JP3423482B2 - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP3423482B2
JP3423482B2 JP13797495A JP13797495A JP3423482B2 JP 3423482 B2 JP3423482 B2 JP 3423482B2 JP 13797495 A JP13797495 A JP 13797495A JP 13797495 A JP13797495 A JP 13797495A JP 3423482 B2 JP3423482 B2 JP 3423482B2
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匡紀 坂本
秀紀 萬
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Riso Kagaku Corp
Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
Riso Kagaku Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に係り、特
に、原稿の画像情報を読み取り、この読み取った画像情
報を用紙に記録することのできる記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、イメージスキャナにより原稿の
画像情報をライン単位で読み取って、この読み取った画
像情報を記録手段としての記録ヘッドを用いて普通紙、
葉書等の用紙に記録(印字)することのできる記録装置
が知られている。
【0003】以下、このような従来の記録装置について
記録手段である記録ヘッドとしてサーマルヘッドを用い
たサーマルプリンタを例示して図10から図18により
説明する。
【0004】図10は従来のサーマルプリンタの要部を
示す平面図であり、図11は左側面図であり、図12は
キャリッジユニットを示す平面図であり、図13はスキ
ャナ搭載部の内部の要部の構成を示す平面図であり、図
14は基準板を示す正面図であり、図15は側面透視図
であり、図16は用紙検出手段の要部を示す側面図であ
り、図17は用紙検出手段の入出力回路を示す回路図で
あり、図18は制御手段の構成を示すブロック図であ
る。
【0005】図10および図11に示すように、従来の
サーマルプリンタ1は、プリンタ本体(図示せず)の内
部に配設される平面略矩形形状のフレーム2を有してい
る。このフレーム2には、平板状のプラテン3がその記
録面3aを略垂直となるようにして図10において左右
方向に延在するように配設されている。そして、プラテ
ン3の前方(図10下方)には、キャリッジユニット4
がプラテン3と平行に往復移動可能に配設されている。
【0006】図10に示すように、キャリッジユニット
4の下方には、駆動ベルト5が配設されており、キャリ
ッジユニット4は、駆動ベルト5の1箇所に固着されて
いる。この駆動ベルト5は、フレーム2の図10におい
て左右両端部近傍に配設された左右1対のプーリ6,6
に巻回されている。そして、図10において右方に示す
一方のプーリ6は、図10において右方に破線にて示す
ステップモータ等からなるキャリッジモータ7の駆動力
をもって回転可能とされている。また、キャリッジモー
タ7は、フレーム2の所望の位置に配設された後述する
制御手段8に電気的に接続されており、制御手段8から
送出される制御指令に基づいて駆動されるようになって
いる。
【0007】すなわち、制御部手段8から送出される制
御指令に基づいてキャリッジモータ7を駆動することに
より、キャリッジユニット4は、図10において両矢印
Aにて示すように、プラテン3に沿って往復移動するよ
うになっている。
【0008】前記駆動ベルト5、プーリ6,6およびキ
ャリッジモータ7によりキャリッジユニット4を後述す
るイメージスキャナ16の副走査方向と直交する主走査
方向に往復移動させるための駆動手段9が構成されてい
る。
【0009】図10および図12に示すように、キャリ
ッジユニット4は、右方に位置するキャリッジ部10
と、キャリッジ部10の左方に位置するスキャナ搭載部
11とを有している。
【0010】前記キャリッジ部10には、プラテン3の
記録面3aに対向するようにして記録手段である記録ヘ
ッドとしてのサーマルヘッド12が配設されている。こ
のサーマルヘッド12は、後述する制御手段8の制御指
令により、記録情報(記録に用いるために変換された画
像情報)に基づいて選択的に発熱される整列配置された
複数の発熱素子(図示せず)を備えており、図示しない
ヘッド駆動機構によりプラテン3の記録面3aに対して
接離自在とされている。そして、プラテン3の記録面3
aに対し当接しているヘッドダウン状態におけるサーマ
ルヘッド12とプラテン3との当接位置が記録位置とさ
れている。
【0011】また、キャリッジ部10の上面には、図1
0において左方に想像線にて示すように、インクリボン
(図示せず)を収納し、このインクリボン(図示せず)
をサーマルヘッド12の前方に案内するリボンカセット
13が装着可能とされている。さらに、キャリッジ部1
0には、巻取ボビン14および送出ボビン15がそれぞ
れの先端部をキャリッジ部10の上面から突出するよう
にして配設されている。この巻取ボビン14および送出
ボビン15は、周知のリボン走行機構(図示せず)の一
部を構成するものであり、記録状態において、リボン走
行機構(図示せず)を駆動することにより、キャリッジ
部10の上面に装着されたリボンカセット13の内部に
収納されたインクリボン(図示せず)を走行させるよう
になっている。
【0012】前記サーマルヘッド12、ヘッド駆動機構
(図示せず)およびリボン走行機構(図示せず)等は、
後述する制御手段8に電気的に接続されており、制御手
段8から送出される制御指令に基づいて駆動されるよう
になっている。
【0013】図13に示すように、スキャナ搭載部11
は、プラテン3と対向する面に開口16aが形成された
略直方体形状のケース体16を有しており、ケース体1
6の内部には、イメージスキャナ17が配設されてい
る。このイメージスキャナ17は、ケース体16の開口
16aの近傍(図13において上方左方)に配設され、
画像読込状態において、レンズ18を介してプラテン3
の前方に保持された原画像としての写真や葉書等の原稿
19に向かって光を照射する1個の光源20と、ケース
体16の内部の略中央部に配設され、画像読込状態にお
いて、原稿19から反射した反射光により原稿19の画
像情報を読み取って画像信号を出力する小型のイメージ
センサ21を具備するイメージセンサユニット22とを
有している。そして、イメージスキャナ17は、後述す
る制御手段8に電気的に接続されている。
【0014】また、スキャナ搭載部11は、画像読込状
態において、キャリッジ部10とともにキャリッジモー
タ7の駆動力をもってプラテン3に沿って往復移動可能
とされており、図10において両矢印Aにて示すキャリ
ッジユニット4の移動方向がイメージスキャナ17によ
る原稿19の画像情報を読み取る画像読込状態における
主走査方向となっている。
【0015】さらにまた、イメージスキャナ17は、図
10に示すように、プラテン3の延長線上に位置するよ
うにしてフレーム2の左側の上面に立設された基準板2
3により、原稿19の画像情報を読み取る際の色の基準
(ホワイトバランス)を得るようになっている。この基
準板23は、図14に示すように正面略矩形形状とされ
ており、イメージスキャナ17との対向面23aは、原
稿19を読み取る際の色の基準となる明度の高い白色と
されている。
【0016】前記スキャナ搭載部11の左側面には、図
12に示すように、位置検出手段24が配設されてい
る。この位置検出手段24は、キャリッジユニット4の
主走査方向への動作の基準位置を検出するものであり、
キャリッジユニット4が図10において想像線にて示す
ホームポジションHPに位置した場合に、位置検出手段
24がプリンタ本体(図示せず)の左側壁と当接してそ
の基準位置(ホームポジションHP)を検出し得るよう
になっている。
【0017】図15に示すように、プラテン3の下方に
は、原稿19または用紙25を、図15において矢印B
にて示すように、プラテン3の記録面3aの前方を通過
するように所定速度で搬送するための紙送りローラ26
が配設されている。この紙送りローラ26は、図10に
示すように、フレーム2の右側面の外側に配設されたス
テップモータ等からなる紙送りモータ27の駆動力をも
って回転可能とされている。さらに、図15に示すよう
に、紙送りローラ26の左斜め下方および右方には、紙
送りローラ26に所望の圧接力をもって当接される補助
ローラ28が回転自在に配設されており、この補助ロー
ラ28は、紙送りローラ26に従動回転するようにされ
ている。つまり、原稿19または用紙25は、紙送りロ
ーラ26と補助ローラ28との間に挟持されるようにし
て走行可能にされている。
【0018】また、紙送りローラ26の周囲の適宜な位
置には、原稿19または用紙25が所定の搬送経路を走
行するように案内するためのガイド(図示せず)が配設
されている。
【0019】前記紙送りモータ27は、フレーム2の所
望の位置に配設された後述する制御手段8に電気的に接
続されており、制御手段8から送出される制御指令に基
づいて駆動されるようになっている。
【0020】すなわち、制御手段8から送出される制御
指令に基づいて紙送りモータ27を駆動させることによ
り、原稿19または用紙25は、図10および図15に
おいて矢印Bにて示すように、図10において両矢印A
にて示すキャリッジユニット4の移動方向と直交する方
向に搬送されるようになっており、図10および図15
において矢印Bにて示す原稿19または用紙25の走行
方向がイメージスキャナ17による原稿19の画像情報
を読み取る画像読込状態における副走査方向となってい
る。
【0021】前記紙送りローラ26、紙送りモータ27
および補助ローラ28により原稿19または用紙25を
副走査方向に走行させるための搬送手段29が構成され
ている。
【0022】図16に示すように、紙送りローラ26の
下方には、用紙検出手段30が配設されている。この用
紙検出手段30は、原稿19または用紙25が通過した
場合に、原稿19または用紙25の走行方向の先端と当
接して回動動作する検出レバー31を有しており、この
検出レバー31の回動動作を回動可能とされた略ベルク
ランク形状の伝達レバー32に伝達し、伝達レバー32
の回動動作をフォトセンサ33で検出することにより、
原稿19または用紙25の有無および副走査方向に走行
する原稿19または用紙25の先端を検出するようにな
っている。そして、フォトセンサ33により検出された
検出結果は、図17に示す入出力回路34を介して後述
する制御手段8に送出されるようになっている。
【0023】前記検出レバー31、伝達レバー32、フ
ォトセンサ33および入出力回路34により用紙検出手
段30が構成されている。
【0024】図10に戻って、フレーム2の所望の位置
には、サーマルプリンタ1の各部の動作を制御するため
の制御手段8が配設されている。この制御手段8は、図
18に示すように、少なくともCPU35と、適宜な容
量のROM、RAM等により形成されたメモリ36と、
サーマルプリンタ1の各部を駆動するためのコントロー
ラ37とを有している。
【0025】前記メモリ36には、少なくともイメージ
スキャナ17から出力されA/Dコンバータ38により
デジタルの電気信号に変換された原稿19の画像情報
(原画像データ)および基準板23の明度情報、位置検
出手段24から送出されるキャリッジユニット4の基準
位置(詳しくは、キャリッジユニット4のホームポジシ
ョンHP)の検出信号、用紙検出手段30を構成するフ
ォトセンサ33から送出される原稿19または用紙25
の有無および先端の位置の検出信号等の各種の入力デー
タが格納される入力データ格納領域39と、原画像デー
タを記録情報(記録データ)に変換するためのプログラ
ム、各部の動作を制御するためのプログラム等を格納す
るプログラム格納領域40と、記録のための記録情報、
原稿19の画像情報を入力するための制御指令、記録を
行うための制御指令等の各種の出力データを格納する出
力データ格納領域41とが設けられている。
【0026】前記コントローラ37には、少なくともサ
ーマルヘッド12の発熱素子(図示せず)に対する通電
に用いられるヘッド駆動ドライバ42、キャリッジモー
タ7の駆動に用いられるキャリッジモータドライバ4
3、紙送りモータ27の駆動に用いられる紙送りモータ
ドライバ44が設けられており、さらに、サーマルヘッ
ド12のプラテン3に対する接離動作を行うヘッド駆動
機構(図示せず)の駆動に用いられる記録ヘッド駆動ド
ライバ(図示せず)、インクリボン走行機構(図示せ
ず)の駆動に用いられるリボン駆動ドライバ(図示せ
ず)等が設けられている。
【0027】このように構成された従来のサーマルプリ
ンタ1によれば、制御手段8から送出される制御指令に
基づいて、イメージスキャナ17を主走査方向に移動さ
せるとともに、原稿19をイメージスキャナ17の副走
査方向に移動させることにより、原稿19の画像情報を
ライン単位で読み取って、この読み取った画像情報を記
録のための記録情報とし、この記録情報に基づいて各部
を動作させることにより、サーマルヘッド12を用いて
用紙25に記録するように構成されている。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のサーマルプリンタ1においては、キャリッジユ
ニット4の基準位置(詳しくは、キャリッジユニット4
のホームポジションHP)を検出するための位置検出手
段24、原稿19または用紙25の有無および先端の位
置を検出するための用紙検出手段30を必要とし、部品
点数が多く、サーマルプリンタ1の製造に多大な労力を
要し、近年の軽量化および低価格化を妨げる要因の一つ
になるという問題点があった。
【0029】また、従来のサーマルプリンタ1において
は、原稿19または用紙25をセットする際の主走査方
向に対する位置決めは、フレーム2あるいはプリンタ本
体(図示せず)に設けた図示しない位置マークあるいは
位置決めガイドに、人手をもって原稿19または用紙2
5の側端縁を合わせることにより行われており、原稿1
9または用紙25のセッティング位置がずれると、用紙
25に対する記録位置がずれてしまう場合があり、原稿
19または用紙25のセッティングに正確性が求めら
れ、操作性を低下させてしまうという問題点があった。
【0030】本発明はこれらの点に鑑みてなされたもの
であり、操作性に優れるとともに軽量で安価な記録装置
を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため請求項1に記載の本発明の記録装置は、可動なキャ
リッジユニットに配設され原稿の画像情報をライン単位
で読み取って画像信号を出力し得るイメージスキャナ
と、このイメージスキャナが原稿の画像情報を読み取る
際の色の基準を得るためにイメージスキャナと対向し得
る位置に配設されている基準板と、前記イメージスキャ
から出力される画像信号に基づいて用紙に記録し得る
記録手段とを有する記録装置であって、前記イメージス
キャナと電気的に接続されイメージスキャナから出力さ
れた前記基準板のある部位についての検出信号を用いて
前記キャリッジユニットの基準位置を検出する基準位置
検出部を設けたことを特徴としている。
【0032】そして、請求項2に記載の本発明の記録装
置は、請求項1において、前記基準板に、イメージスキ
ャナによる検出信号を形成するためのマークを設けたこ
とを特徴としている。
【0033】さらに、請求項3に記載の本発明の記録装
置は、請求項1または請求項2において、前記イメージ
スキャナと電気的に接続されイメージスキャナから出力
された出力信号を用いて原稿または用紙の先端を検出す
るための先端検出部を設けたことを特徴としている。
【0034】また、請求項4に記載の本発明の記録装
は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記イメージスキャナと電気的に接続されイメージスキ
ャナから出力された出力信号を用いて原稿または用紙の
側端を検出するための側端検出部を設けたことを特徴と
している。
【0035】
【作用】前述した構成からなる請求項1に記載の本発明
の記録装置によれば、基準位置検出部によりイメージス
キャナおよび基準板を用いてキャリッジユニットの主走
査方向への動作の基準位置を検出することができる。
【0036】そして、請求項2に記載の本発明の記録装
置によれば、基準板にマークを設けることによりキャリ
ッジユニットの主走査方向への動作の基準位置をより正
確に検出することができる。
【0037】さらに、請求項3に記載の本発明の記録装
置によれば、先端検出部によりイメージスキャナを用い
原稿または用紙の先端および原稿の有無を検出するこ
とができる。
【0038】また、請求項4に記載の本発明の記録装置
によれば、側端検出部により原稿または用紙の副走査方
向に対して直交する主走査方向に位置する両側端を検出
することができる。
【0039】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一ないしは相当す
る構成については、図面中に同一の符号を付す。
【0040】図1から図7は本発明に係る記録装置を記
録手段である記録ヘッドとしてサーマルヘッドを備えた
サーマルプリンタに用いた一実施例を示すものであり、
図1は要部を示す平面図であり、図2は左側面図であ
り、図3はキャリッジユニットを示す平面図であり、図
4はスキャナ搭載部の内部の要部の構成を示す平面図で
あり、図5は光源の配置状態を示す説明図であり、図6
は基準板を示す正面図であり、図7は側面透視図であ
り、図8は制御手段の構成を示すブロック図である。
【0041】図1および図2に示すように、本実施例の
サーマルプリンタ45は、プリンタ本体(図示せず)の
内部に配設される平面略矩形形状のフレーム2を有して
いる。このフレーム2には、平板状のプラテン3がその
記録面3aを略垂直となるようにして図1において左右
方向に延在するように配設されている。そして、プラテ
ン3の前方(図1下方)には、キャリッジユニット4が
プラテン3に沿って往復移動可能に配設されている。
【0042】図1に示すように、キャリッジユニット4
の下方には、駆動ベルト5が配設されており、キャリッ
ジユニット4は、駆動ベルト5の1箇所に固着されてい
る。この駆動ベルト5は、フレーム2の図1において左
右両端部近傍に配設された左右1対のプーリ6,6に巻
回されている。そして、図1において右方に示す一方の
プーリ6は、図1において右方に破線にて示す駆動手段
としてのステップモータ等からなるキャリッジモータ7
の駆動力をもって回転可能とされている。また、キャリ
ッジモータ7は、フレーム2の所望の位置に配設された
後述する制御手段46に電気的に接続されており、制御
手段46から送出される制御指令に基づいて駆動される
ようになっている。
【0043】すなわち、制御手段46から送出される制
御指令に基づいてキャリッジモータ7を駆動することに
より、キャリッジユニット4は、図1において両矢印A
にて示すように、プラテン3に沿って往復移動するよう
になっている。
【0044】前記駆動ベルト5、プーリ6,6およびキ
ャリッジモータ7によりキャリッジユニット4を後述す
るイメージスキャナ17の副走査方向と直交する主走査
方向に往復移動させるための駆動手段9が構成されてい
る。
【0045】図1および図3に示すように、キャリッジ
ユニット4は、右方に位置するキャリッジ部10と、キ
ャリッジ部10の左方に位置するスキャナ搭載部47と
を有している。
【0046】前記キャリッジ部10には、プラテン3の
記録面3aに対向するようにして記録手段である記録ヘ
ッドとしてのサーマルヘッド12が配設されている。こ
のサーマルヘッド12は、後述する制御手段46の制御
指令により、記録情報(記録に用いるために変換された
画像情報)に基づいて選択的に発熱される整列配置され
た複数の発熱素子(図示せず)を備えており、図示しな
いヘッド駆動機構によりプラテン3の記録面3aに対し
て接離自在とされている。そして、プラテン3の記録面
3aに対し当接しているヘッドダウン状態におけるサー
マルヘッド12とプラテン3との当接位置が記録位置と
されている。
【0047】また、キャリッジ部10の上面には、図1
において左方に想像線にて示すように、インクリボン
(図示せず)を収納し、このインクリボンをサーマルヘ
ッド12の前方に案内するリボンカセット13が装着可
能とされている。さらに、キャリッジ部10には、巻取
ボビン14および送出ボビン15がそれぞれの先端部を
キャリッジ部10の上面から突出するようにして配設さ
れている。この巻取ボビン14および送出ボビン15
は、周知のリボン走行機構(図示せず)の一部を構成す
るものであり、記録状態において、リボン走行機構を駆
動することにより、キャリッジ部10の上面に装着され
たリボンカセット13の内部に収納されたインクリボン
を走行させるようになっている。
【0048】前記サーマルヘッド12、ヘッド駆動機構
およびリボン走行機構等は、後述する制御手段46に電
気的に接続されており、制御手段46から送出される制
御指令に基づいて駆動されるようになっている。
【0049】図4に示すように、スキャナ搭載部47
は、プラテン3と対向する面に開口48aが形成された
略直方体形状のケース体48を有しており、ケース体4
8の内部には、イメージスキャナ49が配設されてい
る。このイメージスキャナ49は、ケース体48の開口
48aの近傍(図4において上方左右両端)の内部に、
相互に対向するようにして、キャリッジユニット4の移
動方向であるイメージスキャナ49の主走査方向に並設
され、画像読込状態において、レンズ18を介してプラ
テン3の前方に保持された原画像としての写真や葉書等
の原稿19に向かって光を照射するための2個の光源2
0と、ケース体48の内部の略中央部に配設され、画像
読込状態において、原稿19から反射した反射光により
原稿19の画像情報を読み取って画像信号を出力する小
型のイメージセンサ21を具備するイメージセンサユニ
ット22とを有している。そして、イメージスキャナ4
9は、後述する制御手段46に電気的に接続されてい
る。
【0050】すなわち、本実施例のイメージスキャナ4
9は、図5に示すように、イメージスキャナ49の主走
査方向をX軸とし、イメージスキャナ49の主走査方向
に対して直交する副走査方向をY軸とし、X軸とY軸と
の交点をイメージセンサ21の位置とした場合に、図5
において実線にて示すように2個の光源20の位置が交
点を中心としてX軸上に対称となるようにして配置され
ている。
【0051】なお、光源20としては、図5において破
線にて示すように2個の光源20の位置を交点を中心と
してY軸上に対称に配置する構成や、原稿19の表面に
より多方向から光を照射するために図5において実線お
よび破線にて示す総計4個の光源20を設ける構成等と
してもよい。さらに、光源20の配置位置は、X軸上お
よびY軸上に位置させない構成でもよい。つまり、複数
の光源20を交点を中心として配置する構成であれば、
特に、本実施例の光源20の数およびその配置位置に限
定されるものではなく、光源20の数およびその配置位
置等は、設計コンセプト等により決定すればよい。
【0052】また、スキャナ搭載部47は、画像読込状
態において、キャリッジ部10とともにキャリッジモー
タ7の駆動力をもってプラテン3に沿って往復移動可能
とされており、図1において両矢印Aにて示すキャリッ
ジユニット4の移動方向がイメージスキャナ49による
原稿19の画像情報を読み取る画像読込状態における主
走査方向となっている。
【0053】なお、本実施例のスキャナ搭載部47に
は、キャリッジユニット4の動作の基準位置(ホームポ
ジションHP)を検出するための従来の位置検出手段2
4は設けられておらず、本実施例におけるキャリッジユ
ニット4の基準位置は、後述するようにイメージスキャ
ナ49を用いて検出し得るように構成されている。
【0054】さらにまた、イメージスキャナ49は、図
1に示すように、プラテン3の延長線上に位置するよう
にしてフレーム2の左側の上面に立設された基準板50
により、原稿19の画像情報を読み取る際の色の基準
(ホワイトバランス)を得るようになっている。この基
準板50は、図6に示すように正面略矩形形状とされて
おり、イメージスキャナ49との対向面50aは、原稿
19を読み取る際の色の基準となる明度の高い白色とさ
れている。また、基準板の50の対向面50aには、キ
ャリッジユニット4の動作の基準位置をイメージスキャ
ナ49により高精度で検出するためのマーク51が設け
られている。
【0055】図7に示すように、プラテン3の下方に
は、原稿19または用紙25を、図7において矢印Bに
て示すように、プラテン3の記録面3aの前方を通過す
るように所定速度で搬送するための紙送りローラ26が
配設されている。この紙送りローラ26は、図1に示す
ように、フレーム2の右側面の外側に配設されているス
テップモータ等からなる紙送りモータ27の駆動力をも
って回転可能とされている。
【0056】図7に示すように、紙送りローラ26の左
斜め下方および右方には、紙送りローラ26に所望の圧
接力をもって当接される補助ローラ28が回転自在に配
設されており、この補助ローラ28は、紙送りローラ2
6に従動回転するようにされている。つまり、原稿19
または用紙25は、紙送りローラ26と補助ローラ28
との間に挟持されるようにして走行可能にされている。
また、紙送りローラ26の周囲の適宜な位置には、原稿
19または用紙25が所定の搬送経路を走行するように
案内するためのガイド(図示せず)が配設されている。
【0057】前記紙送りモータ27は、フレーム2の所
望の位置に配設された後述する制御手段46に電気的に
接続されており、制御手段46から送出される制御指令
に基づいて駆動されるようになっている。
【0058】すなわち、制御手段46から送出される制
御指令に基づいて紙送りモータ27を駆動させることに
より、原稿19または用紙25は、図1および図7にお
いて矢印Bにて示すように、図1において両矢印Aにて
示すキャリッジユニット4の移動方向と直交する方向に
搬送されるようになっており、図1および図6において
矢印Bにて示す原稿19または用紙25の走行方向がイ
メージスキャナ49による原稿19の画像情報を読み取
る画像読込状態における副走査方向となっている。
【0059】前記紙送りローラ26、紙送りモータ27
および補助ローラ28により原稿19または用紙25を
副走査方向に走行させるための搬送手段29が構成され
ている。
【0060】なお、本実施例の紙送りローラ26の下方
には、従来の用紙検出手段30は設けられておらず、本
実施例における原稿19または用紙25の有無および副
走査方向に走行する原稿19または用紙25の先端は、
後述するようにイメージスキャナ49を用いて検出し得
るように構成されている。
【0061】図1に戻って、フレーム2の所望の位置に
は、サーマルプリンタ45の各部の動作を制御するため
の制御手段46が配設されている。この制御手段46
は、図7に示すように、少なくともCPU35と、適宜
な容量のROM、RAM等により形成されたメモリ52
と、サーマルプリンタ45の各部を駆動するためのコン
トローラ37とを有している。
【0062】前記メモリ52には、少なくともイメージ
スキャナ49から出力されA/Dコンバータ38により
デジタルの電気信号に変換された原稿19の画像情報
(原画像データ)および基準板50の明度情報等の各種
の入力データが格納される入力データ格納領域53と、
各種のプログラムを格納するプログラム格納領域54
と、記録のための記録情報、原稿19の画像情報を入力
するための制御指令、記録を行うための制御指令等の各
種の出力データを格納する出力データ格納領域55とが
設けられている。
【0063】前記プログラム格納領域54には、少なく
ともイメージスキャナ49から出力される出力情報(ス
キャンしたすべてのデータ)から原稿19または用紙2
5の有無および副走査方向に走行する原稿19または用
紙25の先端の位置を検出(判別)するためのプログラ
ムが格納された先端検出部56と、イメージスキャナ4
9から出力される出力情報から主走査方向に位置する原
稿19または用紙25の両側端を検出するプログラムが
格納された側端検出部57と、イメージスキャナ49か
ら出力される出力情報からイメージスキャナ49が基準
板50の対向面50aを走査した場合に基準板50のマ
ーク51を通過した時の情報(詳しくは、色の明度の
差)を判別し、この情報に基づいてキャリッジユニット
4の基準位置を検出するプログラムが格納された基準位
置検出部58とが設けられており、さらに、原画像デー
タを記録情報(記録データ)に変換するためのプログラ
ム、各部の動作を制御するため制御プログラム等が格納
されるようになっている。
【0064】そして、イメージスキャナ49から出力さ
れる出力情報からプログラム格納領域54の先端検出部
56、側端検出部57および基準位置検出部58に格納
されたプログラムに基づいてCPU35が、原稿19ま
たは用紙25の有無、先端の位置、側端の位置およびキ
ャリッジユニット4の基準位置を検出し、こられの検出
されたデータを出力データ格納領域55に格納するよう
になっている。
【0065】前記コントローラ37には、少なくともサ
ーマルヘッド12の発熱素子(図示せず)に対する通電
に用いられるヘッド駆動ドライバ42、キャリッジモー
タ7の駆動に用いられるキャリッジモータドライバ4
3、紙送りモータ27の駆動に用いられる紙送りモータ
ドライバ44が設けられており、さらに、サーマルヘッ
ド12のプラテン3に対する接離動作を行うヘッド駆動
機構(図示せず)の駆動に用いられる記録ヘッド駆動ド
ライバ(図示せず)、インクリボン走行機構(図示せ
ず)の駆動に用いられるリボン駆動ドライバ(図示せ
ず)等が設けられている。
【0066】なお、本実施例のサーマルプリンタ45
は、図示しないワードプロセッサ、コンピュータ等に接
続することにより、ワードプロセッサ、コンピュータ等
により形成された画像を用紙25に記録する一般的な記
録装置としても用いることができるように、制御手段4
6に対して外部からの各種の外部信号が入力可能な構成
とされている。
【0067】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について図1から図9により説明する。
【0068】図9は画像読込状態における光の照射状態
を示す説明図である。
【0069】まず、本実施例のサーマルプリンタ45に
より原稿19の画像情報を読み取る画像読込状態におけ
る動作について説明する。
【0070】本実施例のサーマルプリンタ45により原
稿19の画像情報を読み取る場合には、人手等により原
稿19の先端を紙送りローラ26と図7において紙送り
ローラ26の左斜め下方に示す補助ローラ28との間に
挟持してセット状態とすることにより開始される。そし
て、原稿19がセット状態とされると、メモリ52に予
め記憶されたプログラムに基づいて、制御手段46から
イメージスキャナ49、キャリッジモータ7および紙送
りモータ27に制御指令が送出され、イメージスキャナ
49の各光源20が点灯され、キャリッジユニット4は
図1において左方に示すホームポジションHPに向かっ
てプラテン3に沿ってイメージスキャナ49の主走査方
向に移動し、原稿19はイメージスキャナ49の副走査
方向に移動する。なお、キャリッジユニット4が予めホ
ームポジションHPに位置する場合には、一旦右方に移
動した後にホームポジションHPに復帰するようにされ
ている。
【0071】そして、イメージスキャナ49がホームポ
ジションHPに向かって主走査方向に移動する途中で、
イメージスキャナ49によりイメージスキャナ49の前
方に位置するすべての情報が読み取られるとともに、原
稿19の画像情報の読み込みを開始するための原稿19
の頭出しが行われる。
【0072】この時、イメージスキャナ49により読み
取られた情報は、図8に示すように、A/Dコンバータ
38によってデジタルの電気信号に変換されてメモリ5
2の入力データ格納領域53に記憶される。そして、こ
の情報からプログラム格納領域54の先端検出部56、
側端検出部57および基準位置検出部58に格納された
プログラムに基づいてCPU35が、原稿19の有無、
原稿19の先端の位置、原稿19の側端の位置およびキ
ャリッジユニット4の基準位置を検出するとともに、基
準板50の対向面50aにより読み込む色の基準が確立
されるようになっている。
【0073】そして、イメージスキャナ49を用いて原
稿19の有無、先端の位置、側端の位置およびキャリッ
ジユニット4の基準位置を検出し、この検出結果に基づ
いて、制御手段46からキャリッジモータ7および紙送
りモータ27に制御指令が送出され、キャリッジユニッ
ト4を確実にホームポジションHPに位置させるととも
に、原稿19の正確な頭出しを確実に行うことができ
る。
【0074】また、キャリッジユニット4の基準位置
は、イメージスキャナ49が基準板50の対向面50a
に設けたマーク51を通過する時の情報に基づいて検出
することができるので、基準板50の対向面50aを用
いた場合に比べて検出精度を向上させることができ、キ
ャリッジユニット4を高精度でより確実にホームポジシ
ョンHPに位置させることができる。
【0075】ついで、原稿19の画像情報の読み込みが
開始されると、制御手段46からの制御指令に基づい
て、キャリッジモータ7が駆動されてキャリッジユニッ
ト4が図1において右方に移動し、イメージスキャナ4
9によって原稿19の1ライン分の画像情報が基準板5
0の色基準に従って読み取られる。そして、原稿19の
1ライン分の画像情報の読み込みが終了すると、制御手
段46の制御指令に基づいて、紙送りモータ27が駆動
されて原稿19を1ライン分だけイメージスキャナ49
の主走査方向と直交する副走査方向に移動する。
【0076】以下、同様にしてイメージスキャナ49の
主走査方向への移動と、原稿19のイメージスキャナ4
9の主走査方向と直交する副走査方向への移動を繰り返
すことにより原稿19のすべての画像情報がライン単位
で読み込まれる。
【0077】そして、イメージスキャナ49によりライ
ン単位で読み込まれた原稿19の画像情報は、図8に示
すように、A/Dコンバータ38によってデジタルの電
気信号に変換されてメモリ52の入力データ格納領域5
3に順次記憶される。
【0078】ついで、入力データ格納領域53に入力さ
れた原稿19の画像情報は、メモリ52のプログラム格
納領域54に予め記憶された制御プログラムに基づい
て、CPU35によって演算されて記録情報に変換さ
れ、この記録情報はメモリ52の出力データ格納領域5
5に記憶される。
【0079】また、本実施例によれば、図4および図5
に示すように、原稿19に照射する光の光源20が相互
に対向するようにして2個とされており、画像読取状態
において、例えば切り張りなどにより貼り合わせた原稿
19等のように原稿19の表面に段差59がある場合に
おいても、図9に示すように、原稿19の段差59に対
して両側から光を照射して段差59のすべての部位に光
を照射することができるので、影ができずに原稿19の
画像情報を正確に読み取ることができる。
【0080】すなわち、本実施例によれば、貼り合わせ
た原稿19等のように原稿19の表面に段差59がある
場合においても、複数の光路60を設けることによって
原稿19の表面に多方向から光を照射することができる
ので、読み込んだ画像情報に黒い線のような影が形成さ
れるのを確実に防止することができ、原稿19の画像情
報を正確且つ確実に読み込むことができる。
【0081】また、本実施例によれば、原稿19の画像
情報を正確に読み込むことができるので、読み込んだ画
像情報をトリミングするための画像情報を表示する表示
装置、読み込んだ画像情報を処理するための入力装置お
よび処理プログラム等を設ける必要がなく、サーマルプ
リンタ45の大型化、部品点数の増加、経済的負担の増
加、トリミングを行うために多大な労力を必要とすると
いう不都合を確実に除去することもできる。
【0082】つぎに、本実施例のサーマルプリンタ45
により読み込んだ原稿19の画像情報を用紙25に記録
する記録状態における動作について説明する。
【0083】本実施例のサーマルプリンタ45により読
み込んだ原稿19の画像情報を用紙25に記録する場合
には、人手等により用紙25の先端を紙送りローラ26
と図7において紙送りローラ26の左斜め下方に示す補
助ローラ28との間に挟持してセット状態とすることに
より開始される。そして、用紙25がセット状態とされ
ると、メモリ52に予め記憶されたプログラムに基づい
て、制御手段46からイメージスキャナ49、キャリッ
ジモータ7および紙送りモータ27に制御指令が送出さ
れ、イメージスキャナ49は各光源20が点灯されて稼
働状態とされ、キャリッジユニット4は図1において左
方に想像線にて示すホームポジションHPに向かってプ
ラテン3に沿ってイメージスキャナ49の主走査方向に
移動し、用紙25は図7において矢印Bにて示すイメー
ジスキャナ49の副走査方向に移動する。なお、キャリ
ッジユニット4が予めホームポジションHPに位置する
場合には、一旦右方に移動した後にホームポジションH
Pに復帰するようにされている。
【0084】そして、キャリッジユニット4がホームポ
ジションHPに向かって移動する途中で、イメージスキ
ャナ49によりイメージスキャナ49の前方に位置する
すべての情報が読み取られるとともに、用紙25に対す
る記録を開始するための用紙25の頭出し(用紙25の
記録開始位置へのセット)が行われる。
【0085】この時、イメージスキャナ49により読み
取られた情報は、図8に示すように、A/Dコンバータ
38によってデジタルの電気信号に変換されてメモリ5
2の入力データ格納領域53に記憶される。そして、こ
の情報からプログラム格納領域54の先端検出部56、
側端検出部57および基準位置検出部58に格納された
プログラムに基づいてCPU35が、用紙25の有無、
用紙25の先端の位置、用紙25の側端の位置およびキ
ャリッジユニット4の基準位置を検出するようになって
いる。
【0086】そして、イメージスキャナ49を用いて用
紙25の有無、先端の位置、側端の位置およびキャリッ
ジユニット4の動作の基準位置を検出し、この検出結果
に基づいて、制御手段46からキャリッジモータ7およ
び紙送りモータ27に制御指令が送出され、キャリッジ
ユニット4を確実にホームポジションHPに位置させる
とともに、用紙の正確な頭出しを確実に行うことができ
る。
【0087】また、キャリッジユニット4の基準位置
は、イメージスキャナ49が基準板50の対向面50a
に設けたマーク51を通過する時の情報により検出する
ことができるので、基準板50の対向面50aを用いた
場合に比べて検出精度を向上させることができ、キャリ
ッジユニット4を高精度でより確実にホームポジション
HPに位置させることができる。
【0088】ついで、キャリッジユニット4がホームポ
ジションHPに位置すると、制御手段46からヘッド駆
動機構(図示せず)に制御指令が送出され、サーマルヘ
ッド12は、インクリボンおよび用紙25を介してプラ
テン3に当接したヘッドダウン状態とされ、用紙25に
対する記録が開始される。
【0089】この時、サーマルヘッド12による用紙2
5への主走査方向に位置する記録開始位置は、検出され
ている用紙25の側端の位置に基づいて制御される。
【0090】そして、用紙25に対する記録が開始され
ると、制御手段46からの制御指令に基づいて、キャリ
ッジモータ7が駆動されてキャリッジユニット4が図1
において右方(イメージスキャナ49の主走査方向)に
移動するとともに、インクリボン(図示せず)の走行、
発熱素子(図示せず)に対する記録情報に基づいた選択
的な通電が行われ、1ライン分の記録情報が用紙25の
所定の位置に記録される。そして、用紙25に対する1
ライン分の記録情報の記録が終了すると、制御手段46
の制御指令に基づいて、紙送りモータ27が駆動されて
用紙25を1ライン分だけイメージスキャナ49の主走
査方向と直交する副走査方向に搬送する。
【0091】以下、同様にしてキャリッジユニット4の
プラテン3に沿ったイメージスキャナ49の主走査方向
への移動にともなう記録動作と、用紙25のイメージス
キャナ49の主走査方向と直交する副走査方向への搬送
を繰り返すことによりすべての記録情報がライン単位で
用紙25の所望の位置に記録される。
【0092】また、本実施例においては、用紙25の側
端の位置を検出することにより、用紙25の主走査方向
に位置する記録開始位置を制御することができるので、
人力等による用紙25の主走査方向へのセット位置の位
置決めが多少ずれた場合においても記録開始位置を適正
な位置とすることができ、操作性を向上させることがで
きる。
【0093】したがって、本実施例においては、イメー
ジスキャナ49を用いてキャリッジユニット4の基準位
置、原稿19または用紙25の有無、原稿19または用
紙25の先端の位置、原稿19または用紙25の主走査
方向に位置する左右方向両側端の位置等を検出すること
ができるので、従来の専用の位置検出手段24および用
紙検出手段30を省くことができ、部品点数を少なく
し、サーマルプリンタ45の製造に要する労力を低減
し、軽量化および低価格化を確実に図ることができる。
つまり、本実施例によれば、操作性に優れるとともに軽
量で安価なものを確実に得ることができる。
【0094】なお、本実施例は、記録装置としてサーマ
ルヘッド12を備えたサーマルプリンタ45を例示して
説明したが、記録装置としては、インクジェットヘッド
を備えたインクジェットプリンタ等の各種のプリンタを
用いることができる。
【0095】また、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、必要に応じて変更することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように本発明の記録装置に
よれば、操作性に優れるとともに軽量で安価なものを確
実に得ることができるという極めて優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置をサーマルプリンタに用
いた一実施例の要部を示す平面図
【図2】図1の左側面図
【図3】図1のキャリッジユニットを示す平面図
【図4】図1のスキャナ搭載部の内部の要部の構成を示
す平面図
【図5】図4の光源の配置状態を示す説明図
【図6】図1の基準板を示す正面図
【図7】図1の側面透視図
【図8】図1の制御手段の構成を示すブロック図
【図9】本発明に係る記録装置をサーマルプリンタに用
いた一実施例の画像読込状態における光の照射状態を示
す説明図
【図10】従来の記録装置の要部を示す平面図
【図11】従来の記録装置の要部を示す左側面図
【図12】従来の記録装置のキャリッジユニットを示す
平面図
【図13】従来の記録装置のスキャナ搭載部の内部の要
部の構成を示す平面図
【図14】従来の記録装置の基準板を示す正面図
【図15】従来の記録装置の側面透視図
【図16】従来の記録装置の用紙検出手段の要部を示す
側面図
【図17】従来の記録装置の用紙検出手段の入出力回路
を示す回路図
【図18】従来の記録装置の制御手段の構成を示すブロ
ック図
【符号の説明】
4 キャリッジユニット 7 キャリッジモータ 9 駆動手段 12 (記録手段である記録ヘッドとしての)サーマル
ヘッド 19 原稿 25 用紙 27 紙送りモータ 29 搬送手段 32 CPU 45 (記録装置としての)サーマルプリンタ 46 制御手段 49 イメージスキャナ 50 基準板 51 マーク 52 メモリ 53 入力データ格納領域 54 プログラム格納領域 55 出力データ格納領域 56 先端検出部 57 側端検出部 58 基準位置検出部 A (イメージスキャナの)主走査方向 B (イメージスキャナの)副走査方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大森 英樹 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−196060(JP,A) 実開 平3−105060(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 7/02 H04N 1/00 B41J 3/20 109

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動なキャリッジユニットに配設され原
    稿の画像情報をライン単位で読み取って画像信号を出力
    し得るイメージスキャナと、このイメージスキャナが原
    稿の画像情報を読み取る際の色の基準を得るためにイメ
    ージスキャナと対向し得る位置に配設されている基準板
    と、前記イメージスキャナから出力される画像信号に基
    づいて用紙に記録し得る記録手段とを有する記録装置で
    あって、 前記イメージスキャナと電気的に接続されイメージスキ
    ャナから出力された前記基準板のある部位についての検
    信号を用いて前記キャリッジユニットの基準位置を検
    出する基準位置検出部を設けたことを特徴とする記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基準板に、イメージスキャナによる
    検出信号を形成するためのマークを設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 記イメージスキャナと電気的に接続さ
    れイメージスキャナから出力された出力信号を用いて原
    稿または用紙の先端を検出するための先端検出部を設け
    たことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記イメージスキャナと電気的に接続さ
    れイメージスキャナから出力された出力信号を用いて原
    稿または用紙の側端を検出するための側端検出部を設け
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか
    1項に記載の記録装置。
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