JPH105612A - 粉体の固化物の粉砕装置 - Google Patents

粉体の固化物の粉砕装置

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Publication number
JPH105612A
JPH105612A JP15994396A JP15994396A JPH105612A JP H105612 A JPH105612 A JP H105612A JP 15994396 A JP15994396 A JP 15994396A JP 15994396 A JP15994396 A JP 15994396A JP H105612 A JPH105612 A JP H105612A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
powder
rotating body
crusher
cutter
Prior art date
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Pending
Application number
JP15994396A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoharu Kobuchi
直春 小渕
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
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Publication of JPH105612A publication Critical patent/JPH105612A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉砕効率を低下させることなく、火花が発生
することのない粉体の固化物の粉砕装置を提供する。 【解決手段】ケ−シング1内に金属製の回転体2を内蔵
し、粉体の固化物Kをケ−シング1の投入口4から投入
してこれを回転する回転体2により粉砕し、粉砕した後
の粉体K1をケ−シング1の排出口6から排出する粉砕
装置であって、回転体2の表面を非金属部分16とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は粉体の固化物の粉砕
装置に係り、特に粉体の固化物のうちでも比較的ソフト
な固まりであって、微粉化しないと混合する際の均一分
散が得られない分野、例えば化粧品、製紙、食品、ゴム
産業などに使用される粉体の固化物の粉砕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記のような粉体の固化物を粉砕する装
置の型式には、ケ−シングに内蔵する回転体としてスム
−ス(フラット)ロ−ルを使用する型式、カッタ−ロ−
ルを使用する型式などがあり、いずれの回転体もその材
質は金属が使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
型式にはそれぞれ次のような問題があった。スム−スロ
−ルを使用する型式では粉体とのスリップにより粉砕効
率が悪い。カッタ−ロ−ルを使用する型式では粉体に金
属異物が混入した場合、金属接触による火花が発生する
可能性がある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、粉砕効率を低下させることなく、粉体の固化物に金
属異物が混入している場合に火花が生じることのない粉
体の固化物の粉砕装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1に記載
したように本発明は、ケ−シング内に金属製の回転体を
内蔵し、粉体の固化物をケ−シングの投入口から投入し
てこれを回転する前記回転体により粉砕し、粉砕した後
の粉体をケ−シングの排出口から排出するようにした粉
砕装置であって、前記回転体の表面のうち少なくとも粉
体に接触する部分を非金属部分とした。ここで、回転体
の型式としてはスム−ス(フラット)ロ−ル、カッタ−
ロ−ルの他、ギヤーロールがあり、本発明はいずれにも
適用される。
【0006】本発明によると、回転体の表面のうち少な
くとも粉体に接触する部分を非金属部分とするから、従
来回転体の金属表面と粉体との間で生じていたスリップ
がなくなり、粉砕効率が従来対比向上する。また、粉体
の固化物に金属異物が混入している場合には、金属接触
による火花が発生するケ−スが多いが、金属接触部分に
非金属層を被覆することで、火花の発生を防止する。
【0007】前記非金属部分は弾性ゴムから成ることで
より一層効果的となるが、弾性ゴムに限らず、樹脂など
であっても効果がある。また、前記非金属部分は5mm
以上の厚さとすることが望ましい。その理由は5mm未
満だとライニング効果が低くなり、粉砕効率が低下する
からである。さらに、非金属部分は回転体全体に及んで
もよい。
【0008】
【実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1乃至図
2を参照して説明する。図1において符号1はケ−シン
グ、符号2は回転体の一型式であるカッタ−ロ−ルを示
しており、本発明にかかる粉砕装置はこれらケ−シング
1およびカッタ−ロ−ル2から基本構成される。また、
本粉砕装置により粉砕対象となる粉体の固化物Kは、ゴ
ム製品の添加材(例えば硫黄)や化粧品や食品の添加材
などが適用される。
【0009】ケ−シング1は、内部中央にカッタ−ロ−
ル2を収容配置するケ−シング本体3と、上端に投入口
4を形成するケ−シング上部5と、下端に排出口6を形
成するケ−シング下部7とから構成されている。投入口
4には粉体の固化物Kの投入を容易にするホッパ−8が
形成され、排出口6のフランジ部には粉砕後の粉体K1
を下向きに通過させるメッシュ状の通過板9が排出口6
を覆うように取り付けられている。そして、この通過板
9の下方には通過板9を通過して落下する粉体K1を収
容する箱体10が設置されている。
【0010】カッタ−ロ−ル2は、回転軸11の回りに
カッタ−部12が取り付けられ、回転軸11が図示しな
い軸受により回転自在に支持され、ケ−シング1外部に
設置されたモ−タ−により回転軸11を介してカッタ−
部12が回転軸11回りに回転するようになっている。
カッタ−部12には刃となる1または2以上の凸部13
が形成され(図1では回転軸8の軸心を通る線の相対す
る位置に2か所形成されている)、この凸部13が回転
途中でケ−シング本体3の内面中間位置に突設された刃
受けとなる突起部14との間に固化物Kを挟み込んで回
転力で粉砕作用するようになっている。この突起部14
は凸部13との間のクリアランスを調整できるようにな
っている。
【0011】そして、カッタ−部12の凸起部13およ
びそれ以外の部位である円弧部15の各表面には非金属
部分である弾性ゴム16が全周にわたり被覆されてい
る。この弾性ゴム16の厚さは5mm以上である。カッ
タ−部12の円弧部15とケ−シング本体3内面との間
には所定の隙間Sが形成されるが、この隙間Sに落下し
た固化物Kには、カッタ−部12の円弧部15表面の弾
性ゴム16と固化物Kとの間で生じる摩擦力により粉砕
作用が促進される。
【0012】本粉砕装置は、次のように作用する。投入
口4よりケ−シング1内部に投入された粉体の固化物K
はケ−シング1内部を落下し、回転するカッタ−ロ−ル
2の凸部13とケ−シング本体3内面の突起部14との
間に挟まれて粉砕されて粉体の小さい固まりまたは微粉
体となる。また、カッタ−部12の円弧部15表面の弾
性ゴム16との間で摩擦により粉砕が促進される。この
ような粉砕作用を繰り返した後の粉体K1は排出口6か
らメッシュ状の通過板9を通過してその下の箱体10に
落下し収容される。
【0013】
【実施例】実施例として回転体が金属製カッタ−ロ−ル
のタイプである例を示す。カッタ−ロ−ルのカッタ−径
は直径200mm、通過板9の通過穴径は直径5mmで
ある。従来品はカッタ−表面に何等被覆を施さず、本発
明品はカッタ−表面に弾性ゴム(NRベ−ス、Hd7
0、引っ張り強さ250kg/cm2 )を厚さ5mmにライ
ニングした。粉砕対象は硫黄である。そして、上記の従
来品と本発明品について硫黄の排出量の比較実験を実施
した。カッタ−回転数は50rpmである。実験結果を
表1に表す。
【0014】
【表1】
【0015】表1から分かるように、本発明装置は従来
装置に比較して排出能力が2倍以上にアップしており、
粉砕効率が格段に向上することが確認された。また、実
験中、火花の発生はなく、安全性も確認された。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、金属製回転体の表面を
非金属部分とする簡単な手段により、粉砕効率を格段に
向上させることができる。また、粉体の固化物に金属異
物が混入している場合の火花の発生を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉砕装置の縦断面図、
【図2】同粉砕装置の作用を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ケ−シング 2 カッタ−ロ−ル(回転体) 3 ケ−シング本体 4 投入口 6 排出口 9 通過板 16 弾性ゴム(非金属部分) K 粉体の固化物 K1 粉砕後の粉体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケ−シング内に金属製の回転体を内蔵し、
    粉体の固化物をケ−シングの投入口から投入してこれを
    回転する前記回転体により粉砕し、粉砕した後の粉体を
    ケ−シングの排出口から排出する粉砕装置において、前
    記回転体の表面のうち少なくとも粉体に接触する部分を
    非金属部分とすることを特徴とする粉砕装置。
  2. 【請求項2】前記非金属部分は弾性ゴムから成ることを
    特徴とする請求項1記載の粉砕装置。
  3. 【請求項3】前記非金属部分は厚さ5mm以上であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の粉砕装置。
  4. 【請求項4】前記非金属部分は回転体全体に及ぶことを
    特徴とする請求項1または2に記載の粉砕装置。
JP15994396A 1996-06-20 1996-06-20 粉体の固化物の粉砕装置 Pending JPH105612A (ja)

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