像情報を葉書等の用紙19に直
接記録する記録時に駆動可能とされている。
【0022】また、前記マルチカラーインクリボンおよ
びリボン走行機構は、記録時に駆動可能とされている。
【0023】図4に示すように、スキャナ搭載部12
は、プラテン3と対向する面に開口20aが形成された
略直方体形状のケース体20を有しており、ケース体2
0の内部には、画像読取手段としてのカラーイメージス
キャナ9が配設されている。このカラーイメージスキャ
ナ9は、ケース体20の開口20aの近傍(図4におい
て上方左右両端)の内部に、相互に対向するようにし
て、キャリッジユニット4の移動方向であるカラーイメ
ージスキャナ9の主走査方向に並設され、画像読込時に
レンズ21を介してプラテン3の前方に保持された写真
や葉書等の原稿18に向かって光を照射するための2個
の光源22と、ケース体20の内部の略中央部に配設さ
れ、画像読込時に原稿18から反射した反射光により原
稿18の画像情報等を読み取って出力する小型のカラー
イメージセンサ23を具備するセンサユニット24とを
有している。そして、カラーイメージスキャナ9は、後
述する制御手段8に電気的に接続されている。
【0024】すなわち、本実施例のカラーイメージスキ
ャナ9は、図5に示すように、カラーイメージスキャナ
9の主走査方向をX軸とし、カラーイメージスキャナ9
の主走査方向に対して直交する副走査方向をY軸とし、
X軸とY軸との交点をカラーイメージセンサ23の位置
とした場合に、図5において実線にて示すように2個の
光源22の位置が交点を中心としてX軸上に対称となる
ようにして配置されている。
【0025】なお、光源22としては、図5において破
線にて示すように2個の光源22の位置を交点を中心と
してY軸上に対称に配置する構成や、原稿18の表面
に、より多方向から光を照射するために図5において実
線および破線にて示す総計4個の光源22を設ける構成
等としてもよい。さらに、光源22の配置位置は、X軸
上およびY軸上に位置させない構成でもよい。つまり、
複数の光源22を交点を中心として配置する構成であれ
ば、特に、本実施例の光源22の数およびその配置位置
に限定されるものではなく、光源22の数およびその配
置位置等は、設計コンセプト等により決定すればよい。
【0026】また、スキャナ搭載部12は、画像読込時
にキャリッジ部11とともにキャリッジモータ7の駆動
力をもってプラテン3に沿って往復移動可能とされてお
り、図1において両矢印Aにて示すキャリッジユニット
4の移動方向がカラーイメージスキャナ9の主走査方向
となっている。
【0027】さらにまた、カラーイメージスキャナ9
は、図1に示すように、プラテン3の延長線上に位置す
るようにしてフレーム2の左側の上面に立設された基準
板25により、原稿18の画像情報を読み取る際の色の
基準(ホワイトバランス)を得るようになっている。こ
の基準板25は、図6に示すように正面略矩形形状とさ
れており、カラーイメージスキャナ9との対向面25a
は、原稿18を読み取る際の色の基準となる明度の高い
白色とされている。また、基準板25の対向面25aに
は、キャリッジユニット4の動作の基準位置をカラーイ
メージスキャナ9により高精度で検出するための位置マ
ーク26が設けられている。
【0028】図7に示すように、プラテン3の下方に
は、原稿18の画像情報を読み取る画像読込時には原稿
18を、製版時には孔版紙14を、記録時には用紙19
をそれぞれ図7において矢印Bにて示すように、プラテ
ン3の記録面3aの前方を通過するように所定速度で搬
送するための紙送りローラ27が配設されている。この
紙送りローラ27は、図1に示すように、フレーム2の
右側面の外側に配設されているステップモータ等からな
る紙送りモータ28の駆動力をもって回転可能とされて
いる。
【0029】図7に示すように、紙送りローラ27の左
斜め下方および右方には、紙送りローラ27に所望の圧
接力をもって当接される補助ローラ29が回転自在に配
設されており、この補助ローラ29は、紙送りローラ2
7に従動回転するようにされている。つまり、原稿18
または孔版紙14あるいは用紙19は、紙送りローラ2
7と補助ローラ29との間に挟持されるようにして走行
可能にされている。また、紙送りローラ27の周囲の適
宜な位置には、原稿18または孔版紙14あるいは用紙
19が所定の搬送経路を走行するように案内するための
ガイド(図示せず)が配設されている。
【0030】前記紙送りモータ28は、フレーム2の所
望の位置に配設された後述する制御手段8に電気的に接
続されており、制御手段8から送出される制御指令に基
づいて駆動されるようになっている。
【0031】すなわち、制御手段8から送出される制御
指令に基づいて紙送りモータ28を駆動させることによ
り、原稿18または孔版紙14あるいは用紙19は、図
1および図7において矢印Bにて示すように、図1にお
いて両矢印Aにて示すキャリッジユニット4の移動方向
と直交する方向に搬送されるようになっており、図1お
よび図6において矢印Bにて示す原稿18または孔版紙
14あるいは用紙19の走行方向がカラーイメージスキ
ャナ9の副走査方向となっている。
【0032】前記紙送りローラ27、紙送りモータ28
および補助ローラ29により原稿18または孔版紙14
あるいは用紙19を副走査方向に走行させるための搬送
手段30が構成されている。
【0033】図1に戻って、フレーム2の所望の位置に
は、記録装置1の各部の動作を制御するための制御手段
8が配設されている。この制御手段8は、図8に示すよ
うに、少なくともCPU31と、適宜な容量のROM、
RAM等により形成されたメモリ32と、記録装置1の
各部を駆動するためのコントローラ33とを有してい
る。
【0034】前記メモリ32には、少なくともカラーイ
メージスキャナ9から出力されA/Dコンバータ34に
よりデジタルの電気信号に変換された画像データおよび
基準板25の明度情報等の各種の入力データが格納され
る入力データ格納部35と、各種のプログラムを格納す
るプログラム格納部36と、記録のための記録データ、
画像データを入力するための制御指令、記録を行うため
の制御指令等の各種の出力データを格納する出力データ
格納部37とを有している。
【0035】前記プログラム格納部36には、少なくと
も画像データをY(イエロー:黄)、C(シアン:青
緑)、M(マゼンタ:赤紫)からなる三原色の3色の色
データに色分解してY色画像データ、C色画像データ、
M色画像データの3種類の色画像データを形成するため
のプログラムが格納された色画像データ形成部38と、
各色毎の色画像データを基にして記録のための記録デー
タを各色毎に形成するプログラムが格納された記録デー
タ形成部39と、孔版紙14の後述する識別マーク40
に基づいて孔版紙14に設けられた識別マーク40の色
を判別するプログラムが格納された色判定部41と、色
判定部41の判定結果に基づいて判定結果と一致する色
の記録データを各色毎に形成された記録データから選択
して出力する記録データ選択部42と、カラーイメージ
スキャナ9から出力される入力データ(スキャンしたす
べてのデータ)から原稿18または孔版紙14あるいは
用紙19の有無、副走査方向に走行する原稿18または
孔版紙14あるいは用紙19の先端の位置を検出するた
めのプログラムが格納された先端検出部43と、カラー
イメージスキャナ9から出力される入力データから主走
査方向に位置する原稿18または孔版紙14あるいは用
紙19の両側端の位置を検出するプログラムが格納され
た側端検出部43と、カラーイメージスキャナ9から
出力される入力データからカラーイメージスキャナ9が
基準板25の対向面25aを走査した場合に基準板25
の位置マーク26を通過した時のデータ(詳しくは、色
の明度の差)を検出し、この検出結果に基づいてキャリ
ッジユニット4の基準位置を検出するプログラムが格納
された基準位置検出部44とが設けられており、さらに
は、記録時に各色毎の記録データを所定の色の順序でラ
イン単位(記録行単位)で出力データ格納部37へ出力
するためのプログラム、読み取った原稿18の画像情報
を葉書等の用紙19に直接記録する記録時に各部の動作
を制御するための記録プログラム等が格納されるように
なっている。そして、記録時には、記録プログラムによ
り各色毎に形成された各記録データのすべてを出力デー
タ格納部37へ出力するようになっている。
【0036】そして、プログラム格納部36の記録デー
タ形成部39に格納されたプログラムに基づいてCPU
31が各色毎の記録データを形成し、この各色毎の記録
データは、出力データ格納部37に記憶されるように構
成されている。
【0037】さらに、カラーイメージスキャナ9から出
力された入力データからプログラム格納部36の先端検
出部43、側端検出部43および基準位置検出部44
に格納されたプログラムに基づいてCPU31が、原稿
18または孔版紙14あるいは用紙19の有無、先端の
位置、側端の位置およびキャリッジユニット4の基準位
置を検出し、こられの検出されたデータを出力データ格
納部37に格納するようになっている。
【0038】前記コントローラ33には、少なくともサ
ーマルヘッド13の発熱素子(図示せず)に対する通電
であるサーマルヘッド13の駆動に用いられるヘッド駆
動ドライバ45、駆動手段10の一部を構成するキャリ
ッジモータ7の駆動に用いられるキャリッジモータドラ
イバ46、搬送手段30の一部を構成する紙送りモータ
28の駆動に用いられる紙送りモータドライバ47が設
けられており、さらに、サーマルヘッド13のプラテン
3に対する接離動作を行うヘッド駆動機構(図示せず)
の駆動に用いられるヘッド接離駆動ドライバ(図示せ
ず)、インクリボン走行機構(図示せず)の駆動に用い
られるリボン駆動ドライバ(図示せず)等が設けられて
いる。
【0039】なお、制御手段8は、例えば各部を複数に
分割して独立的に設ける構成であってもよく、特に、本
実施例の構成に限定されるものではない。
【0040】また、本実施例の記録装置1は、図示しな
いワードプロセッサ、コンピュータ等に接続することに
より、ワードプロセッサ、コンピュータ等により形成さ
れた画像を用紙19に記録する一般的なプリンタとして
も用いることができるように、制御手段8に対して外部
からの各種の外部信号の入力およびその制御が可能な構
成とされている。
【0041】つぎに、本発明に用いる孔版紙の実施例に
ついて図9および図10により説明する。
【0042】図9は本発明に用いる孔版紙の一実施例を
示す説明図であり、図10は識別マークを示す説明図で
ある。
【0043】図9に示すように、本実施例の孔版紙14
は、平面略長方形に形成されており、この平面には、各
色毎の記録データに基づいてサーマルヘッド13の発熱
素子を選択的に発熱させることにより印刷時にインク
(図示せず)が通過し得る穿孔画像が形成可能な図9に
おいて想像線にて示す略四角形形状の画像形成領域48
を有している。そして、この画像形成領域48以外の部
位に識別マーク40が設けられている。
【0044】前記識別マーク40は、各色毎に形成され
た記録データの色を表示するものであり、例えば記録デ
ータがY,M,Cの三原色の色に基づいて形成される場
合には、Y色を示す識別マーク40Yは、図10の
(a)に示すように、記号Yと、相互に平行に延在する
3本の黒線とにより構成されている。
【0045】そして、M色を示す識別マーク40Mは、
図10の(b)に示すように、記号Mと相互に平行に延
在する2本の黒線により構成されている。この2本の黒
線の一方は、Y色を示す3本の黒線の内の図10の
(a)において左方に位置する黒線と同一位置に形成さ
れており、他方の黒線は、Y色を示す3本の黒線の内の
図10の(a)において右方に位置する黒線と同一位置
に形成されている。
【0046】さらに、C色を示す識別マーク40Cは、
図10の(c)に示すように、記号Cと相互に平行に延
在する2本の黒線により構成されている。この2本の黒
線の一方は、Y色を示す3本の黒線の内の図10の
(a)において中央に位置する黒線と同一位置に形成さ
れており、他方の黒線は、Y色を示す3本の黒線の内の
図10の(a)において右方に位置する黒線と同一位置
に形成されている。
【0047】前記識別マーク40Y,40M,40Cの
記号Y,M,Cは、印刷時に視認することにより使用す
るインクの色を特定するものである。そして、黒線の数
と位置(間隔)は、カラーイメージスキャナ9による読
み取りが可能であるとともに、色判定部41により色の
判定をし得るためのものである。
【0048】すなわち、製版時に、カラーイメージスキ
ャナ9により孔版紙14の識別マーク40の黒線を読み
取って、この読み取った黒線の数と間隔とにより色判定
部41が孔版紙14に形成されている識別マーク40か
ら記録する記録データの色を検出するようにされてい
る。
【0049】なお、識別マーク40を設ける位置は、印
刷時にインクののらない位置であればよいが、製版時に
カラーイメージスキャナ9の副走査方向に走行する走行
方向の先頭側に位置するように設けることが記録装置1
を駆動するプログラムの容易性、操作性の向上等を図る
うえで好ましい。
【0050】また、識別マーク40としては、印刷時に
視認することにより使用するインクの色を容易に特定す
ることができるとともに、カラーイメージスキャナ9に
よる読み取りが可能で、かつ、色判定部41により色の
検出を容易に行える構成であればよく、特に本実施例の
構成に限定されるものではない。
【0051】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について図1から図11により説明する。
【0052】まず、本実施例の記録装置1により原稿1
8の画像情報を読み取る画像読込時における動作につい
て説明する。
【0053】図11は画像読込時における光の照射状態
を示す説明図である。
【0054】本実施例の記録装置1による原稿18の画
像情報の読み取りは、人手等により原稿18の先端を紙
送りローラ27と図7において紙送りローラ27の左斜
め下方に示す補助ローラ29との間に挟持してセット状
態とすることにより開始される。そして、原稿18がセ
ット状態とされると、メモリ32に予め記憶されたプロ
グラムに基づいて、制御手段8からカラーイメージスキ
ャナ9、キャリッジモータ7および紙送りモータ28に
制御指令が送出され、カラーイメージスキャナ9の各光
源22が点灯されて稼働状態とされるとともに、キャリ
ッジユニット4は図1において左方に示すホームポジシ
ョンHPに向かってプラテン3に沿ってカラーイメージ
スキャナ9の主走査方向に走行を開始し、原稿18はカ
ラーイメージスキャナ9の副走査方向に走行を開始す
る。なお、キャリッジユニット4が予めホームポジショ
ンHPに位置する場合には、一旦右方に走行した後にホ
ームポジションHPに復帰するようにされている。ま
た、カラーイメージスキャナ9は、画像読込時だけでな
く、製版時および記録時にも各光源22が点灯され稼働
状態とされるようになっている。
【0055】そして、カラーイメージスキャナ9がホー
ムポジションHPに向かって主走査方向に走行する途中
で、カラーイメージスキャナ9によりカラーイメージス
キャナ9の前方に位置するすべての情報が読み取られる
とともに、原稿18の画像情報の読み込みを開始するた
めの原稿18の頭出しが行われる。
【0056】この時、カラーイメージスキャナ9により
読み取られた入力データ(スキャンしたすべてのデー
タ)は、図8に示すように、A/Dコンバータ34によ
ってデジタルの電気信号に変換されてメモリ32の入力
データ格納部35に記憶される。そして、これらの入力
データからプログラム格納部36の先端検出部43、側
端検出部43および基準位置検出部44に格納された
プログラムに基づいてCPU31が、原稿18の有無、
原稿18の先端の位置、原稿18の側端の位置およびキ
ャリッジユニット4の基準位置を検出するとともに、基
準板25の対向面25aにより読み込む色の基準が確立
されるようになっている。
【0057】そして、カラーイメージスキャナ9を用い
て原稿18の有無、先端の位置、側端の位置およびキャ
リッジユニット4の基準位置を検出し、この検出結果に
基づいて、制御手段8からキャリッジモータ7および紙
送りモータ28に制御指令が送出され、キャリッジユニ
ット4を確実にホームポジションHPに位置させるとと
もに、原稿18の正確な頭出しが確実に行われる。
【0058】また、キャリッジユニット4の基準位置
は、カラーイメージスキャナ9が基準板25の対向面2
5aに設けた位置マーク26を通過する時のデータに基
づいて検出することができるので、基準板25の対向面
25aを用いた場合に比べて検出精度を向上させること
ができ、キャリッジユニット4を高精度でより確実にホ
ームポジションHPに位置させることができる。
【0059】ついで、原稿18の画像情報の読み込みが
開始されると、制御手段8からの制御指令に基づいて、
キャリッジモータ7が駆動されてキャリッジユニット4
が図1において右方に移動し、カラーイメージスキャナ
9によって原稿18の1ライン分の画像情報が基準板2
5の色基準に従って読み取られる。そして、原稿18の
1ライン分の画像情報の読み込みが終了すると、制御手
段8の制御指令に基づいて、紙送りモータ28が駆動さ
れて原稿18を1ライン分だけカラーイメージスキャナ
9の主走査方向と直交する副走査方向に走行させる。
【0060】以下、同様にしてカラーイメージスキャナ
9の1ライン分の主走査方向への走行と、原稿18のカ
ラーイメージスキャナ9の1ライン分の主走査方向と直
交する副走査方向への走行を繰り返すことにより原稿1
8のすべての画像情報がライン単位で読み込まれる。
【0061】そして、カラーイメージスキャナ9により
ライン単位で読み込まれた原稿18の画像情報は、画像
データとして出力されるとともに、図8に示すように、
A/Dコンバータ34によってデジタルの電気信号に変
換されてメモリ32の入力データ格納部35に順次記憶
される。
【0062】ついで、入力データ格納部35に入力され
た画像データは、色画像データ形成部38に格納された
プログラムにより、少なくともY,C,Mからなる三原
色の3色の色データに色分解されてY色画像データ、C
色画像データ、M色画像データの3種類の色画像データ
とされる。この各色画像データは、記録データ形成部3
9に格納されたプログラムにより、Y記録データ、C記
録データ、M記録データの各色毎に形成された3種類の
記録データとされて出力データ格納部37に格納される
ようになっている。
【0063】また、本実施例によれば、図4および図5
に示すように、原稿18に照射する光の光源22が相互
に対向するようにして2個とされており、画像読込時
に、例えば切り張りなどにより貼り合わせた原稿18等
のように原稿18の表面に段差18aがある場合におい
ても、図11に示すように、原稿18の段差18aに対
して両側から光を照射して段差18aのすべての部位に
光を照射することができるので、影ができずに原稿18
の画像情報を正確に読み取ることができる。
【0064】すなわち、本実施例によれば、図11に示
すように、貼り合わせた原稿18等のように原稿18の
表面に段差18aがある場合においても、複数の光路L
を設けることによって原稿18の表面に多方向から光を
照射することができるので、読み込んだ画像データに黒
い線のような影が形成されるのを確実に防止することが
でき、原稿18の画像情報を正確且つ確実に読み込むこ
とができる。
【0065】また、本実施例によれば、原稿18の画像
情報を正確に読み込むことができるので、読み込んだ画
像情報をトリミングするための画像情報を表示する表示
装置、読み込んだ画像情報を処理するための入力装置お
よび処理プログラム等を設ける必要がなく、記録装置1
の大型化、部品点数の増加、経済的負担の増加、トリミ
ングを行うために多大な労力を必要とするという不都合
を確実に除去することもできる。
【0066】つぎに、本実施例の記録装置1により孔版
原紙を形成する製版時の動作について説明する。
【0067】本実施例の記録装置1による製版時の孔版
紙14への記録データの記録は、人手等により、例えば
Y色の識別マーク40Yを設けた孔版紙14の先端を紙
送りローラ27と図7において紙送りローラ27の左斜
め下方に示す補助ローラ29との間に挟持してセット状
態とすることにより開始される。そして、孔版紙14が
セット状態とされると、メモリ32に予め記憶されたプ
ログラムに基づいて、制御手段8からカラーイメージス
キャナ9、キャリッジモータ7および紙送りモータ28
に制御指令が送出され、カラーイメージスキャナ9は各
光源22が点灯されて稼働状態とされ、キャリッジユニ
ット4は図1において両矢印Aにて示すカラーイメージ
スキャナ9の主走査方向に走行を開始し、孔版紙14は
図7において矢印Bにて示すカラーイメージスキャナ9
の副走査方向に走行を開始し、カラーイメージスキャナ
9によりカラーイメージスキャナ9の前方に位置するす
べての情報が読み取られるとともに、カラーイメージス
キャナ9は孔版紙14の識別マーク40Yを検出するま
で稼働状態とされ、カラーイメージスキャナ9が孔版紙
14の識別マーク40Yを検出するとキャリッジユニッ
ト4はホームポジションHPに移動するとともに孔版紙
14の頭出し(孔版紙14の記録開始位置へのセット)
が行われる。
【0068】この時、カラーイメージスキャナ9により
読み取られた入力データ(スキャンしたすべてのデー
タ)は、図8に示すように、A/Dコンバータ34によ
ってデジタルの電気信号に変換されてメモリ32の入力
データ格納部35に記憶される。そして、この入力デー
タからプログラム格納部36の先端検出部43、側端検
出部43および基準位置検出部44に格納されたプロ
グラムに基づいてCPU31が、孔版紙14の有無、孔
版紙14の先端の位置、孔版紙14の側端の位置および
キャリッジユニット4の基準位置を検出するようになっ
ている。
【0069】そして、カラーイメージスキャナ9を用い
て孔版紙14の有無、先端の位置、側端の位置およびキ
ャリッジユニット4の動作の基準位置を検出し、この検
出結果と、画像読込時に検出した原稿18の先端の位
置、側端の位置等のデータに基づいて、制御手段8から
キャリッジモータ7および紙送りモータ28に制御指令
が送出され、キャリッジユニット4を確実にホームポジ
ションHPに位置させるとともに、孔版紙14の正確な
頭出しを確実に行うことができる。
【0070】また、キャリッジユニット4の基準位置
は、カラーイメージスキャナ9が基準板25の対向面2
5aに設けた位置マーク26を通過する時の情報により
検出することができるので、基準板25の対向面25a
を用いた場合に比べて検出精度を向上させることがで
き、キャリッジユニット4を高精度でより確実にホーム
ポジションHPに位置させることができる。
【0071】さらに、メモリ32の入力データ格納部3
5に記憶された入力データからプログラム格納部36の
色判定部41に格納されたプログラムに基づいてCPU
31が、孔版紙14の識別マーク40Yの黒線の数と間
隔とに基づいて、記録装置1にセットされた孔版紙14
に設けられた識別マーク40Yの色をY色と判別し、記
録データ選択部42は、出力データ格納部37に格納さ
れている各色の記録データから色判定部41の判定結果
と一致するY記録データを選択し、このY記録データに
基づいてコントローラ33のヘッド駆動ドライバ45を
制御するようになっている。
【0072】すなわち、Y色の識別マーク40Yを設け
た孔版紙14には識別マーク40Yの色と同色のY記録
データによる記録を、Mの識別マーク40Mを設けた孔
版紙14には識別マーク40Mの色と同色のM記録デー
タによる記録を、C色の識別マーク40Cを設けた孔版
紙14には識別マーク40Cの色と同色のC記録データ
による記録を確実に行うことができるようになってい
る。言い換えると、孔版紙14に記録する記録データ
は、識別マーク40によって確実に制御することができ
る。
【0073】ついで、キャリッジユニット4がホームポ
ジションHPに位置すると、制御手段8からヘッド駆動
機構(図示せず)に制御指令が送出され、サーマルヘッ
ド13は、孔版紙14を介してプラテン3に当接したヘ
ッドダウン状態とされ、孔版紙14に対する記録が開始
される。
【0074】この時、サーマルヘッド13による孔版紙
14への主走査方向に位置する記録開始位置は、入力デ
ータ格納部35に格納されている孔版紙14の先端およ
び側端の位置を基準として制御される。
【0075】そして、孔版紙14に対する記録が開始さ
れると、制御手段8からの制御指令に基づいて、キャリ
ッジモータ7が駆動されてキャリッジユニット4が図1
において右方(カラーイメージスキャナ9の主走査方
向)に走行するとともに、発熱素子(図示せず)に対す
る孔版紙14の識別マーク40Yと同一の色のY記録デ
ータに基づいた選択的な通電がヘッド駆動ドライバ45
により行われ、1ライン分の記録データが孔版紙14の
画像形成領域48の内部の所定の位置に記録される。そ
して、孔版紙14に対する1ライン分の記録が終了する
と、制御手段8の制御指令に基づいて、紙送りモータ2
8が駆動されて孔版紙14を1ライン分だけ副走査方向
に走行させる。
【0076】以下、同様にしてキャリッジユニット4の
プラテン3に沿ったカラーイメージスキャナ9の主走査
方向への走行にともった記録動作と、孔版紙14のカラ
ーイメージスキャナ9の副走査方向への走行とを繰り返
すことにより、すべてのY記録データが識別マーク40
Yを形成した孔版紙14の画像形成領域48の内部の所
望の位置に記録され、これにより孔版紙14に穿孔画像
が形成されて製版が行われ、孔版紙14の識別マーク4
0Yの色と同一の色のインクによる印刷に用いる孔版原
紙が形成される。
【0077】つぎに、異なる色、例えばC色の識別マー
ク40Cを有する孔版紙14を用いて、前記と同様の動
作を行うことにより、C色のインクによる印刷に用いる
孔版原紙を形成し、ついで、異なる色、例えばM色の識
別マーク40Mを有する孔版紙14を用いて、前記と同
様の動作を行うことにより、M色のインクによる印刷に
用いる孔版原紙を形成することにより、カラー印刷に用
いる複数枚の孔版原紙が形成される。
【0078】したがって、本実施例によれば、Y、C、
Mの各色に対応した識別マーク40Y,40C,40M
を有する3枚の孔版紙14のそれぞれに、孔版紙14に
設けた識別マーク40の色と同色の記録データに基づい
た穿孔画像を形成した孔版原紙を確実に得ることができ
る。
【0079】そして、3枚の孔版原紙を用いてカラー印
刷を行う場合には、孔版紙14に設けられた識別マーク
40の記号により印刷時のインクの色を容易且つ確実に
特定することができるので、印刷時の色を特定するため
の労力を低減し、ハンドリング性を確実に向上させると
ともに、印刷時における孔版原紙に対するインクの色の
間違いを確実に防止し、適正な印刷画像を確実に得るこ
とができる。
【0080】また、本実施例においては、孔版紙14の
側端の位置を検出することにより、孔版紙14の主走査
方向に位置する記録開始位置を制御することができるの
で、人力等による孔版紙14の主走査方向へのセット位
置の位置決めが多少ずれた場合においても記録開始位置
を適正な位置とすることができ、操作性を向上させるこ
ともできる。
【0081】さらに、本実施例においては、カラーイメ
ージスキャナ9を用いてキャリッジユニット4の基準位
置、原稿18または孔版紙14あるいは用紙19の有
無、先端の位置、主走査方向に位置する左右方向両側端
の位置等を検出することができるので、専用の検出手段
(図示せず)を設ける場合に比べて、部品点数を少なく
し、記録装置1の製造に要する労力を低減し、軽量化お
よび低価格化を図り、操作性に優れるとともに軽量で安
価なものとすることもできる。
【0082】なお、本実施例においては、キャリッジユ
ニット4にマルチカラーインクリボン(図示せず)を収
納したリボンカセット15を装着し、サーマルヘッド1
3およびヘッド駆動機構ならびにリボン走行機構を記録
プログラムにより制御することにより、読み取った原稿
18の画像情報を葉書等の用紙19に直接記録するこも
できるようにされている。
【0083】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録方法お
よび記録装置によれば、孔版紙に予め設けた識別マーク
の色と同色の記録データに基づいた穿孔画像を記録した
カラー印刷に用いる複数枚の孔版原紙を確実に形成する
ことができるとともに、孔版紙に設けた識別マークによ
り各孔版原紙の印刷時のインクの色を確実且つ容易に特
定することができ、これにより適正な印刷画像を確実に
得ることができるという極めて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録方法を適用する本発明の記録
装置の一実施例の要部を示す平面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1のキャリッジユニットを示す平面図
【図4】図1のスキャナ搭載部内部の要部の構成を示す
平面図
【図5】図1の光源の配置状態を示す説明図
【図6】図1の基準板を示す正面図
【図7】図1の側面透視図
【図8】図1の制御手段の要部の構成を示すブロック図
【図9】本発明に用いる孔版紙の一実施例を示す説明図
【図10】(a)から(c)は本発明に用いる孔版紙の
識別マークの一例を示す説明図であり、(a)はY色の
識別マーク、(b)はM色の識別マーク、(c)はC色
の識別マーク
【図11】本発明に係る記録方法を適用する本発明の記
録装置の画像読込状態における光の照射状態を示す説明
【符号の説明】
1 記録装置 4 キャリッジユニット 7 キャリッジモータ 8 制御手段 9 (画像読取手段としての)カラーイメージスキャナ 13 (記録手段としての)サーマルヘッド 14 孔版紙 18 原稿 27 紙送りローラ 28 紙送りモータ 30 搬送手段 31 CPU 32 メモリ 33 コントローラ 38 色画像データ形成部 39 記録データ形成部 40 (孔版紙の)識別マーク 41 色判定部 42 記録データ選択部 48 (孔版紙の)画像形成領域 A 主走査方向 B 副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 1/60 H04N 1/46 Z (72)発明者 上田 一雄 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−153196(JP,A) 特公 平5−19479(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41C 1/055 B41M 1/12 B41M 1/14 B41N 1/24 H04N 1/46 H04N 1/60

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読取手段により原稿の画像情報を読
    み取って画像データとし、この画像データを少なくとも
    三原色の色データに色分解して各色毎の色画像データを
    形成し、この各色画像データを基にして記録のための各
    色毎の記録データを形成し、この各色毎の記録データに
    基づいて記録手段を駆動して各色毎の記録データを各色
    毎に孔版紙に穿孔画像として記録することにより製版さ
    れた複数枚の孔版原紙を形成する記録方法であって、 前記孔版紙に記録データの色を表示する識別マークを予
    め形成するとともに、製版時に前記画像読取手段により
    孔版紙に形成されている識別マークを読み取って、この
    識別マークの読み取り結果と一致する色の記録データに
    基づいて記録手段を駆動することを特徴とする記録方
    法。
  2. 【請求項2】 原稿の画像情報を読み取って画像データ
    として出力する画像読取手段と、孔版紙に穿孔画像を記
    録し得る記録手段と、前記画像データを少なくとも三原
    色の3色の色データに分解して各色毎の色画像データを
    形成する色画像データ形成部と、各色毎の色画像データ
    を基にして記録のための記録データを各色毎に形成する
    記録データ形成部と、前記記録手段を記録データに基づ
    いて駆動するコントローラとを有する記録装置であっ
    て、 前記画像読取手段が製版時に孔版紙の記録データの色を
    表示する識別マークを読み取った場合に、前記識別マー
    クに基づいて孔版紙の色を判別する色判定部と、色判定
    部の判定結果に基づいて判定結果と一致する色の記録デ
    ータを各色毎に形成された記録データから選択して出力
    する記録データ選択部とを有することを特徴とする記録
    装置。
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